【艦これ】提督「執務室に謎の箱?」2回目【安価】 (86)

提督「少し席をはずしたら、机の上に箱が置かれていた…」

提督「メモ書きも何もない…何だこれは?」

提督「…とにかく、開けてみるか」ゴソゴソ

何が入っていた?>>3



このスレは以前書いた
提督「執務室に謎の箱?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462105256
のやり直しです(完結はしています)

前回起きたことはすべてなかったことになっているので、
前回は見ていなくても問題ありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463835476

昔轟沈した艦娘の写真

提督「…写真?」

提督「一体だれの…」ヒョイッ

提督「…!!」

提督「…」

提督(こいつ…昔沈んだ…)

提督「…誰だ、こんなところにこいつの写真を置いたのは」

提督「…」

コンコン

提督「!」

>>6「失礼します」

朝潮

朝潮「失礼します」ガチャッ

提督「…朝潮か。どうした?」

朝潮「遠征の報告書を…司令官?」

提督「ん?」

朝潮「どうかしたのでしょうか?」

提督「…どうしてそう思う?」

朝潮「いえ…なんとなく、お元気がないようでしたから」

提督「…」


どうする?
>>8

教える

提督「…さっき、机の上の箱にこの写真が入っていた」ピラッ

朝潮「…!」

提督「…誰が、何のつもりで置いたのかはわからない」

提督「とにかく、置いてあった」

朝潮「…そう、ですか」

朝潮「…すみません、聞いてしまって…」

提督「いや、朝潮が悪いわけじゃない」

提督「…」ジッ


誰の写真?

>>10

朝潮

提督(この写真の人物…それは、朝潮)

提督(朝潮は昔…沈んでしまった)

提督(しかし、今、俺の目の前にいるのも朝潮だ)

提督(どういうことか?

書いてる途中で送信ミスりました


提督(この写真の人物…それは、朝潮)

提督(朝潮は昔…沈んでしまった)

提督(しかし、今、俺の目の前にいるのも朝潮だ)

提督(どういうことか?それは…)

朝潮「…司令官?」

提督「…あ、すまん。何だ?」

朝潮「いえ、報告は済みましたので、朝潮はこれで失礼いたします」

提督「ああ…」

提督「…いや、待ってくれ」

朝潮「?」

提督「…朝潮。少し、付き合ってくれないか?」

朝潮「はい?」

提督「この写真を置いた人物が誰で…どんな意図があってここに置いたのか…」

提督「調べてみたい。付き合ってくれないか」

朝潮「…了解です」


どうする?>>13
1.近くにいた誰かに聞いてみる(誰かも含めて)
2.部屋を調べる
3.自由安価

1
金剛

提督「金剛、ちょっといいか?」

金剛「テートク?どうしマシタ?」

提督「さっき、誰かが執務室に入るのを見たか?」

金剛「それなら、朝潮が…」

朝潮「いえ、私以外では…?」

金剛「>>15

不知火

金剛「そういえば…不知火がはいってましたネ」

提督「不知火が?」

金剛「イエス。別段変わった様子はなかったデース」

朝潮「手に何か持ってませんでした?」

金剛「そこまでは見てないデース…」

提督「そうか…わかった。ありがとう、金剛」

金剛「You're welcome ネー!」


提督「不知火か…どこにいるかな?」

朝潮「とりあえず、>>18はどうでしょう?」

工廠

朝潮「工廠はどうでしょう?」

提督「工廠か…わかった、とりあえず行ってみよう」


工廠

明石「あれ、提督と朝潮ちゃん?どうしたんですか?」

提督「明石か…不知火はいるか?」

明石「ええ、いますけど…」

提督「え、いるの?」

朝潮「正直根拠はなかったのですが、本当にいるとは…」

提督「まあいいや。どこだ?」

明石「あっちですよ」


提督「よう、不知火」

不知火「司令?それに、朝潮…何か御用ですか?」

提督「さっき執務室に入ってたようだけど…何か用だったのか?」

不知火「>>20

(連取OKか)

