まほ「継続高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」 (149)

 ―黒森峰女学園・食堂―

まほ「まほ思う」

エリカ「また始まった・・・」

まほ「次はどこに短期転校しようか」ウキルン

エリカ「いい加減にしてください!隊長がそんなだから最近我が校の雰囲気が緩んでいるんですよ!」

まほ「なにをゆう」

エリカ「見てくださいアレ!」


アンチョビ「さあさあお立会い!学業に部活に青春にと全力な毎日でお腹がペコペコじゃあないかな~?そんな君達にオススメのパスタがこれだー!」

ペパロニ「焼きそばをパスタで再現した『焼きパスタ』ッス!スンゲーうまいぞぉ~!」ドジュゥ~

 \オオ~~~/

カルパッチョ「今なら350円でーす。売り切れる前におひとつどうぞ~。夏限定でかき氷もやってまーす」

 黒森峰生徒「買います!」 黒森峰生徒「くださいなー」 黒森峰生徒「腹が減っては勉強できないもんげ」

アンチョビ「はいはい、一列に並んで並んでー。食べ終わったらそこのかごにトレー入れるんだぞー」


エリカ「他校の生徒が校内で商売してるじゃないですか!わがものがおで!」

まほ「問題ない。生徒にも人気だし、美味しいぞ。エリカも食べるか?」

エリカ「だから口の周り青ノリだらけなんですか!ちゃんと拭いてください!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471604551

エリカ「ほら、ハンカチで拭きますから動かないでください。で、どうしてアンツィオ連中が店を出してるんですか」フキフキ

まほ「ん。いや、私が『まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短気転校手続きは済ませてきた」』でアンツィオに行った時に、黒森峰にも遊びに来いと言っていたからな」フガフガ

エリカ「はあ・・・だからって露店してるのはどうかと・・・それにアンツィオの戦車道チーム皆で来てるんですよ。ほら、見てください。こんどは隊長の安斎を先頭に観光ツアーみたいなのやってますよ」

 アンチョビ「ア~ンツィオッ♪ア~ンツィオッ♪」ツッタカターツッタカター

 ペパロニ&カルパッチョ「パスタのためならどこまでもっ♪すっすめ~♪アンツィオ~♪」ツッタカターツッタカター

 アンツィオ生徒達「みんなでなかよくどっこま~でも~♪ホイッ♪」ツッタカターツッタカター

エリカ「小学生でももうちょっと大人しいですよ!なんですかアレ!お歌を唄いながら行進してますよ!」

まほ「学園艦内を見て周ってるんだ。生徒同士の交流にもなるだろう。私も混ざってくる」グッ

エリカ「ダメです!ポンコツを見せて周ってどうするんですか!」

まほ「エリカも一緒にやるか。笑顔になれば気分がいいぞ」

エリカ「あれに私が混ざったら皆の笑いものですよ!」

アンチョビ「鬼~のパンツはよいパンツー♪」ツッタカター

まほ「黒森峰を堪能しているかアンチョビ」

アンチョビ「おおっ!マルゲリータ!どうだ?最近パスタ巻いてるか~?」ポンポン

ペパロニ「マルゲリータの姉貴!ちわーっす!」

 アンツィオ生徒「チワーッス!」 アンツィオ生徒「シャーッス!」

まほ「うむ」

エリカ(なんだかんだでカリスマってるんだもんなあ)

アンチョビ「いやーここの肉はおいしいな!ビール風飲み物もおいしいし、アンツィオと貿易するということも考えたりしちゃったりなんかり」

エリカ「そんなことよりあなたたち、何が目的で来たのよ。焼きそばパスタを売るためだけじゃないでしょうね」

アンチョビ「あ、そうだったそうだった。実はな、我がアンツィオは今度プラウダ高校と試合をすることになったんだ」

カルパッチョ「対大学選抜戦での戦いを評価されたみたいで、プラウダから練習試合を申し込まれたんです」

ペパロニ「ウチらなんかしたっけ?」

アンチョビ「で、だが。私達の戦力でプラウダの物量と戦うのはチョビーっとでナア・・・マルゲリータにアドバイスを聞きにきたんだ。まあ遊びに来たかったのが9割だが」

エリカ「あのねえ、練習試合くらい自分達だけで――」

まほ「私にいい考えがある」キリッ

エリカ「・・・」

アンチョビ「鬼~のパンツはよいパンツー♪」ツッタカター

まほ「黒森峰を堪能しているかアンチョビ」

アンチョビ「おおっ!マルゲリータ!どうだ?最近パスタ巻いてるか~?」ポンポン

ペパロニ「マルゲリータの姉貴!ちわーっす!」

 アンツィオ生徒「チワーッス!」 アンツィオ生徒「シャーッス!」

まほ「うむ」

エリカ(なんだかんだでカリスマってるんだもんなあ)

アンチョビ「いやーここの肉はおいしいな!ビール風飲み物もおいしいし、アンツィオと貿易するということも考えたりしちゃったりなんかり」

エリカ「そんなことよりあなたたち、何が目的で来たのよ。焼きそばパスタを売るためだけじゃないでしょうね」

アンチョビ「あ、そうだったそうだった。実はな、我がアンツィオは今度プラウダ高校と試合をすることになったんだ」

カルパッチョ「対大学選抜戦での戦いを評価されたみたいで、プラウダから練習試合を申し込まれたんです」

ペパロニ「ウチらなんかしたっけ?」

アンチョビ「で、だが。私達の戦力でプラウダの物量と戦うのはチョビーっとでナア・・・マルゲリータにアドバイスを聞きにきたんだ。まあ遊びに来たかったのが9割だが」

エリカ「あのねえ、練習試合くらい自分達だけで――」

まほ「私にいい考えがある」キリッ

エリカ「・・・」

まほ「継続高校に短期転校するというのはどうだ」

エリカ「ほらあ!」

アンチョビ「おお!それはいい考えだ!・・・ところでどうして継続なんだ?」

まほ「継続高校はプラウダ高校とは何度も試合をしている。対策法もあるはずだ。それにフィンランドは行ったことがないから興味あるし」

エリカ「ほらほらほら!本音本音!」

アンチョビ「なるほどそうか!そうときまればすぐ行くぞ!さっそく継続高校に電報を送るんだー!」






アキ【こんにちはーみなさーん。継続高校からお迎えにきましたー】

まほ「わざわざ黒森峰の学園艦に船で迎えに来てくれるとはな」

アンチョビ「それじゃあ皆、行ってくるぞ。私がいない間もちゃんと練習しておくんだぞ」

ペパロニ「ううっ・・・姐さん・・・ウチらも転校したらダメなんスか?」

アンチョビ「大人数で行くのは迷惑だろう。私とマルゲリータだけでもギリギリなんだ」

ペパロニ「ぐすん・・・姐さん!毎日手紙書きます!」

カルパッチョ「寝る前に歯磨いてくださいね。外から帰ったら手荒いとうがいをちゃんとして。聞き終えたCDはキチっと元のケースに戻してください」

 アンツィオ生徒「新しい料理レシピ学んできてくださいね!」 アンツィオ生徒「お土産楽しみにしてます!」 アンツィオ生徒「こないだ見せてもらった小説にコーラこぼしたの私です!」

アンチョビ「お前達!私を子供扱いするな!すぐに帰ってくるから心配するな」

まほ「エリカ。私達も」

エリカ「これ以上ポンコツにならないで帰ってきてください」

まほ「むう」


 \イッテラッシャ~イ!/

アンチョビ「行ってくるぞー」ブンブン

まほ「世話になるな。迎えにまで来てもらってすまんな」

アキ「いえいえ。ウチに転校したいなんて言われたらこれくらい軽いです」

アンチョビ「おおっ、一人でこの船を操縦してるのか~。すごいな~」

ミッコ「・・・ウス、大したことないス」

まほ「この三人は大学選抜戦の時のメンバーだな。アンチョビとは小隊を組んでカールを撃破した」

アンチョビ「そうそう!そのセツはどーもだ。あの時の継続の暴れっぷりはなかなかだったぞ!」

アキ「あれは皆さんががんばったからですって」

ミカ「それぞれがそれぞれの道を行く。その道先が交差した結果さ」ポロン

アンチョビ「?」

まほ「継続高校の戦車道・・・実に面白そうだ。学ばせてもらうぞ」

ミカ「そうだね」ポロン







ミカ「遭難したね」ポロン

まほ「えっ」

今回はここまでで。継続高校とまほを組ませたらどうなるだろうという考えから書きました

まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
まほ「知波単学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」

 の続編ですが、見てなくても大丈夫だと思います。まほがアンツィオと知波単と仲良くなったってことくらいです

あ、あとドラマCDの継続編まだ聞いてないのでもしなんかキャラが変だったら注意してください。早く聞かなきゃだがな!

ってことは、前のチハタンはドラマCD聞かずにあれだけ書けたのかすごいな

>>15
あ、知波単のドラマCDは聞いたんス。時間の都合上全部聞けてないだけで。ただ遭難したってことは知ってる

アンチョビ「・・・ここが継続高校なのか?ずいぶん開放的な・・・自然溢れる学園艦だな・・・」

ミカ「違う。ここは無人島みたいだ。風に任せていたら漂着したということさ」ポロロン

アンチョビ「は」

アキ「もー!なんで船の燃料が切れちゃうのよ!また遭難しちゃうなんて!」

まほ「また?」

ミカ「そう悲観することはないさ。生きているだけでラッキーなんだよ」

アキ「ミカが燃料入れてキャップ閉めなかったからガス欠したんでしょ!」

アンチョビ「まあまあ待て待て。まだ慌てる状況じゃない。現代社会で遭難なんてそうそうなんないって」

ミッコ「うわ」

アンチョビ「ケータイで電話すればだれなっと救助に来てくれるさ。じゃーん!スマートフォーン!バーン

まほ「・・・これが最新のケイタイ電話なのか。まるで板チョコみたいだな」

アンチョビ「なんだマルゲリータ。スマホを見たことないのか?ようし、この際だ!マルゲリータが電話してみろ!画面のボタンを押して電話するんだ。こーやって」スススイー

まほ「壊してしまいそうでおっかない」

アンチョビ「大丈夫だいじょうぶ!そうそう壊れたりしないさ。ほら、画面のボタンを押してみて。遭難した時は119番でいいのかな」

まほ「こうか」メシャン!ベキベキ!ボギャア!

