勇者｢西園伸二の本領発揮da･yo･ne｣

魔王｢！？｣ｻﾞﾜ

戦士｢気を付けろ西園伸二だ！躊躇いなく殺しに来るぞ！｣

多重人格なら

～勇者脳内会議～

勇者（law）「今日は私の担当のはずです、勝手な行動は慎んでいただけませんか？」

勇者（chaos)「あァ！？てめえこそ勝手に変なもん引き受けてんじゃねえよ！！」

勇者（law)「変なものとは何です？邪なる魔王を討ち滅ぼすこと、これ程までに崇高な目的はないでしょう？」

勇者（chaos)

上はミス

～勇者脳内会議～

勇者（law）「今日は私の担当のはずです、勝手な行動は慎んでいただけませんか？」

勇者（chaos)「あァ！？てめえこそ勝手に変なもん引き受けてんじゃねえよ！！」

勇者（law)「変なものとは何です？邪なる魔王を討ち滅ぼすこと、これ程までに崇高な目的はないでしょう？」

勇者（chaos)「だからそれが嫌なんだよ！！」

勇者（neutral)「まあまあ落ち着いて二人とも」

勇者（neutral)「引き受けてしまったものはしょうがないし、とりあえず出発しようよ」

勇者ｃ「大体、俺はどちらかというと魔王側なんだよ！！」

勇者ｃ「あっちの方がよっぽど暮らしやすそうだ」

勇者ｌ「またあなたは馬鹿なことを……そんなことばっかり言ってると天罰が下りますよ？」

勇者ｃ「知るかよ、んなもん」

勇者ｃ「そもそもこの国の方が打倒すべきだと思うがな」

勇者ｃ「一部の無能な貴族が権力を握り、多くの有能な奴らが虐げられている」

勇者ｃ「力のある奴が上に行く、それこそが世界のあるべき姿だろ？」

勇者ｎ「お、落ち着いてってば！！」

勇者ｌ「そんな……力のある者が上に行くなんて野蛮な国にしかなりませんよ？」

勇者ｌ「それに彼等貴族は神の教えにより、我々を導いてくださっている」

勇者ｌ「そしてきっと近い将来、我々は神の下で永劫の安寧を約束されるのです！」

勇者ｃ「んな世迷言信じられるかよ！！」

勇者ｃ「やっぱり一度ここで誰がこの体の所有権を握ってんか確認した方が良さそうだな、おい」

勇者ｌ「私は構いませんよ、私には神のご加護がありますからね、負けるはずがない」

勇者ｎ「だ、だからちょっと待ってよ！！」

勇者ｌ「どうかしたのですか？」

勇者ｎ「自分通しで争うなんて……そんなこと駄目だよ！！」

勇者ｃ「怖気づいたのか？」

勇者ｎ「ち、違うよ！！大体そんなことして何になるのさ！？」

勇者ｌ「ここで私たちの精神を統一させておくことは必要だと思いますよ？」

勇者ｎ「で、でも……」

勇者ｃ「あァ！？だったらてめえはすっこんでろよ」

勇者ｃ「大した意見もないくせに出張って来てんじゃねえ！！」

勇者ｌ「おや？しかしそうこうしているうちに朝が近くなってしまいましたね」

勇者ｌ「このまま続けていては目が覚めてしまうと思うのですが、どうします？」

勇者ｃ「チッ、仕方がねえ、今夜はこの辺にしておくか……」

勇者ｎ「（よ、良かった……）」

勇者ｌ「では、今日も私が表に出るという事で……」

勇者ｃ「はあ！？今日は俺のはずだろ！？」

勇者ｌ「昨日私の担当だったのに、勝手に出てきて城で暴れていたのはどこの誰ですか？」

勇者ｌ「約束を破ったのはあなたの方なのですから、文句はないでしょう？」

勇者ｃ「チッ……勝手にしろ」

勇者ｌ「あなたもそれでいいですね？」

勇者ｎ「う、うん……僕は別に……」