一方通行「番外個体を正義のヒロインにする!!」 (108)
よろしゅう
・新約3〜4巻の時期を想定
・アイテムと主人公勢中心
・シリアスもの……ではない
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370793286
一方通行「ォイ!! てめェらいつまでテレビ占領してやがるンですかァ! ひみつのケンミンショーが観れねェじゃねェーかァ!」
番外個体「……」
打ち止め「今いいトコロだからちょっと黙っててってミサカはミサカはテレビから目を離さずに答えてみる」
テレビ『超機動少女カナミン! 高機動フォーム!』 キラキラ
一方通行(なンとかっつーアニメのBDが欲しいとか言うから買ってやったらテレビにかじり付きか……そンなに面白ェもンかねェ)
一方通行「はーィ! テレビは一日3時間までですゥ!! コドモは寝る時間ですゥ!」 リモコン ピッ
打ち止め「あーっ! 形勢逆転まえのカナミンのありがたいお説教のシーンだったのに〜〜!」
ーーピッ
一方通行「!? 能力でチャンネルを! こンのクソガキ様は……」
打ち止め「……え? 今のミサカじゃないよ?」
一方通行「ァ?」
番外個体「……」 ジー
一方通行「……」
打ち止め「……」
テレビ「地球を守るためだもん。こんな所で負けられない……」 カナミン ガンバッテー
番外個体「……」 ソワソワ ドキドキ
一方通行「ォイ!」
番外個体「……」 ジー
一方通行「番外個体ォ!」
番外個体「……!? あ、え!? なになに! 別にミサカはアニメに夢中になったりしてないよ!」
番外個体「平和の為に戦うとか何!? 笑っちゃうね! 大体あの変身シーンだってさ、キラキラ光ってる必要ないし。変身してる間に攻撃されたらどうするんだろうねギャハハ?」
テレビ「マジカルパワード! フルドライブ!!」 ドーン
番外個体「!」 ピクッ
打ち止め「ぉおお! 皆を守りたいと言うカナミンの熱い思いに答えてパワードスーツの秘められた力が覚醒したんだねってミサカはミサカは大興奮!」
番外個体「……」 ジーー
一方通行「……」
番外個体「……」 ジーー
一方通行「……寝るか」
……翌日
一方通行(缶コーヒーはバッチリ補充できたけど、今日もどォせアイツらがテレビ占領してんだろォなァ……)
一方通行「オゥ、帰ったぞォ」
番外個体「……」 ズーン……
一方通行「……!?」
打ち止め「あ、お帰りーってミサカはミサカは薄暗い部屋の中でも元気に出迎えてみる!」
一方通行「びッくりするじゃねェか! 電気くらい点けろ! で、そこの隅っこで俯いて体育座りしてるヤツはどォしたンだ?」
打ち止め「ちょっとこっちに来てってミサカはミサカは貴方を引っ張るの!」
一方通行「ンだよ。離せクソガキ。なンで風呂場なンだよ」
打ち止め「あの子の前ではちょっと。実はね……」
ーー……
……日中
番外個体「ミサカも放電状態を維持すればカナミンみたく……いや、これじゃどっちかっていうと超サイヤ人か……」 ブツブツ
番外個体「……ならチャフみたいな金属片をバラ撒いて帯電させれば……」ブツブツブツブツ……
打ち止め「ねぇねぇ、そんなにカナミンが気に入ったなら、その道のプロに聞きにいこうよ!」
番外個体「はぁ? その道のプロ?」
打ち止め「うん! プロ!」
……
打ち止め「と言う訳で遊びにきたよ! ってミサカはミサカはお辞儀する!」
インデックス「ようこそなんだよ。今日はどうしたの?」
打ち止め「昨日、超機動少女カナミンを観ていて思ったんだけど、アナタがよく言ってる魔術ってああいうのなのかなって」
インデックス「あぁ、カナミン観たんだ。面白かったでしょ」
打ち止め「うん。この人がハマっちゃって」
インデックス「大きい短髪?」
番外個体「いやあんな子供だまし別にハマってないし」
インデックス「確かにカナミンは魔術的な見解から観ても非常に興味深いんだよ。あのステッキにはエレメンタルにおけるパーツオブエーテルである蓮が用いられているからね」
打ち止め「ふむふむ、さすが専門家」
番外個体「あ、あの変身の時キラキラしてるのは?」
インデックス「風のエネルギー体だろうね。さっきのシンボリックウェポンの話から言ってもカナミンの象徴は五元素だし。私たちの元敵で友達にも蓮を模した杖を使う釘っ子がいるんだけど……かくかくしかじかげんげんてんてん」
番外個体(コイツ……プロだ!)
番外個体「アンタらが使ってる魔術とか言うのでああいうのができるの」
インデックス「う〜ん。副次的にああいった効果が発生する魔術はあるよ。それに魔術は能力みたいに1人1つっていう制限が無いから色々な構築がしやすいしね」
番外個体「じゃ、じゃあ! ミサカも!!!?」
インデックス「それは……無理かも」
番外個体「なんで!? ミサカが悪意から生まれた存在だから? カナミンみたいにはなれないっていうの!!?」
インデックス「ううん。そうじゃなくて……あなたは能力者だから」
番外個体「え?」
インデックス「魔術っていうのは元々才能のない人の為に生まれたものだから……能力開発を受けた人には使えないんだよ」
インデックス「大きい短髪が仮に何年も修行して、たった1回使っただけで命を危険に晒したいのなら話は別だけど……」
番外個体「……ない」
インデックス「え?」
番外個体「ミサカは構わない! だから教えて!」
インデックス「えぇ!?」
打ち止め「ぇぇええ!? ちょっと、どうしちゃったの?」
番外個体「ミサカ、あのアニメを観たとき凄くキラキラしててカッコいいって思った。最初は可愛いもの好きの妹達の影響を拾ってるんだと思ってたけど……違った。ミサカはあの人を不幸にするためだけに生まれた存在だから、それが失敗した今はもう惰性で生きているだけだけど、あんな風に妹達があこがれるようなヒーローみたくなれるんなら……」
インデックス「そんなの駄目だよ!」
番外個体「……」
インデックス「さっきも言ったけど魔術は才能のない人たちが幸せになる為に作られたものなんだよ。でも大きい短髪には別に才能があるでしょ。だったらその力で幸せになるべきだし、その力で誰かを幸せにするべきなんだよ」
打ち止め「……」
−−……
……夜
打ち止め「って言う訳なの」
一方通行「オィオィ……思いのほか真面目な話じゃねェか」
打ち止め「そうなのってミサカはミサカは涙ちょちょぎれそうなの」
一方通行「オマエなァ……そりャ聞く相手を間違えてンだ」
打ち止め「でも、あの子は魔術のプロだよ? 魔法少女と科学兵器が融合したカナミンの解説にはもってこいじゃないの?」
一方通行「アイツが憧れたのは魔術じャねェ、アニメのヒロインだろうがよォ」
打ち止め「…………確かに」 ポン
一方通行「ンなら……」 ピコピコ……
打ち止め「?? 何してるの? ってミサカはミサカはケータイを覗き込んでみたり。ってこれってフェイスブック?」
−−−−−−−−−−−−
一方通行
たった今
よォ、オマエら変身ヒーローorヒロイン? ッつッたらダレ想像するよ?
いいレスしたヤツにはメシ奢ッてやる
−−−−−−−−−−−−
打ち止め「これって?」
一方通行「まァ見てやがれ」
−−−−−−−−−−−−
上条当麻
アイアンマンかなぁ
PS.インデックスが打ち止めにお菓子貰ったみたいでサンキュー
10分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
土御門元春
義妹に聞いたらキュアハッピーらしいにゃー
9分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
上条当麻
あとハルク
9分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
Sizuri Mugino
よく知らないけど前にチラッと見たキュアメロディってのが良さげだったかな
よく知らないんだけど
8分前・いいね!・b 7
−−−−−−−−−−−−
10032号
お姉さま的にはリリカルトカレフな感じで平和を守ってほしいですねとミサカはレスします。
8分前・いいね!・b 9969
−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−
御坂美琴
↑ごめんネタが分かんないわ(笑)
っていうかあんまり呟かないくせに唐突なネタふりね
漫画ならマガジンの魔法先生とか結構好きだけど
6分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
婚后光子
こんばんは。
私はワイルドタイガーが凄く格好いいと思います。
あとキュアダイアモンドが好きです。
クールな感じがたまりませんわ。
4分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
上条当麻
やっぱり仮面ライダーで
4分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
御坂美鈴
え〜!!
変身ヒロインって言ったらセーラージュピターだと思うけどなぁ
4分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
御坂美琴
↑ちょっと!!なんで友達になってるわけ!?
え!? 意味分かんない!
2分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
えつぁりん
キュアブラックとかいいんじゃないですか?
先輩に一途に恋するところとか最高ですね!
1分前・いいね!
−−−−−−−−−−−−
上条当麻
婚后ので思い出した!やっぱ折紙サイクロンで!
アイツカッコいいよマジで
たった今・いいね!を取り消す・b 1
−−−−−−−−−−−−
打ち止め「おお、情報が沢山! 既存のSNSもバカにできないねってミサカはミサカは驚いてみる」
一方通行「なるほどなァ」
−−−−−−−−−−−−
一方通行
レスしたヤツは明日の夜ファミレス集合なァ!(拒否したヤツは自転パンチ)
第3位の母親とダチはこなくてイィ。10032号は来たけりャ来い!
海原は[ピーーー]
あとヒーローは好きなモンたらふく食えェ!
−−−−−−−−−−−−
一方通行「これでヨシとォ」
姫神「キュアエコー。とかどう……。」 カチカチ
姫神「あ。もう会話終わってる……。」
−−……翌日・夜
一方通行「よォ」
当麻「おす」
浜面「よっ」
一方通行「……なンで呼んでねェヤツまでゾロゾロ来てンだよ?」
浜面「いや麦野が飲みなのかもしれねぇから足代わりに来いって」
一方通行「オィオィ、プリキュアは酒飲ンで大丈夫なンかァ?」
麦野「はぁ!? い、意味分かんないわねぇ! 昔チラッと観たことあるだけだし!」
絹旗「ぷ……くく……」
滝壺「むぎの、プリキュアは面白いと思うよ。わたしも子供の頃はよく観てた。わたしはナージャの方が好きだったけど」
浜面「あれ、でもフレメアも結構最近キュアメロディとか言ってなかt……」
麦野「ふんっ!!」 ドゴォォ
浜面「げふぁ!! 何故!?」
美琴「それで、意味不明なアンケートとった挙げ句いきなり呼びつけてなんなのよ? あと何で人の母親と友達になってんのよ!」
一方通行「なンだじゃねェ! テメェのクソクローン様のことだ。あとありャそこのヒーロー経由でBBAが勝手に友達申請してきやがッたンだよ!」
美琴「……!? あの子達になにかあったの? っていうかどの子!?」
打ち止め「番外個体のことだよってミサカはミサカは深刻な事態を打ち明けてみる」
美琴「何だ、あの子か。まさかとは思うけど漫画のヒロインに憧れてマネしたいとか言い出してるとかじゃないでしょうね?」
浜面「ぶはは。あの女がそんなタマk……」
打ち止め「さすがおねーさま。よく分かったね」
浜面「って、うぉえええええええ」
黒夜「ぎゃははwwwwww 何だそれ超ウケるwwwwww あいつがwwww ヒロインwwww」
絹旗「あ、超いたんですか貴方」
黒夜「オィィィ! 一緒に車で来ただろォォォォ!」
美琴「ちょっと、本当にそんな理由な訳?」
打ち止め「実際にはもう少し困った事態かもってミサカはミサカは腕組みしてみる」
一方通行「つまりだなァ、アイツはそもそも妹達の悪意の塊として生み出されるワケだからよォ、そういう光みてェなもンに憧れる気持ちもあったンだろうよ。でなンとかっつーアニメを観たあとにだな……かくかくしかじかべくべくとるとる……」
美琴「そんなことが……」
上条「それってインデックスの発言のせいでもあるよな……スマン」
麦野「で、どうするのよ?」
一方通行「ンなもン決まってる!」
滝壺「?」
上条「?」
一方通行「アイツを正義のヒロインにする!!」
浜面「……マジかよ?」
絹旗「私らが言うのも超アレですが……彼女どっちかと言わなくても悪役ですよ」
美琴「確かに口も人相も悪いし、体格も私より大人っぽいし……」
上条「馬鹿野郎!!!」
美琴「!!?」
上条「本人が望むなら絶対になれるさ! 闇から抜け出すのに資格なんていらねぇ! 正義を目指したいなら目指せばいい! 諦めんなよ!!!
ならせてやろうぜ!! いや、皆でなろうぜ! 誰もが望む最高のヒーローによ!!!!」
絹旗「上条さん……」
黒夜「松岡さん……」
打ち止め「いつなるの? 今でしょ! ってミサカはミサカは」
麦野「ふふ、甘っちょろい言葉だけど、ま〜いいんじゃないのぉ?」
滝壺「うんうん」
浜面「よっしゃ、そうと決まれば具体的にはどうするんだ!?」
上条「……うん?」
一方通行「何が?」
浜面「いや、だから、アイツを正義のヒロインにするために」
一方通行「知らン」
黒夜「オィオィ、こンだけ持ち上げといてノープランかよ」
美琴「……アンタは?」
上条「……諦めんなよ! 目の前の壁なn……」
絹旗「いや、そうゆうのはもう超結構です」
上条「あ……じゃぁ、えっと」
一方通行「……おゥ打ち止め、ホットケーキもう1コいッとくかァ?」
打ち止め「……」
土御門「おっ! いたいた。悪ぃな! 遅れちまったぜぃ!」
一方通行「ァン? 土御門か、遅ェ! 今から説明すンのも面倒くせェからもう帰れ」
上条「この際お前でもいいからアイデア出してくれよ」
土御門「おおかた、番外個体がカナミンあたりの影響で正義に目覚めちまったとかそんなトコだろ? 俺に任せろにゃー」
上条「さすがだぜソウルフレンド!!」
一方通行「へっ! さすがグループのアタマ張ってただけはあンなァ」
麦野「えー……」
浜面「何かアイデアあるのか?」
土御門「あぁ! まずはコイツを見てもらおうか!!!」 バッ!!
一同「こ、これは…………!!?」
残業して帰宅してみたらハードルが上がっているww
がんばります
テレビ『カナミン! 貴様もここまでだぁぁ!』
テレビ『闇の力なんかに絶対負けないんだから!!』
番外個体(……悪意に染まったミサカはカナミンに倒される適役の方がお似合い……か……はは)
一方通行「オィ!! 番外個体ォ!! いつまでテレビ観てやがるンですかまったく」
番外個体「…………何?」
一方通行「明日から街の平和を守ンのに忙しくなンだからさっさと寝とけェ!」
番外個体「………………は?」
−−……翌日
スキルアウト達「ヒャッハー!! 汚物は消毒だぁーーーー!!」
市民「ひぃぃ!!」
市民「アンチスキルはまだなの!!?」
スキルアウト達「オラオラァ!!」
市民「きゃぁぁぁ」
……チャララ チャラッチャーン♪
スキルアウト「な、なんだ!? BGM?」
***「そこまでだ! 悪党ども!!」
スキルアウト「……あ、あそこだ! 誰かいるぞ!」
***「とう!!!」 スタッ
浜面「ドラゴンライダー1号!!」
上条「ドラゴンライダー2号!!」
番外個体「ド、ドラゴンライダーV3!」
スキルアウト「な、なんだぁお前ら!? 特撮か?」
浜面「通りすがりのドラゴンライダーだ!」 シュバ!!
上条「その幻想! ぶち[ピーーー]!!」 ビシィ!!
番外個体「ミサカ、参上!!」 バン!!
スキルアウト「……な!……え???」
浜面「うおぉ! 体が軽い! こんなの2回目!」 ドカァ!!!
上条「男はまずぶん殴る! 女はとりあえずぶん殴る!」 バキィ!!
番外個体「凄い凄い! ミサカ今ヒーローになってるぅ!!!」 ゴキィ!!
スキルアウト「ひぃぃぃぃぃ!! ただの特撮じゃねぇ!! ありゃパワードスーツだ!」
スキルアウト「こ、殺される!!!」
……路地裏
一方通行「オマエがアレを持ってきた時にはちィッと驚いたが、悪くねェ」
土御門「グループの予算をチョロまかして用意しといた特注品だからな」
麦野「確かにヒーローしてるねぇ」
絹旗「ええ、なかなかに超決まってますね」
黒夜「いやいやいやオィ! どォみてもテロだろ! スキルアウトどころじャねェだろォォォ!!」
……
スキルアウト「ひぃいいいい」
浜面「よっしゃぁ! いくぜ2号!! 必殺技だ!!」
上条「おう!」
「「ライダァァァ・キィィィk」」
番外個体「……!? よぉしミサカも! 逆ダブルサンダー!!」 バチバチ……
−−ビリッ……バチバチッ
浜面「ん??」
上条「お、おい! スーツが言うこときかな……」
番外個体「あれ、なんでこっちに……」
浜面「うぉぉああああ」
上条「ちょぉぉぉ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
番外個体「みぎゃーーーー」 ドォォォン
三人「」
スキルアウト「い、今のうちに逃げるぜヒャッハー」
……
打ち止め「えと……惜しかったね」
番外個体「……やっぱりミサカにヒーローなんて無理だったんだ……」 ズーン……
美琴「い、いや悪く無かったと思うよ」
麦野「そうよ。頑張ってたじゃない」
滝壺「大丈夫、わーすとはとってもヒーローだったよ」
絹旗「そうですよ! 超平和バスターズでしたよ!」
黒夜「いや平和をバスターしてどうすんだよ」
番外個体「……でも、悪人を逃がすようじゃカナミンみたいには……」
麦野「大丈夫だって。逃げた悪人も、あとでアイテム+2がおいしくいただいたし」
黒夜「おい!」
美琴「誰が+2よ!」
土御門「お、じゃぁ明日はアイテム+2でやってみるか?」
麦野「…………ぇ?」
−−……翌日
スキルアウト「蒼き清浄なる世界の為に能力者は皆殺しだー」
市民「ひぃぃぃぃ」
市民「アンチスキルはまだなの!!?」
スキルアウト達「滅殺!!」
市民「きゃぁぁぁ」
−−チャ〜ラ〜ラ〜ラ〜〜 チャッチャチャラチャッチャ〜〜♪
スキルアウト「な、なんだ!? BGM?」
***「そこまでよ! 悪党ども!!」
スキルアウト「ビルの上だ! 誰かいるぞ!!!」
麦野「爪弾くは破壊の調べ! キュアメルトダウナァー!!!!」 ビシィ!
絹旗「銃弾はじくの窒素の証! キュアオフェンスアーマー!」
土御門「大いなる四神の力! キュアファーレレ!」
滝壺「キラキラ輝くAIMの光! キュアストーカー!」
番外個体「悪意で咲く一輪の花! キュアワースト!」
スキルアウト「あ、あれは!!!?」
……路地裏
美琴「って!! なんで舞夏のお兄さんが紛れてんのよ!! +2ってそこ!? そこなの!?」
打ち止め「……流石にすね毛は剃った方が良かったんじゃないかなってミサカはミサカは思わず口元を押さえたり……」
一方通行「あのヤロウ、オィ!」
上条「あぁ! 俺たちもブラック&……」
一方通行「……ホワイトで増援すっかァ」
黒夜「一応確認させて。……オマエら、番外個体の為にやってるんだよね……?」
……
浜面「みんな! 悪党が人質をとるかも知れないヅラ! 早めにケリをつけるヅラ!!」
滝壺「仰角4度……そこから右に2度……うん、直撃コース」
麦野「ギャハハハ! そぅら!!」 バシュゥゥゥゥ
スキルアウト「ひぎゃあああああ。やめ……いやだぁぁぁぁ」
絹旗「ふんっ!! ふんっ!! ふんっ!!」 ドガッ ドガッ ドガッ
スキルアウト「た、たしゅけ……ひぎぃぃぃぃ」
土御門「いけよ式紙(クソッタレ)ども!!」 ズバァァン
スキルアウト「はぁ……はぁ……助かっt……げゃぁぁ」
番外個体「あははは、やばっ! 平和守るのって楽しすぎ!!!」
スキルアウト「き、来た。ジャッジメントさん! アンチスキルさん! ここです! 早くボクを逮捕してぐだごふぁぁぁぁぁぁぁああああ」
浜面「ちょ……お前等やりすg……」
滝壺「……あそこにもAIM拡散力場……あっちも……あっちも……全部……消さなきゃ。うふふふ」
麦野「げひゃひゃひゃ!! ノってきたぁぁぁ!!」
浜面「おいいい!! それスキルアウトじゃないよ! ジャッジメントだから!! そっちはパンピー!!」
絹旗「プリキュア・超窒素パンチ!!」 ゴシャァァァァアアアアア
浜面「ねぇよ!! そんな技ねぇから!!!」
土御門「逃げるってことは背中刺されても文句は言わねぇな!!」
浜面「分かった! お前がヒーローに向いてないのは分かったから!!」
番外個体「やっばぁぁ! これもう勃っちゃう! 勃っちゃうね!!」
浜面「どこがだよ!! 何がだよ!! どうすんだよこれもう!! おぃいいい」
>>1に書き忘れてたんですが
これまで即日完結しかやったこと無かったんで今回は1週間くらいかけてみようかと思ってます
レス下さった人ありがとう
***「待てぇ!!」
−−ドガァァァァン
絹旗「ぅぐ……かはっ!!」 ドサッ
番外個体「!?」
浜面「……な!?」
滝壺「絹……キュアオフェンスアーマー!!?」
***「お前等何していやがる!!」
麦野「あん!? 何アンタ!!?」
土御門「!? お前は……第なな……」
***「そらぁぁっ!!」
−−ドゴォォォ!!
土御門「がぁぁぁっ!!」
麦野「!……キュアグラサン〜〜〜〜!?」
削板「この悪党どもが!! お前等の腐った性根、俺の根性で叩き直してやるぜ!!!」
番外個体「!!?」
……路地裏
一方通行「オィオィなンだァ? 変なヤロゥが乱入してきやがッたぞ」
黒夜「絹旗ちゃンの窒素装甲をブチ抜いた?」
美琴「あ、あいつ……」
……
麦野「あぁ? プリキュアの前に立ちはだかるとかアタマ沸いてんのかゴルァァ! 消しとべやテンメェうだらぁぁぁぁぁ! 駆けめぐれぁ! 原子のリングゥゥゥゥ!!」 バシュゥゥゥッ!!
浜面「ちょ! おい馬鹿! 直撃はマジやばいって! いや表情と言動と行動とコスチュームも十分やばいけど、それはマジシャレになんねーっておい!!」
−−ズガァァァァァ
浜面「ひぃぃぃ! 正義のヒロインが殺人とかお前……って!!?」
削板「痛ぇじゃねぇかチクショウ!!」
番外個体「……な!?」
浜面「な、何で生きて……」
削板「街中で好き勝手やってくれやがって! 俺の根性をもってしても我慢の限界だぜ! くらえ! 凄いパーンチ!!」
麦野「!!? やられ……」
上条「……っらぁ!」 パキーン
一方通行「チッ! メンドくせェからバックれンぞォ!」
浜面「お前ら!」
番外個体「なんなの? アイツ! 流石のミサカもビックリしたかも」
一方通行「……悪の組織の幹部だ! 敵のボスキャラだな」
浜面「え?」
打ち止め「ツッコミは山ほどあるけど、とにかく戦略的撤退かもって」
削板「待ちやがれ!」
美琴「10億ボルト」
一方通行「……を圧縮ゥ!! 元気玉ァ!」
削板「あ、痛て」
一方通行「今だァ!」
一同「スタコラッサッサー」
……
美琴「あ、もしもし黒子? え、1人だけど。街中でテロ。そ、そう……大変ね。犯人の中に電撃使い? 分かった見つけたら知らせるわ……」
土御門「もしもし、俺だ。あぁ、目撃者は消してくれにゃー」
麦野「う〜ん。アイツどこかで見た様な気がするんだよねぇ」
一方通行「……まさか、悪の組織の幹部が表れるとはなァ。ついてなかったなァ」
上条「そ、そうか? いや結構いいやつなんじゃいかな? ぜんぜん関係ないのに罪なき人々を守る為に戦ってくれてさ」
絹旗「超なに言ってるんですか! 正義の味方の私達の邪魔をしたんですよ!! おのれしてやられました……。次こそはアルティメットフォームでケリをつけます!!」 シュコー シュコー
滝壺「粉じゃないから……白い粉じゃなくてフリスク的な何かだから、まだ大丈夫。もっとハァハァ……輝いて、もっとハァハァ……ハッピーになればきっと大丈夫」 ハァハァ
浜面「そこっ!! 窒素とか体晶とか補充しなくていいから!」
番外個体「悪のボスに負けた……やっぱりミサカじゃ平和を守れないんだ……」 ズーン
美琴「って言うかさ、このメンツで正義ってもしかして最初から無理があったんじゃない?」
浜面(俺が言い出せなかったことを平然と!)
打ち止め(流石、KYで定評のあるおねーさま!)
黒夜「まぁ明らかに犯罪規模は拡大してたな」
麦野「変な言いがかりはやめて欲しいわね。あの日章野郎が邪魔しなければ悪人どもを殲滅できたのよ?」
浜面「いやあの時点で辛うじて健在だったのはジャッジメントとアンチスキルだけだったぞ」
美琴「多分あれじゃやりすぎなのよ。スキルアウト以外の人たちも悲鳴あげてたし」
上条(そこに『多分』がつくあたりお前も大概だけどな)
絹旗「なるほど超確かに一寸の虫にも五分の魂、浜面にも2厘の魂と言いますからね。いくらクズどもと言えどもほどほどに痛めつけないと」
浜面「なんで俺の魂が虫の25分の1になってんだよ!」
黒夜「つーかさっきの絹旗ちゃンもやってたコト大概クズだからな?」
土御門「しかし正義の味方ってのも意外と難しいもんだにゃー。確かに第3位の言うとおりメンツに問題があったのかもな。よくよく考えたら殆どが暗部がらみのメンバーだしな」
浜面「つっても新生アイテムはダベり集団だし、俺はロシアで悪モンから村救ってるぜ?」
黒夜「そりゃ理后ちゃンを助ける駆け引きの為だろ?」
浜面「まぁ……そうだけど」
美琴「それを言ったら私だって結構事件とか解決してるけど」
麦野「アンタのもねぇ……話には聞いてるけどコイツらのガチ戦争っぷりからすると小規模っていうか。放っておいてもどっかの暗部が派遣されて関係者皆殺しで終了だろうなっていうか」
美琴「う……どうせ私は本編で活躍しないヒロインよ」
打ち止め「自分でヒロインとか言い出しちゃうのってちょっとスイーツ脳かもってミサカはミサカはドン引きしてみる。それよりこの人は? ミサカの為にいつも命がけで戦ってくれるし、ピンチになったら秘められた力が暴走して敵を薙ぎ払うし、正義の味方っぽくない?」
浜面「いや、一方通行は暴れたいだけだろ? つーか正義の味方は人間の肉片食ったりしねーよ」
一方通行「だよなァ。知ッてたわァ」
上条「上条さんも結構よく街とか国とか世界とか、救ったりとかしてる訳だけど?」
一方通行「いや、オマエに言ってるヒーローってのはアダ名みてェなモンだしなァ」
浜面「大将はあれだろ? 世界を股にかけて気にくわないヤツに説教してぶん殴りにいってるだけだろ?」
上条「あーまぁ確かに」
滝壺「正義のヒロインって難しいんだね」
打ち止め「本来であればそんなに難しいものでもないはずなんだけどね」
一方通行「つーかよォ、もう何が正しいのかよく分かンねェな」
絹旗「そんな超道を見失った少年漫画の主人公みたいなこと言われましても」
美琴「私の友達はジャッジメントだけど?」
浜面「確かに正義ではあるけどな。でもヒーローって法に縛られないもんじぇね?」
美琴「あぁ、もしくは私の友達でレベル0の子がいるんだけど私のピンチを金属バッドで救ってくれたり、とにかく走って私達をフォローしてくれたりするのよ」
滝壺「それはすごく格好いいね」
絹旗「そうゆう人が身近にいるっていいですね。私も超お近づきになりたいですね」
浜面「ん? いやあれ? んん。ゴホンゴホン」
麦野「ちょっと風邪? うつさないでよ」
浜面「あ、いや」
土御門「俺らの中なら海原が一番それっぽいかもな。ヒロイン2人持ちでいわく付きの秘密兵器も2個持ちで」
一方通行「クソシスコンって時点で無理だろ」
土御門「いやロリコンよりかは幾分かマシだろうぜぃ。あとシスコン馬鹿にすんな」
麦野「いやアンタ等の性癖の話はどうでもいいから」
絹旗「と言うか、番外個体が超いなくなってますが」
一方通行「ァン?? いつの間に!」
打ち止め「さっき普通に歩いていったよってミサカはミサカは貴方の注意力の無さに幻滅したり」
特に劇的にキャラ崩壊されてる訳でもないのにいちいち笑えるww
こいつ出来るで
……
番外個体「はぁ……なんかミサカ悪ノリしすぎちゃったかも。冷静になってみるとあんまりカナミンっぽくなかったし。麦ニャンが言ってたヒロインとかはあんな感じなのかな……」
10032号「おや、そこを行くのは番外個体ではないですか、とミサカは姉として気さくに挨拶します」
番外個体「……ん〜? 何だ妹達か」
10032号「何やら元気が無いようですが、どうかしたのですか? と、貴方がプリキュアのコスプレをしていることにはあえて触れずに質問してみます」
番外個体「別に何でもないよ。因みに貴方達はカナミンとか観たりするの?」
10032号「病院の待合室で毎週放送されているので観ていますよ。それ以外にも国内外のミサカ達が観た様々なアニメは当然全てMNWを介して情報共有されています」
10032号(なるほど、先日のフェイスブックにおける一方通行の書き込みはどうやら番外個体がらみのものの様ですね。おおかたアニメのヒロインと悪意を拾う存在の自身を対比して落ち込む番外個体の為に一肌脱いでいるといった所でしょうか。とミサカは心中で超人的洞察力を発揮します)
番外個体「妹達はああいうヒロインに憧れたりしないの?」
10032号「いえ、ミサカはどちらかと言うと守られ系ヒロインを目指していますので」
やっと書ける。
>>73は作者と別人です。
的な感じで頼むってネタやろうとしたら連投規制で詰まったorz
いちおう続き
番外個体「守られ系?」
10032号「愛されキャラともいいます」
10032号「ところで正義のヒロインを目指すのであればロシアにいる私のメル友が力になれるかと思いますが」
番外個体「どーゆーこと?」
10032号「その道のプロがいますので!」 キリッ
番外個体「またその道のプロ……?」
10032号「彼女なら古くはセーラームーンからしゅごキャラ!、カナミン、プリキュアにいたるまでの全てを貴方に伝授してくれるでしょう」
番外個体(あ、会ってみたい……ッ!!!)
的な感じで期待
ハードルが上がっている……
……
番外個体「悪の幹部にまけた……ミサカ……カナミンにはなれないのかな……」 トボトボ……
***「あ、見つけたぜ!!」
番外個体「!?」
削板「その根性の無さそうな目つき! 間違いねぇ! さっきの悪党の一味だな!」
番外個体「げ!」
削板「よく見りゃお前いつぞやの9つ子に似てるな……さてはアイツらの姉か!!」
番外個体「え!?」
削板「アイツらは俺の恩人だが、恩人の姉が道を踏み外しそうとあっちゃ黙って見過ごせねぇ!!」
番外個体「ちょ……ミサカ全然意味わかんないんだけど」
……
浜面「そういやさっきの野郎は結局何者なんだ? 原子崩しをまともに食らって無事なんて大将や一方通行クラスじゃねーと不可能だろ」
土御門「ありゃあ第7位だ」
絹旗「あれが!? 脳味噌の10割が筋肉でできていると超噂のナンバーセブンですか!!」
土御門「言おうと思ったらあっという間に倒されちまったからにゃー」
一方通行「は〜ン。第7位ねぇ」
上条「知ってるのか一方通行?」
一方通行「あァ、ギフト名は正体不明(アンノウン)。なンかすげェパンチをぶッ放したり肉体がすげェ頑丈だったりする能力ですのォ!」
麦野「いや、得意げに話てるけど違うからね? 大体あってるけど違うからね」
黒夜「それってむしろ向こうがヒーロー寄りなんじゃね? 『オラわくわくしてきたぞ』とか『能力王に俺はなる』的な」
絹旗「なるほど脳筋であることを超いいことに、考えることを放棄し悪逆の限りをつくしている訳ですね」
黒夜「いや聞けよ」
……
削板「根性のファーストブリッドォ!!」 ズガァァァン
番外個体「っ!! ムカつくことにマジで強いじゃんコイツ……」 バリバリ……
削板「効かーん!!」 オーロラガーーーード!!
番外個体「っ!!」
削板「待ってろよ9つ子! お前等の姉の腐った性根! この俺が叩き直してやるぜ!! 根性のセカンドブリッドォォ!!」 ドガァァン
番外個体「いやだから意味不明だって!!」
……
美琴「ちょっと、何か爆発みたいなの聞こえなかった?」
浜面「まさかアイツまたアンチスキルを襲ってるんじゃねぇだろうな……」
打ち止め「いやそこは悪人に襲われてるんじゃないかって思ってあげようよってミサカはミサカはあの子の姉として庇ってみる」
一方通行「チッ仕方ねェ……テメェら、出動だ!」
……
削板「根性のラストブリッド!!」 ドガシャァァ
番外個体「うわぁ……直撃したらミサカマジで死ぬかも」
削板「コイツでトドメだ!! 輝けぇ! ……超すごいパンチバーストォォォ」
番外個体「しまっ……避けきれないっ!!」
−−ズガァァァァァァァン!!
削板「……!?」
一方通行「…………デュワッ!!」
番外個体「……んな」
削板「な……何だ? なかなか格好いいお面、被ってるな……」
一方通行「デュワワワ……デュワ!!!(ベクトルマン、参上!!)」
絹旗「…………ヘァッ!(……なぜ私までこんな真似を。ベクトルマンアーマー、超参上!)」
黒夜「シュワァァァァァァッチッ!!!(ベクトルマンランス見参!!)」
削板「お前等も悪党の仲間って訳か。お面のセンスは悪くないが……ここは俺の根性を見せつけさせ……」
絹旗「窒素ニウム光線……パンチ!」 ドカッ
削板「痛て」
黒夜「ボンバーランシウム光線!!!」 ズガァァ
削板「痛てて、ちょ、最後まで聞けって。って言うか喋れんのかよ」
絹旗「ベクトルマン岩石落とし!」 ドガン
黒夜「一点集中ボンバーランシウム光線!」 ドシャァァ
削板「痛たたた、待てってチクショウ」
一方通行「今だァ! プラズマニウム光線with黒翼モード!!」 ズァァァ
削板「うぉぉぉ、コイツは……」
一方通行「ギャハハ! テメェが避ければこの学区は粉々だデュワ!!」
削板「うぉぉぉこんなところで! んぐぐぐぐぐ……」
上条「……すまん」 背中タッチ
削板「んな……ごぁぁぁぁぁぁぁぁ」
−−ズガァァァァァン
削板「」
絹旗「悪」
黒夜「……即」
一方通行「斬!!」 ビシィ!
……
一方通行「よォ、生きてるかァ」
番外個体「べ、別にあんなやつミサカ一人でも倒せたし。っていうかわざわざこんな所まで来ちゃって、もしかしてミサカにお礼でも言って欲しかったわけ?」
一方通行「さァて帰るか」
番外個体「あ、ちょ……」
絹旗「まさか本当にナンバーセブンを倒すとは……」
上条「って言うか幻想殺した状態でプラズマ直撃なんだがコイツ大丈夫なのか?」
黒夜「……息はあるみたいだな」
番外個体「……」
一方通行「ォら。さっさとしろォ。置いてくぞォ」
番外個体「あ……うん」
……
番外個体「また平和を守れなかった……」 ズーン……
麦野「……」
浜面「なんとかなんねぇのかよ? 元々お前らが暴れ過ぎたせいだろ」
絹旗「超失礼な! 悪を殲滅するのがヒーローの勤めですよ」
土御門「思ってたより上手くいかねぇモンだにゃー」
麦野「……」
番外個体「……」 ズーン
麦野「……私さー、小さい頃ダークヒーローが結構好きで」
番外個体「……? ……ダークヒーロー?」
麦野「昔見たアニメ映画でさ、闇の力を持ったヒロイン達のコピーが次々とオリジナルを追いつめるんだけど、その内の1人が正義のヒロイン達に感化されて悪の怪人を裏切って主人公を助けてくれるんだよね」
番外個体「…………よく分かんない」
麦野「アンチヒーローとも言うのかなぁ。聖人君子みたいなお手本通りのヒーローじゃないんだけど、自分なりの正義ってのを持ってて悪と戦うの」
番外個体「……ふ〜ん……自分なりの……」
麦野「そう言えばアイテムも結成した当時はそんな感じになればいいかなって思ってたんだよね。まぁ私は失敗しちゃったけど」
番外個体「……」
滝壺「大丈夫。麦野は私達の立派なヒーローだよ」
麦野「ぅげ!! 聞いてたの!?」
絹旗「あの時の事だってそもそも麦野が居なければ私達はスクールに超全滅させられていたかも知れませんからね」
黒夜「それに、あの男どもよく見てみろよ」
番外個体「ん?」
黒夜「3人とも好き勝手やってるだけでヒーローなんてのとはほど遠いぜ」
滝壺「でも私には浜面はすごくヒーローだよ」
麦野「不思議なことにねぇ」
番外個体「そうゆうヒーローもあるんだ……」
……
番外個体「あのさー」
上条「うん?」
土御門「おう」
番外個体「つっちーはどんな手でも使う闇討ち上等選手だって聞いたけど、ヒーローになってみたいって思ったことないの?」
土御門「いんや。俺は義妹さえ守れりゃそれでいいからにゃー」
上条「まぁ土御門は確かに手段を選ばないしムカつくこともあるけど最終的な目的はしっかりしてるからな」
番外個体「ふーん」
番外個体(こーゆーのもダークヒーローって言うのかな?)
土御門「まぁ一方通行もそうとう手段を選ばない方だし、上やんは手段以前に状況をかえりみないからな。俺なんざまだまだだぜぃ」
上条「いや上条さんは相当常識的な人間のはずなんだが」
番外個体(言われてみれば、あの人もパッと見は悪人だし、スーパーでの買い物にも苦戦するほど社会性もないけど、『ダークヒーロー』なのかも)
番外個体「決めた!! ミサカはやっぱりヒーローになる!!!」
上条「お」
浜面「ん?」
一方通行「ァン?」
………………数ヶ月後
一方通行「ぅぐ……テメェ……」
サイボーグ数多「ヒャハハハ、地獄から舞い戻ったかいがあったぜェ! 今度はテメェが地獄を味わいな!!」
一方通行「がはァ」
美琴「かはっ……アンタ……」
サイボーグクリスティーナ「ぎゃひゃひゃひゃ!! アンタへの恨み! 片時も忘れなかったわぁ!!」
美琴「っく……」
木原s「「これでトドメェ!!」」
***「ちょっと待ったぁぁぁぁ!!」
クリスティーナ「何っ!!?」
数多「ンだァ!? テメ……」
−−ズドガァァァン
クリスティーナ「ごふぁぁぁ」
数多「ちょ、お前っ! な!? いくら俺でもそこまで不意打ちしねェぞ!!」
番外個体「フッ! あいにくミサカはダークヒーローだからね!!」 バァン!!
数多「ァ!? ダーク? 何?」
絹旗「窒素パンチ!!」 ドゴォ
数多「ぎゃふん! テメェ、後ろから!」
絹旗「あいにく私は超ダークヒーローですので」
数多「クソ! テメェら、一歩でも動いたらコイツらをハジくぞォ!!」
一方通行「ぅ……」
美琴「ぁ……」
麦野「残念。あいにく私らダークヒーローなのよね」
数多「え? ォ……ォイ。撃つ気かテメェ!」
滝壺「もし避けたりしたら地球の裏側まで追いかけて貴方の一族郎党をフリスクまみれにする」
数多「な……よ、よせ。コイツらがどォなっても……」
麦野「げひゃひゃひゃ!! 消し飛べぁぁぁぁぁぁああ!!」
番外個体「ダークヒーローって最高ォォォォォ!!」
数多「ひぃあぁぁああああああああ」
−−ドォォォォォン!!!
上条「……その後も番外個体達の暗躍によって世界の危機が幾度と無く救われたのは言うまでもない」
おわれ
おまけ
上条「そういやさ」
美琴「ん?」
上条「お前だけ何もしてなくないか?」
美琴「え? な、何がよ!!」
上条「だってドラゴンライダーになったのが俺、浜面、番外個体」
上条「プリキュアになったのが麦野、絹旗、滝壺、土御門、番外個体」
上条「かわいいのが打ち止め」
上条「ベクトルマンになったのが一方通行、絹旗、黒夜……だろ?」
美琴「え!? いやちゃんとフェイスブックに返信もしたし色々助言もしたじゃない!!」
上条「でもぶっちゃけ採用された意見ないよな?」
美琴「いや……それは」
上条「いや、別に責めてるとかじゃなくてさ、もっと自分を出してさ出番とっていかねぇと……」
美琴「うっさいのよボケェェ!!」
上条「うぉっ!!」 サッ
美琴「ふんっ!!」
上条「電撃じゃない!? これは……肉体言語(サブミッション)!!?」 ゴキィッ!
チャンチャン
読んでくれた人ありがとう
次はシリアスものでプリキュアか超電磁砲あたりにしようかと思ってます
それではあざっした
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません