モバP「ほう、シオンタウンか」 (40)
クチバ編の続編です。独自設定あり。
基本的に街と街の間をスキップしているので、予めご了承頂ければと。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450014767
ークチバシティー
P「じゃあそこに住んでるんだな、お前達は」
加蓮「うん、まあ住んでるっていうより間借りさせて貰ってるんだけど」
小梅「あ…あの子達も、一緒…だよ…たくさん…いて……えへへ…」
P「うん、楽しそうでなによりだ」
P(俺は出来ればあの街近づきたくないんだけども)
ーーーーーーーー
ーシオンタウンー
P「で…」
P「結局、ここに来ちまうのね…ご丁寧に、家にまで案内されてるし」
P「そしてもちろんあのBGM…だから嫌だったんだここに来るの」
P(つかいきなりシーンが飛んだから記憶がわりと曖昧だぞ…大丈夫なのかこれ)
加蓮「待ってて、今お茶を淹れるからさ」
P「いや、良いって。気を使わなくたって…」
加蓮「私がしたいからしてるだけだよ。…悪い?」
P「う…いや、悪いとかじゃないんだけど」
P(むしろ、俺が手伝わないと悪い気がしてくるというか放って置けないというか)
小梅「……あ…また、プロデューサーさんの肩に…」
P「…聞かなかったことにしよう、それが良いに決まってるし」
P「ここから進めばタマムシまでなら目と鼻の先なんだけど」
P「その前にまず、レベル上げをしておかないとだな…」
P「今度こそ唯に勝って、こいつらの雪辱を晴らしてやらないとだし…」
ーーーーーーーーーー
ータマムシゲームコーナー・地下アジトー
アポロ「…と、いうわけでまずは一人確保しておきましたよ…」
唯「……………」
唯(な、何なのこいつら…とにかく身体が動かないと、どうしようも…)
したっぱその1「へえ…こいつがその、『計画』に必要なんですかい…」
したっぱその2「どう見ても、ただの少女にしか見えんが…ボスは一体、何を考えて…」
アポロ「ふむ……まあ、良いでしょう。」
アポロ「かみ砕いてあなた方の頭にもよくわかるように説明します。」
アポロ「我々R団の目的は、無論把握しているのですよね」
したっぱその1「は! えー…、全国のゲームセンター地下に秘密基地を作る!」
唯(あ、いいなー、すごい楽しそうじゃん! きっとプリとかも撮り放題だよね♪)
したっぱその2「違うだろ世界征服だろ」
したっぱその1「違うのか!」
唯(えー、つまんなーい!)
したっぱその2「楽しそうでいいなぁお前…」←正確には「お前ら」なのは知る由も無い
アポロ「こほん…世界征服、と言うと少々語弊がありますが…まあ良いでしょう」
アポロ「我々は今現在、カントー地方のあらゆる闇に通じ、その触手を徐々に海外にも拡げようかという段階へ来ています」
アポロ「その為には資金が必要です。ボスは、ある重大な任務を我らにお任せくださいました」
アポロ「伝説の三鳥の捕獲です」
したっぱその2「伝説の三鳥…」
したっぱその1「伝説の番長ッスか…」
唯(伝説のさんちょー?………山?)
アポロ「とにかく、その三鳥を手に入れさえすれば、我らはもうほぼカントーを掌握したと言っていい」
アポロ「そして、その為に…奴らをおびき寄せるには、対応する強力なエネルギーが必要です」
アポロ「お嬢さん。…貴女にはその『エサ』になってもらいます。正確にはそのうちの1匹の、ですが」
唯(…………!)
アポロ「安心してください。殺しはしません。手伝ってさえくれれば無傷で解放します」
アポロ「…そもそもの話をするならば、我々も手詰まりだったのですよ。」
アポロ「この世界に遍く存在するポケモンと言う「力」。大昔には軍事力としても使われたといいます」
アポロ「中には、ポケモンの生命エネルギー自体を糧とする恐ろしい兵器も存在していたようですが…」
アポロ「それももう過去の話です。今や、我々はその力を持て余している」
したっぱ1「…………zzz」
したっぱ2「あの…そろそろ本題に入らないと耐えきれない者が約1名…」
唯(…………………)
唯(………………zzz) ←※2名です。
アポロ「………つまりですね、一言で言うのであれば」
アポロ「持て余すくらいならば取り上げればいいのです」
アポロ「取り上げて、強力な軍事力に仕立て上げ、さらにそれを売りさばく」
アポロ「用途は何でもいいのです…戦争、人殺し、略奪、拷問…あらゆる国や組織が、我々を求め始める」
アポロ「そうなれば、後は…ふふ、時間の問題というわけですよ…」
アポロ「この世界の、掌握…R団の、R団による、R団のための世界を創り上げるのです」
したっぱその2(「鳥捕まえて世界征服」の一言でいいと思うんだけどなあ)
したっぱその1「くかー…」
唯(…………。)
アポロ「せいぜい貴女には期待していますよ。逃げ出そうなどと、浅はかな事は考えないことですね」
アポロ「その時は貴女だけではなく…貴女の周りの方々にも危害が及ぶでしょうからね…ふふふ…」
アポロ「もっとも、その『かなしばり』は特別製です」
アポロ「まず、逃げられるはずがない。だからこそ敢えて私は機密を話したのですから」
唯(く…確かに、どれくらい時間がたったのかわかんないけど、ぜんぜん動けそうにないし…)
唯(プロデューサーちゃんや、みんなが危険な目にあわないようにするため…それなら…)
唯(私は、何が起きてもガマンしてみせる…!)
アポロ「さて…あとは『火』と『氷』ですか…」
アポロ「火の方はともかくとして…氷の方は四天王だ…捉えるのは後回しにしましょうかね…」
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
P「よし!そこで受け流せ!」
ヒトカゲ「かー、げっ!」ひゅん…!
オニスズメ「チュン!」どさーっ…!
P「いいぞ、その調子だ! ただ撃ち込むだけじゃなく、見極めていなすんだ!」
P「相手が動けなくなったところを見計らって撃つ!その感覚を忘れるな!」
ヒトカゲ「かげ!」
P「そら、次が来るぞ、構えろヒトカゲ!」
ヒトカゲ「かげ!」
P「そうだ!モタモタするな! スピードで翻弄するんだ!」
P「まだまだいける!頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるって!」
「……………」じーー……
加蓮「……気になるの?」
「……」びくっ!
「……」ささっ…
加蓮「大丈夫、いつも言ってるでしょ。別に何もしないってば。」
加蓮「そもそも私にそんな力はないし…」
「………」そー……
加蓮「おいで、あの人には私から頼んであげるからさ」
「………」こくん…
ーーーーーーーーー
ヒトカゲ「かげ…!かげ…!」ぜえ…ぜえ…
P「よし…今日はもうやめにしよう。あまり詰め過ぎてもいいことは…」
ヒトカゲ「かげ!」がしっ…
P「……まだ、やれるってのか」
ヒトカゲ「……かげ」こくん…
P「でもなあ…もうお前、火の粉だって吐けなくなってきてるじゃないか…」
P「頑張るのはいいけどさ、食って寝て遊ぶ。これだって同じくらい大事なことなんだぞ?」
ヒトカゲ「…かげ」しゅん…
P「………」
P「大丈夫だ」よしよし
P「お前は強くなってるさ。たまたまこないだだけ、相手が悪かったんだよ」
P「こうして強くなりたいって気持ちで、厳しいトレーニングだってこなしてるじゃないか」
ヒトカゲ「かげー…」ぎゅ…
P「…………」よしよし……
加蓮「ねえ、プロデューサー、今いいかな」
P「ん、なんだ?」
加蓮「……ほら、隠れてないで。」
「……………」そーっと…