いえ演習結果の報告資料を置かせてもらっただけです

>>20 二連取りは一応okです。三連からはさすがに再安価するかもしれません


不知火「いえ、演習結果の報告資料を置かせてもらっただけです」

提督「報告書?」

不知火「はい、そうですよ」

提督「そんなもの…あったようななかったような…」

不知火「ちゃんと机の上に置いてあったはずですが…」

提督「そうか…」

提督「…ん?机の上?」

提督「不知火。その時、机の上に箱が置いてなかったか?」

不知火「>>23

ありましたね

不知火「ありましたね」

提督「そうか…中は見たか?」

不知火「いえ、見ていませんが」

提督「ふむ…」

提督(不知火じゃない…のか?)

朝潮「司令官、どうしますか?」

提督「そうだなぁ…」

提督「…不知火。何か他に変わったことはあったか?」

不知火「変わったことですか?」

不知火「>>25

朝潮型がうろうろしてましたね

不知火「そういえば、朝潮型が執務室に周りをうろうろしていましたね」

提督「え、朝潮型?」

不知火「はい。朝潮が何か知ってるのでは…」

朝潮「いえ、朝潮は何も知りません」

提督「うーん…」

提督「…まあ、ほかの朝潮型に話を聞いてみるか」

提督「…そういえば不知火。お前工廠で何やってたんだ?」

>>27

明石と世間話

不知火「明石さんと世間話してただけですよ」

提督「え、マジで?」

不知火「はい。主に工具や機械について話を…」

提督「マジかよ」

提督(意外だな…)

提督「まあいい。不知火、お前も来てくれるか?」

不知火「はい。いいですよ」


提督「さて、誰にあたってみるか…」

朝潮「>>29(朝潮型の誰か)はどうでしょう?」

提督「お、いたいた」

霰「あれ…?司令官…。どうしたんですか?」

朝潮「霰。あなたたち、執務室の周りをうろついてたらしいじゃない」

霰「あれ…朝潮姉さんまで…」

霰「ついでに不知火さんも…」

不知火「…ついで?」

提督「それで、どうなんだ?霰」

霰「そうですね…確かに、みんなで一緒にいました…」

提督「だったら、どうしてだ?」

霰「>>31

写真を見て気付きませんか?

霰「…写真を見て…気づかないんですか…?」

不知火「写真…?」

提督「…!」

霰「…」

提督「あれは…お前たちが…?」

霰「…そうかもしれないし…そうじゃないかもしれません…」

提督「…っ」ギリッ

不知火「司令、写真とは?」

提督「…朝潮の、写真だよ」

不知火「…!」

提督「さっきの箱の中に入ってて…」

不知火「…そう、ですか…」

提督「…それで、何に気づけって言うんだ?霰」

霰「…さあ?」

提督「はぁ?」

霰「ごめんなさい…よくわからないです…」

提督「あ、霰!?何を言ってるんだよ!?」

提督「あの写真を執務室に置いたのもお前らなんだろ!?」

霰「…多分…」

提督「多分って…」

提督「おい、朝潮!お前からも何か言ってやれ!」

提督「朝潮!おい、聞いてるのか…」クルッ

提督「…え?」

提督「朝潮が…いない?」

提督「不知火。朝潮はどこへ行った?」

不知火「…」

提督「不知火?」

不知火「…司令、どうしたのですか…?」

提督「え?」

不知火「急に朝潮、朝潮と…」

提督「いや、だってさっきまでここにいただろ?」

提督「だから探して…」

不知火「…何を、言ってるんですか…?」

提督「…?」

不知火「だって…朝潮は…」


不知火「もう、沈んでるじゃないですか…」

提督「…ああ、そうだ」

不知火「…沈んだ艦が、ここにいるわけがありません」

不知火「だから、さっきの写真のこと…」

提督「そうだな。でも朝潮が沈んだのと朝潮がここにいたのは…」

提督「…あれ?」



提督(この写真の人物…それは、朝潮)

提督(朝潮は昔…沈んでしまった)

提督(しかし、今、俺の目の前にいるのも朝潮だ)

提督(どういうことか?それは…)



提督(おかしい…さっきまで俺は、これに対する明確な答えを持っていたはず)

提督(でも今は、純粋におかしいとしか思えない…何故だ?)

提督(いやでも、しかし…)

提督(…何かがおかしい)

提督(沈んだはずなのにさっきまでいた朝潮…よくわからない回答をする霰…朝潮と会ったはずなのにいなかったという不知火…)

提督(…一体、どういうことなんだ…?)

クラッ

提督「!?」

提督「ぐ…」

提督(…な、なんだ…?めまいが…)

提督「くっ…あ…」

不知火「司令?」

霰「どうしたんですか…?」

提督「不知火…霰…」

提督「なんだか…めまいが…」

バタッ

──────────

──────

───

提督「うーん…」

提督「…くっ…何だったんだ?さっきのは…」

提督「…あれ、ここは…」

>>38

執務室

提督「…ここって、執務室…」

提督「戻って来た…?でも、どうして…」

コンコン

提督「!」

提督「…どうぞ」


朝潮「失礼します」ガチャッ

提督「…朝潮!」ガタッ

朝潮「司令官?どうかされたのですか?」

提督「どうしたもこうしたも…さっき、お前一体どこに…」

朝潮「え?」

朝潮「…失礼ですが…」

提督「…ん?」


朝潮「今日…司令官にお会いするのは最初だと思うのですが…」

提督「!?」

提督「そ、そんなわけないだろ!?」

提督「さっき一緒に不知火を探しに工廠に行ったりしたじゃないか!」

朝潮「…」

朝潮「…すみません、朝潮には覚えがないです…」

提督「そんな…!」

提督(…いや、待て…)

提督(もしかして…さっきまでのは…)

提督(…夢?)

提督(だとしたら、さっきの色々な矛盾点は全部関係がなくなる…何せ夢だからな)

提督(…そうなのかなあ?)

提督「なあ、朝潮…」

提督「…あれ?いない…」

提督「報告書が置いてある…いつの間に出ていったんだ?」

提督「…」チラッ

提督「…!」

提督「…さっきと同じ…箱…?」

提督「中身は…」ガサゴソ

提督「…!」

提督「…全く同じ、か…」ピラッ

提督「これがあるってことは…」

提督「やっぱり、夢じゃない…?」

提督「…どういうことなんだ?これは…」

提督「確かにいる朝潮…でも、沈んだはずの朝潮…」

提督「…忘れるわけがない…朝潮は、あの時沈んだはず」

提督「でも…さっきの朝潮は…?」

提督「…おかしい」

提督「何かが…おかしい」

提督「頭がどうにかなりそうだ…」

提督「…」

>>44

お茶でも飲んで落ち着こう

提督「落ち着け…まずは落ち着くんだ」

提督「お茶でも飲んで…落ち着こう」

提督「さて、お茶は…」

コンコン

提督「ん?」

金剛「失礼するネー!」バンッ

提督「金剛か…もう少し静かに入れ」

金剛「Oh!そんなこと言っても、テートクを想う私のラブは止められ…」

金剛「…テートク?」

提督「…ん?」

金剛「元気ないネー…どうしマシタ?」

提督「…」

金剛「…お茶、淹れてあげるネ」

提督「…ありがとう」

提督「…うまいな」

金剛「よかったデース!元気がないときは紅茶が一番デース!」

提督「ありがとう…落ち着いたよ」

金剛「…何かあったんデスカ?」

提督「…」

どうする?>>47

1.あったことをそのまま説明
2.おかしいことがあった、ということだけ説明
3.何も話さない
4.自由安価

1

提督「実は…」


提督「というわけで、朝潮が確かに居るはずなのに、沈んだという記憶もある…」

提督「それで、どういうことかわからないんだ…」

金剛「…」

提督「…悪い。意味が分からないよな」

金剛「No …話はわかりました」

金剛「テートクの話だと、私も朝潮がいるってことはわかってたんですよネ?」

提督「ああ」

金剛「…今の私の記憶では、朝潮は沈んでここにはイマセン」

提督「…!」

提督「…そう、か…」

金剛「…ゴメンナサイ、もっと混乱させることを言ってしまって…」

提督「いや、いいんだ…」

金剛「…」

金剛「…一ついいデスカ?」

提督「…何だ?」

金剛「テートクは、胡蝶の夢って知ってマスカ?」

提督「胡蝶の夢?」

提督「確か、夢か現か…ってやつだったな」

金剛「Yes。つまり、夢か現実かなんて曖昧で、わからないものなのネ」

提督「…それで?」

金剛「…Sorry。これ以上は、提督が自分で答えを見つけないといけないと思いマス」

提督「何?」

金剛「私にもよくわかりませんが…とにかく、そんな気がしマス」

提督「…」

提督「そうか。わかった、ありがとうな」

金剛「You're welcome!じゃあ失礼するネー!」

提督「俺自身が考えて、俺自身が答えを見つけ出す…」

提督「それしかない、か…」

提督「…朝潮以外の朝潮型がうろついてたって言ってたな」

提督「霰以外の誰かに当たってみよう」

>>52

提督「霞、少しいいか?」

霞「ん?何よ、クズ司令官」

提督「今日もしかして…執務室の周りをうろついてたりしたか?」

霞「…」

霞「ええ、そうね」

提督(やはりか…)

提督(さっきのはやはり夢じゃなかったということか)

提督(それとも…)

霞「それで?何よ」

提督「…何をやってた?」

霞「それは…」

霞「…」

霞「…あれ?」

霞「えっと…」

提督「どうした?理由を言わないのか?」

霞「うるさいわね!待ちなさいよ!」

霞「あ、あれ…?でも…」

提督「…これを置きに来たんじゃないのか?」ピラッ

霞「あー!それよそれ!そうだったわ!」

提督「じゃあ、何のためにこれを?」

霞「それは…」

霞「…」

霞「…あれ?」

提督(無限ループだな…)

霞「あー、もう!なんで思い出せないのよ、私!」

提督「まあまあ落ち着けって」

霞「うるさいわね!意地でも思い出してやるわ!」

提督「えぇ…」

提督(しかし…予想通り、霞も行動や記憶があいまいだ…)

提督(霰と同じではっきりしない。やはり…)

霞「ていうか、なんでみんなと一緒に朝潮の写真を執務室に持っていったりしたのよ、本当に!」

霞「こんなこと勝手にやったら、朝潮に怒られるに決まってるじゃない!」

提督「!!!」

提督「おい、朝潮が居るんだな!?」

霞「え?ええ…」

提督「今、どこにいるかわかるか!?」

霞「えっと…さっき会ったから…」

霞「多分、執務室の方に…」

提督「執務室…」

提督(入れ違いか?それとも、さっき入って来た時の話か…)

提督(いや…金剛の証言と合わせると…)

提督「…わかった。ありがとう、霞」ダダッ

霞「え、ええ…」

執務室


バンッ

提督「はぁ…はぁ…」

提督「…」

提督「…今はちゃんと、居るんだな」

提督「…朝潮」

朝潮「…」

朝潮「…」

提督「…どうしたんだ」

朝潮「…司令官」

朝潮「朝潮は…駄目な部下です」

提督「…どうしてそう思う?」

朝潮「だって…朝潮のせいで…」

朝潮「司令官を…こんなに悩ませてしまったから…」

提督「…」

朝潮「その様子だと…全部、わかったみたいですね」

提督「…ああ」

提督「まあわからないこともまだあるけどな」

朝潮「…」

提督「…さっきまでのことが夢か現実か、ずっと考えていた」

提督「現実ではありえないことが起こり、夢だとすると写真が置かれてある謎が解けない…」

提督「だったら考えられることは一つ」


提督「最初から…ずっと夢だったんだ」

朝潮「…」

提督「それだと大方説明はつく」

提督「霞や霰、金剛の曖昧な言動、ずっと夢だとするとあってもおかしくない写真…」

提督「不知火が明石と工具や機械の話をしたのも、現実だと納得しづらい。夢ならではのおかしな言動だ」

提督「俺が最初に、お前が沈んだはずなのにそこに居る、ということに対して妙に納得してたのも同じことだな」

提督「最初から…ずっと俺は夢を見ていたんだ」

朝潮「…」

提督「でも、そう考えるとわからないことが出てくる」

提督「お前のことだ」

朝潮「…」

提督「お前が沈んだことになってたりなってなかったりするのは、夢だから、俺の記憶の混濁のせいだ、と考えられる」

提督「だが…どうもそれだけじゃない」

提督「というのも、そう思ったのはついさっきだがな」

朝潮「…」

提督「どうして…お前は」

提督「これが夢だとわかっているんだ?」

朝潮「…どうして、そう思うんですか?」

提督「お前はさっき言ったな。『自分のせいで悩ませてしまった』『全部わかったようだ』と」

提督「これは夢だということが分かっている奴が言わないとおかしいだろう」

提督「単純な明晰夢なら、俺が真っ先に気が付くはず」

提督「だったら、お前はなぜ知っている?」

朝潮「…」

朝潮「…朝潮が、悪いんです」

提督「何?」

朝潮「私が…」

朝潮「司令官に、夢の中だけでも会いたいって、願ってしまったから…」

提督「…」

朝潮「…司令官がご存知の通り、現実での私は沈んでしまっています」

朝潮「深海棲艦を倒すという使命の途中で倒れ、仲間を守ることもかなわなくなってしまった…」

朝潮「…無念でした」

朝潮「でも、何より…」

朝潮「あなたに会えなくなってしまうのが、とてもつらかった…」

提督「…」

朝潮「あれから時が流れ…私の、『魂』というのでしょうか…」

朝潮「それが、司令官に会いたい、と願うようになってしまいました」

朝潮「私は沈んでしまっています。沈んだものが、陸に上がることはない…あってはならいないんです…」

朝潮「会うことなんて、許されないんです…」

朝潮「だからせめて…」

朝潮「こうして…夢の中でも会えたらって思って…っ」

提督「朝潮…」

朝潮「そしてこうして…夢の中へと、あなたに会いに来ることができました」

朝潮「司令官の記憶の中では朝潮は沈んでいます」

朝潮「夢の中の出来事は、基本的に夢を見ている人の記憶に影響します。しかし、私の魂が夢へと干渉しています」

朝潮「そのため、私が居なくなったり、出てきたりしたんです」

朝潮「でも…そのせいで、司令官を悩ませ、苦しませてしまいました」

朝潮「朝潮が…会いたいなんて、思ってしまったから…!」

提督「…」

提督「…あの写真は、お前の仕業か?」

朝潮「…はい。夢の中の姉妹たちに干渉して、置いてもらいました」

提督「どうしてあれを置いたんだ?」

朝潮「…朝潮は、ずいぶん前に沈んでしまっています」

朝潮「司令官は毎日多忙で、色々な艦娘と関わっています」

朝潮「だから…朝潮のことなんて、忘れてしまったんじゃないかって思って」