アンチョビ「わー!指の力で画面がー!」

アンチョビ「なんてことするんだもー!あ~あ・・・貫通してスマホがビンゴカードみたいになってる・・・」

まほ「す、すまん・・・帰ったら弁償するから」

アンチョビ「ぐすん・・・他に電話持ってる奴はいないのか!」

アキ「すみません・・・黒森峰に迎えに行く前にミカが調べ物したいからって貸してあげたらもう充電が・・・」

ミッコ「ウチに置いてきた」

ミカ「紙コップと糸ならあるよ」

アンチョビ「・・・ま、マルゲリータは?」

まほ「連絡等はいつもエリカがやってくれていたから・・・」

アンチョビ「・・・」

アンチョビ「う”う”わ”ああああああああああああ!救助を呼べない!燃料もない!ど~すればいいんだぁ~~~!万策尽きたぁぁぁ!」

ミッコ「でも大丈夫。船に衛生電話が積んであるから、これを使えばなんとかなる」

アンチョビ「!・・・ほ、本当か!?」

ミッコ「あ、でも電池がねーや」

アンチョビ「万策尽きたぁぁぁう!」

ミッコ「大丈夫。この衛星電話は太陽電池だから太陽光を充電すればすぐに連絡できるようになるから」

アンチョビ「ほ、本当か?」

ミッコ「5秒通話するのに8年充電しなきゃだけど」

アンチョビ「万策う!尽きたァあ!」

アキ「ミッコ!アンチョビさんをからかうのやめなって!」

ミッコ「うししっ」ケラケラ

アキ「アンチョビさん、大丈夫です。数日充電するだけで十分ですから」

アンチョビ「ほ・・・本当か?」ウルウル

アキ「・・・・・・二か月ほど」

アンチョビ「万策ウウウ!」

アキ「ご、ごめんなさい!冗談です。アンチョビさん見てるとなんだかからかいたくなって・・・」

アンチョビ「うう・・・継続はいじわるだぞ・・・」グスン

ミカ「とにかく、電話の充電が済むまでの間は無人島でサバイバル生活をすることになるね。大丈夫、安心していいよ。私達は遭難のプロだからね」

まほ「・・・それは遭難した時の対応のプロという意味か?それとも遭難することのプロなのか?」

アキ「とりあえず動きやすいように継続ジャージを着てもらいました」パンパカパーン

まほ「継続高校の制服だな」

アンチョビ「暑いから腕まくりしないと汗だくになっちゃうなー。で、食糧はあるのか?」グイグイ

ミッコ「船に食糧はほとんど載せてないス。BT-42を積んでる分、少しでも軽くするために載せてないんで」

アンチョビ「戦車載せてるから燃料食うんだよ!」

まほ「安心してくれ。実は黒森峰でスデに差し入れ用の物資を船に載せておいた。食べ物がたくさん入っているはずだ」

アキ「このコンテナですね」ガコ

アキ「・・・・・・食糧じゃない」

ミッコ「ラムネしか入ってねえ!」

まほ「えっ」

アンチョビ「コンテナいっぱいの瓶のラムネだ。何ダースあるんだ?これ」

まほ「あ・・・知波単からもらった差し入れのコンテナと間違えてた」

ミカ「まったく、戦車から降りるとぽんぽんのこつこつだね」ポロロン

アキ「人のこと言えないでしょ」

まほ「では、継続の船を拠点にし、小隊を二つに分けて島で食糧を探すことにしよう。1時間後ここに戻り、島内の情報を報告することにしよう」

アキ「ミカはここで船番してて。魚でも釣ってて」

ミカ「ふふ・・・まるでお荷物みたいな言い方だね」

アキ「みなまで言わない」


 ミーンミンミンミンミン ミーンミンミンミン ガサガサ・・・

アンチョビ「うーむ・・・継続高校で対プラウダの戦術を学ぶはずがどうして無人島のジャングルを捜索することになってるんだ」

まほ「気をつけろアンチョビ。どんな動物がいるかもわからない。毒を持った虫もいるかもしれん」

アンチョビ「ハッハッハ、そんなことでこのドゥーチェが動揺するもんか」

 ガサッ

アンチョビ「ヒッ!」ビクッ

まほ「何者だ!」バッ

ミカ「私だよ」ポロロン♪

まほ「お前だったのか」

ミカ「全く気付かなかっただろう」

アンチョビ「なんでこっそり一緒に来てるんだ!び、ビビってないけど驚いたじゃないか!」

ミカ「少しでも人員が多いほうがいいかと思ってね」

まほ「本当は?」

ミカ「一人は嫌いじゃないけど独りはいやなのさ」

 カワァ~~~・・・

アンチョビ「おおっ!見ろ!川があるぞ!水もキレイだ!」

まほ「これくらい綺麗な水なら魚がいるかもしれないな」

アンチョビ「貴重な食料がとれるかもしれないということだな!よーしマルゲリータ!一緒にやるぞ!」グイ

まほ「うむ」グイ

ミカ「素手で魚をとるつもりかい?」

アンチョビ「夏だからな!」

ミカ「なるほどね」

アンチョビ「ぃよーし!いくぞー!」バッ

まほ「突撃ー」バッ

 バッシャアアアーン!

 ザバア!

アンチョビ「うぎゃーーー!」バシャバシャ

まほ「ガブガブ噛んでくるー」バシャバシャ

ミカ「どうやら暴れん坊の魚がいるみたいだね」

アンチョビ「いだだだ・・・これが他人事なら大笑いだな!」

まほ「牙のある魚がいる。この環境でなぜこんな魚が・・・」

ミカ「この島は独特の環境になってるみたいだね」

アンチョビ「むむむ!こうなったら意地でも素手でとってみせる!ドゥーチェ本気になるぞ!」グッ

まほ「おお、ドリルツインテールをほどいて・・・」

アンチョビ「ドゥーチェのトレードマークを解除し、ポニーテールにフォームチェンジ!これで空気抵抗は半分に!重量も半分!動きやすさも半分!スピードも半分だ!」バーン

まほ「・・・んん?」

アンチョビ「みてろマルゲリータ!ドゥーチェたるもの食材から自給自足してみせる!」バッ バッシャーン

まほ「統帥がゆく」

アンチョビ「わー!がぶがぶ噛んでくるー!」バシャバシャ

ミカ「いってるいってる」ポロロン♪

まほ「素手でのつかみどりは危険だな」

ミカ「ならこのつりざおを使うといいよ」

アンチョビ「そんなのあるなら最初から言わないか!二度も噛まれたんだぞ!」

ミカ「聞かないからさ」

アンチョビ「ぬぬぬ!継続はいじわるだ!マルゲリータ!継続はいじわるだぞ!気をつけるんだ!」

まほ「どうだろうな」

 ミーンミンミンミン

まほ「・・・」

ミカ「・・・」

アンチョビ「・・・・・・~~~だーもう!ぜーんぜん釣れないじゃないか!」ガバ

まほ「アンチョビ、まだ釣り糸を垂らして5分だ。大声を出すのはもう少し待ってからにしたらどうだ」

アンチョビ「市場なら5秒で魚を買えるっていうのに、どーして何十秒もジっとしてなきゃならないんだ!」

ミカ「焦らない焦らない。短気は損気。田んぼじゃ取れないサザエの壺焼きってやつさ」

まほ「アンチョビ、腰を下ろして心を澄ませるのも大事なことだ。もう少し待ってみよう」

アンチョビ「~~~・・・仕方ないな。だけど大声で叫び散らしていい時になったら一番最初は私だからな」ストン

ミカ「釣りっていうのはね、魚を釣ることが全てじゃないんだ。風を肌で感じ、時の流れを身体中で感じ取る。そうするといつの間にか魚の方からやってくるんだ」

まほ「アンツィオはノリと勢いが持ち味だ。常日頃アクティブに動き回るのもいいが、たまにはなにもせずに穏やかに過ごすのも一興だろう」

アンチョビ「・・・それもそうだな。『ドルチェファールニエンテ』・・・イタリア語で『何もしないことの歓び』という意味だ。イタリア人が言うなら仕方ない。たまには何もしないで気長に待つか」

まほ「それ言葉の使い所合っているのか?」

アンチョビ「しかしこんな木の枝に糸をつけただけのつりざおで本当に魚が釣れるのか?もっとこう・・・かっちょいいリールとかがある方が釣れそうだが」

ミカ「便利なものが揃ってるからって釣れるわけじゃないんだよ。リールやルアーがなくったって――」

まほ「釣れた」ザバ

アンチョビ「おおおー!すごいぞマルゲリータ!どんな魚が釣れたんだ?」

まほ「カジキだ」

アンチョビ「!?」

ミカ「すごいじゃないか。川でカジキマグロを釣るなんてそうそうないよ」

アンチョビ「ちょ、ちょっと待て!どう考えてもおかしーだろ!」

まほ「この島は特殊な島のようだな」

ミカ「ご覧。こっちは鯖が釣れたよ」ザバ

まほ「む、また釣れたぞ。鯛だ」ザバ

ミカ「どうやらここはどんな魚も釣れるオールブルーという場所みたいだね」

アンチョビ「そんな漫画みたいな・・・ん!お!?お!?こっちもヒットしてる!」グイグイ

まほ「がんばれアンチョビ。きっと大物だぞ」

アンチョビ「す、すごい引きだ!わ!わ!すごいぞ私!」グイグイ

 バシャー

 ウツボ<ギャーーース!

アンチョビ「わー!怪獣が釣れたー!がぶがぶ噛んでくるー!」ガブガブ

まほ「アンチョビのポニーテールにかじりついた」

ミカ「釣り針よりも髪の毛を垂らした方が釣れるかもしれないね」ポロロン♪

アンチョビ「澄ました顔してないで助けてくれー!」


アキ「うわあ~、たくさん魚が釣れたんだね」

ミカ「だろう?」

まほ「調味料はあるのか?」

ミッコ「もしも遭難した時用のために一通り調味料は揃ってる。ただ・・・」

まほ「ただ?」

アキ「私達あんまり料理は得意じゃないというかなんというか・・・」

ミカ「フィンランドはイギリスに似て料理がおいしくないと言われているからね」

アキ「せっかくたくさん魚を取ってきてもらったのに素揚げか刺身しかできそうにないです」

アンチョビ「フッフーン!安心しろ!私を誰だと思ってる!アンツィオ高校が統帥アンチョビだぞ!そしてこのマルゲリータこと西住まほはアンツィオで料理の腕を磨いたんだ!」

まほ「ふふーん」バーン

ミッコ「おおっ。アンツィオの料理が食べられるのか。こりゃ楽しみだ」

アキ「黒森峰に迎えに行った時、見送りの人達もアンツィオ料理の焼きそば食べてたからずーっと気になってたんだよね」

ミカ「それなら私が作ろうか」

アキ「えっ!?ミカ焼きそば作れるの!?」

ミカ「任せてくれ。たまには隊長らしいところを見せないとね」ポロロン


アキ「うわあ~、たくさん魚が釣れたんだね」

ミカ「だろう?」

まほ「調味料はあるのか?」

ミッコ「もしも遭難した時用のために一通り調味料は揃ってる。ただ・・・」

まほ「ただ?」

アキ「私達あんまり料理は得意じゃないというかなんというか・・・」

ミカ「フィンランドはイギリスに似て料理がおいしくないと言われているからね」

アキ「せっかくたくさん魚を取ってきてもらったのに素揚げか刺身しかできそうにないです」

アンチョビ「フッフーン!安心しろ!私を誰だと思ってる!アンツィオ高校が統帥アンチョビだぞ!そしてこのマルゲリータこと西住まほはアンツィオで料理の腕を磨いたんだ!」

まほ「ふふーん」バーン

ミッコ「おおっ。アンツィオの料理が食べられるのか。こりゃ楽しみだ」

アキ「黒森峰に迎えに行った時、見送りの人達もアンツィオ料理の焼きそば食べてたからずーっと気になってたんだよね」

ミカ「それなら私が作ろうか」

アキ「えっ!?ミカ焼きそば作れるの!?」

ミカ「任せてくれ。たまには隊長らしいところを見せないとね」ポロロン

アンチョビ「じゃーん!いっぱい作ったぞー!」

ミッコ「うおー!すんげーおいしそー!」ア、ヨダレズビッ!

アンチョビ「マルゲリータが釣ったカジキマグロで作った、サーモンステーキのベシャメルソースかけちゃいました!これは映画の『紅の豚』でポルコがホテルアドリアーナで食べていた料理だぞ!」

まほ「料理の詳細は不明だが、レシピは色々出回っている。鮭だとかカジキだとか諸説あるし、ソースもマスタードソースだとかベシャメルソースだとかハッキリしていないがな」

アンチョビ「あとお米があったからはんごう炊飯で炊いたご飯に鯛の刺身をのっけた『鯛茶漬け』だ。イタリア料理じゃないけどおいしいぞ!」

まほ「醤油とすりおろしたゴマに鯛の刺身を浸し、ご飯に乗せてお茶をかけるだけの料理だ。素早く作れて美味い。漁師が船の上で食べるそうだ」

アンチョビ「そして!マルゲリータが作ったウツボ料理!ウツボをそのまま素揚げして丼にのせた『ダイ・ハー丼』!」

まほ「本当はタコや魚も乗せたかったが今回はウツボだけだ」

アキ「なんというか・・・色とりどりの料理ですね」

ミッコ「でもうまそーじゃん!」

ミカ「はい、アキには私の手作り料理だよ」

アキ「わあ、本当に作ってくれたんだ。ありがとうミカ!」

ミカ「さ、遠慮せずに食べてくれ」

アキ「」

アキ「」

アキ「・・・・・・ミカ・・・これ・・・」

ミカ「ん?焼き鯖だよ」

アキ「」

アキ「・・・・・・私が食べたいって言ったのって・・・」

ミカ「焼き鯖だろう?」

アキ「 や き そ ば だ よ ! 」

 Σミカ<!

ミカ「・・・そ、そうだったかな?記憶というのは時と一緒に薄れていくものだから覚えていないなあ」

アキ「そうやってごまかさないでよ!もう口が焼きそばの口になってたのになんで焼き鯖食べなきゃなんないのさ!」

ミカ「え、だってアキが焼き鯖が食べたいって言うから・・・」

アキ「 や き そ ば だ よ !!!」

 アキ「焼いた!」

                      アキ「そば!」

   アキ「だよおおおおおおおおおおお!!!」


ミッコ「いやー、食べた食べた」

まほ「アンチョビの料理はやはり格別だな」

アンチョビ「はっはっは!そんなに褒めるな褒めるな!ドゥーチェ調子にのっちゃうぞ!」

まほ「ドゥーチェッドゥーチェッドゥーチェッ」パンパン♪

ミッコ「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」パンパン♪

アンチョビ「ぅわーっはっはっは!ドゥーチェ機嫌がいいからアンツィオ音頭を踊っちゃうぞー!」ア~ンツィオ♪ア~ンツィオ♪


ミカ「・・・アキ、まだ腹を立てているのかい?」

アキ「・・・」ツーン

ミカ「・・・そうツンツンしないでおくれ。アキのためを思ってのことだったんだが、まさかこうなるとはね。無人島に来てまで焼き鯖を食べたいだなんて渋いなあとは思ったんだ」

アキ「・・・私が腹を立ててるのは、ミカが一言もごめんって言ってくれないからだよ。いっつもそう!私達に内緒でジャガイモとかレーションとか食べた時だって全然悪びれてなかったじゃない!」

ミカ「頭を下げるのは苦手でね」

アキ「もう知らない!」プイ

ミカ「あっ・・・」

ミカ「・・・」

アキ「へー、アンチョビさんって愛知県の出なんですねー」

ミッコ「愛知ってなにかおいしいもんあんの?」

アンチョビ「うーむ、みそカツとかが有名かなー」

ミッコ「みそカツ・・・空想上の食べ物だと思ってた・・・」

アンチョビ「なんだ?食べたことないのか?よーし、それなら今度一緒においしいみそカツ屋さんに行こうか。おごってやるぞ!」

ミッコ「マジッスか!」パアー

アキ「わーい!やっぱりアンツィオの隊長さんは格が違うね!」キャッキャ

アンチョビ「はっはっは!そうだろそうだろー!ぃよーしそれじゃあ皆でドゥーチェコールだ!あソーレ、ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」

