承太郎「徐輪が結婚しようとしている」 (19)


承太郎「…ふう、もうプッチとの戦いから1年くらいか」

承太郎「昏睡してたり、時が加速したのもあると思うが」

承太郎「もう、かなり経っているんだな…」


ピンポーン

承太郎「…誰だ?」ガチャ

アナスイ「承太郎さん!」

承太郎「……スタープラチナ」スッ

アナスイ「ああ!承太郎さん!待って下さい!」

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アナスイ「娘さんと、徐輪との結婚をお許しください!」

アナスイ「まだ、許すをいただいていないんです!許すを!」

承太郎「…やれやれ。まだ徐輪は20になったばっかりだぞ」

承太郎「確かにお前は頼りになってたが、まだ早い」

承太郎「それに、徐輪と話したのか_?」

アナスイ「徐輪からは了承を貰ってます!あとは承太郎さんだけなんです!」

承太郎「…今日は帰っておいてくれ」クイッ

アナスイ「そんな!待って下さい承太郎さん!」

承太郎「…鬱陶しいぜ」

スタープラチナ「オラアッ!」ドゴォ

アナスイ「!_」グハッ

承太郎「安心しな…手加減しておいてやったぜ」ガチャ


アナスイ「…これぐらいでへこたれるか…」

徐輪「大丈夫?アナスイ」

アナスイ「大丈夫だ…手加減してくれたしな…」


徐輪「…まったく、父さんはいつまで私を子供だと思ってるのよ」

アナスイ「…とりあえず、今日は一度帰ろう。もしかしたら服装が悪かったのかもしれないしな」

徐輪「あ!そういえば前コートとかあったじゃない。あれを着れば?」

アナスイ「…よし、次はそれにしよう」

徐輪「あと、エルメェス達にも相談してみる?」

アナスイ「そうだな…一度呼びかけてみるか」



承太郎「…行ったか」

承太郎「……もう徐輪もそんな年なんだな」

承太郎「時間が経つのは早い…結婚までの時間を少しでも長くするため時を止めまくろうか」

承太郎「スタープラチナ・ザ・ワールド!」

ドォーン

承太郎「…1、2、3……」

カチリ

承太郎「…3秒までしか止められないな」

承太郎「……それよりまず、どうするか考えないとな」

承太郎「……」

承太郎「こういう時に相談できる人がいればいいが…よくよく考えたら」

承太郎「アイツらは、居ないんだったな。ジジイも一か月前に死んだし」

承太郎「……いや、ポルナレフとなら話せるな。今すぐイタリアに行こう」

イタリア パッショーネ



ポルナレフ「…久し振りだな。承太郎」

承太郎「ああ、そうだな…もう結構変わってるがな」

承太郎「死んでも生き続けてるあたり、凄いな」

ポルナレフ「お前もずいぶん老けた…いや、むしろ若返ってないか?お前の場合」

承太郎「筋肉が落ちただけだ」


ポルナレフ「そうか…ところで久しぶりに煙草クルって5本やりながらコーラを飲み干す奴をやってくれないか?」

承太郎(…俺はもう煙草を吸わないと決めたんだが…まあ旧友と会えたんだ)

承太郎「いいだろう。やってやる」

ポルナレフ「確かアスワン以来だったか?俺はいっつも5個やって飲むのができなかったな…」

承太郎「…アスワンでやったか?まあいい。じゃあさっそくやるぞ」カチッ

承太郎「…」パクッ

承太郎「……」ゴクゴク

ポルナレフ「おお!やっぱり凄いな、承太郎!」

承太郎「ひさしぶりだが出来るもんだな」


承太郎「…で、これからが本題何だが」

ポルナレフ「新しいスタンド使いか?ならジョルノ達に相談した方がいいが」

承太郎「いや、娘が彼氏と結婚しようとしている」

ポルナレフ「ああ、お前の娘か…子供もそういう風になって、グッドニュースじゃないか」ウンウン

承太郎「それで、どうやって接すればいいのかがわからない」

承太郎「相談できそうなのがお前しかいない。頼む」

ポルナレフ「…まさかそのためだけにイタリアまできたのか?」

承太郎「ああ。そうだが」

ポルナレフ「…あ、彼氏が悪いとかか?」

承太郎「いや、彼がいなかったら多分俺は死んでたと思う」

承太郎「仲もよさそうだし、性格はまあ徐輪なら大丈夫だろう」

ポルナレフ「なら良くないか…?」

承太郎「だが、徐輪はまだ結婚するまでには早い」

ポルナレフ「……お前も結構速く結婚してただろ」

承太郎「…」

ポルナレフ「…まあ、もう少ししっっかりと考えておいたほうがいいことだが」

ポルナレフ「少し過保護だと思うぞ。子供が大きくなってることに親は案外気付かないものだしな」

承太郎「…ああ、そうだな」


「すいません、ポルナレフさん」

ポルナレフ「ああ、すまない。少し待ってくれ」

ポルナレフ「…名残惜しいが、もうすぐ仕事だからな。すまない」

承太郎「なに、無理を言ったのは俺の方だ。相談に乗ってくれてありがとうな」

ポルナレフ(…アイツも変わったな)




承太郎「…帰ってきたが、飛行機でも結局考えがつかなかったな」

承太郎「どうするか…ん?」


ピンポーン

承太郎「…またか。少し待ってろ……」ガタ

コトン

承太郎(む、何か落としたな)

承太郎「…これは」

承太郎「……砂漠で取った写真か」

承太郎「…そういえば、俺達が旅に出るきっかけは」

承太郎「お袋を救うためだったな…」

承太郎「……いつのまにか俺の方が娘に救われてて…」

承太郎「…今のおれは子離れ出来てないだけの、あのアマと同じ…いやそれより下だな」


承太郎「…」ガチャ

アナスイ「承太郎さん!今日こそ許しを…!」

徐輪「父さん!」

承太郎「…あがれ」

アナスイ「え?そ、それって」

承太郎「少し反省した。もう少し話し合って決めるようにしよう」

徐輪「父さん!きゅ、急にどうかしたの?スタンド攻撃?」

承太郎「…急に孫の顔がみたくなった。これでいいだろう」

アナスイ「…や、やった!やったぞ!」

承太郎「…まだ決まったわけじゃあないぞ」

アナスイ「は、はい!」

承太郎「…やっぱり、刑務所で会った時よりも、ケープカナベラルよりも大きくなってるな。徐輪」

徐輪「え?き、急にどうしたのよ」

承太郎「いや、お前は見てないところで大きくなってたんだなって思っただけだ」

アナスイ(…許しがもらえるかもしれない、承太郎さん、ありがとうございます!)



承太郎「…だが、俺に勝てなくちゃあ許可は下りないぞ」

アナスイ「ええ!?」

徐輪「ええ!?父さん、なんでよ!?」

承太郎「俺より強くなって、徐輪を守れるようになれ。いいな」

徐輪「いや、ちょっと!」

アナスイ「…これは、試練だ。俺が徐輪と結婚するための試練とうけとりました」

アナスイ「ダイバーダウン!」

承太郎「かかってこい、アナスイ!」

アナスイ(絶対に、承太郎さんに認めさせてみせる!)



…結局、許可が下りたのは、今から2年近く後だった。


./|_________<  To Be Continued||||
.\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

終わり
もしも生き残ってたらって思いつき

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