朝潮「それで…そのまま会ってしまって、忘れられていたら…」

朝潮「きっと、耐えられなかったろうから…」

朝潮「思い出してもらうために、置いたんです…」

提督「…」

朝潮「でも…不必要だったみたいですね」

朝潮「あなたはちゃんと私のことを覚えてくれていた…」

朝潮「むしろ…あの写真のせいで混乱させてしまい、悩ませてしまいました…」

朝潮「…本当にすみません」

提督「…忘れるわけないだろ」

朝潮「司令官…?」

提督「お前は、俺の部下で、大切な仲間だった」

提督「仲間のことを忘れるような馬鹿はいない」

朝潮「でも…」

提督「…お前が俺に会いたいと思ってくれていたように、俺も同じ気持ちだった」

朝潮「え…?」

提督「…俺だって、ずっとお前に会いたかった」

朝潮「…司令官…!」

提督「…なんで泣くんだ」

朝潮「…ごめんなさい…っ」

朝潮「司令官は…朝潮のことを覚えててくれたのに…」

朝潮「朝潮は…司令官が忘れてるって疑って…悩ませて…っ」

朝潮「…私は…っ」

ギュッ

朝潮「…!」

提督「…俺も会いたかったって言ったろ」

提督「俺も…夢の中でも、会えてうれしい」

提督「ありがとうな、朝潮」

朝潮「…っ」

朝潮「…!」

提督「どうした?」

朝潮「…そろそろ、終わりみたいです」

提督「え?」

朝潮「…そろそろ起きようとしています」

提督「…!」

朝潮「…司令官…本当にありがとうございました」

朝潮「朝潮と会ってくれて…許してくれて…」

朝潮「…本当に、うれしかったです」

提督「そうか…」

提督「…」ギリッ

朝潮「…司令官…?」

提督「…本当は…」

提督「本当は…俺は…終わりたくない…」

朝潮「…!」

提督「まだお前といたい!夢の中でだって…!」

提督「だって…!あの時…別れが…」

提督「突然すぎたから…!」

朝潮「…」

提督「別れの言葉も…感謝の言葉も…何も言えなかった…!」

提督「まだ一緒にいたいと思った…!」

提督「そして今、こうして一緒にいられるなら…!」

朝潮「…私だってそうです」

提督「…!」

朝潮「でも…それはどうしようもありません」

朝潮「私には司令官を引き留める力も、権利もありません」

朝潮「何よりも…貴方は目覚めて、これまでと同じように、艦娘を導く使命があります」

朝潮「終わらないと、いけないんです…」

提督「…」

朝潮「それに、大丈夫ですよ」

提督「え…?」

朝潮「目覚めたら、きっと…」

朝潮「このことは忘れてしまってると思います」

提督「!!」

朝潮「人は夢のことを思い出せないことが多いです」

朝潮「だから、このことも…」

提督「…」

提督「…そうか」

朝潮「はい」

提督「…お別れだな」

朝潮「…はい」

提督「…本当に、ありがとう」

朝潮「…お礼を言うのは、こちらですよ」

朝潮「司令官…朝潮のことを覚えててくれて」

朝潮「朝潮と会ってくれて」

朝潮「朝潮のことを…大切に思っててくれて」


朝潮「本当に…ありがとうございました」

──────────

──────

───

提督「…」

提督(…朝起きたら、何とも言えない虚脱感に襲われた)

提督(しかし仕事を休むわけにもいかない。執務室へ行こう…)

執務室


提督「あれ…あの資料どこやったかな?」ガサゴソ

提督「うわっ!?」ドサッ

提督「…うひー、やっちまった…」

ピラッ

提督「ん?なんだこれ?写真?」

提督「…」

提督「…」


提督「…!!!」

提督(…夢の中の出来事は記憶が入り混じる)

提督(だったら、この写真も…)

提督「…朝潮」


提督「やっぱり…忘れられねえよ」


終わり

以上です。見てくださった方、ありがとうございました
夢オチってサイテー

最初の方の安価の出し方がまずかったのか、捌くのが難しかったです…というか、捌ききれてませんね、すみませんでした

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