【艦これ】村雨「村雨の素敵な一日、見せたげる♪」 (124)
初投稿です。
知識不足など至らぬ点があるかもしれませんがよろしくお願いします。
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チュンチュン チュチュンチュン…
村雨「提督~もう7時ですよ~、起きてくださ~い」
提督「……」
村雨「もう目覚ましてるのはわかってるんですよ~さっさと着替えてくださ~い」
提督(あと10分くらいなら大丈夫…というか多少遅刻しても特に問題ないしな…)
村雨「はぁ…しょうがないわねぇ」スタスタ
提督(わかってくれたか、さすが俺の嫁)
村雨(トコトコ)
提督(あれ?もう戻ってきた?)
村雨「ふぅ……はっ!」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
提督(えっ?えっ?えっ?何この音…)チラッ
ブンッ!ブンッ!ブンッ!(錨を振り回す音)
提督「うわあああああ!ごめんなさいごめんなさい!もう起きるからストップストーーーップ!!!」
村雨「ふふふ♪もうご飯できてるから早く支度してくださいね♪」
提督「昨日の肉じゃがに、これは…コロッケか」モグモグ
村雨「村雨お手製のコロッケよ~♪どうかしら?」
提督「うん、美味しいぞ」モグモグ
村雨「本当!?良かったわー」
村雨「今日のお弁当にも入れておいたからちゃんと食べてね♪」
提督「そいつは楽しみだな」
・
・
・
提督「…ところで村雨」
村雨「はいはーい?」モグモグ
提督「さっきすごく危ない物振り回してたけど…あれはいったい…?」
村雨「あれ…?錨だけど?」
提督「それはわかるんだけど、何をしようとしてたのかなぁ…って」
提督「まさかアレで俺を殺そうとしてたとか…?」ビクビク
村雨「いやいや流石にそこまではしないわよ!」
村雨「…ごめんなさい。やっぱりやりすぎよね…」
村雨「実は提督が寝起き悪いって姉さん達に話したら夕立がねぇ」
夕立『それなら村雨の持ってる錨をブンブン回せばいいっぽーい。それでも起きなかったら部屋を荒らせばいいっぽーい』ニッコリ
村雨「という訳」
提督「夕立…恐ろしい子…!」
提督「いやまぁ俺が悪かったよ、明日からは気をつける。あんなソロモンの悪夢見せられたらね…」プルプル
村雨「どうやらトラウマを植え付けてしまったみたいね…」
提督「あれ今日は午後から演習だっけか?」
村雨「そうね、それまでは秘書艦として提督と一緒よ♪」ニッコリ
提督「…やけに嬉しそうだな。ケッコンしてるんだし、ほとんどの時間一緒に過ごしてるだろ?」
村雨「べ、別にいいじゃない!なんでもないわよ!」
提督「そうか…、じゃあ行ってくるよ。また後でな」
村雨「あっ待って提督」グイッ
提督「ん?なんか忘れ物したk」クルッ
チュッ
提督「ぬおっ」
提督「い、いつも忘れた頃に仕掛けてくるな…///」
村雨「ふふふ…いってらっしゃい♪」
提督「あぁ…」テクテク
村雨「……」
- 執務室 -
提督「……」カキカキ
村雨「……」カキカキ
提督「村雨ー、出撃指示頼むよ。これ編成リスト」
村雨「はいはーい♪えーっと潜水艦の娘たちはオリョール海、睦月型の娘たちに鎮守府近海の警戒」
村雨「遠征は天龍さんと龍田さんのいつもの艦隊でいいのかしら?」
提督「おーけーっす、準備でき次第出撃するように伝えてくれい」
村雨「わかったわ、では行ってきますね」
タッタッタッタッタッ!
ドアガチャッ!
夕立「村雨~!提督さ~ん!遊びに来たっぽ~い!」
提督「朝から元気だな…、今は執務中だからあまりうるさくするなよ」
夕立「っぽいー!」ドタバタ
提督「大丈夫かこれ…」
五月雨「提督!おはようございますっ!」
春雨「おはようございます、司令官…」
提督「おぉ~、おはよう。ぞろぞろとお揃いで」
春雨「あの…すみません執務中に。止めたんですけど、夕立姉さんが聞かなくて…」
提督「しょうがないさ、まぁゆっくりしていきな」
五月雨「あれ?村雨姉さんはいないんですか?」
提督「出撃の指示出しに行ってもらってるよ」
夕立「えーせっかく夕立が遊びに来たのにー。提督さんひどいっぽい~」
提督「えぇ…」
トントン
ドアガチャ
村雨「ただいま戻りましたー」
提督「ぬおおお!誰だこのバナナ仕掛けたのおおおお!」
春雨「ふふふ…」
五月雨「あれっ?あれっ?私逆走してる!?」
提督「ぬあああ!赤甲羅やめろおおおお!」
夕立「ぽいー!」
村雨「あんたたち何でマリオカートで遊んでるのよ…」
提督「……」カキカキ カキカキ
提督「よし!書類、一段落ついたぞ」
村雨「今日中に済ませて欲しいのまだこんなにありますけどね」ドサッ
提督「ひえ~」
村雨「執務中にゲームするヒマがあるならさっさと取り組んでください」
村雨「村雨もやれそうなの手伝うから」
提督「すまんな、ありがとう」
提督「いやぁ三人で楽しそうに遊んでたからつい…」
村雨「遊ぶのはプライベートな時間に!ねっ?」
提督「以後、気をつけます…」
提督「……」カキカキ
村雨「……」ガサガサ トントン
村雨「よし!資料の整理終わりっと」チラッ
村雨「あら…、もう十二時過ぎてるのね」
提督「時の流れは早いな」
村雨「ちょうど区切りがいいし、そろそろお昼にしようかな」
村雨「提督はどうします?」
提督「んー…どうしy」
ドアガチャッ!
白露「いっちばーーーんっ!!!」
白露「村雨~!ご飯食べに行こ~!」
夕立「ごっはん~ごっはん~♪」
村雨「おぉ~、行く行く~!」
提督「ビックリするから部屋に入る時はノックをしなさい」
白露「えぇ~めんどくさ~い」
夕立「提督さんなら問題ないっぽい!」
提督「俺完全に舐められてるな…別にいいけど」
白露「いいんかい!」
時雨「ふ…ふたりとも速いよ…」ハァハァ
提督「時雨も大変そうだな…」
時雨「そんなことないよ。ところで提督もお昼一緒にどうだい?」
提督「是非!と言いたいところだが仕事を優先するよ」
提督「今日は量が多くてな…」ドンッ
白露「了解です!では村雨嬢をお借りいたします!」
村雨「提督…いいの?」
提督「大丈夫、みんなで行ってきなさい」
夕立「じゃあじゃあじゃあ!夕立が手伝おっかー!?」
提督「それだと逆に仕事が増えちゃうな」
夕立「むーっぽい!」
今日はここまで。更新はなるべく早めにしたいと思います。
- 間宮食堂 -
村雨「はぁ…」
時雨「どうしたの村雨?ため息なんかついちゃって」
白露「食欲ないのー?じゃあお弁当のコロッケ食べてあげる!」ヒョイパクッ
白露「んん!うまいっ!」モグモグ
時雨「姉さん…」
村雨「今日(6月20日)って村雨の進水日じゃない?」
時雨「うん。仕事終わったら白露型でお祝いするんだよね」モグモグ
夕立「誕生日パーティーっぽいー」
村雨「あとその…。提督とケッコンカッコカリした日でもあるのよね…///」
時雨「そういえばそうだね」
白露「提督がどうかしたの?」モグモグ
村雨「提督…この事覚えてるのかなって。村雨にとって大事な日なんだけど…」
夕立「プレゼントが欲しいっぽいー?」ムシャムシャ
村雨「もらえたらそれは嬉しいけど…」
村雨「提督にとっては大したことじゃないのかなぁ」パクッ
時雨「なるほどね」
時雨「提督は僕たち艦娘のことをよく気に掛けてくれるけど、ちょっと抜けてるところもあるしね」
白露「んーでも提督は覚えてると思うけどなー」
夕立「今日はまだまだこれからっぽーい!」
白露「そうそう、もしかしたら今夜盛大なサプライズがあるかも!」
村雨「…そうね、考えすぎよね」
村雨「みんなお祝いしてくれるし、ワクワクした気持ちで過ごさないとねっ!」
夕立「もし覚えてなかったらー錨をブン回せばいいっぽいー」
村雨「それは遠慮しておくわ…」
- 執務室・午後 -
トントン
提督「はい、どうぞ」
ガチャ
大淀「失礼します」
村雨「大淀さん!」
提督「あっ秘書艦の引継ぎだな。村雨はそろそろ演習か」
大淀「はい、村雨さんの代役として参りました。進捗状況はどうですか?」
村雨「えーっと、今は資源・資材の管理をしているところです。出撃記録はここに置いてます」
大淀「了解いたしました。演習頑張ってください」
村雨「はぁ~い♪」
提督「最近着任した親潮と同じとこに入れといたから、サポート頼むぞ」
村雨「まかせといて~♪」
大淀「ふふふ…。頼もしいですね」
トントン
提督「ん、どうぞー」
ガチャ
長門「失礼する」
陸奥「失礼しまーす」
提督「おぉ長門に陸奥か。鎮守府の巡回、ご苦労様」
提督「ここを訪れたということは…何かあったか?」
長門「うむ。まずは工廠の明石から」
長門「三式ソナーの改修結果の報告を明日まで待ってほしいそうだ」
提督「そうか、特に急ぎでもないから問題ないな。他には?」コーヒーズズズッ
長門「軍人として部下である艦娘の模範であるべき提督が、執務中に駆逐艦とゲームをして遊んでいたらしい」
提督「ンブッ!!!」 「ゲホッ!!ゲホッ!ゲホッ…」
長門「…どうやら本当みたいだな」
陸奥「クスクス…」
長門「陸奥、笑いごとじゃないぞ」
提督「…どこからその情報を?」ゲホッゲホッ
陸奥「青葉ちゃんから聞いたわ」
提督「青葉か…あいつまた覗き見したな…」
長門「いったいどういうことか、詳しく説明してもらおうか」ギロッ
提督「いやーその…。あの娘らがどうしても俺と遊びたいーって言うもんだからさ!」
提督「ここで断ってしまうとストレスを感じてコンディションを低下させてしまい、今後の任務に影響がでるからな。しかたないね」
村雨「本当は楽しそうに遊んでるのを見て、一緒にやりたくなっただけですよ~」ボソッ
提督「あれれー?村雨さーん!?味方じゃないのォォ!!?」
長門「…提督、こっちに来て正座だ」
提督「残念ながら今日は仕事が多くてな。説教ならまた今d」
大淀「あっそれなら私がやっておきますよ」
提督「えぇー…大淀さん無理しないでぇ…」
大淀「問題ありません」
長門「すまんな大淀。提督は早くこっちに来い」
提督(トボトボ…)
長門「まったく…。駆逐艦と遊びたい気持ちはわかるが、もっと提督として威厳をだな~」ガミガミ
提督(正座)「うぅ…」
陸奥(これはまた長くなりそうね…)
陸奥「村雨ちゃん、これから演習よね?見に行こうかしら」
村雨「おぉ~!それじゃあ一緒に行きましょう!」
村雨「村雨の、ちょっといいとこ見せたげる♪」
陸奥「ふふふ…それは楽しみね」
- 演習終了後のお風呂 -
村雨「はぁー…休まりますねぇ」
親潮「あ、あの…村雨さん。今日はご指導ありがとうございました!」
村雨「あらあら、指導だなんて。そんな大したことしてないわ」
親潮「いえ!そんなことありません!」
村雨「ふふふ、そう?お役に立てて良かったわ」
村雨「もう実戦も全く問題ないから、これからどんどん忙しくなると思うわ。頑張ってね♪」
親潮「はい!親潮、艦隊のお役に立てるよう頑張ります!」
村雨「親潮ちゃんは真面目ねぇ…」
タッタッタッタッ!