アキ&ミッコ『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』ヤンヤヤンヤ


ミカ「・・・」ポリョリョ~ン・・・

まほ「元気がないな」

ミカ「・・・そう思うかい?」

まほ「琴の音が違うからな」

ミカ「これはカンテレというんだよ。関西のテレビ局の略称じゃないからね」

まほ「冗談を言って誤魔化そうとしているな。さっき食事の時に揉めていたようだが・・・」

ミカ「西住流の虎の眼光には隠し事はできないね。そうさ、アキに愛想を尽かされたのさ」

まほ「平気か?」

ミカ「心と心がぶつかり合うことはしょっちゅうある。そのうち傷は癒えて、元に治るさ」

まほ「本当は?」

ミカ「すごくかなしい」ポリョ~ン・・・

まほ「このままずっと仲直りできないかもしれないと思うと?」

ミカ「とてもさみしいよ」ポリョ~ン・・・

まほ「よし、私が助立ちしよう」グッ

ミカ「?」

まほ「私はこう見えても仲直しのプロだ。妹と友人がとても仲が悪くなってしまったことがあったが、今ではすっかりなかよしだ」

ミカ「・・・本当かい?」

まほ「ああ。私がお前達を仲直しさせてやる。まほお姉ちゃんに任せておけ」ドン


 ~~~

エリカ「あーもう!何やってんのよ!肉を叩いて空気を出すだけなのになんで擦りおろしたみたいに叩きのめしてるのよ!」

みほ「ご、ごめんなさい。つい力が入っちゃって。一人暮らししてたから少しは料理できるんだけど・・・」

エリカ「もー!ほんっとあなた達姉妹ってポンコツ!私がおいしいハンバーグ作ってあげるから待ってなさい!姉妹揃って私がいないと何もできないんだから!」

みほ「ふええ~」

今回はここまでで。思った以上に継続難しいというかネタがねえ。かなり焦ってる。1レス先も考えてない
前作の二つよりも短くなるとは思ってたけどめちゃ短くなるかも

ドラマCD聞いたけど、アキってテンション高めなんですねちょっとキャラ違ってたかもしれん

テンション高いのアキじゃなくてミッコだった・・・

まほ「ステップ1。偶然を装って再会する」


ミッコ「よーし、腹も膨れたことだし島の中を探検しようか。皆でBT-42に乗ってこ」

アンチョビ「これが履帯なしでも走れる戦車かー。私とマルゲリータも乗れるのか?」

ミッコ「まあなんとかなるっしょ。運転はアタシだけどね」

アキ「じゃ、皆さん乗ってください」

まほ「では」スッ

アンチョビ「私も!」スッ

ミカ「やあ、アキじゃないか。こんなところで偶然会うなんて、なんだか不思議じゃないかい?」

アキ「・・・なに言ってるの?私達しかいないんだよこの無人島。乗らないんだったらここで留守番してて」

ミカ「・・・」

 ミカ「・・・なんだか上手くいってないみたいだよ」ヒソヒソ

 まほ「少しイヤミなことを言って気を引くんだ。エリカの時はそうだった」ヒソヒソ

ミカ「戦車が走るには車長が必要なんじゃないかな。今は試合でもないんだから装填手も砲手も必要ないけどね」

アキ「・・・」イラリ

まほ「よし、いい調子だ」グッ

 キャラキャラキャラ・・・

アンチョビ「おおほほー!他校の戦車は乗り心地が違ってまた面白いなー!」

まほ「視界が開けて見やすい戦車だな。操縦手からすれば操縦しやすいだろう」

ミッコ「ウス」

ミカ「ミッコの操縦技術は黒森峰にだって負けないよ。ね、アキ?」

アキ「アンチョビさん達もCV-33でジェットコースターしたりしててすごかったですよね」

ミカ「おや?」

アンチョビ「ふふーん。我がアンツィオの機動力は全国随一だからな!」

ミカ「アキは試合をずっとモニターで見ていて、皆さんの活躍に興奮していたんだ。ね、アキ?」

アキ「西住さん達姉妹のコンビネーションもすごかったです。高校戦車道の最強姉妹ですよ!」

ミカ「おやおや?」

まほ「みほと私は幼いころから戦車道をやっていた。長年一緒にやってきたからこその共闘だ」

ミカ「たまには仲違いすることもあっただろう。でもいつの間にか仲直りして、また仲違い。その繰り返しが絆を強くするのさ。ね、アキ?」

アキ「あ、ミッコこの辺で止めて。木の実がたくさんあるよ!」

ミカ「・・・・・・」ギュッ

まほ「私の服の裾を掴むな。仲直りさせるから」

まほ「ステップその2、友人に助け舟を出してポイントアップ」


アンチョビ「お、木イチゴがたくさんなってるぞ」

アキ「これ食べられるんですか?」

アンチョビ「そのまま直で食べれるぞ。ちゃんとキレイか見てからな」パックンチョ

まほ「こっちにはひまわりが咲いている。知っているか?ひまわりの茎の中身は食べれるんだ」カジカジ

ミッコ「ゲッ・・・マジで」

まほ「だが美味くはないから進んで食べる必要はない。スポンジを食べているような感じだ。子供のころにみほとしょっちゅう食べていた

アキ「まほさんってもっと寡黙でマジメなイメージだったんですけど、案外アクティブなんですね」

 タタタタタ・・・

ミッコ「あ!リスだぞー!」ダッ

アンチョビ「急に走ると危ないぞー」

ミッコ「づっ!」ガリッ

ミッコ「って~・・・木の枝でほっぺ切っちゃった」

アンチョビ「お、おい、大丈夫か?血ぃー出てるぞ」

ミカ「ミッコ、おいで。手当してあげよう」

ミッコ「えっ、いいってそんなの」

ミカ「いいから。遠慮することはないよ」チラッチラッ

アキ「・・・なんでこっちみるの」

ミカ「ほら、消毒するよ」シュワ~

ミッコ「はだだだだだ!沁みるゥ!」

ミカ「痛いのは元気な証拠だよ。さ、絆創膏をはって・・・これにて一件落着」ペタ

ミッコ「ん、ありがと」

ミカ「気にすることはないよ」チラチラ

アキ「・・・」

まほ「いやあ、けいぞくこうこうのたいちょうどのはたいへんやさしいなあ」ボウヨミー

ミカ「なあに、これくらいとうぜんだよ。これもせんしゃどうだからね」ボウヨミー

アキ「・・・」

 まほ「いい調子だ。これで好感度がかなり上がっているはずだ。仲直りまで時間の問題だな」ヒソヒソ

 ミカ「さすが西住流だね。アキの視線を感じるよ。きっと隊長として見直してるんだね」ヒソヒソ

まほ「ステップその3、露骨に噛みつく」


アンチョビ「よーし、この辺でゴハンにしよっかー」

ミッコ「え、さっきたくさん食べたんじゃ」

アンチョビ「だから今度は間食だな。さっき作っておいたおむすびをみんなで食べよう!中の具は色々だぞ!戦車道をたしなむ女子はたくさん食べてパワーを蓄えないとな!」

アキ「ありがとうございます」

ミカ「へえ、アキの細い身体にまだ食べ物を入れるスペースがあったのかい。栄養を蓄えるべき部分があったなんて気付かなかったなあ。着やせするタイプなんだね」

アキ「・・・え」

 ミカ「・・・なんだか心が痛いよ」ヒソヒソ

 まほ「がんばれ。これも仲直りのためだ」ヒソヒソ

ミッコ「おいおい、どうしたのミカ」

ミカ「たとえたくさん食べてもそんなにきゃしゃな体じゃ、大したパワーは発揮できないと思うけどね」

アキ「・・・」

 ミカ(う・・・さすがにこれ以上は・・・)

アンチョビ「コラ!なんてこと言うんだ!」

ミカ「!」ビクッ

アンチョビ「どうしてそんなひどいことを言うんだ!いくら友人同士でもダメ!ちゃんとアキに謝るんだ!」

ミカ「い、いや・・・あの・・・」オロオロ

アキ「・・・アンチョビさん」

アンチョビ「いいか!戦車道どうこうの前に人としてそんなひどいこと言っちゃダメ!ちゃんとごめんなさいしないともうご飯食べさせてやんないからな!」

まほ「アンチョビ、口を出すな。これはミカとアキの問題だ」

アンチョビ「なんだマルゲリータ、ミカの肩をもつのか?たとえ二人の問題でも今のはミカがひどいと思うだろ!」

まほ「私達がどうこう言うことではない。二人に任せるんだ」

アンチョビ「いーやっ!私はアキの味方だからな。いくぞアキ!いじわるな隊長なんかほっとくぞ」

アキ「あ・・・はい」

まほ「フン、せっかく私が二人を仲直りさせようとしていたのに邪魔をして・・・」

まほ「大体アンチョビは優しすぎるんだ。ミカは嘘を演じていたのにそれを真に受けて・・・」

まほ「そんなだから私と衝突してしまったんだぞ、まったく・・・」


まほ「アンチョビとケンカしてしまった」ショボーン

ミカ「おやおや・・・」

まほ「どぼじよう」ウルウル

ミカ「万策尽きたね」

ミッコ「なにやってんのさあんた達・・・」

ミカ「ミッコ、実はね・・・コレコレシカジカ」

ミッコ「カクカクウマウマ・・・ということだったのか。はあ~・・・まったく」

ミカ「どうすればいいと思う?」

ミッコ「素直に謝ればいいんじゃない?ま、ほっといてもそのうち仲直りするだろうけどさ」

まほ「だがアンチョビはとても腹を立てていたぞ」

ミッコ「どうせ今ごろ向こうも後悔してるって」


アンチョビ「マルゲリータとケンカしちゃった・・・」ショボーン

アキ「・・・ごめんなさい。私達のせいでアンチョビさん達まで・・・」

アンチョビ「いや、アキ達のせいじゃない。私が勝手にマルゲリータとケンカしてしまったんだ・・・あ~!もうダメだ!マルゲリータに謝ってくる!」

アキ「あ、あのアンチョビさん!その前にちょっと・・・」

アンチョビ「ん?」

アキ「・・・・・・ミカがミッコには優しいのに私に冷たいんです・・・どうすれば仲直りできますか」

アンチョビ「まるで小動物のような上目づかい」


 ナベガーンガーンガーン

アンチョビ「あちまれぇ!」

ミッコ「ばんごはんだぞー!しゅーごー!」

まほ「・・・アンチョビ」ザッ

アンチョビ「・・・マルゲリータ」ザッ

まほ「・・・もしかして私達、おんなじこと考えてる?」

アンチョビ「たぶんね」

まほ「すまなかった」ペコ

アンチョビ「ごめんなさい」ペコ

まほ「・・・ふふ、これで仲直りだな」

アンチョビ「ああ!私達はなかよしアンツィオ姉妹だからな!よーし、ケンカのあとはご飯だごはん!ボリボリ食べてガヤガヤ騒ごー!」


アキ「・・・すごいなあ。あっという間に仲直りしちゃった」

ミッコ「アキも素直になれば?」

アキ「・・・」

ミッコ「ミカもミカで一人離れてカンテレ弾いてるし・・・やれやれ、黒森峰とアンツィオの隊長を見習って――」

まほ&アンチョビ『アンツィーオッ♪しまーい♪パースタ煮て~♪』ガヤガヤ

ミッコ「いや、やっぱいいか」

>>61
パスタは煮るのではなく茹でるものでした

アンチョビ「いやぁ~、今晩もたくさん食べたな~」

ミッコ「なんでそんなに食べれるんだ・・・私達の倍以上食べてるじゃん」

まほ「アンツィオに来れば一日の食事量が増えるぞ」

ミッコ「食費が大変そうだなー」

アンチョビ「うっ・・・それを言われると返す言葉がない・・・」

まほ「もうすっかり夜になったな。朝に黒森峰を発ち、昼前に遭難し、昼を食べ、戦車で島を走り、夕飯を食べた。なかなか快適な遭難生活だな」

アンチョビ「最初はどうなるかと思ったが案外なんとかなりそうだな」

ミッコ「んなゆうちょうな・・・これからどーすんのさ」

まほ「・・・」

アンチョビ「・・・」

ミッコ「優秀な隊長なんでしょ。なんか案ないの」

ミカ「・・・」スック

ミッコ「お?うちの隊長さんが立ちあがった」


ミカ「星を見に行こう」


 ホーホーホー・・・ チチチ・・・

まほ「夜の森は昼とは違った賑やかさがあるな。アンチョビ、なぜ私の服の裾をつかむ」

アンチョビ「だ、だって暗いし、急に熊でも出てきたらおっかないだろ」

まほ「おびえることはない。熊くらい私が追い返してやる。えいやーっとな」エイヤー

ミッコ「しかしミカもたまにはいいこと言うんだな。星を見るだなんて」ハハh

アンチョビ「いじわるだと思ったがナイスアイデアを考えたもんだな。ハハハ」

アキ「でも明かりも無い道を進むのはちょっと危ないよ。それこそ熊でも出てきたら・・・」

まほ「心配するな。皆でわいわい騒いでおけば動物が来ることはない。こうやって笑えばいいんだ。はーっはっはっはっは」

アンチョビ「ハーッハッハッハッハ!」

ミッコ「なるほど、バカみたいにはしゃいで歩いていればいいのか。ハッハハハハー!」

アキ「・・・不安をとっぱらうにはそれがいいかもね。あはは」


ミカ「ほら、道が開けてるよ」

アンチョビ「森が途切れて丘になってる!」

まほ「ここからなら空が見えそうだな」

ミカ「ここは無人島。他に明かりの無い真っ暗な世界だ。そこから見上げる夜空がどんなものか・・・ごらんよ」

アキ「・・・!」

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:   : :::::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;;;;;;;;;;+: : +;;;;;;;;;:::::: : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:   : : :;*:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : :::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:  : ;;;;;;*;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;;;;;;;;;;;

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;+;;;;;;;: : :::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:   : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : :::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;+;;;;;;;;:   : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::+:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:   : ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :  : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: : : :+:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::: : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :  : ;;;;;;+;;;;;;;;;;;;;;:::::: : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::: : : ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:    :;;;+;;;;;;;;;:::::: : : : : :;;;*;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;: ::::::::::::::::: : : : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;+;;;;;;;;;;;;+  : : ;;;;;:::::: : : : : ::;+:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;+;: : :::::::::::::: : : : : ::;;;;;;;;;;;;;;;;;*;;;;;;;;;;;;;: :   : : : : : : : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;: : ::::::::::::::: : : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;;;;;;: : : :   : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : :::::::::: : : : : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : :    : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;+;;;;: : ::::::::: : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : :  :  : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;*;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : ::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;+: : :   : : :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;+: : :::::::: :::::::::::;;: : : : :   : :::::;+:;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : :: : ::::::::::::::: : :    : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : : ::::::::::::::::: :    : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : ::;+:::::::::::::::: :     : ::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : :

ミッコ「すっげーキレイ!」

アンチョビ「こんなにハッキリと星が見えるのか!」

まほ「まるで星が降るようだな」

ミカ「都会では見られない空さ。地上の建物の明かりが星の光をさえぎってしまうからね。色々な色が混ざると、かえって濁ってしまう。でもここなら、輝いているのは空の星だけだからキレイに見えるんだよ」

アキ「すごい・・・ほんとに綺麗だね・・・」

ミカ「アキ」

アキ「!」

ミカ「アキの言う通り、私はひねくれているんだ。いちいち回りくどいことを言うし、素直に気持ちを口にしない。アキやミッコをイライラさせることもあるだろう。でも、それが私なんだ」

ミカ「つまらないことでケンカしてしまってごめんよ。こんな私でも、これからも仲良くしてくれるかい?」

アキ「・・・」

アキ「・・・仕方ないなぁ。ゆるしてあげる。ミカが素直になってなんでもかんでもスパっと言うようになったら変だもんね」

アキ「・・・私の方こそごめんね。変に意地になっちゃって」

ミカ「ああ。アキは頑固だからね」

アキ「そーゆーこと言うからだよ!」

ミッコ「やっと仲直りしたか。やれやれ」

まほ「ふ・・・くだらないことでケンカなんかするから面倒なことになるんだ」

アンチョビ「まったくだな!」

ミッコ「ねるぞー!」

まほ「寝袋まで用意してあるとは準備がいいな」

ミッコ「いつでも遭難できるようにね!」

アンチョビ「しかし戦車の中で寝袋で寝ることになるなんてな・・・ぎゅうぎゅうじゃないか」

アキ「仕方ないですよ。この島どんな動物がいるかしれないし。なんていったって川でウツボが釣れる島なんですから」

アンチョビ「まあそうだが・・・ってあれ、カンテーレの隊長はどこだ?」キョロ

ミッコ「外にいるみたいだよ。またたそがれてるんじゃないかな」

アキ「おーいミカー。もう寝るよー。なにしてんのー」

ミカ「私も寝るよ。これでね」ザ

ミッコ「ゲ!そ、それは!」

ミカ「ハンモックさ」ファ~

まほ「まて、ずるいぞ自分だけ」

アンチョビ「独り占めはないだろー!私もハンモックで寝たいぞ!」

ミカ「通販で自腹で買ったんだよ。この無重力のリラックス体験をしたいなら10分100円でどうだい?」

ミッコ「チェッ、ちゃっかりしてらあ」

アキ「寝よ寝よ。ミカ、外で寝てて熊が来てもしらないからね。私達は安全なBT-42の中で寝るからね」

ミカ「フフ・・・外で一晩寝るくらいで熊なんか来る訳がないさ。熊なんか・・・熊・・・」


 ―朝

ミッコ「ふわああ~・・・朝だー。あれ?ミカ、なんで戦車の中で寝てんの?」

ミカ「・・・Zzz・・・」

アンチョビ「釣って来たぞ~」

アキ「アンチョビさん、まほさん、朝から釣りに行ってたんですか?」

まほ「朝食は一日のスタートダッシュだ。しっかり食べないとな」

ミッコ「ちょっとなにいってるかわかんないけどやったー!朝ごはんー!なにが釣れたの?」

アンチョビ「カツオだ」

ミッコ「すげーなこの島」

アンチョビ「せっかくだしタタキにしよう!火をつけて炙るぞー」

 パチパチパチ・・・

アキ「手早いですね」

まほ「やはり直火は焼き具合が違うな」

アンチョビ「船に積んである調味料を隠し味に使うぞ。みんなおどろけ!これがカツオのタタキの一工夫味付けだ!」バーン

ミカ「それはマヨネーズだよ」

アンチョビ「そのとーり!カツオのタタキにマヨネーズをかける!これこそ秘密の味付けだ!この一手間があいらぶゆー!」

ミッコ「ウゲー、いくらなんでもそりゃないよ。きもちわりー」

アンチョビ「当然のリアクションだな。だがこれは漁師さん達も船上でやってる味付けでもあるんだぞ。昔、テレビでキャイ~ンのウドちゃんがやってたのを見てマネてみたらけっこう美味しくてな」

アキ「アンチョビさんが言うならおいしいのかなあ・・・」

アンチョビ「船にあった瓶のマヨネーズを塗って・・・ぱっくんちょ!うーむ、美味!」ングング

ミッコ「うへー、ほんとに食べてるよ・・・私ムリだわ・・・」

ミカ「いってみようかな」マヨマヨ

アキ「ミカ、食べるの!?」

ミカ「おいしくないだろうと言って食べないのと、おいしいかもしれないと言って食べてみる方が、人生を楽しんでいると思わないかい?」

アキ「そーかもしれないけどさ・・・」

ミカ「あ、おいしいよ」ングング

ミッコ「マジかよ~・・・」

まほ「私も食べてみるか。瓶のマヨネーズを塗って・・・」《マスタード》ヌリヌリ

まほ「どれ」パクリ

まほ「!?」ガタッ

アキ「わ!・・・どうしたんですか?」

 まほ「!?!?」 まほ「ッ!!?」 まほ「~~ッ!!?!!?」ジタバタジタバタ

アンチョビ「私もう一切れ食ーべようっ。ん?なんだ?どうしたんだマルゲリータは」

アキ「ど、どうやら瓶のマヨネーズとマスタードを間違えちゃったみたいで・・・」

アンチョビ「マスタード・・・ハハハ!まったくマルゲリータはおっちょこちょいだな!」ヌリヌリ《マスタード》 パク

アンチョビ「 ハ ア ! ! ! ハ ア ッ ! ! ? フ ァ ア ア ア ア ア ! ! ? 」ジタバタジタバタ

アキ「アンチョビさんも間違えて・・・」

アンチョビ「船にあった瓶のマヨネーズを塗って・・・ぱっくんちょ!うーむ、美味!」ングング

ミッコ「うへー、ほんとに食べてるよ・・・私ムリだわ・・・」

ミカ「いってみようかな」マヨマヨ

アキ「ミカ、食べるの!?」

ミカ「おいしくないだろうと言って食べないのと、おいしいかもしれないと言って食べてみる方が、人生を楽しんでいると思わないかい?」

アキ「そーかもしれないけどさ・・・」

ミカ「あ、おいしいよ」ングング

ミッコ「マジかよ~・・・」

まほ「私も食べてみるか。瓶のマヨネーズを塗って・・・」《マスタード》ヌリヌリ

まほ「どれ」パクリ

まほ「!?」ガタッ

アキ「わ!・・・どうしたんですか?」

 まほ「!?!?」 まほ「ッ!!?」 まほ「~~ッ!!?!!?」ジタバタジタバタ

アンチョビ「私もう一切れ食ーべようっ。ん?なんだ?どうしたんだマルゲリータは」

アキ「ど、どうやら瓶のマヨネーズとマスタードを間違えちゃったみたいで・・・」

アンチョビ「マスタード・・・ハハハ!まったくマルゲリータはおっちょこちょいだな!」ヌリヌリ《マスタード》 パク

アンチョビ「 ハ ア ! ! ! ハ ア ッ ! ! ? フ ァ ア ア ア ア ア ! ! ? 」ジタバタジタバタ

アキ「アンチョビさんも間違えて・・・」

アンチョビ「ひー!お口の中が大火事だ。水くれ水ー」

アキ「それが、水がもう残り少ないんですよ。節水しないともちませんよ」

アンチョビ「なんだっでぇ!?水がないのか!?人間は3週間物を食べなくてもなんとかなるが水はなんともならんのだぞ!」

まほ「だが安心してくれ。知波単からもらったラムネがあったはずだ。これで喉を潤すといい。私も飲む」キュポ

アンチョビ「おお!知波単からの贈り物が役にたつとは!くれくれー!」キョポ

ミッコ「うっわ。このラムネの瓶、なつかしーなー。最近飲んでなかったから久しぶりだよ」

アキ「あれ?これどうやって飲むんですか?なかに何か入ってて飲めませんよ」

アンチョビ「知らないのか?それはビー玉が入ってるんだ」

アキ「ビー玉?・・・なんで飲み物の中にビー玉が?」

まほ「この画鋲みたいな形の奴で中にビー玉を押すんだ。こう」キャポ

まほ「ほら、飲むといい」

アキ「ありがとうございますー」カラン

アキ「・・・んー・・・飲み口をビー玉がふさいで飲みづらい」

アンチョビ「これが瓶ラムネのあるあるだな」

アキ「なんでビー玉が瓶の中に?なんのために?誰がよろこぶんですか?」

アンチョビ「それは・・・」

まほ「衛星電話の充電具合はどのくらいまで完了している?」

ミッコ「まだ全然~。こりゃ長くなりそーかも」

アンチョビ「まあなんとかなるなる!いっくらでも魚は釣れるし調味料だってある。一ヶ月くらい無人島生活できそうだな」

アキ「でも水がなぁ・・・」

ミカ「昨日みたいな豪華な料理も長くは続かないよ。もうお米も少ないからね」ポロロン♪

アキ「え、米も少なくなってるの?」

アンチョビ「だ、大丈夫大丈夫。昨日の昼間の釣り、大漁だっただろう?全部調理したけど、半分くらいは保存食にしておいたんだ。今後のためにな!」

ミッコ「さっすがドゥーチェ!ぬかりないッス!」

ミカ「保存食だからっていつまでも保つわけじゃない。食べ物は食べれるときに食べるのが一番なんだよ」ポロロン♪

アキ「・・・・・・まさかミカ・・・アンチョビさん、保存食の確認を」

アンチョビ「ああっ!?じぇんじぇん残ってない!」

アキ「ミカ、まさかとは思うけど・・・」

ミカ「保存食がね、夜中に踊りだしたのさ。そしていつの間にか口の中に・・・」

アキ「冗談じゃないよ!無人島で保存食全部たいらげるって大問題だよ!さすがに人間性を疑うよ!」

ミカ「でも、一人で食べたんじゃないよ」

まほ「・・・・・・すまん」

アキ「!?」

じいちゃんにきいたらあらまた蓋として利用できるためにやってるらしいよ
空瓶にラムネを注入したらビー玉がまた炭酸の圧力でぴったり蓋をするようになってるんだってさ

最近レスポンスが少なくてもう飽きられちゃったかなぁ・・・と不安になってたけどまだ見てくれてる人がいるみたいで大変うれしいであります
スペイン宗教裁判って何か知らないんだけど調べたら面白そうじゃないか!

>>83
瓶をリサイクルするためのビー玉ってことですかね?単に子供のためのおまけとかじゃないのね

それもあるみたいだが中の玉の丸い形がちょうどぴったり引っ付いて機密性がたかくて
炭酸がぬけにくくなったからああいう蓋になったってのもあるみたい
色々しらべたら奥が深いなラムネ…大分昔からあるみたいだし

>>84
飽きてねぇよ
ずっとスタンバってました

ミッコ「えー、ではこれより裁判を行います。我々の貴重な食料を盗み食いした者の裁判だな。食糧の件、お食事件だな」

アンチョビ「まさか!という時にフィンランド継続裁判!」ジャーン!

 アキ<フンス! ミッコ<フンス!

ミカ「こんな茶番に意味はあるのかな?」

アキ「アンチョビさんが罪状を読み上げるよ!」

アンチョビ「おみゃーさんはいじわるだで、好かんわ」

アキ「申し開きはある?」

まほ「盗み食いしてすまなかった。だが裁判などする必要はないだろう」

アンチョビ「ハッハ!ハッハッハッハッハ!(アンツィオ的笑い)」

アンチョビ「我がアンツィオでは盗み食いをする輩はピヨピヨグチの刑だ!(アンツィオ的動作)」

 ミッコ「ぴよぴよぐちってなに?」 アキ「さあ?」

アンチョビ「P-40!通称ピヨピヨに乗せて、目が回るまでグルグル旋回し続けるチョー大変な刑!略してピヨピヨグチの刑だ!」

まほ「P-40はここにないぞ」

アンチョビ「あっ・・・そうだった」

ミカ「過ぎたことをくよくよするよりも、これからのことを皆で考える方が意味があるんじゃないかな?」

アキ「反省してないの!?この状況で!」

ミカ「今、この島には私達しかいない。自給自足はできるけど、米も調味料も水も少ない。助けが来るかもわからないし、いつ救援を呼べるかもわからない」

ミッコ「最悪な状況だな」

ミカ「やったね。最高だよ」ポロロン♪

アキ「最高!?無人島で遭難して、何日保つかわかんないんだよ!?」

ミカ「でも、生きている。それだけで最高に幸せだと思わないかい?」ポロロン♪

まほ「ミカの言う通りだ。生きてるだけでラッキーだ」

ミカ「どうにもならない今日だけど、平坦な道じゃきっとつまらないよ。みんなで生きていく明日だから、這い上がるくらいがちょうどいいのさ」ポロロン♪

 ミッコ「でたぞアキ。それっぽい難しいことを言って誤魔化す気だ」

 アキ「うん。いつもはなんだかんだでうやむやにされちゃうけど、今日はそうはいかないんだから」

アンチョビ「そうか・・・生きてるだけでラッキーなんだな!」

 ミッコ「あ、ドゥーチェがオチた」

ミカ「そうさ。なんの気のない、当たり前のことができるということはどれだけすばらしいことか・・・それに気付いてる人は少ないんだ」

まほ「その通りだアンチョビ。食べ物が少ないのがなんだ。明日は明日の風が吹く。なんとかなるさ」

アンチョビ「そうだな!なんとかなるなる!アッハッハ!おいアキ!ミッコ!顔を上げよう!くよくよしても仕方ない!」

 ミッコ「・・・ドゥーチェ」 アキ「・・・アンチョビさん」

アンチョビ「一緒に唄おう!歌を唄えば元気になるぞ!アンツィオの生徒は毎日みんなでお歌を唄ってるんだ!唄って、人生を楽しもう!」

 ミッコ「はぁい!」 アキ「はい!」

ミカ「さあ、唄おう」ポロロン♪

ミカ「みんなで些細な幸せを唄うんだ♪」


ミッコ「水飲んだらうめぇ!」

 ミカ「やったー♪」

アキ「日に当たったらあったかーい♡」

 ミカ「やったー♪」

アンチョビ「腹から笑ったらおもしれー!」

 ミカ「やったーやったー♪」

まほ「犬飼ってみたらかわいー」

 ミカ「やったーーー♪」


愛里寿「なにをやっているの」

アンチョビ「!?」ビクッ

今回はここまでで。はっぱ一枚あればいいと言わせられるわけがなかった

>>86
なんであの形なのかーとか、なんでビー玉なんだーとか気にはなってたけどやっぱり色々な知恵の結晶なんですね。知波単でラムネ書き逃して今回持ってきて正解だった。なにが正解かわからんけど

>>87
ほんとうれしい。ありがとうございます。アンツィオや知波単のように勢いでごまかせない継続難しいけどがんばりまっす

今さらだけどミカは3年アキミッコ2年と思ってたんだけどそうでもないのかな?みんなため口だしもしかしてミカも2年?

まさかそのままモンティ・パイソンネタぶっ込んでくるとは思わなかった
そして地味に再現度高くて笑った


あと凄く細かくてどうでもいい事なんだけど
ラムネ瓶の

あぁミスった。

ラムネ瓶のはビー玉じゃなくてエー玉じゃなかったっけ?

これが言いたかっただけなんだすまん

>どうにもならない今日だけど、平坦な道じゃきっとつまらない
おいグルグルEDwwww

>>94 >>95
すぐに対応できるのは内容を考えずに書いてるが故
ウィキペディアで調べたらラムネ玉て言うらしいです。でもエー玉ってのも聞いたことある気が・・・呼び方が色々あんのかな

>>96
こういう誰も気づかないネタ山ほどあるので気づいてもらえるとアガる

アキ「に、人間だ!人がいるよ!」

ミッコ「きっと原住民だ!」

アンチョビ「私達を食べるつもりだー!わー!にげろー!」ドタバタ

まほ「落ち着け。この子は大学選抜チームの隊長、島田愛里寿だ」

ミカ「無人島で島田流の後継者と出会うとはね。どうしてこんなところに?」

愛里寿「それはこちらの台詞。ここは島田家の所有地よ。島田流戦車道の修行を行うための島、島田島」

まほ「しまだじま」

愛里寿「私は半年に一度ここに来て修行をしている。もちろん一人で」フンス

アキ「だから忍装束なんだね」

アンチョビ「ちょ、ちょっと待ってくれ!島田流の所有地ということは迎えがくるのか!?」

愛里寿「うん。この携帯で連絡をすれば」スッ ツルッ

愛里寿「あっ、手がすべった」

アンチョビ「わー!貴重な通信手段が地面に落ちる前に誰かがキャッチしないと貴重な通信手段が壊れてしまって迎えを呼ぶことができなくなってしまうから誰かがキャッチしてくれー!」

ミッコ「そんだけ喋るヒマがあんならキャッチしなよ」

まほ「任せろ」

アンチョビ「おお!マルゲリータの反射神経は――」

 メsyン!

アンチョビ「抜群だー!」

>>98

メsyン!=メシャン!

アンチョビ「どーするんだ!またスマホ握り壊して!」

まほ「す、すまん・・・慌てていてつい・・・」

愛里寿「心配ない。通信手段は一つじゃない。このタブレットでお母様にスカイプすればいい」ス

愛里寿「・・・わいふぁいがないから繋がらない。おこさま携帯も電波が届かない・・・」

ミカ「おやおや」

アンチョビ「まさかとは思うが迎えを呼べないということじゃ・・・」

愛里寿「・・・」

アンチョビ「万策尽きたァーーー!」

愛里寿「・・・お母様に言って島に光ファイバーを引いてもらう」

 まほ「かとりふぁいばーど?」 ミッコ「それは太陽の勇者」

ミカ「どうやら島田流後継者もぽんぽんのこつこつみたいだね」

アキ「戦車道が強い人ってみんなそうなの?」

アンチョビ「せっかく帰れるチャンスだったのにこれでふりだしに逆戻り!早くアンツィオに戻ってペパロニの鉄板パスタ食べたいよー!カルパッチョに肩揉んでもらいたいよー!」

アキ「せっかく無人島生活なんとかなりそうってなってたのに、またぶり返しちゃったよ」

愛里寿「おウチに帰りたい・・・」ショボン

アンチョビ「!」

アンチョビ「・・・すまなかった。取り乱してしまって・・・ドゥーチェとしたことがはずかしい。ここは年長者として、ドゥーチェとして、私がしっかりしなければ!」

アンチョビ「島田愛里寿、怖がることはないぞ。たかが無人島で遭難しただけだ。普通なら大声で叫んで泣きわめくものだが、なんてったってここにはすごい人がいるんだからな!」

愛里寿「すごいひと・・・?」

アンチョビ「アンツィオ高校の立派なリーダー!ドゥーチェアンチョビだー!」バーン

愛里寿「!・・・かっこいい・・・」キラキラ

アンチョビ「さあ愛里寿!めそめそするのはナシだ!これから私達がなにをやるべきかわかるか?」

愛里寿「わからない」

アンチョビ「食糧の確保だ!一緒に釣りにいくぞ!」

愛里寿「釣りってやったことないから釣れないかも・・・」

アンチョビ「大丈夫だ!なんせ今日はすごい人が一緒に釣りをするんだからな!すごい人ってだーれだ?」

愛里寿「・・・ドゥーチェ?」

アンチョビ「そう!そのとおり!アンツィオ高校が総統!ドゥーチェアンチョビだー!さあいくぞー!私につづけー!」タタタ

愛里寿「わーい」タタタ

まほ「うーむ、アンチョビは世界大統領になれるかもしれんな」

アンチョビ「いやぁ~大漁たいりょう!たくさん釣れたなー!」ピチピチ

愛里寿「魚釣りがこんなに楽しいとは思わなかった」ピチピチ

アンチョビ「これだけ入れ食いだと楽しくて当然だな!しかしどうしてこんなに色んな種類の魚が釣れるんだろう」

まほ「ザリガニを釣ろうと思って糸にちくわを巻き付けて垂らしていたらエビが釣れた」ロブロブ

ミカ「サンショウウオがたくさん取れたよ」ウォッウォッ

愛里寿「私や他の島田流門下生がここで修行する際、自給自足するために魚や食べれる植物を育てているの。昔はニジマスとかしかいなかったそうだけど、お母様が指示を出して島田バイオテックが環境を捻じ曲げ、色んな種類の動植物で溢れるようになった」

アキ「さらっと恐ろしいこと言ってない?」

ミカ「人間は勝手なものさ」

アンチョビ「この島の中だけならいいじゃないか。現にこうして色んなものが食べられるんだからな!愛里寿、みんなで一緒に釣った魚でゴハンを作るぞ!」

愛里寿「私、お料理したことない。いつもはお手伝いさんがご飯を作ってくれるから・・・この島ではいつも木の実を食べてるし」

アキ「環境捻じ曲げた意味ないじゃん・・・」

アンチョビ「安心しろ!私が手取り足取り教えてやる!なんたって私はアンツィオ高校の~?」

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビ!」

アンチョビ「そう!その通り!丸いお皿に料理を盛って!食べようみんなでおいしいご飯!アンツィオ高校ドゥーチェアンチョビ!レシピ通りに調理開始!」

愛里寿「おー!」

アキ「ミッコー、食べれそうな薬草あったー?みんなでごはんつくるよー。おいでー」

ミッコ「葉っぱ食ってる場合じゃねえ!」バッ!

玉が入ってるとラムネを入れたら炭酸の圧力で自動的に蓋されるのよ
規格上ガタの大きいビー玉にしたら隙間ができてうまく塞がらないのよ

アンチョビ「いいか?包丁で切る時は食材を抑える手を猫さんの手にするんだ。指を切らないようにな。こうやって・・・」スッ

愛里寿「こう?」スッ

アンチョビ「そうそう。スジがいいぞ。きっと料理上手になるな」

まほ「ふ・・・私もアンチョビに料理を教わった頃を思い出すよ」

アキ「アンチョビさん、まるでお母さんみたいですね」

アンチョビ「そ、そうか?そんなことないぞ」

ミッコ「うんうん。ドゥーチェは包容力があるな。戦車道の隊長らしいや」

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビはお母様よりもお母さんみたい。心が和らぐ」

アンチョビ「そ、そうかな~。なんだかテレてしまうな!てへへ」

まほ「む・・・戦車道と聞いては聞き捨てならんな。私もアンチョビのように包容力があるはずだ」

ミカ「継続高校戦車道隊長も負けていないよ。ほら、帽子なんかNHKの子供番組向けだと思わないかい?」

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビのほうがいい」ギュッ

まほ「ほ~ら愛里寿~。私がママだぞ~」フワフワ

ミカ「私もママだよ~」ポロロン♪

アンチョビ「いいや!私がママになるんだよ!」

ミッコ「複雑だな家庭が」

アンチョビ「マルゲリータが釣ったエビとアキが拾った貝を使ってパエリアを作ろうと思うんだが、米が足りないなあ・・・」

ミカ「米がなければ作ればいい」ポロロン♪

ミッコ「農業はじめるの?」

ミカ「ここに小麦粉があるだろう。これを固めて、米粒の大きさにチネっていくのさ」チネリ

アキ「・・・これがお米の代わりってこと?」

ミカ「そうだよ。無人島といえばこれさ」チネリチネリ

アキ「ものすごく地味な作業・・・」

まほ「私はその間にサンショウウオを油で素揚げにしておく」ジュンジュワァ~!

愛里寿「・・・そのトカゲを食べるの?」

まほ「トカゲではない。サンショウウオだ。ちゃんと食べれる。テレビでもやっていた」

愛里寿「・・・ほんとかなぁ」

まほ「私やみほも幼い頃に外で遊んではサンショウウオを取って、菊代さんに揚げてもらっていたものだ。ハチも食べたことがある。針を抜いて素揚げにすると案外いけるぞ。カエルも鶏肉とエビのミックスのような味でおいしいんだ」

愛里寿「西住流こわい」

アキ「で・・・出来たよ・・・チネり米・・・」ガクッ

アンチョビ「おー、御苦労だったなー」

ミカ「もう二度とやりたくないね」ポロロン♪

ミッコ「ミカが言いだしたんだろ!」

アンチョビ「それじゃあこのチネり米をフライパンに入れて・・・チョチョイのチョイ!」ドジュウ~!

アンチョビ「パエリアの出来上がりだ!」

愛里寿「おいしそう・・・!」

まほ「飲み物はラムネがたくさんある。飲み終わった瓶はこの箱に戻してくれ。再利用できるからな」

アキ「ビー玉が入ってる瓶をリサイクルできるんですか?」

愛里寿「ラムネの中のものはビー玉ではなく、ラムネ玉と呼ばれる。炭酸飲料を瓶に入れると圧力でラムネ玉が口をぴたりと密封するようになっている。空になった瓶に再びラムネを入れて、蓋をしてくれるから再利用できるの」

愛里寿「また、ラムネはもともとレモネードだったらしく、日本に来て訛り、ラムネと呼ばれるようになったそう。戦前から日本人に親しまれ、独自の進化をこなして今の形になったらしい」

アキ「へー、そうなんだ。先人の知恵なんだね」

まほ「私も知っていたし」フンス

アンチョビ「張り会うなよ」

アンチョビ「実食!」イヤァ~!

愛里寿「おいしい」モグモグ

まほ「自分達で作った料理は格別だろう」モグモグ

アキ「アンチョビさん達が一緒でよかったね。私達だけじゃこんなおいしいご飯は作れないもん」モグモグ

アンチョビ「アンツィオに来ればお料理上手になれるぞ。どうだ?やっぱり我がアンツィオ高校に入学する気はないかな~?」ホオスリスリ

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビは好きだけど、やっぱりチーズとかのニオイが・・・」

ミカ「継続高校に来る方がいいと思うな。戦車の整備技術を完璧に覚えられるよ」

ミッコ「そーそー。ウチは少ない物でいい物を仕上げるウデがあるからな」

アキ「無人島で生き残るスキルも身につくよ」

まほ「継続高校の整備技術は目を見張るものがあるのは確かだ。それにこの島に来てからというものの、食べることや節約することの重要さを学んだ。島田流にいては学べないことではないか?」

愛里寿「そうかもしれない。トカゲなんか食べることはなかったと思う」

まほ「サンショウウオだ」

ミカ「継続高校に転校すれば、生きることの意味を知れるよ。きっと」ポロロン♪

アキ「ウチに転校=遭難にしないで」

ミカ「さあ、ご飯も食べたことだし、継続高校のことを知ってもらうために継続高校らしい映画を見るというのはどうかな。船にテレビが積んであるからね」

まほ「アンツィオでは紅の豚とニューシネマパラダイスを。知波単ではチャップリンの独裁者を見て、それぞれの高校のことを学んだな」

アンツィオ「独裁者はドイツの話だろ」

アキ「じゃあ『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』を見ようよ!アニメ映画だよ!」

ミッコ「いいや!『ワイルドスピードMAX』がいい!『ワイルドなスピード アホマックス』でもいいぞ!」

ミカ「継続高校といえばボロや余りモノで優れた戦車を整備するだろう。だから『リアルスティール』を持ってきたんだ。これは本当に素晴らしい映画だから皆に見てもらいたいんだ」

愛里寿「ふわぁ・・・」ネムネム

ミカ「おや?お腹いっぱいになったからおねむなのかな?」

愛里寿「ねむくない。私は子供じゃないからそんなにすぐねむくなんて・・・ならない」ウト

アキ「目がとろ~んとしてるよ。戦車が強くてもやっぱり子供なんだね」

愛里寿「子供じゃない。私は大学生。あなた達よりも・・・お姉さん・・・」ウトウト

アンチョビ「愛里寿、無理するな。ここで横になるといい。膝かしてあげるから」ポンポン

愛里寿「ドゥーチェが言うなら・・・」ウトウト ポフン

>>108
エー玉って言うのはガセだよ。

リアルスティールは観た。チャーリーとアトムのシンクロ右が決まったときは胸が震えた

アンチョビ「ミカ、伴奏してくれ。子守歌だ」

ミカ「任せておくれ」ポロロロ~ン♪

アンチョビ「カン ヌー シャントゥロン ル タン デ スリーズ~♪ エ ゲ ロスィニョル♪エ メルル モクール♪スロン トゥーサン フェットゥ~♪レ ベル ゾロン ラ フォリー アン テットゥ~♪」

アキ「これ何の歌だっけ?聞いたことある気がする」

まほ「『さくらんぼの実る頃』だ。フランスの曲だが『紅の豚』の劇中歌でもある」

ミッコ「好きだねえ」

ミカ「~♪」ポロロン♪

アキ「カンテレの音と合ってるのかわかんないけど、ミカも楽しそう」

まほ「よし、私も子守歌を唄ってやろう。アンチョビ、交代だ」

アンチョビ「お?マルゲリータも唄えるのか?」

まほ「少し前までは黒森峰の校歌しか唄えなかったが、知波単で昭和歌謡を学んできた」

アンチョビ「しょうわ」

まほ「ア、ソレッ、ス~イス~イスーダララッタースラスラスイスイスーイ」

 ミカ「よいしょ♪」

まほ「ス~イス~イスーダララッタースラスラスイスイスーイ」

 ミカ「よいしょ♪」

愛里寿「・・・ねむれないからドゥーチェがうたって」

 Σまほ<!

 Σミカ<!

乙です。
ミカは濱口のファンかね?





アンチョビ「・・・んう・・・・・・!・・・いかん。いつの間にか私まで眠ってしまっていた」

 まほ「Zzz・・・」 アキ「Zzz・・・」 ミッコ「Zzz・・・」

アンチョビ「みんなも寝ているのか。無人島生活で大変だったから無理もない

愛里寿「Zzz・・・Zzz・・・」

アンチョビ「・・・ふふ、膝枕で眠られては動けないな。こんなに幼いのに大学選抜の隊長とは」ナデナデ

アンチョビ「・・・なんだか本当にお母さんになった気分だ」ナデナデ

ミカ「いい母親になるだろうね」ポロロン♪

アンチョビ「!・・・ミ、ミミミミミカ・・・お、起きていたのか・・・」

ミカ「君の後ろにいたよ。安心してくれ。母性に目覚めた安斎のことは秘密にしておいてあげるよ」

アンチョビ「う、ううううううるさい!別に変なことじゃないだろ!小さい子をなでなでして何が悪い!」


 <―――・・・・・・ドドドドド

ミカ「おや?何か無人島では聞き慣れない音がするね」

アンチョビ「!あ、あれは!飛行機だ!飛行機が飛んでるぞ!お、おい皆起きろ!飛行機だ!」

まほ「・・・ん・・・!・・・しまった!寝過ごし・・・ていない。フッ・・・」ドヤサァ

アンチョビ「そういうのいらないから!ほら!おっきな飛行機が飛んでるぞ!」

 アキ「う~ん・・・なんですか慌てて・・・」 ミッコ「むにゃ・・・なに?缶切りでもなくしたの?」

まほ「あれは・・・サンダースの超銀河号だ」

アンチョビ「なんでそこだけ知波単語になるんだ!みんなで手を振って叫ぶんだ!こちらに気づいてもらえるように!」

愛里寿「!・・・おうちに帰れるの?」

アンチョビ「ああ!そのためによびかけるんだ!オーイ!」ブンブン


 ~~~

ケイ「で、その時に言ってやったのよ。『チョロい神だ』ってね」

ナオミ「HAHAHAHAHA・・・HAHAHA」

アリサ「ケッサクですね隊長。その話、今度私の考えたってことにして話していいですか?」

 ~~~


アンチョビ「う”う”わ”あ”あ”あ”ぁぁぁ!ごっぢみ”でな”い”ぞお”お”お”ぉぉぉ!」

アキ「こっちに気づいてないみたい。早くしないと行っちゃうよ!」

まほ「私にいい考えがある」

ミカ「空のラムネ瓶を詰めた箱を使うんだ。光を反射して信号を送れるかもしれない」

アンチョビ「!それだ!てんさい!」

まほ「私も同じ考えだった」


 ~~~

アリサ「だからオッドボールに言ったわ。『その髪の毛切るんなら芝刈り機が要るわね』って」

ナオミ「HAHAHAHAHA・・・HAHAHA・・・・・・どういう意味?」

アリサ「大洗の秋山・・・オッドボールの髪の毛がもじゃもじゃってことよ。ジョークを説明させないでよ」

ケイ「あら?見て、あの島に灯台なんてあったかしら」

アリサ「何言ってんですか昼間ですよ。こないだもドローンを見て蛍だーって騒いでたじゃないですか」

ケイ「いいえ、あれは違うわ。人よ!人影がいくつか見えるわ!きっとドラマの『ロスト』の撮影よ!降りてみましょう!」





アンチョビ「あ”り”がどお”お”お”!」ビエーン

アリサ「あーもう!わかったから離れなさいよ!」

まほ「救助してくれて感謝する。無人島からの脱出手段がなかったところだ。調味料も飲料ラムネも少なくなっていたのだ。何日も保つものではない」

ケイ「ノープロブレム!私達がすぐに気づいてよかったわね。日頃から遭難してる人がいないかパトロールしておいて正解だったわ」

ミカ「ぜひ継続高校の学園艦と一緒に飛んでほしいね」

ナオミ「ほら、ココアを」スッ

アキ「ありがとうございます」ズズ

ミッコ「こんなでっかい飛行機持ってるだけじゃなくて、ココアや冷蔵庫まであるなんてなー。やっぱりサンダースは違うや」

ナオミ「3D対応テレビもある」ピ ウィーン

 アキ&ミッコ『おおお~!』

ナオミ「シアターセットも」フォーン

 アキ&ミッコ『おおおー!』

ナオミ「ニンテンドー64のドンキーコングレーシングする?」

 アキ&ミッコ『するー!』

ケイ「さっきまで遭難していたとは思えないくらい元気ね」

ミカ「継続高校に来れば、強く生きれるよ」

まほ「ああ、私もそれを学ばせてもらったよ」

NHK、チューリップハット、つまりノッポさん。
分からん世代も増えたろうなぁ

>>108
あ、あれラムネ専用のものなのか・・・それはそれですごい

>>115
エー玉って聞いたことあるけどなんだったかね。NARUTOかな?

