ツバサ「壁にハマって動けなくなった」 (101)
エロ注意
ツバサ「フー…参ったわね。まさか穴に入ってみたらこんな事態が待ち構えてたなんて…」
ツバサ「ふんっ、このっ」グイッグイッ
ツバサ「……やっぱり駄目。腰のあたりががっちりハマってて、進みことも戻ることも出来ないみたい」
ツバサ「あぁ、路地裏でこんな情けない恰好を強いられるだなんて……カリスマスクールアイドルにあるまじき恥辱…っ!」
ツバサ「穴があったら入りたい……あ、まさに今その状況。おっかしー」クスクス
ツバサ「………はぁ、それにしても、誰も来ないわね」
ツバサ「いくら目立たない路地裏だからって人ひとり通らないとかどうなってんのよ…ここほんとに東京?」
ツバサ「そもそもなんなのよこの壁はっ!ご丁寧に穴まで開けてあって…」
ツバサ「こんな入らずにはいられない穴放っておくなんて、意味不明よ!誤って子供が挟まったらどうするのまったくっ!」プンスカ
ツバサ「って、誰が子供体型だっ!なんつってーハハハ」
ツバサ「ハ……」
ツバサ「…」
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ツバサ「動けなくなってから、けっこう経つわね…」
ツバサ「……っ!…っっ!!」グイグイッ
ツバサ「……やむを得ない、か」
ツバサ「」スー
ツバサ「たすけてぇええええええええっっ!!!」
ツバサ「…」
ツバサ「……」
ツバサ「………」タラ…
ツバサ「だれかきてぇえええええっ!!たすけてぇええええええっっ!!!!」ジタバタ
ツバサ「綺羅ツバサがここにいますよぉおおおおお壁にハマったツバサですよぉおおおおお!!!!」ジタバタジタ
ツバサ「わぁああああぁぁああああああぁぁぁっ!!??」ジタバタジタバタ
ワーワー
ワー…
ツバサ「あああああっああぁぁ……っ」
ツバサ「はあっ、はあ……ふぅ~」
シーン…
ツバサ「……東京の人ってホント、ドライよね」
ツバサ「なんて……ぅぅ、本格的にまずいかも……もしこのまま誰にも気づかれなかったら……」
『衝撃!大人気スクールアイドルA-RISEのリーダー綺羅ツバサ、壁にハマって衰弱死!!』バーン
ツバサ「なんて記事が…っ」
ツバサ「そ、そんな死に方イヤすぎるっ、末代までの恥よ!!なんとか、なんとか抜け出さないと…っ…」アセアセ
ツバサ「ああぁぁああなんで動けないのよぉおおお入れたんだから戻れるはずでしょもぉおおおおっ!!」ググイッ
ツバサ「死ぬならステージの上で死にたいよぉおおっ!薄暗い路地裏で壁にハマって息絶えるなんてやだぁあああ!!!」ジタバタジタ…
ポロ カシャン
ツバサ「ん?上着からなんか……あぁ、私のスマホ!?」
ツバサ「そうよこれで助けを呼べば……うんっしょっ」ググ…ヒョイ
ツバサ「いやーエキセントリックすぎる出来事のせいで失念してたわ、良かった良かった♪」
ツバサ「えーと…警察?それとも消防?」
ツバサ「…う、うーん、でもこれって下手したら大規模な救出作業になるわよね?ということは必然的に世間の目に晒されるわけで…」
ツバサ「正直事を荒立てたくない……イメージは大切よね、うん。仮にもアイドルなんだし」
ツバサ「となると…」
prrr
ツバサ「あ…英怜奈から!グッドタイミングじゃない!」
ツバサ「やっぱ持つべきものは頼れる仲間♪…まあどっちみち壁にハマったから助けてーなんて、絶対呆れられるだろうけど」
ツバサ「い、いえこれは緊急事態。仕方のないことなのよ…もしもし!」ガチャ
英怜奈『…開口一番やかましいなお前は』
ツバサ「あ、ごめんごめん。ついテンション上がっちゃって」
英怜奈『知らん。というかまだ学院に着かないのか、練習が始められないのだが』
ツバサ「いやその、じ、実は助けが必要でして…」
英怜奈『助け?』
ツバサ「え、ええ、今とってもまずい状況なのよ。だから力を借してほしいの…ね?」
英怜奈『まずい状況?なにがあった?』
ツバサ「お、驚かないで聞いてほしいんだけど…あ、冗談とかじゃないのよ?紛れもなく現在進行形で…」
英怜奈『早く本題に入ってくれないか』
ツバサ「ご、ごめんなさい…実はね、今、壁にハマって動けないの」
英怜奈『は?』
ツバサ「動けないの、壁にハマって」
英怜奈『いや倒置法はいいから』
ツバサ「壁に空いた穴に入ったらその、腰のあたりがつっかえて…」
英怜奈『…』
ツバサ「全然身動きがとれないの。おまけにまったく人通りのない路地裏だから、助けを呼んでも誰も来てくれなくて…」
英怜奈『それはジョーク?』
ツバサ「だから冗談とかじゃないのっ!ガチよガチッ!!」
英怜奈『にわかには信じられないのだが』
ツバサ「あ、じゃあ一旦切って写メ送るからそれで確認してみて」ポチッ
ツバサ「えっと……くぬぬっ、この角度で…」
ツバサ「フ…」カシャ
ツバサ「あ、ついキメ顔しちゃった…ま、いっか。送信送信っと」ポチポチ
ツバサ「…こうして客観的に見ると、間抜けな絵面ね」prrr
ツバサ「あ、着信」ポチッ
英怜奈『実に間抜けな絵面だ』
ツバサ「…返す言葉も無いわ」
英怜奈『キメ顔までしてる場合かまったく。このような珍事が人目に触れたらと思うと…』
ツバサ「そ、そうね……私も迂闊だったと反省しているわ」
英怜奈『そもそもなぜ穴に入った?』
ツバサ「…そこに穴があったから?」
英怜奈『じゃ』
ツバサ「ウソウソ待って待ってっ!?」
英怜奈『…それで?』
ツバサ「えっと、ここよく使う学院への近道なの。人通りもほとんど無いからファンの子たちに囲まれること無くスムーズに登校出来るのよ」
英怜奈『ふーん…』
ツバサ「それで今日もその道を通ってみたらね…見たこと無い壁が道を塞いでたの!!以前はこんなもの無い普通の路地裏だったのに…まったく不思議よね?ね?」
英怜奈『そうだな』
ツバサ「それでよく見たら壁に穴が開いてて…人ひとり何とか通れるくらいの穴だったから、まあその、回り道も面倒だし、潜っちゃえ!って…」
英怜奈『少しは警戒しろ』
ツバサ「あはは、慣れた道だったからつい……。でもおかしいなぁ、通れる大きさだと思ったのに…」
英怜奈『もういい、大人しくしてろ。今助けに行く』
ツバサ「う……場所は○○ビルの横にある路地よ。ほら○○通りにあるあの」
英怜奈『わかった』
ツバサ「本当にごめんなさい」
英怜奈『…別に』ガチャ
ツバサ「…はぁ~、やっぱり呆れてるかしら。後が怖いわね」ポチッ
ツバサ「ま、何はともあれ英怜奈には感謝しなきゃ、んしょ……あ」ポロ…
ツバサ「もうっ、こんな体勢じゃ仕舞いにくいったら……く、微妙に手が届かない…っ」グググ…
ツバサ「…はぁ、どの道助けが来るんだし、ほっとこ…」
ツバサ「カリカリしても仕方ないし。今は大人しく……ふぁぁ」
ツバサ「…むぅ、安心したら疲れがどっと…。散々騒ぎすぎたせいね…」
ツバサ「おまけにこのところ…練習漬けで休む間無かったし……ふあぁ…」
ツバサ「あ、やば……こんな体勢でも寝れそう……ちょっとだけいいわよね……」ウツラウツラ
ツバサ(あれ、なんか忘れてるような……まぁ、いっか……)
ツバサ「…」zzz…
~~~
ツバサ「」zzz…
チクッ
ツバサ「……ん、いたっ!?」ビクッ
ツバサ「な、なにっ!?今お尻がチクッって…」キョロキョロ
シーン
ツバサ「…あ、あれ?気のせい、だったのかしら…?」
ツバサ「でも確かに今……虫さされ?にしては鋭い痛みだったわね…」
ツバサ「壁のせいで後ろの様子がわからない……もし蜂とか野良犬だったら……あ」
ツバサ「よく考えたら今の状況ってかなりやばいんじゃ……」ゴクリ…
ツバサ「身動きがとれずに下半身をさらけ出して…蜂や野良犬も怖いけど、もし…」
ツバサ「もし変質者が現れたら…っ」ゾクッ
ツバサ「ど、どうしよう。恰好の餌食じゃない…おまけに壁のせいで顔が見えないから、特定される心配も無いし……は、はは……」ブルブル
ツバサ「うぅぅ……英怜奈ぁ、早く助けに来……」
スリスリ
ツバサ「ひぃっ!?」
ツバサ「ふともも……撫でられてる…?この感触、絶対手、だよね……」サー…
ツバサ「だ、だれっ!?誰かいるんでしょう!?今動けないの!助けてぇ!!」
スリスリスリ…
ツバサ「な、なんで…っ!?」
ツバサ(ま、間違いない……これ、絶対痴漢だ…!じゃなきゃ黙って触り続けるなんてありえない!)
ツバサ(まさか本当に出くわすなんて…!て、て、抵抗しなきゃ…っ)
ツバサ「ち、痴漢なんて絶対許さないんだからっ!舐めないでよね!!」ブンブン
ツバサ「この、このっ!あっちいって!!あっちに……」バタバタ
バチーン!
ツバサ「いっっ!!??」
バチィィィン!
バヂィィィィィン!!!
ツバサ「や、いたい、いたいぃっ!?お尻叩かないでぇっ!!」モゾモゾ
スッパァァァァァァンッッ!!!
ツバサ「ひぃぃ…っ!?」ブルブル…
…スリスリ
ツバサ「はぁうぅぅ……っ、や、やめて……///」
ツバサ(て、抵抗するなってこと……?そんな……っ)
スリスリ…バサッ
ツバサ「えっ、だ、ダメっ!!スカートめくらないでぇっ!?///」
ナデナデ
ツバサ「ひぃっ……お、おしり、撫でまわされてるっ……いやぁ……っ」ゾワゾワ
ツバサ「ひ、卑怯者っ!こんなことして恥ずかしく……ぁ」チラッ
ツバサ(そうだスマホ!あれで助けを……もうっ、なんであの時ほっといたのよ私のバカ!)
ツバサ(くっ…お願い届いて…)グググッ…
ソッ…
ツバサ(よし、よしっ!指先で摘まんだ!あとはこっちに引き寄せるだけ…)
ツバサ(もう恥も外聞もないわ、一刻も早く通報してこの犯罪者を…)
グニィィィィィッ!!
ツバサ「いぎィッ!!??」ポロッ
ツバサ(な…なにこれ……っ、ペンチか何かで抓られてるみたいに……っ!?)
ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
ツバサ「ひぃいいいたいいたいいたいぃぃぃっ!!お尻ちぎれぢゃうぅううぅっっ!?」
ツバサ「やめてやめてやめてもうやめでよぉおおおおおおおっっ!!!」ポロポロ
パッ…ナデナデ
ツバサ「あ、ああぁぁ……ひっ…ぅぅ、いたいぃ……いたいよぉ……っ」グス…
ツバサ(あ…スマホが……。そんな、もう届かない……)
ススッ…スー…
ツバサ「んひっ…な、なに……?」
ツバサ(お尻なぞってる……これって指よね?い、いったいなんつも…)
ツバサ「……ぅ、ん?もしかして……文字書いてる…?」
ツバサ「あ……お?し…お……き……?」
ツバサ「…お仕置き!?」
ツバサ(それってまさか、通報しようとしたのばれてるってこと!?なんで…っ、むこうだってこっちの様子はわからないはずじゃ…!?)
ナデナデ…
ツバサ「うぅ……いやぁ……」
ツバサ(相手の姿が見えないんじゃ、がむしゃらに足振り回しても意味がない…)
ツバサ(かといって助けを叫んだところで……さっきも無駄だったし、誰か来る確率は低い…それに)
ツバサ(下手なことしてまた何かされたらと思うと……さっきのは死ぬほど痛かったけどお尻だからまだマシ……)
ツバサ(腰や足にもっと酷い事されたら…もう踊れなくなるほどの後遺症なんて残ったら…ッ!?)
ツバサ(くっ……今は、今は耐えるしか……っ)
~~~
ムニムニ…モミモミ…
ツバサ「う……ひ、ぃ……」ゾワゾワ
ツバサ(この変態……っ、どんだけお尻が好きなのよ)
ツバサ(執拗に撫でまわして、緩急つけて揉みこんで……たまにペチペチ叩いてくるし、何がそんなに面白いんだか…)
ツバサ(それともアレ?こんなので私が気持ちよくなるとでも?)
ツバサ(…ふんっ、いかにも勘違いした変態が抱いてそうな幻想ね)
ツバサ(こんなことされたってキモチワルイだけなんだか……)
モミモミ……モミュン……
ツバサ「ん……あんっ///」
ツバサ「――っ!?」ハッ
ツバサ(や、やだっ、わたし今、変な声……っ///)
ツバサ(なんで…こんなの、キモチワルイだけなのに……)
ツバサ(それになんだか…身体が妙に火照って……っ///)モジモジ
モミュモミュ…
ツバサ(うぅぅ……き、きっと触り方がねっとりしてていやらしいからよ、この変態……っ。)
ツバサ(でなきゃ、こんなのありえないじゃない…///)
ムニュ…コスッ
ツバサ「ひっ」ビクン
ツバサ(い、いまアソコ触られ……)
コスッ…
ツバサ(や、また……っ///ウソでしょ、そんなトコまでなんて…)
ツバサ「そ…そこは……絶対、ダメぇ……っ!」フリフリ
バチーン!
ツバサ「いひぃっ!?」
スリ…コスコスコス
ツバサ「んんっ……ぁ、や……っ///」
ツバサ「やめ、てぇ……ひ、ひふっ……あんっ///」
ツバサ(い、イヤなのに……身体、反応しちゃう…っ、なんでこんな、感じちゃうのぉ…っ///)ウズウズ…
ツバサ(く、悔しい…っ、この私が、こんな薄暗い路地裏で、最低の変態痴漢男に好き勝手…っ!)
ツバサ(早く…早くきて英怜奈……でないと私……っ)
「ツバサー?」
ツバサ「…!!」
ツバサ「ここよ英怜奈!!早くきてぇぇえええ!!」
バチーン!!バチーン!!
ツバサ「っ……こっちよぉ!急いでぇ!!」ジタジタッ
スタスタ…
英怜奈「……あぁそこにいたのか。本当に壁にハマってるんだな」
ツバサ「だから最初から……そ、そんなことより今っ……」
グニニィィィィィッ!!!
ツバサ「うぎぃっ!?」
ツバサ(い、いくら抓ってももう無駄よっ!こんな痛みなんて耐えてみせるんだからっ!!)
ツバサ(これ以上変態の卑怯者に絶対屈しない!!さっさと逃げるなり覚悟決めるなりしておくことねっ!!)
英怜奈「どうかしたのか、ツバサ?」
ツバサ「ぁ……は、聞いて英怜奈っ。今この壁の向こ……」
クイ クチ…
ツバサ「………ぇ」
ツバサ(ぱ……パンツずらされ……え?アソコになんか、固いのが……)
スス…サラサラ…
『おかすぞ』
ツバサ(お尻にまた……おか、犯す……?)
ツバサ(って、え、それ……え?じゃあこの固いのって……え?)
ツバサ(なに、それ……私、し、知らない人の、い、い…挿れられ……)
ツバサ(レイプ、されちゃう、の……?)サー…
ツバサ(うそでしょ…だってち、痴漢ってそこまで…それにこ、ここ外じゃない……っ)
ツバサ(あ、あああぁぁウソよね?まさかそんな…ありえないありえないありえない…っ)ガタガタ
英怜奈「なんだツバサ、壁がどうかしたか?」
ツバサ「あ、あああ……ふっ、ふ……」
英怜奈「様子がおかしいぞ、ツバサ。まさか……」
英怜奈「壁の向こうに誰かいるのか?」
ツプ…
ツバサ「ぁ、ひ…ぃ…っ」ブルブル
ツバサ(え、え、え?やだ、うそうそうそっ!?本気なのっ!?ほんきでわたしのこと……っ)
ツバサ(はじ、はじめてがこんな……私の、し、処女がこんなところで……?あ、あ、あああぁぁぁ……そんなの……)ガタガタガタ…
ツバサ(いや……いやいやいやいや絶対イヤぁっ!!!見ず知らずの他人とせ、せせせっく…っ)
ツバサ「ぁぁぁ……ぅ、ぅ……」プルプル
英怜奈「…さっきからどうしたんだツバサ?」
ツバサ「そ……やっ、ち…が……」プルプル
英怜奈「……仕方ない、反対側に回って様子を見てくるとしよう」クルッ
ツバサ「ぁ、あぁぁ…っ」
ヌプ…グググ……
ツバサ「ヒッ………」
ツバサ「ま…まってまってまってい、行かないでぇええええええっ!!!!」
ググ…ピタッ
英怜奈「…なんだ突然大声を出すな、まったく」
ツバサ「はっ……ひ…」
ツバサ(とまった…私、されてない。まだセックス、されてない…)ハー…ハー…
ツバサ(絶対に、嫌だ…レイプされて、人生も、アイドルも…壊されるのは、絶対イヤぁ…っ!!)
スス…
『ごまかせ』
ツバサ「…!?」
英怜奈「行かなくていいのか?」
ツバサ「……」
英怜奈「ツバサ?」
ツバサ「…………ご」
ツバサ「ごめん……、ごめんなさいね、なんでもないの」
ツバサ「ちょっと……あ、足が痒かっただけ」
ツバサ「だ、だから大丈夫よっ、後ろには何もないからわざわざ行かなくていい、いいわっ!」ヒク…ヒク…
英怜奈「…」
英怜奈「…そうか」
ツバサ(くやしいくやしいくやしいくやしいくやしい…っ!!)
ツバサ(こんな奴の、言いなりに……犯罪者に屈してしまった……この私がっ!)
ツバサ(悔しいよぉ……っ!!)ギリ…
スス…
『いいこ』
ツバサ(っ!…こいつ、なんなのこの余裕…っ)
ツバサ(許さない……ぜったい、絶対後悔させてやるんだから…この、最低の変態のクズの…)
スリスリ…
ツバサ「ひぁっ///」ビクッ
英怜奈「…今度はなんだ、ツバサ?」
ツバサ「なな、なんっ…で、もぉ……ふ、ふひ……ないわ」ハァハァ…
ツバサ(な、なに考えてるの!?急に擦らないでっ)
英怜奈「顔が赤いようだが」
ツバサ「ホント、なんでも……そ、それより穴から出るの手伝ってくれる?」アセアセ
英怜奈「…」
英怜奈「ああわかった。それじゃあまずは穴のあたりを確かめさせてくれ。ハマり具合を見てみる」
ツバサ「え、ええ……念入りにね」ボソッ
英怜奈「ん?ああ…」
ツバサ(どうにか向こうの気配に気付いてくれたらいいのだけれど…)
英怜奈「…」ジロジロ
ツバサ「なにかわかった…?」
英怜奈「…」ボソボソ
ツバサ「…英怜奈?」
英怜奈「…ん?ああ、隙間なくハマっていることがわかった。抜け出すには難儀しそうだな」
ツバサ「そ、そう?もっとよく調べてもいいのよ、じっくりと」
英怜奈「ああ……ふぅんなるほど」ジロジロ
ツバサ(…向こうがこっちの様子を見れるってことは、きっと壁のどこかに何かがあるはずなのよ、多分)
ツバサ(例えばよぉく見ないと気付かない小さな穴とか……英怜奈がうまくそれを見つけ出してくれれば)
英怜奈「……よし」
ツバサ「な、何かわかっ…」
英怜奈「とりあえずちょっと引っ張ってみる」
ツバサ「そ、そう…」シュン
ツバサ(仕方ないわよね、とにかく焦らずチャンスを…)
英怜奈「失礼するぞ。背中からお腹を抱えるようにして…」ガシッ
スリ…スリ…
ツバサ「ふっ、ん……っ///」ピクッ
英怜奈「…痛かったか?」
ツバサ「う、ううん違うのっ、くすぐったかっただけ…はは」アセ…
ツバサ(な、なんでこのタイミングで…っ!?ごまかせって言ったのあなたの方でしょ…!!)
英怜奈「よし、引っ張るぞ……んっ」グイッ
コスコスコス…
ツバサ「んひっ、ぉ、ぁああ…や、やめ…ぇっ///」ゾクゾクゾク
英怜奈「どうした、抜けそうか?」ググッ
ツバサ「ぃひ、ひ…や、らめっ、は、あぁぁ…っ///」
英怜奈「だめ?なら抱え方を工夫して…」ギュッ
ヌチュッ
ツバサ「ンンッ!?………ふーーっ、ふーーっ///」フルフルフル…
ツバサ(入口ぃ…ッ、指で弄らないでぇ…ッ///)
英怜奈「どうだ、何か変化は?抜けそうか?」ガシッ グイィ
チュクチュクチュク…
ツバサ「ひぃ、ぁあああぁぁはぁぁぁ…っ///」
ツバサ(な、なんでこんな状況でも感じちゃうのよ私のからだぁっ///)
ツバサ「やめ、止めてぇ…っ」ビクビク
英怜奈「…?わかった」パッ
チュク…ピタッ
ツバサ「はぁ…はぁ……あ、いや、英怜奈は…」
英怜奈「なんだ、止めろといったじゃないか」
ツバサ「ご、ごめんなさい何でもないのっ。つ、続けてちょうだい?」
英怜奈「…なら今度は両脇を抱え込んで」ガシッ
チュクチュクチュク…
ツバサ「っっっ!?ふぅぅぅぅ……っっ///」ガチガチ…
ツバサ(なんなのっ、なんなのよいったいっ!!まるで英怜奈の行動に合わせてるみたいに…っ!!)
ツバサ(こいつやっぱり楽しんでるんだっ!犯そうと思えば今すぐ出来るはずなのに、あえて私から発覚させようと…!?)
ツバサ(ゲーム感覚でこんな……このクズ!!外道!!!)
ツバサ(絶対…絶対負けないからっ!!その余裕が命取りだったって今に後悔させて…)
英怜奈「せえ、のっ!」グイィッ
ヌプ…クイッ
ツバサ「ぉひっ!!♡」ビグンッ
英怜奈「うおっ、どうしたんだツバサ?」
ツバサ(指ぃ…挿れられ…っ、ソコ擦ったら……ダメぇぇぇ…っ///)
ヌチュ…ヌチュ…
ツバサ「あああっ!?ひゃ、ひゃめぇっ♡えれないったんやめ…んぐっ、あぁっ♡」
英怜奈「何故だ?」グイグイ
ツバサ「いいからぁっ!ああ、ひんっ///」
英怜奈「……」パッ
ヌチュ…ピタッ
ツバサ「は、ハーッ…ハッ…ふっんん……っ///」ゼーゼー
英怜奈「…」
ツバサ(あ、あぶなかった……もうちょっとで私……っ///)
ツバサ「はぁ…はぁ……えれ、英怜奈?あの…」
英怜奈「ツバサ、さっきから何なんだその反応は。ふざけているのか?」
ツバサ「ご…ごめ、ん……なさい…。く、くすぐったくて、その……」ハーハー
英怜奈「くすぐったい?とてもそんな風には見えないのだがな」
ツバサ「あの、えっとっ……」アセ…
英怜奈「その顔、その声、どう見ても…そう」
英怜奈「まるで性的な快感に身もだえてるようだ」
ツバサ「…!?そんなことっ」ドキッ
英怜奈「」ナデナデ
クチュ…クチュ…
ツバサ「あぁ、んんんっ///」ピクピク
英怜奈「…やはりそうだ。鏡があれば見せてやりたいよ、この淫靡に染まった恥ずかしい顔を」クイッ
ツバサ「んぐっ……こ、これは違うのっ」
英怜奈「何が?おそらく誰が見たってこの表情を破廉恥だと思わずにはいられないだろう」
ツバサ「だから…っ、ただ単に、く、くすぐった……い、いえちょっとふざけただ……」
英怜奈「」スリスリ…
クチュクチュクチュ
ツバサ「けぇ…ッ、首…撫でちゃ……んあっ///」
英怜奈「…そうか、なるほど」
ツバサ「!?待って、ち、違うのこれは…」
英怜奈「…」
ツバサ「これは…これはその「もういいよツバサ」
英怜奈「すべて理解した」
ツバサ(バレた…っ、もう、こんなザマじゃ言い訳なんて……っ)
ツバサ(あは、はは……お終いね、何もかも……私、ここで人生壊されちゃうんだ……)
ツバサ(…いえ、これでよかったのかも。私が犠牲になることで、他の誰かが救われるなら)
ツバサ(痛いのは…つらいのは一瞬…。真相を話して、早急にこの犯罪者を逮捕してもらいましょう)
ツバサ(A-RISE……こんな形で終わらせちゃってごめんね、英怜奈、あんじゅ)
英怜奈「ツバサ、お前は今、間違いなく感じているな」サワサワ
ニチュニチュ…
ツバサ「ぁ、はぁ…っ///その通りよ…」ゾクゾク…
英怜奈「そうか…まさか」
ツバサ「は、はぁ…っ、そうっ、これもすべて、この壁のむこ…」
英怜奈「私に触れられるだけでこれほど感じてしまうとはな」
ツバサ「………え」
英怜奈「」モミッ
グチュッ!
ツバサ「んひぃぃぃぃっ♡」ビクン
英怜奈「そうなんだろうツバサ?」モミモミ
ヌチュッヌチュッヌチュッ
ツバサ「オッ♡ん、んんっ、ひが、ちがうぅぅぅっ!?」
英怜奈「軽く胸を揉んだだけでこんなにもだらしない顔をしてるのにか?ウソはいけない」モミモミ
ツバサ「それ、それっ、かんちが…んああぁぁああっっ!?♡」
ツバサ(な、なんでそうなるのよぉっ。常識的に考えてありえないでしょこんなのぉ……っ)
英怜奈「…」モミモミ
ツバサ(あ、やだ…っ、胸もなんかキモチよく……でもそれ以上に……っ)
グヂュッグヂュッ
ツバサ(アソコがっ、感じすぎちゃうぅぅぅぅっ!!///)ガクガク
英怜奈「そうなんだろうツバサ?お前はチームメイトに触られるだけで浅ましく感じてしまうスケベな変態女なんだな?」
ツバサ「ひ、ひ、あんっ……♡れ、れったいちがふ……ちがうから……」
英怜奈「往生際の悪い…まるで性器を弄られるかのような感じ方ではないか」
英怜奈「それともまさか…」
英怜奈「本当に、壁の向こうで誰かに弄られてるのか?」
グリュ…
ツバサ(ひっ、か、固いのが…!?)ゾッ…
ツバサ(だ、ダメよ、い…言わなきゃ…今こそ、今こそ真実を…っ)
ツバサ(うち、打ち明けるの……っ!さっきけ、決心したはずじゃない…!私一人が、犠牲に…)
ツバサ(ぎせいに……おか、され………)
ツバサ(………ぁ)
ツバサ(わたし、いま……危ない日……)ゾゾゾ…
英怜奈「もしそうなら一大事だ」スクッ
ツバサ「ぁ…ぁあ……ちっ」
英怜奈「今壁の向こうを確かめに…「ちがうのぉっ!!」
ツバサ「そう、そうよっ!!英怜奈に触られるだけで、すっごいか…感じちゃうのぉっ!!!」
ツバサ「腰も、背中も、お腹も首も、お、おっぱいも……び、びっくりするぐらい気持ち良くて」
ツバサ「ほんと、ま、まるでアソコを弄られるくらい…すす、すけ、べな反応しちゃうの…あは」
ツバサ「あは、わけわかんない、よね……あは、ははは」ジワ…
英怜奈「…」
ツバサ(グス…もういやだ、決心したはずなのに……でも)
ツバサ(デキちゃうのだけは……それだけは、ぜったいに死んでもイヤぁ……ッ!!!)
ツバサ(どうして…どうして私がこんな目に合わなきゃいけないのよ……っ)
ツバサ(とにかく…とにかくもう全部……何もかも全部終わったら、事情を説明して誤解を……)
ツバサ(皆みんな、何もかも犯人が悪いんだって……!私は、わたしは脅されただけだって……)
ツバサ(そ、そうよ…っ、こ、こんな卑劣な犯人ですもの…対面させたら英怜奈だって無事で済まないかも…そうよ、私は正しい、正しいのっ!)
ツバサ(英怜奈ならきっとわかってくれるわよね…?だから今だけはウソ、ついちゃうけど…)
英怜奈「…」
ツバサ「ごめん、ごめんね英怜奈……こんなへ、ヘンタイでごめんね……」
英怜奈「…」
ツバサ「ひ、引いたよね…?いいの、それが正しい反応…あははは」
英怜奈「…」
ツバサ「あ、ああ、あとで…いくらでも罵っていいから、ケイベツしてくれてもいいから……だから」
英怜奈「……」
ツバサ「今は、とにかく壁から脱出するのに協力し…」
英怜奈「ツバサ」スッ…
ツバサ「え?……むぐっ」
チュゥゥッ
英怜奈「ジュルッ……んちゅっ」
ツバサ「んっ……んんん!?」
ツバサ(え、え………?き、キス…?)
ツバサ(キス、されてるの?わたし、英怜奈に…)
ツバサ(何で?何で何でなんで…っ!?)
ツバサ「ん、ひゃっ…えれ、な…やめっ」
英怜奈「ん…れろ…っ」
ツバサ(英怜奈、どうして……いやっ、口の周りまで…くまなく舐められてる…っ!?)
英怜奈「ズズ……はぁっ」
英怜奈「…よだれ、垂れっぱなしだ。綺麗にしておいたぞ」
ツバサ「あ、は…ぁ…。な…なんのつもりなの英怜奈!?///」
英怜奈「そういうつもりだが」
ツバサ「は、はぁ…?」
英怜奈「私は引いたり罵ったりするつもりは無いし、あるいは軽蔑など微塵も感じてはいない」
英怜奈「ツバサ、私もお前と同じ気持ちなんだよ」ナデ…
コス…
ツバサ「あっ…///同じきもち…って、どういうこと…?」
英怜奈「クス……わざわざ言わせる気か?こんな状況でも優位に立とうとするとは、流石だな」ナデナデ
コスコス…
ツバサ「んんっ、ふ…ぅっ///い、いまさわらないでぇ…っ」
英怜奈「わかっているよ、私に触れられるとたまらなく快感を得るのだろう?」ナデナデスリスリ
英怜奈「この私に」
英怜奈「この…」
英怜奈「『統堂英怜奈』に」
英怜奈「………フフ」
英怜奈「フフフフフフフフフフフフフフフ♪」
ツバサ「…っ」ゾクッ
英怜奈「まさに心も体も私に夢中というわけだな」スリスリ
ツバサ「なに…い、いって……ぁはっ♡」
ツバサ(おかしいよ…身体、ドンドン敏感に……どうなってるの……?)
英怜奈「大丈夫、大丈夫。私たちは相思相愛だ。何も心配する必要はない」
英怜奈「…好きだよ、ツバサ」チュ…
クチュクチュッ
ツバサ「んぉっ♡おあぁ……ひゃ、やめへ…えれなぁ……」ビクビク
英怜奈「触れられるだけではしたなく感じるほどに私のことが好きなのだろう?…いいんだよツバサ、ここには誰もいない」
英怜奈「好きなだけ…誰憚ることなく喘いでくれて構わない。チュル、レロ……」
ツバサ「ひょんな、んちゅ……ひゃめれ、ひがう……ぉぶっ」
ツバサ(どうしてそうなっちゃうのぉ…っ、おねがい英怜奈…冷静になってぇ…)
英怜奈「…私はな、ツバサ」
英怜奈「私はツバサのこと、リーダーとしても…一人の人間としても…」
英怜奈「尊敬しているし、憧れていた。お前が持つカリスマ、才能、そのすべてに…」
英怜奈「いつもキラキラと輝きを放つお前は、まさに持つべくして生まれた特別な人間…」
英怜奈「そんなお前に魅かれ、共に切磋琢磨し、笑いあい、ぶつかり合って、絆を深めていくうち…」
英怜奈「いつしか、身を焦がすほどの恋愛感情を抱いてしまったんだ。四六時中、お前を強く強く想うほど…」
英怜奈「過ちの感情だとわかっていても、消すことなど出来はしない…」
英怜奈「…そう、愛してるんだ。ツバサ」
英怜奈「ずぅぅぅぅっと前から」ヂュルル
クチュ…ジュルンッ
ツバサ「ひゃぁあっ!?///」
ツバサ(…っ!?アソコに何か……ぬるっと……こ、これまさかっ)
ツバサ(うそうそうそっ、舐められてる!?私、アソコ舐められ…)
ツバサ「や、やぁっ、ひゃめぇぇええっ♡」ゾクン
英怜奈「でも、所詮私たちは同性……だからそんな感情、胸の奥にずっと秘めて、見ないふりをしてきた」
英怜奈「世間の目、チームへの悪評、なにより……ツバサ」
英怜奈「お前に拒絶されたら、私はもう生きていけないから」
英怜奈「だが……ふふ、それも今日でお終い」チュッ
英怜奈「好き、好き……ちゅ、ちゅぅぅ……もう抑えられないんだ…」レロ チュル
英怜奈「嬉しい、愛してるよツバサ……ツバサからも、聞かせて…?」モミモミ…
ツバサ「ぁはっ、あんっ…にゃ、なにひょ…んんっ♡」
英怜奈「好きだよって、愛してるって…言ってほしい。なあツバサ…?」チュルチュル
ツバサ「…っ…」ビクビク
ツバサ(英怜奈……私の事、そんな風に思ってたの…?)
ツバサ(ああ、でも…でもごめんね……ちがうのよ英怜奈…全部、誤解なの)
ツバサ(あなたのことは好き……でも、そういう感情は……)
英怜奈「んふ…ちゅぅぅ♡」
ツバサ「んんっ、えれ、な…ぁ…」
ツバサ(英怜奈…心の底から嬉しそう。こんな顔見るの始めてかも……でも)
ツバサ(はっきり伝えないと…悲しい思いをさせるけれど、こんなの絶対間違ってる…!)
ツバサ(流されちゃ…ダメッ!!お互いのためにもここは…っ!)キッ
英怜奈「」チュッチュッ
ツバサ「ま、まっへ…英怜奈ぁ」
英怜奈「…」チュ…ピタッ
ツバサ「ぁ、はぁ…はっ……聞いて、英怜奈……私、私はあなたのこと……」
英怜奈「…」ジー
ツバサ「あなたのこと、かけがえのない仲間だと思ってる」
英怜奈「……」
ツバサ「こ、これからもあなたとは仲良くやっていきたい……アイドル活動も、プライベートでも」
英怜奈「………」
ツバサ「だから、だからこそ言わなきゃいけない!……わたし」
ツバサ「あなたとは付き…」
ギュムッ!
ツバサ「いひっ!?英怜奈そこ摘ま…」ビクンッ
クリュッ!
ツバサ「ひぎぃいいいぃぃぃッッッ!!??」ガクガクガク…
ツバサ(い、いちばんダメなトコぉッ♡ビンカンなとこ、上も下も…両方ともぉぉっ!?♡)
英怜奈「ふふふ…意外にシャイなんだな。もう言わなくても十分伝わったよ」ゴシゴシゴシ…
クリュクリュクリュッ
ツバサ(だめだめダメダメぇッッ♡いっぺんに擦らないでっ!!おかしくなっちゃうぅうううッッ♡♡)
ツバサ「あぁあああッ♡それ、それぇっ♡や、やべでぇええええッ……♡♡」ビクビクビクッ
英怜奈「ああそうか、服の上からじゃもどかしいよな。今脱がしてやるから」プチプチ
英怜奈「はぁ…はぁ…直接触れ合おう、な?」ヌガセヌガセ
ツバサ「ひっ、そ、そうじゃな…んんむっ!?」
英怜奈「んちゅ…レルっ、ふぁ…ジュル」
グチュグチュグチュ…
ツバサ(は、はげしいぃッ、ちからが……抵抗…出来な……)
英怜奈「ぷぁ、あはっ♪ツバサの、生おっぱい……キスと一緒に、キモチヨクしてあげるからな…♡ちゅ…」
ツバサ「は、んへ…ッ、らめ……ひゃ、ひゃら…あぁぁ…♡」
ツバサ(そんなことォっ、されたら……おかしく、なっちゃうよぉっ!)
英怜奈「ん、はぁ…愛してるよ、ツバサ」
ツバサ「や、ひゃめ…」
モギュッ!
ツバサ「ひぐ…っ」
グジュ…コリッ!!
ツバサ「オ゛ッ……!!??」
ビクッ!ビクンッ!!
ガクガクガク…
ツバサ「ぎひ……ッ♡あ、が…っあッ、あ゛ぁぁ……ッッ♡♡」ガチガチガチ…
英怜奈「ちゅば……イったな?イったんだなツバサ?」
英怜奈「こんなに体を仰け反らせて…は、はは……♪」
ツバサ「お゛ッ……ぉあ……っ♡」ビクンッ…ビクンッ…
ツバサ「はひ…ぃ…」ガクッ…
チョロロロ…
ツバサ「ぇ……ぇッ♡ひへ……ッ♡」ダラン…
英怜奈「……なんていやらしいカオしてるんだ。白目を剥いて…だらしなく舌を…」
英怜奈「……あはぁっ♪」ウットリ
ツバサ(キスも…乳首も……クリも膣もぉ……、同時に責められて……我慢出来るはず、ないぃぃ……♡)
英怜奈「普段の凛々しいツバサとはまるで別人……クス、それだけ私への愛が深いということだな」
英怜奈「嬉しいよ、ツバサ」ナデ…
ツバサ「ぁひゅ…っ、も……も、ぉ……」ゼーゼー
ツバサ(もう、終わりよね……これ以上……耐えられな……)
英怜奈「……クス、わかってる。私もまだまだ足りないからな」レロッ
ツバサ「ひっ……ひは、なめないれ……っ」ゾク
英怜奈「この舌は…ンッ、あはぁ…おねだりだろう?もっと欲しいってひくついてる…」チロチロ…
ツバサ「ぁ、ぁぇ……」フルフル…
ツバサ(身体が、勝手に……いや…これ以上、キモチよくされたら……)
ツバサ(だ……ダメになっちゃうぅぅ……っ)
英怜奈「据え膳食わぬは…なんてな」
英怜奈「……はむっ」
ツバサ「ひ……ひゃめ……」ブル…
じゅぞぞぞぞっ!
クリュクリュクリュクリュ…
ツバサ「お、びゅッ!?ォ、お゛おぉぉぉぉ…ッッッ♡♡」ゾクゾクゾク
英怜奈「んぢゅっぢゅぅぅぅぅッッ!…今日はとことん、愛し合おうな…つばしゃ…ぢゅ、チュゥゥ♡」
――――――
――――
――
~~~
英怜奈「んは……ちゅぶっ…ツバサ…ツバサ…」ハァハァ
ツバサ「ぉ……ぁ……」カクンカクン…
英怜奈「ん、ちゅる……ツバサ?」
ツバサ「ひゅ……ひゅ…ぅ…」
英怜奈「もう限界か、ツバサ?私はまだ…」
ツバサ「ぁ………ぁぃ………も、もぉ……」
ツバサ「ひん、じゃう…ぅ…」ヒク…ヒク…
英怜奈「…まあ、無理のさせすぎはよくないか。ふたりの時間は始まったばかりなんだ」
英怜奈「これからたくさん…仲良くしていこうな」ナデナデ
ツバサ「は……ぁ、ぁ……///」ボー…
英怜奈「む……聞いているのかツバサ」キュッ
ツバサ「んあぁぁっ!?も、もおいじるのやめへぇぇぇ……♡」ビグンビグン
英怜奈「私たちは恋人同士になったんだぞ、そうだな?」クリクリ
ツバサ「んひぃぃぃぃッ、あ゛ーーーッ♡あ゛ーーーッッ♡♡」ガクガクガク…
英怜奈「ずっと一緒だぞ、これからずっと……」クリュクリュクリュ
英怜奈「なあ…ツバサっ」クリュクリュ…ギュッ
ツバサ「っ……ッ……っっっ♡♡」グルン
ツバサ「ぉ、オオ゛……ッ♡、ふひ……ひ……ぅ」ビクン…ビクン…
英怜奈「……嬉しいだろう、ツバサ?」
ツバサ「ぅ……うれ……ひ、ぃ……でひゅ…♡」
ツバサ「これから…は、こいびと…どうし……♡♡」
ツバサ「え、エ…えへ、えへへへへへ………♡♡♡」
英怜奈「……」
英怜奈「よろしくな、ツバサ」チュ
ツバサ「ん……ひへ、へへ……」ダラン…
英怜奈「…」
英怜奈「」チラ…コク
ツバサ「…?」ボー…
英怜奈「ツバサ、穴にわずかな隙間が出来てる。身体を動かし続けたおかげかもな」
ツバサ「へ……?」
英怜奈「これなら抜けだせるかもしれない。抱えて引っ張り出してみる」ガシッ
ツバサ「ほ…ほん、とに……?」
英怜奈「ウソを言ってどうする。いくぞ、痛かったら言ってくれ」
ツバサ(やっと…やっと抜け出せるの?……この地獄のような快楽から、やっと……)
ツバサ(これで本当に、何もかもおわり……穴から出て……それから……)
ツバサ(そうだ、犯人を……でも、このまま引っ張り出されたら、下半身が……)
ツバサ(…もうどうでもいい、恥ずかしいところ見られたって今更……でも)
ツバサ(真実を知って、英怜奈…悲しむかなぁ……)
英怜奈「いち、に…さんっ」グイッ
ツバサ(ごめんなさい英怜奈、私が弱いばっかりに……あなたを傷つける結果になってしまって)
英怜奈「よし、このまま抜け出せそうだ。一気に引き抜くぞ」ズルズル…
ツバサ(あぁ…後でいくらでも、謝るから……でも、今はもう……)
ツバサ(いしきが……)カクッ
~~~
ツバサ「……………ん」
ツバサ「ん、ん……あれ…?」パチ
英怜奈「…起きたか、ツバサ」
ツバサ「えれな……ここ、学校の…」
英怜奈「プライベートルームだ、私がここまでおぶってきた」
ツバサ「えっと…ありがと?ていうか、あれ?どうして…」
英怜奈「なんだ、死んだように眠っていたから頭も働かないか」
ツバサ「ん……眠ってたって、どれくらい?あ、外暗いわね…」
英怜奈「半日ほどだろうか、学校には上手い事言い訳して泊りの許可をもらっておいた。ツバサの家族にも連絡しておいたぞ」
ツバサ「半日……うぇぇ!?もう真夜中じゃない!?なんでこんなに……」
ツバサ「あ……」
ツバサ(だんだん思い出してきた……私、いつもの路地裏通って、それから壁があって……)
ツバサ(ハマって……助けを呼んで……それから、それから……)
『おかすぞ』
ツバサ「…!?」ササッ
英怜奈「なんだ、急にスカートを抑えて」
ツバサ(そうだ…わたし、犯されそうになって)サーッ
ツバサ(それから、それから英怜奈に……)チラッ
英怜奈「…?」
ツバサ(…い、いえ、まずは状況を確認してみましょう。あの穴から出られたってことは、必然的に犯人と対面したってことだから…)
ツバサ(英怜奈には悪いけど、真実が発覚したということ…あの後犯人、無事に捕まったかしら?)
ツバサ(英怜奈を見る限り特に何かされた様子は無さそうだけど……)
ツバサ「え、英怜奈…あの、壁から出してくれて本当にありがとう。助かったわ」
英怜奈「ああ、もうあんな間抜けな事件は起こさないでくれよリーダー」
ツバサ「そ、それでね、あの後大丈夫だった?」
英怜奈「なにがだ?」
ツバサ「いやだから…壁の向こう、見たわけでしょ?」
英怜奈「ん?ああ、向こうに何かあったのか?」
ツバサ「……え?」
ツバサ(ど、どういうこと!?まさか…逃げられた!?)
ツバサ(そんな、だって直前まで私の……いや、そういえば後半あたりから私の身体、完全におかしくなってた)
ツバサ(どこ攻められてもバカみたいに感じすぎちゃって…英怜奈が遠慮無しにい、色々してくるから余計に…///)
ツバサ(意識も半分飛んでたから……もっと前には既にいなくなってたのかも…)
ツバサ(く…っ、何にしてもみすみす犯人を野放しにしてしまうなんて…!)
ツバサ(私があの時怖気づいてなければ……)ギリリ
英怜奈「どうしたツバサ、なにか心配事か?」
ツバサ「あ……その……」
ツバサ(そうだ英怜奈…。両想いだと勘違いさせまま、私のこと…)
ツバサ(謝らなきゃ…脅されてたとはいえ、恋心を踏みにじったのは事実なんだし…)
ツバサ(まあ私はもっと酷い目に合ったわけだけど…くっ、犯人め…!)
ツバサ「…あのね、英怜奈。本当にごめんなさい。引き抜いたあと、びっくりしたでしょ…?」
英怜奈「びっくり?まあよくもこんな小さな穴に入ろうと思ったものだと…」
ツバサ「じゃなくてっ!その、見たでしょ?私の、か、下半身…」
英怜奈「下半身?……ああ」
ツバサ「ショックだったよね…もう察しはついてるでしょ?あんな惨状、目の当たりにしたら…」
ツバサ「本当に、ごめん」
英怜奈「……」
ツバサ「で、でもね、英怜奈の気持ち、イヤとかそういうわけじゃ…」
英怜奈「何を謝る必要がある?」
ツバサ「……は?」
英怜奈「むしろ謝るのは私の方だ。何度も何度も絶頂に導いてしまったゆえに、あのような…」
ツバサ「え………はっ!?///」
ツバサ「いやいやいや違う違うってばあれはそういうことじゃないでしょうっ!!///」
英怜奈「さすがにお、おしっこまで漏らされるとは想定外だったよ…まあ、それだけ私への愛が…///」テレテレ
ツバサ「だからっ!そうじゃなくてほらっ、えーと…」
英怜奈「まだ何か恥ずかしい事実が?」
ツバサ「パンツとかスカート……あれ?」
ツバサ(そうだ…パンツは横にずらされただけで脱がされたわけじゃないし、スカートもめくられただけ…)
ツバサ(引き抜くときのいざこざで多少荒れてても不思議じゃない…し、処女だって奪われたわけでもないし…)
ツバサ(そんな…し、証拠が何もないじゃない!?い、いえ常識的に考えてありえないことの連続だったはずだけど…)チラッ
英怜奈「だが何も気に病む必要はない。どんなにはしたくとも、お前の全てを受け入れるよ」ニッコリ
ツバサ(完っ全に信じ切ってるじゃないのぉおおお!!!どんだけ私の事す、す、好きなのよ英怜奈はぁああああ!!??)
ツバサ(だだ、ダメよ、ダメダメ!!こんなすれ違い、あっていいはずないわ!!証拠、なにか証拠は…っ)アセアセ
英怜奈「…ツバサ」スッ…
ナデナデ
ツバサ「んあ…っ///」ピクン
ツバサ(…え?な、なんで私……っ?)
英怜奈「改めて言おう…愛してる」ナデ…スリスリ
ツバサ「は…あぁああぁぁ…っ///」ゾクゾク
英怜奈「災い転じて…とでもいうのだろうか。結果的に結ばれる形となったが、少々暴走気味だったな。すまない」
英怜奈「これからは然るべき状況で行為に及ぶとしよう。…ふふ、でも身動き一つ取れないツバサというのも、チャーミングだったよ」チュ
ツバサ「んんんっっ♡」ビクビク
ツバサ(う、そ……もうアソコ、何もされてないのに……)
ツバサ(あの時みたいに…どうしちゃったの、私のからだ……///)
英怜奈「む……ふふ、今がまさにその時か」ギュ トサ…
ツバサ「ま…まって、まって英怜奈ぁ……っ」
英怜奈「広めのソファーだ、二人分のスペースはある」スリスリ
ツバサ「や…はっ…ぁ…///」
ツバサ(な…流されちゃ…ダメ、だってばぁ……///)
ツバサ(このままじゃ……わたし、わたしぃ……っ)
ツバサ「ちょっと……ちょっとまってっ!」グイッ
英怜奈「…どうしたんだ」
ツバサ「あ、あのね、ちょっとその…」アセアセ…
英怜奈「…」
ツバサ「あ、た、確かめたいことがあるから、外出してくるわ!」
英怜奈「…補導されるぞ、やめておけ」
ツバサ「すぐ近くだから、ね?じ、実はそのあたりでスマホ落としちゃったかもしれなくて…」アセアセ
英怜奈「なら私も一緒に…」
ツバサ「大丈夫大丈夫っ!すぐ戻るから」
英怜奈「…」
ツバサ「…」ドキドキ…
英怜奈「…わかった」
ツバサ「あ、ありがと英怜奈。じゃあ行ってくるね」タタッ
英怜奈「………ツバサ」
ツバサ「え?」クル
英怜奈「戻ってくれないと…」
英怜奈「私は悲しい」ジィ…
ツバサ「っ……」ゾクッ
ツバサ「え、ええ、それじゃ」ガチャ パタン
~~~
路地裏
ツバサ「…………うそ」
ツバサ(壁が、すっかり無くなってる…)
ツバサ(いつもの路地裏…今までも、これからも、遮るものは何一つ無いかのように道が続いてる)
ツバサ(ありえない…だって私は……いえ、私と英怜奈はここで間違いなく…っ!)
ツバサ(壁…あの穴の開いた壁、あれは確かにあった!紛れもなく存在していたの!英怜奈もはっきりと見ているんだから間違いない)
ツバサ(その壁が跡形もなく消え去るなんて…これじゃ証拠どころか…)
コツ…コツ…
ツバサ「誰っ!?」
ツバサ(まさか犯人…!犯行現場に戻るとはよく言われるけれど、本当に…)
あんじゅ「…あらぁ、ツバサじゃない」
ツバサ「あ…あんじゅ?なんだ…」
あんじゅ「なんだとはご挨拶ね、こんな時間にどうしたの?」
ツバサ「いやちょっと…ってそれはこっちのセリフよ、あんじゅこそどうしてここに?」
あんじゅ「近所でレコーディングだったの、ちょっと遅くなっちゃってね。それであなたがここに入っていくのが見えたからつい…」
ツバサ「そう…こんな人気のない場所、危ないから通るのやめたほうがいいわ」
あんじゅ「そういうあなたはどうなの?よく使ってるくせに」
ツバサ「う……そうだけど」
ツバサ(あんじゅにもこの話、したほうがいいのかしら…?)
ツバサ(でも…あ、あんな恥ずかしい出来事、なんて説明すれば…///)
あんじゅ「で、ツバサはどうしてここに?」
ツバサ「あ、と…」
あんじゅ「ふふ…もしかして落とし物?」スッ
ツバサ「…あ!私のスマホ!?」
あんじゅ「さっきそこで拾ったわ。もう、有名人が落としていいものじゃないわよぉ?…はい」
ツバサ「そ、そうね、ありがとうあんじゅ。…ねえ、ほかには何か無かった?」
あんじゅ「他にも落とし物が?」
ツバサ「そうじゃないけど…例えば、こんなところにあるはずの無いものがあったり…」
あんじゅ「…なぞなぞ?」
ツバサ「ちがくて、その…この道を塞ぐくらい大きな壁、とか?」
あんじゅ「?」
ツバサ(もうっ、こんなトンチンカンなこと言われてもわかるわけないじゃない…)
ツバサ「…ごめん、なんでもないわ」
あんじゅ「ふーん…よくわからないけどぉ、ドラマの撮影でもやってたんじゃない?」
ツバサ「…ドラマ、か」
あんじゅ「そ、ドラマのセットならありえるでしょ?」
ツバサ(そりゃ、あまりにもドラマチックといえばドラマチックだったけど…そんな雰囲気どこにも…)
prrr
ツバサ「あ…英怜奈から?」
あんじゅ「いいわよ、出てあげたら?」
ツバサ「ええ……もしもし」ポチ
ツバサ「あ、見つかったわよ、この通り…そう、わざわざありがと」
ツバサ「う、うん…今戻るから……えっ、べ、別にシたくないわよっ!///」
ツバサ「え……いえ、そういうわけじゃ……う、ウソじゃないから……ね?」
ツバサ「だからそんな……わ、私もす、す、好き…よ」
ツバサ「う、うん……すぐ、戻る……じゃあ」ポチ
ツバサ「……」
あんじゅ「」ニヤニヤ
ツバサ「…なに、そのにやけ顔」
あんじゅ「うふふ…いつの間にそんな関係になったの?気になるなぁ♪」
ツバサ「…いつの間にか、ね」
あんじゅ「ふぅん……ま、早く戻ってあげなさいな。何なら明日の朝練、遅れてもいいわよ♪」
ツバサ「そんな気遣いいいわよ!でも、もう行くわ…」
あんじゅ「…ツバサ」
ツバサ「ん?」
あんじゅ「これからもA-RISE、大事にしていこうね」
ツバサ「…?ええ、そうね」
あんじゅ「夜道気をつけてね?」
ツバサ「あなたも、ひったくられるんじゃないわよその……何それ?」
あんじゅ「ああこれ?」ゴソッ
あんじゅ「マイクケース…よ♪」
ツバサ「マイクケース?にしてはずいぶん大きい…」prrr
ツバサ「あ、英怜奈……そ、それじゃ」クル
あんじゅ「もうびっくりしてスマホ落とさないでねー」フリフリ
ツバサ「ええ、また明日ねっ」タッタッ…
あんじゅ「」フリフリ
あんじゅ「…」
あんじゅ「ふふふ…♪」
ポチポチ
prrr…ガチャ
あんじゅ「もしもし…ええ確認しました、ご苦労様です。お支払いは後日…」
あんじゅ「すみません、撮影内容は学院機密ですので……ええ、また何かありましたら」ポチッ
あんじゅ「えっとぉ……建造費用……人払いの人件費に……」スッスッ…
あんじゅ「あとは…おクスリ代か、口止め料も込みでぇ…」スッ…
あんじゅ「ん~お父様に何か言われるかしら?…まあ、この程度のはした金、出世払いで許してくれるわよね」
あんじゅ「だってA-RISEは……うふふ♪」ペロ…
~~~
ツバサ(その後、学院の生徒にあの路地裏のことをそれとなく聞いてみたけど…)
ツバサ(人が数人出入りしていた…程度の情報しか得られず、結局壁に関することは何一つわからなかった)
ツバサ(英怜奈にもあの時のことを聞いてみたけど…)
英怜奈『さあ?あまり意識していなかったから』
ツバサ(壁に関してはあんまり興味が無いみたい。もうっ、間近で見た一人なんだからちゃんと思い出してよ!)
ツバサ(なんて、あんまり突っ込んでその話をすると…)
英怜奈『なぜそこまで気にするんだ?』
英怜奈『さっきから壁壁壁かべかべ…壁の話ばかりじゃないか』
英怜奈『私とのことは?なあ?なあ?なあ?』
英怜奈『…ふふ、わかってるよツバサ。照れ隠しなんだろう?』
英怜奈『困ったやつだ。どんなお前でも受け入れると言ったじゃないか』
英怜奈『この気持ちがいい加減であるはずがない。…もちろんツバサだって』
英怜奈『 そ う だ よ ね ? 』ジィィ…
ツバサ(なんて迫ってくるんですもの…知らなかったわ、英怜奈って結構執着するタイプなのね…)
ツバサ(あんなこわ…もとい真剣な目をされたら…。うぅ、なんかもう後に引けない感じになっちゃってる…)ゾクッ
ツバサ(証拠も何もないのに、実は全部犯人がー…なんて言ったら英怜奈がどんな行動を起こすか…)
「ツバサ」
ツバサ「!」ドキッ
英怜奈「どうした、集中してるのか?」
ツバサ「え、えとその…」アセアセ
英怜奈「しっかりしてくれ、次はお前の出番だ」
ツバサ「わ、わかってるわよ!ちょっと段取りをシミュレートしてただけ」
英怜奈「ほう?珍しく慎重じゃないか」
ツバサ「珍しくって…」
英怜奈「そのままの意味だが?少しは自身の行動を顧みてはどうだ」
ツバサ「う…」
英怜奈「ふふ…まあ、それがツバサの良さでもある」
ツバサ「な、なによ、褒めたり詰ったり。…ま、まあこれからはリーダーとして迷惑をかけないよう努力していくつも」
英怜奈「いいんだよツバサ」サワッ
ツバサ「ひんっ///」ピクン
英怜奈「気負いすぎるな、いつも通りのお前でいけばいい」ナデナデ
ツバサ「ん、はっ……ぁ///」ブルブル
英怜奈「そんなお前がいてこそのA-RISEなんだ……そうだろう?」スリスリ
ツバサ「あ、アッ……や…ぁ…っ///」ハァハァ
英怜奈「たとえ躓いても私たちが…私がずっとそばで支えてあげるよ」スル…モギュ
ツバサ「んぁッ♡…こ、こんなとこで……やめてぇ…っ///」フルフル
英怜奈「クス…こんなところでもキモチよくなれるんだな、ツバサは。もう二、三歩歩けばお客様の前だというのに」モミモミ
ツバサ「ぅぅ…らめ、ライブ…出来なく…ぅんんッ♡」
英怜奈「それは困る」パッ
ツバサ「あ、は…っ、はー…はー…っ///も、もう……行ってくるわ」
英怜奈「ああ…」
英怜奈「続きはライブ後に、な」ボソッ
ツバサ「……っ///」ゾクゾク…
ツバサ「…」
ツバサ「」タタタッ…
ミンナー!
ウオォォォォ
英怜奈「…」
あんじゅ「くすくす…仲睦まじいようで何よりね♪」
英怜奈「…」
あんじゅ「二人のキズナ、そして…A-RISE」
あんじゅ「もう離れられないほどに深く深く……フフフ♪」
英怜奈「…」
あんじゅ「大丈夫。『アレ』を使ったのは最初の一回きり…もう身体に効果は残ってないはずよ」
あんじゅ「後はあなたの調きょ…もとい、『愛』あってこそね。クスクス…♪」
英怜奈「…ツバサの愛は私だけのものだ」
あんじゅ「もう、わかってるって。もしかして妬いてる?」
英怜奈「…別に」
あんじゅ「いいじゃない、最後の一線は超えてないんだし。結構苦労したのよ?オクスリの分量とか色々実験してさ」
あんじゅ「おかげで『協力』してくれた娘、何人かコワしちゃった♪」ペロッ
英怜奈「…あまり退学者を出すな。学院の評判に関わる」
あんじゅ「そこはお父様が揉み消してくれるから平気。あんなロクデナシでも一応権力者だから」
英怜奈「…歪んだ娘を持って親は大変だな」
あんじゅ「それ、あなたが言えたこと?」
英怜奈「……ふふ」
あんじゅ「クス……私はただ」
あんじゅ「この居場所(チーム)を守りたかった。ずっと、ずっとね」
あんじゅ「絶対に無くしたくない、離れたくない……って、ただそれだけ」
英怜奈「…」
あんじゅ「…んふ、これぞまさに、WIN-WINってやつかしら♪」
英怜奈「…」
英怜奈「ああ、そうだな」クスッ…
~~~
ツバサ「さあ、いくわよー!」
ワァァァァ
ツバサー!
ツバサ(この熱気、歓声…やっぱライブはこうでなくっちゃ!)
ツバサ(もっともっと盛り上げて、お客様をドキドキワクワクさせて…)
ツバサ(今この時を目一杯楽しんでもらう…それこそが、私にとって最っ高に気持ちいい瞬間♪)
ツバサ(……のはずだったのに)
ワァァァァ
ツバサ(今の私には、物足りない…)
ツバサ(どれだけ歓声を浴びても…最高のパフォーマンスで熱狂させても…)
ツバサ(物足りない…満足出来ない…)
ツバサ(キモチよく、なれない…)
ツバサ(…わかってる。全ては、あの出来事が原因)
ツバサ(あれから私の心と身体、すっかりオカシクされちゃった…)
ツバサ(本当に、酷い事件…あの犯人は今なにをしてるのかしら?)
ツバサ(あの、犯人は…)
ツバサ(……)
~~~
ツバサ『なにかわかった…?』
英怜奈『…』ボソボソ
ツバサ『…英怜奈?』
英怜奈『』チラ…コク
ツバサ『…?』
英怜奈『ツバサ、穴にわずかな隙間が出来てる。身体を動かし続けたおかげかもな』
~~~
ツバサ(まるで示し合わせるかのような素振り…)
ツバサ(ねえ英怜奈、あれはなんだったの?)
ツバサ(あなたには見えてたの?壁の向こうの誰かさんが…)
エレナー!
英怜奈「私たちのパフォーマンス、楽しんでいってください」ニコッ
キャー!
~~~
ツバサ『マイクケース?にしてはずいぶん大きい…』prrr
ツバサ『あ、英怜奈……そ、それじゃ』クル
あんじゅ『もうびっくりしてスマホ落とさないでねー』フリフリ
~~~
ツバサ(驚いた拍子に落としたって、どうして知ってたの?)
ツバサ(そんなの、その場に居合わせない限り、わかりっこないじゃない…)
ウオー
アンジュー!
あんじゅ「うふふ♪」フリフリ
ツバサ(………ねえ、英怜奈、あんじゅ)
ツバサ(本当はなにか知ってるんでしょう…?)
ツバサ(もしかして…あなたたちが…)
英怜奈「いつも応援ありがとう!」
あんじゅ「私たちのライブ、最後までついてきてねー♪」
ワアァァァ
ツバサ(……)
ツバサ(私は…)
――――――
――――
――
あんじゅ「ふーっ、おつかれー♪」
英怜奈「お客様も大盛り上がりだったな。過去最高といってもいい」
あんじゅ「ええ、これも日々の努力とチームの結束あってこそ。でしょ?ツバサ」
ツバサ「…え、ええ、そうね」
英怜奈「学院からの評価も上々だ、A-RISEとしてのプロデビューも全面的にサポートしてもらえるだろう」
あんじゅ「それはよかったわ。これからも三人一緒に頑張りましょうね♪」
英怜奈「ああ。…A-RISEを守ることが出来て嬉しいよ」
あんじゅ「あらあら、英怜奈は愛しのツバサちゃんと離れるのがイヤなだけでしょ?」
英怜奈「ち、茶化すなっ!…そういうお前だって」
あんじゅ「もちろん嬉しいわ。だってA-RISEがあったから、今の私があるんですもの」ニッコリ
英怜奈「…ふふ。この三人だからこそのA-RISE…誰が欠けても成り立たない、ということだな」
ツバサ「…」
ツバサ(二人の気持ちにウソは無い……それは誰よりも私が理解してる。だって一緒に戦ってきた仲間ですもの)
ツバサ(でも、だったらどうして…)
ツバサ(…確かめなきゃ、いけないよね。このままで終わらせちゃ、私自身が納得出来ない)
ツバサ(私の思い過ごしならそれでいい……でも)
ツバサ(場合によっては…チームを……)
あんじゅ「ということでぇ、そんな二人を今後も末永く見守っていきまーす♪」
英怜奈「保護者かお前は……まあ、ある意味で理想の関係かもしれないな。私達三人は」
英怜奈「そうだろう、ツバサ?」
ツバサ「…え?」
あんじゅ「ツバサも嬉しいわよね?私達と一緒で」
ツバサ「あ…」
英怜奈「我々は一蓮托生…そうだろう、ツバサ?」
ツバサ「そ…えと…」
あんじゅ「…」ニコ…
英怜奈「…」ジィィ…
ツバサ「…………あ」
ツバサ「……あ、あの、ね……二人とも」
ツバサ「実は…き、聞きたいこ…」
ガシッ
ツバサ「とォ…っ///」ピクンッ
英怜奈「ツバサ」
英怜奈「舌を出して」
ツバサ「…っ」
ドクンッ…
ツバサ「…」ハァ…ハァ…
ドクンドクン…
ドクンドクンドクンドクン…
ツバサ「………んれ」レロ…
英怜奈「…んぢゅっ」
ツバサ「ぅ…ひゅっ……ぁぁ…ッ///」ビクビク
あんじゅ「…」ニコニコ
ツバサ(……あれ、なに考えてたんだっけ?)
ツバサ(ああたしか…二人に…だいじなこと…)
ツバサ(……あはは、わたしったらばかだなぁ)
ツバサ(だって…)
チュル…
ツバサ「……えへぇ♡♡♡」トロン…
ツバサ(こんなにキモチイイことしてくれるのに…)
ツバサ(はなれられるわけ…ないじゃない…♡)
終わり
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