白露「いっちばーーーんっ!!!」ドボォーン!
親潮「きゃっ!」
村雨「姉さんも見習ったらどう?」
白露「ん?なになにー?」
- 鎮守府内・廊下 -
村雨「あら、雨降ってきてるわね」トコトコ
白露「演習中から降りそうな雲でてたからね~」
村雨「そういえば姉さんも演習だったのね」
白露「うん!もっちろん!あたしがいっちばんのMVPよ!」ビシッ!
村雨「嘘は良くないですよ」
白露「んもぉー!少しはノッてくれたっていいんじゃなーい!?」
村雨「よっ!さっすが白露型駆逐艦の一番艦!私たちの憧れ!」ニヤニヤ
白露「もう遅いしぃ!なんか馬鹿にしてない!?」ムスー
村雨「してないしてない。ふふふ…」
今日はここまで
少しだけ投下
- 執務室 -
村雨「ただいま戻りましたー」
白露「戻りましたー」
大淀「おかえりなさい」
提督「おー、おかえりー。白露も一緒か」(外出準備中)
村雨「演習終わった後ちょうどお風呂でね」
白露「提督ーどっか行くのー?」
提督「ついさっき本部から緊急の呼び出しがあってな。これから行かなきゃいけないんだ」
村雨「そうなんだ…」
白露「…酔っ払ったりしないで早く帰ってきなさいよ!」
提督「お、おぉ。わかったよ」
大淀「今は雨が降ってます、気を付けてくださいね」
提督「あ、そうだ傘も持って行かないとな。悪いけど一応長門にもこの事を伝えておいてくれるかな?」
大淀「はい、了解いたしました」
提督「資料資料資料…。あれーどこやったっけかなー」ドタバタ ガサゴソ
提督「……あった!」
白露「提督のために、いっちばん効き目のあるてるてる坊主作ろーっと!」
提督「そいつは嬉しいなー」
白露「……ん、むむ……あれ?あれれ…?む、難しい…!」
大淀「では村雨さん、あとはお願いします」
村雨「はい、ありがとうございました!」
大淀「それでは失礼します」ドアガチャ
村雨「ふー…あれ?姉さん何してるの?」
白露「てるてる坊主作ってるー。でも中々うまく作れないのよね…」
村雨「てるてる坊主…?じゃあ、村雨が作ってみますね」
村雨「ほら、ここをこうして…できました」
白露「おー!可愛いー!!」
提督(…作ってる間、妙に色っぽかったのは気のせいか!?)
提督「二人ともありがとうな、そこの窓にでも吊るしておいてくれって…」
提督「お…雨止んでる…」
- 駆逐艦寮・白露型の部屋 -
白露「えーコホン…。村雨~!誕生日おめでと~!!」
一同「おめでと~!!!」
クラッカーパーン パーン パーン
村雨「ふふふ♪ありがと、みんなっ♪」ニッコリ
白露「おっめでとー!ぱちぱちー」
時雨「おめでとう村雨」
夕立「さあ、素敵なパーティーしましょ!」
春雨「おめでとうございます、村雨姉さん」
五月雨「今回ケーキは私と涼風で選んだんですよ!今から持ってきますね!」
涼風「いよっ!待ってましたぁー!って五月雨じゃ危ないから、あたいが持ってくるよおおお!」
海風「あの…改白露型である私たちまで参加させてもらっちゃって…その…」
江風「ンなこと気にすんなよ~。なぁ村雨の姉貴~?」
村雨「そうそう。あなたたちも同じ白露型の仲間でしょ?」
村雨「ほら!楽しんで楽しんで!」
海風「は、はい!」
涼風「へいっ!お待ちっ!バースデーケーキだよぉ~!」
一同「わぁ~!おいしそ~~!!」
白露「では!いっちばんお姉ちゃんのあたしが一口目を~!」
夕立「ぽい~!」パクパク モグモグ
白露「あ~!コラー!」
夕立「んふっ♪逃げるっぽ~い!」
時雨「もう、二人ともはしゃぎ過ぎだよ」
五月雨「うぅ~切り分けようとしてたのにぃ~」っ包丁
春雨「ひぃっ!」
時雨「うん、五月雨。僕が切るから包丁ここにゆっくり置こうか」
時雨「危ないことはお姉ちゃんにまかせて」
五月雨「いえ!これくらい私でもできます!まかせてくださいっ!」
時雨「そ、そう?じゃあ怪我しないように気をつけてね」
春雨&涼風(大丈夫かな…)
村雨「全員で9等分ね。だいたいの大きさでいいわよ」
五月雨「はい!」
五月雨(サクッサクッ…)(サクッサクッ…)
五月雨「よし、出来た!」
村雨「おっ、いい感じいい感じ♪」
時雨「うん。すごいよ五月雨」
五月雨「はい!もうドジっ子なんて言わせませんから!」
五月雨「はいこれ、海風の分ね」
海風「あ、ありがとうございます」
白露「待て~!食べ物の恨みは恐ろしいのじゃあ!」ドタバタ
夕立「もう食べちゃったんだからしょうがないっぽ~い!」ドタバタ
五月雨「こっちが江風ね。はいどうぞ」ドンッ!←夕立がぶつかる
村雨「あ」
涼風「あ」
江風「えっ?」
五月雨「って、あ、あれ!?ああぁぁ~~!!」ケーキドバー
江風「うわああぁぁ!!江風のケーキがあああ!服があああ!」
海風「江風!大丈夫!?」
五月雨「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコリッ!ペコリッ!
村雨「五月雨は悪くないと思うわ…。着替えあるかしら? ちょっと待っててね」
春雨「あわわわ、何か拭くもの持ってきます!」
涼風「あたいも行くよー!」
白露&夕立(や、やっちゃった!(っぽい!))
白露「ごめん!江風!ほら夕立も謝って!」
夕立「ごめんなさいっぽ~い…」
江風「あぁこンくらい平気平気~!ちっと驚いただけだって!…ン?」
時雨「…姉さん、夕立。ちょっと話があるからこっちに来て」
白露「ゆ、夕立の不注意のせいなんだし、あたしh」
時雨「うん、わかったから。こっちに来て」
白露「はい!一生ついていきます!」プルプル
時雨「ほら、夕立も来て」
夕立「逃げるっぽ~い…」
時雨(マフラーギュッ)
夕立「ぐえっ!」
江風(こえええ…)
海風「時雨姉さんって怒るとあんなに怖いんだね…」フキフキ
江風「そうだな…」
涼風「あたいも最初見たときは驚いたなぁー」フキフキ
春雨「怒られるのはいつも」フキフキ
村雨「あの二人だけどね」
村雨「はい、着替え。村雨の部屋着残ってたからこれで我慢してね」
江風「あ、あンがと…。悪いねェ」
白露「はーい!ここらでプレゼントターイムに入りまーっす!」
村雨「おぉ~、グッド~!」
(白露型の誕生日パーティーでは、二人一組でケーキやプレゼントを用意することになっている)
時雨「まず僕と夕立からはこれだよ」
村雨「これは…可愛いリボンねー!」
時雨「村雨はおしゃれだからハードルが高そうで少し苦労したよ」
夕立「夕立と時雨も同じの買ったっぽいー!」
村雨「ありがと~!早速つけてみようかしら」髪ファサー
海風(わぁ、髪下ろすと夕立姉さんにそっくり…)
村雨「どう?似合ってる?」
時雨「うん、すごく似合ってるよ」
白露「村雨こっち向いて。ハイッ、チーズ」パシャ
夕立「これで提督さんをメロメロにしちゃうっぽいー!」
村雨「んふふ♪ありがとね!大事にするわ♪」
海風「次は私達からです。こちらをどうぞ」
村雨「あら、綺麗なお花ね」
海風「6月20日の誕生花のひとつで、"オンシジューム"というお花です」
海風「実はこれ、江風のプレゼント案なんですよ!」
江風「お、おい!?余計な事言うンじゃねぇよっ!!」
村雨「意外と乙女チックなところがあるのね~♪」
江風「ンなこたぁねぇよ!プ、プレゼントの王道かと思って適当に選んだだけだよ!」
海風「その割に花言葉のこともちゃんと考えてたね」
江風「ッ!!?」
江風「もう何も言わねぇほうがいいな…。あ、村雨の姉貴おめっとさん」
海風「ちなみに花言葉は色々あるみたいですが、可憐・清楚という想いを込めて贈ります。おめでとうございます!」
村雨「ふふふ…ありがと♪執務室にでも飾ろうかしらね」
白露「あたし達からは誕生日会の写真をまとめたアルバムだよ~」
春雨「結構いい写真が撮れたと思うので期待してください!」
村雨「おぉ!それは楽しみね~♪」
涼風「んん、それなら全員が写った写真を撮っておいたほうがいいんじゃねえかぁー?」
白露「そうしたいのは山々なんだけど、誰か撮ってくれる人がいないとな~…」
青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!そのお役目、この青葉が引き受けます!」カメラシャキンッ!