P「お前は……もしかして…」
加蓮「……うん。」
カラカラ「………から。」
加蓮「親を殺されて…ずっと塞いでたところを私が見つけてさ。たまにご飯とかあげてたんだよね」
加蓮「今日もこっそり付いてきてたみたいでさ…。そしたら、Pさん達の事じーっと見てるの」
加蓮「もしかしたら、羨ましかったのかな、なんて」
P「………」
加蓮「私は…戦うほどの力はないし、ここでボランティアのお手伝いをしてる方が性にあってるんだよね」
加蓮「だからさ…その子のこと、お任せしちゃってもいいかな?」
カラカラ「………」じー…
P「………一緒に行きたいのか、お前」
カラカラ「………」こくん。
P「……なら、断る理由はないよなあ」
ヒトカゲ「かげ。」こくん
加蓮「…Pさん!じゃあ…」
P「ああ。今日からお前も、俺の手持ちとして頑張ってもらうぞ。よろしくな」
カラカラ「………から!」
P「……いい返事だ!」
ーーーーーーーー
加蓮「じゃあ、この道をまっすぐ抜ければタマムシシティだから」
加蓮「……気をつけてね」
P「ああ。お前も、身体には気をつけるんだぞ?」
加蓮「大丈夫だって。もう昔とは違うんだから…」
加蓮「本当に、大丈夫だからさ」
小梅「加蓮さん…そろそろ…」
加蓮「あ、うん。…それじゃあPさん。…私…いくね」
P「おう…気をつけて帰るんだぞ。じゃあ、行ってくる」
加蓮「…いってらっしゃい。」
加蓮「……………」ふりふり…
小梅「加蓮さん…大丈夫?」
加蓮「ん。…ちょっと疲れちゃった…かな」
加蓮「こうやって、他の人にも『視える』ようにするのって…けっこう体力を使うんだよね」
加蓮「少しだけ、休んでくるね。ちょっとの間一人にさせちゃうけど…」
小梅「ううん。平気…だよ。みんな、一緒…だから」
小梅「でも、やっぱり寂しいから…あまり長く待たせないで…ね…」
加蓮「ん。…さーて…」すう……
加蓮「それじゃ…ちょっとだけ、眠ってくるね…」すう………
しゅうううう………
小梅「お…おやすみ、なさい…加蓮さん…」
ーーーーーーーー
ー加蓮の部屋ー
加蓮「………朝か…」
ぴぴぴぴぴ…かちっ
加蓮「…入院生活長かったからなあ…」
加蓮「目覚まし時計より微妙に早く起きちゃうクセ、何とかならないかな…」
加蓮「………もう何度目だろうなぁ、こんな夢見るのって…」
加蓮「自分が死んだ後の事なんて、考えたくもないってのにさ…」
加蓮「さて、それじゃ起きますか!ぐだぐだ言ってても始まらないし、学校…」
ぶー…ぶー…ぶー…
加蓮「……電話?」
P『もしもし加蓮か!? 生きてるよな、大丈夫なんだよな!?』
加蓮「もー、どうしたのプロデューサー、朝早くから…」くすっ…
加蓮「えー、大丈夫だよ。……もー、そんなわけないじゃん、心配しすぎだって…」
加蓮「だいたい何を根拠に……は? 夢?」
加蓮「それってどんな夢…」
加蓮母『加蓮ー、学校行かないと遅れるわよー!』
加蓮「はーい!」
加蓮「ごめんPさん、今の話また今度ってことで。」ぴっ…
加蓮「ちょっと待ってよ、朝ご飯食べるから片付けないでねー!」ばたばたばた…
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーおしまい。
シオンタウンで妄想して、ぱっと思い浮かんだのがこの2人と1匹でした。
本当ならガラガラお母さんも出すべきなんでしょうけど、
シルフスコープをまだ持っていませんので…
もっともこの先出すかどうかはまた、妄想の行方次第となるのでなんとも言えないのですが…
ゆうれいよりもきとうしの方がこわかったおいらのかこさく▼
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次回はタマムシシティ編をお送りできればと。
ジムリーダーを誰にするかは、もう数名技と戦法を練って書き上げてはいるのですが…
あと、今後加蓮さんを前線に出して戦う力を付けさせるかどうかも非常に悩ましいところなのです
では、依頼を出してきます。お疲れ様でした。
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