ニーナ「まぁた副隊長がおがしなこと言ってるべ」
アリーナ「すっだらわげねぇのにな」
ニーナ「カチューシャ様も苦笑いで話ば合わせで」
アリーナ「いつまでも子ども扱いでかわいそうだべ」
ニーナ「カチューシャ様ぁ」
カチューシャ「あらどうしたの?」
ニーナ「今度の試合の作戦だども、相談してぇことがあって」
ノンナ「それではカチューシャ後ほど」
カチューシャ「えぇ、頼んだわよ」
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カチューシャ「この方がKV-2の強みを生かせるわね。まだノンナほど砲撃の精度は高くないんでしょう?」
ニーナ「うーん、訓練はしてるんだけども、ノンナさんと比べちまうとなかなか......」
カチューシャ「下の得手不得手を把握しておきなさい。無理にノンナを目指させるんじゃなくて、別の武器を与えるのも指導なんだから」
アリーナ「ノンナさんと言えばさっきの話」
カチューシャ「......あぁ、聞いてたの?」
ニーナ「いくらカチューシャ様相手でもでもあれはないべ」
カチューシャ「どういう意味かしら?」
ニーナ「ななななんでもねぇです」
カチューシャ「でも確かに困ったもんよねぇ」
カチューシャ「ノンナ、あれを本気で信じてるんだもの」
ニーナ「え"?」
カチューシャ「ノンナはね、子供はコウノトリが運んでくると信じて疑ってないの」
アリーナ「え"?か、カチューシャ様でなくノンナさんがけ?」
カチューシャ「あんた達がカチューシャ様をどう思ってるのかはよぉく分かったわ」
ニーナ「カ、カチューシャ様はほんとのこと分かってるんだべな?」
カチューシャ「当たり前よ。男と女で雄しべと雌しべがどうこうって話じゃない」
アリーナ「キャベツ畑でとか言わなくてホッとしたべさ」
カチューシャ「.......ノンナは今の話をしても、雄しべと雌しべはキャベツの話としか理解しなかったわ」
ニーナ「えぇっ.......」
アリーナ「だ、だども、女の子の日とか他にも分かるきっかけは山ほど......」
カチューシャ「ノンナはあの日を病気か何かだと思ってるのよ。知ってる?毎月『また寿命が.....』とか『あとどのくらいで.....』とか言ってるのよ?」
ニーナ「いや、まさか.....そ、そうだ!カチューシャ様をからかうための冗談ってことも」
カチューシャ「6年も続ける?」
アリーナ「あ"、あ"」
カチューシャ「とにかく、ノンナの前ではその話は禁止。他にも漏らさないこと」
ニーナ「言ったとしても」
アリーナ「だぁれも信じねぇかと.....」
ニーナ「とんでもね"ことを知っちまった」
アリーナ「だども、カチューシャ様の貞操はある意味安全だべ」
ニーナ「確かになぁ」ケラケラ
ノンナ「カチューシャの貞操がどうかしたんですか?」
ニーナ「ひぃっ!」
ノンナ「......あなた達も知ってしまったんですね」
アリーナ「知りません!わだしらなんにも知りません!」
ノンナ「カチューシャに聞いたのでしょう?」
ノンナ「子供はキャベツ畑で生まれて、それをコウノトリが運んでくるのです」
ニーナ「......は?」
ノンナ「知りたくなかったでしょう。これからキャベツを見るたびに生まれてくることができなかった子供達を思い出すのですから」
アリーナ「あの.....子供はキャベツからは......」
ノンナ「?」
アリニーナ(あ、この人本気で信じてる)
クラーラ「赤ちゃんはどこから来るのか?ですか?」
ニーナ「あ、今回はロシア語とかなしでおねげぇします」
クラーラ「正直、東北訛りも似たようなものだと思うのですが分かりました」
クラーラ「赤ちゃんは、отец(お父さん)とмать(お母さん)が(ロシア語)して受胎することで出来ます」
ニーナ「途中ロシア語だったけども正しい知識を持ってて安心したべ」
アリーナ「んだ、ロシア語だったな」
クラーラ「日本語でしたけど......。そもそも日本の人は性に関していささか無関心か恥ずかしがりすぎです」
ニーナ「かもなぁ」
クラーラ「だからノンナのようなことになるんですよ」
アリーナ「いや、あれは特殊なケースだべ」
ニーナ「んだ。あと、クラーラも知ってたべな、ノンナさんのこと」
クラーラ「最初はカチューシャ様をからかっていると思いましたが、どうやら本気だと思って教えようと試みました」
クラーラ「が」
ノンナ『何を言っているんですクラーラ。子供は愛し合う二人がキスをするとコウノトリがキャベツ畑から赤ん坊を連れてきて母体に宿すのです』
クラーラ「と真顔で返され、馬鹿馬鹿しいとばかりに去って行かれ、わたしは言葉を失いました」
ニーナ「いやいやいや」
クラーラ「ただ、野菜売り場でキャベツを見るたびに悲しそうな顔をするので、『あれは赤ちゃんをコウノトリが連れて行ったら収穫するんですよ』と教えたところ」
ノンナ『......!』パァ(ノンナの貴重な無邪気な笑顔)
クラーラ「わたしには、もうとても真実を伝えられる自信がありません」
ニーナ「キャベツは卵じゃねぇべ」
アリーナ「そこじゃねぇ気がする」
ニーナ「ノンナさんの知りたくなかった一面を知っちまった気分だ」
アリーナ「大学行ってから大丈夫だべかあの人......」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ニーナ「ん?あれは.....」
アリーナ「サンダースの.....なんだったべ?」
ニーナ「スーパー......カブ?」
アリーナ「それバイクだべ」
ケイ「Hi!カチューシャに呼ばれたんだけど今どこにいるか分かるかしら?」
ニーナ「カチューシャ様ならまだまだ隊長室だと思うんだども」
カチューシャ「ここにいるわ。ケイ、わざわざありがとう」
ケイ「No Problem!でもあの話、本当なの?」
カチューシャ「えぇ、残念ながら.....」
ニーナ「えぇっと、これは一体」
カチューシャ「ちょうどいいわ、あんた達も手伝いなさい」
アリーナ「何をするべさ?」
カチューシャ「さっきの話の続きよ」
カチューシャ「ノンナに性教育を行うわ!」
ノンナ「あの、カチューシャ、これは一体......」
カチューシャ「言ったでしょう?ケイが来て勉強会するって」
ノンナ「戦車道の話ではなかったのですか?」
ケイ「OK,最初に聞いておきたいんだけど、赤ちゃんはどうやってできるのかしら?」
ノンナ「え?そんなの満月の晩にキャベツの雄しべと雌しべが愛を受け取って、それを農家の人が.....」
ニーナ「農家の人すげぇ」
アリーナ「兵士は畑で採れるってのは聞いたことあるども.....」
ケイ「Ops....聞いてた以上ね」
カチューシャ「ケイ、申し訳ないけどお願いしていいかしら?」
ケイ「Ah....任せてとは言えないかも。おチビちゃん達、ホワイトボードと持ってきた教材の準備を」
アリニーナ「Понятно!」
ケイ「つまり、子供は女性の(Wao!)に男性の(ピストル音)を挿れて(Sex!)することで、卵子が受精して子供になります、以上!」
ニーナ「副隊長が氷のように固まってるべ.....」
アリーナ「この模型、すげぇな。本物そっくりだべ、見たことねぇけども」
ノンナ「.....先生、質問です」
ケイ「はい、なに?」
ノンナ「つまり、男性にキスされると口から妊娠するのでしょうか?」
ケイ「No!そんなことができるなら少子高齢化なんて起こらないわよ」
ノンナ「......」(呆然)
ケイ「ショックなのは分かるけど、正しい知識がないと大人になってから.....はぁ、カチューシャ相手ならともかく、あなた相手にこんな話することになるとは思わなかったわよ」
カチューシャ「どういう意味かしら?」
ノンナ「つまり、キャベツは人間の卵じゃないんですね.....」
ニーナ「逆に野菜を卵だと思う発想がながったなぁ」
カチューシャ「分かった?ノンナ、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんじゃないのよ?」
ノンナ「......最後に知りたいのですが」
ノンナ「その男性についている(ピストル音)はどこに行けば手に入るのでしょうか?」
ケイ「......」(無言で頭を抱える)
アリーナ「タイとか?」
ニーナ「それ絶対教えちゃダメだかんな」
ニーナ「あれからノンナさん元気ながったけども、大丈夫だべか?」
アリーナ「現実は残酷だなぁ」
カチューシャ「ノンナならもうすっかり元気よ」
ニーナ「あ、カチューシャ様.....どうしたべかその目のクマ!」
カチューシャ「ノンナのせいで最近安心して眠れないのよ」
アリーナ「まさか、カチューシャ様襲われて.....」
カチューシャ「それならもっと分かりやすくてよかったんだけどそうじゃないのよ」
ニーナ「え"?」
ノンナ「カチューシャ!」
カチューシャ「ひっ......あんた達!カチューシャを匿いなさい!」
ノンナ「ニーナ、アリーナ、カチューシャを見ませんでしたか?」
ニーナ「し、知らねえけども」
ノンナ「......本当に?」ゴゴゴゴ
アリーナ「ひぃっ!しらねぇ、しらねぇ、知らねえ!」ブンブンブン
こけこっこー
ノンナ「そうですか。では見かけたら教えるように」
ニーナ「な、なにがあったんですか?」
ノンナ「わたしは気づいたのです」
アリーナ「な、何に」
ノンナ「男と女からは、.....その、せ、(くしゃみの音)をして子供ができますが」
ニーナ「は、はぁ」
ノンナ「女の子同士ならキスをすればコウノトリがキャベツ畑から子供を運んでくるのではないかと」
アリーナ「はぁっ?」
ノンナ「つまり、同志カチューシャと熱い口づけを交わせば良いのです。同志カチューシャ万歳!男なんて汚らわしい!カチューシャは絶対に渡さない!!」
ニーナ「あ、悪化してる」
ノンナ「カチューシャ!カチューシャはどこですか?」
ニーナ「カチューシャ様、今日はうちに泊まってください」
アリーナ「他の子には絶対にノンナさんをカチューシャ様に近づけないように伝えとくんで」
カチューシャ「ありがとう......」ポロポロ
その後、再びケイを講師に招き性教育を行い、カチューシャの唇は守られた。
しかし、ノンナがIPS細胞に興味を示すのは別の話である。
END
終わりです。HTML化依頼出してきます。
最近、某SSと『君のためなら死ねる』のMADを見返したときにふと思いついたのですが、性知識のないノンナさん可愛いと思います。いろいろ教えたい。ベットの.....待ってください、シベリアは!シベリアだけは!.....え?シベリアじゃない?それじゃあ一体......(銃声)
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