白露「おぉ~青葉さん!助かります!」
五月雨(いったいどこから…)
春雨(まさに神出鬼没…)
青葉「ささっ!みなさん並んで並んで!」
青葉「あっ、記事に使いたいので1枚もらっていきますね♪」
白露「えーっと、村雨が真ん中であとは適当に並ぼっか」
ゾロゾロ ガヤガヤ
青葉「さぁ撮りますよ~いいですか~?」
青葉「時雨ちゃんもうちょっと中のほうに入って~」
夕立「ほら時雨もっとくっつくっぽい!」
時雨「うぅ少し恥ずかしいな…」
青葉「はいOK!みなさん笑って~!ハイッ、チーズッ!」パシャッ
村雨(この写真は写真立てに入れて、村雨の部屋に飾ることにしました。思い出を形に残すってこういう事を言うのかな…)
村雨「ただいま~」
シーン…
村雨「まだ帰ってないみたいね…。また雨降りだしてるし提督大丈夫かなぁ…」
村雨「あっそうだ!アレ準備しておかなくちゃ!」
- 10分後 -
提督「ふぁ~、ただいまぁ~」
村雨「おかえり~遅かったわねー」
村雨「って、ずぶ濡れじゃない!今タオル持ってくるから動かないで!」
・
・
・
村雨「はいこれ」っタオル
提督「すまん…。助かるよ」フキフキ
村雨「傘持って行ったはずじゃなかった?」
提督「本部に忘れてきました…」
村雨「あら…」
提督「会議が終わった後、士官学校時代の友人に偶然会いましてね…」
提督「そのまま流れで飲みに行ったので、帰りが遅くなってしまいました」
村雨「なるほどね…」
村雨「軍服もびしょびしょね…タオルで拭いたらさっさと着替えて着替えて」
提督「ありがと、かあちゃん」
村雨「あら?酔っ払っているのかしら?」
提督「はは…ごめんごめん。お酒は少ししか飲んでないよ」
村雨「まったくあなたって人は…」
提督「……」
村雨「……」
提督「荷物置きたいし、自分の部屋で着替えてくるよ」
村雨「ええ、わかったわ」
提督「……村雨、ちょっといいか?」←着替えてきた
村雨「!? な、なにかしら?」
提督「その…きょ今日は村雨の進水日であり、俺が村雨にケッコンを申し出た日でもある」
村雨「良かった…ちゃんと覚えていたのね♪」ニッコリ
提督「こんな大切なことを忘れてると思っていたのか!?」
村雨「うん」
提督「あらっ」コケッ
村雨「だって提督おマヌケさんだし」
提督「うっ…正直あまり否定できない…」
提督「…いやちがう!そういう話じゃなくて!」
提督「え~ゲフン」
提督「村雨、誕生日おめでとう。これ俺からのプレゼント、受け取ってくれ」
村雨「わぁ…ありがとう…!」
村雨「何かな何かな~♪」ガサゴソ
村雨「真っ白なワンピースに…これは…麦わら帽子?」
提督「ああ、村雨に絶対似合うと思ってな」
村雨「もうすぐ夏だしね~。あら、帽子に小さなひまわりがついてる。可愛いわね」
提督(おまかわ)
村雨「ありがとう提督♪ …ねえ、早速着てみていい?」
提督「構わないぞ。むしろ見たいくらいだ」
提督「夏までのお楽しみというのも悪くないが、待ちきれん!」
村雨「ふふふ…。では着替えてきますね」
村雨「あっちょっと待ってその前に。村雨からも渡したいものがあるんだったわ」
提督「ほう?」
村雨「はいこれっ!ケッコンして1年ということで記念に買っちゃいましたぁ♪」
提督「ペアのマグカップか。 …村雨にしてはシンプルなデザインだな。俺は好きだが」
村雨「よかったー。村雨こういうのも好きよ?」
村雨「提督の好みに寄せたのは少しあるけど」
提督「ありがとう、嬉しいよ。これから毎日使っていこうな」
村雨「うん♪」
(村雨、着替え中)
提督(やばいなぜか緊張してきた…)
提督(落ち着け俺ぇ…人人人…)ゴックン
ドアガチャ
提督(来たっ!)
村雨「じゃーん? 提督、どうかしら? ね?」
提督「……だ」
村雨「え?なになに?」
提督「…妖精だ…いや女神?それとも…ハッ!」
提督「大天使…ムラサメエル…!」
村雨「……また錨を振り回して欲しいの?」
提督「ちょ、待っ!」
村雨「もぉ~褒めるならもっと別の言い方があるでしょ~!」
提督「すまん…可愛すぎてもうなんか色々通り越して」
提督「神々しいまでの美しさを感じてしまった」
村雨「どういう感性してるの…」
提督「いやぁそれほどでも…///」
村雨「褒めてないからっ!」
村雨「でもまっ、ファッションセンスゼロの提督にしてはいい感じね♪」クルッ
提督「……」
村雨「提督、ありがとう! …って、きゃっ!」
提督(ハグハグ)
村雨「提督…?」
提督「村雨…今までありがとうな…」ギュー
村雨「え?」
提督「その…こんな頼りない提督でもついてきてくれて」
村雨「……」
提督「苦しいとき辛いとき、いつも君がそばにいて俺を支えてくれた…」
提督「本当に感謝している」
村雨「…当然でしょ!私は白露型駆逐艦『村雨』だよ!」
村雨「提督の護衛任務くらい、お茶の子さいさいなんだからっ!」
提督「村雨…俺はなんて幸せ者なんだ…!」
村雨「ふふっ♪ …愛してますよ、あ・な・た♪」
提督「俺も…愛してるぞ村雨。これからもよろしくな///」
村雨「はい♪」
提督「……」
村雨「……」
提督「…ヘッヘッ……ヘックシュン!!」
村雨「あらっ大丈夫? ふふ…」
提督「す、すまん。真面目な話をしているときに…」
村雨「構いませんよ。あなたらしくて面白いわ」
提督「雨に打たれ過ぎたせいで風邪ひいたかなー」
提督「少し体が冷えてきたような…」
村雨「提督…それなら…」
提督「ん?」
村雨「そ、それならこの村雨の体で提督を…あたためましょうか…?///」
おしまい
以上で本編は終了です。ありがとうございました。
書いている間、後日談?が浮かんできたので、もう少しだけ続けたいと思います。
>>38の村雨の夏限定出撃or編成ボイス部分で文字化けがありますね…
申し訳ありません
ハートマーク♥を使いたかったんですけど、かなり好きなボイスなだけにショックです…
また、おまけの後日談は、本編よりペース遅めでまったり書いていこうと思います
村雨「(おまけを)やるってば!」
- 執務室 -
提督「んー…今月のリランカ島沖の遊撃部隊はどういう編成でいこうか…」アタマポリポリ
トントン
提督「はい、どうぞ」
ガチャ
村雨「提督ー!今日発行された青葉新聞読みましたー!?」
提督「青葉新聞?いやまだ読んでないが…、ヤバい事でも書かれたか?」
村雨「村雨もまだ読んでませんけど、ヤバい事って…何か思い当たる節があるんですか?」
提督「そういうのはないんだが、青葉の情報収集力には正直恐怖を感じる時があるからな」
提督「もしかしたらこの執務室は盗撮・盗聴されてるかもしれんぞ…!」
村雨「そんなわけないでしょ~」
村雨「今回、提督と村雨のケッコン1周年記念の特集があるらしいの」
村雨「それでその~…、提督と一緒に読みたいかな~なんて///」
提督「村雨…!」
提督「なるほど、そういえば少し前に青葉からインタビューを受けたことがあったかな」
村雨「提督もなんだ~!村雨ちょっと期待しちゃうな~♪」
提督「よし!じゃあ休憩ついでに一緒に読むか」
村雨「はい♪」
提督「……」←青葉新聞を読んでる
村雨「……」←同上
提督「……ふむ」
提督「軍の情勢や深海棲艦の動向がわかりやすくまとめてあるな」
村雨「それぞれの話題に対する青葉さんの意見にも注目よね」
提督「そうだな。この部分は毎回関心するのだが…」
村雨「新聞記事のもう半分を占める『青葉、見ちゃいました!』のコーナーは一部の艦娘に恐れられているわね…」
提督「前半の真面目な内容とのギャップもすごいよな…」
村雨「読むの緊張してきた…」
村雨「提督!村雨の恥ずかしいこと言ってないわよね!?」
提督「大丈夫な…はず」
提督「むしろ俺が知りたいんけど教えてくれない?」
村雨(ボディブロー)ブンッ!
提督「フゴォッ!!」
提督「いてぇよぉ~いてぇよぉ~」ゴロゴロ
村雨「ほらさっさと起きてください」
提督「うぅ…」
村雨「記事を読んでいきますよ」
・
・
・
提督「最初に経歴がざっくりと書かれてて…」
村雨「…あらっ私達だけじゃなくて、他の艦娘にもインタビューしてたみたいね」
村雨「みんな祝福の言葉と一緒に、一言メッセージをくれたみたい!」
提督「おーそれは楽しみだな。どれどれ…」
--
長門『おめでとう、二人とも。これからもよろしく頼む。 村雨、提督をあまり甘やかさないようにな』
大淀『おめでとうございます。お二人の明るい姿を見て、いつも元気をもらっています。 これからもよろしくお願いします』
白露『村雨!提督!おめでと~~!! 何事もいっちばん目指して、お互いこれからも頑張ろうネ!』
--
提督「…ちょっと待ってやばいこれ結構くるかも」グスン…
村雨「嬉しいなぁ~こういうの! 励みになるわね!」
村雨「…やっぱり村雨、提督を甘やかしてるのかなぁ。時雨姉さんにも言われたのよねぇ」
提督「いや、全くもってそんな事はないぞ」
村雨「当の本人に言われてもねぇ…」
--
明石『おめでと~!めでたいついでに~工廠の予算上げて欲しいなぁって~キラキラ☆』
北上『めでたいねぇ~。まあこれからも適当によろしく~』
大井『ケッコン一周年だかなんだか知りませんが、私と北上さんの邪魔だけはしないでくださいね』
--
提督「ハイパーズの二人は相変わらずだな…」
村雨「ははは…」
村雨「工廠の予算って上げられないの?」
提督「不可能ではないんだが、ムダな出費が心配でな…」
村雨「ムダな出費?」
提督「明石や夕張がたまに変なの作るんだよ」
提督「業務をちゃんとこなしてくれてはいるんだが、ネタが浮かんだら息抜きに作ってしまうらしい」
村雨「あーもしかして、結構前にあった白露姉さんのブースト付き艤装も?」
提督「そう。まぁあれは『かけっこでいっちばんになりたいから』って白露から頼まれたんだと」
村雨「そうなんだー。島風ちゃんとの競争で、カーブを曲がり切れず壁に激突してもうビックリしたわぁ…」
提督「あぁ…大事には至らなくて良かった」
提督「だが鎮守府グラウンドのフェンスの修理代やら艤装の改造・修理で結構経費が掛かったからな…」
村雨「なるほどねぇ」
提督「まあ一応明石達と話し合ってみるかな」
--
那珂『お二人ともおっめでと~!那珂ちゃんだよ~!6月26日の午後2時、鎮守府グラウンドで那珂ちゃんのミニライブがありま~っす!』
野分『おめでとうございます!那珂さんの魅力がいっぱい詰まったライブです!必見ですよ!!』
由良『村雨、提督さん、おめでとうございます。是非お二人で見に来てくださいね。 あの…これで良かったのかしら…?』
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提督「宣伝に利用されてるじゃねぇかっ!俺達への祝福は二の次じゃねえかっ!」パーン!
村雨「那珂ちゃんに仕組まれたわね…由良さんまで巻き込まれてる…」
提督「…そういえば四水戦の娘集めてアイドルユニット化する計画があるって噂聞いたんだけど本当なの?」
村雨「えっ?そんな話あるの!?」
提督「もしそうなったら全力で応援するからな」
村雨「そ、そんな…恥ずかしいからやめてくださいよぉ…///」
提督「那珂からセンターの座を奪っちゃえ!村雨ならできる!」
村雨「本当に困るんですけどぉー…うぁあん…」
提督(可愛い…)
--
金剛『ヘーイ!提督ぅー!村雨ぇー!Congratulationネー! でもいつの日か必ず!私のBurning Love!!で提督を奪っちゃうデース!』
間宮『ケッコン1周年おめでとうございます。伊良湖共々、これからもどうぞよろしくお願いいたします』
鳳翔『お二人ともおめでとうございます。提督に村雨ちゃんも、またお店に遊びに来てくださいね』
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提督「ほー、村雨も鳳翔の居酒屋に通ってるのか?」
村雨「ケッコンしたばかりの頃、よく料理を教えてもらいにね。間宮さんにもお世話になってるわ」
提督「村雨…!俺のために…!」
村雨「ま、まぁそれもあるけど元々料理するのは好きだったし」
提督「村雨はすごいよなぁ、料理だけじゃなく秘書艦の仕事も器用にこなすし。本当に助かってるよ」ナデナデ
村雨「ちょっ、なっ何なんですかさっきから…///」
村雨「またお腹殴りますよ!?」
提督「おー?そういうことすると金剛に泣きついちゃうぞ~。金剛とBurning Loveし合っちゃうぞ~?」
村雨「っ!?」
提督「冗談冗談。村雨が可愛すぎてつい」
村雨「もぉ~!」プイッ
提督「でも本当によくやってくれてる、こっちは嘘じゃないから。これからもよろしくな村雨」
村雨「……はいっ、提督///」
村雨「みんなからのメッセージは以上ですね」
提督「うむ。多少悪意を感じるところもあったが、ありがたく受け止めよう」
村雨「そうですね♪」
提督「…おっ、次は村雨のインタビュー記事みたいだぞ」
村雨「わぁすごい!会話形式で書かれてる!雑誌でこういうの見たことあるわ!」
提督「何か変に気合入ってないかこれ…?とりあえず読んでいこうか」
--
青葉『ども、恐縮です。青葉ですぅ!今回はケッコン1周年ということで、村雨ちゃんにインタビューしたいと思います!』
青葉『村雨ちゃん!取材受けてくれてありがとねっ!』
青葉『お二人の特集ということで、村雨ちゃんしか知らない司令官の色んなことを聞いちゃおうと思うのでよろしくねっ!』
村雨『はいは~い♪よろしくお願いしまーす♪』
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提督「ちょちょ、ちょっと待ってくれ」
村雨「?」
提督「かなり嫌な予感がするんだけど、このインタビュー大丈夫?」
村雨「あれ?青葉さん、提督の許可はもらってるって言ってましたけど?」
提督「えっ?」
村雨「あらっ?」
提督「こ、こんな話聞いてないよぉ…。 青葉の奴…!」
村雨「もう手遅れですから、諦めて続き読みましょ♪」グイッ
提督「絶対恥ずかしいやつだよこれ…」
村雨「ふんふーん♪」
提督「本当に困るんですけどぉー…うぁあん…」
村雨(気持ち悪い…)
--
青葉『それでは早速!お二人はケッコンされたことで以前より一緒にいることが多くなりましたよねぇ』
青葉『そこでズバリ!ケッコン後に知った司令官の意外な一面を是非聞かせてください!』
青葉『仕事はそこそこ真面目にこなす司令官でも、おウチに帰れば村雨ちゃんにう~んと甘えちゃうのでは~?』
Q. 司令官のプライベートの実態とはいかに…!?
村雨『そうですね~、確かに甘えん坊なところはあるかな~?』
青葉『ほうほう、例えばどんな!?』
村雨『最近だと膝枕で耳かきしてもらうのがお気に入りみたいですね~』
青葉『おぉ~!膝枕に耳かきですかぁ!?男性の憧れなんですかねぇ~?』
村雨『それでですね!体をゴロゴロしながら村雨のところに来るんですよ!まるで子供みたいにっ!』
村雨『耳かきしたまま寝てしまうこともあるくらいで、よっぽど心地いいんですかねー!』
村雨『あ!あとその時の寝顔も口ポカーンと開けちゃって、それがまた可愛いんですよ! ……あっ…』
青葉『…なるほどなるほど』
村雨『ごめんなさい!い、今の話は聞かなかったことにしてください…ね…///』カァー
青葉『わかってますよ!まかせてくださいっ!』
村雨『すみません…提督のこと考えてたら…その…』
青葉『司令官のこと大好きなんですねぇ。すごく伝わってきました』
村雨『うぅ…///』
--
提督「///」カァー
村雨「///」カァー
提督「二人とも恥ずかしくなってどうするんだよ…」
村雨「うぁあん…青葉さんここはカットするって言ってたのにぃ…」
提督「あの青葉がこれを見逃すワケないだろう」
村雨「今思えばたしかに…」
村雨「…続き読みます?」
提督「むぅ…、えーい!ここまで来たら読むぞ!」
提督「全部読んで二人の愛を確かめ合うぞ、村雨!」
村雨「えっ?そういう問題!?」
--
青葉『いいですよー村雨ちゃん!この調子で行きましょう!』
村雨『落ち着いて村雨…、切り替えて村雨…』
青葉『んー今度は逆に司令官の嫌なところ、もしくは直して欲しいところについて聞いてみようかな~?』
村雨『寝起きが悪い、掃除をしない、面倒くさがり、服装に無頓着…う~ん…』
青葉『おぉ…意外にスラスラと出てきましたねぇ…』
青葉『ラブラブなのでイヤなトコなんてありませ~ん!みたいな感じかと』
村雨『そ、そんなことないですよっ!』
村雨『掃除をしないのと面倒くさがりなところは執務にも影響があるから、特に直して欲しいんですよね…』
青葉『ああ言われてみれば、司令官の机って結構ゴチャゴチャしてますね』
村雨『そのおかげで必要な書類を見つけられなくて、あたふたすることが多々…』
青葉『本人には言わないんですか?』
村雨『何回か言いましたね』
村雨『でも面倒くさがって後回しにしたり、少しは片付いたと思ったら数日ではい元通り!って感じです』
青葉『ふむふむ…。整理整頓が苦手なんですかね』
村雨『確かにそうかも…』
青葉『次にえーっと服装に無頓着と言うと…要するに服がダサいということですか?』
村雨『そうですね~、数も全然無いみたいで。もう少しオシャレに気を遣ってほしいかなって』
青葉『軍服姿じゃない司令官は見たことありませんねぇ』
村雨『たまの休みがあっても、外に出歩きませんからねー』
村雨『二人で街に出る時は、村雨が選んで買った服を着回してる感じです』
青葉『あらら…』
提督「みんなが俺に抱いているであろう、カンペキ男のイメージが崩壊していく…」
村雨「誰も思ってないから大丈夫よ」
提督「うっ…」グサッ
提督「整理が苦手なのは俺もなんとかしたいと思ってるんだが、中々うまくいかなくてな…」
村雨「んー、そうねぇ」
村雨「まずは必要のない物を捨てることからね」
村雨「必要な物は引き出し、書類棚を利用してしっかり小分けにするっ!」
村雨「今みたいに机に置いていくとドンドン溜まっちゃうからね」
提督「ふむふむ。 中々骨の折れそうな作業だな…(机に溜まった書類を見ながら)」
村雨「近いうちにやろうよ!大淀さんや他のみんなに手伝ってもらってさ!」
村雨「あっ、提督がサボらないように霞ちゃんにも来てもらおうかなぁ」
提督「真面目に作業してても、手厳しくされる気がする…」
村雨「ふふふ…楽しみねっ♪」
--
青葉『それでは!次で最後の質問にしたいと思いますっ!』
青葉『ズバリッ!司令官からのプロポーズの言葉を教えてもらっちゃっていいですかっ!?』ドキドキ
村雨『プ…プロポーズですか…?』
青葉『はいっ!せっかくの機会なので!踏み込んだコト聞いちゃいますよっ!』
村雨『はぁ…』
村雨『えーっと…ごめんなさい。よく覚えてないですね』
青葉『あれれ?思い出せないんですかぁ?』
村雨『んー、ストレートに俺とケッコンしてくれ!みたいな感じだったかな~』
村雨『特別変わったことはありませんでしたね』
青葉『なるほどー現実はそういうものなんですかね~』
村雨『あはは…』
青葉『わかりましたっ!今日は色々答えてくれてありがとね!』
村雨『ちょっと恥ずかしかったけど、お話ができて楽しかったです!』
青葉『えー最後に!鎮守府の仲間たちに向けて何か一言お願いします!』
村雨『はいは~い♪』
村雨『これからもぉ~!村雨のちょっといいとこ、見せたげる~!』
青葉『はい!ありがとうございますっ!』
青葉『以上でインタビューは終了です。お疲れ様でした~!』
村雨『お疲れ様です!ありがとうございました~♪』
--
村雨「……もう少し質問あったと思うけど、カットされたみたいね」
提督「………」
村雨「提督?」
提督「俺は悲しいぞ、村雨…」
村雨「えっ?」
提督「俺が勇気を振り絞って捧げた愛の告白を忘れるなんて…」ガーン
村雨「あぁ…、えっとね…」
村雨「インタビューではそう言ったけど、本当は覚えてるから安心して!」
提督「本当?」ウルウル
村雨「なんでちょっと涙目になってるのよっ!?」
村雨「……あれはたしか遠征から帰ってお風呂した後の執務室で―――――」
-- ( 回 想 ) --
村雨(遠征から帰ってすぐに特別任務って…。いったい何かしら…?)ドキドキ
トントン
提督『どうぞ』
ガチャ
村雨『村雨、戻りました~』
提督『…来たか』
村雨『えーっと、村雨に特別任務があるんですよね?』
提督『ああ、そうだな』
村雨『お風呂で遠征の疲れはとれたし、いつでもスタンバイオーケーよ♪』
提督『すぅーハァーー…』
村雨『?』
提督『白露型駆逐艦三番艦!村雨ッ!』
村雨『!? は、はいっ!』
提督『た、たった今から提督の護衛任務を命じるッ!!』
村雨『提督の…護衛…?』
提督(トコトコ)
提督『村雨、ずっとそばにいてくれ。俺とケッコンしよう』っ指輪 ピカーン
村雨『……え?』
村雨『む、村雨で…いいの……?』
提督『ああ、この重要な特別任務は村雨以外には任せられない』
村雨『………』
村雨『了解しました!』
村雨『駆逐艦村雨! 提督の護衛任務、可及的速やかに遂行いたしますっ!///』
提督『ほっ、本当かっ!?やったぁーーーっ!!!』
村雨『ちょっと何なんですか!?ノッてあげたのに、その子供みたいな反応は!?』
提督『ぬあぁすまん。嬉しすぎてな…あはは…』
村雨『別にいいですけどっ!』
提督『……村雨、指輪はめてみないか?』
村雨『…うんっ!』
提督『よし!手、出して』
村雨『……』ドキドキ
スッ
提督『うむ!ピッタリだな。よく似合ってるぞ』
村雨『いい感じいい感じ♪ これがケッコン指輪なのね……!』キラキラ
提督『ほらっ、俺もお揃いの』ピカーン
村雨『うんっ!嬉しい…… ありがとう提督!』
提督『これからもよろしくな、村雨』
村雨『はいっこちらこそ! …不束者ですが、これからもよろしくお願いします』ニッコリ
-- ( 回 想 お わ り ) --
村雨「――――みたいな感じでしょ」
提督「カッコ良すぎだろ俺…。プロポーズの言葉イケメン過ぎだろ俺…」
村雨「えぇ~そうかな~??」
提督「あれれっ?あまり心に響いてなかった…?」
村雨「嬉しかったけど、驚きの方が大きかったわね…」
提督「そうか…。 んで、どうしてインタビューでは覚えてないって言ったんだ?」
村雨「えっ!?それはだって…恥ずかしかったし。それに…」
提督「それに?」
村雨「二人だけの思い出にしたかったから……///」
提督「村雨…!どんだけ可愛いんだこのこのーっ!」コチョコチョ
村雨「いゃんっ!ちょっと! くすぐったいよ~!」ジタバタ
村雨「誰か来たらどうするのよぉ~!」
提督「ハハハー誰も来ない来ない!」
村雨「もぅ…!やられっぱなしなワケには…いかないんだからっ!」コチョコチョコチョ!
提督「何っ!? ま、待てっ!あはははははっ!は、激しい激しい!」ドタバタ
ドアバタンッ!
提督「!?」ビクッ
村雨「!?」ビクッ
天龍「オラオラァ!提督!このオレが怖くねえとはどういう事だっ!」ドンッ!
天龍「……ってお前ら何してんだ?」
提督「んあ?ああ、二人で青葉新聞読んでただけだぞ。なぁ!村雨!?」
村雨「え、ええそうね」
天龍「ふ~~ん…。まっそれならちょうどいいや」
天龍「そのことについてちょいと提督に話があって来たんだ」
龍田「ダメよ天龍ちゃ~ん。二人がイチャイチャしてるとこに水を差しちゃ」
村雨「イチャイチャなんかしてませんよ~!」
提督「それより天龍!俺に話って何だ!んっ!?」
天龍「おう、これだよこれ」
提督「ん?どれどれ?」
提督「か、艦娘ランキングゥ~~~!?」
提督「……って何?」
天龍「何って…インタビューで聞かれたんだろ?」
提督「いやぁ~?こんなこと聞かれた覚えはないな…」
提督「俺はお前たち艦娘に向けて、気持ちのこも~ったメッセージを送ったはずだが」
天龍「あん?そんなの見てねェな」
提督「えぇ…辛いなぁ…」
村雨「気になりますけどそれは一旦置いといて」
龍田「そうね~、天龍ちゃんの事答えてあげて~」
提督「ああそうだな」
天龍「おうよ!ランキングのなぁ…ココ!コレよ!」
>提督に聞いちゃいましたっ!艦娘ランキング!
>>実は怖いと思う艦娘は?? 1位 神通 2位 妙高 3位 龍田
天龍「コレになんでこの天龍様がランクインしてないんだっ!?」
村雨「……龍田さんは選ばれてるんですね」
提督「龍田はミステリアスなところがあるからな~」
龍田「うふふふふふふ~♪」
天龍「そうだ!龍田がいて俺がいないのも納得いかねぇ!」
提督「ん~天龍は着任当初は確かにビビったけど、実際は面倒見のいいお姉さんだからな」
天龍「なっ…!?」
提督「遠征で駆逐艦の娘たちをよくまとめてくれて助かってるよ」
龍田「天龍ちゃん本当は優しいからね~」
村雨「六駆の娘たちと遠征に行ったとき、おにぎりを忘れた暁ちゃんに自分の分を全部あげたって話を聞いたことありますよっ♪」
提督「ふむ。普段の様子を見てると想像するのは容易だな」
天龍「あ、あの時は腹が減ってなかったから譲ってやっただけだよ!」
青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!」ドンッ!
青葉「今の話、詳しく聞かせてもらっていいですか!?」
天龍「ゲッ!青葉!?またオレのことかぎまわってるのか!?」
青葉「ちがいますよぉ~!みんなに青葉新聞の感想を聞いてまわってるんですよ!」
青葉「ところでさっきの話」
天龍「だー!その話はもういい! 行くぞ!龍田!」
龍田「は~~い♪」
天龍「ジャマしたな!」
龍田「おじゃましました~~」
ドアバタンッ!
村雨「……行っちゃいましたね」
提督「まあ納得してくれたんだろうさ」
提督「青葉、取材もいいがほどほどにな」
青葉「うぅ、気をつけますぅ」
提督「あとついでに聞きたいことがあるんだけど」
青葉「はい?」
提督「この特集記事の"艦娘ランキング"っていうのに協力した覚えがないんだが、いったいどういうことだ?」
青葉「あれ?覚えてないんですか?しょうがないとも思いますけど」
提督「はて?」
村雨「どうせまたお酒でしょ?」
青葉「おお!その通りですっ!さすがお嫁さんですね!」
村雨「えっへん♪」
提督「お酒…?」
青葉「えーっとですねぇ……」メモ帳パラパラ
青葉「6月11日、那智さんや千歳さんたちと一緒に鳳翔さんのお店に飲みに行ったの覚えてますか?」
提督「うん」
提督「あーそういえば、珍しく青葉もいたな!」
青葉「はいぃ!そこで青葉はひらめいてしまったのですっ!」
青葉「司令官を酔わせて本音を聞き出してしまおうと!」
提督「何してくれてんのよ…」
青葉「まぁ厳密に言うと、ランク付けしたのは青葉なんですけどね」
村雨「あれ?そうなんですか?」
青葉「ほろ酔い状態の司令官にインタビューをして、その時の様子や話す内容から独断と偏見で決めました!」
提督「言われてみれば艦娘についての話をしたような……」
提督「インタビューではなくいつもの会話感覚だったせいか、よく覚えてない」
青葉「同じ娘はダメ!って言ってるのに、何度も村雨ちゃんの名前を挙げちゃって困りましたよー」
村雨「えっ…///」ポッ
提督「そりゃあそうだろ~、だってあの村雨だぞ。大天使だぞ?」ニヤニヤ
青葉「そうですよね~、あの村雨ちゃんですもんね~」ニヤニヤ
村雨「ちょっと!青葉さんまでやめてくださいよ~!」
青葉「お二人とも楽しんでくれてるみたいだし、青葉はそろそろ行きますね」
提督「……ちょっと待て、話はまだ終わってない」
青葉「まだ何かあるんですかぁ?」
提督「今の話といい、村雨へのインタビューといい、少し悪ノリが過ぎるぞ青葉」
青葉「うっ…」
提督「カンペキ男のイメージを破壊した罪は重いぞ…」ゴゴゴ
青葉「カン…ペキ…?」
村雨「今のは聞き流してください」
提督「罰として明日から3日間、随伴なしの青葉単艦編成で演習の募集をかけるから」
青葉「……ふぇええ!!?何ですかそれぇ!?イヤですよおお!!」
提督「大丈夫だ。単艦と言えども、お前はウチだと古参で練度もそれなりに高い」
提督「演習相手もいい経験になるだろう」
青葉「そういう問題じゃないですよぉ~。青葉の体のことを心配してください~!」
提督「…村雨、申請書を」
村雨「はい、こちらです」
提督「うむ……」カキカキ
青葉「こっこっ、これはパワハラですぅ!」
提督「パワハラ?それは心外だな」
提督「単艦演習はあらゆる状況を想定した訓練として実際に行われている」
提督「別におかしいことではないぞ」
青葉「ぐぬぬぬ…。 青葉は、青葉は認めません!」
青葉「ほ、本当にやったら本部に、いや…大本営に訴えちゃいますからね!!」
スタタタッ
ドアバタンッ!
村雨「もぅ、何考えてるんですか?青葉さんかわいそうですよ」
提督「ふふふっ」
村雨「単艦演習なんてさせる気ないくせに」
提督「まあな、ちょっとした仕返しをしたかっただけさ」
提督「青葉の驚いた顔見たか?写真に収めたかったなー」
村雨「そーいうのはほどほどにしてくださいね。あとでバチが当たっても知りませんよ?」
提督「ああ、わかってるよ」
提督「それより記事の続きを読もう」
提督「ちょうど今話題になってた艦娘ランキングからだな」
村雨「……提督、執務のほうはいいの?」
村雨「お仕事残ってるようだったら、続きはまた後でもいいよ?」
提督「んーまだ書類が残ってるけど、記事はあと少しで終わりそうだし」
提督「一気に最後まで読んでしまおう」
村雨「そうですか、わかりましたっ♪」
>提督に聞いちゃいましたっ!艦娘ランキング!
>>笑顔がまぶしすぎる艦娘は??
1位 雪風 2位 金剛 3位 大潮
村雨「ふ~ん、なるほどねぇ~……」
提督「お、共感してもらえますか村雨嬢」
村雨「その呼び方はやめなさいっ」
提督「はい」
村雨「笑顔かぁ…。こういうのはやっぱり明るい娘がいいんですかね」
提督「そうだな。いつも元気で可愛い娘の笑顔を見ると癒されるぞ」
村雨「こ~んな感じですか?」ニッコリ
提督「うん!そんな感じ!!でへへ…」
村雨「気持ち悪いですよ」
提督「ひどい…」
村雨「そうねぇ…。金剛さんはその場を明るくしてくれるし、艦隊でもみんなをまとめてくれる」
村雨「普段は突拍子もない行動でびっくりすることが多いけど、すごく頼もしい人ですよね」
提督「ああ、戦力としても十分だしみんなの支えになれる存在は重要だ」
村雨「大潮ちゃんはいつもアゲアゲで元気いっぱいだし」
提督「雪風に関してはすごいぞ。こっちも笑顔にしてくれるからな」
村雨「……と言いますと?」
提督「ほら、雪風って幸運艦だろ?」
村雨「うん」
提督「だから一緒に鎮守府内を巡回するといいことがあるのか、試したことがあるのよ」
村雨「そんなことしてたんですか」
提督「定期的な鎮守府巡回はウチだとちゃんとした業務だし、本人も喜んでついてきたから問題はないだろ?」
村雨「まぁ…それならいいんですけど…」
提督「それでだ。まず工廠に行った時だな」
提督「当時苦労してた32号対水上電探の開発に成功したんだ」
村雨「おぉ~」
提督「さらに61cm四連装酸素魚雷の最大改修強化にも成功した!」
村雨「おぉ~!」
提督「次に間宮食堂に行ったら、新メニューのデザートの試食を頼まれたし」
村雨「えぇー!いいなぁ~」
提督「雪風と一緒に食べたよ。もちろんおいしかった」
村雨「むぅ~」
提督「そしてこの後!訓練場でとんでもない事が起きたんだよ!」
村雨「おぉ~!!ってそんなに期待させちゃって大丈夫~?」
村雨「…っていうか雪風ちゃん効果恐ろしいわね……」
提督「ふふふ…、なんと!」
提督「水雷戦隊の訓練に励む村雨のパンチラをこの目で見てしまったのだよっ!」ドンッ!
村雨(思いっきりビンタ)バチコーン!
村雨「さっ次行きましょ次」
提督「ふぁい」ホッペタ ジーンジーン
提督(あれおっかしいなぁ。ケッコン前の出来事だけど、今となっては笑い話になると思ったのに…)
>>お嫁さんにしたい艦娘は?? (村雨ちゃんを除く!)
1位 羽黒 2位 榛名 3位 秋津洲
提督「村雨以外か…」
村雨「まあ村雨は実際にお嫁さんなんだし!」
提督「ん~たしかにこの3人を嫁にできたら嬉しいが」
提督「ほろ酔いの俺はどーいう理由で選んだのか」
村雨「あらっ?あまりしっくり来ない感じ?」
提督「いやふと気になってな」
村雨「うーん、じゃあ素面な提督はどーいうお嫁さんがいいんですか?」
提督「そうだなー。優しくて可愛くて」
提督「あっ、料理が上手だと嬉しいな。俺そういうのからっきしダメだからさ」
村雨「料理ですか~」
提督「そういえば少し話が逸れるけど、春雨が美味しい麻婆春雨を作ってくれたことがあるんだが」
提督「あれって村雨が教えたのか?」
村雨「んー、村雨は味見してちょこっとアドバイスしただけね」
村雨「春雨も料理するの結構好きみたい。提督にご馳走してあげてって言ったら照れちゃって、もう可愛いんだからっ♪」
提督「わかる、すごくわかる」ウンウン
提督「すまん、話を戻そうか」
村雨「はいっ♪」
村雨「料理……羽黒さんはそつなくこなせそうですね」
提督「うむ。榛名は……未知数だが、秋津洲は料理できるぞ。しかもすごく美味しい」
村雨「えぇ!?そうなんですか?」
提督「秘書艦をやってもらった時、朝昼晩3食分の料理を作ってくれてな」
村雨「なっ!?」
提督「その時はカレーやロールキャベツだったかな? あと他にも色々作れるみたい」
村雨「正直意外ですねぇ…」
村雨「料理のレパートリー増やしたいから、今度お話聞きに行きたいかもっ!」
提督「それなら試食係が必要だから俺もついていくかもっ!」
村雨「だめです」
提督「はい…」
>>大人の魅力! 美人だと思う艦娘は??
1位 祥鳳 2位 扶桑 3位 足柄
提督「これまた難しいこと聞かれてるな…。候補が多すぎる」
村雨「そうね…」
提督「でも祥鳳については納得というか心当たりがあるというか」
村雨「心当たり?」
提督「うむ。初めて鎮守府内施設の弓道場に行ったときの話だ」
提督「そこで一人ぽつんと訓練に励む祥鳳がいたんだが」
提督「弓で矢を放つ彼女の姿が美しすぎてな。しばらくぼーっと見惚れてしまうほどに…」
村雨「あーそれわかります」
村雨「空母の人と一緒に出撃したとき、後ろからその姿を見てるとカッコ良くて憧れちゃいますね」
村雨「第一次攻撃隊!発艦ッ!!」プシュー
村雨「な~んてねっ♪」テヘペロ
提督(可愛い…)
提督「まぁ村雨がやっても、艦載機は敵まで届かないだろうけどな」ニヤニヤ
村雨「何ですって~!?」
村雨「そこまで言うなら祥鳳さんからやり方教わって、瑞鶴さんみたいに提督を爆撃して分からせちゃうんだからっ!」プンスカ
提督「ごめん村雨、許して…」
村雨「ふふふっ、冗談ですよ♪」
提督「ゲフンゲフンッ」
提督「あ~扶桑姉妹はあれだな。薄幸美人で放っておけない感じがいいんだよなぁ」
村雨「足柄さんも美人だし、作ってくれるカツカレー美味しいですよね」
提督「美味しいけど作る量が多すぎてな…」
村雨「あはは…」
提督「あとウチにはいないが、戦艦大和も綺麗だよな」
提督「村雨も演習とかで会ったことあるだろ?」
村雨「そうですね。雰囲気がまさに大和撫子!って感じで」
村雨「村雨もあーいうおしとやかな大人の女性になれたらいいかなーって」
提督「村雨は今でも十分大人っぽいぞ」
村雨「そうですかぁ~?」
提督「ほら、村雨はワインいけるクチだろ?あとその…溢れ出る色気がすごいというか…」チラッ
村雨「あっ!今胸元見ました?」プルンッ
提督「見てない見てない見てない」
村雨(ジー)
提督「疑いの眼差しやめいっ!」
村雨「まぁいいわ」
提督「……大和なー。資源資材に余裕がでてきたから大型建造を始めてはいるが」
提督「3カ月は経つかな、一向に成果が上がらない」ハァ…
村雨「そうねぇ。そこは妖精さんに頑張ってもらって、気長に待つしかありませんね~」
提督「不幸だわ…」
村雨「まぁまぁ」(肩に手をポンポン)
提督「なんとか戦力を増やして、少しでもみんなへの負担を減らせればいいんだが…」
村雨「提督……。考えすぎですよ」
村雨「今でも戦力は十分揃ってると思いますよ?それに村雨たちの頑張りがあればどんな海域も楽勝楽勝!」
提督「その気持ちはありがたいんだが、無理はしてほしくないという気持ちも…うーん……」
村雨「……もぅ元気出して!」
村雨「そうだっ!提督、手出して!」
提督「ん?こうでいいのか?」
(ガシッ)
提督「!?」
提督(村雨の手、あったかいな…)
村雨「提督、元気ない時は村雨が元気分けてあげるから。はいっ!」ギュー
提督「……」
村雨「どう?元気出た?」ニッコリ
提督「おうよ!今の俺は元気勇気やる気に満ち溢れているぞ!!」キラキラ
村雨「あらあら、調子いいんだからっ」
提督「さっ!ランキングはあと半分くらいだな!どんどん行くぞ!」キラキラ
村雨「そうですね」
村雨(村雨はどこだろう…気になるけど先は見ないようにしよっと……)ドキドキ
(ドタバタ ガヤガヤ ドタバタ ガヤガヤ…)
提督「えーっと次は……」
ガヤガヤ ドタバタ ガヤガヤ ドタバタ…
提督「ん?廊下からか?なんか騒がしいな」
ドアガチャ!
金剛「ヘーイ!提督ぅー!殴り込みに来たデース!」ドンッ!
提督&村雨「!!?」
提督「……はぇ?殴り込み?」
金剛「デース!」
提督「……すまんな村雨、どうやら今日が俺の命日になるようだ」
村雨「もう!何言ってるんですか!?」
村雨「あの…これはいったいどういうことですか?後ろにもみんなぞろぞろと結構いるみたいですけど…」
ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ
霧島「マイクチェック、ワンツー…よし。ここは私、霧島が説明いたしましょう」
提督「お、おぉ…頼むよ」
霧島「本日発行された青葉新聞はもうご覧になられましたか?」
提督「ああ、あと少しで読み終わるところだ」
霧島「では今回の特集記事となっている艦娘ランキングについてはもうご存知ですね」
霧島「私達は司令のランク付けを不服とし、それに異議を唱えるために結成された部隊……その名も!」メガネクイッ
金剛「提督殴り込み隊デース!!!」ババーーン!
