魔王と女神と ときどき勇者 (3)
─精霊の森最奥、女神の住む【聖なる泉】─
小鳥「ﾋﾟﾁﾁ」
女神「ベティ、こんにちは♪」
鹿「ｷｭｰ」
女神「あら、ウィリアムに…シェリルも！」
リス「♪」
女神「他の子達も…みんな今日も遊びに来てくれたのですね♪」
魔王「うん♪」
女神「お前は帰りやがれください」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473483379
魔王「お前だとぉ？ 女神なのにいいのかそんなんでー！」
女神「悪しき者に言葉を選ぶ必要なんてありません。早くお帰り願います」
魔王「せっかく遠く離れた魔王城から態々会いに来てあげたのに！」
女神「来ないでくださいって何度も言ってますよね？」
魔王「でも私が来ないと寂しいだろ？」
女神「いいえ、全く」
魔王「嘘だ」
女神「女神は嘘をつきません」
魔王「動物に変な名前つけて、毎日それに話しかけてる奴が寂しくない奴なわけがない」
女神「むきー！」ｺﾞｽｯ
魔王「痛い！？」
魔王「なんて凶暴な女神だ…」
女神「あなたが失礼なことを言うからです！」ﾌﾟﾝｽｶ
魔王「…でも当たってるでしょ？ こんな森の奥深くにある泉までくる奴なんてそうそういないだろうし。
私がここに来るようになるまでさぞ寂しい思いしてたでしょ」
女神「……」
魔王「…安心して？ 私がもうそんな思いさせないから…」ｽｯ
女神「フンガー！！」ﾄﾞｺﾞｫ!
魔王「ぐはッ！？」
女神「触らないでください。汚れます」
魔王「すぐ手を出すのやめない…？」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません