パン「こう?」♪~~
悟空「そうそう、うめーぞパン」
パン「ほんと?」
悟空「ああ、みんなに聞かせたらうますぎてビックリしちまうぞ」
パン「そっかー、パパやママたちにもはやく聞かせてあげたいな~♪」
悟空「サタンあたりは、感動しすぎて気絶しちまうかもしれねえな」
パン「あははー、それはおじいちゃん大げさすぎー」
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悟空「そろそろ家のちかくだな……今日の修行はここまでにすっか」
パン「明日はどうするの?」
悟空「そうだなー……明日は地球3週くらいいってみっか」
パン「わかった! じゃあまた明日ね、おじいちゃん!」
悟空「おう! 悟飯やビーデルによろしくな!」
悟空「そんじゃあ、オラは界王さまんとこ行ってもうちっと鍛えてくっか」
シュン!
パン「ただいまー」
ビーデル「おかえりなさい」
サタン「おかえりパンちゃん!!」
パン「サタンおじいちゃん!」
サタン「遊びに来たのにパンちゃんは修行に行ってるってきいて、おじいちゃん待ってたんですよ~」
パン「えへへー、ちょっとグルって一周してきたの」
サタン「悟空さんがいっしょなら大丈夫だと思うけど、この辺は危ないところも多いから十分気を付けなきゃダメだよー」
パン「大丈夫だよ、あたしたち空とんでたから」
サタン「へ? そらをとんでた??」
パン「そうだ、今日修行中に悟空おじいちゃんにくち笛おそわったから聞かせてあげる!」
サタン「お~それは楽しみだ!」
パン「いくよ、♪~~~、♪~~~~~~~」
サタン「う、うまい! なんてすばらしいくち笛なんだ!!」
パン「ほんと?」
ビーデル「ええ、ママもびっくりしちゃった! すっごい上手よ」
パン「そっかー、じゃあみんなにも聞かせてくるねー」タタタ.....
サタン「あー、まってパンちゃん! おじいちゃんもおおおおおおおおおお!!!!?」
ビーデル「あー、もう……帰ってきたばっかりなのに」
サタン「ビビビ、ビーデル! いまパンちゃんが空を……!!」
ビーデル「うん、いまお義父さんが舞空術を教えてるみたいなの」
サタン「大変だ! すぐに追いかけないと!!」
ビーデル「でも、もうわたしが追いつけるスピードじゃないのよね……」
サタン「そ、そんな……ブウさんは今おやすみちゅうだし、わたしはどうすれば……」
サタン「そうだ、ベジータさんなら!」
RRRRR......ピ
ブルマ「なによサタン、は? パンちゃんが飛んでったからベジータに探させてくれ?」
ブルマ「うちのベジータがそんな事でうごくわけないでしょ」
ブルマ「大体そういうことはベジータより孫くんに……ああ、そういえば電話なんて持ってなかったわね」
ブルマ「まーでも大丈夫でしょ、パンちゃんしっかりしてるし」
ブルマ「迷子になったらどうするんだ……って、パンちゃんもう気で人の場所探せるんでしょ?」
ブルマ「もし誘拐されたら? あの子を誘拐できるヤツなんていやしないいわよ」
ブルマ「宇宙人や破壊神? んなヤツらが早々地球に来てたまるもんですか!」
ブルマ「…………」
ブルマ「…………」
ブルマ「…………」
ブルマ「…………」
ブルマ「…………」
ブルマ「わかったわよ! トランクスにでも様子見に行かせるから! ええ、もうきるわよ!」
ブルマ「……ったく」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」ピク
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」
パン「ピッコロさーーん!」
ピッコロ「パンか」
ピッコロ「よくここがわかったな」
パン「うん、こっちのほうからピッコロさんの気がしたから!」
ピッコロ「そうか…今日はなんの用だ?」ニッ
パン「うん、くち笛をおぼえたからピッコロさんに聞いてもらおうと思って!」
ピッコロ「なに!? くち笛だとっ!!」
パン「どうしたのピッコロさん?」
ピッコロ「い、いやなんでもない!」
パン「そうなの? じゃあいくよ―――」スー
ピッコロ「そうだ! 今日はグレートサイヤマンごっこをしないか!?」
パン「えー」
ピッコロ「ほら、オレが悪の宇宙人ピッコロ大魔王の役をするから、な! な!!」
パン「今日はピッコロさんにくち笛きいてもらいたいのに…」
ピッコロ「そういえば、今日はデンデに呼ばれているんだった!!」
パン「…………」
ピッコロ「スマン、パン! くち笛はまたこんど……」
パン「ピッコロさんあたしのくち笛ききたくないの?」グス
ピッコロ「っと、思ったがオレの勘違いだ!! さあ、パン! くち笛を聞かせてくれ!!」
パン「ほんと! じゃあいくよ~」
ピッコロ「…………ッ」
悟天「あーあ、なんでぼくまでパンちゃんを探しに行かなきゃいけないのさ」
トランクス「元は悟天の家のもんだいだろ? 巻き込まれたのはオレのほうだってーの」
悟天「まったく、サタンさんも心配性だよね」
トランクス「まー戻ったらママがおやつ出してくれるって言ってたし、さっさとつれて帰ろうぜ」
悟天「えーっと、今はピッコロさんのとこかな?」
トランクス「だな! もうすぐつくころだけど……いたいた」
パン「♪~~~~~~~」
ピッコロ「…………………ッッ!!」
トランクス「おーいパンちゃーん、ピッコロさーーん!」
パン「あ、トランクスくんに悟天くん」
悟天「パンちゃんが急に飛び出しちゃうから、サタンさんが心配してたよ」
パン「そっかー、ちゃんと言ってからでてくればよかったね」
ピッコロ「ハァ……ハァ…………ハァ」
トランクス「ピッコロさん大丈夫? なんかいつもより顔色わるいよ?」
ピッコロ「……大丈夫だ。それよりトランクス、悟天よくきてくれた」
パン「今ねピッコロさんにくち笛ふいてみせてたんだ」♪~~~
ピッコロ「――――ッ!!!!」
トランクス「?」
悟天「あ、それぼくも知ってる! たしかお父さんから教えてもらったやつだ」
パン「あたしもおじいちゃんから教えてもらったの! ねー悟天くん、いっしょにふこ!」
悟天「いいよー、じゃあさいしょの部分からね……せーの」
ピッコロ「やめろ―――――――!!」
パン・トランクス・悟天「「「え?」」」
ピッコロ「あ……いや、悟天までふきだすとパンのくち笛がよく聞こえないからな」
ピッコロ「今日はパンのくち笛だけをきかせてくれ……」
パン「わかった! じゃあいっくよー、♪~~~~」
悟天「まったく、ピッコロさんもパンちゃんにメロメロだね」
トランクス「だな」
『………ス、トランクス』
トランクス「悟天、いま何か言ったか?」
悟天「何も言ってないよ」
トランクス「……気のせいか」
ピッコロ『トランクス……オレだ、ピッコロだ』
トランクス「ピッコロさん!?」
ピッコロ『声を出すな……今は直接お前の頭にはなしかけている……バレるとマズイ』
トランクス『それは分かったけど、急にどうしたのさ』
ピッコロ『わけは後で話す……だから一刻も早くパンを自然に連れ出してくれ……』
トランクス『別に構わないけどなんで――』
ピッコロ『早くしろ! もう長くはもたん…………ッ』
トランクス「は、はい!」
悟天「どうしたのトランクスくん?」
トランクス「そういえばパンちゃん、うちのママがおやつ用意してきみを待ってるんだ」
パン「ほんと!?」
トランクス「ああ本当さ! な、悟天」
悟天「うん、用意してるからパンちゃん連れてきてって言ってたよ」
ピッコロ「……それなら待たせてはいかんな……パン、オレはもういいからブルマのとこへ行ってやってくれ」
パン「わかった! ピッコロさんまたねー!!」
悟天「またねー!」
トランクス「えっと……じゃあね、ピッコロさん!」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………」
ピッコロ「…………いったか」
バタッ
「……ロさん! ピッコロさん」
ピッコロ「うっ……うーむ…」
悟飯「ピッコロさん!」
ピッコロ「ご飯……か」
悟飯「その様子だとやはり……」
ピッコロ「ああ、パンがくち笛を聞かせにきた」
悟飯「すみません! パンにはぼくの方から言っておきますので」
ピッコロ「いや、いい」
悟飯「ですが!」
ピッコロ「それより、悟飯……一つ頼み事をきいてくれんか」
パン「ただいまー」
悟天「ただいま、つれて帰りました」
ビーデル「おかえりなさい。悟天くんもありがとう」
悟天「いえいえ、このくらい。それより連れて帰るのが遅れてすみません」
ビーデル「ううん、わたしは大丈夫よ。ただ」
サタン「パンちゃん! 急に出て行っちゃダメじゃないかーー」
ビーデル「パパがね……」
悟天「サタンさんは心配しすぎなんですよ」
サタン「なにを言っとる悟天くん! かわいい孫を思うのは祖父として当然のことだ!」
サタン「悟飯くんだってパンちゃんの事をきいて、すぐに探しにいったんだぞ」
悟天「兄ちゃんが?」
ビーデル「そうなのよ」
ビーデル「『パンがみんなにくち笛を聞かせに行った』って聞いたら、すごい勢いで飛んで行っちゃって」
悟天「でもぼくもトランクスくんも、兄ちゃんに会ってないし……どこ行っちゃたんだろ」
ピッコロ「悟飯―――! もう一回だ!!」
悟飯「ダメです、ピッコロさん! これ以上はピッコロさんの体が!!」
ピッコロ「いいからやれ――――!!」
悟飯「くそっ! ♪~~~~~~~~」
ピッコロ「ぐあああああああああ!!!!!」
おわり
某アニメで口笛ふいてるシーン見て、なんとなく思いついた(思い出した)ネタ
時間軸としては原作ラストの天下一武闘会より前くらいです
いまやってる超はどこまでするのだろうか…
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