貞子「呪まーす!」【ネタバレ注意】 (25)

貞子「ぴんぽんぱんぽーん」

貞子「このお話は映画『貞子vs伽椰子』のネタバレを多分に含みます」

貞子「登場人物は主に貞子たん、伽椰子ママ、俊雄くんです。俊雄くん可愛いです」

貞子「オリジナル要素山盛りです」

貞子「では、呪まーす!」

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貞子「よっ…と…」ニュッ

俊雄「!!!!」ビクッ

貞子「あっ、俊雄くん久しぶりー。大きく…はならないか。伽椰子さんいる?」

俊雄「……………」

貞子「あれ?おーい…?」

俊雄「……………ま…」

貞子「?」

俊雄「ママー!変な人がテレビから出てきたー!」

貞子「え?え?え?」

伽椰子「どうしたの、俊雄!?……ってあら、貞子ちゃんじゃない」

貞子「あ、伽椰子さん。呪まーす」ペコリ

俊雄「ママ、このお姉ちゃん知ってる人…?」

伽椰子「知ってるもなにも貞子ちゃんでしょ。俊雄も前に会ってるはずなんだけど…」

俊雄「そうなの…?」

貞子「あれ?もしかして忘れちゃってた?なら、驚かしちゃってゴメンね?」ナデナデ

伽椰子「うーん、会ったのって俊雄が呪心つく前だったものねぇ。仕方ないのかしら…」

貞子「それだったらTVからいきなり人が出てきたら驚くのも無理ないかぁ…」

俊雄「えっと…」

貞子「?」

俊雄「お、驚いちゃってごめんなさい、……貞子…お姉ちゃん…」

貞子「!!!!」キュン

貞子「伽椰子さん!俊雄くん下さい!」ギュー

俊雄「うにゃっ!」

伽椰子「いきなり何言ってるのよ!」

貞子「ダメですか?」

伽椰子「ダメに決まってるでしょ…」

貞子「残念…」

伽椰子「て言うか、あなた何しに来たの?」

貞子「あっ、そうでした。俊雄くんをもらいに来たんじゃなかったですね」

伽椰子「もう帰る?」ムギュ

貞子「あっ!あっ!TVに無理やり押しこまないで!痛いです!バランス崩しちゃいます!」

貞子「はぁ…。死ぬかと思った。死んでるけど…」

俊雄「貞子お姉ちゃん、TVに入れるの?」

貞子「そういう訳じゃなくて、TVを通ってウチと行き来出来るんだよ」

俊雄「……かっこいい!」キラキラ

貞子「!!!伽椰子さん!」

伽椰子「だからダメだってば。……そういえば、TVの中、井戸じゃないのね?」

貞子「よくぞ聞いてくれました!この度引っ越しをしまして。なんと屋根付き一戸建てなんですよ!」ドヤッ

伽椰子「へー。雨の度に大変だって愚痴ってたものね」

貞子「そうなんですよー。これで部屋干しも出来るんで、天気予報とにらめっこしなくて済みます。プライベートもバッチリですし」ドヤヤッ

伽椰子「………」イラッ

貞子「ただ、ちょっと無理をしたんで、これから頑張らないとなんですけどねー」

伽椰子「家は元々持ち家だったからアレだけど、そんなに大変なの?」

貞子「はいー。具体的にはビデオ見てから殺すまでを2日に減らして、回転数を上げたりとかですね。ただ、最近めっきりビデオが見られなくなったんでそれでもカツカツなんですけど…」