金剛「提督ぅ!私達は納得のいく答えをもらうまで帰りまセーン!覚悟してくだサーイ!」
提督「……」ポカーン
提督「な、なるほどわかった」
提督「とりあえずボコボコにされることはないようで安心した」
村雨「それはそうと大変ですよこれは」コソコソ
村雨「さっきの天龍さんと似たような感じですが、こんなにも数が多いと…」ヒソヒソ
提督「うむ…」コソコソ
金剛「提督ぅー!私の話聞いていますカー?」
金剛「提督によって傷ついてしまったこのハート、早く癒して欲しいデース…」
提督「あぁすまんすまん!」
比叡「金剛お姉さまにこんな思いをさせるなんて…。いくら司令でも許しませんっ!」
霧島「私も同じ思いです」
榛名「榛名はそのっ……。て、提督がお相手なら……お嫁さんでも大丈夫です!///」
榛名「急いで練度を最大まで上げなくては…!榛名、頑張ります!」
村雨「!?」
提督「なっ!?何を言っているんだ榛名!?あれはその…あくまで聞かれただけであって、本当にケッコンするという意味では…」
村雨「提督!この村雨がいるのに、まさかジュウコンするつもりじゃないでしょうねぇ!?」ゴゴゴ…
提督「ジュウコンしないゼッタイ!俺は村雨一筋だぞ!榛名が勘違いしてしまっているだけだ」
榛名「そうだったのですか……。榛名、心が痛いです…」シュン
比叡「あー!金剛お姉さまだけじゃなく妹の榛名にまで!」
霧島「司令…、あなたがこんな人だったとは思いませんでした……」
提督「もおおぉぉぉ!!!」
ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ
村雨「……ちょっと気になるので、後ろの様子見てきますね」
提督「え?あぁ、頼む…」
提督「ハァ…とりあえず落ち着いて話を聞いてみるか…」
金剛「イエーッス!まずは私からデース!」シャキーン
提督「……あれ?金剛はたしかランクインしてたよな?」
提督「笑顔がまぶしすぎる艦娘2位か。それでも何か不満があるのか?」
金剛「ハイ…、提督なら私の魅力に気づいていると思ってたのに…。残念デース…」
提督「え…?金剛の笑顔は可愛くて魅力的だと思うのだが?」
金剛「んふふふ~♪そうデスカー?」ニコニコッ
金剛「でも!私の魅力は一つだけではありまセーン!」
金剛「他のお題にもランクインしてなきゃNo!なんだからネ!」ビシッ
提督「なるほど、そういうことか…。金剛らしいな」
提督「だがあのランキングは同じ艦娘を挙げてはいけないというルールがあるらしいから」
金剛「知ってマース!それでも私を想う提督の愛なら、そんなルールブチ破ってくれると信じていたデース!」
提督「んなムチャクチャな…」
提督(そもそもコレは青葉が勝手にやったことなんだけどな…どうするか…)
提督「…いや、実はな。金剛の言う通り、本当はもっともっと金剛の名前を出したかったんだ」
金剛「!? そうなのデスカー!?」
提督「ああ!でもこの青葉新聞って鎮守府のみんなが読むだろ?」
提督「そう思ったらちょっと恥ずかしくなってしまってな…」
金剛「Oh…提督は恥ずかしがり屋さんでしたネー。忘れてマシター」
提督「すまないな。そういうことだから今回は」
金剛「わかったデース提督ぅ!それならこれを機にぃ!恥ずかしがり屋さんを克服するネー!」
提督「……あぇ?」
金剛「今からグラウンドで提督のゲリラライブをやるデース!」
金剛「みんなの前で歌を歌えば、恥ずかしさなんて吹っ飛んじゃいマース!」ビシッ
提督「え?……えええぇぇぇぇ!?」
金剛「そうと決まれば、私の可愛い妹たちよ!出番デース!」
提督「いや決まってないから!勝手に話を進めるんじゃない!!」
比叡「わかりました!お姉さま!!」
榛名「今からステージの準備を」
霧島「すればいいのですね!」
提督「」
金剛「イエーッス!それじゃあ提督ぅ!早速ライブ内容について」
足柄「ちょっと!あんたたち長すぎよっ!そこをどきなさい金剛!」ドンッ!
金剛「提督ぅ~!」
比叡&榛名&霧島「あぁ~お姉さまぁ~!」
足柄「まったく…。まず殴り込み隊なんて加わった覚えはないわ。私は提督に用があって来ただけよ!」
提督「ありがとう足柄…ありがとう…!」
足柄「?」
足柄「何があったか知らないけど、私の話を聞いてもらうわよ!」
提督「あっちょっと待ってくれ」
村雨(サッサッサッ)
提督「どうだった?」
村雨「はい。思った通り後ろにいた、おもに駆逐艦の娘たちは興味本位でついてきちゃったみたいですね」
村雨「事情を話したら素直に帰ってくれました」
提督「うむ、たしかに半分くらい減った気はするが…」
ガヤガヤ ガヤガヤ
村雨「……あとは提督におまかせしまっす♪」
提督「そんな~」
足柄「ちょっと提督!」机バーン!
提督「うわぁ!ああ、すまんすまん」
提督「話を聞かせてくれ」
村雨「えぇ?でも足柄さんってたしか……」チラッ
村雨「美人ランキング3位ですよ3位!すごいじゃないですか!」
足柄「当然でしょ?この美貌、そしてこの精悍なボディ!1位じゃないのがおかしいくらいよ?」
提督「それが不満ってこと?」
足柄「いいえ、私が言いたいのは……コレよっ!」ビシッ!
村雨「……お嫁さんにしたい艦娘?」
提督「1位の羽黒…?」
足柄「そうよ!この私を差し置いて妹の羽黒が1位の座につくなんて……!」
足柄「姉としての威厳が無くなってしまうわっ!」
提督「いやいやこんなので無くならないって…」
足柄「それにあの子はまだまだ未熟よ。とてもお嫁になんて行けないわ」
足柄「だからこのお嫁さんにしたい艦娘1位を私、足柄に訂正しなさいなっ!」ドンッ!
村雨(羽黒さん関係なしに、それだけが狙いなんじゃ…?)
提督「ん~…」
提督「いやぁ正直に言ってしまうと、1位は足柄にしようと思ってたんだ」
足柄「そうなの?じゃあどうしてっ!?」
提督「…他に候補として羽黒が浮かんだ時思ったんだ」
提督「普段目立たない彼女に、注目される機会を与えるべきではないかとっ!」ドンッ!
足柄「なん……ですって……!?」
提督「羽黒の引っ込み思案なところを、足柄が気に掛けていることは知っている」
提督「ここは姉として妹に花を持たせてやってはくれないか?」
足柄「提督は羽黒の事を想って……」
足柄「……そういうことなのね。わかったわ!」
提督「おぉ良かった!足柄ならわかってくれると思ってたよ」
足柄「それじゃあ真の1位はこの足柄ってことでいいのよねっ!?」
提督「ん?うんあぁ、そういうことになるな」
足柄「うふふっ♪ 当然の結果よね!大勝利!」
提督「…まぁ実際俺は料理ダメだから、足柄のように料理ができる娘だと嬉しいな」
村雨「そういえば、前差し入れしてもらった勝カレーパン。すごく美味しかったですっ♪」
提督「うむ、カレーパンの中にメンチカツが入ってるなんて驚いたぞ」
足柄「そうでしょ~!みなぎってきたでしょ~!?足柄、渾身の新メニューよ!」
提督「料理が出来て容姿端麗で性格も明るくて」
提督「足柄はいい嫁さんになるだろうな」
村雨「子供のお世話もしっかりしてて、遊園地とか色んな場所に連れて行ってくれそう」
足柄「な、何よ…二人していきなり……」
足柄「ちょっと…嬉しいじゃない……///」ポッ
加賀「もう話は済んだかしら?牙の折れた狼はさっさと巣に帰りなさい」ドンッ!
足柄「んにゃ!?んにゃー!!」
村雨「足柄さん…」
村雨「提督ちょっと」ヒソヒソ
提督「ん、何だ村雨」ヒソヒソ
村雨「……これって最初から正直にみんなに本当のことを言ったほうが良かったんじゃない?」
提督「おっ奇遇だな、俺もそう思ってたところだ」
村雨「……」
提督「……」
村雨「フッ…うふふ」
提督「ははは…」
加賀「二人でコソコソと何をしているんですか?」
提督「いやなんでもない。気にしないでくれ」
加賀「そう…」
提督「んで今度は加賀か…。お前までこんなのに踊らされてるのか……?」
加賀「踊らされている?いいえ、私は一航戦の誇りにかけてここに来たまで」
提督「はぁ…それにどうして艤装をつけている?今日は出撃する予定ないだろ?」
加賀「これは提督が失言をしたとき、いつでも爆撃できるように」
提督「……冗談だよな?冗談だと言ってくれ」プルプル
加賀「さてどうでしょう。どちらにしろ納得のいく答えをしてくれれば大丈夫ですよ」
村雨「安心してください提督!爆撃されてもこの村雨が提督を庇いますからっ!」スーッ
提督「かっこいい事言いながら俺から離れてるよね。体は正直なんだね」
提督「さてと、話を聞かせてもらおうか」ガクブル
加賀「ええ、では単刀直入に言うわ」
加賀「艦娘ランキング、赤城さんの居場所に納得がいきません。直ちに撤回をお願いします」
提督「赤城……?」チラッ
・
・
・
>>花より団子! 食いしん坊さんだと思う艦娘は??
1位 赤城 ドーン!
提督「あっ」
加賀「『あっ』て何ですか、『あっ』て」スッ
提督「えっ!?ちょ厳しくない!?構えようとしないで!!」
加賀「……」(構えをやめる)
提督「…赤城はこの事を知っているのか?」
加賀「いいえ、赤城さんを悲しませたくありませんから」
提督「そうかな~。可愛らしいと思うし、赤城なら笑いながら受け入れてくれそうだけど」
加賀「それはそうね。あの人は優しいから、表向きはそうすると思うわ」
提督「うむ…」
加賀「……」
加賀「花より団子……」
加賀「たしかに……口いっぱいに頬張りながら美味しそうに食べるあの人の姿は魅力的だと思います」
加賀「でも私は……私は一航戦の華として、戦場での凛々しい姿の方が……好きです……」
村雨「加賀さん…」
提督「……そうだったな」
提督「加賀にとって赤城は特別な存在だからな。すまなかった」
加賀「いえ…その…わかってもらえればいいんです」
シーン…
隼鷹「んあ!もう終わったかい加賀っちぃ?それじゃあ次はあたしの番だねぇ~!ひゃっはぁー!」
加賀「か…加賀っち……?」
村雨(ハッ!)
Pola「だ~めですよぉ~。次はポーラなんですからぁ~!……ひっくぅ」
提督「おいおいこんな時間から飲んでるのか…」チラッ
提督「まだ午後の3時を過ぎたところだぞ」
隼鷹「別にいいだろぉ~!午後からなーんもないからもう非番みたいなもんでしょっ!?」
Pola「そだぁ~!そだぁ~!」
提督「えぇ…。それに君たちもう飲み仲間になってたのね…」
加賀「頭にきました」スッ
村雨「待ってー!気持ちはわかりますけど爆撃はやめてくださーい!」ググッ
加賀「離しなさい」
村雨「うぅ~ダメですぅ~」ギュー
提督(村雨…頑張れ……!)
鈴谷「ちょっとまだなの提督ぅー、鈴谷マジ退屈なんだけどー」
那珂「アイドルを待たせるなんてー、提督ひどーい!」
トォォォォ↑オウゥゥ↓ >
< プップク、プップク、プップクプー!!
ハヤクヤーセーンーーーー! >
ガヤガヤ ガヤガヤ
提督(酔っ払いにワケのわからない連中まで…)
提督(こんなに相手してちゃ俺の身が持たないぞ…どうすれば……)
隼鷹「そうだ!そいじゃあ誰の話を聞くか、提督に決めてもらおうぜぇ~!」
提督「えっ」
鈴谷「おっそれいいじゃーん!」
那珂「別にいいけどぉ、那珂ちゃんが選ばれるの目に見えてるよー?」
Pola「おぉ~なんか熱くなってきましたねぇ~、服が邪魔ぁ~」ヌギヌギ
提督「こら脱ぐな脱ぐな」
艦娘一同(ジー…)
提督「うっ…」
提督「ん~そうだなぁ~」ガタッ(席を立ち窓を眺める)
提督(すまん村雨、あとは頼んだ……)チラッ
村雨(提督?)
