男「夢を見た…」(1)
その夢は、とてもリアルで風の冷たさや痛みさえ明確に感じ取れた。
しかし、その夢の中では不思議な力が使え、町を壊すとても大きい獣みたいなやつらと戦わねばならなかった。
別に夢の中だからほっといてもいいが、どうしても戦わねばならなかった。なぜかそう思えて仕方がなかった。
それでも、夢の中は楽しかった。なぜなら、獣が出てこないときは、現実と変わらなかったからだ。
俺は夢の中の町を守るために…自分の楽しみを守るために戦っているのかもしれない。
これは、俺の短い春休みの長い夢の話だ。
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