男「え、命を助けた異性を必ず伴侶にしなけれならないのですか」 (47)

族長「その通りです。というわけでこの娘を妻に」

男「いやいや待ってください。私はそんなつもりでその子を助けたわけではない」

族長「しかしこれは掟であり、命を助けたということは神が定めた運命なのです」

族長「それになんの見返りも考えず助けることこそ、この婚姻に唯一必要な条件なのです」

男「ではあなた方の掟ではそうなのでしょうが、私には関係ないことです」

男「婚姻を結ばずにこの村から即日退去すれば問題ないですね」

族長「いえそれは大問題ですな。特にあの娘にとっては」

男「どういうことです?」

族長「先程も言った通り、これは神が定めた宿命なのです。それなのにその運命の相手と結婚できなかったとあらば、あの子は孤独の中で一生を終えることとなるでしょう」

男「なぜですか。誰とでも、それこそ好きな相手と結ばれればいいことでしょう」

族長「これは掟であり、神の定めた運命なのですぞ。それに逆らって運命の相手でもないのに結婚しようというものはおりますまい」

男「……結婚してすぐ離婚するというのは」

族長「運命の相手と結んだ婚姻は死が二人を分かつまで裂くことはできませぬ」

男「……あ、あー。そういえば。私には祖国に既に妻が」

族長「問題ありませんな。命助けし運命の相手ならば何人でも契っていいという掟です」

男「ある意味緩すぎだろその掟」

族長「神が定めしことです。そこには意味が必ずあるのです。ちなみに一番多くの伴侶を得たものは、生涯で61人の妻を持ったと伝えられています」

男「どんだけの命助けたんだその英雄は」


助けた女性のプロフィール↓1

特徴と年齢とどのような命の危機を救ったかを決めてください

以前エタったスレです
更新はゆっくりになりそうです
前回の設定はリセットします

では男の年齢=幼馴染みの年齢
↓1

あと命の危機
↓2

男「というか……」

幼馴染「……なんですか?」

男「お前、幼馴染だよな?行方不明になってたから心配してたんだぞ」

幼馴染「幼馴染……?あなたは昔の私のことを知ってるんですか?」

族長「なんと。この子の知り合いでしたのか。この娘はある日いきなり村外れで見つかって、記憶も失っていたのです」

男「記憶が?」

族長「はい。どこから自分が来たのかも、名前も年もなにもかもを忘れておりました」

男「そうだったんですか……」

族長「しかし良かった。つまりあなた方は結ばれるべくして結ばれた運命ということです」

あああと、今回は異世界召喚ものにするか
ただの秘境にするか安価します
異世界ものだとファンタジーなヒロインがありになります

異世界か、秘境の村か
↓1

異世界になりました


男「いや待ってください、幼馴染はこの村の出身ではないのですから、掟は当てはまらないのでは……」

男「それに私としても、記憶を失った親しい相手を記憶が失っている時にもらい受けるというのはどうにも……」

族長「はあ、しかし運命婚はこの大陸では広く一般的な掟のはずですが」

男「マジで」

族長「先程の口ぶりといい、あなた方の故郷はよほど遠くにあるのですな」

男「え、ええまあ」

幼馴染「そーなんだ」

男(まさか……たぶん異世界ですとは言えないよなあ……)

男(幼馴染みのこの子がある日いきなり行方不明になったのは、半年ほど前のことだった……らしい)

男(幼馴染とは家が隣同士だったうえに小中高と腐れ縁で同じ学校はおろか毎回同じクラスだったのだが、流石に大学では別々となり)

男(最近では長期休みで実家に帰った時にたまに顔を会わせるぐらいになっていた)

男(行方不明になったと聞いて、俺からも心当たりの知り合いに連絡をしてみたりしたのだが、まるで足取りはつかめなかった)

男(そんな状態で半年ほど過ぎ去り、年も明けた頃)

男(餅を買いにいった帰りに気づけば俺はこの異世界に飛ばされていた)

男(どうやら幼馴染も俺と同じようにこの世界に来たみたいだが……)

男(どうして幼馴染は記憶を失ってんだよ)

族長「まあしかし、運命婚は避けられませぬぞ」

男「え、どういう意味ですか」

族長「我々も最初のうちはこの子のことを不憫に思い、面倒を見ていたのですがな」

族長「いっこうにこの娘の縁者が現れませんし、そういった場合は掟で族長の養子としなければならんとこの村では決まっておりますのじゃ」

男「そ、それで」

族長「その儀式をつい先日行ったばかり。この子はもう我が子なのです」

族長「となればこの村の一員。掟には従わなければなりませぬ」

男「いや、しかしこの子を私は知っている。半年もの間面倒を見て頂いたのは感謝しかありませんが、そんな勝手な」

族長「娘の命の恩人にこう言ってはなんですがな。この子は記憶喪失。自分の名前も、当然あなたのことも知りません」

族長「これであなたが知っていると主張したところで、確証はないではないですか」

男「う……」

族長「結婚していただけるというのでしたら娘は差し上げましょう。それは神がお決めになったこの娘の運命です」

族長「しかし、ただ知り合いだから連れていくというのでしたら承服しかねますな」

族長「あなたが奴隷商人ではないという証拠もないのですから」

男「……」

男「……」

族長「この娘と結婚するか否か、よく考えてお決めください。我々にとっては避けえぬ掟ですが、あなたは遠くから来たお方」

族長「どうしてもというのであれば、この子との結婚は見合わせましょう」

族長「ただし、その場合はこの子をつれては行かせませぬが」

男「わかりました」

族長「ああ、それまではうちに寝泊まりして構いませんよ。娘の恩人、そして一応婚約者殿ですからな」

男「ありがとうございます」

族長「娘も、もしあなたの言うことが本当であったならば、記憶が戻るかもしれませんしな」

男「そう願いますよ……」

族長「それでは」

男「あ……あの」

族長「なんですかな」

男「気になったのですが……私が、結婚するといって適当に儀式とやらを済ませ、この子を連れ出してこの子を奴隷として売るという可能性もあるのではないですか」

族長「それは無理でしょう」

男「なぜ」

族長「運命婚の相手同士には、儀式の時にその身に証がつけられるのです」

族長「それは死が二人を分かつまで決して消えることはなく、裏切りを許しません」

族長「禁を犯せば死による罰が与えられるのです」

族長「それはかつて邪なものがこの運命婚を利用した時に、神がもたらした奇跡なのです」

男(なにそれこわっ……)

幼馴染みは記憶喪失ということにしましたが
ついでに性格がぼんやりさんになりました
記憶を失う前は違う性格だったのか、それならどういう性格だったのか
もしくは今と同じか安価します

↓1

システムを説明します
私のレスで末尾に※がついてる時に
その直下のレスがゾロ目だと新ヒロインの命の危機に遭遇します
新ヒロインのプロフィールはその後安価します
それまでの話で出てきた女性をヒロインに選んでもかまいません

男「……ほんとに覚えてないし、思い出せないの?」

幼馴染「うん」

男「そうか……」

幼馴染「……」ボー

男「……」ウーン

男(なんか、ちょっと雰囲気変わったな。昔はもうちょっと挙動が激しかったんだが)


昔幼馴染『男と別の大学……ぜ、絶対ボッチだよ私……』ズーン

男『いやそんなことないだろ。ほら、同じクラスのなんとかさんとか一緒の大学だって聞いたぞ。あの人とお前結構喋ってただろ、席近いから』

昔幼馴染『でも、それで話しかけたらきっと付きまとわれてうざいとか思われるかもしれないじゃん!!』


男(考えることは後ろ向きだけど、二人きりの時はなんかテンション高かったなあ)

男(だからちょっと新鮮だなこの幼馴染)

幼馴染「……」グー

幼馴染「お腹空いた……」

男「そういえば、あれから何も食べてないのか」

幼馴染「うん」

男(ついでにこの幼馴染みがどういう命の危機にあったのか説明しよう)

男(この世界に来た時、俺は近所で餅を買った帰りだというのは説明したと思う)

男(それはまさに一瞬の出来事だった)

男(その辺のスーパーで売ってる餅の入った袋をぶら下げ歩いていた俺は)

男(瞬きしたわけでもないのに気づけば近所の道端から、鬱蒼と周りに木々の生えたこの村の外れに立っていた)

男(最初は寝正月から起き抜けに出掛けたので白昼夢にでも落ちたかとも思ったが)

男(その世界はまさにリアルだった)

男(となるとこの状況に俺は仮説を二つ立てた)

男(俺がいきなり超能力に目覚め、どっかの秘境にテレポートしてしまったか)

男(異世界に呼び出されたかというアニメや漫画のあるある設定だ)

男(後者だと今俺が判断しているは、ひとしきり村を歩いてみたところ、地球の生物ではあり得ない姿形をした家畜がいたことと)

男(人間離れした容姿の住民にも出会ったからである)

男(とりあえずその第一村人とファーストコンタクトを取ると、この手の作品の親切設計のご多分に漏れず、言語は問題なく通じることを確認した)

男(となると次はなぜこの世界に俺が来たのかだが、俺を呼び出しちゃった召喚師とか時空の裂け目的なものも見当たらない)

男(なにをすればいいのかとかチュートリアル的なこともないので、とにかくここで生きていくためにはなにはなくともこの世界の貨幣を手に入れるべきだろうと行動することにした)

男(俺はちょっと近所まで買い物のつもりだったのでろくなものは持っていなかったが)

男(携帯とか財布以外で金に変えられそうなものといえば当然餅であった)

男(袋に入った切り餅一キロ分)

男(財布の中の金を換金できないかとも考えたが、紙幣は紙切れ分の価値しかないだろうし)

男(あまり文明を感じさせないこの村では硬貨も望み薄だろうと、餅を売ることにした)

男(貴重な現代日本の食料だったし、この世界の食い物が俺の肉体には根本に合わないとかで)

男(この世界のものをくったら死にかけるとかも現実ならあり得るのかなという不安が過ったが)

男(村の家々から漏れ出る食卓の臭いは、否応なく俺の食欲を刺激したため、その可能性はとりあえず考えないことにした)

男(茹でも焼きもできない切り餅かじっても食った気しないだろうしな)

男(とは言っても切り餅を売るためにはまず試食してもらわねば売れないのは目に見えていた)

男(この世界にも餅があれば良かったのだが、第一村人に餅を見せても食品だと思われなかったので望み薄)

男(その第一村人はかなり人が良いうえに、服装からしてここいらでは見たことがないという俺に興味津々というかなりこちらにとって都合がいい人物だった)

男(俺は言葉巧みに第一村人に家の前でお湯を沸かして欲しいと頼むと、彼は歓んで用意してくれた)

男(おもむろに餅を茹で出す俺)

男(それをわくわくといった感じで見てる第一村人)

男(徐々に増え出す見物人)

男(すぐに茹で上がった餅を半分にして、俺が食してみる)

男(なんだなんだと見物人が増えていく)

男(次にもう半分を第一村人に勧めると、彼は歓んで食ってくれた。そしてかなり好意的な反応を示した)

男(ここまで来ればあとは売るだけである)

男(見物人はそのまま客に)

男(皆、第一村人に鍋を借りてその場で餅を食べだした)

男(その中にいたのだ。幼馴染は)

男(俺は餅を売ることにばかり気をとられ気づかなかった)

男(そして俺は忘れていた。餅は、食べなれた日本人でも毎年のように死者を出していることをネタにされている食品であったことを……)

男(まあ、つまりは自分が日本人であったことも忘れていた幼馴染が餅を喉に詰まらせたのである)

男(俺はそれを幼馴染みと気づかないまま背中を叩いて助けた)

男(しかしあれだな。餅というここの人たちが知らない食べ物を配ったのは余所者の俺だし、俺が餅に毒を入れたとか思われなかったのは幸いだったのかもしれん……)