加賀「……」
提督「あぁーー!!!あそこにいるの新型の深海棲艦じゃないかぁーーーー!!!?」ビシーッ!
艦娘一同「!!?」
鈴谷「どこどこー!?」
那珂「……えぇ~、どこにもいないよ~?」
提督(サササササッ)
Pola「あれぇ?提督がどこかに行っちゃいましたよぉ~?」
隼鷹「そういうことかぁ!提督を追え追えー!ひゃっはー!」
(おおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!)
ドタバタ ドタバタ
・
・
・
村雨「みんな行っちゃいましたね…」
加賀「そうみたいね」
村雨「あらあら提督ったら、書類仕事結構残ってるじゃない…」
村雨「村雨でもやれそうなのは~…」ジー
加賀「……あなたも大変そうね」
村雨「あはは…」
加賀「艦娘は本来兵器として扱われる身…」
加賀「でもあの提督は私達を信任し、理解しようと気に掛けてくれる」
加賀「それは私達にとってはありがたい事だけど…、そのせいで自分のやるべき事を疎かにしては本末転倒よ」
村雨「うぅ、痛いところ突いてきますねぇ…」
加賀「ごめんなさいね、少し気になってしまって」
村雨「いえ!いいんですっ!」
村雨「加賀さんが言った事、その通りだと思いますし」
村雨「……たとえ提督が仕事を疎かにしても、それをフォローするのが秘書艦の役目です!」
加賀「余計な負担がかかっても平気ってことかしら?」
村雨「はい!その……提督が自分なりに、艦隊のみんなと向き合おうと頑張っている姿が好きだから…」
村雨「全然平気です!」
加賀「そう…」
村雨「……加賀さんにとって赤城さんが特別な存在であるのと同じように」
村雨「村雨にとって提督は特別な存在なんです♪」ニッコリ
加賀「いいえ、私の赤城さんを想う気持ちの方が上よ」
加賀「あなた達なんかと一緒にしないで」
村雨「そんな事ないです!ここは譲れません!」
加賀「フフッ…」
村雨「ふふふっ♪」
加賀「…そろそろ行くわ、お邪魔しました」
村雨「あっそうだ!書類の片づけ手伝ってくれません?」
加賀「……嫌です」
村雨「ですよね~」
村雨「さーってお仕事しようかなっと」
ヒラヒラ
村雨「あらっ新聞が…」ヒョイ
村雨(ハッ!?そういえば!)
村雨「……」ジー
・
・
・
>>ズバリッ! 可愛いと思う艦娘は??
1位 村雨 キラーン!
村雨「うっふふふ!いい感じいい感じ♪」
村雨「よーし!お仕事頑張りますかぁ~!」
- 鎮守府内・廊下 -
タッタッタッタッタッ…
提督「ちょっと……一旦休憩……」ゼェーゼェー
提督「久しぶりに走ったけど…体力かなり落ちてるな…」ハァ…ハァ…
提督(……これからどうする?陸上といえど相手は艦娘)
提督(それに人数も多い。手分けして探してるだろうから、このままだと捕まるのは時間の問題かな…)
提督(どこか隠れられそうな部屋は…)
鈴谷「提督ぅ~、どーこー!?」
提督(ヤバッ!)ビクッ!
鈴谷「大人しく出て来~い!」
提督「……」ジー
提督(…ここは危ないな。移動しよう)ササッ
サササッ サササッ
提督(とりあえず落ち着いて考えられる場所が欲しい…)チラッ チラッ
提督(ん~…)テクテク
那珂「あっ!いた!!あれって提督じゃない!!?」
提督「しまった!」タッタッタッ
那珂「逃げた!?それなら間違いない!」
那珂「那珂ちゃんダ~ッシュ!」ピュー
・
・
・
提督「ハァ…!ハァ…!ハァ…!」タッタッタッ
提督(ヤバイこれ、挟み撃ちされそう…)ハァ…ハァ…
神通「提督、こっちです!」
提督(!!?)
提督「神通!?」
神通「急いでこの部屋に!ここは任せてください!」ドアガチャ
提督「すまない!」
バタンッ
那珂「うっひひ~!ここを曲がった先にてーとくが~?」タッタッタッ!
那珂「…ってあれ?神通ちゃん?」
神通「那珂ちゃん、廊下を走ってはいけませんよ」
那珂「うぅ~ごめんなさ~い…」
那珂「それより!提督見なかった!?この辺りにいると思うんだけど~」
神通「提督ならあちらのほうに走って」
神通「注意する間もなく行ってしまいました…」
那珂「わかった!ありがとう神通ちゃん!」ピュー
神通「……」
・
・
・
- 物置部屋 -
ドアガチャ
神通「提督、大丈夫ですか?」
提督「あぁ何とか」ハァ…
提督「いやぁ助かったよ神通。ありがとう」
神通「いえ…こんな私でも、提督のお役に立てて……本当に嬉しいです…」
バタンッ
ドアロック カチャ
提督「ここは……家具の物置部屋か…?」
神通「そうですね」
提督「やかんストーブに……おっ、白いツリーも置いてある」ガサゴソ
神通「あの……提督、ちょっとお話いいですか?」
提督「ん?何だい?」
神通「えっとその……私って怖いですか?」モジモジ
提督「…えっ?」
神通「私ってそんなに怖いですか…?」
提督「どうしたいきなり?神通は怖いというより可愛い…、いや」
提督「改装してからは凛々しく、そして美人さんっぽくなったかな?」
神通「そっそんな…冗談はやめてください……///」
提督「冗談じゃないけどなぁ。誰かに怖いって言われたのか?」
神通「はい…その…、提督に」
提督「えっ!?俺に…?」
神通「言われたというか…これを読みまして……」っ青葉新聞
提督「あっ…」
提督(これってランキングの事だよな? たしかに天龍が来た時、チラッと名前を見たような…)
提督(しかも1位…?)ジー
>>実は怖いと思う艦娘は??
1位 神通 2位 妙高 3位 龍田
提督(うごぉ!やっぱり…)
神通「……提督?」
提督「あぁすまん!」
提督「…神通でもこういうの気にするんだな」
神通「はい……提督に何か迷惑を掛けていたら悪いので…」
神通「私が提督を怖がらせているなんて……全く自覚してなかったのでどうしようかと思っていました……」
提督「いやいや!こんなランキングにそこまで深刻にならなくてもいいって!」
神通「そうですか…?」
提督「そうですそうです!何というかこれは……青葉のお遊び?おふざけ?みたいな?」
神通「はぁ…」
神通「……ではなぜ私が1位に?」
提督「やはり気になるか…」
神通「気になります…」
提督(どうする…?ほろ酔いの俺が思ったであろう事は浮かんでいるが……)
神通「……」ジー
提督(なんて真っ直ぐな目をしてるんだ……。よーしここは正直に…!)
提督「ゲフン! わかった!理由を言おう」
提督「…水雷戦隊の訓練で、駆逐艦の娘達に厳し~く指導する神通を見てだな」
提督「普段あんな控えめで大人しい神通が?って正直驚いた」
提督「そのギャップが凄いからっていう理由なんだが……」
神通「なるほど…そうでしたか…」
提督「でもあの指導は厳しい戦場で生き抜くため……、神通なりにあの娘達の事を考えたんだろ?」
提督「おかげでみんなたくましく成長して立派になった。神通には感謝してるよ」
神通「いえ…水雷戦隊の旗艦として当然の事をしているだけです」
提督「さて、これからどうするか…。神通が協力してくれると心強いんだけどなっ!」チラッ チラッ
神通「はぁ…」
神通「提督は今、那珂ちゃんに追われてるという状況でいいんですか?」
提督「そうだな、他にも隼鷹とかポーラとか鈴谷とか色々…」
提督「…隼鷹ポーラの酔っ払いコンビはどこかで潰れてそうだけど」
神通「ふふ…人気ですね、提督」
提督「あはっ♪やっぱり?じゃなくてっ!」
提督「知恵を貸してくれないか、神通よ」
神通「……」
提督「このままかくれんぼで1日やり過ごすか…?いや明日になっても問い詰めてきたらまた厄介だし…」
提督「それはさすがにないと思いたい…」
神通「……!」ピカーン
神通「ふふっ提督…、神通いい事を思いつきました」
提督「何っ!本当か!?どうするんだ!?」
神通「私はもうすぐ水雷戦隊の訓練に行きます。提督もそれに参加するんです」
提督「おー訓練場か。たしかに建物内だけだと厳しいからな」
提督「外に出て行動範囲を広げて、隠れやすくするわけか」
神通「…いいえ、少し違います」
提督「えっ?」
神通「提督も駆逐艦の娘達と一緒に訓練するんです」
提督「……ん?どういうこと?俺人間なんだけど…?」
神通「海上ではなく陸上訓練のみです。これなら提督でも大丈夫です」
提督「陸上訓練って…グラウンドでランニングとか…?」
神通「はい、おもに基礎体力の強化を目的とした訓練です」
提督(嫌だ嫌だ嫌だ!全然大丈夫じゃない!絶対嫌だぞ!!)
提督「……ど、どうして俺も訓練するんだ?」
神通「隠れるためですよ?誰かが提督を探しに来ても、まさか訓練に参加してるとは思わないでしょう」
提督「そりゃあ思わないだろうけど…俺が視界に入る可能性はあるよね…?」
神通「心配ありません。私が何とかします」
提督「えぇ…」
神通「……それに私が本当に怖いのか、提督に知ってもらういい機会です」
提督「なっ……、本当の狙いはそれか…?」
提督「実はさっきの件、結構怒ってたのか…?」
神通「…………」
神通「ふふっ……少しだけ…」ニコッ
提督(くっ…最初から俺に仕返しをしたかったのか神通…!?)
提督「……」
提督「ごめん!神通!」バッ
ドアガチャガチャガチャ
提督「あっ開かない…!?鍵が掛かってるだと…?」
神通「鍵は私が持っています…」
神通「さあもう時間なので一緒に行きましょう、提督」ガシッ
神通「駆逐艦のみんなもきっと喜ぶと思います…」
提督「嫌だ…行きたくない…!」
神通「ふふっ…たまには体を動かすのもいいと思いますよ?」ニコッ
提督「さっき那珂と鬼ごっこしたからもういいって…!」
ドア アンロック カチャ
提督「ちょ、待っ…!」
神通「~♪」
提督「うああぁぁぁんん!助けてーー!!村雨ーーー!!!」ズルズル…
おしまい
以上で終了です。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
ペース遅めでまったり~と言っても、思ったより時間が掛かってしまいました。申し訳ありません。
本家艦これでは、来月中旬から『鎮守府秋刀魚祭り』が開催されるようです。
みなさんも是非!村雨を連れて秋刀魚漁に励みましょう!
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