書き溜めなし
繋ぎなんで、すぐに終わると思う
気に入らないところがあったとしても大人の態度を忘れずに
幼馴染「うわー!蝶々だぁ~!」
玄関扉を開けると、楽しそうに蝶々を追いかける幼馴染が目に入る
男「……待たせてスマン」
俺は謝罪の言葉を幼馴染にかけたが、まるで聴いていない
幼馴染は蝶々を追いかけることに夢中のようだ
……今日は金曜日
っていうことは面倒な人格か
幼馴染「……あれ、男くん居たの?」 ニカーッ
どうやらこちらに気付いたらしい
幼馴染は無邪気な笑顔をこちらに向けながら、近づいてきた
男「蝶々、もう追いかけなくていいのか?」
幼馴染「うん、可哀想だし」
男「……そうか」
蝶々を追いかけ回した後とは思えない発言だな
何も考えずに追いかけて、飽きたからやめる。何とも子供らしい行動だ
幼馴染「じゃぁ、学校行こう!」 ニカーッ
そう言って幼馴染は俺に手を差し伸ばした
……これって手を繋がなきゃいけないのか?
幼馴染「ほら、はやく!」
男「……わかったよ」
俺は幼馴染の手を──仕方なく──握りしめた
幼馴染「出発、しんこー!」
まだ早い朝の街に、幼馴染の声が響き渡った
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