球磨川『所詮は口だけ……か』 (31)

球磨川『せっかくひとり暮らし始めたのに誰も遊びに来ないぜ』

球磨川『アパートを借りると言った時はみんなして来るって言ってたと思ったんだけどなー』

ピンポーン

球磨川『まあ、親友である彼を覗いてだぜ?』

ガチャ
善吉「誰が親友だ。誰が」

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球磨川『やあ、親友である人吉善吉ちゃん。君が居なかったら孤独死をしているところだったよ』

善吉「お前と俺は親友でも無いし、しかもお前死にもしないだろ。
合ってるのは孤独って所だけだ」

球磨川『でも、そんな僕の所に来るって事は善吉ちゃんも中々友達少ないよね。
だって同学年の同性と歩く所なんて見た事無いぜ?』

善吉「そそそ、そんな事ねーしー。同性の友達くらいたくさんいますしー!」

球磨川『焦ってるのか口調が変だぜ?』

善吉「とりあえず、ほら頼まれてたものだ」ドン

球磨川『ありがとう善吉ちゃん』

善吉「それにしてもいきなり呼び出しておいてしかもお菓子とジュースを5000円分くらい買って来てくれって……」

球磨川『明日、何曜日かわかるかい?』

善吉「日曜日だけどどうした?」

球磨川『ここにスーファミと桃鉄があります』

善吉「帰るわ」ガチャ

球磨川『うぇいうぇい!』

善吉「うるせーよ!どうせ99年やろうとか言い出すんだろう!?」

球磨川『そんな事はあるけど、気にしちゃダメだ!』

善吉「付き合ってられるか!」

球磨川『善吉ちゃん!逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

善吉「うるせーよ!」

球磨川『とかなんだかんだで付き合ってくれる善吉ちゃんマジデビルかっけーぜ』

善吉「ま、予定もなかったしな。ここで粘るよりもさっさと終わらせて帰るわ」

球磨川『今は昼の1時だけど多分明日まではかかるだろうけどね』

善吉「はぁ……、たりぃ……っ!?」

球磨川『どうしたのさ?善吉ちゃん。そんな目を見開いてさ』

善吉「スーパーデラックスあるじゃねーか!桃鉄よりもこれやろうぜ!」

善吉「勿論、3つとも100%にするからな!」

球磨川『途中でフリーズしませんように』

善吉「なあ、そろそろ腹減ってきたんだけどよ」

球磨川『まあ、もう21時だからね』

善吉「カービィってこんな難しかったか?」

球磨川『1つ目2つ目までは良かったんだけどね』

善吉「飽きて他のゲームを一旦しようとカセットを交換するたびに……」

球磨川『次こそは大丈夫だと言いながらも今もう何回目だっけ?』

善吉「えーと……、桃鉄やってゴエモンやって、ヨッシーやって、またゴエモンやったから、多分5回目か」

球磨川『ゴエモン面白いからね』

善吉「面白いから仕方ないよな」

球磨川『さて、それじゃとりあえずそろそろ夕ご飯にしようか』

善吉「おう、そうだな。つーか、どこ行くか決めてんのか?」

球磨川『ああ、勿論。行き先はガストさ』

球磨川『ただいまー』

善吉「お邪魔するぜっと」

球磨川『まずはちゃんと手洗いうがいをしようぜ』

善吉「はいはい、お前はかーちゃんかっての」

球磨川『さて、残るセーブデータは3だけだぜ』

善吉「おう!さて、始めるか」カチ

TV<ウ"ー

球磨川『フリーズしたね』

善吉「フリーズしたな」

善吉「いや、まて!まだ消えたと決まった訳じゃねぇ!」

球磨川『いや、諦めようぜ?』

善吉「まだ、まだだ!ここで終わるわけには!」カチ

TV<0%0%0%

善吉「……ちくしょう、こんなの認められっかよ……」

これは化け物と呼ばれたモノたちが化け物になる前のお話


ひとりは敗者の気持ちが分からずに挑まれ(勝ち)続ける少女

ひとりは勝者に分からせるために挑み(負け)続ける少年


彼らが出会ったよりも前のお話



バッドエンドにより締めくくられる物語



めだかボックス&グッドルーザー球磨川~if~




~これは最高の終わりを迎える為の最悪の物語~






球磨川『ってのを考えてみたんだけどどう?』

善吉「出オチか。まあ、めだかちゃんsideなら俺も出てくるし別にいいか」

球磨川『というか、中学編をしっかりとやって欲しいぜ』

善吉「やっと……終わったぜ……」

球磨川『ああ、気がつけば0時過ぎてるね』

善吉「まさかここで電源のコードが断線仕掛けるとかフザケんなよ……」

球磨川『曲げたりして何とか命は繋いだけどフリーズの他に電源落ちたりとかもあって大変だったよ……』

善吉「まあ、色々あったがこれで終わりだ!寝るぞ!」

球磨川『おっとこんな所にエアライドが……』

善吉「……さて、やろうか」

球磨川『自分で出しといて何だけど、善吉ちゃんカービィ好きだね』

善吉「おまっ!ハイドラ集めてたのにちゃっかりパーツ奪ってんじゃねーよ!」

球磨川『いや、善吉ちゃんから奪えば問題ないかなって』

善吉「エアライドは協力だろうが!お前はドラグーン集めとけよ!」

球磨川『だって、パーツ出てこないし』キラーン

球磨川『あ、出てきた』テレン

善吉「おい、何ドラグーンもパーツとってやがんだよ」

球磨川『ふっ……』

善吉「ったく、あ、やばマシン壊れそ……」

球磨川『さて、善吉ちゃんはどこかな』

善吉「おい本当に勘弁してください」

球磨川『ねえ、そろそろ寝ない?』

善吉「まて、ジャンプでハイスコア出してからで」

球磨川『もう、3時だよ?』

善吉「よし、キタな。さて、今度こそ寝るか」

球磨川『おっと、こんな所にスプラトゥーンが……』

善吉「っ……」

球磨川『…………』

善吉「……寝るか」

球磨川『結構悩んだね』

球磨川『ボールドさん最高』

善吉「とか言って前線突っ込んで死にまくってけど」

球磨川『スペシャルが溜まれば……、ダイオウイカにさえなれれば……!」

善吉「言い訳すんな」

善吉「まあ、俺は安定のスシコラだな」

球磨川『調整が入ったチートブキですね。分かります』

善吉「あとは若葉とか最高」

球磨川『善吉ちゃんセコいブキ好きだね』

球磨川『というか、もうすぐクリスマスだぜ?』

善吉「安心しろ、俺らには関係ない」

球磨川『さて、男だらけのクリパの準備するか』

善吉「あと呼ぶとしたら阿久根先輩と宗方先輩か?」

球磨川『あのイケメン二人はどうせ予定入ってるから誘わなくていいぜ』

球磨川『ほら言った通りだったろ?』

善吉「阿久根先輩は女の子からの誘い全拒否したから家に篭ってるのは良いとして、
宗方先輩は家業の都合って、一体何してるんだろうな」

球磨川『確か退魔とかそんな感じだったと思うぜ。和服に日本刀とか似合いそうだし』

善吉「いや、確かに似合うとは思うけどよ」

球磨川『そして、赤の革ジャンを羽織りナイフ片手に夜の街を歩く……!』

善吉「直視の魔眼とか持ってそうだな」

球磨川『善ちゃんってさホモなの?』

善吉「イキナリなんだお前」

球磨川『いや、ガキ使みて一緒に年越しとか、誘っておいてなんだけどさ』

善吉「いや、俺も出来れば来たくは無かったけどよ。お母さんに冗談で球磨川の所で年越しするかもっつったら
球磨川くんによろしくだとよ」

球磨川『ヨロシクしにイッてきます』

善吉「そのよろしくの意味を聞こうか」

球磨川『善吉ちゃんアレ読んだ?』

善吉「まあ、読んだけどよ」

球磨川『僕の幼少期スピンオフか。最高だぜ』

善吉「性格も見た目も似てるけど違うからな」

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