月「…ふ、誰だか知らないがどうして僕の正体が分かったんだい」
上条「こいつに教えて貰ったんだよ、お前に死神がついてるってな」
月「何…?」
オティヌス「弱体化したとはいえ私も神の一人だ。死神くらい見える」
リューク「どうもリュークです」
月「だがもう遅い、お前の名前はこのデスノートに書いた!お前はもう死ぬ」
上条「そいつはどうかな」
ミサ「はったりよ!デスノートに名前を書かれた人間が死を逃れる方法なんて…!」
月「40秒…」
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月「僕の勝ちだ」
上条「…だから言っただろ」
月「何!?死なない!漢字が間違ってるのか!?」
ミサ「ううん、それで合ってるはず!それなのに何故!」
月「そんな馬鹿な…」
上条「俺には神の奇跡さえ打ち消す右手が備わっていてな」
月「何を言っているんだ…」
上条「どういう理屈で今まで人を殺してきたか知らないが、それが死神の力なら俺は殺せない」
月「ひっ」
オティヌス「言ったれ人間」
上条「犯罪のない世界を作りたい?新世界を作りたい?馬鹿言ってんじゃねえよ!人を殺して訪れる平和な世界なんてありえねぇんだよ!お前はお前で本気で平和な世界を作りたかったのかもしれない…でも、だからってそれで人を殺していい理由になんかならないんだ!その変なノートを手に入れたのはただの偶然だったのかもしれない。はっ、俺も大概不幸だけどお前はもっと不幸だな」
月「…こ、この新世界の神に何を…!」
上条「新世界の神?いいや違うな、お前はただの人殺しだ!今からお前をぶん殴る。お前の犯した罪はもう消えない!これから先は一生自分の罪に向き合って悔い改めろ!」
ミサ「ライト!」
上条「お前が人を殺して新世界の神になるだなんてふざけたことを言ってんなら、まずは、その幻想をぶち殺す!!」
上条「歯を食いしばれ、この大馬鹿野郎!!」
ドゴォ!
月「ぐはァ!」ドサッ
ミサ「ライト!」
上条「お前もだ第2のキラ!」
ミサ「!?あ、あたし女の子…」
上条「男女平等パンチの上条さんとは俺のことだよ!」
ドゴォ!
ミサ「きゃあああああああ」ドサッ
パサッ
上条「このノートをが…全ての元凶…」スッ
リューク「よう」
上条「!?死神!うわ想像してたのより怖い!」
リューク「思ったより驚かないんだな」
上条「オティヌスからある程度事前情報があったからな…」
月「…ク…」
月「リ、リューク…」
上条「!?」
リューク「はいよ」
月「…ハァ…何とかしろ…!デスノートは効かないらしいが…ハァ…お前ならどうにでも出来るはずだ」
リューク「いや駄目だなライト、死神がデスノート以外で人間を[ピーーー]ことは死神界の掟に反するんだ」
月「そ、そんな…」
リューク「それにお前はもう終わりだここで[ピーーー]…」
月「い、いやだ…!死にたくない…死にたくない死にたくない死にたくない!」
リューク「あばよ、ライ…!?」カキカキ
上条「…待てよ死神」ガシッ
リューク「…その右手、透明化しようする俺にも触れることが出来るのか」
リューク「人間にもまだこんなに面白いのがいたのか」
上条「そいつの犯した罪は消えない、だがここで死なせるわけにもいかない。それは逃げと同じだからだ」
リューク「でも…俺ライトの最期には俺が名前を書くって約束でノートを使わせてるしなぁ」
上条「…終わってねぇよ」
月「…!」
上条「こいつの人生はまだ終わってねぇ!始まってすらいねぇ!これからこいつは一生かけて自分の犯した罪を悔いながら生きる義務があるんだ!」
リューク「それはつまり俺もライトと一緒に独房で暮せと言っているのか」
上条「えっそうなるの?」
リューク「死神は所有者にずっと憑いてなきゃならない」
上条「うーん…あ、このノートを俺が右手で触れば」
リューク「そのデスノートはただのノートになり、同時にライトの所有権も失われる」
上条「それなら!」
リューク「ただし、そうした場合ライトからはデスノートに関する記憶は全て消える」
上条「なに…」
オティヌス「つまりそこのそいつは自分が何の罪を犯したのかも分からないまま一生独房の中ってことだ」
上条「…どうしようオティちゃん」
オティヌス「知るか」
リューク「レムに聞いてみればどうだ。俺よりノートのルールに詳しい」
上条「レム?」
リューク「そこで伸びてる女の死神だ。女のデスノートに触れば見えるはずだ」
上条「どこにノートがあるんだ」
リューク「身体のどこかに隠し持ってるんじゃないか」
上条「ごくり」
オティヌス「おい人間」
上条「冷ややかな目を送らないで!」
レム「レムだ」
上条「お、おおう、今度はメスっぽいのが出てきた」
レム「まさかデスノートで死なない人間がいるとはな…先程もミサが捕まるならと書いてみたがやはりお前は死ななかった」
上条「さらっと殺害未遂されてた…」
レム「ふん」
上条「話は聞いてたんだろ、何とかならないか」
レム「結論から言うと、ある」
レム「簡単なことだ。まずはノートの所有権を2人に放棄させる」
リューク「そうすれば俺達は死神界へ帰れるな。退屈な日々が待ってるんだろうな…ククク」
上条「でもそれじゃデスノートに関する記憶は消えるんじゃ…」
レム「ノートの切れ端を常に2人の身体に密着させればいい。そうすればノートの記憶は持っているが所有権は失われているという状況が作り出せる」
リューク「あぁなるほど」
リューク「それなら俺もライトに付き合わずに済んで死神界に帰れるわけだ」
レム「そういうことだ。だが2人を無期懲役程度で済むとは考えられないが」
上条「オティヌスの時も何とかなったんだ。今回も話術で何とかするさ」
レム「…そうか」
上条「…それでいいな、夜神月」
月「……あぁ、ここで従わなかったらリュークは僕を殺すんだろう、死ぬよりはいい…」
オティヌス「やっぱりお前の説教凄いな」
上条「…いや、俺は何もしてないよ。これを言ったのは夜神月本人だ」
リューク「じゃあなライト、色々、楽しかったぜ」
レム「生きていればまたどこかで会えるかもしれない。またな、ミサ」
こうしてライトとミサは一生罪を悔い改めるために独房に入りました。
2人のデスノートは死神が持ち帰りました。
終わり!
こんなはずじゃなかったんだ…
初めは上条さんの説教を書きたかっただけなんだ…
どうしてこうなった
死神の性格変わってるし
死神がデスノート以外で人間を殺すことは死神界で一番思い特級の罪だけどレムなら普通にやりそうなもんなのに
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