あかり「プレゼントはあかりだよぉ」 (662)


何番煎じか分からないクリスマスネタです。
短めですがよければお付き合いください。
次から始まります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450891188


~パターン1~

「…なんだって?」


私は自分の耳を疑った。

目の前の少女…赤座あかりはいつもと変わらない笑顔でこちらを見ている。


「だから、プレゼントはあかりだよぉ」


どうやら聞き間違いではないらしい。

なぜあかりがいきなりこんな事を言いだしたのか分からなかった。


「えっと…よく分からないから教えてくれるかな?」


「うんっ。まず今日はクリスマスだよね?」


「うん、クリスマスだね」


「それで、クリスマスはプレゼントが貰えるよね?」


「そうだね、あかりがプレゼントを渡すから家まで来て欲しいって言ったんだよね」


「そして今年のあかりから結衣ちゃんへのプレゼント
はあかりです!」


「どうしてそうなったんだ…」


「うーん…は、恥ずかしいんだけどね…」


恥ずかしいとは何なのか。


「えっとね、結衣ちゃんのプレゼント何がいいかなぁって京子ちゃんに相談したの。そしたら…」


「結衣はあかりが好きだからあかりをプレゼントすればいい、って…」


全身の血の気が引くのが分かった。

なぜ京子にバレたのか、そもそもなぜあかりは京子に相談してしまったのか。

様々な思考が脳内を駆け巡るが何一つまともな答えは出てこない。


「え!?いや、京子!?違う!え!?」


私自身何を言っているのか分からない。

言葉が断片的にしか出て来ず、恥ずかしさであかりの顔が見れない。


「ゆ、結衣ちゃん落ち着いてぇ!大丈夫だから!」


「うわあああああ!!京子の奴ぅぅううう!!」


あかりの声がかき消されるぐらい、この場にいないトラブルメーカーの名を叫ぶ。

ひとしきり叫び回ると大きな深呼吸をし、気持ちを落ち着けた。


「ごめん、あかり。取り乱しちゃって…」


「大丈夫だよぉ。それよりあんなに叫んで喉痛くない?」


言われてみれば少し痛むような気がする。


「あかりお茶入れてくるね」


大丈夫だよこのくらい、と伝える前にお湯を沸かしに行ってしまった。


あかりの部屋にぽつんと残された私は、過去を思い返してみることにした。

幼い頃、京子とあかりの三人で夕暮れまで遊んだ事。

小学校へ入学し、すぐ後を追うようにあかりも入学、また三人で一緒に遊んだ事。

小学校を卒業する時、置いていかないでとあかりに泣きつかれた事。

思い出の至るところにあかりがいた。

今思えば私がこの想いに気付くずっと前から、私はあかりに恋をしていたのかもしれない。


「お待たせ、はいどうぞっ」


「あ、ありがとう」


本人が現れたので思い出を遡るのをやめ、ふと湧いた疑問について聞いてみた。


「ねえ、あかり」


「ん?なぁに結衣ちゃん」


「プレゼントって事は私にくれるって事だよね」


「うんっ。そうだよぉ」


「あかりを、私にくれるの?」


「…うん」


時間が止まった。

いや、そう感じただけだったがその返事を聞いた瞬間から物音一つ聞こえなくなった。

あかりの顔は真剣そのものだ。

私はどんな顔をしているだろうか。


時間が止まった。

いや、そう感じただけだったがその返事を聞いた瞬間から物音一つ聞こえなくなった。

あかりの顔は真剣そのものだ。

私はどんな顔をしているだろうか。


「ねえ、あかり。あかりはクリスマスプレゼント何が欲しい?」


「…結衣…ちゃん…」


「そっか。メリークリスマス、あかり…」


「メリークリスマス、結衣ちゃん…」


その言葉でどちらともなく近づき、私達は聖なる夜にプレゼントを交換した。


甘く、雪のようにふわりと柔らかく儚い、そんなプレゼントだった。


~パターン1 終~


~パターン 2~

「あかりも冗談が上手くなったなー」


「もうっ京子ちゃんてば!あかりは真剣なんだよぉ!」


「どっちかってとあかりは銃だよね。お団子発射ー!的な?」


「あかりは武器じゃないよぉ!」


「まぁまぁいいじゃん、あかりは強いってことで」


「えへへ…ってちがーうっ!!」




「ねえ、京子ちゃん」


「ん?なにあかり?」


「…どうしてお話を逸らすの?」


「やっぱり、あかりなんていらなかったんだよね……」


「ご、ごめんね京子ちゃん!ちゃんとプレゼント持ってくるから…」


「あかり」


「ごめん!!」


「え…?」


「…私ね、怖いんだ」




「あかりの事は好きだよ。でも多分結衣もあかりの事好きだと思う」


「もちろん、ラブの方で。だからこそ、怖かったんだ」


「もしあかりと私が付き合って、結衣とギクシャクして…ごらく部みんなで居られなくなるって思ったら…」


「そんな私の勝手な想像であかりを泣かせちゃって…ごめんねあかり」


「う、ううん、あかりは平気だよぉ!」


「それで、プレゼントは受け取ってくれる?」




「え?だからあかりと付き合うと結衣と」


「でもさっき、勝手な想像って言ったよね?」


「実際どうなるかなんて分からないんじゃないかなぁ?」


「で、でも!」


「じゃあ、あかりは結衣ちゃんと付き合った方がいいの?」


「ダメ!絶対ダメ!!あかりは私のだから!!!」


「あ…」


「今のが本音だよね、京子ちゃんっ」


「あ、あかりに出し抜かれる日が来るとは…」


「えへへ、ごめんね京子ちゃん。だって京子ちゃんってばあかりや結衣ちゃんの事ばっかりなんだもん」


「だ、だからあれは…ええーい!!もうどうにでもなれ!!」


「うわあっ!京子ちゃん急に抱きついてきたら危ないよぉ!?」


「知らん知らん知らーん!!私のプレゼントなんだからどう使おうが私の勝手だろ!?」


「き、京子ちゃんっ!お胸触っちゃダメ…ちょっ…」



\アッカリ―ン/

~パターン 2 終~



ちなつ「裸でリボン巻いてなにやってんのあかりちゃん!?」


あかり「ちなつちゃんへのクリスマスプレゼントだよぉ」


ちなつ「えーっと…ありがとう…?」


あかり「えへへ、どういたしまして!」


ちなつ「でもどうせなら結衣先輩がよかったなぁ」


あかり「ちなつちゃんっ!」


ちなつ「ひゃあ!?どうしたのあかりちゃん、いきなり大きい声出して…」


あかり「あかりがプレゼントだよぉ!」


ちなつ「さっきも聞いたけど?」


あかり「あかりの事好きにしてもいいんだよぉ!?」


ちなつ「本当に今日どうしたのあかりちゃん!?」




ちなつ(ん?あかりちゃんのお団子が三つ……ってたんこぶ!?)


ちなつ(なるほど、あれのせいであかりちゃんが変になってるってわけね)


ちなつ「あかりちゃん、こっち来て?」


あかり「なぁに?」


ちなつ「えいっ」ゴスッ


あかり「」


ちなつ「ふっ計画通り…」


ちなつ「それにしても大胆ね、あかりちゃん…」


ちなつ「…あかりちゃんって綺麗な身体してるわね」




ちなつ「はっ!?結衣先輩と言う人がありながら私は何を考えてるの!?ダメよチーナ…」


あかり「うーん…」


ちなつ「あ、気が付いた?」


あかり「……」


ちなつ「あかりちゃん…?」


あかり「…ちーなぁ」


ちなつ「!?///」


あかり「んっ」

チュッ

ちなつ「」プツン


………………………………

…………………………

…………………

あかり「いたた…頭が痛いよぉ…」


あかり「うーん、昨日の記憶が…何してたんだろう?」


ちなつ「んぅ、おはようあかりちゃん…」


あかり「あ、おはようちなつちゃん…ちなつちゃん!?」


ちなつ「あ、そうそう。ちゃんと責任取ってね、あかりちゃん?」


あかり「ええ!?何の!?」


ちなつ「私のハートにプレゼントを置いていった責任よっ」

チュッ

~パターン 3 終~

とりあえず溜めてた分は終わりです。

年始まで書き続けたいのでよかったらあかりと誰かでリクエストお願いします。
(パターン1風に、等書いて頂けると助かります。)
書いて頂いたリクエストは、本日14時頃に再開するのでその時に上から順に消化させて頂きます。

それではまた。


「ごめんなさい、赤座さん。ちょっと状況が整理できないわ…」


私は生徒会室で書類の整理をしていた。

本日12月24日は終業式だったので古谷さんや大室さんはもちろん、千歳も先に帰らせた。

そしてお昼を済ませ、生徒会室に足を運び書類整理をしていた。

すると、扉からノックの音が響き、私が扉を開けると大きなプレゼント箱があった。

中を開けると一年生の赤座あかりさんが出てきて今に至る、と言うわけなのだが全くもって理解不能だ。




「そもそもなんで私に?あまり関わりは無かったと思うのだけど…」


「だからこそ、この機会に仲良くなりたいんですよぉ」


「それに杉浦先輩はあかりの憧れですから…」


「え…?」


彼女の意外な言葉に、私の目頭が熱くなった。

と言うのも生徒会副会長という役名のもと、風紀を正し学校をより良いものにするために尽力しているが、やはり中には私を良く思わない学生もいる。


いじめ、なんてそんな大それたものではないが陰口を言われたり、時には陰湿な悪戯をされた事もあった。

そんな事が積み重なり、私は本当に正しい事をしているのか、と不安に飲み込まれそうな今日この頃。

今の彼女の言葉に、かつてない程の救いを感じた。


「そうだったの…ありがとう、赤座さん…っ」


「杉浦先輩…?どうしたんですか?」


「な、なんでもないわ!だから心配はノンノンノートルダムよ」




「でも…少しだけ、いいかしら?」


ぽつりと呟くと返事も待たず彼女を抱きしめていた。

少し力を入れると壊れてしまいそうな、とても小さな身体。

しかし、不思議と心が穏やかになっていくのが分かる。


「杉浦先輩…いつもお疲れ様です」


「あかりはずっと杉浦先輩のこと、見てますからっ」


腕の中で彼女の優しい体温を感じながら、私は惚れやすいのかもしれない、と密かに思った。


「あ、赤座さん…」


「はい、なんですか?」


「最高のプレゼントを、ありがとう」


「えへへ…メリークリスマス、杉浦先輩っ」


~杉浦綾乃 終~



「お姉さん、何してるんだし」


「花子ちゃんのプレゼントだよぉ。いい子にしてたからサンタさんが置いて行ってくれたんだぁ」


「…サンタさんはいないし」


「そんなことないよぉ、じゃあ花子ちゃんはプレゼントを誰から貰ってるの?」


「撫子お姉ちゃんだし」




「花子ちゃんは櫻子ちゃんのお姉ちゃんがプレゼントを置いていくのを見たことある?」


「そ、それは見たことないし…でもサンタさんは本当はいないってみんな言ってるし」


「ふふ、花子ちゃん。サンタさんはとっても恥ずかしがり屋さんで、子ども達に見られないようにプレゼントを置いていくんだよぉ」


「だからみんな見たことないって言うんじゃないかな?」


「…でも花子クリスマスプレゼントなんて頼んでないし」




「頼まれてなくてもいい子にはプレゼントを置いていくんだね、きっと」


「でもプレゼントがお姉さんってことは、お姉さんはサンタさんに連れてこられたのかし?」


「そうだよぉ、いい子にしてた花子ちゃんとたくさん遊んであげて欲しいって言われたからね!」


「お、お姉さんはサンタさんと話したのかし?」


「うん、とっても素敵な人だったよ!」


「花子もっとサンタさんの事聞きたいし!」


「じゃあたくさん聞かせてあげるね!」

……………………………
…………………………
………………………


「ありがとうだし、お姉さん」


「どういたしまして、花子ちゃん!」


「お姉さん…もう帰っちゃうのかし?」


「そうだね…お姉ちゃんが心配しちゃうから」


「うち、電話あるから…連絡すればいいし…」


「え?」


「花子、お姉さんともっとお話したいし」


「と言うかもう暗いから泊まればいいし!」


「ね、寝る場所は花子の部屋で一緒に…」


「…うん、分かったよぉ!あかりは花子のプレゼントだしね。じゃあ電話借りるね!」


「電話、こっちだし」

……………………………
………………………
…………………


「ほらね、あかりちゃんに頼んで正解だっただろ!」


「今回ばっかりは櫻子の言う通りだわ、あの子すごいね」


「あの後もずっと花子がくっついて帰り際なんて次の予定何回も聞いてたもんね」


「なんたってあかりちゃんだからね!」


「て言うかそもそもねーちゃんが花子のプレゼントを冷蔵庫なんかに隠しておくから!」


「自分でもなんであんな所に置いたか分からないわ…」


「まあ何はともあれ、花子にサンタクロースを信じ込ませよう作戦は大成功」


「あかりちゃんは毎日家に来て私も花子も楽しい!」


「私も出来のいい妹が一人増えたみたいで楽しいしね」


「大室家の怪進破は止まらねー!!」


「快進撃、ね」


~大室花子 終~



あかね(神様ありがとう…)


あかり「えへへ、お姉ちゃん驚いた?」


あかね「ふふ、とってもビックリしたわ」


あかね「それでプレゼントってことはあかりはお姉ちゃんのものよね?」


あかり「うんっ毎日お世話になってるから今日はあかりがお姉ちゃんのお世話をするんだよぉ!」


あかね(ここがシャングリラだったのね…)


あかり「そして…じゃじゃーん!お夕飯はあかりが作ったよぉ!」


あかね「あらあら、じゃあ早速…」


あかり&あかね「「いただきます」」




あかり「お姉ちゃん、あーんっ」


あかね「!?」


あかね(これは…私は明日死んでしまうのかしら…)


あかり「食べないの…?」


あかね「た、食べるわ!!あーんっ!」


あかり「はいっどうかな…?」


あかね「うん、バッチリよあかり。味付けもお姉ちゃん好みで100点満点よ!」


あかり「やったぁ!お姉ちゃんに褒めてもらえると嬉しいよぉ」


あかね(あかねはあかりが喜んでくれるのが一番幸せだよぉ…なんてね、うふふっ)




あかね「じゃあお返し、あーんしてあかり?」


あかり「わぁい!あーんっ」


あかね「はい、どう?自分で作ったご飯は?」


あかり「お姉ちゃんがあーんってしてくれたからとっても美味しいよぉ!」


あかね(もう恋人よね私達そう恋人あかりと恋人うふふふふ)

………………………………
……………………………
…………………………



あかり&あかね「「ごちそうさまでした」」


あかり「ご飯の次はお風呂だよぉ!」


あかり「お姉ちゃん、あかりと一緒に入ろ?」


あかね「あらあら、じゃあ入りましょうか」


あかね(もう色々と限界ね…)


あかね(私が本能に従うのはとても簡単な事…でもそんな事をするとあかりを傷つけてしまう…)


あかね(ここは何としてでも耐えるのよ…!)




あかり「お姉ちゃんの肌ってすっごく綺麗だね!」


あかね「ありがとう、あかり。あかりも綺麗よ?」


あかり「そ、そんなことないよぉ…//お姉ちゃんみたいにお胸も大きくないし…//」


あかり「さ、触ってもいい……?」


あかね(あ、これ耐えられないわ)


あかね「いいわよ、おいで…あかり」


あかり「っ!」ドキッ


あかり「えいっ//」


あかね「ん…どう?」


あかり「ふわふわしてるよぉ…///」


あかね「うふふ、あかりも大きくなればこんなふうになるわよ」


あかり「だといいなぁ…//」

………………………………
……………………………
…………………………


あかり「お風呂から出たら湯冷めしないうちにお布団に入るよぉ!」


あかね「もう入ってるけどね、ふふ」


あかり「あったかいよぉー…えへへ」


あかね(……)


あかね「あかり、よく聞いてね」


あかり「?うんっ」


あかね「お姉ちゃんはね、あかりの事が大好きなの」


あかね「愛してる、と言っても過言じゃないわ」


あかり「あかりもお姉ちゃんの事大好きだよぉ!」


あかね「うーん…家族愛じゃないのよね」




あかね「一人の女性として、あかりの事を愛してしまったのよ」


あかね「とても罪深いことだけどね」


あかね「それで、今日のプレゼントはあかりよね?」


あかね「先に言うけど、お姉ちゃんはあかりにキスしようと思ってるわ」


あかね「さっきの事全てを受け入れて、お姉ちゃんのキスを受けるのならこっちを向いて?」


あかね「嫌なら反対に向いて欲しいの。あ、反対に向いたからって言ってその後の態度が変わる訳じゃないから安心してね?」


あかね「…お姉ちゃんの話はこれでおしまいよ」




あかね(これでいいのよ、あかりが反対に向いて私の愛は届かない。でも、これでいいの)


モソモソ


あかり「お姉ちゃん」


あかね「え…?」


あかり「あかり、知ってたよ。お姉ちゃんの気持ち」


あかり「知ってたから今日のプレゼントをあかりにしたんだよぉ」


あかり「あかりのことで喜んでくれたり悲しんでくれたりするお姉ちゃんが、あかねさんがあかりは大好きだよぉ」


あかね「あか…り……」




あかね「いいの…?本当に私で…」


あかり「あかりはお姉ちゃんじゃなきゃやだなぁ」


あかね「ありがとう……あかり…っ」


あかり「えへへ、あかりの方こそありがとうだよぉ。あかりの事をこんなに愛してくれて」


あかね「ええ…大好きよ…愛してるわ、あかり…」

チュッ

~赤座あかね 終~

急に仕事が入ったのでりせ会長から下は2時頃になります、申し訳ない。
ではまた。

遅くなって申し訳ない…ただいま戻りました。
会長の分だけ書き溜めてあるので投下します。



「これは驚いたな」


爆発音と共にプレゼント箱が現れたら誰だって驚くだろう。

私も、この西垣奈々も例外ではない。

さらにそこから同じ学校の下級生が自分がプレゼントだと言いながら飛び出してくるのだから展開の早さについていけなかった。


彼女の名前は赤座あかり。

学校の玄関口になぜか彼女のノートが落ちていたのを拾い、届けた事がきっかけでたまに話すようになった。

話すと言っても一対一で会話した事は一度もなく、翻訳者の西垣も交えての雑談だったり、メールを送りあったりする程度だった。


「ふむ…私は用事を思い出したからここらで失礼するよ」


「…!」


それはとても困る。

私の声が彼女に聞こえないのは知っているはずだ。



「松本、赤座なら大丈夫だ」


なにが大丈夫なのか、と口が動くほんの数秒前に彼女が控えめにこう言った。


「あのぅ…松本先輩」


「あかりにはちゃんと聞こえてますよ…?」


「…!?」


予想外の言葉だった。

西垣を横目で見ると納得したように頷いていた。




「…?」


「最初にノートを届けてもらってからずっと、です」


西垣はいたずらっぽく笑っている

まるで意味がわからない。


「…?」


「それはいつも私が言ってるだろう?」


「愛の力だよ、松本」




…一目惚れと言うやつなのだろうか、経験のない私には分からなかった。

ただ一つ分かったことは。


「…」


「なんですか、松本先輩?」


「…?」


「ええ!?いいんですか!?」


「…」


「はいっじゃあまたメールしますねっ」


「…!」


「…そうですね、電話の方が松本先輩とちゃんと
お話できますもんね!」


「それじゃあ今晩電話しますね、じゃあメリークリスマスですよぉ!」




彼女がプレゼントで良かった。

今年のクリスマスはきっと、私にとって初めてがたくさん訪れるだろう。

そんな未来を想像しながら、携帯電話のディスプレイに赤座あかりの文字が映し出されるのを待ちきれずにいる。

~松本りせ 終~



「えっと…赤座さん?何してますの?」


「向日葵ちゃんのプレゼントだよぉ」


「それは見てわかりますわ」


「えへへ、あかりは今日一日向日葵ちゃんのプレゼントだよぉ」


「と言われましても…」




「向日葵ちゃんは普段何してるの?」


「家で本を読んだり楓と遊んだりしてますわ」


「じゃああかりも本を読もうかな」


「私は構いませんけど…」


「向日葵ちゃんのお勧めとかある?」


「オススメ…これかしら」


「ありがとう!さっそく読んでみるよぉ」


「ええ、ごゆっくりどうぞ」




「向日葵ちゃんって難しい本読んでるんだね…」


「そ、そうですか?そんなつもりではないんですが…」


「あ、そうですわ!これなんか面白いと…きゃっ!」


「うわあ!向日葵ちゃん大丈夫!?」


「だ、大丈夫ですわ。少し足が縺れただけ…っ」


「向日葵ちゃん足痛むの…?」


「少し捻ったみたいですわ…」




「ちょっとごめんね、向日葵ちゃん」


「あ、赤座さん…?」


「確かに腫れちゃってるね…えーっと…あった」


「うん、これで大丈夫だよぉ。でもしばらく動いちゃダメだからね?」


「ありがとうございます…。赤座さん、いつもこんな事を…?」


「うんっ。誰かが困った時にあかりが助けられたらいいなって思ってるからね」


「…とても素敵ですわ、赤座さん」




「そ、そんな事ないよぉ!」


「いえ、そんな事ありますわ。赤座さんの優しさはクラスの皆さんがご存知だと思います」


「赤座さん」


「な、なに…?」


「私、今日は足が痛くて動けなくなってしまいました」


「で、ですから…その…」


「付きっきりで、看病してくださいません…?」




「うん、もちろんっ。あかりは今日一日向日葵ちゃんのプレゼントだからね!」


「あと、向日葵ちゃん」


「何ですの?」


「そろそろ赤座さんじゃなくって、あかりって呼んでほしいな…えへへ」


「なっ!は、恥ずかしいので無理ですわ!」


「お願い!一回だけでいいから!」


「うぅ…一回だけですわよ…?」


「あ…あかり…」


「えへへ、なあに向日葵っ」




「な、ななな!?」


「どうしたの?」


「い、今向日葵って…!」


「あ、ごめんね、嫌だった…?」


「いえ!むしろそのまま呼び続けてもらっても…!」


「ええ!?じゃあ…向日葵…?」


「もう一回!」


「向日葵っ」


「…あかりっ」


「えへへ…なんだかくすぐったいね」


「ですが、とても幸せな気分ですわ」




「ねえ向日葵、学校でもこうやって呼んでいい?」


「…もちろんですわ、あかり」


「今日は向日葵とすっごく仲良くなれた気がするよぉ」


「私もですわ、あかり」


「プレゼントをあげるつもりだったのに、あかりがプレゼントを貰っちゃった」


「私は生涯忘れられないプレゼントを頂きましたわ」


「「メリークリスマス、あかり」向日葵」


~古谷向日葵 終~




千鶴「いや訳わかんねえよ」


あかり「ですよね…あはは…」


千鶴「お前歳納なんとかの腰巾着の…なんだったかな」


あかり「赤座あかりです…」


千鶴「そうだ思い出した、赤座だ。それでプレゼントってどう言うことだ?」


あかり「えっと、池田先輩から前に双子の妹さんがいるって聞いて…その、会ってみたいなと思いまして!」


千鶴「ファーストコンタクトが人間ビックリ箱の奴の事お前ならどう思う?」


あかり「面白い人だなぁって思います!」


千鶴「そうか…」


千鶴(変な奴…)




千鶴「それで、プレゼントなんだよな?」


あかり「はい!」


千鶴「なんかしてくれるのか?」


あかり「え?あかりにできる事ならやりますよぉ」


千鶴「へえ…」


千鶴(…言ってみるか?)


千鶴「じゃあ私と…と、友達にだな…」


千鶴「なって欲しいんだが…どうだ……?」


あかり「もちろん!友達になれるなんてあかりも嬉しいですよぉ」


千鶴「そ、そうか…えっと、なんて言えばいいんだ…」


あかり「千鶴先輩らしく、でいいんじゃないですか?」


千鶴「私らしく…か」


千鶴(赤座も同じ事言うんだな…)


千鶴「…よろしく、赤座」

ニコッ

あかり「あ…今の笑顔、すっごく可愛かったですよぉ!あかりこそよろしくお願いします!」




千鶴「か、可愛いっ!?」


千鶴「それにさっき千鶴先輩って…!」


あかり「池田先輩だとどっちも同じだから…ダメでした?」


千鶴「いや…別にダメとかじゃないから…」


あかり「えへへ、千鶴先輩も良かったらあかりって呼んで下さいっ」


千鶴「考えとく…//」


千鶴「…さてせっかく友達になったんだし、手始めに一緒にどこか行くか」


あかり「わぁいお出かけ!あかりお出かけ大好きです!」


千鶴「そ、そっか。じゃあ適当にそこら辺散歩するか」


あかり「はいっ」


トコトコトコ…




千鶴「…この公園でさ、小さい女の子に出会ったんだ」


あかり「小さい女の子?」


千鶴「ああ。その子にも笑顔が可愛いって言われた」


千鶴「それからもっと笑うようにとも言われた。そしたら…友達ができた」


千鶴「二人だけどな」


あかり「へぇー、そんな事があったんですね…」


千鶴「ああ。…なあ赤座」


あかり「なんですか?」


千鶴「私が猫の本とか読んでたらキャラじゃないとか思うか…?」


あかり「うーん、あかりは思いませんよぉ」


あかり「あかりだってこう見えて芋チップスのうすしおが好きなんですよぉ」


千鶴「それはまあ何となく分かる気がする」


あかり「ええ!?」




千鶴「…ふふっ、面白いな赤座は」


あかり「笑ってくれて嬉しいような悲しいような…えへへ」


千鶴「ふふ、なんだそれ…喉乾いてないか?なんか買ってくるから座ってな」


あかり「あ、あかりが行きますよぉ」


千鶴「ダメだ、私に奢らせてくれ。ちょっと待ってろよ」

タタタッ…

あかり「行っちゃった…なんだか申し訳ないなぁ」


「あれ?あかりじゃん、なにしてんの?」


あかり「京子ちゃん?」




京子「おっすおっす!ぼっちクリスマスか?」


あかり「そんな事無いもんっ」


京子「まあまあそう言わずに。今から私の家でパーティーでもしようと思うんだけどあかりも来る?」



千鶴「悪いな歳納、あかりは私と散歩中なんだ」



あかり「千鶴先輩!」


京子「およ、千鶴と一緒だったんだ。なんか珍しい組み合わせだね」


千鶴「お前に関係ないだろ。ほらあかり、おしるこ」


京子「…あかり?」




あかり「わぁ、千鶴先輩ありがとうございます!」


千鶴「じゃあ行くぞ」

グイッ

あかり「あ…//」


千鶴「じゃあな歳納」


スタスタ…


京子「…千鶴、あかりのこと呼び捨てにしてなかったか?」



千鶴「……」


あかり(ずっと無言は流石に怖いよぉ!)


あかり(しかもずっとあかりの手を握ったままだし…//)


千鶴「…」


ピタッ


あかり「千鶴先輩…?」


千鶴「ごめん、赤座…」


あかり「え?」




千鶴「お前の友達に酷い言い方しちゃったし…こんな強引な引っ張り方で…」


千鶴「しかも呼び捨てまで…ごめん」


あかり「あ、謝らないでください!確かにちょっとビックリしちゃったけど…」


千鶴「…私は友達と呼べる人がとても少ないんだ」


千鶴「今日だって本当は一人で過ごしてたと思う」


千鶴「そんな時に赤座が来てくれて、私と友達になってくれて…すごく嬉しかった」


千鶴「だから…私のプレゼントを歳納には取られたくなかった」


あかり「千鶴先輩…」


千鶴「迷惑だよな、ただの友達にこんな独占欲向けられて…」


あかり「そんな事無いです!」


あかり「あかりの手を引っ張ってる時の千鶴先輩の顔、とってもかっこよかったです!」


あかり「それに今日知り合ったばっかりのあかりの事をそんなに大切に思ってくれてて…嬉しいですよぉ…//」


千鶴「ふん…///」


あかり「千鶴先輩っ」


千鶴「なんだ?」


あかり「あかり、千鶴先輩のことだぁいすき!」


~池田千鶴 終~



櫻子「おおっ!マジでか!」


櫻子「いやー頼んだものがホントに来るとは思わなかったよ」


あかり「え?」


櫻子「丁度あかりちゃんが欲しいなーって思ってて頼んでたんだ!」


櫻子「まあ無理かなーって思ったけどどうしても欲しかったからね」


あかり「ど、どう言うことかな!?///」


櫻子「そのまんまの意味だけど?」




あかり「さ、櫻子ちゃんどうしちゃったのぉ!?///」


櫻子「別にどうもしてないよ、ただあかりちゃんが欲しいってだけ!」


櫻子「とりあえずキスしよっか!」


あかり「うえええええ!?///」


あかり(これってデジャヴ!?)


あかり「あ、も、もしかして向日葵ちゃんとキスするからあかりで練習するってことなのかな!?///」




櫻子「…今向日葵は関係ないじゃん」


トサッ


あかり「さ、櫻子ちゃん!?お顔が近いよぉ!?///」


櫻子「キスするんだから当たり前じゃん」


あかり「…櫻子ちゃん」


あかり「なんでそんなに苦しそうな顔してるの…?」


櫻子「…っ」


櫻子「あかりちゃんが…」


櫻子「あかりちゃんが悪い!!」




櫻子「みんなに優しくて、自分から少し距離を置いて!」


櫻子「なんでみんなに意地悪されてもすぐに許しちゃうんだよ!」


櫻子「あかりちゃんが許しても私が許せないんだよ!」


櫻子「なんでみんなに優しいの!?」


櫻子「私だけでいいじゃんか!!!!」


櫻子「私にだけ優しくしてよ!!」


櫻子「私だけ見ててよ!!」


櫻子「私にだけ…割り箸頂戴よ……」


櫻子「グスッ……うあああああ!!あがりぢゃんんん!!」


櫻子「好きなんだよぉおおおおおお!!うあああああん!」




あかり「櫻子ちゃん…」


櫻子「グス…ごめんねあかりちゃん…」


あかり「ううん、櫻子ちゃんの気持ち、嬉しいよぉ」


あかり「あかりのこと、そんなふうに思っててくれたんだね」


あかり「ありがとう、櫻子ちゃん」


櫻子「あかりちゃんは優しいなぁ…グスッ」


あかり「櫻子ちゃんだけに優しくするのはできないけど…」


チュ…


あかり「こ、これは櫻子ちゃんだけにしかしないから!///」


櫻子「…あかりちゃあああああああん!!」


ドサッ


あかり「さ、櫻子ちゃん!飛びついてきたら危ないよぉ!」


櫻子「聞こえなーい!大好き!」


~大室櫻子 終~

千鶴続編投下します。



私にとって忘れることのできないクリスマスプレゼントを貰ったあの日以来、少しずつ私の生活にも変化が出始めていた。


「最近千鶴はよう笑うようになったなぁ」


彼女の影響だろうか。


ここのところずっと彼女と一緒に行動しているせいか、あの独特な柔らかい雰囲気が多少なりと移ったのかもしれない。


「赤座さんのおかげやね」


「そうかも。じゃあ行ってくるね、姉さん」


「赤座さんによろしゅうなー」




私は足早に家から出た。


何せ今日はさっき話題になっていた彼女と遊ぶのだ。


誰かと遊びに出掛けるなんて事は今まで一度もなかった私は勝手が分からず、昨晩姉を質問攻めにしてしまった。


服はどれがいいか、待ち合わせは何分前に着いていればいいか、髪型は、持ち物は。


どんなに些細な質問も嬉しそうな笑顔で答えてくれたので、とても感謝している。


「この辺のはずだよな…」


「千鶴先輩!」


胸がドキッと分かりやすい音を立てる。


この柔らかく安心感のある声は間違いない。




「あかり、いつからここにいたんだ?」


赤座あかり。


私の今年のクリスマスプレゼントだ。


彼女は特徴的な髪の毛を跳ねさせながら、こちらに駆けてきた。


「千鶴先輩が来るちょっと前ですよぉ」


最近分かってきたが、彼女はとても気遣いができる人間だ。


手を後ろに隠し、さっき着いたばかりだという彼女の鼻は赤くなっていた。


「知ってるかあかり、人間は寒い所で長い時間立ってると鼻が赤くなるんだ」


「え!?」


慌てて鼻を隠すところを見ると、自分でも気付いていなかったようだ。




「本当はいつからいたんだ?怒らないから言ってみろ」


「い、一時間前から…」


この寒さの中で一時間も私を待っていたのか。


そう考えると嬉しさと申し訳なさを感じた。


「もう少し早く来れば良かったな…ごめん、あかり」


「い、いえ!約束の時間よりまだ三十分も早いですしあかりが勝手に待ってただけですから!」


「じゃあ私も勝手に温めるから」


ぶっきらぼうにそう言うと、鞄の中からマフラーを取り出し、硝子細工を扱うかのように優しく彼女の首に巻いた。




「わあ、これすっごくあったかいです!」


「やるよ、それ」


「ええ!?でもこれ千鶴先輩のマフラーじゃ…」


「裏に名前書いてあるから見てみな」


「ええっと…あ、か、り…?」


「その…私だけプレゼント貰ったから…お返し」


そう、あの日以来こっそり彼女の為に編んでいたものだ。


姉に教わりながら、なんとか着けて表を歩いても恥ずかしくない物が出来上がった。




マフラーの端を大事そうに手で包む彼女の姿を見るのが少し恥ずかしくなって、顔をそらす。


「千鶴先輩…あかり嬉しいです」


「今までで一番嬉しいですっ」


そう言った彼女の紫色の瞳は、吸い込まれてしまいそうなぐらい艶やかに潤んでいた。


「お、大げさだな」


緊張で少し声が上擦った。


「大げさじゃないですよぉ」


「千鶴先輩からのプレゼントだからこそです」




「そっか…」


やはり面と向かって言われると、とても恥しい。


とても恥しいが、それ以上に胸の奥が温かくなった。


「わあ、雪だぁ…」


「これだけ寒かったら降ってもおかしくはないな」


「そうですね。寒くなりますしどこかに入りましょうか」


「ああ。じゃあ行くか」


そう言うとどちらともなく手を伸ばし、指を絡めて歩き出した。


~池田千鶴 雪とマフラー 終~

それぞれの続きが見たいと希望して頂いたので結衣ちゃんから順に書いてきます!
次の投下は少し遅れますが少々お待ちください…

遅れると言ったな、あれは嘘だ。
結衣ちゃんだけ投下していきます。



結衣「ねえ、あかり」


あかり「なぁに、結衣ちゃん」


結衣「年も開けたし初詣に行こうか」


あかり「そうだね、行こっか!」


テクテクテク…


結衣「よかったの?クリスマスからずっと私の家に居て…」


あかり「うん、お姉ちゃんに許可はとってるから平気だよぉ」


結衣(お母さんじゃなくてお姉さんに許可とるんだ…)


結衣「そっか、ならいいんだ。年明けの瞬間もあかりと一緒に居られてその…すごく嬉しかったよ」




あかり「あかりもだよぉ。あけましておめでとうって一番に結衣ちゃんに言いたかったからね」


結衣「ふふ、私もだよ」


あかり「えへへ、結衣ちゃんとお揃いだよぉ」


結衣「…かわいいなぁ、あかりは」


あかり「き、急に変なこと言っちゃダメって言ったよねぇ!?///」


結衣「変な事じゃないよ、あかりが可愛いのは事実だし」


あかり「もぅ…結衣ちゃんのばか…///」


結衣「ごめんごめん、ほら着いたよ」




あかり「人がいっぱいだねぇ…」


結衣「あかり、はぐれないように手繋ごうか」


あかり「うんっ」


ギュッ


あかり「階段、長いね、ふぅ…」


結衣「大丈夫?もっとゆっくり行こうか」


あかり「大丈夫だよぉ、ありがとう。結衣ちゃんは流石だね!」


結衣「あかりの為に体力付けたからね」


あかり「そうなの?」


結衣「嘘、冗談だよ」


あかり「もう、結衣ってば。ふふっ」


結衣(でも、もしもの時にあかりを守る為に少しトレーニングした方がいいのかな?)


あかり「あ、見えてきたよ、結衣ちゃん」


結衣「ホントだ、もう少しだよあかり」




あかり「結衣ちゃんは何をお願いしたの?」


結衣「あとで教えてあげる。あかりは?」


あかり「じゃああかりも後で教えるよぉ」


結衣「真似するなよ」


ツンツン


あかり「わ、ほっぺつんつんしたらダメだよぉ…えへへ」


結衣「ダメって顔には見えないよ?」


あかり「だって嬉しいんだもんっ」


結衣(幸せだなぁ…)


あかり「あ、見て結衣ちゃん!おみくじだよぉ!」


結衣「本当だ…引いていく?」


あかり「うんっ」


チャリンチャリン


ゴソゴソ…




結衣「あ、大吉だ」


あかり「あかりは…あかりも大吉だよぉ!結衣ちゃん!」


結衣「ふふ、まるで運命だね…なんて」


あかり「う、うん…///」


結衣「…さて、おみくじも引いたし、帰ろうか」


あかり「うんっ///」


テクテク




あかり「結局結衣ちゃんのお願いは何なの?」


結衣「…大丈夫だよな?よし、あかり。教えてあげるね」


チュッ…


結衣「あ、あかりとずっと一緒にいられますようにって…///」


あかり「…あかりも結衣ちゃんと一緒だよぉ///」


結衣「あかり…///」


あかり「結衣ちゃん…///」


結衣「ダメ、今は結衣って呼んで欲しいな…///」


あかり「ゆ、ゆい…?///」


結衣「……ちょっと色々我慢できそうにないから早く帰ろうか…///」


あかり「うん…///」


~結衣ちゃんと初詣 終~

今度こそ遅くなります。
それでは。

お待たせました、三人分いきます。



「あかりー遊ぼうよー」


「ダメだよぉ京子ちゃん、宿題終わってからって言ったでしょ?」


「いいじゃん宿題なんて…私は宿題よりあかりの方が大事なんだよ!」


「あかりの事を大事に思ってくれてるのは嬉しいけど宿題やらなくていい理由にはならないよねっ」


「うぅ…付き合い始めてからあかりが結衣と綾乃を足して二で割ったような子になった…」


「そんなことないよぉ、でも杉浦先輩からはよろしく頼むって言われてるからちゃんと京子ちゃんを見ないといけないんだよぉ」




「結衣ちゃんは……」


『そ、そっか…。でも私は諦めないからな、京子』


『絶対あかりを振り向かせてみせるから…っ』


「結衣…」


「私に宣言した日から結衣の奴引くぐらいあかりにアタック仕掛けてるよな」


「うん、その度にちなつちゃんは寂しそうなお顔してるけどね…」


「寂しいと言うかあれは絶望だな」




「…なあ、あかり」


「んん?」


「お茶、飲みたいな」


「今入れてくるよぉ」


「…いい嫁だなぁ」


「褒めてもお菓子しか出ないよぉ、はい」


「イモチじゃん、いいの?」


「うん、あかり一人で食べるより京子ちゃんと一緒に食べた方が美味しいって思うから」


「へへっ、あかりのそういう所、昔から好きだよ」


「あかりも京子ちゃんの事昔から好きだよ?」




「ホントに?」


「うん。あかりが守らなきゃって思ってた」


「今は?」


「京子ちゃんをしっかり見てなきゃって思ってるよぉ」


「十年後とかに京子ちゃんの部分が結衣ちゃんに変わってない?」


「それは京子ちゃん次第だよぉ」


「…あかり、宿題やる」


「うん、頑張ってね」


「あかりはずっと、ずぅっと京子ちゃんの事、側で見てるからね」


「…うん、見ててよあかり」


「いつか必ずあかりにドレスを着せてやるからな」


「ふふ、京子ちゃんカッコイイよぉ」


「でもドレスを着るのは京子ちゃんじゃないかなぁ?」


「なんで?」


「覚えてないの?」




『お、大きくなったらあかりちゃんのお嫁さんになる!』


『何言ってるんだ京子、あかりは私のお嫁さんになるんだぞ!』


『あ、あかりは一人しかいないよぉ!?』


『じゃあ勝負だ京子!』


『うぅ…ま、負けないもん!』


『あかりちゃんのお嫁さんになるんだもん!』


~小さな婚約者 終~



ちなつ「あかりちゃん、おはよっ」


あかり「おはよう、ちなつちゃん!」


ちなつ「今日は特に寒いねー」


あかり「ホントだよぉ、手が凍っちゃいそうだね」


ちなつ「私は身体が凍りそう…」


あかり「そこまで寒いかなぁ…?」


ちなつ「うん、寒すぎる」


ちなつ「だからさ、いいでしょ?」




あかり「うぅ…ここ教室だよ…?//」


ちなつ「いいじゃん、見せつけてあげようよ」


あかり「誰に!?///」


ちなつ「あかりちゃんの事狙ってる女共」


あかり「わーちなつちゃんすごい顔になってるよー」


ちなつ「なにその棒読み…」


ちなつ「ね、いいでしょ?少しだけだから…///」


あかり「うぅ…少しだけだよ…?///」


ちなつ「うん、じゃあ頂きます!///」


チュッ


あかり「…///」


ちなつ「はぁー、身体が温まる…///」


あかり「むしろ熱いよぉ…///」




ちなつ「嫌だった?」


あかり「ううん、ちなつちゃんのキスは優しいから好きだよぉ///」


ちなつ「じゃあ続きしよ」


あかり「ちなつちゃんの目が本気だよぉ!?」


ちなつ「冗談だよ」


あかり「冗談ならせめて笑って言って欲しいなぁ」


ちなつ「あかりちゃんは注文が多いなぁ」


あかり「えぇー…あ、授業始まるよぉ」


ちなつ「先生!教科書全部なくなったので赤座さんに見せてもらいます!いいですよね!?」


ちなつ「よし決まり、お邪魔します。あかりちゃんっ」


あかり「ちなつちゃん強引すぎるよぉ!?」


ちなつ「だってあかりちゃんのすぐ傍に居たいもん」


ちなつ「あとチーナって呼んでくれないとヤダ」


あかり「あ、あかりだって傍にいたいよ…チーナ///」


ちなつ「ふふっ、今日は学校でもずっとイチャイチャできるよ?///」


あかり「もぅ…///」


ちなつ「それで、学校が終わったら家で…ね?///」


あかり「ダ、ダメだよぉ学校でそんな事言ったら…///」



櫻子「爆発しろよ」


向日葵「爆発しろですわ」


~放課後の秘事 終~



「杉浦ってさ、なんかうざいよね」


「あー、分かる。私もこの前注意されたけどアレはうざいわ」


「評価気にしてるのバレバレって感じ、アハハッ」


「ね、今度はなにしてやろうか……」


「綾乃ちゃん…気にしたらあかんよ…?」


「ええ…大丈夫よ、千歳……」


今日もまた、自分の陰口を言われているのを聞いた。

曰く、注意されたのが腹立たしいので仕返しをしてやるとの事だ。

あの日、生徒会室で赤座さんに勇気と救いをもらった。

こんな自分でも慕ってくれる子がいる、ならばその子の為にも情けない姿を見せる訳にはいかない。

その思いだけで楽しくない学校へ登校し、陰口や悪戯にも耐えてきた。



だがもう、本当に限界だった。


「綾乃ちゃん…っ!?」


「ごめん千歳…ッ!」


涙が止まらなくなり、教室を飛び出していた。

無我夢中で廊下を走り、気付いた時には一年生の教室の前にいた。

そして悟る、今自分に必要なヒト…私を認めてくれたヒト…。

彼女に会いたかった。

会ってどうなるかなんて分からないうえに、彼女にはどうにもできないだろうが、とにかく会いたかった。

扉を開け、彼女の姿を探す。

窓際の席に居ると聞いたが、彼女の姿は見当たらなかった。




「杉浦先輩?どうしたんですか?」


ふと後ろから声が聞こえた。

それは探し求めていた彼女の声だと分かると、腕を掴んでまた走り出した。


「え!?杉浦先輩!?」


声が出なかった。

今声を出すと泣いてしまいそうで。

壊れてしまいそうで。

校内を駆け抜け、屋上に辿り着くと息も絶え絶えの彼女の腕を離し扉の鍵を閉めた。


「はぁ…はぁ…す、杉浦先輩…?」


「ごめんね、赤座さん…ッ」


「私…私…ッ」



言葉が出てこない。

口が動く度に涙が流れる。


「…杉浦先輩、いいんですよ」


「辛い時は泣いていいんですよ」


「あかりが全部聞きますから…」


まるで天使の羽に包まれたようだった。

優しさと柔らかさ、温かさを持った彼女の腕に抱かれ、声を上げて泣いた。

我慢していたものが全て溢れ出し、決壊したダムのように涙が流れる。


「うわああああああ!!赤座さあああん!」


「私だって…私だって…うわあああああ!!」


私の心の悲鳴を聞く彼女は、とても悲しい顔をしていた。

明るい紫色の瞳は徐々に光を無くしていき、とても深い紫色へと変化した。

私を抱きしめる腕にも力が篭っていくのが分かる。

きっと今彼女は怒っているだろう。

本来ならば止めなければいけないが、私の事で悲しみ、私と共に怒ってくれる彼女にそんな事が出来るはずもなかった。


私が落ち着いたと同時に千歳が扉を開けて駆けてきた。

その目には先程までの私と同じように涙が溜まっている


「綾乃ちゃん!!赤座さん!!」


「ち、千歳…私はもう大丈夫よ」


「大丈夫じゃありません、杉浦先輩」


彼女の口から出た声とは思えない、低く怒りに満ちた声が発せられた。

千歳も異常な空気に気付いたのか驚いた目で彼女を見ている。



「あかり、小さい時お姉ちゃんから聞いたことがあります」


「自分の大事な人を守る為なら」


「人は鬼にもなれるって…」


「池田先輩、杉浦先輩の事をお願いします」


「あかりは」


「あかりは用事ができました」



それだけ言うと扉を開け、静かに消えていった。

私達はしばらくその場から動けず、先に立ち上がった千歳の手を借りながら彼女の姿を探していると、私を助けてくれていたクラスメイト…船見さんが慌てた顔で駆けてきた。


「綾乃!あかりが大変なんだ!」


「ど、どうしたの船見さん?」


「あんなに怒ったあかりは見たことがないんだ!私達じゃどうにもできない!!」


「早く来てくれ!今京子が時間稼ぎしてるから!!」


「わ、分かったわ!今赤座さんはどこに?」


「私達の教室だ!…綾乃にイタズラしてた奴らと一緒にいる」


嫌な予感がした。

この予感が杞憂で終わることを祈って私と千歳は船見さんと教室へ入った。


そこには、怯えた様子のクラスメイト達と、赤座さんにしがみつく歳納京子の姿。

そして、今にも襲いかかりそうな状態の赤座さんと、壁に追い込まれ震えているイタズラの主犯格三人の姿があった。


「やめろあかり!落ち着け!!」


「離して、京子ちゃん。あかりはこの人達とお話がしたいんだよぉ」


「今の状態で話し合いなんてできないだろ!!あかりが何したか解ってるのか!?」


「机が邪魔だったから退けただけだよぉ?」


「退けただけで机が粉々になるわけないだろ!!頼むから落ち着いてくれ!!」


「あかりは落ち着いてるよぉ」


確かによく見れば壁に追い込まれた三人のすぐ横に机だったものがある。

中学一年生の女の子の力でこの机をバラバラに出来るものなのか。



「あかり!!」


「結衣ちゃん、どうしたの?」


「ホントにやめろ!もし一歩間違えたらその三人が死ぬぞ!!」


「あかりはなにもしないよぉ、お話がしたいだけだからね」


そう言いながら彼女はゆっくり歩を進める。

その姿はまさに魔王と言う言葉が相応しいだろう。


「綾乃ぉ!頼むあかりを止めてくれぇ!!」




船見さんのその一言に体を動かされ、気付いた時私は彼女を抱きしめていた。


「杉浦先輩……?」


「ありがとう、赤座さん」


「私の事でこんなに怒ってくれて」


「私の事を大切な人って言ってくれて」


「もういいのよ、ありがとう」


思いの丈を伝えるとあかざさんは満足したような笑みを浮かべ、力尽きたように脱力した。

そんな彼女を優しく抱き上げ、軽く額に口づけをした。



「あかり!」


「大丈夫、眠ってるだけよ」


「ありがとう、千歳。船見さん。歳納京子」


「…貴女達」


私に声を掛けられると震えていた三人はビクッと過剰なまでの反応を見せた。


「これに懲りたらもう風紀を乱すような事はしないで欲しいわね」


「は…はい……」


「よろしい」


そこまで確認すると、微笑みを浮かべたまま眠る彼女を保健室へ連れていくべく、教室を後にした。



「杉浦先輩…」


「寝言かしら…なぁに、赤座さん?」


「杉浦先輩は…あかりが…守るから……スゥ」


「…赤座さん」


「ありがとう、大好きよ…」


「んへへ…スゥ」

その後、私への悪戯が問題となり三人は謹慎処分、彼女は厳重注意となった。

机は特に弁償と言う話にもならずに終わった。

彼女が校内へ向かった後の事を歳納京子から詳しく聞くと、私のクラスへ入ってくるなり杉浦先輩をいじめるのは誰ですか、と怒鳴ったらしい。

そこであの三人が名乗り出て、彼女を囲んで机を蹴って脅した。

歳納京子と船見さんが止めに入ろうとした時、彼女が机を掴んで壁に向かって投げつけたそうだ。

その時の衝撃で机は粉々に砕け散り、それを見ていたクラスメイトは怯え、三人は逃げようとしたが壁へ追い込まれ、歳納京子が彼女にしがみつき静止を促していたという訳だ。


当の本人はと言うと


「何も覚えてないです…えへへ」


この状態である。


そしてその事件から数日後、私にとって一番大事な日がやってきた。




「あ、杉浦先輩っ」


「え、赤座さん!?まだ十分前よ!?」


「杉浦先輩を待たせるわけにはいかないので…えへへ」


「全く…寒かったでしょ?はい、これ」


「わぁ、おしるこだぁ!ありがとうございます!」


「いいのよ、私が呼び出したんだから」


「それで、話なんだけどね……」


「はいっ」


「赤座さん…私と…!」


~赤鬼 終~

ちびっこ組了解です!
二人分投下していきます。



「うぅん…ふわぁ…」


「おはよう、あかり」


「あ、お姉ちゃん…おはよう」


「こら、二人っきりの時はなんて呼ぶんだったかしら?」


「…あかねさん、えへへ」




「ハナマルよ、あかり」


「あかねさんって呼ぶの、なんだか恥ずかしいなぁ…くしゅんっ」


「ほら、寒いんだからちゃんと布団の中に入ってなさい?」


「はーいっ…あったかいよぉ…」


「ふふ、あかりったらコアラみたいに抱きついてるわね」


「あかねさんが温かいから抱きつきたくなっちゃうんだよぉ」




「あらあら、じゃあ服着る?」


「んー、もうちょっとこのままがいいなぁ」


「そんな事言ってると昨日みたいにしちゃうわよ?」


「も、もうダメだよぉ!やめてって言っても止めてくれなかったのはあかねさんだもん!」


「でもシーツを濡らしたのはあかりよ?」


「わーわー!!聞こえないもん!」


「ふふ、焦るあかりも可愛いわ」


「うぅ、昨日からずっと意地悪だよぉ…」




「そう?そんなこと無いわよ?」


「意地悪ならこうやって抱きしめたりしないでしょ?」


「う、うん…えへへ」


「ねえ、あかねさん」


「なぁに、あかり」


「昨日ね、本当は少し怖かったんだよぉ」


「やっぱり…無理しないでって言ったのに」


「ごめんね、でも…」


「優しくしてくれたし、ずっとあかりを抱きしめてくれてたから途中から怖くなくなっちゃった」


「…気持ちよかったかしら?」


「……うん」


「ごめんなさい、あかり。もう私大変な事になってるから二回戦といきましょう」


「ええ!?あ、あかねさ…っん……」


~初めての朝 終~



りせ「…」


あかり「はい、お茶ですよぉ」


りせ「…」


あかり「そ、そうですか?あかりなんてまだまだですよぉ//」


りせ「…」


あかり「あかりは飲んだから大丈夫ですよぉ。お茶請け持ってきますね」




りせ「…」


あかり「ありますよぉ、西垣先生と買ってきましたから!」


りせ「…?」


あかり「うーんと、この前の火曜日かなぁ?冷蔵庫の中身の補充にって言ってました」


りせ「…?」


あかり「はい、一人じゃ大変かなって思ったので」


りせ「…」




りせ「…」


あかり「なんですか、松本先輩?」


りせ「…」


あかり「え?」


りせ「…」


りせ「…」


りせ「…!」


あかり「松本先輩…」


あかり「分かりました、これからはなるべく松本先輩と一緒に行動しますねっ」


りせ「…」




りせ「…?」


あかり「ええ!?それはちょっとハードルが高いような…」


りせ「…」


あかり「わ、分かりました、りせ先輩…?///」


りせ「…!」


あかり「えへへ…照れますね…///」


りせ「…」


あかり「はいっ」


りせ「…」


りせ「すきよ」




あかり「あかりもだぁいすきですよぉ!」


りせ「…」


あかり「えへへ…またお買い物行きませんか?///」


りせ「…!」


あかり「り、りせ先輩落ち着いてください!」


りせ「…」


あかり「さすが生徒会長ですね!」


りせ「…?」


あかり「あかりはりせ先輩みたいにはできないですよぉ」


りせ「…」




りせ「…?」


あかり「生徒会って兼部オッケーなんですか?」


りせ「…」


あかり「そうなんですね!じゃああかりも入ろうかなぁ」


りせ「…!」


あかり「分かりました、京子ちゃんに相談してみますね!」


りせ「…」


りせ「ねえ、あかりちゃん」


あかり「はいっ」


りせ「ありがとう」


りせ「大好き」


~二人の世界 終~



「向日葵」


「あかり」


もうこの呼び方にも慣れた頃、私は彼女と親密な関係になっていました。


「向日葵、今日は何作るの?」


「今日は楓もいませんし、あかりの好きな物を作って差し上げますわ」


「本当!?じゃああかりはオムライスがいいなぁ」


親密な関係とは、このようにお互いの家に泊まることがもはや当たり前となった間柄の事。

私も何度かあかりの家にお邪魔しましたし、お風呂だって一緒に入りました。

ですが。




「ええ、では材料を買いに行きましょうか」


「うんっ」


私は今の関係で満足できるほど大人ではありません。

私はもっとあかりと仲良くなりたいと思っていますし、恋仲になりたいとも思っています。

ですがそれを伝えた時、あかりに拒否されたら。

と考えると恐ろしくなり、私は言う事が出来ずにいます。


「わあ、人が沢山いるねぇ」


「ちょうど混み合う時間になったのでしょうか…」


「あかり、手を繋ぎません?」


「うん、繋ごうかっ」


今の私の状況で許されるのはこの手を繋ぐ、という事だけです。



この幸せを噛みしめながら歩いていると女性同士の会話が聞こえました。


「ねえ、あそこの二人可愛いね」


「ね、恋人みたいだよね」


「三つ編みの子がリードしてる感じかな?」


「お団子の子じゃないの?」



「ひ、向日葵…あれってあかりたちの事だよね…?」


「ですわね…ふふっ」


「なんで笑ってるの?」


「あかりと恋人みたい、と言われたからですわ」


私にはとても嬉しい言葉です。

後はこの気持ちを素直に伝えることが出来れば言う事は無いのですが。




「そっかぁ、確かにあかりも向日葵が恋人だったら嬉しいなぁ」


その言葉に思わず足が止まり、あかりの顔をじっと見つめました。


「向日葵?」


「今なんて…?」


「向日葵が恋人なら嬉しいなぁって…」


ああ、夢でしょうか。

あかりから言ってくれる日がくるなんて。

とにかく、私も返事をしませんと。


「…あかりは私の事、どんな風に思ってますの?」


スーパーのお肉コーナーで私は一体何を言ってるのでしょう。

ですがやはり気になります。




「どんな風にって…素敵な……人かな?」


「お、お友達ではありませんの?」


格下げでしょうか、それともそもそもお友達とは思って頂けてなかったのでしょうか。


「お友達って感じじゃないかなぁ…」


「もうあかりにとって向日葵はあかりの一部みたいなものだからね」


「あかりの一部…?」


「うん。向日葵ちゃんは心臓やお耳が無かったらどうなる?」


「耳はともかく、心臓がなければ生きていけませんわね」


「あかりにとって向日葵は、それぐらい大切なんだよぉ」


全く予想外の答えで、考えがまとまりません。




「あかりはあの日からずぅっと向日葵の近くにいたよね?」


確かに、24日以降は冬休みなのでずっとあかりと過ごしていました。


「ええ、そうですわね」


「それでね、あかりの横に向日葵がいるのが当たり前になっちゃったんだよぉ」


「恥ずかしいけど、向日葵がいない生活は考えられないなぁ」


「あ、あかり…」


「だから、お友達じゃなくてあかりの一部なんだよぉ」


お客さんはこちらを気にしていないように歩いていきます。


ですがそれでも不安なので、なるべく聞かれないようにあかりの耳元で囁くことにしましょう。




「あかり」


「私はあの日以来、ずっと貴女の横顔を見てきましたわ」


「そして、当たり前のように側にいる貴女に恋をしました」


「私は向日葵の名に恥じぬよう、貴女の側で貴女の為に咲きましょう」


「ですから、貴女は私の隣で」


「向日葵が咲く事の出来るよう、ずっと笑って頂けませんか?」


「私と、共に生きてくれませんか?」




「…返事は聞かなくても分かるよね?」


「え?」


「こちらこそ、よろしくお願いします」


「向日葵の隣で、ずっと一緒にいるからね」


こうして、私とあかりはスーパーのお肉コーナーで結ばれました。

今でもあのスーパーに行くと思い出して、少しむず痒くなりますが。

あかりと私の気持ちが一つになった今、あのお肉コーナーを通る度に幸せな気持ちになります。


~おっぱいの魔法 終~

また2時頃に大室あかり続編投下します。
それでは。

お待たせました、大室あかりいきます。



撫子「あかりー、櫻子は宿題終わった?」


あかり「うーん、まだ結構かかりそうだよぉ」


撫子「花子は?」


あかり「花子はあかりがいなくても全部自分で出来たって言ってたよぉ」


花子「だからご褒美に一緒に買い物に行くんだし」


撫子「そっか、今日の当番はあかりだから好きな物買ってきていいからね」




あかり「じゃあオムライスにしようかなぁ」


花子「花子あかりお姉ちゃんのオムライス大好きだし!」


花子「あ、あかりお姉ちゃんも大好きだし…///」


あかり「ありがとう、あかりも大好きだよぉ」


撫子「私の事は?」


花あかり「「大好きだよぉ」だし」


撫子(あー幸せ…)




あかり「じゃあいってきまーす、撫子お姉ちゃん!」


花子「いってきますだし」


撫子「ん、気をつけてね」


あかり「花子、小学校楽しい?」


花子「楽しいし。今度友達にあかりお姉ちゃんの事紹介するし」


あかり「ええ!?なんだか緊張しちゃうなぁ…///」


花子「いつも通りのあかりお姉ちゃんで大丈夫だし」


あかり「そっか、ありがとう!」


花子「どういたしましてし」


あかり「あ、着いたね」


花子「お話しながらだとあっという間だし」




あかり「そうだねぇ、じゃああかりがカート押すから材料取ってくれるかな?」


花子「了解だし!」


花子「たまご…鶏肉…バター……」


あかり「あ、花子。プリン取って貰える?」


花子「プリン?」


あかり「そうだよぉ、そこ四つ入ってるのがいいなぁ」


花子「…もしかして櫻子の為かし?」


あかり「うんっ。櫻子ちゃんも宿題頑張ってるからね!」




花子「あかりお姉ちゃんは櫻子に甘いし…」


あかり「そうかな?」


花子「そうだし。花子の事ももっと甘やかして欲しいし…」


あかり「ふふ、いいよぉ。じゃあ櫻子ちゃんと撫子お姉ちゃんに内緒で二人でケーキ食べよっか」


花子「やったし!」


あかり「えへへ、じゃあ残りの材料とケーキ買って帰ろうね!」


花子「了解だし!」




あかり「ただいまぁ」


花子「ただいまだし」


撫子「二人ともおかえり、どうだった?」


あかり「材料は全部揃ったよぉ、あとこのプリンだね」


撫子「…あかりは本当にいい子だね」


あかり「そんなこと無いよぉ、早速櫻子ちゃん呼んでくるね」


撫子「うん、お願いね」


花子「…」コソコソ


撫子(花子がなんか隠してる…まあ見なかったことにしとこ)




あかり「櫻子ちゃーん、宿題進んだ?」


櫻子「あかり!!全然わかんねーよおおおお!!」


あかり「ご飯食べた後にあかりと一緒にやろっか!それよりおやつ買ったんだけど食べる?」


櫻子「食べる!!」


あかり「じゃあ行こ!」


櫻子「うんっ!」


櫻子「うおおお!?プリンじゃん!!食べていいんだよね!?」


花子「一人一個だし」


撫子「あかりにちゃんとお礼言うんだよ?」


櫻子「ありがとうあかり!!頂きます!」


櫻子「うめえ!」


花子「相変わらずうるさいし…」


あかり「えへへ、喜んでくれてよかったよぉ」


撫子「この子やっぱり天使だわ…」


櫻子「なんたって大天使アカリエルだぞ!」


あかり「あかりいつから人間やめちゃったの!?」




櫻子「さーてプリンも食べたしご飯できるまで暇だなー」


撫子「宿題」


花子「宿題」


あかり「櫻子ちゃん…」


櫻子「さ、三人から同時攻撃なんてズルイぞ!」


櫻子「宿題はあかりとやるから今はいいんだよ!」


撫子「またそんな事言って…あかりがいなくなったらどうするの?」


櫻子「何言ってんの?あかりがいなくなるわけないじゃん」


花子「もしもの話だし」




櫻子「うーん…生きていけないかもなぁ…」


あかり「そこまでなの!?」


撫子「あ、冷静に考えたら私も無理かも」


あかり「撫子お姉ちゃん!?」


花子「花子も無理だし」


あかり「ええ!?」


あかり「な、なんだか嬉しいような…えへへ…」


撫子(この家から天使が減るとか考えられない)


櫻子(あかりがいなくなったら起きられないし着替えられないし学校いけない)


花子(多分櫻子が一番危ないし)


撫子「あかり、今晩私と寝よっか」


櫻子「あ、ズルイ!あかりはいつも私と寝てるんだぞ!」


花子「櫻子の方がズルイし!たまには花子もあかりお姉ちゃんと寝たいし!」


あかり「えへへ…幸せだよぉ…」


~大室さんちのあかりちゃん 終~



「…もしもし?」


「出るの遅かったから本当に寝ちゃったのかと思った」


「ありがとう、私もだよ」


「櫻子?もう寝てるよ」


「そっちは?」


「…そっか。近いうちに挨拶とか行った方がいいのかな」


「別に早くなんてないでしょ、あっという間だよ」




「ねぇ、今日はどうだった?」


「そう、そんな事があったんだね」


「…え、大丈夫だったの?」


「そう、大丈夫ならいいけど」


「なに?」


「…そんなこと無い」


「案外日常的になると気付かないもんだよ」


「大丈夫、自信もって」


「どういたしまして」




「…うん、こっちは大丈夫」


「勉強?」


「別に…まあ分かるから大丈夫」


「私の心配より自分の心配は?」


「…ふふ、いいよ。また次会うとき見てあげる」


「…それ、他の子には言ってないよね?」




「誰?」


「へぇ…好きな人いっぱい居るんだ…そう…」


「違うって何が?」


「…ふふ、分ってる。その好きとさっきの好きは意味が違うってことでしょ?」


「ちょっといじわるしただけ、ごめんね」




「……そんなの言われなくても知ってるわよ」


「私?聞かなくても知ってるでしょ…」


「…好きだよ、ばか」


「もう寝るの…?」


「明日も電話できるかな?」


「ん、分かった。じゃあまたこの時間にね」


「おやすみ、あかり」


~大室撫子 終~

撫あか楽しいです(小声)
次からリクエストに戻ります。



「あかり」


「はい、お茶ですよぉ」


「ありがとう。…あかり」


「今日のお茶は玄米ですよぉ。お茶請けは千鶴先輩手作りの沢庵です」


「ん、うまくできてるな。なぁあかり」


「糠床はいつもの場所に置いておきましたよぉ。そう言えば千鶴先輩」




「そこに入ってるよ」


「ありがとうございます。アレはどうなりました?」


「ああ、買い換えた。もうボロボロだったからな」


「あかり気に入ってたんですけどね…」


「そう言うと思って、ほら」


「わあ、ありがとうございます!ふふっ」


「あかりは本当にクマが好きだな」


「だって可愛いじゃないですかぁ」




「実物見ると気絶するんじゃないか?」


「さすがにしませんよぉ」


「じゃあ今度動物園行くか」


「いいんですか?」


「もちろん。あかりとデートだよ」


「嬉しいです、ふふっ」


「あかり」


「そっち行きますね」




「ん」


「千鶴先輩」


「頭か」


「えへへ…千鶴先輩の手、だぁいすき…」


「そうか、あかり…」


「え…」


「ほら、早く」


「……んっ」


「ん……上手くなったな、あかり」


「千鶴先輩も……」




「あかり」


「千鶴先輩」


「「愛してる」」


「…ふふ」


「えへへ…」


「布団、行く?」


「お任せします…」


「じゃ行こう」


「あ…」


「あかり」


「や、優しくしてくださいね…」


「私が無理矢理したことあったか?」


「ないです…」


「だろ?」


「んっ……」


今夜は、寝かさないからな


~阿吽 終~

ミラクるん了解です!
次元越させません(白目)

ライバるん了解です!
千歳、櫻子、みさきちの三人分いきます。



「なあ赤座さん」


「なんですか、池田先輩?」


「うちら恋人やんな?」


「は、はい…」


「いつまでも赤座さんと池田先輩やったらなんやただの先輩後輩みたいでな」


「ここらへんで恋人らしい呼び方に変えてみぃへん?」


「いいですよぉ、えへへ」


「あ、二人っきりの時は敬語もなしやで?」


「はいっ…じゃなかった、うん!」


「可愛いなぁ…うちの癒しやわ…」




「それで呼び方やけど、あかりーとか千歳ーやったら他の子と被ってまうやんか」


「そうだねぇ…」


「せやから、うちらだけの特別な呼び方を考えよ!」


「うんっ」


「ほなまず赤座さんからや」


「赤座…あかり……うーん……」


「みんなからはどんな風に呼ばれてるん?」


「あかりとか、赤座さんかなぁ」


「あかりんとかどやろか?」


「可愛いねぇ」


「せやろー?」


「あかり気に入っちゃった!」


「ほんならあかりんで決定やな」




「次は池田先輩だね」


「うーん…あかりとお揃いでちとせりん!」


「可愛いんやけど言いにくくない?」


「じゃあ短くしてちとりん」


「ええんちゃう?」




「ちとりん」


「なに?」


「えへへ、呼んだだけだよぉ」


「ほなうちも、あかりん」


「なぁに?」





「ちゅーしてもーたっ」


「絶対わざとだよぉ…」




「あかりんが可愛いからあかんのやで?」


「そんな事ないやで!」


「ふふ、イントネーション違うし無茶苦茶になっとるよ?」


「うーん、難しいよぉ」


「なあ、あかりん」


「なぁに?」


「今、うち幸せやで」


~幸せ 終~



櫻子「あかりちゃーんっ」


あかり「櫻子ちゃんってば、そんなに引っ付くと歩きづらいよぉ」


櫻子「いいじゃん、新婚なんだからさ!」


あかり「あかりたち昨日付き合い始めたばっかりだよね…?」


櫻子「新婚じゃん!」


あかり「…新婚さんなの?」


櫻子「うん!」


あかり「じゃあ新婚さんなんだね!」




櫻子「へへ…あかりちゃんと新婚なんて嬉しいな///」


あかり「あかりもだよぉ///」


櫻子「そうだ、ダチョウ食べようよ!」


あかり「ダチョウ!?」


櫻子「ほら、アメリカとかでダチョウの丸焼き食べてるじゃん!」


あかり「あれは七面鳥だよぉ。でもあかりも食べてみたかったし、買ってみようか!」


櫻子「よっしゃー!で、アレどこに売ってるかな?」


あかり「スーパーとかに売ってるんじゃない?」


櫻子「じゃ、スーパーまで新婚旅行だ!」


あかり「お財布に優しい旅行だね…ふふっ」




櫻子「到着!」


あかり「お肉コーナーとかにあると思うから見てみよっか」


櫻子「おう!」


櫻子「えーと鳥…鳥……」


あかり「あかりはあっちの方探してくるね」


櫻子「あ、うん!」


櫻子「愛の共同作業って奴だよな…へへ…///」


櫻子「お、これかな?」


櫻子「あかりちゃんの所に持っていって褒めてもらおーっと!あかりちゃーん!!」


櫻子「あかり…ちゃん……」


あかり「こっちの方がいいんじゃないかな?」


向日葵「そうですわね…、ありがとうございます」


櫻子「…」




あかり「どういたしまして、そのカゴ重くない?」


向日葵「少し重たいですが大丈夫ですわ…よっと」


あかり「でもペットボトルたくさん入ってるし…あかりカート持ってくるよぉ」


向日葵「あ、赤座さん…行ってしまわれましたわ」


櫻子「……」


あかり「お待たせ、向日葵ちゃん!」


向日葵「何から何まで…ありがとうございます、赤座さん」


あかり「どういたしましてだよぉ」


櫻子「!」


ガシッ


あかり「わぁ!櫻子ちゃん!?」


向日葵「あら、櫻子。いたんですの?」


櫻子「……」


向日葵「櫻子?」


ダッ


あかり「え!?ちょ、ちょっと櫻子ちゃん!?」


あかり「転んじゃうよぉ!わぁああ!!」


向日葵「何だったのかしら…」


申しわけない、友人とモンハンしてきます…。
また二時ごろに来ます

リオレイアなんて滅べばいい(八つ当たり)
続き投下します。



あかり「はぁ、はぁ、櫻子ちゃん…どうしたの…?」


櫻子「買い物かごそこに置いて」


あかり「え?いいけど…」


櫻子「一回店出よ」


あかり「具合悪くなっちゃったの…?」


櫻子「気分が悪い」


グイッ


あかり「わっ、急に引っ張ったらダメだよぉ!」


櫻子「…」



荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)


>>1を守りたい信者君が取った行動
障害者は構って欲しいそうです
障害者は構って欲しいそうです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451265659/)



あかり「ね、ねぇ櫻子ちゃん…こんな暗いところに何か用があるのかなぁ…?」


櫻子「あるよ」


ドンッ


あかり「わぁ!」


あかり(こ、これが京子ちゃんの言ってた壁ドン…!?)


櫻子「ねえ、なんで向日葵がいたの?」


あかり「ク、クリスマスの料理の材料を買いに来てたみたいだよぉ…?」




あかり「ね、ねぇ櫻子ちゃん…こんな暗いところに何か用があるのかなぁ…?」


櫻子「あるよ」


ドンッ


あかり「わぁ!」


あかり(こ、これが京子ちゃんの言ってた壁ドン…!?)


櫻子「ねえ、なんで向日葵がいたの?」


あかり「ク、クリスマスの料理の材料を買いに来てたみたいだよぉ…?」




櫻子「へー、じゃあなんで話してたの?」


あかり「向日葵ちゃんが声掛けてきたから…嫌だった…?」


櫻子「ヤだよ」


櫻子「あかりちゃんは多分知らないから教えてあげるね」


櫻子「向日葵はね、よくあかりちゃんのこと話すんだよ」


あかり「そうなの…?」


櫻子「うん、顔真っ赤にしながらね」


あかり「それって…」


櫻子「好きなんじゃない?あかりちゃんの事」




あかり「ええ!?」


櫻子「それに向日葵は私達の関係知らないからね」


あかり「言ってないんだ…」


櫻子「言ってない」


櫻子「見せてやろうと思って」


あかり「何を?」


櫻子「あかりちゃんは私のだって事」


カプッ


あかり「んっ…!噛んじゃダメだよ櫻子ちゃん…」


櫻子「なんで?」




あかり「あ、跡になっちゃうから…」


櫻子「別にいいじゃん、私のだって分かるし」


櫻子「それとも見られたら不味い子でもいるの?」


あかり「いないけど…」


櫻子「じゃあ続けるね」


カプッ


あかり「ん…//」


チュッ…


あかり「あ…櫻子ちゃん…それって…//」


櫻子「キスマークって言うんだって。ねーちゃんに教えてもらった」


櫻子「取られたくない人に付けるんだってさ」


チュッ…


あかり「んん…っ//」


あかり「強く吸いすぎて痛いよぉ…//」




櫻子「ぷは…ねえあかりちゃん」


あかり「なに…?//」


櫻子「私にも付けて」


あかり「うん…//」


チュッ…


櫻子「ん…//」


櫻子(なんか変な気分になってきたなぁ…///)


櫻子「あかりちゃん…///」


あかり「櫻子ちゃん…///」


………………
……………
…………


撫子「櫻子」


あかね「あかり」


「「その首どうしたの?」」


~キスマーク 終~



みさき「なに!?」


みさき「お姉さんだれ!?」


あかり「あかりはサンタさんに頼まれてみさきちゃんのプレゼントになったんだよぉ」


みさき「えー…サンタさんが思ってたより適当なんだけど…」


あかり「サンタさんも忙しいんだよぉ」


みさき「なんか納得できないけど…」




あかり「じゃあみさきちゃん、何して遊ぼうか!」


みさき「お姉さん何かできるの?」


あかり「もちろん!こう見えてもあかり足早いんだよぉ」


みさき「へー…でも二人で鬼ごっこやったら走りっぱなしなんだけど?」


あかり「それもそうだねぇ…。あ、じゃあお散歩しようよ!」


みさき「ん…まあいいけど…」


トコトコ


あかり「最近は冬でもあったかいね」


みさき「お姉さんがみさきくらいの時はもっと寒かったの?」


あかり「そうだよぉ、これくらい雪が積もっててかまくらなんかも作ったね」


みさき「かまくらってみさきが入れるぐらい大きいやつ?」


あかり「うん、お友達と協力して作ったんだよぉ」


みさき「いいなぁ、雪降らないかな…」




あかり「みさきちゃんはいい子にしてたからサンタさんが降らせてくれるよぉ」


みさき「みさきいい子だった…?」


あかり「うんっ。ひとりで髪型作れたんだよね?」


みさき「…うんっ」


あかり「ちゃんとサンタさんは見てたからね、偉いよって褒めてたよぉ」




みさき「むふー…あれぐらい当然なんだけど」


あかり「当然って言えるのがすごいよ、みさきちゃん!」


みさき「むふふ…」


みさき「まあ黒板消しの粉にも耐えられるのはみさきの学校でみさきだけだけど!」


あかり「あかりだったらむせちゃうなぁ、みさきちゃんすごいよ!さすみさ!みさすご!」


みさき「むふん!」


……………
…………
………

あかり「たくさんお話してたらいつの間にか夕方だね…」


みさき「うん…」


みさき「…お姉さん、ありがとう」


みさき「本当はお母さんに頼まれたんでしょ?」


みさき「忙しくて一緒にクリスマスを過ごせないからって…」


あかり「みさきちゃん…」


みさき「でも、お母さんがいなくてもすごく楽しいクリスマスだったよ」


みさき「だから……冷たっ!」




あかり「みさきちゃん!雪だよぉ!」


みさき「え…?」


あかり「ほら、みさきちゃんがいい子にしてたからサンタさんが本当に降らせてくれたんだよぉ!」


みさき「うそ…ホントに…?」


あかり「すごぉい!たくさん降ってきたよぉ!」


あかり「サンタさーん!ありがとー!」


みさき「…あ、ありがとうなんだけどー!」


「みさき、公園にいたのね」




みさき「お母さん…!?」


あかり「…」
\アッカリ-ン/


みさき「どうして…お仕事は?」


「急に雪が降ってきたじゃない?あれで帰れなくなったら困るからってみんなを帰らせてくれたのよ」


みさき「…お姉さん!」


みさき「あれ…いないんだけど…」


「さ、帰りましょ、みさき。今日はハンバークよ」


みさき「やったー!」




あかり「ふふ…メリークリスマス、みさきちゃん」


~高崎みさき 終~

とりあえず三人分終了です。
まりちゃんは起きてから書くので少々遅れます…

唐突ですがR18とか需要ありますか?

うーん、とりあえずまりちゃんと楓貼りながら書くかどうか決めますね。
ご協力感謝です!



まり「あれ、本物のミラクるんはー?」


あかり「ごめんね、まりちゃん。ミラクるんはギガギガ団のクリスマスツリーに藁人形を引っ掛けるいたずらを止めに行かなきゃいけないんだぁ…」


あかり「だから、ほらっ」


まり「うにーっ!」


あかり「お姉ちゃんが代わりにウニ持ってきたよぉ!」


まり「ありがとーおねーちゃん!」


あかり「どういたしまして!」




まり「うめー」


あかり「ふふっ、美味しいかなぁ?」


まり「うんっ」


まり「おねーちゃん」


あかり「なぁに?」


まり「まりね、大きくなったらウニになるのー」


あかり「へえ、そうなんだ!まりちゃんなら美味しいウニになれそうだね!」


まり「えへへー」


まり「おねーちゃんにも食べてもらうー」


あかり「ほ、他に誰か食べる予定の人がいるのかなぁ?」


まり「ゆいおねーちゃん」


あかり(結衣ちゃん…)




まり「ねーねー」


まり「いっこあげる」


あかり「いいの?ありがとう、まりちゃん」


まり「えへへー」


あかり「うん、おいしいね!」


まり「おねーちゃんもうに好き?」


あかり「大好きだよぉ」


まり「おそろいー」


あかり「お揃いだね!」


まり「うんー…」




あかり「眠くなっちゃったかな?」


まり「ねむいー…」


あかり「うーん…そうだ」


あかり「よいしょっと…どうかな、まりちゃん?」


まり「おねーちゃんのひざの上あったかい…ぐぅ…」


あかり「寝ちゃった…もういいよぉ」


キィ…


結衣「言っとくけど別に変な意味じゃないからね…」




あかり「分かってるよ、それより見て?」


結衣「ふふ、すごく嬉しそうな寝顔だね」


結衣「あかり、今日はありがとう。クリスマスなのに来てもらっちゃって…」


あかり「大丈夫だよぉ、ケーキを食べるのはお姉ちゃんが帰ってきてからだしね」


まり「うにぃ…」


あかり「可愛いねぇ、きっとウニに囲まれてるんだね」


結衣「生臭そう…」


結衣「あー…な、なんかこうしてるとさ…夫婦みたいじゃないかな!?///」


結衣「あかりは子どもとか欲しいなって思う?最近は女性同士でも子どもが産めるようになったらしいんだけど…///」


結衣「あ、もちろん私が産むから!でもあかりの遺伝子が強い方が可愛い子になるのかな…?///」


あかり「結衣ちゃんちょっと声が大きいよぉ?」


あかり「そもそもあかりたち結婚どころか付き合ってもないよねぇ?」


結衣「じゃあ結婚して付き合おうか」


あかり「結衣ちゃんはいつからこうなっちゃったのかなぁ…」


~船見まりwith壊れた結衣 終~



楓「わあ、ありがとうサンタさん!」


あかり「えへへ、喜んでくれてあかりも嬉しいなぁ。楓ちゃん何して遊ぼっか?」


楓「うーんとね、本読んで欲しいな」


あかり「本?いいよぉ」


楓「ありがとう、じゃあこれ!」


あかり「フランダッシュの犬…これあかりもよく読んでたなぁ…」




楓「楓はまだ読んだことないの」


あかり「とっても感動するお話だよぉ、じゃあ読むね」


あかり「ある所にネロンガという少年とハトフラッシュという大きな犬がいました…」

…………………
………………
……………
…………
………
……



あかり「うぅ…グスッ…ネロンガは…こう言いました……」


あかり「ハトフラッシュ…僕もう疲れたんだ…と…グスッ」


楓「ネロンガ…グスッ」


あかり「うわああああん!ネロンガとハトフラッシュが死んじゃうよおおおお!」


楓「死んじゃやだああああ!」

…………………
………………
……………
…………
………
……





あかり「グスッ…楓ちゃんもう大丈夫…?」


楓「うん…グスッ」


あかり「あ、そうだ。気分転換にお散歩しようよ」


楓「お散歩?」


あかり「うん、楓ちゃんに見て欲しいものがあるんだぁ」


楓「わぁ、楽しみなの!」


あかり「じゃあ行こうか!」


トコトコ


あかり「じゃーん、公園だよぉ」


楓「見せたいものって公園のこと?」


あかり「ううん、見てて!」




あかり「鳥さーん、いつものビスケットだよぉ!」


バサバサバサッ


楓「わぁ…!」


楓「とっても綺麗なの…」


楓(あかりおねーちゃん、まるで天使みたい…!)


あかり「楓ちゃんもあげてみる?」


楓「いいの!?」


あかり「うん!はい、どうぞっ」


バサバサバサッ


楓「わっ、いっぱい来た!」


楓「あははっ!楽しいねっ!」


あかり(可愛いなぁ…あかりも妹がいたら楓ちゃんみたいな子だったら嬉しいなぁ)




楓「あ、無くなっちゃった…ばいばい鳥さん!」


楓「ありがとう、あかりおねーちゃん!」


あかり「えへへ、どういたしましてだよぉ」


楓「鳥さんに囲まれてる時のあかりおねーちゃん、天使みたいだったの!」


あかり「楓ちゃんもとっても可愛かったよぉ?」


楓「えへへ…嬉しいのっ」




あかり「そろそろ夕方だし、お家に帰ろっか」


楓「うんっ」


トコトコ


楓「今日はありがとう、あかりおねーちゃん!」


あかり「あかりの方こそ楽しかったよ、ありがとね楓ちゃん!」


楓「また会える…?」


あかり「もちろんっ」


楓「約束なの!」


あかり「うん、約束だよぉ」


楓「じゃあね、ばいばいっ!」


あかり「ばいばーいっ」



あかり「あかりも妹欲しいなぁ…」


あかね「!?」


楓「あかりおねーちゃんも楓のおねーちゃんにならないかな…」


向日葵「ええ!?」


あかり&楓「「えへへっ」」


~古谷楓 終~

とりあえず↓二人分お試しでエロパート書いてみようと思います。
ではまた19時頃に来ます!

相手決めていいのか?
なら向日葵&楓で

花子了解です。
>>251
できればあかりと絡めてくれたら嬉しいなぁ…申し訳ない。

ライバるん投下していきます。
西垣先生了解です!



ガンボー「ボボボボボ!?」


ライバるん「これは一体どういうことなの…」


あかり「あれぇ!?たしかあかりは京子ちゃんのお家にいたはず…」


あかり「え!?ライバるん!?ガンボーもいるよぉ!?」


ガンボー「我々の事を知っているようだボ」


ライバるん「えーと…とりあえずどこから来た?」


あかり「あかりはこことは違う場所から来たんだよぉ…多分」




ガンボー「多分?」


あかり「実はお友達のお家にいて、このプレゼント箱の中に隠れてたらいつの間にか…」


ライバるん「なるほど…」


ガンボー「見たところ魔女っ娘と言う訳でもなさそうだし、一般人には世界征服なぞできないだろう」


ライバるん「ではこの子が元の世界に帰ることができるよう作戦会議といきますか」


あかり「あ、ありがとうございます!」


ガンボー「そう言えばお前の名前を聞いてないボ」


あかり「赤座あかり、中学生一年生ですっ」


ライバるん「年上か…」


ライバるん「とりあえず今は基地の部屋が空いてないから私の部屋にいてくれ」


あかり「うんっ」




ライバるん「戻った」


あかり「お疲れ様っ」


ライバるん「結論から言うと今のところ帰る手段が全く思い浮かばない」


ライバるん「私の魔法でも次元を超えることは不可能だと思うし…」


あかり「そうだよね…」


ライバるん「あ、安心してくれ、必ず見つけ出してみせるから!」


あかり「雷香ちゃん…ありがとう!」


ライバるん「そ、その名前で呼ばれるのは少し恥ずかしいな…//」


あかり「可愛いと思うけどなぁ…あれ、着替えたの?」


ライバるん「ああ、あの格好はなんだかんだ言って恥ずかしいからな」


あかり「お腹も冷えちゃいそうだしね」


ライバるん「そうなんだよ、冬場がキツくてな…」


ワイワイ…


ガンボー「早速馴染んでるボ…」




ライバるん「なあ、あかりの世界のことも聞かせて欲しいな」


あかり「いいよぉ。信じられないかもしれないけど、あかり達の世界にもテレビがあってね」


ライバるん「ほう」


あかり「魔女っ娘ミラクるんって番組があるんだけど、その番組は雷香ちゃん達の日常とかを放送してるんだよぉ」


ライバるん「私達を題材にした番組があるんだな…」


ライバるん「という事はさっきの服装も……」


あかり「うん、みんな見てるね…あはは…」


ライバるん「もうやだ明日から外出歩けない…」


あかり「だ、大丈夫だよぉ!コムケに行くとみんなライバるんみたいな格好してるから!」


ライバるん「そっちの世界は随分と世紀末ね…」




ライバるん「あ、そうだ」


あかり「?」


ライバるん「これ、あげる」


あかり「ライバるんの服!?でもこれ無くなったら雷香ちゃんが困っちゃうんじゃ…」


ライバるん「平気、魔法で作れるから」


ライバるん「まあ、せっかく仲良くなれたし友情の証みたいな物よ」


あかり「そっか…えへへっ」


あかり「じゃああかりも…」


シュルッ


あかり「はい、あかりの中学校の制服だよぉ」


ライバるん「え!?」




あかり「友情の証だよぉ。あかりだけ貰っちゃうのも嫌だったからね」


ライバるん「そ、そう…///」


あかり「ねえ、せっかくだからここで着えてみよっか!」


ライバるん「…そうね、ちょっと着てみようかしら」


あかり「じゃーん!似合うかなぁ?」


ライバるん「ふふ、似合ってるわよ」


あかり「雷香ちゃんもすっごく似合ってるよぉ!」


ライバるん「あ、ありがとう…///」


ガンボー「赤座あかり、帰る方法が見つかったボ」


ガンボー「…って何してるんだボ?」


あかり「制服交換だよぉ、ガンボーもする?」


ガンボー「脱ぐものがないボ」




ライバるん「それより帰る方法が見つかったって…」


ガンボー「ああ、調べてみたら簡単だったボ」


ガンボー「ライバるんの魔法を赤座あかりの入っていた箱に掛けて、赤座あかりが入ればいいボ」


あかり「そんな簡単に帰れるんだね…」


ガンボー「ただこちらに来る方法はまだ解明されていない…この意味が分かるな?」


ライバるん「もう会えないかもしれない、と言うことですか…」


ガンボー「その通りだボ」


あかり「大丈夫、会えるよ」




ガンボー「ボ?」


ライバるん「え…?」


あかり「だってもう雷香ちゃんとあかりは友達でしょ?」


ライバるん「ああ…そうだな」


あかり「友達はまた今度って言ってお別れするんだよぉ」


ガンボー「なるほど…確かにその通りかもしれないボ」


ライバるん「どういう事ですか?」


ガンボー「また今度、とは次がある、と言う意味だボ」


ガンボー「魔法を掛けるとき、また会いたいと強く想えばもしかすると…」


ライバるん「…分かりました、やってみます」




ライバるん「…はっ!」


ピカッ


あかり「わあ、プレゼント箱が光ってるよぉ…」


あかり「ガンボー、ありがとうね」


ガンボー「気にするな、次に会うときはギガギガ団に勧誘させてもらうボ」


あかり「あはは、じゃあ入団を考えておくよぉ」


あかり「雷香ちゃん…」


ライバるん「あかり…」


あかり「また来るね?」


ライバるん「…ああ、またな」


あかり「…よいしょっと」


ピカッ


ガンボー「…行ったボ」


ライバるん「ええ…」


ガンボー「また会えるボ」


ライバるん「知ってますよ」




あかり「うーん…」


京子「あかりー、寝ちゃってたのか…ってなんでライバるんの服着てんの!?」


あかり「京子ちゃん…?」


京子「ちょっと触らせて!…なにこれ、何で出来てんだ…!?」


あかり(夢じゃなかったんだねぇ…ふふ)


あかり「京子ちゃん、ミラクるん始まっちゃうんじゃない?」


京子「あ!そうだった!ミラクるんミラクるんっと…」


京子「…あれ、ライバるんの服なんか見覚えが……」


あかり「!」


あかり(雷香ちゃん…)


京子「え、嘘待ってアレってうちの学校の制服じゃん!!」


あかり(また、会えるよね)


~ライバるん 終~


いい話だった
現あかりと幼京子とか大丈夫だろうか?

お待たせしました、花あかR18いきます。



「……」


「えっと……花子ちゃん…?」


私は大室花子、8歳の小学生。

そして私の下で狼狽えた様子の彼女は赤座あかり、13歳の中学生。


「ど、どうしてあかりの上に乗ってるのかなぁ…?あはは…」


「そんなのこうする為だし」


言うが早いか、自分の唇を彼女の唇に押し当てる。

キスと言うものはこれで合っているのか分からないが、見様見真似でキスの真似事を続ける。




「ーっ!ーっ!」


私は知っている。

中学生と小学生の力を差を。

だから本気になればきっと私なんかはすぐに引き剥がされてしまう。

それをしないのは優しさなのか、それとも嫌がってはいないのか…。

顔を真っ赤にして手足をばたつかせている彼女の唇から離れる。


「ぷはっ…あかりお姉さん…」


「は、花子ちゃん…どうして…」


彼女は目に涙を浮かべ、困惑した表情で私に訊ねてきた。




「そんなの決まってるし」


「花子があかりお姉さんの事好きだからだし」


「あ、あかりも好きだよぉ…?」


「違う!」


苛立ちからつい言葉が荒くなる。

私の"好き"はそんな"好き"などでは無い。


「花子の好きは結婚の方の好きだし!」


「え…?」



そう、初めて出会った時から。

私の届かないボタンを押してくれたあの日から。

平気だと言いながらマゾソーダを飲んでくれたあの瞬間から。

ずっと好きだった。

でも、届かないと思った。

年齢の事、性別の事。

なにより、彼女の同級生であり私の姉、櫻子の存在。

それらの壁に邪魔されて届かないと思った。

その事で毎晩枕を濡らしていると、姉の撫子が気を利かせて彼女をよく家に呼ぶようになった。

そんな計らいも全て無駄にしてしまったが。

私は叫び続ける。


「あかりお姉さんはそんな風に見てないかもしれないけど!」


「花子はボタン押してくれた時からずっと!」


「ずっと好きだったし!」


「キスも…ちょっと大人なことも、全部撫子お姉ちゃんの本で勉強したし!」


「だから…!」


「花子のお嫁さんになって欲しいし!」


「今すぐは無理だけど…」


「絶対幸せにするから!」


とにかく思いついた事を言葉にした。

彼女は目を白黒させて話を聞いていたが、私が話終わるのを確認すると雪のように白い手で私の頬を包み込んだ。



「花子ちゃん」


「あかりのせいでいっぱい苦しい想いをしちゃったんだね」


「ごめんね、花子ちゃん」


「それと、ありがとう」


「あかりの事をそんなに好きになってくれて」




「あかり、花子ちゃんが大人になるまでまってるよぉ」


「どこにも行かないで待ってるからね」


「本当に…?」


「本当だよ」


そう言うと私のキスとは全く正反対の優しいキスをした。

二度目の彼女の唇は、柔らかくとても甘かった。




「ん…っ」


「んぅ…」


確かこんな時は舌を入れるのだったか。

付け焼刃の知識を振り絞って、私の舌で彼女の唇をノックする。


「んっ…」


彼女の声が高くなり、頬に当たっている手が少し震えているのが分かる。

きっと手を握ってあげるのが正しいのだろう。

しかし私はあえて手を握らず、彼女の唇が私を受け入れるのを待つ。




「ぷぁ…はなこひゃん……」


観念したのか、口を開き私の舌を招き入れる。

呂律が回らず、幼い子どものような喋り方になる彼女に更なる興奮を覚えながら彼女の口内を舐め回す。

舌を絡め、唇を舐め、内頬の唾液をからめとる。


「ひひゃないよぉ…」


汚い訳がない。

この口内のひとつひとつが、私にとっては愛おしかった。

一通り堪能すると一度舌を引っ込める。




「ふあ……」


蕩けた顔の彼女は、舌が離れた事で寂しそうに呟いた。


「あかりお姉さん…」


その顔に堪らず愛おしい彼女の名前を呼ぶ。

きっと、今までで誰にも聞かせたことの無いような優しい声が出ていたはずだ。


「花子ちゃん…」


今にも泣き出しそうな声で私の名前を呼ぶ。

頬は紅潮し、口はゆるみ、服ははだけて赤らんだ肌が見えている。

そのあられもない姿が私の理性を崩壊させる。




「あかりお姉さん」


訊ねるように彼女の名前を呼ぶ。

それに答えるように彼女は首を縦に振る。


「いいよぉ…ちょっと恥ずかしいけど…」


その言葉で火がついた私ははだけた上着を脱がし、スカートのホックを外す。

下着姿になった彼女は恥ずかしそうに身をねじって胸と秘部を被う下着を隠す。


「隠すと見えないし…」


「で、でもぉ…」




「隙ありっ」


「わああっ!?」


私の目に飛び込んできたのは蟹だった。

いや、蟹のプリントだった。


「か、蟹…」


「だから恥ずかしいっていったのにぃぃ!」


なるほど、確かにこれは年下の女の子に見られるのは恥ずかしい。


「うぅー…もうお嫁にいけない…」


「花子が貰うから安心して欲しいし」


「続き、していい?」

とにかくこの空気を変えるべく、多少強引だが詰め寄ってみた。




「いいけど…子どもっぽいって思った…?」


「う、うん…」


「うぅ…次はちゃんとしたやつ履こう…」


そう言うと彼女は自ら下着を降ろす。

これで今の彼女は、正真正銘布一枚。


「あかりお姉ちゃん、これは花子が外すから」


するりと背中へ腕を回し、ホックを外す。

すると解放された小ぶりな胸が待ちわびたと言わんとするかのようにプルンと揺れる。




「ご、ごめんね花子ちゃん…あかりあんまり大きくなくて」


「別に気にしてないし。そもそも花子の家系も胸が小さい人間ばっかりだし」


「た、確かに…」


彼女が小さく吹き出す。

すこしリラックス出来ただろうか、そんな事を考えながら私の手で包むには少し大きい胸を優しく撫でる。


「んっ…」


悪くない反応だと思う。

姉の本の反応とは少し違うが概ね同じなので間違ってはいないのだろう。

次は少し力を入れて揉んでみる。




「あ…っ」


乳房と言うのは不思議な物で、揉んでいると力加減を忘れそうになるほど夢中にさせる何かがある。


「は、花子ちゃ…んっ…」


次第に手のひらに硬い豆のような感触が現れる。


「あかりお姉さん、気持ちいいの…?」


「…うん、とっても気持ちいい……」


その言葉が嬉しく、乳頭を軽く摘んでみる。


「ひゃっ!?」


刺激が強かったのか、大袈裟なぐらいの反応を見せる反応。

普段の私ならここで止めているだろうが、今の私は本能だけで動いている獣だ。

引っ張ってみたり、強く摘んでみたり摘んでみたり玩具のように指先で弄んだ。




「は、はなこちゃ…あっ!」


「んんっ!」


「や、もうちょっと…っやさしく…んっ!」


「無理だし…頂きますっ」


ぷっくりと膨らんだ桜色の乳頭、控えめな双丘。

私は我慢できず欲望のままに吸い付いた。


「んぅ…っ」


直接弄られるよりは刺激が少ないようだ。

ならば、と思い切って赤子のように吸い上げてみる。




「ぁ…っ」


「花子ちゃん…」


「おいしいかな…?えへへ…」


どうやら彼女は私の理性を微塵も残さず消すつもりらしい。

甘い吐息を吐きながら胸を上下させ、いつもとは違う笑顔で私の頭を撫でる。

もちろんそんな事をされた私が暴走するまでにそう時間はかからなかった。


「あかりお姉さん」


「花子、ちゃんとできるから」


「たくさん気持ちよくなって欲しいし」


そう告げるとまだ薄くしか生えていない茂みを見ながら、胸から足のつけ根までゆっくり舌を這わせる。

胸、腹、臍。

その全てを私の唾液でマーキングするように濡らしてきた。

そして、彼女の秘部へ舌をのばす。




「は、花子ちゃん…あのね…」


「あかり初めてだから…えっと……」


「よ、よろしくおねがいします…」


手で顔を隠し恐る恐る足を開くその仕草が堪らなく愛らしかった。


「大丈夫、花子に任せるし」


言い切ったからには彼女を不安にさせる訳にはいかない。

粉々にされていた理性が甦り、私の行動を制御していく。


「でもあかりお姉さん…もう準備OKって感じだし…」


真赤になった乙女の入口からは、彼女の愛液が絶えず溢れている。




「もうホントに恥ずかしいよぉ…」


「大丈夫だし。…花子もちょっとだけ準備するし」


恥ずかしさを押し殺し衣類をすべて脱ぎ、ほぼ準備完了と言っても過言ではない自分の秘部へ指を伸ばそうとした時。


「花子ちゃん、今度はあかりがやってあげるね」


後ろから彼女に抱きつかれ、手を重ねられる。

あっという間に攻勢が逆転してしまった。




「え、で、でも…」


「あかり達、もう恋人さんでしょ?」


その言葉は卑怯だ。

恋人同士という言葉が私の感情を浮つかせ、挙句身体を委ねることにした。


「で、でもちょっとでいいから…」


「分かってるよぉ」


見上げた彼女の顔はまるで悪戯を企む子どものような顔をしていた。

そしてこの時、彼女に身体を委ねたことを少し後悔し、やんちゃな一面が見れた事に嬉しく思った。


「んっ…」


「花子ちゃんスベスベだねぇ…」


成長が遅いとかではなく、この年齢では生えていないのが普通だと思う。

そして彼女の指は徐々に私の身体をなぞるように下へと下がっていった。




「あっ」


我慢していた声が出てしまう。

その原因は彼女の指が私の赤く膨張した陰核に触れたからだ。


「ふふ、女の子なら誰でも気持ちいいところだよね」


「っー!」


声を出すまいと口を固く結ぶ。

だが下半身からこみ上げてくる快楽に勝てるわけもなく、行き場のない手を彼女の背中へ回し、しがみつく。


「んーっ!っー!」




「声出してもいいんだよぉ?」


耳元で囁かれ背筋に甘い電撃が入る。

そして私の口を開かせるべく彼女は耳を舐め始めた。

上と下、快楽の挟み撃ちに合っている私が絶頂を迎えるまでそう時間はかからなかった。


「や…お姉さ…っ!」


「どうしたの花子ちゃん…?」


「きちゃうから…っ!」




「いいよぉ、気持ち良くなって…ね?」


「んっ!も…だめ…!」


「あかりお姉さん……っ!」


「ーっ!」


彼女の名を呼び、背中に爪を立てしがみつく。

達すると同時に下半身が痙攣し何度も腰を反り、脳内まで快楽に支配される。

絶頂の余韻をゆっくりと味わっていたかったがそれよりも身体はまだ彼女を求めていた。


「はぁ…はぁ……あかり、お姉さん…」




「どうしたの、花子ちゃん?」


うまく力が入らない下半身を無理矢理彼女の下半身に重ねる。

いやらしくひくつく入口を彼女の入口へとあてがい、お互いの愛液を塗り合う。


「ん…はぁ……っ」


「ぁ…音が……」


「大丈夫だし…聞こえないはず……ん…」


ぬめりのある液体が奏でる独特の音が興奮を掻き立てる。


「動いていい…?」


「うん……いいよぉ…」


短く言葉を交わし、啄むように何度も軽く唇を重ねる。

最後のキスの終了を合図に、ゆっくり秘部を擦り合わせる。


思ったより動きにくいが、想像していたよりも興奮する。

私は女の子を卒業し、女性となる。

愛する彼女と共に階段を上ったような気がして、これ以上ない喜びに震えながら腰をくねらせる。


「花子ちゃん…ん…っ」


「はぁ…っ……なに…?」


「すきだよ…えへへ……んっ」


考える力がもう殆ど残っていない私は、彼女の愛情にたった一言、呂律の回らない口で答えた。


「はぁ…っ…はなこの、方が……ぁっ……すき…だし…っ」


「えへへ……っ…花子ちゃん……っ」


唯一、身長や体位のせいでキスができないのが口惜しい。

それでも彼女からの愛情は十分過ぎるほど感じられた。




「あ、あかりもうダメ……っ」


「だ、だめ……花子と一緒に……っ」


行為自体は短い時間だが、限界を超えた興奮状態の身体が絶頂に至るまでの時間としては十分なようだ。


「花子ちゃん…っ!」


「あかりお姉さん…っ」


「んんっ!や、ぁああっ!」


「ーっ!」


彼女の甘い悲鳴が絶頂の時を知らせる。

布団を掴み涙を流しながら腰を震わせる彼女は、ある種の美しさを感じた。


力無く横たわった彼女の方まで這うように移動し、彼女の起伏の少ない胸に頭を乗せ腕を背中へと回し抱きしめる。

彼女の落ち着きのない心音を聴いていると、彼女の腕がこちらへ伸びてきて私の身体を抱きしめた。


「お姉さんの心臓…すごく早い……」


「えへへ…花子ちゃんもじゃない…?」


確かに人の事は言えないぐらいうるさく鳴っている。

しかしそれを悟られるのも恥ずかしいので彼女の胸で顔を隠した。




「花子ちゃん…」

優しい彼女の手のひらが私の頭に置かれた。

そして頭から頬へと撫でるように滑らせて、また背中へと戻り抱き寄せられた。


「先の事はまだ分からないけど」


「あかり、花子ちゃんのこと待ってるから」


「それで、ちゃんと時が来たら」


「その時は、結婚しようね」


確認するように、そして自分に言い聞かすかのように彼女は言った。



「…当たり前だし」


「その代わり約束して」


「花子はお姉さんの婚約者だから」


「他の人と付き合っちゃダメだし」


顔を伏せたままそう言うと、また手が頭を撫でる。


「うん、分かったよ」


「約束だし」


「うん」


その後は裸のままお互いの髪をいじったり、抱き合ったまま頬を摺り寄せあったり。

櫻子が入ってきた時は比喩ではなく心臓が止まりそうになった。

そして16歳となった私の横には。

あの時婚約した彼女が、あの時と変わらない笑顔で私を抱きしめている。


~花あかいちゃラブ 終~

すごく長くなってしまった…。
古谷サンドinあかり書いてきます。
>>278
現あか幼京了解です!

今年中に投下できそうに無いのでとりあえず報告とお知らせを。
リクエストは7日くらいまで受け付けようかと思います。
エロパートも一応考えてあるので気長にお待ちください。

>>1の過去作

結衣「明日があるさ」
結衣「明日があるさ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448628272/)

結衣「あかりに死にたいと思わせてやる」
結衣「あかりに死にたいと思わせてやる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449061647/)

待ってる間の暇潰しになれば幸いです。
では、良いお年を。


お待たせしました、古谷サンドいきます。



向日葵「あかり、今日はこれをつけてお出かけに行きませんか?」


あかり「…これって」


向日葵「私があかりにいつも使っている"マッサージ用具"ですわ」


あかり「えーと…向日葵が変態さんなのは付き合ってからだから別に今更なんだけど……」


あかり「今日楓ちゃんも一緒なんだよね…?」


向日葵「ええ、ですから頑張ってください」


あかり「えぇー…」




向日葵「さ、挿れますわよ」


あかり「ん…っ」


向日葵「はい、終わりましたわ」


あかり「…たまにはあかりも強く言った方がいいのかなぁ」


向日葵「言われたとしても止めませんわ」


あかり「だよねぇ…」


向日葵「それにあかりだって嫌がっていないじゃありませんか」


向日葵「実は好きなんでしょう?」


あかり「し、知らないもん…」


向日葵「ふふ、さぁあかり。楓が待ってますわ」


向日葵「着替えて行きましょう?」




あかり「うん…ねぇ向日葵…」


向日葵「あら、しょうがないですわね…」


あかり「んっ…」


向日葵「ん…ふふ、あかりは本当にキスが好きですわね」


あかり「だってぇ…向日葵が…」


向日葵「あら、私のせいですの?」


あかり「向日葵があかりをこんなふうにしちゃったからだよぉ…」


向日葵「そうでしたっけ?」


あかり「もぅ…」


コンコン


楓「おねーちゃん、まだー?」


あかり「っ!」




向日葵「ごめんなさい楓、もう行きますわ」


楓「はーいっ」


向日葵「…行きましたわね」


あかり「向日葵…本当に付けていくの…?」


向日葵「ええ、もちろんですわ」


あかり「向日葵ぃ……」


向日葵(はぁ…堪りませんわ…)


ガチャ


向日葵「さぁ、手を」


あかり「えへへ…」


向日葵「…可愛すぎですわ」


あかり「そ、そんなこと無いよぉ」


向日葵「あかり…」


あかり「向日葵…」




楓「なにやってるの?」


向日葵「ひゃあ!?」


あかり「わあ!?」


向日葵「か、かかか楓!?」


楓「?」


楓「早く行こうよ、ね?」


向日葵「…そうですわね、行きましょうか」


あかり(あ、向日葵の機嫌が悪くなった…)


あかり(すっごく嫌な予感がするよぉ…)




楓「えへへ、あかりおねーちゃん」


あかり「なぁに、楓ちゃん?」


楓「あかりおねーちゃん大好き!」


あかり「ありがとう、あかりも大好きだよぉ」


向日葵「む……」


楓「あ、あのお店いこー?」


あかり「いいよぉ、向日葵もいこ?」


向日葵「…ええ、もちろんですわ」


向日葵「あかり、手を繋ぎましょう?」


あかり「そうだね、ビックリして放したままだったし…」


向日葵「さ、行きましょう。足元に気をつけてくださいね」


あかり「ありがとう、向日葵っ」


あかり(機嫌治ったかな…?)




店員「いらっしゃいませー」


楓「わー、服がいっぱいある!」


あかり「ふふ、ゆっくり見ていこうか」


楓「うん!」


向日葵「なんだか夫婦みたいですわね…」


あかり「えへへ…あかりが奥さん?」


向日葵「立場的にはそうですわね…ふふ」


向日葵「ところであかり」


あかり「なぁに?」


カチッ


あかり「ふわあっ!?」




向日葵「大声を出すと怪しまれますわよ?」


あかり「だ、だめ…っ」


あかり「切ってよぉ…ん…っ!」


向日葵「ふん、私以外に大好きと言ったあかりが悪いのですわ」


あかり「あ、あれは違…っ」


向日葵「聞きませんわ。ほら楓が来ましたわよ」


楓「おねーちゃん、楓これにする!」


向日葵「あら、可愛いマフラーですわね。あかりもそう思いますわよね?」


あかり「う、うんっ。とっても可愛いと思うよぉ…んっ」


楓「あかりおねーちゃんお顔が赤いよ…?」


あかり「そそそそんなことないと思うよぉ!」


向日葵「ふふ、ではお会計しましょうか」




店員「ありがとうございましたー」


あかり「向日葵ぃ……」


向日葵「…ふむ」


向日葵「楓、すこしあそこの休憩所で待ってなさい」


楓「なんで?」


向日葵「あかりがお手洗いを探しているからですわ」


楓「そっか、じゃあ楓もいくー!」


向日葵「な…楓…?」


楓「えへへ、ダメだよおねーちゃん」


向日葵「はぁ…仕方ありませんわね」


あかり「ひ、向日葵…どういう事…?」


向日葵「どうもこうも…」


楓「楓はおねーちゃんとあかりおねーちゃんが何してるか知ってるんだよ」


あかり「み、見られたの…?」


向日葵「みたいですわ、それで今回二人であかりと楽しむと言うことで話しが纏まったんですの」




あかり「ええー…」


向日葵「大丈夫ですわ、あかりの大事な部分は私しか触りませんから」


楓「楓は我慢するの」


向日葵「さて、あかり」


向日葵「ネタばらしした以上もう用事なんてないのでさっさと帰りましょうか」


あかり「…うん……」




向日葵「あかり」


向日葵「脱ぎなさい、全て」


あかり「は、はい…」


あかり(うぅ…楓ちゃんが見てるのに…)


向日葵「楓に見られてるのがそんなに興奮しますの?」


あかり「ち、違うよぉ…」


向日葵「口の聞き方がなってませんわ…」


向日葵「お仕置きが必要ですわね?」


あかり「っ!」


向日葵「あら…お仕置きに反応して勃ってきましたの?」


あかり「んぅっ!」


向日葵「なぜ乳首がこんなになってますの?」


あかり「そ、それは向日葵が…っ!」


向日葵「私が?」


あかり「向日葵が興奮させるから…」


向日葵「興奮するような事を言いました?」


向日葵「お仕置きなんて罰みたいなものですわよ?」


向日葵「それで興奮するなんて…どちらが変態なんですの?」


あかり「っ!」




楓「あかりおねーちゃんのココ…すごいびしょびしょ…」


あかり「み、見ちゃダメ!」


向日葵「はぁ…乳首を引っ張られながら説教されて感じてたんですの?」


向日葵「本当に変態ですわね、知ってましたけど」


あかり「や、やだ…っ」


向日葵「ほら、いつもみたいに言ってごらんなさい」


向日葵「そうすればもっと良くしてあげますわ」


あかり「あ、あ…っ」




あかり「あかりは……」


向日葵「あかりは?」


あかり「い、痛くされて気持ちよくなる変態さんです……」


向日葵「それで、どうして欲しいんですの?」


あかり「いつもみたいに…あかりのこといじめて…下さい…」


向日葵「ふふ、よく言えましたわね」


向日葵「ところであかり、あかりは誰のモノですの?」


あかり「ひ、向日葵の…」


向日葵「そうですわよね、愛しあっているんですもの」


向日葵「と、言う訳で楓。あかりに関してはチャンスはありませんわよ?」


楓「えー、まだわからないよ?」


向日葵「あかりが嫌がっても私が離しませんもの」


あかり「向日葵…」




向日葵「さて、あかり」


向日葵「足を広げて座りなさい」


向日葵「閉じる事は許しませんわ」


あかり「はい…っ」


あかり(恥ずかしいのに…お股がジンジンするよぉ…)


向日葵「そう言えばこの前の体育、マット運動でしたわよね」


あかり「そうだね…あかり身体が硬いから恥ずかしかったよぉ」


向日葵「あかりが開脚した時に櫻子ったら、あかりのココに釘付けでしたわ」


あかり「あ…っ!」


向日葵「ふふ、あかりの恋人が私で…こんなことしてるなんて知ったらどんな顔するんでしょう」


あかり「ひ、向日葵のいじわる…っ」


向日葵「あら、意地悪なんてしてませんわ」


向日葵「愛情表現ですわよ?」


カチカチッ


あかり「ひゃうっ!?」




向日葵「あら、手が滑ってしまいましたわ」


楓「ねえ、おねーちゃん」


向日葵「なんですの、楓?」


楓「おっぱいならいい?」


向日葵「…仕方ないですわね、構いませんわよ」


楓「わーい!」


あかり「ま、待って楓ちゃん!ダメだよぉ!」


楓「待てないの、あむっ」


あかり「んぅうっ!!」


向日葵「では私も失礼して…」


向日葵「ふふ、本当にびしょ濡れ…水溜りができそうですわ」


あかり「あ、あぁっ!!向日葵ぃ!」


向日葵「あら、もうダメですの?」


あかり「や、やだ!くる!きちゃうよぉ!!」


カチッ


あかり「ふえ…?」


向日葵「ふふふ、まだイかせませんわ」


楓「ん…んー…」


向日葵「楓ったらあかりのおっぱいに夢中ですわね」


あかり「ひ、向日葵…どうして…」


向日葵「何の事ですの?」


あかり「あ、あかりに入ってる…マッサージ用具の電源のことだよぉ……」


向日葵「だってヤダって言ったじゃない」


あかり「あれは…その…」


向日葵「なのであかりが嫌がることはしませんわ」




あかり「うぅー…やっぱり意地悪だよぉ…」


向日葵「そんな事無いですわ、ふふふ」


あかり「もぅ…んっ…」


向日葵「イきたいんですの?」


あかり「っ!」


向日葵「こんなにトロトロですものね、私が少し弄れば…」


あかり「向日葵ぃ……」


向日葵「どうするかは分かりますわよね?」




あかり「…イ、イかせて下さい…向日葵様……っ」


向日葵「あぁ…涙目のその顔…何度見ても堪りませんわ…!」


向日葵「いいですわよ、あかり。ぐちゃぐちゃにしてあげますから思う存分イきなさい!」


あかり「ちょ、ひまっ!んんっ!」


あかり「はげし…いっ!だ、だめきちゃうよぉお!!」


あかり「あぁっ!んっ!ーっ!!」


向日葵「うふふ…布団がシミだらけですわ」


楓「ぷはぁ…あかりおねーちゃんすごいの!」


向日葵「…いまのあかりには何も聞こえませんわ」


あかり「あ…っ……ひまわりぃ…っ」


向日葵「はいはい、ここにいますわよ」


あかり「ん…っ」


向日葵「んふふ……本当にあかりはキス魔ですわね」


あかり「向日葵にだけだもん…」


向日葵「そんなの当たり前ですわ」


向日葵「もっともっと可愛がって…私だけのあかりにして差し上げますから」


向日葵「今日は眠れないと思ってくださいね」


楓「楓も頑張るの!」


~古谷サンド~

楓が空気だよぉ…
ちなみに単品ではなく>>167の続きのような物です。

わぁい幼女あかり幼女大好き
ロリあか了解です!
西垣ちゃんいきます。



「何やってんだ、赤座」


「クリスマスプレゼントですよぉ」


「私にもサンタが来たという事か、興味深いな」


「ところで赤座、私にプレゼントされたという事は元の身体ではいられなくなるから覚悟しておけよ」


「ええ!?」


「冗談だ」


「よかったぁ」


「一割」


「ほぼ冗談じゃないよぉ!」




「それも冗談だ」


「全てが疑わしいよぉ…」


「はっはっは、赤座は面白いな」


「ところで赤座、私は今独身なんだが」


「え、そうだったんですか?」


「ああ、冗談抜きでな」


「さらに言えば恋人もいない」


「…生徒会長さんは?」


「教え子に手を出すなんてとんでもない」


「そういう訳だから赤座」


「私と付き合ってみないか?」


「あかりは教え子じゃないんですか!?」




「それにコンビニ行こうよみたいなノリで付き合っちゃっていいんですか!?」


「失礼な、そんな軽いノリじゃない」


「こう見えても緊張してるし、人に告白するのだって初めてなんだぞ」


「西垣先生もしかして…」


「ああ、年齢=だ」


「え、えーと…ごめんなさい…」


「気にするな、今は彼女がいるさ」


「ええ!?」


「目の前にな」


「あ、あかりまだ返事してないんですけど…」


「断られたらこの教室ごと爆破してやる」


「わぁい拒否権がなくなったよぉ」


「まあ冗談だ」


「何割ですか?」


「0だ」


「まさかの真言だよぉ…」




「いや、本当に嫌なら断ってもいいんだぞ?」


「さすがに気持ちを無視するのも良くないしな」


「西垣先生…」


「ポケットに入れてる左手を出してください」


「ん?こうか?」


「そのラムネみたいなのは何ですか?」


「惚れ薬だ」


「言ってる事とやってる事がめちゃくちゃだよぉ!」




「と言うかあかりでいいんですか…?」


「ああ、赤座がいいな」


「その…理由とかは…」


「私は赤座のいい所をたくさん知ってる」


「休んだ生徒の分までセコセコとノートを取る赤座」


「私の授業中に夢の中へ遊びに行っている大室のフォローをする赤座」


「授業が終わった後、私の代わりに黒板を消してくれる赤座」


「思い過ごしかも知れんが職員室にいる私を見つけると必ず微笑んでくれる赤座」


「と、まあこんなところだ」


「そりゃ好きにもなるさ」




「うぅ…恥ずかしいよぉ…」


「それで返事は?」


「よ、よろしくお願いします…」


「うん、こちらこそよろしくな」


「さて、私は次の授業の用意があるからこれで失礼するよ」


「西垣先生!そこは扉じゃなくて掃除用具入れです!」


「おっと、私とした事が。じゃあ本当に失礼するよ」


「西垣先生!やっぱり扉じゃなくて窓です!死んじゃいますよぉ!?」


「全く今日は扉の位置が悪いな…そうだ赤座、連絡先を交換しよう」


「西垣先生…それ携帯じゃなくてSPです……」




「ああ、すまん。GBAのナモクエやってたからな」


「こっちが携帯だな…よし、赤外線送信っと」


「あ、来ましたよぉ。メールアドレスは…」


「aka-aka-lovelove」


「西垣先生…」


「何かおかしいか?」


「色々ストレート過ぎますよぉ…」


「と言うかさっきから動揺しすぎですよぉ!」




「仕方ないだろう、赤座と付き合えたしついでに年齢=も脱出したし」


「嬉しくもなるさ」


「西垣先生…」


「まああれだ、お互い初めてだし色々試していこうな」


「色々ですか?」


「ああ、色々だ」


「だから、ずっと一緒に居てくれよ」


「…ふふ、西垣先生って意外と寂しがり屋さんなんですね」


「そうだ、寂しがり屋だぞ」


「じゃあずっとあかりが側にいて見ててあげますね」


「助かるよ、赤座」




「西垣先生」


「ん?」


「あかりだって、西垣先生のこと好きですよぉ」


「そうか…安心したよ」


「えへへ…」


「ははは…」


「「メリー、クリスマス」」


~西垣奈々 終~

西垣ちゃんのエロパートではあかりにがんばって攻めてもらいます!
お待たせしました、現あか幼京いきます。



きょうこ「あ、あかりちゃん…?」


あかり「…あれ?京子ちゃんなんだか小さくなった…?」


きょうこ「あかりちゃんが急に大きくなったんだよ…?」


あかり「ええ!?まさかあかりまた……」


きょうこ「?」


あかり「うーん、帰る方法を探さなきゃだけど…困ったよぉ…」


きょうこ「あかりちゃん何か探してるの?」


あかり「えーと、あかりはね、未来から来たあかりなんだぁ」


きょうこ「すごーい!」




あかり「あかりの意思で来たんじゃないけどね…それで帰る方法を探さなきゃいけないの」


きょうこ「かえっちゃうの……?」


きょうこ「あ、あかりちゃんかえっちゃうの…?グスッ…」


あかり「あーえーっと今すぐには帰らないから大丈夫だよぉ!だから泣かないで?」


きょうこ「うん…グスッ」


あかり「えらいね、京子ちゃんっ。あかりお姉さんがなでなでしちゃうよぉ」


きょうこ「あ……えへへ…」




きょうこ「またなでなでしてくれる?」


あかり「うん、いつでもしてあげるよぉ」


きょうこ「嬉しいなぁ…ねぇあかりちゃん、遊ぼ?」


あかり「いいよぉ、何して遊ぶの?」


きょうこ「えーとね…未来のお話聞かせてほしいなぁ」


あかり「もちろんっ。何から聞きたい?」


きょうこ「あかりちゃんは今何年生?」


あかり「あかりは中学一年だよぉ」


きょうこ「部活はなにしてるの?」


あかり「ごらく部っていう部活に入ってるよ」


きょうこ「ごらく部…?なにするの?」


あかり「みんなでお話したり、お菓子食べたり…そんな感じかな」


きょうこ「へぇー…」




あかり「その部はね…京子ちゃんと結衣ちゃんが作ってくれたんだぁ…」


あかり「最初は二人だったんだけどね、ずっとあかりが入学するのを待ってくれてたんだよぉ」


あかり「三人目はあかりにするって決めてたって聞いた時は感動しちゃったなぁ」


きょうこ「そうなんだ…」


きょうこ「ね、ねえあかりちゃん…」


きょうこ「あかりちゃんは、私のことすき…?」


あかり「うん、大好きだよぉ」


きょうこ「えへへ…」


きょうこ「もっと聞きたい!ねえねえ……」

………………
……………
…………
………
……



きょうこ「くぅ……くぅ………」


あかり「はしゃぎ疲れちゃったのかな、ふふ…」




あかり「お布団はここだったよね…よいしょっ」


あかり「これでよしっ」


きょうこ「あかりちゃん……」


あかり「なぁに?」


きょうこ「………くぅ…」


あかり「寝言だったんだね…よしよし」


あかり「…あれ、なんだかあかりも眠たくなってきたよぉ」


あかり「ちょっとだけ寝ちゃおうかな……」


あかり「ふわぁ…おやすみ、京子ちゃん……」




「おーい起きろってばー」


あかり「ふえ?」


「やっぱり小さい時から半目で寝る癖あるよな」


あかり「京子ちゃんが大きい…」


京子「お、なになに気付いた?いやー最近大きくなって肩が凝るんだよなー」


あかり「初耳だよぉ」


京子「なんだよー、あかりちゃんなら気付いてくれると思ったのにー」


あかり「え…あかりちゃん…?」


京子「ん?なんか変な事言ったか?」


あかり「な、何でもないよぉ」


京子「ならいいんだけどさー」


京子「…そう言えば小さい頃にあかりちゃんがプレゼントだって言って飛び出してきた事あったよね」


あかり「え…」


京子「あの時のあかりちゃんいつもより可愛く見えたんだよなぁ…」


京子「今でも充分可愛いけどな!」


あかり「ええ!?」




京子「昔話もこれぐらいにして…本題に入ろうか」


京子「今日は何の日?」


あかり「ええと…クリスマスだよね?」


京子「あかり選手正解!さてそんなあかりちゃんにプレゼントがあります」


あかり「わぁい!ありがとう京子ちゃん!」


京子「さあ目を閉じて!手を出すのだあかり選手!」


あかり「こうかなぁ?」


京子「そーそー、そのままね」


チュッ


京子「へへ…プレゼントは私だよ、あかりちゃん」


~としのうきょうこ 終~

クソ遅くなりました、綾あかいきます。
ちなみにこれも前の綾あかの続きです。



放課後、それは学生達の憩いの時間。

部活動で汗を流す者、自宅で学業に励む者、気の知れた友人達と遊ぶ者。

様々な風景が流れる中、私達はソコにいた。


「今日は風が強いわね 」


「そうですねぇ、杉浦先輩は寒くないですか?」


私の人生が大きく変わったこの屋上で、運命の人と他愛もない会話に花を咲かせていた。



柔らかい笑みを浮かべ寄り添うように私の隣に立つ彼女、赤座あかりは一つ年下の後輩であり、恋人だ。

今は思い出となったとある事件がきっかけで交際を始めたのだが、それからというもの彼女の行動には舌を巻くばかりだった。

例えば、土曜の朝。

私も規則正しい生活を送っていると自負しているが、休日はつい油断して夜ふかししてしまう。

気だるい体を動かしてリビングへ行くと、既に朝食が置かれてある。

その朝食を私が食べている時間を使い、二人分のお弁当を作る。

もちろん、冷凍食品などという多忙な家庭の味方を使わず、だ。

そして私が食べ終わる頃、すでにタオルと歯ブラシが用意されている。

歯磨き粉がすぐに出るよう、ある程度チューブを曲げてあるなど、なかなか徹底してある。

極めつけは歯を磨き終わると同時に着替えが出てくる。
もちろん、朝食の食器などはすべて片付けられている。

これが彼女の日常。

私には到底真似できない芸当だ。



「何考えてるんですか、杉浦先輩?」


あなたの事よ、など気の利いた台詞はとても言えなかった。


「ちょっと、ね」


「風邪ひいちゃうかもしれないし、生徒会室まで戻りましょう?」


「はいっ」



振り返ると同時に彼女の愛らしい姿が目に映る。

扉へ足を進めると、まるで雛鳥のように頭のお団子を揺らしながらぴったりとくっついてくる。

見慣れた生徒会室は夕焼けの橙が差し込み、人のいない侘しさをいっそう際立てていた。


「静かですね、綾乃先輩」


彼女がこう呼ぶ時は。


「そうね、あかり」


私もこう呼ぶ。

これは二人きりの時、大切な営みを始める時、甘えたい時などに呼ぶ特別な呼び方だ。

先輩とつけないで欲しいと言ったこともあったが呼び辛そうな彼女を見て、中学卒業までは先輩、を許可した。



「今日でここに来ることもなくなるのね」


生徒会会長と刺繍された誉れ高い腕章が置かている、自分の座っていた席をぼんやりと眺める。

今日は生徒会引き継ぎ式だった。

会長の席は古谷さんと大室さんの二人分用意され、歴代生徒会長初の事態となった。

そして今私と同じように会長の机を眺めている彼女は、副会長となった。

私は贔屓目無しに見ても、彼女の方が先の二人より会長に相応しいと思っている。

だが彼女の出した答えは。


『あかりは副会長がいいなぁ』



遠慮することは無い、と何度も説得したが彼女の意思は変わらなかった。


『綾乃先輩はどうして生徒会に入ったんでしたっけ?』


『私は人助けがしたくて…』


『あかりも、今助けたい人達がいるんです』


『明るくてみんなに元気をくれる櫻子ちゃん』


『優しくてみんなのお手本みたいな向日葵ちゃん』


『そんな二人を、あかりの大切なお友達を支えてあげたいんです』


その場にいた千歳は目に大粒の涙を溜めながら頷き、古谷さんと大室さんは彼女を力の限り抱きしめ号泣していた。

私はと言うとそこまで言われると何も言えず、ただ黙って頭を撫でていた。

あの時の美しく誇り高い彼女を、私は忘れはしない。



「寂しくなりますね…」


間の空いた彼女の返事で現実へと引き戻され、声の主を横目で見た。

そして、数秒。

私は息をすることすら忘れ、彼女に魅入っていた。

夕焼けに照らされた彼女の憂いを帯びた横顔は、まさに芸術と言っても過言ではない。

それ程までに美しかった。


「大丈夫よ、あかり」


「貴女に寂しい想いはさせないから」


そう告げると、彼女の唇をやや強引に奪った。

触れている唇はわずかに震え、彼女の頬を一筋の涙が伝っている。

唇を離し、最初に口を開いたのは彼女だった。



「寂しい想いは、させないんですよね」


「ええ」


「じゃあ」


「今、ここで、刻み込んでください」


「綾乃先輩がいなくても、少しなら我慢できるように」


「あかりに、綾乃先輩を残してください」


涙の筋が夕焼けに照らされ、赤に染まっている。

こちらを見上げる彼女の紫色の瞳も、心なしか朱が深いように感じた。



「いいわ、あかりが寂しくないように」


「他の誰かに取られないように」


「私を、残してあげる」


「愛してる」


どちらともなく顔を近付け、もう一度唇を重ねる。

深く、もっと深く。

そんな想いは行動に現れた。



口を少し開き、舌を伸ばす。

彼女も私の行動を理解し、同じように口を開き舌を伸ばしてくる。

舌先が軽く触れ合い、探り合うように軽く突き合う。

お互い吐息が出始めた頃、まず私が彼女の口内へ侵入する。

唾液を絡め取り、上唇をなぞる。

時折舌が絡み合い破廉恥な音を奏でるが、その音がまた興奮を掻き立てる。

最後に彼女の下唇に吸い付き、口周り全てに私の物だという証を残した。



「…っはぁ」


「あふ……」


だらしなく口を開いたままの彼女。

どちらのものか分からない唾液を端から垂らし、完全にのぼせ上がっている様子だ。


「あかり…可愛いわ…」


「綾乃…先輩ぃ…」


彼女の軽い身体を抱きしめると、胸の底からじんわりと暖かくなる。



「…脱がすわよ?」


「はい…」


制服を脱がすと、付き合い始めた頃よりすっかり色気付いた紫色の下着が露わになる。


「ふふっ」


「な、なんで笑うんですか?」


「蟹さんはもう履かないのかなって思ってね」


初めてみた彼女の下着は、可愛らしい蟹のプリントが施された物だった。

それもしばらくして履かなくなったが、ふと思い出して思わず笑がこぼれた。



「もぅ…あかりだって二年生ですよ?」


「それもそうね…ふふっ」


彼女と共に過ごした一年は本当にあっという間だった。

これからもこの幸せが続く、そう信じて疑いはない。


「…脱がしますよ?」


「ええ、いいわ」


手際の良い彼女は、瞬く間に私を生まれたままの姿へ変貌させた。



「相変わらず器用ね…下着も脱がせちゃうわね」


「よくお姉ちゃんにいいお嫁さんになるのよって言われてますから…えへへ」


「今でも充分立派なお嫁さんよ…私のね」


私の顔が赤いのはきっと、夕焼けのせいだけではない。

歯の浮くような台詞を言ってみたが、肝心の私がこれではあまり効力はないだろう。



「綾乃先輩…っ」


震えた声で私の名を呼ぶ彼女の頬は赤く照り上がり、露わになった控えめな乳房を押し付けるように抱きついてきた。


「やっぱり嫌です!」


「あかり…綾乃先輩がいないと…!」


仕事に行く親を引き止める子どものように、彼女は私の腕を掴む。

力を込めている彼女の手は、不安と寂しさで小刻みに震えていた。


「あかり…」



「私も…辛いわ…」


「貴女を置いていかなければいけないこと」


「すぐに貴女の元へ行けないこと」


「だから、もう一つ約束するわ」


「もし、あかりさえ良かったら」


「私と一緒に住みましょう?」


本当は愛の営みが終わってから告げるつもりだったのだが、彼女をこのままにしておく事はできなかった。



この提案ができるのは兼ねてより両親に相談していたからだ。

もちろん許可は降りているので、いつでも迎えられる状態である。

私は高校へ。

あかりは中学校へ。

進む者と、留まる者。

その間に出来る時間と言う溝を埋めるため、あかりの傍から片時も離れないため。

両親には少し無理を言ったが、快く了承してくれた。



「いいんですか…?」


「もちろんよ、私ののお母さんだってあかりの働きぶりは知ってるから」


「お父さんは娘が増えるって喜んでたわ」


「綾乃先輩…」


彼女の顔に笑顔が戻る。

やはり、この子には笑顔が一番似合っている。

周囲を魅了し、癒しと活力を与えてくれる魔法のような笑顔は、彼女にしかできないものだ。



「これからは、ずっと一緒よ」


「はい…っ」


その返事を合図に、私は強く彼女の身体を抱き寄せ重心を後ろへ移動させる。

自然と身体が倒れ、彼女が私を押し倒している形となった。


「ん…」


二人の声が重なり、一つの甘い音色となる。

生徒会室は私達の吐息を残して、全ての音が消えていた。

どのくらい、唇を重ねていただろうか。

お互い少し距離をあけ、不意に彼女がこう言った。



「綾乃先輩…舐めますね」


返事を待たずに彼女は私の秘部へと向き直る。

この体勢で顔を下部へ向けると当然、彼女の下半身が私の顔のすぐ近くに来るという事。


「よいしょっと…」


その声と同時に彼女の女としての象徴が、眼前に広がる。


「ん…っ」


もう何度も交わっているにも関わらず、彼女の舌先が触れた秘部の刺激から反射的に声が出る。

負けじとこちらも彼女の秘部へと舌を這わせる。

「んん…っ!」

ねっとりとした愛液が絶えず溢れ出てくる。

それを一滴残らず舐めとるように舌全体使い、彼女の割れ目を犬のように掬いとる。

私の舌の動きに合わせるように、彼女の入口は細やかに動き続けている。



「ふぁ…っ」


「綾乃先輩ぃ…」


もう我慢できません。

そんな声が聞こえてきそうな程、彼女の声は寂しそうな、むず痒そうな。


「じゃあ」


その一言で察したようで私の身体の上から降り、これ以上赤くないと思われた頬をさらに赤らめ、ゆっくりと脚を開いた。



「来てください…綾乃先輩…」


焦らすように、じりじりと腰をあわせる。

待ちきれない様子の彼女は腰をくねらし、私の花園を今か今かと待ちわびる。

早く、早く。

そして、隙間なく入口同士で繋がると彼女が震える声で告げた。


「愛してます」


「私も、負けないくらい愛してるわ」


優しい言葉が生徒会室に木霊する。

どちらともなく微笑み合い、久遠に続くと信じている愛を確かめた。



「動くわよ…」


「ん…っ!」


彼女の甘い声が耳をくすぐる。

そんな声を出されると、私の悪い癖だが少し加虐心が湧いてくる。


「ふふっ可愛いわ…あかり…」


打ち付けるように腰を動かす。

擦り付けるような動きを続けていた彼女は、一方的な快楽の波に戸惑いながらも溺れていた。


「ひゃぅっ!あやの、せんぱっ!んっ!」


「はぁ…っはぁ…っ!あかり…!」


肉と肉が打ち合う破裂音が響き渡る。

男女の営みにも似た感覚に私達の興奮は最高潮に達した。



「あかり!あかりぃ!!」


「あっ!綾乃先輩っ!!」


お互いの名前を叫び合う。

思考回路が異常をきたす。

彼女の事しか考えられない。

彼女と、もっと。

端的な思考に言葉、それらが頭を支配し、欲望のまま秘部を打ち付け、擦り付ける。



「ダメ…もう…っ!」


「とんじゃいます…っ!」


「あかりもなのね…一緒に…ぃっ!」


「っく……!あっーーーー!」


「んぅううううっ!!!」


込み上がる何かを抑えようともせず、欲望のままに彼女との結合部に解き放つ。

それと同時に、彼女も果てる。


「ーっ!はっ…あ……!」


「あ……ぅ…っ」


絶頂の悦びを全身で感じながら、のぼせた頭で思考を巡らせる。



この後はどうする、きっと彼女はこのまま帰ってしまう。

ならばどうするか。

簡単な事だった。


「あかり……」


「なんれすかぁ…?」


「貴女の家に、行きたいの」



家の中の空気は穏やかだ。

突然訪問した私を温かく迎えてくれ、夕飯までご馳走してもらった。

その後は彼女と湯船に浸かり、寝巻きに着替えた。

そして今、彼女の両親と姉の前で正座している。


「あの…」


「話はあかりからよく聞いてるわ、あなたが杉浦綾乃さんね?」


「は、はい!」


緊張で声が裏返る。



「ふふふ、そんなに緊張しなくていいのよ?」


「は、はい…」


「綾乃先輩、リラックスですよぉ」


彼女に手を握って貰い、なんとか気持ちを立て直す。


「そうね…よし」


「お義母さん!お義父さん!お義姉さん!」


「娘さんを私にください!!」


腹の底から出した声と共に頭を床に着ける。


「…あかりも、お願いします」


「綾乃先輩と一緒に居ることを認めてください」


私に習って彼女も深々と頭を下げる。

誰も何も発しない沈黙が続き、静寂を破ったのは彼女の父親だった。



「杉浦綾乃さん」


「お転婆な娘ですが、宜しくお願いします」


私が顔を上げると、彼女の父親は正座したまま手を膝につき、頭を下げていた。

続けて彼女の母親が柔らかい笑みを浮かべ言った。


「もちろん、私も応援させてもらうわ」


「あかりをよろしくね、綾乃さん」



「は、はい…ありがとうございます!」


感動で今にも泣きそうな気持ちを抑え、感謝の気持ちを伝える。


「綾乃さん」


低く感情の読み取れない突き刺さるような声が先の感動を消し去り、再び緊張感を張り詰めさせる。


「…はい」


「少し、二人きりで話しましょう」


閉ざされた瞳からは何も感じ取れず、私の恐怖心を煽る。



扉をくぐり、彼女の姉は自身の部屋の照明を付ける。

光が照らし出したその部屋は、至るところに赤座あかりが散りばめられていた。

ポスター、制服、果ては抱き枕。

狂気に塗れたその部屋を見ても、私は戸惑うことは無かった。


「私ね、悔しかったの」


ぽつりと呟いた彼女の姉。

閉ざされた目からは涙が流れ、心情を物語る。



「私の方が、あかりのことを知っている」


「自信があったの、あかりのことに関してはね」


「なのに、あなたは私の知らないあかりを知っている」


「私には見せたことの無い姿を、あかりはあなたの前で見せている」


「それが堪らなく悔しかったの」


「そして、あなたは今私がどれだけ望んでも立てなかった場所に立っているの」


恐らく無意識なのだろう。

彼女の姉の硬く握られた拳からは鮮血が滴り床を汚していく。



「杉浦綾乃さん」


「あなたには、私を超えてもらわなきゃいけないわ」


「私よりあかりを愛していると、証明して欲しいの」


「それができないようなら、私は反対よ」


薄く開かれた眼は、助けを求めているようにも見えた。

自分より強い愛を、彼女に対して向けられる者へ。

どうか私という壁を乗り越え、私を救われない愛から解き放ってくれ。

そんなメッセージが聞き取れた。



「…分かりました」


「では、失礼します」


そう告げると、私は彼女の姉の部屋に貼られたポスターを破き、抱き枕をはさみで切り裂き、この部屋にある赤座あかりに関する物の全てを破壊しつくした。

その間、彼女の姉はただじっと私の行動を見ているだけだった。

そして、最後の宝物。

クマのプリントが施された下着を破ろうとした時。



「待って、綾乃さん」


「それは、私がやるわ」


そう言うと私から下着を受け取り、ただ一言。


「ありがとう」


「…さようなら」


そう呟くと自らの手で破り捨てた。

事が終わると、彼女の姉は私に向き直り感謝と謝罪の言葉を述べた。


「ありがとう、綾乃さん」


「私を救ってくれて…」


「それと、ごめんなさい」


「試すようなことをして…」



「顔を上げてください、お義姉さん」


私の言葉で顔を上げた義姉は、先程とは別人ように清々しい顔になっていた。


「あかりを、よろしくね」


「はい!」


「あと、困った事があったらすぐに相談してね?」


「もう家族同然なんだから」


義姉の許しも降り、私達はようやく大手を振って共に暮らす事ができるようになった。



そして月日が流れ、彼女と交際を始めた運命の日と同じ日付の今日。

私の両親はすっかり義母達と仲良くなっており、義姉の赤座あかねは常に私と彼女の事を気遣ってくれる。

たまに過保護がすぎて暴走気味だが、そんな所も含めて義姉として頼らせてもらっている。

そして、彼女はと言うと彼女にそんな気は無いのだろうが相変わらず私を堕落させる事に精を出している。



「綾乃ー、そろそろ起きてよぉ」


「うん…もう少し…」


「ダメ、式場見に行くんでしょ?」


「…そうだったわね」


「もう、しっかりしてよぉ」


「あかりのお嫁さんになるんでしょ?」


すっかり尻に敷かれているが、こんな日常はこれ以上無い幸せだ。



「あかり…」


「なぁに?」


「ううん、何でもないわ」


「ええー、言ってよぉ」


「しょうがないわね…」


「あ、待って」


「ん?」


「あかりも言いたいことがあるから、一緒に言お?」


「いいけど…じゃあせーので言うわよ」


「 せーのっ」


「「愛してる」」


~結婚式は準備万端バングラデシュ 終~

綾乃ちゃんのダジャレはアッカリーンされました。
ともこさんと小学校組了解です!

途中までですが大室家inあかり幼児期と古谷家いきます。
どうしても決められなかった事があるので途中一つだけ安価取りますがご協力お願いします!



「結衣隊長ー!」


「京子ちゃーん!」


「むむむ…困ったなぁ」


櫻子「ん?あのお団子は…」


撫子「どうしたの櫻子?」


櫻子「多分あかりちゃんなんだけど…」


花子「とうとう人の区別さえもできなくなったの?」


櫻子「違うわ!いつもより身長が小さいから分かんないんだよ!」


花子「お姉さんはそんなビックリ人間じゃないし…」



櫻子「あーもーしょうがないなあ!ちょっと確かめてくる!」


撫子「あれで人違いだったら恥ずかしいよね」


花子「うん」


櫻子「あかりちゃーん!」


「はーい!…って誰!?」


櫻子「えええ!?」


櫻子「あかりちゃんも冗談がうまくなったなー!あはは!」


あかり「え…ホントに誰…?」


櫻子「…おおう、これはちょっとキツいぞ」



櫻子「えっと、赤座あかりちゃんだよね?」


あかり「うん!」


櫻子「船見先輩と歳納京子先輩は知ってるよね?」


あかり「結衣隊長!どこにいるの!?」


櫻子「ど、どこって…家かな…?」


あかり「ありがとうおねーちゃん!」


櫻子「あ、ちょっと!」


櫻子「行っちゃった…今のあかりちゃんは何だったんだ…」



撫子「で、どうだった?」


櫻子「本人だけど話が噛み合わない」


花子「櫻子がバカだからだし」


櫻子「なにをー!」


撫子「…ねえ、戻ってきたよ」


櫻子「え?」


あかり「えへへ…おねーちゃん…」


櫻子「何?」


あかり「あかりここどこだか分からないや」


櫻子「!?」



櫻子「わ、分かった!おねーちゃんが船見先輩の家まで連れてってあげる!」


あかり「わぁい!ありがとうおねーちゃん!」


花子「…確かにお姉さんだけど、お姉さんじゃない」


撫子「どう言うこと?」


花子「前あった時より子供っぽい…うん」


撫子「へー…花子が言うんだから間違いなさそうだね」


撫子「櫻子、私達も付いていくから」


櫻子「えーそんなのあかりちゃんに聞けよ」


撫子「お姉さん達も一緒に行っていいよね、あかりちゃん?」ナデナデ


あかり「…うんっ!」


櫻子「なんか今のずるくね?」



結衣「確かにあかりだ…しかも小さい時の」


あかり「おやびん!」


櫻子「おやびん?」


結衣「…あかり、今はそれ禁止ね」


あかり「了解ですぜ!」


結衣「…」


櫻子「船見先輩が頭を抱えてうずくまってる…」


花子「それでこの小さいお姉さんはどうするんだし」


結衣「わ、私も京子も今は用事があって手が回らないんだ…」


撫子「じゃあ一旦うちで預かろうか」


結衣「大丈夫ですか?」


撫子「うん、親は何も言わないだろうし」



撫子「その前に確認しなきゃいけないことがあるんだけどね」


櫻子「確認?」


撫子「そう」


撫子「今のあかりちゃんはどうなっているのか、ね」


花子「どう言うこと?」


撫子「例えば、このあかりちゃんが過去から来たとする」


あかり「?」


撫子「そしたら今の時間にはあかりちゃんが二人いることになるわよね」


結衣「確かに…」


撫子「でも、もし仮にこのあかりちゃんが今の時間のあかりちゃんだとしたら」


櫻子「なにそれ、あかりちゃんが急にちっさくなったって言いたいの?」


撫子「最近の世の中は何が起こっても不思議じゃないからね」



結衣「確かに確認する必要があるみたいですね」


結衣「私が行ってきますから、あかりのことをお願いします」


あかり「あかりもお供しますぜ!」


結衣「あかりはこのお姉さん達と待っててね、すぐ戻るからさ」


あかり「了解!」


櫻子「ほへー、さすが船見先輩だなぁ」


花子「お姉さんの事なんて呼べばいいんだし…」


撫子「普通にあかりでいいんじゃない?」



結衣「戻りました」


撫子「どうだった?」


結衣「居ました、変わりなく」


櫻子「つまり…」


花子「過去から来たってこと?」


撫子「他人の空似って可能性が潰れたんだからそういう事だね」


結衣「この小さいあかりの事があかりにバレるのは避けたいですね…」


櫻子「どうしてですか?」


結衣「あかりが二人、それも片方は小さい時のあかりだから」


結衣「本来絶対に出会うはずがないんだよ」


結衣「その二人が出会ってしまったらどうなるか分からないからね」



櫻子「私んちは結構離れてるからそう簡単にはバレないんじゃないかな?」


花子「あかり、花子お姉ちゃんって呼んでみて」


あかり「花子お姉ちゃん?」


花子「よくできました」なでしなでし


あかり「えへへ!」


撫子「随分懐いてるね」


結衣「あかりは人懐っこい性格ですからね」


結衣(でもなんか引っかかるな…)


結衣(一体誰が何の目的で過去のあかりを送ってきたんだ…?)



あかり「あ、そろそろお家に帰らなきゃ…」


櫻子「!!あーえーと、ね!あかりちゃん!」


櫻子「今はその、ほら!アレだから!」


あかり「?」


撫子「代わりに説明するから黙ってな…」


花子「ここまで酷いとは思ってなかったし…」


櫻子「二人してバカにすんじゃねーよ!!」



撫子「あのね、あかりちゃん」


撫子「今あかりちゃんの家族はどうしても帰ってこられないお仕事があるの」


あかり「そうなんだ…お姉ちゃんは?」


撫子「…お姉ちゃん?お姉ちゃんはね…」


結衣「今のあかりの年齢から見ると中学生ぐらいです」ボソッ


撫子「…修学旅行って話を聞いてなかったかな?」


あかり「あ!言ってた!」


撫子「だからお姉ちゃんも今家にいないの」


撫子「そしたらあかりちゃん一人になっちゃうでしょ?」


あかり「うん…」


撫子「それは可愛そうだからって私の家で預かることになったの」



あかり「お泊まり?」


撫子「そうよ」


撫子「私と、髪の長いお姉ちゃんと、うるさいお姉ちゃんのあかりちゃん家でお泊まりするの」


撫子「できるかな?」


あかり「できる!あかりお泊まり楽しみ!」


撫子「 ありがと、助かったよ」ボソッ


結衣「いえ…」


撫子「あかりちゃんの面倒は花子と私が見るから」


櫻子「私は?」


撫子「あんたは…あかりちゃんの遊び係」


櫻子「よっしゃあ!任しとけ!」



結衣「すみません、こっちもこんな状態じゃなかったら何かお手伝いするのですが…」


撫子「気にしないで、私が好きでやることだから」


撫子「さて、帰りましょうか」


櫻子「おー!」


あかり「おー!」


花子「あかり、真似しなくていいし」


結衣(ちょっと調べてみるか…)



撫子「ただいま」


櫻子「ただいまー!」


花子「ただいまだし」


あかり「おじゃましまーすっ」


撫子「あかり、ただいまだよ」


あかり「え?」


櫻子「家に帰ってきたんだからお邪魔しますじゃないじゃん?」


あかり「でも…」


花子「あかりは今は大室の子どもだし」


あかり「そうなんだぁ…じゃあ」


あかり「ただいま!」


「「「おかえり、あかり」」」



櫻子「てかねーちゃんいつの間にあかり呼びになったんだ?」


撫子「家に帰ってきた時からだよ」


撫子「さて…大事な話だからよく聞いてね」


撫子「櫻子」


撫子「な、なんだよ…」


撫子「あっちであかりと遊んできな」


櫻子「宿題は?」


撫子「あとで私がやっといてあげる」


櫻子「よっしゃああ!あかり行くぞ!!」


あかり「行くぞー!!」


撫子「排除完了」



花子「それで、大事な話って何?」


撫子「私達は学校、親は仕事」


撫子「日中あかりを一人で家においておけると思う?」


花子「多分難しいし」


撫子「だよね」


撫子「そこで提案なんだけど」


撫子「私、明日から休学する」


花子「…それは」


撫子「大丈夫なんだよね、成績は上位だし」


撫子「それに休学って言っても親戚の子を預かってるから来れないって言えば理解してくれる」



花子「花子はどうすればいいの?」


撫子「学校から帰ってきたらあかりと遊んであげて」


撫子「もちろん友達と遊ぶ時に混ぜてあげるだけでいいから」


花子「花子はあかりのお姉さんだし」


花子「ちゃんとあかりと一緒に遊ぶから安心ですして」


撫子「さすが花子だね」


「ええ、本当によく出来た妹さんですわ」


撫子「…ひま子、いつからいたの?」


向日葵「花子ちゃんが赤座さんのお姉さんの下りから」


向日葵「どういう事かよかったら説明して下さいませんか?」


撫子「ふぅ…まあひま子ならいいか」


撫子「…と言うわけ」


向日葵「にわかには信じ難い話ですが…見てしまいましたし信じるしかないですね」


花子「ひま姉もあかりを見たの?」


向日葵「硝子が割れる音がしましたのであわてて来てみたら…」


向日葵「ほうきを持って青ざめた櫻子と割れた硝子を片付ける小さな赤座さんを」


撫子「櫻子…」


花子「はぁ…」



向日葵「ですが、そういう事でしたら私もお力になれそうですわね」


向日葵「楓もいますし、もし多忙な日などありましたら古谷家でお預かりしますわ」


撫子「助かるよひま子…じゃああかりを呼んでくるよ」


撫子「あかり、これからお世話になる時があるかもしれないから挨拶して」


撫子「近所に住んでる古谷向日葵さんだよ」


あかり「よ、よろしくおねがいします!赤座あかりです!」


向日葵「あらあら、よろしくおねがいしますね」


向日葵「さて、櫻子を叱って私とは帰るとしますわ」


撫子「うん、ありがとね」


あかり「ひ、向日葵さん!」



向日葵「はい、何ですの?」


あかり「えーと…さ、櫻子お姉ちゃんを怒らないで!」


あかり「ガラスはあかりが遊んでて割っちゃっただけだから!」


あかり「だからお願い!」


向日葵「赤座さん…」


花子「あかり…」


撫子「…」


向日葵「ふふ…しょうがないですわね」


向日葵「大丈夫ですわ、もう怒りません」


あかり「!ありがとう!!」


向日葵(昔からなんですのね、赤座さんの優しさは…)


向日葵「それではお邪魔しました」


撫子「ん、またね」


花子「まただし」


あかり「またねー!」



櫻子「…」


向日葵「櫻子」


櫻子「あかりのこと怒ってない?」


向日葵「あなたに言われましたからね」


櫻子『向日葵!あかりは悪くないから!』


櫻子『私がほうき振り回してたのが悪いから!だからあかりは怒らないでやって!』


櫻子「へへ、さすが向日葵!」


向日葵「そして、あなたの事も叱りませんわ」


櫻子「え?」


向日葵「赤座さんに怒らないでと言われましたからね…ふふっ」


櫻子「あかり…」


向日葵「良い妹が一人増えましたわね、櫻子」


櫻子「…うん!」



撫子「さて、後はあかりの部屋を決めないとね」


花子「花子の部屋でもいいし」


櫻子「私の部屋は?」


撫子「私の部屋でもいいよ」


あかり「うーん…じゃあ」


誰の寝室か安価↓

ご協力感謝です!
あと少し投下までに時間がかかるので7日の0時までに続編希望の子がいましたらどんどん書いていっちゃってください。
エロくなるかは気分で決めますので非エロ希望の場合のみ非エロとだけ書いて下さるとありがたいです。
では。



あかり「撫子お姉ちゃんのお部屋がいいなあ!」


撫子「ん、分かった」


撫子「じゃあ準備してくるから櫻子で遊んでて」


櫻子「おいこら!でってなんだ!」


あかり「あはは、櫻子お姉ちゃんはみんなと仲良しだね!」


櫻子「いいかあかり、お前はあんな風になっちゃダメだからな?」


花子「悪い見本は櫻子方だし…全く」



櫻子「あかりぃ、みんなが虐めるよぉ!」


あかり「えへへ、櫻子お姉ちゃんが甘えんぼだぁ」


櫻子「ふふん」ドヤッ


花子「…」イラッ


花子「あかり、花子お姉ちゃんと一緒にあやとりしよ?」


あかり「やるー!」


櫻子「あっ!」


花子「甘いし、櫻子」


櫻子「ぐぬぬ…」


撫子「終わったからお風呂入ろっか…お、あやとりじゃん」


櫻子「ねーちゃんできんの?」


撫子「それなりにね…はい、東京タワー」


あかり「すごぉい!!!!」


撫子「ふふ、後で教えてあげる」



撫子「どうしようかな…花子、あかりとお風呂入っておいで」


花子「分かった、あかり行こ?」


あかり「はーいっ!」


撫子(可愛いな…)


櫻子「ねーちゃん指絡まった」


撫子(バカだ…)



花子「流すよ」


あかり「はーい」


ザパァッ


花子「はい、終わったし」


あかり「花子お姉ちゃんも流すよー」


花子「ん」


ザパァッ


花子「ふぅ…すっきりする…」


花子「じゃあ湯船にはいろ?」


あかり「うんっ」


チャプ…


花子「あったかいね、あかり」


あかり「そうだねー…」


花子「あかり、眠たい?」


あかり「うん…ごめんね…」


花子「今日は色々あったからしょうがないし」


花子「花子が拭いてあげるから出よ?」


あかり「えへへ…花子お姉ちゃんだいすき…」


花子「…悪くないし」



花子「お風呂空いたし」


あかり「うぅん…」


撫子「あれ、もうお眠か」


櫻子「あかりちゃんは九時に寝るって言ってたからなー」


撫子「じゃああかりも九時でバッテリー切れか」


撫子「ありがとね花子、私はあかり寝かしつけてくるから」


櫻子「ほーい」


花子「了解だし」



撫子「あかり、お姉ちゃんがおんぶしたげるから乗っかりな?」


あかり「わぁい…あかりおんぶだいすき…」


撫子「ん、よし」


撫子「櫻子、お風呂入ってていいからね」


撫子「アイスは食べるなよ」


櫻子「食べねーよ!」



撫子「よいしょ…当たり前だけど花子より軽いわ」


あかり「うん…むにゃ…」


撫子「可愛い…」


撫子「おやすみ、あかり」


パタン…


櫻子「上がったよー」


撫子「ん、了解」


撫子「さて、お風呂お風呂っと…」


キュッキュッ…


シャアアアァァ…


撫子「ふぅ…」


キュッ…


チャプ…


撫子「…」



撫子(中学生のあかりちゃんは今も普通に過ごしてる…)


撫子(タイムマシンなんて物があるとも思えないけど実際に過去のあかりちゃんが現代に現れてる)


撫子(タイムマシンがあると仮定して、なぜあかりちゃんを現代に送ったのか…)


撫子(…犯人はあかりちゃんに近い人で間違いは無さそうだけど)


撫子「まあいいか…」


ザバッ


カラララ…


撫子「さっぱりした…」


撫子「寝よ…」


キィ…


撫子「…あかり、起きたの?」


あかり「…うん」



撫子「怖い夢でも見た?」


あかり「違う…」


あかり「笑わない…?」


撫子「笑わない」


あかり「あのね…寂しかったの…」


あかり「あかりまだ一人で眠れないから…」


撫子(そりゃそうか…人んちでいきなり爆睡できるのは櫻子くらいだし)


撫子「いいよ、お姉ちゃんと一緒に寝ようか」


あかり「うんっ」


モゾモゾ


あかり「えへへ」


撫子「よしよし…」ナデナデ


あかり「ん…」


撫子「ねえ、あかり」


あかり「んー…?」



撫子「もし、このまま…ッ」


撫子(何を言おうとしてるんだ…!?)


撫子「いや、なんでもない」ナデナデ


あかり「そーお…?」


撫子「うん、だからおやすみ、あかり」


あかり「おやすみぃ…」


撫子(もし、このまま戻れなかったら)


撫子(この家で私達とずっと一緒に暮らそうか)


撫子「…バカみたいね」


あかり「お姉ちゃん…」


撫子「寝言…?」


あかり「だぁいすき…」


撫子「…」


撫子「…寝よ」



ピピピピッ

ピピピピッ


撫子「……」


ピピ…


撫子「…あかりは」


あかり「くぅ…んにゃ…」


撫子「よかった…」


撫子(…よかった?)


撫子(あかりが帰っていなくて?)


撫子「…はぁ、らしくないな」



撫子「起きて、あかり」


あかり「ふわぁ…おはよ…」


あかり「…」


撫子「昨日から止まってたんだけど忘れちゃったかな?」


あかり「…あ、思い出したっ」


撫子「ならよかった、櫻子と花子起こしてくるけど一緒にいく?」


あかり「いく!」


ガチャ


あかり「どーん!!あかり爆弾!!」


櫻子「ぶふぅっ!!!!」



撫子「早く起きな」


あかり「櫻子お姉ちゃん起きてー!!」


櫻子「起きてるよ!あかりめー、仕返しだぁ!!」


あかり「わああ!櫻子お姉ちゃんが怒ったぁ!あはは!」


櫻子「ほら捕まえたぁ!これでもくらえー!!」


あかり「あ、あはは!くすぐっちゃダメ!!あはは!!」


櫻子「もっとかぁ!?もっとして欲しいかぁ!?」


撫子「早く顔洗ってこい」



花子「おはよう…」


あかり「おはよう、花子お姉ちゃんっ」


花子「あかり…おはようだし」


櫻子「花子があんな優しい顔してる!」


花子「櫻子以外にはやってるから」


櫻子「なんで私にはしてくれないの?」


花子「優しくするとつけあがるからだし」


櫻子「なんだとぉ!?」


撫子「はいはい、いいから


あかり「変身、ケンカいけないんジャー!!」


櫻子「あ、あかり…?」


花子「何やってるの…?」



あかり「えへへ、喧嘩はよくないからいけないんジャーが止めたんだよぉ!」


あかり「花子お姉ちゃんも、櫻子お姉ちゃんももう喧嘩しない?」


花子「ふふ…あかりの顔に免じて許してやるし」


櫻子「まああそこまでやられたらね、へへっ」


あかり「ふふんっ」


花子「あかり、偉い偉い」なでしなでし


櫻子「ねーねーもっかいやってよ!」


あかり「喧嘩止めるンジャーは喧嘩を止めると帰っちゃうからできないんだよぉ!」


櫻子「そっかそっか、はははっ!」


撫子「…ふふっ」



櫻子「さて、あかり!向日葵んとこ行くぞ!」


あかり「おー!」


花子「学校は?」


櫻子「設立記念日で休みだよー!」


櫻子「じゃあ行ってくる!」


あかり「行ってきまーす!!」


撫子「遅くならないようにね...って聞こえてないか」




向日葵「いらっしゃい、赤座さん」


あかり「遊びに来たよ!」


向日葵「ええ、ゆっくりして行ってくださいね」


櫻子「向日葵ーお菓子どこー?」


向日葵「全く櫻子ったら…こっちの戸棚の中に入れてあると言ったでしょう?」

櫻子「そうだっけ?」


ギャーギャー


あかり「なにしよっかなー」


「あなたがあかりちゃん?」


あかり「んん?そうだよ!」


「そっかぁ、よろしくね」


「楓は楓って言うの!」


あかり「楓ちゃんかぁ、よろしくね!」



あかり「ねえねえ、一緒に遊ぼ?」


楓「いいよ、何するの?」


あかり「えーとね、かくれんぼ!」


あかり「櫻子お姉ちゃん達も誘ってみんなでやろー!」


楓「すっごく楽しそうっ!おねーちゃーん!」


あのね、かくれんぼするんだけど……………
……………………
………………
…………



櫻子「ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー!!」



櫻子「まずは向日葵からだ!!」


櫻子「出てこーいおっぱい忍者ー!!」


楓「ドキドキするの…」


あかり「声が遠くなったから大丈夫だよっ」


向日葵見つけたあ!


楓「おねーちゃん見つかっちゃったみたい…」


さぁて後はあのちびっ子二人だけど…


あかり「そうだ、楓ちゃん」


楓「なに?」


あかり「お布団の中に隠れたら暗いし分からないんじゃないかな?」


楓「確かにっ」


楓「じゃああかりちゃんどーぞっ」


あかり「おじゃましまーす…ふわふわだよっ」


楓「楓も…ふかふかなのっ」


あかり「えへへ、楓ちゃんお話しよっか」


楓「うんっ」



櫻子「ど、どこに隠れてるんだあの二人…」


向日葵「あと探してないのは押し入れの中ですわね」


櫻子「そこだぁ!」


ドタドタ…


向日葵「全く...本当に落ち着きがありませんわね」


櫻子「この押し入れだな!よーし!」


ガラッ


櫻子「お?」



向日葵「もう、櫻子!もう少し落ち着いて行動しませんと!」


櫻子「しーっ」


向日葵「はぁ?」


櫻子「見ろよ向日葵、天使みたいじゃね?」


向日葵「あら…ふふふっ」


あかり「くぅ…くぅ…」


楓「むにゃ……くぅ…」


櫻子「あかりちゃんって小さい時からこんなに可愛かったんだなー…」


向日葵「本当に、可愛らしい寝顔ですわね」



櫻子「なんか私も眠くなってきたな…ふわあー…」


向日葵「私も…布団敷きましょうか…」


櫻子「おー…手伝うわ…」


向日葵「そんな眠そうな顔で言われても困りますわ…すぐに敷くから待ってなさい?」


櫻子「んー…」


向日葵「よっ…もういいですわよ」


櫻子「向日葵も一緒に寝るんだろー…こっちこいよー…」


向日葵「はいはい、いきますわよ」


モゾモゾ…


櫻子「……ぐぅ」


向日葵「相変わらず早いですわね…ふふっ」


向日葵「おやすみなさい、櫻子…」



撫子「なるほどね」


向日葵「…///」


櫻子「…///」


撫子「まあ、よかったんじゃない?」


向日葵「うぅ…///」


櫻子「まさかねーちゃんが来るなんて…///」


あかり「みんなでおひるねしたんだよねー」


楓「ねー」


撫子「とりあえず今日のところはこの二人の天使に感謝、だね」


あかり「?」


楓「?」



撫子「ま、がんばりなひま子」


向日葵「はい…///」


撫子「そろそろ帰ろうか、花子も待ってるし」


あかり「はーい!」


櫻子「うん…///」


楓「あかりちゃん、またねー!」


あかり「またねー楓ちゃんっ!」


櫻子「えっと…また明日…///」


向日葵「え、ええ…///」


撫子「ただいま」


あかり「ただいま!」


櫻子「ただいま…///」


花子「おかえり…櫻子顔が真っ赤だし」


櫻子「う、うるさい…///」



櫻子「ふぅ、食べた食べたー!」


あかり「ごちそうさまでした!」


花子「ご飯食べると急に元気になったし」


撫子「お風呂できてるから入っちゃいな」


櫻子「よしっ、あかり!行くぞ!」


あかり「行くぞー!」


花子「あ…」


撫子「…あかりが取られちゃって寂しいの?」


花子「別に…」


撫子「ふふ…」



あかり「ねー、櫻子お姉ちゃん」


櫻子「んー?」


あかり「櫻子お姉ちゃんは向日葵さんの事が好きなの?」


櫻子「ぶっ!!」


櫻子「だ、だだだ誰が向日葵の事なんか!!」


あかり「好きじゃないの?」


櫻子「う…」


あかり「あかり、誰にも言わないよ?」


櫻子「……好きだよ」



櫻子「でも、向日葵の前に行くとさ…なんか素直になれないんだよね…」


櫻子「本当はもっと仲良くしたいんだけどね…ははは…」


あかり「櫻子お姉ちゃん、大丈夫だよ」


櫻子「え…?」


あかり「あかりはね、最近このお家に来たばっかりだから向日葵さんの事はよく分かんないけど」


あかり「櫻子お姉ちゃんに好きだよって言われて嬉しくない人なんていないから!」


櫻子「あかり…」


あかり「だからね、櫻子お姉ちゃんの素直な気持ちを言ってきてあげて?」


あかり「向日葵さんきっと喜ぶから!」


櫻子「…いい子だな、あかりは」クシャクシャ


あかり「わっ…えへへ…」


櫻子「よし、決めた!今から行ってくる!」


あかり「うん、頑張ってね!」


櫻子「ありがとな、あかり!」


ザバッ


ガラガラッ



櫻子「ねーちゃん服頂戴!今から向日葵のとこ行くから!」


撫子「今から?もう遅いんだから明日にしなよ」


櫻子「無理!今すぐ言わなきゃいけない事がある!」


撫子「…いい顔してるね、櫻子」


撫子「分かった、すぐ持ってくる」


櫻子「ねーちゃん…!」


花子「櫻子」


花子「その…頑張って」


櫻子「花子ぉ…!」



撫子「はい、着替えだよ」


あかり「髪留めも忘れちゃダメだよ?」


櫻子「ねーちゃん…花子……あかり」


櫻子「グスッ……ありがと……グスッ」


撫子「泣くのはひま子に言ってからにしな?」


花子「早く行けし」


あかり「えへへ…」


櫻子「…っ」


櫻子「行ってくる!!」


バタンッ



花子「…世話の焼ける姉だし」


あかり「花子お姉ちゃん、お顔がニコニコしてるよ?」


花子「気のせいだし」


撫子「ありがとう、あかり」


撫子「櫻子の事、応援してくれたんだよね」


あかり「あかりは思った事言っただけだよ?」


花子「それでもあかりがやった事は偉いし」なでしなでし


撫子「 ほんとに偉いよ、あかり」ナデナデ


あかり「えへへ…」


撫子「櫻子は泊まっていくんだろうし、私はお風呂入ってあかりと寝るからね」


花子「了解だし、あかりはそれまで花子お姉ちゃんとお話しよ?」


あかり「うんっ」



花子「あかりはこの家に来てから楽しい?」


あかり「うん、楽しいよ!」


花子「…前の家が寂しくなったりしないの?」


あかり「……実はね、あかり前のお家のことよく覚えてないの」


花子「ど、どういう事……?」


あかり「結衣隊長や京子ちゃんと遊んだ事とかは覚えてるんだけど、お家でどんなことしてたか思い出せないんだ…」


花子「あかり…」


あかり「だから、このお家がだいすき!」


あかり「お姉ちゃんがいっぱい居て…みんな仲良しで」


あかり「みんなだいすき!」


花子「っ…」


ギュッ


あかり「花子お姉ちゃん…?」


花子「花子も、櫻子も、撫子お姉ちゃんも」


花子「あかりのこと大好きだし」


花子「大事な家族だから」


あかり「えへへ…ありがとう、花子お姉ちゃん」



撫子「空いたよ」


花子「うん、あかり…おやすみ」


あかり「おやすみ、花子お姉ちゃんっ」


撫子「じゃ、部屋に行こうか」


あかり「うんっ」


モゾモゾ


撫子「花子とどんな話してたの?」


あかり「あかりのお家の事だよ」


撫子「そっか...」


あかり「あかりね、このお家が大好き」


あかり「優しくてあかりのことを引っ張ってくれる花子お姉ちゃん」


あかり「元気いっぱいであかりと一番よく遊んでくれる櫻子お姉ちゃん」


あかり「かっこよくてキレイで、すっごく優しくて...あかりを守ってくれる撫子お姉ちゃん」


あかり「あかりのお姉ちゃんはみーんな大好きっ」


あかり「あと、向日葵さんと楓ちゃんも大好き!」


撫子「...あかり、ありがとう」


撫子「私も大好きだよ...」


あかり「えへへ…幸せだねっ」


撫子「うん…幸せだよ」


あかり「お姉ちゃんが幸せならあかりも...嬉しいよぉ......」


あかり「くぅ...」


撫子「...この子は」


撫子「何があっても守らなきゃね」


撫子「おやすみ、あかり...」




ピンポーン


撫子「こんな朝早くに...櫻子…?」


「ごめんください!船見です!」


撫子「...今開ける」


カチャン


結衣「はぁ...はぁ...すみません、こんな時間に...」


結衣「分かりました...小さいあかりのこと...!」


撫子「!!」


花子「撫子お姉ちゃん...」


撫子「花子、あかりを起こして」


撫子「あとひま子と櫻子も連れてきて」


花子「分かったし」


撫子「船見さん、上がって」


結衣「お邪魔します...」



撫子「それで、何がわかったの?」


結衣「...私の口から説明できないので、人を呼んであります」


西垣「私だ」


撫子「...どうも」


西垣「そう身構えてくれるな、簡単な話だ」


西垣「私の作ったタイムマシン試作五号とちょっとした薬を持ち出した不届き者がいると言う事だ」


撫子「...心当たりは?」


西垣「それは船見の方が詳しいと思うぞ」


結衣「...私はゲームとか小説が好きで、タイムスリップの話はたくさん知ってます」


結衣「タイムスリップする理由は大体未来を変える、とかそんな感じです」


結衣「...私の憶測を纏めると」


結衣「あかりの未来、過去を変えたがっている人物がいて」


結衣「その人はあかりにとって身近な存在で」


結衣「...あかりを、赤座家から追い出そうとしている」



撫子「どうして追い出す必要が?」


西垣「持ち出された薬の瓶には、記憶障害を故意に引き起こさせる薬が入っていたからだ」


西垣「その薬を投薬すればある事柄についての記憶を抹消できる」


撫子「ある事柄...?」


西垣「一番幸せだった記憶だ」


西垣「記憶喪失は戻る場合があるが、抹消と言うことは完全に消し去る事だ」


西垣「二度と戻ることは無い」


撫子「そんな...っ」


結衣「あかりから元の家族の事は聞きましたか?」


撫子「...聞いてない」


花子「花子が聞いたし」


あかり「花子お姉ちゃん…」


花子「大丈夫、花子お姉ちゃんがついてるから」


花子「...あかりは前の家族の事は何も覚えてないって言ってた」


西垣「やはりな」


結衣「...犯人が、分かりました」


西垣「出て来い、赤座」


あかね「...ふふ、バレちゃったみたいね」



あかね「初めまして、撫子さん」


あかね「あかりの姉の、赤座あかねよ」


ガラッ


櫻子「あかり!」


向日葵「赤座さん!」


楓「あかりちゃん!」


撫子「これで全員だね」


撫子「あかり、こっちに来な」


あかり「う、うん...」


西垣「私のタイムマシンと薬の事についてはとやかく言わん」


撫子「どうしてこんな事をしたのか、教えてください」


あかね「いいわ、全て話しましょう…」



あかね「大学の帰り道、偶然タイムマシンを見つけた私は興味本位で未来の私を見に行ったわ」


結衣「西垣先生...」


西垣「整備中だったんだ」


あかね「そこで私が見たものはね」


あかね「私があかりをめちゃくちゃにしてる光景よ」


向日葵「...」


あかね「私はあかりのことを愛してるわ」


あかね「でもね...ダメなのよ」


あかね「他の誰でもない、あかりを一番愛していた私が」


あかね「あかりを犯していたのよ?」


あかね「だからタイムマシンで過去に遡ってあかりの記憶を薬で消したわ」


西垣「その薬はどうやって手に入れた?」


あかね「理科室から拝借しました」



あかね「そして...私に犯されている間泣きながら呼んでいた名前の女性」


あかね「その女性の元へ過去のあかりを置いてきたわけよ」


あかね「だから...あかりをよろしくね」


あかね「撫子さん」


あかり「あかねお姉ちゃん...」


あかね「...大丈夫よ、あかり」


あかね「私を想うなら...この人達と暮らして欲しいの」


撫子「でも、この時代にあかりを置いていくと現代のあかりちゃんは...?」


西垣「心配いらん」


櫻子「西垣先生...」


西垣「小さい赤座が自分は大室家の人間だと認めれば現代の赤座に記憶が引き継がれる」


西垣「当たり前といえば当たり前だがそうなると未来も過去も変わる」


西垣「何がどうなるかは分からんが、それでもいいのか?」



花子「...花子は、いい」


花子「形はどうなったって、あかりとずっと一緒にいられるなら」


櫻子「私も」


櫻子「あかりのおかげで向日葵と今こうして一緒にいられる」


向日葵「櫻子...」


櫻子「その恩返しもしてないし、何より妹が一人減るなんて考えられないね!」


あかね「大切にしてもらったのね...あかり...」


撫子「...私は」


撫子「ずっと一緒にいたい」


撫子「あかりを守るって決めたから」


あかね「...決まりね」


あかり「あかねお姉ちゃんは寂しくないの?」


あかね「ええ、私には妹がいない、そう言う事実になるだけだから」


あかね「ありがとう、あかり」


あかり「えへへ...」


結衣「あかねさん...」



あかり「結衣隊長」


あかり「花子お姉ちゃん」


あかり「櫻子お姉ちゃん」


あかり「向日葵さん」


あかり「楓ちゃん」


あかり「あかねお姉ちゃん」


あかり「...撫子お姉ちゃん」


撫子「…うん」


あかり「みんなみんな、大好き!」


ピカッ



「おきてよぉ、櫻子ちゃん!」


「おこしてー…」


「ほっとくし、あかりお姉ちゃん」


「それよりご飯食べよう?」


「うぅー...ごめんね櫻子ちゃん」


「ん、おはようあかり」


「あ、撫子お姉ちゃん!おはよう!」



「あかりー...どこー…」


「ここだよぉ、櫻子ちゃん」


「ひま子と付き合ってるのにまだあかり離れできないの?」


「情けないし」


「うるせー!」


「まあまあ...さて、みんな揃ったしあかりからクリスマスプレゼントを渡すよぉ!」


「マジで!?さっすがあかり!!」


「えへへ...プレゼントはあかりだよぉ!」



~大室家in幼あかりwith古谷家~

>>178にある程度繋がるように書いてみました。
とりあえず小学生組みで最後みたいなのであと少しどうかお付き合い下さい。
では、また来ます。


これはスレを一つ建ててやるレベルだな
出来たら花子ルート櫻子ルートも読みたいが、駄目だろうか?


あかねさんが悪役か
最後はあかねさんを幸せにしてあげてください

乙乙~
イッチの執筆スピードもレベルも高水準過ぎて訳わからん
作家さんか?

>>496>>497
櫻子花子あかねさんルート了解です!
別スレか渋かで書くのでまた書きあげたら報告します。

>>499
私には勿体無いお言葉...ありがとうございます!
去年から書き始めた全くのド素人でございます。

入れ替わりいきます。



あかり「おはよう...」


あかね「おはよう、あかり」


あかり「お、お姉さ...ちゃん、おはよう!」


あかね「ふふっ、寝ぼけてるの?」


あかね「ほら、ご飯食べて顔洗って来なさい?」


あかり「は、はあい...」


ピンポーン


あかり「あ、来たみたいだ...行ってきます」


あかね「行ってらっしゃい」


あかね「...なんか変だったわね」



結衣「おっはよぉ、結衣ちゃん!」


あかり「おはよう、あかり」


京子「うわぁ、すげぇ違和感...」


京子「で、どう?」


京子「入れ替わった原因とか思い出せる?」


あかり「うーん...昨日は何かを買いに行ったんだよな」


結衣「それが何かは思い出せないしね...」


京子「おいおい、今日は終業式だぞ?」


京子「まさか冬休み中このまま過ごす訳じゃ...」


あかり「それは無理だろうな、ボロが出る」


結衣「あかりもだよぉ」


京子「あーややこしい!!」



京子「じゃあしっかりやれよ、結衣」


あかり「まああかりの真似して過ごせばいいだけだしな」


結衣「結衣ちゃん頑張って!」


あかり「うん、行ってくるよ」


ガラッ


あかり「おはよう」


櫻子「おはよー、あかりちゃん!」


向日葵 「おはようございます、赤座さん」


あかり「やあ、古谷さん、大室さん」



櫻子「お、大室さん...!?」


向日葵「古谷さん...!?」


あかり「あ...」


あかり(そうだ、確か二人とも下の名前で呼んでたよな)


あかり「じ、ジョークだよ!櫻子ちゃん、向日葵ちゃん!」


櫻子「へ?チョーク?」


向日葵「誰もそんな事言ってませんわ...」


向日葵「それにしても、赤座さんもおちゃめさんですのね」

向日葵「ちょっと意外でしたわ、ふふ」

あかり「あ、あはは」

あかり(よし、大丈夫みたいだな...)



結衣「おはよー!」


綾乃「!?」


千歳「船見さんえらい元気いっぱいやなー」


京子「ちょ!」


結衣「?」


京子「そんな結衣気持ち悪いだろ!」ヒソヒソ


結衣「ええ?そうかな...」ヒソヒソ


京子「とにかくクールな感じで!分かった?」ヒソヒソ


結衣「うん!分かったよぉ!」


京子「ダメだこりゃ...」



綾乃「ふ、船見さん何かいい事でもあったの?」


結衣「うん、今日は朝からオムライス作って食べたんだぁ」


綾乃「オム...え?」


京子「あーほら!結衣はオムライスが大好きで1年間365日3食オムライスでも問題ないぐらい好きなんだ!な!」


結衣「さすがに飽きちゃうよぉ...」


綾乃(なんか今日の船見さんちょっと可愛い...って何を考えてるの!?///)



「では大室さん、この問題の答えを口頭で答えてください」


櫻子「ええと...うーん...」


向日葵(しょうがないですわね...)


向日葵「櫻子、そこは


あかり「…5xy」ボソッ



櫻子「!5xyです!」


「よく出来ました、座っていいですよ」


ちなつ「あかりちゃんすごいね...」


あかり「そうかな?」


櫻子「ありがとう、あかりちゃん!」


あかり「声が大きいし、前向いてないとまた先生に当てられるぞ?」


櫻子「そ、そうだった...へへへ」


向日葵(赤座さんがクールですわ...)


櫻子(うう...なんかドキドキする...///)



「じゃあこの問題を、船見さん」


結衣「は、はい!」


結衣(2年生の問題なんて分からないよぉ!)


結衣「えっと、これは...」


綾乃「...1/36よ」


結衣「1/36です!」


「はい、正解です」


結衣(助かったぁ...)


結衣「ありがとう、杉...綾乃...ちゃんっ」



京子(おしい!ちゃんは付けない!)


綾乃「え!?」


綾乃「い、いいのよふふふ船見さん!///」


綾乃「こ、このくらい朝飯前田のクラッカーよ!///」


京子(綾乃が面白いことになってる...)


結衣「ふふ、なにそれぇ」


綾乃(なによ何なのよ今日の船見さん!!///)



櫻子「給食だー!!」


ちなつ「今日は磯辺揚げだね、櫻子ちゃん」


向日葵「櫻子の大好物ですわね」


あかり(へぇ、そうなんだ...)


櫻子「いただきます!!」


櫻子「うめえ!!」


向日葵「食事中くらい静かになさい」


あかり「まあまあ、賑やかな方が楽しいし」


櫻子「ほら見ろ!向日葵はおっぱいに常識を取られすぎなんだよ!」


あかり「かと言って限度を考えずに騒がしくするのも良くないぞ、櫻子ちゃん」


櫻子「ぐ...確かに...」


ちなつ「あ、あかりちゃん今日ずいぶん大人だね...」


あかり「き、気のせいじゃないかな!?」


櫻子「あ、無くなっちゃった...」


向日葵「はぁ...慌てて食べるからですわ、全く」



あかり「はい、櫻子ちゃん」


あかり「私のを一つあげるよ」


櫻子「いいの!?」


向日葵「あ、赤座さん...それは赤座さんに申し訳ないと言いますか...」


あかり「気にしなくていいよ、あんまりお腹減ってないし」


あかり「向日葵ちゃん、気遣ってくれてありがとう」


向日葵「!!///」


ちなつ「...私?」


櫻子(うーん、なんかさっきのヤツよりおいしいな…なんでだろ?)


向日葵(あああああ///)


あかり(あかりのクラスは面白いな)



結衣「わぁい給食だよぉ!」


京子「わぁい給食だよぉ!」


千歳「二人でなにしてんの?」


京子「あかりの真似!!変な意味じゃ無いよ!!」


千歳「確かに赤座さんそっくりやったなぁ」


綾乃「いいから食べるわよ?」


結衣「いただきまぁす!」


綾乃「...」


千歳「綾乃ちゃん?」


綾乃「いや、なんでもないのよ...」


綾乃(お箸忘れた...)


結衣「…」



結衣「綾乃ちゃん」


綾乃「?」


結衣「あーんっ」


千歳「!?」


京子「」


綾乃「え、え!?」


結衣「綾乃ちゃん、お箸忘れちゃったんだよね?」


結衣「ごめんね、あk「ガッタン!!」は今日割り箸持ってきてないから...」


結衣「...京子ちゃんなにやってるの?」


京子「そ、空飛ぶあかりがいたから...つい立ち上がった...」


結衣「あかりはお空なんて飛べないよぉ!?」



結衣「えっと...だから綾乃ちゃんが嫌じゃなかったらどうかなって」


綾乃「べ、別に嫌じゃないけど...///」


結衣「じゃあはいっ」


綾乃「うぅ...あーん...///」


パクッ


結衣「えへへ、どうかな?」


綾乃「おいしい……///」


千歳「 」スチャッ


千歳「これは...新境地やわー...」ドクドク


京子(もうどうにでもなれ)


綾乃(船見さん...///)


結衣(杉浦先輩美味しそうに食べるなぁ)



キーンコーンカーンコーン


あかり「よし、放課後だな」


ちなつ「あ、ごめんあかりちゃん」


ちなつ「今日はお姉ちゃんと買い物に行くからごらく部行けないって言っといてくれる?」


あかり「分かった、雪降ってるから気をつけてね」


あかり(あかりなら...こういう時笑うのかな)


あかり「楽しんでおいで」ニコッ


ちなつ「っ!?///」


ちなつ(な、なにこの天使の笑顔は...!!)


ちなつ(ダメよチーナ!私には結衣先輩が...!)


ちなつ「ま、また明日!///」


あかり「そんなに急いでたのかな?」


あかり(まあ私とあかりがこんな状態じゃごらく部どころじゃないよな...)


あかり(一応行ってみるか...)



櫻子「あ、あかりちゃん!」


向日葵「赤座さん!」


あかり「ん?」


さくひま「「よかったら一緒に帰ろ!!」りませんか!?」


櫻子「なんだよ!向日葵は一人でも大丈夫だろ!」


向日葵「櫻子こそたまには一人で帰ったらどうですの!?」


櫻子「なんだとー!そんなおっぱいだから歩くのが遅いんだよ!」


向日葵「関係ないでしょう!?あなたこそおっぱいが無いから道に迷うのではなくて!?」


櫻子「言ったなこのぉ!!そのおっぱい取って焼いて食ってやる!!」


向日葵「上等ですわ!!」


あかり「はいはい、ストップ」



あかり「二人とも同じ方向なんだよね?」


櫻子「そうだけど...」


あかり「じゃあ3人で帰ろうか」


あかり「それなら文句ないだろ?」


向日葵「た、確かにそうですけど...」


あかり「はい、じゃあもう終わり」


あかり「帰ろ、二人とも?」


櫻子「...うん///」


向日葵「はい...///」


櫻子(あかりちゃんかっこいいなぁ...///)


向日葵(赤座さん...///)


あかり(ある意味京子より手がかかるな)



結衣「んーっ、終わった!」


京子「2年生の問題はあかりにゃ難しかったよなー」


結衣「うん、杉浦先輩が教えてくれなかったらどうなってたか分からないよぉ」


京子(綾乃のやつずっとあかりにくっついてたもんな)


京子「さて、ごらく部行きますか!」


結衣「あ、先に行ってて!」


京子「ん?いいけどなんか用事?」


結衣「杉浦先輩にお礼言わないとね」


京子「相変わらずいい子だなー、じゃあ先に行ってるよー」


京子(ま、それがあかりのいい所だけどさ...//)


結衣「はーいっ」



ポンポン


綾乃「ケホッケホッ...うぅ、煙たいわね...」


スッ


結衣「やるよ、綾乃ちゃんっ」


綾乃「えっ///」


結衣「大丈夫、黒板とかは任せて?」


綾乃「で、でも...///」


結衣「今日すっごく助けてもらったから恩返ししたいんだぁ」


結衣「だからね、お願い」


綾乃「そこまで言うなら...///」


結衣「ありがとう、綾乃ちゃん!」


ポンポン


結衣「ふんふん~♪」


綾乃「...///」


千歳「...」



結衣『綾乃の髪が汚れるよ...貸して』


綾乃『だ、大丈夫よ!これくらい...ケホッケホッ』


結衣『言わんこっちゃない...まずは身体の中に入った粉を出さないとな...』


綾乃『ふ、船見さん...///』


結衣『結衣って呼んでよ...綾乃...』


綾乃『ゆ、結衣...///』


千歳「たまらんわぁ...」ドクドク



あかり「ふぅ...」


ポフッ


あかり「なんか疲れたな...」


スーキースーキーダイスキーアーイシーテルー


あかり「うわっ!?」


あかり「携帯か...それよりこの歌...//」


櫻子ちゃん:また今度二人で遊ぼうよ!


向日葵ちゃん:今度は櫻子抜きで遊びませんか?


ちなつちゃん:今日はありがとう、楽しめたよ!


あかり「みんな律儀だなぁ...」


あかり「とりあえず返信して...と」


あかり「...あかりにも送ってみるか」


あかり「あ...あ......あかりで探してもあるはずないか」



結衣「ただいまぁ」


結衣「...そっか、結衣ちゃん一人暮らしだもんね」


結衣「寂しくないのかな...」


シャーシンヲトルートーカーオガカクレールー


結衣「わっ!」


結衣「...これって///」


綾乃:今日は楽しかったわ、今度どこか行きましょう?


京子:ヾ(:3ノシヾ)ノシひま


千歳:ありがとう船見さん


結衣「わぁ、杉浦先輩からだ!」


結衣「京子ちゃんと池田先輩からも来てるね!」


結衣「返信返信っと...」


アーナタノタメニアイノメッセージ


結衣「わぁ!?///」


結衣「着信音が違うよぉ...誰だろう?」


あかり☆:入れ替わった原因、なんとなく思い出せた?


結衣「結衣ちゃんかぁ...うーん...」


ツーヨークナルーヒケツナンカナイー


あかり「...着信音が違う」


結衣ちゃん☆:二人でお買い物に行ったよね?あの後結衣ちゃんのお家に行くまでは入れ替わってなかったよぉ> <


あかり「...もしかして」



ピンポーン


結衣「誰だろう、こんな時間に...」


結衣「はーいっ」


ガチャ


あかり「あかり!原因の事なんだけど!」


結衣「原因の事?」


あかり「うん、とにかく中で話すよ」


結衣「分かったよぉ」


あかり「二人で買い物した後、私の家に来たよね?」


結衣「うん、結衣ちゃんが作ってくれたオムライスとっても美味しかったよぉ!」


あかり「あ、ありがとう...///」


あかり「その後二人で寝ちゃった事覚えてる?」


結衣「覚えてるよぉ」


結衣「それで起きたら結衣ちゃんと入れ替わってたんだよね」


あかり「その通り」



あかり「...言いにくいんだけどさ、あの時」


あかり「寝てるあかりに...キス...したんだ...///」


結衣「へぇ、そうなんだ...」


結衣「...え?」


あかり「...///」


結衣「えええええええ!?///」


結衣「も、ももももしかして唇...?///」


あかり「うん...///」


結衣「そうなんだ...///」


あかり「た、多分それが原因なんじゃないかと思う...///」


結衣「ね、ねぇ結衣ちゃん...誤魔化さないで言ってね...///」


結衣「結衣ちゃんはあかりのこと好きなの...?///」


あかり「...好き、だよ///」


結衣「そっかぁ...じゃあ問題ないね...///」


あかり「それって...」


結衣「あ、あのね!」


結衣「あかりも結衣ちゃんのこと...好きだよぉ...///」



あかり「夢じゃないよな...?」


結衣「うんっ///」


あかり「やったあぁ!!あかりが彼女なんだよな!?」


結衣「...うん///」


あかり「生きててよかった...!!」


あかり「こんな時になんだけど、これからよろしくね、あかり!」


結衣「う、うん...よろしくね結衣ちゃんっ///」


あかり「...キス、か......///」


結衣「こ、恋人さんなら普通のことだから...///」


あかり「だよな...よし...///」


あかり「目を瞑って、あかり...」


結衣「はい...」


あかり「い、いくよ...///」


結衣「...///」


チュ...



結衣「...どうかな?///」


あかり「ん…あかりの前に結衣ちゃんがいるよぉ...///」


結衣「信じられないけど治ったみたいだな...///」


あかり「...結衣ちゃんっ!///」


ガバッ


結衣「わっ、あかり!?」


あかり「えへへ...結衣ちゃんだぁいすき!///」


結衣「わ、私も...好きだよ......///」


結衣「あ、そうだ...買い物の内容も思い出したんだった」


あかり「あかりも思い出したよ、結衣ちゃん...///」


ゴソゴソ...


結衣「はい、メリークリスマスあかり...///」


あかり「ありがとう、結衣ちゃん...っ///」


結衣「それで、あかりは何をくれるの?」


あかり「あかりはね、これと...///」


結衣「と...?」


あかり「...あかりだよぉ!///」


~入れ替わり結あか 終~

入れ替わりの続きは短めなのでこのスレに投下しますね。
それでは西あかいきます。



退屈な休日。

今までは貴重な休日だと考えていたが、今では彼女に会えないつまらない時間となった。

無論二人で出掛ける事も可能だが、生憎今日は彼女の都合がつかなかった。

こうなると何をするにも身が入らない。

実験を行っても爆発しなかったり、料理も味が薄いような気がする。


「...」


携帯電話の画面を付けては切り、付けては切りを繰り返す。

彼女の着信を知らせる音楽は鳴る気配を見せず、不満ばかりが募る。



「...買い物にでも行くか」


気分転換を兼ねて散歩がてらに買い物の為、市街地へと繰り出す。

独りで歩く道程は長く寂しいものだった。

彼女が当たり前のように居る毎日に慣れ、孤独を感じなかったが、いざ居ないとなるとこれ程までに寂しいものなのか、と胸の奥深くでつぶやく。

裸になった枝。

__これ、花が咲いたらどんな色なんだろう?

公園で遊ぶ子ども達。

__あかり達もこの公園でよく遊んだんだよぉ。

幸せそうに寄り添って歩くカップル

__あかり達も恋人さん同士に見えてるかな...えへへ。

私の思考の至る所に彼女がいた。



一歩踏み出す度に情景が変わる。

そしてすぐに彼女が顔を出す。

私の生活は彼女が居なくてはならない程、大きな変化を遂げていた。

行きつけとなったたこ焼き屋の屋台で、いつもと同じたこ焼きを一つだけ注文する。


「なんだいお姉さん、あの可愛い恋人と喧嘩でもしたのかい?」


屋台の老婦人は気さくに声をかけてくれる。


「いえ、そうではなくて...今日はちょっと予定が合わなくて」


「うふふ、そうだったの」


寂しいわよね、と続ける老婦人の顔はまるで自分の青春を懐かしんでいるようにも見えた。


たこ焼きを受け取り、お礼とお代を置いて屋台を離れる。

一人分にしては少し重みを感じる袋の中を確認すると、小さな紙と二つのパックが入っていた。

もう一つ持ってきな。
お代はいらないよ。

と達者な文字で書かれていた。

胸が暖かくなるのを感じ、帰路へ着こうと再び歩みを始めた時だった。


「あれ、奈々ちゃん?」


「...あかり?」


この世で最も愛おしい声が私を呼び止める。

通行人が増えつつある市街地で、私と彼女だけが時間に支配されず時間が止まったように見つめ合っていた。



そして、その静止した時間の歯車を動かしたのは彼女だった。


「奈々ちゃん!」


彼女は一直線に私に向かって駆け出し、マフラーを靡かせて私の元へ飛び込んできた。


「おっ...と、偶然だな、あかり」


優しく抱きとめ、左手を彼女の腰へ回す。

抱き寄せるように力を入れ、右手で彼女の頭を神が乱れぬよう丁寧に撫でる。


「えへへ...今奈々ちゃんに会いたいなって考えてたんだよぉ?」


「だから奈々ちゃんに会えたのかなって」


頬を赤らめ、私の腕の中で幸せそうに目を閉じる彼女。

身体を私に預け、愛らしく抱きついているその姿は空を舞う白雪も相まってさながら雪の妖精のようだった。



「...私も、ずっとあかりのことを考えてたよ」


そう、当たり前のようにそこにいる彼女。

だが、それを当たり前にしてはいけないのかもしれない。

恋人だからと慢心し、いつか彼女を見失わないように。


「当たり前にしちゃ、いけないんだよな」


暗んだ空に呟くと、腕の中から思いもしない返事が帰ってきた。


「あかりは当たり前でいいと思うけどなぁ」


抱き寄せた彼女を見ると赤色のお団子を小さく揺らしながら、楽しそうに続けた。


「奈々ちゃんがいて、今みたいに楽しい時間が過ぎていって」


「いつかあかりの横にずっと奈々ちゃんが居てくれる」


「そんな幸せが当たり前になるのってすごく素敵だと思うなっ」


彼女の純粋さにはつくづく脱帽する。

きっとその幸せに慣れ、相手を適当にあしらってしまうなんて考えてもいないのだろう。

そんな彼女のまっすぐな気持ちが誇らしかった。



「あかりはいい子だな」


「そんなこと無いよぉ」


「...あかり」


「なぁに?」


「ずっと傍にいてくれよ」


「...うんっ」


私は願う。

これからも続く当たり前が、彼女との日常が。

いつまでも平穏無事であらんことを。


~当たり前 終~

お待たせしました、撫あか修羅verいきます。




撫子「...」


藍「撫子ー、帰ろ…って...」


めぐみ「また携帯触ってるの?」


撫子「うん、すぐ行くから」


美穂「例のアレでしょ?」


撫子「な、なんのこと?」


美穂「しらばっくれてもダメよ、知ってるんだから」


藍「?」


めぐみ「え、え?」


撫子「!!///」



撫子「な、なんで知ってるの...///」


美穂「さあねー」


美穂(やっぱ男か...カマかけてみるものね)


撫子「いいから帰ろ…///」


めぐみ「あ、待ってよ撫子ー!」


藍「なんのことだったの?」


美穂「いずれ分かるよ、ふふふ...」



撫子(まずい...勢いで飛び出して来たけどこの時間は...)


撫子「めぐみ、今日バイトないの?」


めぐみ「無いよ?なんで?」


美穂「観念しなよ撫子ー」ボソッ


撫子「!!///」


美穂「授業中も携帯ばっか弄っちゃって...そんなに好きなの?」ボソッ


撫子「…っ///」


藍「撫子の顔が真っ赤ねー」


「あ...撫子さん...っ」


撫子「!!///」



美穂「お出ましね...ってあれ...?」


あかり「早く帰ってくるなら言って欲しかったですよぉ」


撫子「あー、うん、ごめんね...ちょっと色々あって...」


藍「こんにちは、撫子のお友達?」


あかり「こんにちは!あかりはこムグッ」


撫子「......///」


めぐみ「な、なんで口抑えてるの?」


美穂「...えいっ」ガシッ


撫子「な...っ!///」


美穂「あかりちゃんって言うのね、それであかりちゃんは撫子の何?」


あかり「ぷはぁ...あかりは撫子さんの恋人さんですよぉ...えへへ...///」


藍「え?」


めぐみ「 」


美穂「...撫子」


撫子「...///」


あかり(あれ、ひょっとして言っちゃ不味かったかなぁ...)



撫子「...逃げるよ///」ガシッ


あかり「わああ!///」


美穂「あ!ロリコンが逃げた!」


藍「それは言い過ぎじゃ...」


めぐみ「撫子も災難だねー」


撫子「はぁ...はぁ...」


あかり「び、びっくりしたぁ...」


撫子「...ふぅ、ごめんねあかり」


あかり「あ、大丈夫ですよぉ。さっきの人達はお友達ですか?」


撫子「うん、そうだよ...はいお茶」


あかり「わぁ、ありがとうございます!」


あかり「...っぷは、撫子さんのお茶はおいしいですね!」


撫子「ふふ、そうかな?」


撫子「さて...あの三人も振り切ったし...」


撫子「ちょっとデートでもしよっか、あかり」


あかり「...はい///」


ギュッ



撫子「中学校は楽しい?」


あかり「はい!櫻子ちゃんもあかりにとっても優しくしてくれて…...」



美穂「撫子の顔が緩みきってる...」


めぐみ「幸せそうだね、撫子」


藍「ふふふ...」


美穂「なんだか私達が悪いことしてる気分ね」


めぐみ「え、悪いことしてなかったの?」


藍「尾行って悪いことじゃなかったのね...」


美穂「ま、明日撫子は弄り倒すとして帰りましょ?」


めぐみ「そうだね、帰ろうか」


藍「いいなぁ撫子、あんな可愛い彼女がいて...」



撫子「っくしゅ」


あかり「風邪ですか?」


撫子「多分うわさされてるだけ」


あかり「ならよかったぁ」


撫子「...あかり、ちょっと公園寄ってかない?」


あかり「いいですよぉ!」


撫子「ここら辺かな...じっと立っててね」


あかり「ここってトンネルの中ですよね...ここですか?」


撫子「そう、そこね...」


チュッ...



あかり「ん...っ///」


チュッ...チュッ...


撫子「...はぁっ///」


撫子「ごめんあかり、我慢できなかった...///」


あかり「...いいですよぉ、いつもみたいにしても......///」


あかり「で、でも...お家がいいなぁ...///」


撫子「...分かった、じゃあうちに来て」


撫子「たくさん可愛がってあげるから...///」


チュッ


櫻子「なあ向日葵、あのトンネルの中から変な音聞こえね?」


向日葵「き、気にしてはいけませんわ...早く帰りますわよ!///」


~全方位修羅場 終~

長編は大室あかりか結あか結婚生活を考えてますので見かけたらよろしくお願いします!
単発は本当に短くてスレが邪魔にならないか割と不安ですw

おそらく今日最後のまりあかいきます。



むかしむかし、あるところにあかいかみの女の子と、くろいかみの女の子がいました。


あかいかみの女の子は、くろいかみの女の子よりお姉さんです。


くろいかみの女の子は、毎年のお正月にあかいかみの女の子に会うのが楽しみでした。


ことしはなにしてあそぼうかなあ


そんなふうにかんがえたりもしていました。



ある年、くろいかみの女の子があかいかみの女の子をまっている時、しんせきのお姉さんがさみしそうにつぶやきました。


ことしは、これないんだって。


しんせきのお姉さんは、さみしそうにつぶやきました。


くろいかみの女の子はとてもかなしくなって、なきだしてしまいました。



くろいかみの女の子はずっとまちました。


けれども、あかいかみの女の子はなかなかやってきません。


お正月も今日でさいご、くろいかみの女の子はだいすきなウニのおすしをもってまっていました。


このウニは、あかいかみの女の子といっしょにたべるためにもっているのです。



おひるになると、しんせきのお姉さんがかいだんをいそいでのぼってきました。



あかいかみの女の子がきてくれたよ



そのことばをきいたくろいかみの女の子は、ウニのおすしがのったおさらをもって、げんかんまではしっていきました。


とびらがひらけると、そこにはまちにまったあかいかみの女の子がたっていました。


くろいかみの女の子は、あかいかみの女の子を見てなきだしてしまいました。


かなしくてないてしまっなのではありません。


あかいかみの女の子にあえたのがうれしくて、ないてしまったのです。



あかいかみの女の子は、くろいかみの女の子をやさしくだきしめてあたまをなでてこう言いました。



ごめんね、まっててくれてありがとう



いっしょにおすしをたべよう



くろいかみの女の子はたくさんないたあと、あかいかみの女の子とふたりいっしょにおすしをたべました。


くろいかみの女の子はうれしくてうれしくて、たくさんおはなしをしました。


あかいかみの女の子も、くろいかみの女の子にあえてうれしそうです。



でも、おわかれのじかんがやってきました。


お父さんとお母さんが、くろいかみの女の子のなまえをよびます。



かえるよー



と。


でも、くろいかみの女の子はかえりたくありません。


もっとあかいかみの女の子とあそびたいのです。


そしてとうとうなきだしてしまいました。


かえりたくないよ


おねーちゃんとまだあそびたいよ



あかいかみの女の子は言いました。



またあえるよ



ぜったいにあいにくるよ



そう言ってくろいかみの女の子をだきしめて、あたまをまたなでました。



くろいかみの女の子はなきやみ、やくそくをしました。


ぜったいあいにきてね


そのやくそくをしたあと、くろいかみの女の子はお父さんのくるまでかえっていきました。


そして、あかいかみの女の子はそのやくそくをまもるためにお正月になると、かならずくろいかみの女の子のところへ行きました。


ふたりはおおきくなっても、ずっとやくそくをまもりつづけました。


そして、しばらくするとくろいかみの女の子はあかいかみの女の子にこくはくしました。


あかいかみの女の子は、うれしくてなみだがポロポロこぼれています。


おおきくなったくろいかみの女の子は、じぶんがしてもらったようにあかいかみの女の子をだきしめて、あたまをなでました。


そのあと、ふたりはめでたくけっこんし、しあわせにくらしましたとさ。



おしまい。



「これすっごく好き!」


「ふふ、どうして?」


「だって、あかりママとまりママみたいだもん!」


~えほん 終~

普通に書くだけじゃなく様々な引き出しがあるから凄まじい
他にも教師あかりで生徒まり花子こころ楓未来とか見たいね
あと大室あかり長編は期待

お待たせしました、ともこさんと未来こころ、入れ替わりの続きいきます。



「あ、あら...あかりちゃん?」


「えへへ、メリークリスマスですよぉ!」


「お姉ちゃんがいつもお世話になってますっ」


「そんなこと無いわよ、むしろこっちがおせわされてるくらいなんだから...」


「えへへ、ともこさんってかっこいいなぁ...」


「え、え?」



「あれ、お顔が真っ赤ですよぉ?」


「だ、大丈夫よあかりちゃん!」


「ならいいんですけど...」


「とにかく、あかりはともこさんのクリスマスプレゼントになりました!」


「ふふ、可愛いプレゼントありがとう、あかりちゃん」


「どういたしまして...えへへ」



「それで、私のプレゼントなのよね?」


「はいっ」


「じゃあいくつか聞きたい事があるんだけど...」


「なんですか?」


「赤座さん...いえ、あかねさんの事よ」


「お姉ちゃんですか?いいですよぉ!」


「ありがとう...単刀直入に聞くけど、あかねさんは好きな人とかいるのかしら?」



「うーん...お姉ちゃんからそんな話は聞いたことないですね」


「そ、そうなの...じゃあ私の事は?」


「よく話してくれますよぉ!」


「本当!?」


「はいっ」


「ともこさんは優しくていい人よとか、今度一緒に遊びに行こうかしら...とか」


「あかりに学校の事を話す時は絶対ともこさんの事も言ってますよぉ」


「そうなの…うふふっ」



「それに、あかりもともこさんの事優しいって思ってますし...」


「ちなつちゃんのお家に遊びに行くとちなつちゃんより先にお出迎えもしてくれるし...」


「そうだったかしら...あまり良く覚えてないわ...」


「だから、あかり決めたんです!」


「ともこさん、お姉ちゃんと家族になってください!」


「え、えええ!?」


「それは…いつかなれればいいなって思ってるけど…」


「それにあかり、ともこさんの事が大好きなんです!」


「ええええええ!?」



「ま、待ってあかりちゃん!!」


「だから、ともこさんにはお姉ちゃんになって欲しいんです!」


「まだ心の準備が…...お姉ちゃん?」


「はいっ」


「あ、あはは...そういう事ね...」


(あら...?)


(なんで私、今がっかりしたのかしら...?)


~吉川ともこ 終~



未来「ねーこころちゃん」


こころ「んー?」


未来「ここどこかな?」


こころ「さあ」


未来「もしかしなくても迷子?」


こころ「まだ迷ってない」


未来「この場所わかるの!?」


こころ「全然」


未来「やっぱり迷子だ...」



「ね、ねぇ...大丈夫?」


未来「お姉さん誰?」


「あかりだよぉ。七森中学校の一年生なんだぁ」


未来「そうなんだ...ねえ、あかりお姉さん、ここのお店までの道わかる?」


こころ「わかるよぉ」


あかり「あれ!?それあかりの台詞だよね!?」


こころ「えへへ」


未来「こころちゃん落ち着いて!」



あかり「あはは...それでここの道だよね?」


あかり「あかりも丁度用事があるから一緒について行ってもいいかな?」


未来「あ、ありがとうございます!」


こころ「どういたしましてー」


未来「こころちゃんに言ったんじゃないよ!?」


あかり「ふふ...仲良しさんなんだねぇ」


未来「うう...こんな時に花子様がいれば...」


あかり「は、花子様?」


未来「うん、とっても賢くてとっても優しい花子様!」


あかり(花子ちゃんの事じゃないよね...)


未来「でも頼ってばっかりじゃ良くないよね...」


あかり「そうかなぁ...あかりは頼られると嬉しいけどね」


未来「そうなんですか?」


あかり「うん、なんだか信頼されてるんだなぁって感じるんだぁ」


未来「信頼かぁ...」


こころ「むむむ」


あかり「ちょっと難しかったかな?」


未来「ううん、なんとなくわかったような気がする!」



あかり「あはは、よかったよぉ」


あかり「じゃあいこっか」


こころ「うん」


未来「あ、待ってよー!」


あかり「はい、着いたよぉ」


未来「ありがとう、あかりお姉さんっ!」


こころ「あかりがとう...」


あかり「えへへ、どういたしまして」


あかり「そう言えばなんでここのお店にお使いに来たの?」


未来「えっとね、これ!」


あかり「プレゼント交換会...?」


こころ「やったー花子様のプレゼントだー」


未来「まだ始まってないよ!?」



あかり「なるほど、プレゼントの中身を探しに来てたんだね」


未来「うんっ、みんなに喜んでもらおうと思って」


あかり「ふふ、いい子だねぇ」


あかり「あ、そう言えばまだ名前聞いてなかったね」


未来「未来って言うんだよ!」


こころ「こころだよー」


あかり「未来ちゃんとこころちゃんだね、改めてよろしくねっ」


あかり「じゃあお買い物しちゃおっか」


未来「はーいっ」


こころ「うん」



未来「…」


こころ「お巡りさんに捕まっちゃうっ」


未来「だからなんでこころちゃんが泣くの!?」


あかり「ど、どうしたの?」


未来「あかりお姉さん...あのね...」


こころ「お金忘れてきたんだって」


未来「うぅー...」


あかり「なぁんだ、そういう事だったんだ」


あかり「どれを買おうとしてたの?」


未来「これなんだけど...」


あかり「こころちゃんは?」


こころ「これ...」


あかり「なるほどねぇ」


あかり「うーん...そうだ!」


あかり「未来ちゃん、こころちゃん、あかり喉乾いちゃった」


あかり「このお金でジュース買ってきて欲しいなぁ」



未来「え?別にいいけど...」


あかり「よろしくねぇ」


こころ「...ありがとう」


未来「?」


あかり「な、なんのことかなぁ...あはは」


こころ「いこー」


未来「あ、うん!」


あかり「...ば、バレてないよね...?」


あかり「よぉし...」



未来「あかりお姉さーん、買ってきたよ!」


あかり「うん、ありがとう!」


あかり「お使いしてきてくれたお礼に...はいっ」


未来「え...これって...」


あかり「えへへ、あかりからのクリスマスプレゼントとお礼だよぉ」


未来「で、でも!」


こころ「ありがとう、あかり...お姉さん」


あかり「えへへ、どういたしましてだよぉ」


未来「ち、ちゃんと返すから!」


あかり「いいよぉ、あかりが好きでやったことだからね」


未来「......!」



未来「...あかり様!」


あかり「ええ!?」


こころ「あかり様ー」


あかり「なんで!?」


未来「ねえあかり様!また未来と......」


こころ「会ってくれる...?///」


未来「こころちゃああん!!」


あかり「うん、もちろんだよぉ!」


未来「あかり様...///」


あかり「?」


未来「約束だよ!」


あかり「うんっ」


こころ「...未来ちゃん」


未来「ん?」


こころ「...なんでもない」


未来「?」


あかり「?」


こころ(負けないから)


~相馬未来 小川こころ 終~



結衣「ねえあかり」


あかり「なぁに結衣ちゃん?」


チュッ...


あかり「...ふふっ」


結衣「もう、結衣ちゃんってば...」


結あか「...あれ?」


結衣「も、もしかしてまた...?」


あかり「みたいだな...」



結衣「キスする度に入れ替わっちゃうのかな?」


あかり「うーん...そうとも限らないんじゃないかな?」


あかり「あかり、一度部屋の外に出てみようか」


結衣「うんっ」


ガチャッ


結衣「出たけど...どうするの?」


あかり「こうするんだよ...」


チュッ


結衣「んっ...もう、結衣ちゃんってばいつもいきなりなんだからぁ...///」


結衣「...あれ?」


あかり「ね?」



あかり「次は私の部屋に戻ろうか」


ガチャッ


あかり「それで...」


チュッ


あかり「んん...ぷはぁ...///」


あかり「あ、戻ってるよぉ」


結衣「うーん...私の部屋でキスすると入れ替わっちゃうみたいだな」


あかり「結衣ちゃんのお部屋って魔法のお部屋みたいだね!」


結衣「はは、確かに」


結衣「...ねえ、あかり」


あかり「?」


結衣「これってさ、私達だけなのかな?」


あかり「どういう事?」



結衣「例えば...京子と綾乃がこの部屋でキスしても入れ替わるのかな?」


あかり「うーん...どうなんだろう?」


結あか「試してみる?」


結衣「ふふ...///」


あかり「えへへ...///」


結衣「よし、そうと決まれば早速誰か呼ぼう」


あかり「あかりたちが恋のキューピットさんになるんだね!」


結衣「じゃあ>>583>>584を呼ぼう」

普通に京子と

ちなつちゃん

京ちな了解です!
これから友人の結婚式なので終わり次第加筆します。

お待たせしました、続きいきます。
ここみら了解です!
本当の本当にここみらで終了します。



結衣「じゃあ京子とちなつちゃんを呼ぶね」


スッスッ...


あかり「ちなつちゃんは結衣ちゃんが好きなんじゃないの...?」


結衣「あーそれなんだけど...」


ちなつ『結衣先輩、好きです』


ちなつ『私と付き合って下さい』


結衣『ありがとう...でもごめんね』


ちなつ『...あーあ、やっぱりダメかぁ』


ちなつ『あかりちゃん、ですよね?』


結衣『そうだよ...私はあかりが好きだ』


ちなつ『じゃあ、はやくあかりちゃんに伝えてあげてください』


ちなつ『それで結ばれてください、そうしないと私が諦めきれません』


結衣『うん、分かったよ』


結衣『ありがとう、ちなつちゃん』


ちなつ『...絶対、幸せに...なってください...ッ』


結衣『...うん』



結衣「と、言うことがあったんだ」


あかり「そうなんだ...」


結衣「あかり、今ちなつちゃんに悪いことしたって思ってるんじゃない?」


あかり「え...?」


結衣「あかりの顔を見たら分かるよ」


ギュッ


あかり「あ...」


結衣「あかりはちなつちゃんが譲ってって言ったら譲るの?」


あかり「それは...やだよぉ...」


結衣「ならそれでいいんだよ」



結衣「その...私はあかりのものだから...///」


あかり「結衣ちゃん...えへへ...///」


結衣「あかり...///」


チュッ


あかり「あ...///」


結衣「...もう一回しよっか、結衣ちゃんっ///」


あかり「うん、一回と言わず何度でも...ね?///」

...............
............
.........
......
...


結衣「唇がガサガサになった...」



あかり「えへへ...リップあるよ?」


結衣「ありがとう、塗ってくれる?」


あかり「いいよぉ、むーってして?」


結衣「んー」


あかり「...はい、もういいよぉ」


結衣「ありがとう、あかりの味がするね...///」


あかり「もう、結衣ちゃんってば...///」


ピンポーン


結衣「あ、来たのかな?」


あかり「あかりが出るよぉ」


結衣「いいよ、私が出るから」


あかり「ううん、あかりが出るよ?」


結衣「いやでもあかりはお客さんだから...」


あかり「恋人さんじゃないの?」


結衣「いや、恋人だけど...」


あかり「じゃあ家族みたいなものでしょ?」


結衣「家族...///」


あかり「だ、だから...///」


結衣「あかり...///」


京子<おいバカップル早く開けろよ!


ちなつ<ちょっとー!あかりちゃーん!



結衣「ごめんごめん、つい...///」


あかり「えへへ、いらっしゃいちなつちゃんっ」


京子「あー胸焼けしそう...」


ちなつ「結衣先輩性格変わりましたよね...」


結衣「いや、あかりの前だといつもカッコつけてたけど、もうそんな必要がないからね」


あかり「今の結衣ちゃんもかっこいいよぉ?///」


結衣「ありがとう、あかり...///」


京子「なにこれ」


ちなつ「完全に盛のついた雌ですね、へっ」



結衣「こほん...それで二人には留守番をお願いしたいんだ」


京子「留守番?」


結衣「ああ、最近物騒だからな」


ちなつ「私達が襲われたら?」


あかり「大丈夫だよぉ、ちゃんと鍵を掛けいくから!」


京子「じゃ留守番する必要なくね?」


結衣「...なんとなくだ、なんとなく」


京子「ふーん、まあいいけど」


あかり「じゃあよろしくねっ」


ちなつ「はいはい、行ってらっしゃい」


パタン...



京子「結衣のヤツ気を遣うの下手だよな」


ちなつ「あかりちゃんもですよ、あんなのバレバレです」


京子「ま、結衣の気遣いも無駄にしちゃいけないよな」


ちなつ「...そうですか?」


京子「うん、私も臆病だからね」


ちなつ「またそんな事言って」


京子「ホントだよ?」


ちなつ「はいはい」



京子「あのさ、ちなつちゃん」


ちなつ「なんですか、京子先輩」


京子「えっと...傷心なのは分かってるけど」


ちなつ「言いたい事は分かってます」


京子「そ、そっか...」


ちなつ「京子先輩」


京子「は、はい!」


ちなつ「なんでそんなに緊張してるんですか…」



ちなつ「...私、結構重いですよ」


京子「へ?おんぶぐらい出来るよ?」


ちなつ「あーもーそっちじゃないです!」


ちなつ「嫉妬とか束縛とか激しいですよ!?いいんですか!?」


京子「別に平気だよ?」


ちなつ「...なんかもう呆れてきました」


京子「ええ!?」


ちなつ「...私でいいんですか」


京子「うん、ちなつちゃんがいいな」


ちなつ「...結衣先輩のこと諦めてないですよ」


京子「諦めてなかったら私に泣きながら報告してこないよね?」



ちなつ「...なんで私なんですか」


ちなつ「ミラクるんに似てるからですか」


京子「違うよ、ちなつちゃん」


京子「ちなつちゃんのどこがいいって言われたら...なんか言葉にできないんだけどね」


京子「ただ好き、大好きなんだ」


京子「ミラクるんに似てるから、じゃなくて」


京子「吉川ちなつちゃんが好きなんだよ」



ちなつ「...分かり、ました」


ちなつ「京子先輩、今まで気持ちを無視してごめんなさい」


京子「いいのいいの、でも結構待ったんだよ?」


京子「諦めようかと思っちゃったじゃん」


ちなつ「じゃあギリギリセーフでした?」


京子「まあ諦めきれなかったんだけどさ」


ちなつ「その分幸せにしますよ」


京子「…うん…よろ…しくね…っ」


ちなつ「泣かないでくださいよ、もう」


ギュッ


京子「ぢなづちゃん…っ!」


ちなつ「はい、ここにいますよ」


京子「・ん...っ!///」



ちなつ「キスしますか?」


京子「ずる!///」


ちなつ「あーもー鼻水と涙でぐちゃぐちゃじゃないですか...///」


ちなつ「目閉じてください...///」


京子「ん...///」


チュッ


京子「ん...どうですか?」


ちなつ「へへ...嬉しい...///」


京子「私も、その...嬉しいです...///」


ちなつ「...ありゃ?」


京子「どうしたんですか、京子先輩......って私!?」


ちなつ「え、待ってなにこれ!?」


京ちな「入れ替わってる!?」


ガチャッ


結衣「やっぱりな」



ちなつ「結衣!どういう事だよこれ!」


あかり「ごめんねちなつちゃん、どうしても確認したい事があって...」


京子「確認したい事?」


結衣「うん、実は...」


ちなつ「...なるほどねぇ」


京子「つまりあの部屋でキスすると体が入れ替わって」


ちなつ「それは自分たちだけなのかと思って私達を実験台にしたと」


結衣「まあそんなところだな」


あかり「ごめんね、二人とも...」


京子「別に怒ってないよ、あかりちゃん達がいなかったら京子先輩と付き合えなかったし...///」


ちなつ「ちなつちゃん…///」


結衣「えっと、一応私の部屋だからさっさとキスして帰ってくれないかな?」


ちなつ「お前ホントあかり以外はどうでもいいんだな...」



ちなつ「じ、じゃあキスするよ...///」


京子「え、ちょ、ちょっと待ってくださ


チュッ


ちなつ「もう!いきなりなんて反則です!///」


京子「いやぁ、ごめんごめんつい...///」


京子「ちなつちゃんとキスできると思ったら体が


チュッ


ちなつ「...ふぇ?///」


京子「ば、罰として今日はこのままですっ///」


ちなつ「ちょ、ちょっと!ちなつちゃん!///」


ガチャッ


バタンッ


結衣「...キューピット大成功、かな?」


あかり「みたいだね!」


結衣「それにしても...ふむ」


あかり「どうしたの結衣ちゃん?難しい顔して...」


結衣「あかり、こっち向いて」


あかり「なぁに結衣ちゃ


チュッ


結衣「も、もぅ!///」ポカポカ


あかり「あはは、ごめんねあかり」


あかり「このままデートしても面白いかなって思ってさ」


~結衣の魔法の部屋 終~

お待たせしました、ここみらはなあか と言う謎のカプになりました。
>>560のアイデアをお借りして教師あかりちゃんやってみました。
設定としては未来ちゃんが中一であかりちゃんが担任教師です。



未来「やっちゃった...」


花子「また?」


こころ「先生に怒られちゃうね」


未来「うぅ...こころが非情だ...」


花子「先生は怒らないんじゃない?」


未来「と言うか怒れない...の方が正しいかもね」


こころ「悪口だー」


未来「違うよ!?」



キーンコーンカーンコーン


「みんなおはよう、お休みの子はいないかなぁ?」


こころ「未来ちゃんが宿題忘れてお休みです」


未来「こころのばかぁ...」


花子「やってこなかった未来が悪いし」


「未来ちゃん、昨日疲れて寝ちゃったの?」


未来「はいぃ...ごめんなさい先生...」


「うーん、じゃあしょうがないよね」


「その代わりちゃんと明日持ってきてね?」


未来「はい!」



花子「先生は甘いし...」


こころ「あかり先生にヤキモチ」


花子「や、妬いてないし!///」


こころ「大丈夫、あかり先生は花子様のこと好きだって言ってたから」


花子「...本当?」


こころ「ウソ」


花子「後で体育館裏だし」



あかり「はーい、おしゃべりはダメだよぉ」


あかり「朝のホームルーム始めるね、連絡事項は...」


あかり「えーと、今日は調理実習だね...みんな頑張ってね!」


「「「はーい」」」


あかり「これくらいかな...うん、じゃあ朝のホームルームを終わりますっ」


花子「起立」


ガタッ


花子「礼」


ペコッ


こころ「着席」


ガタッ


花子「ちょっと待て」



あかり「こころちゃん、花子ちゃんのお仕事取っちゃメッだよぉ?」


こころ「はーい...えへへ...///」


未来「なんか納得いかない...」


あかり「じゃあねー」


ガラッ


未来「あ、先生待っ」


ガラッ


「...相馬さんどこへ行くの?」


未来「あ...いえなんでもないです...」


未来(あかね先生こえええええ)


あかね「うふふ、ちゃぁんと15分前には着席しないとね」



未来「よし、調理実習だ!」


こころ「あかり先生に持っていくからって張り切りすぎて焦がさないでね」


花子「未来の事よく見ててね、こころ」


未来「まさかの問題児扱いだよ...」


未来「くそぉ...やればできるってことを証明してやるぅ!」


未来「花子様とこころは手出さないでね!自力でやり遂げるから!」


こころ「頑張ってー」


未来「まず卵!」


グチャ...


花子「握りつぶしたし」



未来「つ...次はかき混ぜる!」


ガチャガチャ...


みさき「...」


こころ「何してくれるのよ未来ー!」


みさき「私のセリフよ!!」


花子「生地が跳ねて後ろにいたみさきちに全部かかったし」



未来「や、焼くだけなら!」


ボウッ!!


未来「あっつい!」


こころ「わー未来ちゃん聖火ランナーみたいー」


花子「見てないで止めろし!」


未来「まさかホットケーキ1枚も満足に作れないとは...」


花子「櫻子よりひどいんだけど...」


こころ「無事完成したのがこちらー」


未来「うぅ...焦げてるよぉ...」


花子「...今の先生の真似?」


未来「し、してない!してないからその殺気に満ち溢れた目を向けないで!」


こころ「花子様こわいー」



未来「先生喜んでくれるかなぁ...」


こころ「まずい、ぺっ」


こころ「うわあああん!」


花子「勝手に暴走するなし」


未来「ふぅ...」


コンコン


<はーい


未来「失礼します!」


花子「失礼します」


こころ「どうぞー」


あかり「どうぞー...ってまたこころちゃんに取られちゃったよぉ!?」



こころ「えへへ...///」


花子「...」


あかり「花子ちゃんも、不機嫌にならないで?」


花子「先生次第だし...」


あかり「放課後一緒にお買い物だよね?楽しみにしてるよぉ」


花子「...うん///」


未来「あ、あの...先生...これ...」


あかり「ホットケーキ?調理実習で作ったの?」


未来「うん...でも焦がしちゃって...」



未来「先生には美味しいの食べてもらいたかったのに...グスッ」


あかり「...これ、食べていいの?」


こころ「どうぞー」


あかり「頂きまぁすっ」


モグモグ...


あかり「うん、すっごくおいしいよぉ!」


未来「え...でも焦げてるし...」


あかり「このホットケーキ、みんなで作ったの?」


花子「未来が頑張って1人で作ったし」



あかり「そうだったんだね...ありがとう未来ちゃん」


あかり「先生の為に一生懸命作ってくれたんだよね、焦げててもとってもおいしいはずだよぉ」


未来「...うわあああん!///」


あかり「よしよし、次もお願いね?」


未来「うん...うわあああん!///」


こころ「いいなぁ」


あかり「こころちゃんも花子ちゃんもおいで?」


こころ「うん...///」


トテテ...


ギュッ


花子「ず、ずるいし!///」


ギュッ!!


あかね「ふふっ、あかりの生徒さんは可愛いわね」


あかり「だって...自慢の生徒だもん!」


~一年ゆり組赤座先生 終~

これで全部かな?

大室あかり(幼)の櫻子花子あかねルートは出来上がり次第一気に渋の方へ上げることにしました。

なので完成しましたら一度上げに来ますのでよろしければご覧下さい。

長々と私の落書きにお付き合い頂き本当にありがとうございました!

それでは、また。

なぜか新スレ立てられないので宣伝と報告を...。

次回作は「大室あかりの生活日記」に決定しました。
これと並列して「1年ゆり組あかり先生」も長編で書いていこうかと思います。

報告ですが、渋の機嫌が悪く一向に書かせてくれないので大室あかり(幼)の個別ルートはこっちにあげることにしました。

なのでもう少しだけお付き合い下さい。
あかねさん→花子→櫻子の順でいきます。
そして櫻子のルートだけ全く別の物語になってますがご了承下さい。



あかね「これでいいのよ...」


あかり「よくない!」


撫子「あかり...」


あかり「あかりはお姉ちゃんみんな大好きだから...」


あかり「あかねお姉ちゃんにも幸せになってほしい!」


あかね「あかり、あなたの幸せが私の幸せよ」


あかり「このままあかねお姉ちゃんが帰っちゃったら、あかりは幸せじゃないよぉ!」


あかね「本当に...優しい子ね...」


あかり「あのね、あかねお姉ちゃん」


あかり「あかりはね、優しいあかねお姉ちゃんにされて嫌なことなんてないと思うよ」


あかり「おかす...?とかは分かんないけど、なんであかねお姉ちゃんはあかりが嫌がることしちゃったの?」


あかね「それは...私が止められなかったからよ」



あかり「なにを?」


あかね「私自身の汚い欲望よ」


あかね「ねえ、あかり」


あかね「私はあなたを愛しているのよ?」


あかね「女同士、それも姉妹よ?」


あかね「誰が許してくれると思う?」


あかね「誰も...認めてくれないのよ」


あかり「あかりがゆるすもん!!」


あかね「っ!」


あかり「あかりが...あかりが全部ゆるすもん!」


あかり「お父さんもお母さんも...怖くないよ?」


あかり「お姉ちゃん...!」



西垣「...奇跡だな」


結衣「え?」


西垣「今の赤座妹の言葉を聞いただろう?」


結衣「お姉ちゃんって...それがどうかしましたか?」


西垣「今まで赤座妹は姉の事をなんと呼んでいた?」


結衣「あかねお姉ちゃん...」


西垣「あかねお姉ちゃんのあかね、が無くなったんだ」


西垣「本来赤座妹には何人もの姉はいない」


西垣「なら姉を呼ぶ時はお姉ちゃん、と言えば分かるだろう?」


西垣「恐らく赤座妹は昔からお姉ちゃん、とだけ呼んでいたんじゃないか?」


結衣「...はい」


西垣「そして今、薬物で消された昔の記憶が急に戻った」


西垣「パソコンで例えるとデリートされたメモリーが、突然ハードディスクの中に甦ったんだ」


西垣「奇跡以外の何物でもないだろう?」


結衣「確かに...」



あかり「お姉ちゃん!」


あかね「こ、来ないであかり...!」


あかり「大丈夫だよ、お姉ちゃん」


あかり「だいすきだよ!」


あかり「あかりのこと泣かせても、だいすき!」


あかね「ダメよ...あかり...」


あかね「私はまた...あかりを傷つけてしまう...」



西垣「そうでもないさ」


西垣「未来なんて些細な事で幾つもの道に分かれる」


西垣「赤座妹がお前を受け入れたんだ、お前の見た未来は変わっているはずさ」


撫子「だから...抱きしめてあげてください」


あかね「撫子さん...」


撫子「やっぱり、血の繋がった家族には勝てませんよ」


撫子「あかり...ちゃんが本当に必要としてるのは、あなたですから」



あかり「お姉ちゃん...」


あかね「...あかり」


ギュッ


あかね「あかり、あかり、あかり......っ!」


あかり「えへへ...苦しいよお姉ちゃん...」


西垣「...これでよかったのか?」


撫子「はい」


撫子「また、いつか会えますから」


西垣「...そうか」



あかね「...ご迷惑をおかけしました」


撫子「いえ、いいんです」


撫子「むしろこちらがお世話になったぐらいですから」


あかね「ありがとうございます...」


撫子「約束、してください」


撫子「あかりを...泣かせないと」


あかね「ええ...約束するわ」


あかり「撫子お姉ちゃん...」


撫子「あかり、お姉ちゃんと幸せになるのよ」


撫子「お姉ちゃん達は、何があってもあかりの味方だからね」


あかり「...うん!」



西垣「もう行くのか?」


あかね「ええ、あまり長い時間留まらせてもいい事は無いでしょうし...」


西垣「連れてきたのはお前だがな」


あかね「あら、そうでしたね...ふふ」


あかね「行きましょうか、あかり」


あかり「うんっ!」


あかり「...またね?」


撫子「うん、またね」


ピカッ

.........
.......
...

撫子「櫻子のやつ、洗濯物くらい自分で...」


撫子「あ......」


撫子「...あかりの忘れ物...」


撫子「...またね、か」


撫子「待ってるよ、あかり」


撫子「だから、ちゃんと取りに来いよ...」


~あかねルート 終~



花子「あかりが来てもう一ヶ月になるんだ...」


あかり「はやいね、花子お姉ちゃん!」


花子「うん、あっという間だし」


花子「あかりは...本当の家族がまだ迎えに来ないけど平気?」


あかり「うん、花子お姉ちゃんや撫子お姉ちゃんが守ってくれるからね!」


櫻子「私はー?」


あかり「櫻子お姉ちゃんもだよ!」


櫻子「あーもー可愛いなぁあかりは!うりうり!」


あかり「わー!櫻子お姉ちゃん痛いよぉ、えへへ」



花子「...」


撫子「花子、顔」


花子「ふんだし...」


櫻子「あっはっはっは!」


あかり「きゃーっ!」


花子「むー...」


撫子(膨れた花子可愛い)


櫻子「よーしあかり!散歩するか!」


あかり「うんっ!」


花子「ふんっ!」


ゲシッ


櫻子「いたぁ!?」


あかり「櫻子お姉ちゃんなにやってるのー?」


櫻子「な、なんでもない...花子ぉ!」



花子「ふんっ」


あかり「花子お姉ちゃんフグさんみたいだね」


花子「櫻子があかりを独り占めしすぎるからだし!」


櫻子「へーん、僻むなよ!あかりは私の事が好きなんだよ!」


花子「ひま姉がいるのに何言ってんだし!いいからあかり返せ!」


撫子「ほらほら、そこら辺にしないとあかりが困ってるよ」


あかり「え、えへへ...」


撫子「こっちおいで、あかり」


あかり「はーいっ!」


ギュッ


あかり「えへへ...撫子お姉ちゃんだぁいすき!」


撫子「...堪らないわ///」



花子「...部屋に帰るし」


パタン


花子(...花子はあかりにとって何なんだろ)


花子(撫子お姉ちゃんは、頼れる長女)


花子(花子の事も、櫻子の事も、あかりの事も撫子お姉ちゃんがいつも何とかしてるし)


花子(櫻子は、たぶんあかりが一番気に入っているはずだし)


花子(あかりと一番遊んでるのは櫻子だし...ちょっとだけ優しいし)


花子(...花子は)


花子「...」ジワッ


ガチャ...


あかり「花子お姉ちゃん?」



花子「あ、あかり!?」


あかり「花子お姉ちゃん...」


ギュッ


花子「っ...」


あかり「どこか痛いの...?」


花子「な、なんで...?」


あかり「...花子お姉ちゃんが泣いてるから......」


花子「!」


花子「だ、大丈夫だから...っ」


花子「泣いてない...あかりのお姉ちゃんだし...っ」


あかり「あかりのお姉ちゃんは泣いちゃダメなの?」


あかり「じゃああかり、花子お姉ちゃんの妹やめる!」



花子「え...」


あかり「今からあかりは花子お姉ちゃんの妹じゃないからね!」


あかり「これなら泣けるでしょ?」


花子「あかり...っ」


花子「ちょっとだけ...ごめんね...っ」


ギュッ


花子「...っ...うぐ......っ」


あかり「えへへ、よしよし...」



花子「...忘れて」


あかり「やぁだよぉ」


花子「くっ...///」


あかり「なんで泣いちゃってたの?」


花子「...笑わない?」


あかり「笑わないよ」


花子「...あかりにとって、お姉ちゃんは何なのかなって」


あかり「花子お姉ちゃんのこと?」


花子「...うん」



あかり「うーん...友達...でもないし...お姉ちゃんもなんだか違うなぁ...」


花子(姉でもなかった...)


あかり「...恋人さんかな?」


花子「うぇ!?///」


あかり「あかりなんか変なこと言ったかな?」


花子「い、いや...変じゃないし...///」


花子(恋人...かぁ///)


コンコン


花子ー、ご飯できたよー



花子「はーい」


花子「じゃ、あかり、行こっか」


ギュッ


あかり「うんっ!」


撫子「あかり、なんで花子と手繋いでるの?」


あかり「えへへ、花子お姉ちゃんはあかりの恋人さんなんだよ!」


撫子「聞き間違いかな、うん」


撫子「花子、なんであかりと手繋いでるの?」


花子「恋人だし…///」


~もう一つの世界 終~



『ひまちゃーん、どこー?』


『ひまちゃーん......』


『...グスッ』


『うわあああん!』


『はっぱ仮面参上!』


『...誰ぇ!?』


『はっぱ仮面だよ!』


『はっぱ仮面...?』


『うん!』



『...ぶはっ』


『ええ!?』


『はっぱ仮面...ふふふ...あっはははは!』


『なんで笑うの!?』


『だって...くくく...はっぱ…ぶふっ』


『あっはははは!おなかいたいー!』



『...えへへ、笑ってくれたみたいだね!』


『はー、はー...どういうこと?』


『...が気付いた時、泣いてたから』


『な、泣いてないもん!』


『ホントにー?』


『...たぶん』


『えへへ...ひまちゃんってお友達?』


『うん...かくれんぼしてる間にどっか行っちゃった...』


『きっと悪いヤツに捕まって...』


『大丈夫、...が見つけてくるから!』


『え...?』


『だから、笑って?』



『...うんっ』


『ねぇ、お名前教えて』


『さくらこだよ!』


『さくらこちゃんかぁ...可愛い名前だね!』


『そ、そんなこと無いよ...///』


『そっちは?』


『...だよ』


ジリリリリリリ!!


ガチャン!!


櫻子「...」


櫻子「またあの昔の夢か...」


櫻子「うーん、誰だったんだろ...あの子...」


櫻子「まあいいや...起きよ...」


ガラッ


櫻子「おはよー…」



花子「遅いし」


撫子「遅いよ」


「おはよー!」


櫻子「おー...」


櫻子「おー!?」


花子「朝から騒がしいし...なに?」


「どうしたの?櫻子お姉ちゃん?」


撫子「櫻子お姉ちゃんは頭に糖分しか入ってないの」


撫子「だからあんなふうに突然叫び出したりしちゃうんだよ」


櫻子「え、なにこれ私がおかしいの!?」



櫻子(夢でよく会う子がすごい自然にうちにいるんだけど...)


櫻子「えーっと、花子」


花子「だからなに?」


櫻子「撫子ねーちゃん」


撫子「私?」


櫻子「...誰だっけ」


「ひどいよぉ!?」


花子「最低」


撫子「最も低い」


櫻子「じ、冗談じゃん!」



櫻子(ヤバイ...マジでわかんねぇ...)


櫻子(花子より髪の色は濃い...目の色の私達と同じだし...)


櫻子(...あれ、夢で会ったこの子の髪は赤じゃなかったっけ?)


櫻子(それに目の色も紫色だったし...)


櫻子「はっぱ仮面...」


「ふえ?」


花子「やっぱりあれ櫻子が教えたんだ」


撫子「蓮子、もう真似しちゃダメだからね」


「はーいっ」


櫻子(...なんか納得いかない)


櫻子(たぶん...この子名前は蓮子じゃないと思うんだけど...)


櫻子(あーなんで覚えてねーんだよ私!!)



蓮子「櫻子お姉ちゃん大丈夫...?」


櫻子「う、うん。大丈夫だよ」


「あかり」


櫻子(...あかり?)


『...が気付いた時、泣いてたから』


『...りが気付いた時......』


『...かりが気付いた時......』


『あかりが気付いた時、泣いてたから』



櫻子「あかりちゃん!!!!」


花子「な、なんだし櫻子!?」


撫子「あかりって誰...?」


櫻子「思い出せよ花子!!会ったことあるだろ!?」


花子「え...え...?」


櫻子「ねーちゃんも思い出せよ!大室家の姉妹は4人もいないだろ!?」


撫子「...っ」



櫻子「あかりちゃん!」


櫻子「何でこんなことになってるの!?」


蓮子「...お姉ちゃん」


櫻子「ううん、私はお姉ちゃんじゃない」


櫻子「あかりちゃん」


蓮子「...っ」


櫻子「思い出したよ、私」


櫻子「向日葵と遊んでた時、あいつが迷子になって」


櫻子「私が探してたよね」


櫻子「そしたらさ」


櫻子「あかりちゃんが、助けてくれたよね」


櫻子「赤い髪、紫色の目」


櫻子「ずっとずっと、思い出せなかった」


櫻子「なんでだろうね」


櫻子「初恋の相手なのに、さ」



「...やっぱり、ダメみたいだね」


櫻子「あかりちゃん」


あかり「みんなの記憶は消せても、櫻子ちゃんだけは」


あかり「あかりに恋をした人の記憶は、完全に消せなかったみたいだね」


櫻子「ねえ、なんで?」


櫻子「どうやって、なんてもう今さら聞かないよ」


櫻子「でも、教えて」


櫻子「どうして大室家の子どもになりたかったの?」


あかり「...それはね」


あかり「あかりも、櫻子ちゃんが大好きだからだよ」


櫻子「...じゃあ姉妹になる必要ないじゃん」


あかり「それは、櫻子ちゃんのお願いだからね」


櫻子「どういうこと?


あかり「...櫻子ちゃん、あかりね」


「みんなに見えてないんだよぉ」



櫻子「...また影が薄いキャラ?」


櫻子「似合わないよ、あかりちゃん」


あかり「ううん...あかりね、もうこの世界にはいないんだよぉ」


櫻子「なにそれ、死んじゃってるみたいじゃん...」


あかり「死んじゃったんだよ、櫻子ちゃん」


あかり「死因はね、交通事故」


あかり「中学一年の冬...今日から3日後だったのかな?凍った道路で滑ったトラックに引かれたんだよ」


櫻子「...そんなのって」


あかり「仕方ないよ...それでね」


あかり「結衣ちゃんはずっとトラックの運転手さんを探してる、京子ちゃんはおかしくなっちゃう、ちなつちゃんは...お部屋に閉じこもっちゃう」


あかり「向日葵ちゃんはずっとずっと、櫻子ちゃんの傍にいるよぉ」


櫻子「私は...?」



あかり「...あかりの写真に向かってずっとお喋りしてる」


あかり「今日はいい天気だね、とか」


あかり「...大好きだよ、とかね」


櫻子「...」


あかり「あかりが生きてた世界ではね、あかりと櫻子ちゃんはお付き合いしてたんだよぉ」


あかり「櫻子ちゃんがさっきみたいに、昔あかりと出会ったことを話してくれたんだぁ」


あかり「それで...ずっと好きだったんだよって...グスッ」


櫻子「あかりちゃん...」


あかり「えへへ...ごめんね...グスッ」


あかり「それでね、あかりがいい子にしてたから特別に神様が力を貸してくれたんだぁ」


櫻子「...生き帰ればよかったのに」


あかり「生き帰ってもあかりはゾンビさんだよぉ」



あかり「それでね、みんなにお別れをしてきたの」


あかり「結衣ちゃんに、もういいよ、ありがとうって」


あかり「京子ちゃんに、無理しないでねって」


あかり「ちなつちゃんに、あかりのクラゲのキーホルダーを」


あかり「向日葵ちゃんに、櫻子ちゃんの事をよろしくねって」


あかり「...」


櫻子「私は...?」


あかり「...櫻子ちゃんには、あかりに幸せになって欲しいって言われたよぉ」


櫻子「そっか...」



あかり「だから、この世界のあかりを櫻子ちゃんのお家の子どもにしたの」


あかり「櫻子ちゃんと恋人さんにはなれないけど...」


あかり「あかりが、ずっと傍にいるからね」


櫻子「...あかり、ちゃん」


櫻子「ばかぁ...!」


櫻子「ねぇ、そこにいるんだよね...?」


櫻子「いるんでしょ...?」


スッ...


あかり「...」


櫻子「なんで...触れないんだよぉ...!」



あかり「ごめんね、櫻子ちゃん」


あかり「もう逝かなきゃ」


櫻子「待って!まだ伝えたい事がある!!」


あかり「なぁに?」


櫻子「...あの時」


櫻子「私を助けてくれて、ありがとう...っ」


あかり「...っ」


櫻子『い、いつも私を助けてくれてくれて、その...ありがとう...///』



櫻子「忘れ物した時...嫌な顔しないで貸してくれてありがとう...」


あかり「...」


櫻子『あのさ!昨日筆箱忘れたじゃん!?その時嫌な顔しないで...消しゴムとか貸してくれて...ありがとう...///』



櫻子「...ずっと、私のわがまま聞いてくれてありがとうっ!!」


あかり「櫻子ちゃん......っ」


櫻子『も、もしよかったらこれからも...私のわがまま聞いて欲しいんだけど...さ...///』


櫻子「大好きだよ、あかりちゃん!!!!」


櫻子『あーもー!あかりちゃん大好き!!私と付き合って!!///』


あかり「...櫻子ちゃんは...どこに行っても櫻子ちゃんなんだね...」


あかり「あの櫻子ちゃんと...言ってる事が一緒だよぉ...グスッ......」



櫻子「あかりちゃん!!」


あかり「えへへ...やだなぁ......逝きたく、ないなぁ......」


あかり「櫻子ちゃんの...わがまま......グスッ...もっと聞きたかったよぉ......」


スゥ...


櫻子「あかりちゃん!!!!やだ!!いかないで!!」


あかり「櫻子ちゃん...」


またね...


櫻子「...うわあああああ!!!」



ガバッ


櫻子「わああああ!?」


櫻子「はぁ...はぁ...夢か......はぁ...」


櫻子「...あかりちゃんっ」


ピッピッピ...


プルルルル...


プツッ


「もしもし、あかりだよぉ」


櫻子「...あかりちゃああああん!!」


「ど、どうしたの櫻子ちゃん!?」


櫻子「なんでもない、大好き!!」


~勿忘草 終~

さて大室あかりスレも無事に立ったので本当の本当におしまいです。
赤座先生も恐らくすぐに立てるのでよかったらまた見てやってください。
それでは、今度こそまた。

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