まほ「今でこそ周りは私が鉄面皮だと思っているようだが」

まほ「私が一年生の時は笑顔を振りまきつつ先輩を敬い洗濯、清掃、炊事に精を出したものだ」

まほ「私としては当たり前の行動だったのだが、西住家の人間だったからかは知らないが」

まほ「妙に気に入られて、それが面白くないと思う連中に下積みまほと呼ばれたものだ」

エリカ「ぶっ！」

まほ「そしてお前は知らないだろうが、一年の終わりに私が仕切るようになって」

まほ「無駄に私の足を引っ張り統率を阻害した連中をまとめて退部に追い込んだので」

まほ「消し炭まほと呼ばれていた」

エリカ「ぶふっ！」

まほ「ここまでは私の全盛期だったと言っていいだろう」

まほ「しかし去年は妹の甘さが直接の原因とはいえプラウダに」

まほ「今年は妹の率いるアマチュア軍団に敗北を喫したふがいない結果を受けて」

まほ「大学の推薦は軒並み取り消し、西住流の後継者もみほと内外でささやかれる始末・・・」

まほ「今となっては用済みまほなどと言われてしまっている・・・」ｼｭﾝ

エリカ「（あっ、これ笑っちゃだめな奴だ・・・）」

まほ「そんな話をこの前の近況報告を兼ねた3年生同士の親睦会でしていたら多くの同情を集めてな」

まほ「ダージリンや安斎、ミカでさえ私に優しくしてくれるんだ」

まほ「だから誓ったんだ、私は西住ひもになると」ｷﾘｯ

エリカ「ぶっ！あはっ！あっはっはァー！」ｹﾞﾗｹﾞﾗ



　brrrr,brrrrr,brrrr



まほ「ん？安斎から呼び出しか」ﾋﾟｯ

まほ「まあ、そういうわけだ。お前も今後ハンバーグを作る以外取り柄のない女」

まほ「逸見デリカなどと呼ばれないよう気を付けるんだぞ・・・じゃあ元気でな！」ﾊﾞﾝ!

エリカ「た、隊長！？私をネタにしてオチる最後なんてあんまりじゃないですかーー！？」