艦娘「提督は一人だけ」【安価、コンマ】 (23)


エラー娘「提督になりたくないとまた希望調査に書いたそうだな」

??「私は私の夢の為に軍学校に入学しました。提督になるつもりはないです」

エラー娘「提督の適性は何を基準にして決められるか覚えているか?」

??「妖精との会話及び艦娘に対しての指揮能力」

エラー娘「その通り。君の適正値は?」

??「Dの最低値です」

エラー娘「私は嘘が嫌いだ。私も妖精の一種であり、上位存在とも言ってもいい。さてもう一度聞くが適正値は?」

??「貴女と私の親和性が高いだけで他の妖精とはサッパリです」

エラー娘「…」

パチン…

妖精A「コウチャノム」

妖精B「オカシイッショニタベル?」

妖精C「イツモミタイニオハナシ!オハナシスル!」

エラー娘「これでもか?」

??「妖精との会話は確かにできます。ただ艦娘の指揮能力はありません」

エラー娘「あくまでもシラを切るか。ならその艦娘を呼んでみるとしよう」

パチン…

ガチャ

??「……」

駆逐艦から一隻

↓3


??「…?彼女がどうかしたのですか?」

エラー娘「彼女は君の初期艦になる叢雲だ」

叢雲「特型駆逐艦五番艦の叢雲よ。初めましてよりも久しぶりかしらね」

エラー娘「久しぶり?ほう、何が久しぶりか私に聞かせてくれないか?」

叢雲「何度も言ってるじゃない。こいつの指揮で私達は深海棲艦を撃滅したのよ」

エラー娘「なんと、深海棲艦を撃滅した!提督適正値が最低値のこの訓練生が艦娘を指揮して深海棲艦を撃滅などできるわけない」

叢雲「戦果にケチをつけないで欲しいわね。私を含めた水雷戦隊を率いて水上打撃部隊を撃滅したわ」

エラー娘「興味深いな。それはいつの話だ?」

叢雲「丁度一年前の軍事訓練の時よ。深海棲艦の強襲があったあの事件の時の話」

エラー娘「ほぅ…これでもまだ隠すつもりか?」

??「あの時は必死でした。私の指揮よりも艦娘達が優秀だっただけです」


叢雲「ふん、まあいいわ。あんたがなんと言おうと結果は変わらないし私達が感じた事は間違いじゃない」

叢雲「あんたが私達の、私の提督よ」

エラー娘「だそうだ。君…いや、提督。この国は深海棲艦と呼ばれる未曾有の危機に晒されている。人類には艦娘と呼ばれる武器があるがその武器を操る頭がない」

??「私が提督になった所で戦況は変わらず、金と資材の無駄です」

エラー娘「それを決めるのは提督ではない。時代が求めている。ただそれだけだ」

??「………考えさせてください」

エラー娘「今はそれでいい。叢雲、後は任せる。私も忙しい」

叢雲「了解。現時刻を持って、特型駆逐艦五番艦叢雲、提督の指揮に加わるわ」

提督「はっ?これは一体」

エラー娘「秘書として使えばいい。それではまた会おう」



1年後

叢雲「起きなさい、起きろって言ってるの!」

提督「あと…あと3時間」

叢雲「駄目よ!今日はあんたの着任式なんだから!」

提督「着任式…鹿屋の新しい基地らしいが新人に


1年後

叢雲「起きなさい、起きろって言ってるの!」

提督「あと…あと3時間」

叢雲「駄目よ!今日はあんたの着任式なんだから!」

提督「着任式…鹿屋の新しい基地らしいが新人には荷が重い」

叢雲「あんたなら大丈夫よ。だって私がいるもの」

提督「…そうだといいが、頼むよ叢雲」

叢雲「ええ、任しておきなさい!」


鹿屋基地

提督「…」

大井「やっと来た。全く、どれだけ待たせるの?」

提督「これはどういうことかな?」

叢雲「見ての通りよ?私は秘書艦、こっちは秘書監よ」

大井「表向きは新人提督の暴走及び艦娘に対する暴力等のハラスメントがないかの監視」

大井「本心は私は私の提督に逢いに来た。これでいいかしら?」

提督「君達は私を過大評価している節がある」

叢雲「逆ね、あんたが過小評価をしてるの」

大井「その通り。まあそんなことはどうでもいい。北上さんも此方に来たがっています。早急に出世してもらいます」

提督「北上?何処の北上だ?」

大井「貴方が指揮をした北上さんよ」

提督「…」

叢雲「眉間にシワを寄せても現実は変わらないわよ?」


駆逐艦2.軽巡2(北上を除く)

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