>>116
ミギ、ヒダリ!

>>118
初期の1か月一万円生活のころ大すき。もう何年も見てないけど。サンショウウオ食べたりハチ食べたり、ごっそり買った牛乳一気に腐らせたり

>>126
世代じゃないけど皆知ってるもんだと思ってた・・・有名だから


ナオミ「着いたぞ。黒森峰だ」

まほ「わざわざ学校まで送ってくれるとは。なにからなにまで助かったよ」

アンチョビ「よかったな愛里寿!おウチまで送ってくれるってさ!」

愛里寿「うん」

ケイ「島にあった船と戦車も継続高校に運ぶように手配してあるわ。あとはそれぞれ送り届けるだけ!」

アキ「どうしてそこまでしてくれるんですか?なんの見返りもないのに」

ケイ「誰かを助けるのに理由がいるかしら?」

アリサ「おかげで出費がスゴイですけどね。スーパーギャラクシー飛ばすだけでどれだけ書類にサインしないといけないことか・・・」

ミッコ「あーあ、私もサンダースに入学しときゃよかったなー」

アキ「私もー」

ミカ「それだと、今日という日は大きく変わっていただろうね。私達3人で戦車を動かすこともなかっただろう。それでもサンダースの方がいいかい?」

ミッコ「冗談だって!私は継続に入って本当によかったって思ってるよ!」

アキ「私もだよ。お金がなくったって、3人でいるのが楽しいもん」

ミカ「幸せっていうのはね、お金を持っていたとしても歩いてこないのさ。だから歩いて行くんだよ」ポロロン♪

アリサ「なによ。なによそれ。ほんとなんなの」


エリカ「隊長、お帰りなさい」

まほ「ああ。留守をありがとうエリカ。問題はなかったか?」

エリカ「はい。アンツィオの連中も引き上げましたし、特にはなにも」

まほ「そうか。私は継続高校で色々と学んできたよ。さっそく黒森峰でも取り入れようと思う」

エリカ「はあ・・・まあ、プラウダ高校対策のイロハを学んできたというのなら、今までよりもよっぽど価値のある短期転校だったとは思います」

まほ「え?」

エリカ「はい?」

まほ「えっ」

エリカ「ん?」

まほ「あっ、そうだった」

エリカ「え、なに」

まほ「私達はプラウダ対策を学びに行ったんだった」ポン

エリカ「ちょっと待ってくださいなにしてたんですか隊長達」

まほ「ちょっと遭難してた」

エリカ「!?」


 ―アンツィオ高校

カルパッチョ「せーのっ」

 『ドゥーチェおかえりなさーーーい!!!』パァン!

 \ワーワー!/ \ドンドンパフパフー!/

アンチョビ「みんなお迎え感謝するぞ!しばらくの間アンツィオを空けていてすまなかったな!」

ペパロニ「姐さんお帰りなさい!さみしかったッスよォ~!よぉーしお前らー!さっそくドゥーチェのお帰りなさいパーティをはじめるぞー!」

 \オオーーー!/

アンチョビ「みんな!今日はお客さんがいるんだ!なんと大学選抜チームの隊長、島田愛里寿だー!」

 ドロン!

愛里寿「島田愛里寿です」

 \オオ~~~!/ \ニンジャ!ニンジャ!/ \ブラックホールニキエタヤツ!/

アンチョビ「さあみんなで愛里寿のようこそアンツィオにおこしやすパーティをするぞー!湯を沸かせ窯を炊けー!」

 \オオーーー!/


カチューシャ「ちょっとあなたたち!このカチューシャをいつまで待たせるつもりなのよ!」

アンチョビ「わ!びっくりした・・・プラウダ高校の面々じゃないか。あっ、さてはお前達もアンツィオに遊びにきたんだな~?よーしみんな!愛里寿&プラウダ高校歓迎おいでませパーティを――」

カチューシャ「ちがうわよ!約束の交流試合に来たの!さっきから待ってたのにあなたたちだけで話すすめてるんだから!」

カルパッチョ「いけない。忘れてました」

ペパロニ「もーカルパッチョはドジパッチョだな~」ハハハ

ノンナ「皆さんが歓迎してくださるのはありがたいのですが、まずは約束通りの交流試合をはじめませんか?」

カチューシャ「パーティなんか後にしなさい。それより試合よ試合!このカチューシャが直々に来てあげたんだから感謝しなさい」

アンチョビ「フッ・・・自信満々だな地吹雪の。だがこのドゥーチェを侮っちゃダメだぞ!私はプラウダ高校対策を学ぶため、継続高校に短期転校していたのだ!」

カチューシャ「な、なんですってぇー!?」

アンチョビ「ゆくぞみんな!継続帰りのこのネオドゥーチェについてこい!プラウダをギッタンギッタンにしてやるぞー!」

 \オオーーー!/

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビ・・・大丈夫?」

アンチョビ「心配するな愛里寿。我がアンツィオの疾風怒涛縦横無尽、天真爛漫花より団子な戦いっぷりを見せてやるぞ!」

愛里寿「がんばれドゥーチェ!」

アンチョビ「いくぞー!私達の戦いはこれからだ!!!」






 \      ☆
             |     ☆
          (⌒ ⌒ヽ   /
    \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /
      ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )
     (´     )     ::: ) /
  ☆─ (´⌒;:    ::⌒`) :;  )
     (⌒::   ::     ::⌒ )
    / (    ゝ  ヾ 丶  ソ ─


     _人人人人人人人人人人人人人_
     >             <
アンチョビ> やっぱ無理でした!!! <
     >             <
      ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

ノンナ「皆さんが歓迎してくださるのはありがたいのですが、まずは約束通りの交流試合をはじめませんか?」

カチューシャ「パーティなんか後にしなさい。それより試合よ試合!このカチューシャが直々に来てあげたんだから感謝しなさい」

アンチョビ「フッ・・・自信満々だな地吹雪の。だがこのドゥーチェを侮っちゃダメだぞ!私はプラウダ高校対策を学ぶため、継続高校に短期転校していたのだ!」

カチューシャ「な、なんですってぇー!?」

アンチョビ「ゆくぞみんな!継続帰りのこのネオドゥーチェについてこい!プラウダをギッタンギッタンにしてやるぞー!」

 \オオーーー!/

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビ・・・大丈夫?」

アンチョビ「心配するな愛里寿。我がアンツィオの疾風怒涛縦横無尽、天真爛漫花より団子な戦いっぷりを見せてやるぞ!」

愛里寿「がんばれドゥーチェ!」

アンチョビ「いくぞー!私達の戦いはこれからだ!!!」






 \      ☆
             |     ☆
          (⌒ ⌒ヽ   /
    \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /
      ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )
     (´     )     ::: ) /
  ☆─ (´⌒;:    ::⌒`) :;  )
     (⌒::   ::     ::⌒ )
    / (    ゝ  ヾ 丶  ソ ─


     _人人人人人人人人人人人人人_
     >             <
アンチョビ> やっぱ無理でした!!! <
     >             <
      ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

あーまた二重投降ごめんなさいたまに投降できてないと思ってもっかいやると二重になっちゃう

しかもズレてる
脳内で補完してください


アキ「サンダースのみなさん、本当にありがとうございました」ペコリ

ケイ「ドントウォーリー、ビーハッピー!気にしない気にしない!その代わりって言ったらなんだけど、また今度ウチと試合しましょ」

アキ「はい!」

ミッコ「返り討ちにしてやるからなー!」

ケイ「それじゃ、グッバーイ!」

 C-5M<ゴオオォォォ・・・・・・

ナオミ「お人よしにもほどがあるな」

ケイ「いーじゃないの。みんなハッピーになるんだし」

アリサ「まったく、ウチの隊長は・・・まあ、皆送ったことだしコーラ飲みます?」

ケイ「うん!飲む飲む!ついでにバケツアイスもちょーだい!」

アリサ「あれ?ここにあった冷蔵庫は?」

ケイ「あら?テレビも無いわ。どっかに落っことしたのかしら?」

アリサ「・・・!・・・なんかメモが・・・」スッ

 〈継続高校参上!〉

アリサ「・・・あの女は~っ!」

アキ「は~・・・いい人達だったね~」

ミカ「きっとお金が有り余ってるんだ。景気がいいね」

ミッコ「とにかくやっと学園艦に帰ってこれたー。早く学校に戻ってゆっくりしよー」

アキ「あれ?ミカ、その風呂敷に包んだ異様に大きな荷物はなに?」

ミカ「これかい?よく気づいたね。サンダースに譲ってもらったのさ」

ミッコ「わー!すごい!あのおっきな冷蔵庫とテレビとゲームだ!」

アキ「こんなにたくさん!それもタダでなんてサンダースってほんとに太っ腹だね!」

ミッコ「ミカ、なんて言って譲ってもらったの?」

ミカ「秘密だよ」ポロロン♪


 ~end~

 ~おまけ~

エリカ「隊長が継続から戻って一週間」

エリカ「無人島でサバイバルしてたらしく、生きる術を学んできたって言うけど・・・」

エリカ「皆の前でトカゲみたいなのボリボリ食べるのやめてほしい!」バシーン

エリカ「しかもアンツィオ式の食事量でトカゲとかハチとか葉っぱとかみんなで食べるハメになるし!」バシーン

エリカ「水や調味料にケチになったし!」バシーン

エリカ「なぜかラムネの無駄知識めっちゃ説明するし!」バシーン

エリカ「凛々しくてかっこいい隊長のイメージが野性丸出しになっちゃってるじゃないの!」バシーン

エリカ「たまに遠まわしで意味不明な物言いするし!楽器屋で買った琴弾きながら!」バシーン

みほ「あはは・・・それでサンドバッグ叩いてるんだ。黒森峰も大変だね」

エリカ「あなた妹でしょ!隊長にもっとシャンとしてって言いなさいよ!このままじゃターザンみたいになっちゃいそうだわ!」

みほ「ターザンみたいな格好のお姉ちゃんか~」

エリカ「やっぱりこのままにしておきましょう!」

 ~おわり~

これにて完結です。想像以上に継続難しくて長引いてしまった
継続高校はそんなに好きではないし嫌いでもなかったんだけどこれ書いてから好きになりました。ラムネの知識もたくさん知れました
これ書いてる間に知波単のネタばっかり浮かんでた。なんで終わってから浮かぶの
それではここまで見てくれた方、コメントやら色々くれた方、ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom