猫「まぁ落ち着きなさい」

男「これ以上ないってくらい落ち着いてるが？」

猫「ライオンにあって猫に無い物って何だと思う？」

男「……違いがありすぎて分からねーな」

猫「答えはタテガミよ」ｷﾘｯ

男「お前はメスだろ？」

猫「タテガミさえあれば私もライオンになれるのよ」ｷﾘｯ

男「聞けよ」

猫「と言うワケでポン・デ・リング買ってきて」

男「……えっ？」

猫「ポン・デ・リング買ってきて」

男「なんで？」

猫「あなたポン・デ・ライオン知らないの？」

男「知ってるけど？」

猫「なら分かるでしょ」

男「……ポン・デ・リングはタテガミじゃねーだろ」

猫「私は人語を話せるエリート猫よ？ポン・デ・リングがあればライオンになれるの」

男「……食べたいだけだろ？」

猫「違うわ」

男「どっちにしろお断りします」

猫「なんで？」

男「めんどい」

猫「仕方ないわね……」ｺﾞﾛﾝ

男「何してんの？」

猫「お腹触っていいわよ」

男「遠慮します」

猫「肉球も触っていいから」

男「間に合ってます」

猫「……お尻も触っていいわ」

男「猫のケツ触ってもなぁ……やっぱ女のケツじゃないと……」

猫「なっ!?」

男「どした？」

猫「あなた猫より人間の方がいいって言うの？」

男「当たり前だろ」

猫「……分かったわ…勝負しましょう」

男「勝負？」

猫「今から私が面白い事言うわ、笑ったらあなたの負けね？」

男「どっからでもかかってこいや」

猫「イカが怒(いか)った」

男「……」

猫「オットセイを落っとせい」

男「……」

猫「この百円食べられる？……ひゃー、食えん」

男「……」

猫「……こんなの序の口よ？逆に笑われたら困っちゃうわ」

男「ドンドンこいや」

猫「フランスのお餅はパリッとしてる」

男「……」

猫「星が欲しい？」

男「……」

猫「アメリカに飛行機が不時着した……ヒュー、ストン」

男「……」

猫「……まだまだ行くわよ？」

男「おう」

――2時間経過

猫「布団が吹っ飛んだ!!」

男「……」

猫「ネコが寝込んだ!!」

男「……」

猫「あなた……笑うという感情を失ってしまったの？」

男「失ってねーよ」

猫「……これが最後よ…私のとっておきを聞かせてあげる」

男「……」

猫「……ホントにホントにホントにホントにラ・イ・オ・ンだー♪」

猫「近すぎちゃってどーしよー♪可愛くってどーおしよお♪」

猫「ふじーおかひろーし♪」ﾄﾞﾔｧ

男「……」

猫「……」

男「おっ、そろそろいい時間だな」

猫「いい時間？」

男「この時間ならもう開いてるだろ」

猫「どっか行くの？」

男「ポン・デ・リング買いに行くんだよ」

猫「!?」

男「朝飯にはちょうどいいだろ」

猫「……私には2つ買ってきてね？」

男「やっぱ食べたいだけだろ？」

猫「うふふ♪」

男「うふふじゃねーよ……行ってきます」

猫「はい、行ってらっしゃい♪」