幼馴染「あれが喉に詰まった時は、ほんとに死ぬかと思った……」

男「ごめん……食べるときは気を付けるように俺が言うべきだった」

幼馴染「でも、あの食べ物はなんか懐かしい感じがした」

男「俺たちの故郷の食べ物だからかも」

幼馴染「へー。そうなんだ」

幼馴染「とりあえず、なんか食べる?今あまり大したものは家にないけど」


1、族長の家で食べる
2、村に唯一ある食堂に行く

↓1

ついでに※

今日はここまでにします

男「そうだな。そういえば俺ももち半分しか食べてないや」

幼馴染「あれもちって言うんだ」

幼馴染「とりあえずスープ暖めようかな」

男(火を起こすの、結構手慣れて見えるな。半年もいればなれるのか)

幼馴染「私の故郷ってどんなとこなの?ここみたいな村?」

男「いや、なんていうか……もっと町中だな」

幼馴染「ふーん。そういえば私っていくつなの?」

男「年も覚えてないんだっけ。22歳だよ。俺も同い年。俺たちは幼馴染みなんだ」


幼馴染はかわいい系(若く見えるか)か美人系(大人っぽく見えるか)
コンマで判断↓1
(偶数ならかわいい系、奇数なら美人系)

あと※

美人系決定な上に命の危機発生だよ!!

どんなヒロインが↓1
どういった危機に陥っているか↓2

ふたなり

説明が足りませんでしたね
このスレでは※がついたレスの直下のレスがゾロ目だと
新たなヒロインの命の危機が起こり男が助けるイベントが発生します
その新たなヒロインの大まかな特徴、年齢などのプロフィールと
そのヒロインはどんな命の危機が襲われているかの安価です
つまりどんどんハーレムが増えていきます
※流石に再現なく増えすぎるとあれなので7人くらいでやめようと思っています

>>32
両性具有は夢魔とかそういう人外系にしていいでしょうか
あとおおまかな性格と見た目が主人公よりも上か下か(ロリかお姉さんか)の希望があれば言ってください

幼馴染「あなたは座って待ってていいよ」

男(そう言われて、俺は一人居間のような部屋でまったりしていた)

男(腹も減っていたが、それ以上に疲れていた。眠い)

男(そういえば、だらだら正月中にこっちに飛ばされたんだっけ)

男(昨日?もなんだかんだ夜更かしして、昼過ぎにもち買いに出たんだった)

男(それからこっちに飛ばされて……)ウツラウツラ

男(眠気が俺を誘っている。机に突っ伏し、意識が途切れ途切れになっていく)

男(意識から手を離し、夢へと……)


『助けて!!聞こえる!?聞こえてるんでしょ!!?』

『これが聞こえてるってことは!あんた近くにいるんだから!!』

『川!川を探して!!溺れてるの!!』


男「!」ガバッ

男(なんだ今の……夢?)

男(それにしては、なんかリアリティーみたいのがすごかった……)

男(鼓動も早くなってる……声の主の焦りがそのまま伝わってきたような……)

男「川か……」


男「ねえ、この辺って川が近くにあるの?」

幼馴染「川?うーん、あっちに五分ほど歩いたところに一本あるけど。なんで?」

男「……ごめん、ちょっと俺そこに行かなきゃいけないみたい」

幼馴染「……どういうこと?」

男「すぐ戻るから!」

男(川。行かなければならない。早急に!不安がどんどん大きくなるのを感じていた)

男(あの夢はただの夢ではないという確信があった。助けに行かなければならない)

男(足は自然と走り出していた)


男(あった、川!)

男(溺れてるって言ってたよな)

男(でも、ここより上流なのか?下流なのか?)

男(その判断一つが、相手の命に関わっている……)

男(辺りを見回すが、溺れている人は見当たらない)

男(どっちだ……勘に頼るしかない)

男(だがなんとなく、その勘が今はやたら冴えてる気がしていた)

男(勘を信じれば、必ず彼女の元へ行けると感じていた)

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