伽椰子「あらあら。貞子ちゃん体弱いのに大丈夫?」

貞子「そこはまぁ、覚悟してたんで…」

俊雄「貞子お姉ちゃん、がんばって」

貞子「頑張る!超頑張る!」

伽椰子「………はぁ」

伽椰子「そうそう。今度また私と貞子ちゃん映画のお仕事するみたいだけど、聞いた?」

貞子「あ、はい。何か私と伽椰子さんが対決するとかって聞きましたけど…」

俊雄「ママと貞子お姉ちゃんケンカするの…?」

伽椰子「って言ってもフリだから心配いらないわよ」

貞子「久しぶりの映画なんでちょっと緊張してますけど…」

伽椰子「あら?貞子ちゃんこの前映画やってなかった?3でぃ…」

貞子「ないです!」

伽椰子「えっ?」

貞子「ないです!」

伽椰子「ああ……そうなのね」

ピンポーン

伽椰子「あ、いらっしゃったみたい…」

貞子「お客さんですか?じゃあ私はこれで…」

伽椰子「ああ。ちょうど良いから貞子ちゃんも会って行きなさいな」

貞子「?………誰だろ?俊雄くん知ってる?」

俊雄「ううん。知らない…」

貞子「そっかぁ。殺す相手なら別にわざわざチャイム押さないだろうし…」

閣下「お邪魔するのである!」

伽椰子「どうぞどうぞ」

貞子「あ……あーーーっ!」

俊雄「……だれ?」

伽椰子「何もないところですけれど…」

閣下「なんのなんの。風情があって良い家ではないか」

伽椰子「ありがとうございます。今お茶淹れますね」

閣下「おや?」

貞子「ののののの、呪ますっ!」

閣下「緊張する必要はないぞ、貞子よ」

貞子「わわわ、私知ってるんですか!?」

伽椰子「粗茶ですが…」

貞子「あの、伽椰子さん、なんで閣下様が?て言うか私、私服……」

伽椰子「貞子ちゃん聞いてない?今度の映画の主題歌、閣下様が歌ってくださるのよ?」

貞子「マジっすか!?」

閣下「吾輩としてもぜひ良い曲にしたいのでな、こうして実際に会って話をしておきたかったのだ」

伽椰子「わざわざすいません」

貞子「私何も聞いてないですよ!?」

伽椰子「あら?そうなの?」

俊雄「この人だれ?」

閣下「ガハハハは!少年よ、吾輩の事は閣下と呼ぶがよい」

俊雄「閣下さん?」

閣下「うむ。素直で良いお子であるな、伽椰子」

伽椰子「あらあら、ありがとうございます」ウフフ

貞子「あああああ、あのっ!昔からのファンですっ!」

閣下「それはそれは。ありがとうございます」ペコリ

貞子「こちらこそぉ!」

伽椰子「貞子ちゃん、ちょっと落ち着いて…」

貞子「さ…サインくださいっ!」

閣下「うむ?吾輩のもので良ければ。して、どちらに書く?」

貞子「服で!服でお願いしますっ!」

閣下「せっかくの綺麗な服だか、良いのか?」

貞子「バッチこいです!」

俊雄「貞子お姉ちゃん…ちょっと怖い…」

貞子「えへへへへ♪」

俊雄「お姉ちゃん、嬉しそうだね」

貞子「うん。今日は俊雄くんにも会えたし、閣下にもお会いできたし、いい日になったー」

伽椰子「閣下も良いインスピレーションが湧いたって言ってらしたし」

貞子「それにしても閣下が来るんだったら言ってくださいよぉ。もっとお洒落してきたのに…」

伽椰子「いきなり来といて何言ってるのよ…」

貞子「あ、そうでした」テヘ

伽椰子「はぁ…。まったく…」

※以下、ネタバレ注意

貞子「ストーカー怖い…」

伽椰子「よしよし」

貞子「ナンパされたと思ったら騙された…」

伽椰子「ひどいわねぇ…」

貞子「やっと井戸から引っ越せたと思ったのに…」

伽椰子「家の裏手に井戸なんてあったかしら…?」

貞子「あ、でも遂にDVDにインターネットですよ!ハイテクの仲間入りです!」

伽椰子「良かったわねえ。家も大型TV手に入ったし」

貞子「良いですよね。画質良いし、出やすいし」

伽椰子「出やすさを気にするのはあなたくらいじゃないかしら…」

俊雄「友達出来た!」

貞子「良かったねー!俊雄くん!」

貞子「それにしてもフュージョンって難しいんですねぇ」

伽椰子「そうねぇ。ちょっと指先がズレただけでアレだものねぇ」

貞子「失敗したのも迫力あるからオッケーって言われましたけど…」

伽椰子「複雑よね、正直…」

俊雄「ママと貞子お姉ちゃんかっこよかった!」

貞子「そう?なら良いかな!」

伽椰子「まあ貞子ちゃんが良いなら良いけど…」

貞子「ただ、仕事が入りすぎてヤバいです…」

伽椰子「ああ、やっぱり大変?」

貞子「はい。最近暇だったんで余計に…」

伽椰子「あー……手伝うわよ?」

貞子「あ……また仕事来た…」

伽椰子「本当に大丈夫?」

貞子「不幸中の幸いは仕事場まで徒歩0分って事くらいですね。まあ、借金返したらまた一週間に戻そうかなー、って。それまでの辛抱だと思えば」

伽椰子「ほどほどにね。愚痴くらいは聞くから」

貞子「はい。ありがとうございます…。じゃあ、行ってきます…」

俊雄「貞子お姉ちゃんがんばって!」

貞子「うんっ!……よいしょっ…と…」


伽椰子「…………ねえ、俊雄」

俊雄「?」

伽椰子「貞子ちゃんとこ行く?」

俊雄「?」



おしまい

以上、読んでくださった方ありがとうございました!
映画観た勢いのまま書いたら「なんだこれ?」って感じですが…
映画はとても面白かったです。貞子が不憫過ぎな気もしましたが…

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