ココア「え!? え!?」
テロリストA「オラァ! 手を組んで伏せやがれ!」
チノ「なっ!」
テロリストB「さっさとしろ!」ズダダダダ
ココア「きゃぁっ!」
ティッピー「わ、わしのラビットハウスが!」
リゼ「やめろ! 店を壊すな!」
テロリストC「なんだぁ、文句あんのかぁ?」
テロリストD「蜂の巣にでもなりたいのか、嬢ちゃん?」ジャキッ
リゼ「くっ……」
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シャロ「うぅ……遊びに来たらこんな目に遭うなんて……」
テロリストE「何ぶつぶつ言ってんだ!」
シャロ「ひぃっ!」
チノ「…………」ブルブル
ココア「だ、大丈夫だよチノちゃん……わ、私が守るから……」ブルブル
リゼ(まずい……さすがに武装したこの人数相手では……)
テロリストC「おっ、こいつなかなかの上玉じゃねえか。ちょっと来いよ」
千夜「や、やめて下さい!」
ココア「千夜ちゃん!」
テロリストA「なんだぁ、まだガキじゃねえか」
テロリストC「わかってねえな、このくらいの方がいいんだよ」
テロリストB「ハハハ、お前そういう趣味かよ」
リゼ「やめろ! 千夜を離……!」
バァン!!
テロリストD「伏せろ。次は当てるぞ」
リゼ「……っ」
テロリストC「さぁて、どう可愛がってやろうか……へっへっへ」
千夜「い、いやぁ……」
???「やれやれ、騒々しいな」
???「まったく、静かなティータイムを楽しんでいたというのに……品のない連中だ」
テロリストE「なんだぁ、テメェ?」
テロリストA「おい、伏せろっつったのが聞こえなかったか?」
チノ「お、お客様……い、いけません……」
???「あまつさえ、いたいけな少女に乱暴をはたらくとは……」
テロリストB「黙れ、死にてぇのか!」
俺「どうやら、お仕置きが必要なようだな」
俺「はっ!」バキドカッ
テロリストA「がっ!」ドサッ
テロリストB「ぐあっ!」ドサッ
ココア「えっ」
チノ「……い、今なにが?」
リゼ(ば、馬鹿な……私にも、見えなかったぞ……)
テロリストD「クソが!」ズダダダダ
俺「おっと」バァン
ティッピー「なんと、テーブルを盾に!?」
俺「ちょっと銃借りますよっと」
テロリストD「くっ!」
テロリストE「おい、上だ!」
俺「遅ぇよ」ダンダンダン!!
テロリストD「ぎゃあっ!」
テロリストE「ぐはっ!」
俺「心配するな、峰打ちだ」
リゼ「あ、あんな体勢から、正確に腕と脚だけを……はは、考えられない……」
ティッピー「な、なんちゅう青年だ……」
チノ(か、かっこいい……)
シャロ(……はっ! いけないいけない、私にはリゼ先輩が……でも……)
テロリストC「おっと、そこまでだ兄ちゃん。この嬢ちゃんがどうなってもいいのか」
千夜「ひっ……」
テロリストC「嬢ちゃんの命が惜しければ、両手を挙げな」
俺「……これでいいか?」
テロリストC「お利口だ。悪ィが、兄ちゃんみたいな危ねー奴には痛い目見てもらうぜ」
千夜「だ、だめ! 逃げて下さい!」
俺「心配ないさ。もう終わってるからな」
テロリストC「くらえ!」
ココア「やめてぇーっ!」
ガチッ!!
テロリストC「なっ!」ガチッガチッ
リゼ「不発……どうして……」
俺「気付かなかったか? 先の銃撃の際に、俺が熱々のコーヒーをその銃にかけたことを」
テロリストC「それがどうしたってんだ!」
俺「熱膨張って知ってるか? 物体は加熱すると体積を変える」
千夜「……あっ」
テロリストC「ま、まさか……」
俺「銃のパーツだって似たようなモンだ。熱で細かいパーツが歪み、動作不良を起こしたってわけだ」
チノ「……! ラビットハウスが喫茶店であることを、利用して……!」
ココア「す、凄い……強いだけじゃなくて、頭もキレるんだ……」
俺「俺の偏差値が500あったのが運の尽きだったな。じゃあな」バキッ
テロリストC「く、クソが……」ドサッ
俺「大丈夫かい、君」
千夜「は、はい……あ、ありがとう……ございました……」
チノ「……千夜さん、顔真っ赤ですよ」ジトー
千夜「えっ!? そ、そんなこと……」
俺「安心するのはまだ早い。外にも何人か見張りがいるはずだ、片付けてくるよ」
リゼ「わ、私も行きます!」
俺「……君は、銃を扱ったことが?」
リゼ「はい。足手まといにはなりません、連れていってください!」
俺「ありがとう。でも、君を危険な目には遭わせるわけにはいかない」
リゼ「でも……」
俺「君のような可愛い子は、銃よりも花の方がよく似合うさ」
リゼ「なっ……」
俺「じゃあ、後は任せな」
ココア「あっ、あのっ! ぜひ、お名前を!」
俺「なぁに、名乗るほどの者でもないさ。それじゃ、行ってくる」
リゼ(…………)ポーッ
半月後
ココア「いらっしゃいませ……あ、リゼちゃん、シャロちゃん」
千夜「は~い、遊びに来たわよ~」
シャロ「…………」キョロキョロ
リゼ「……シャロ、誰を探してるんだ?」
シャロ「えっ、やっ、やだなぁリゼ先輩、誰も探してなんかいませんよ~」
チノ「……そういえばお二人とも、最近妙に来店する頻度が高いように思われますが」ジトー
千夜「まっ、まさか、気のせいじゃないかしら……」
ココア「言っとくけど、あの人はあれから一度も来てないよ……はぁ……」
シャロ「あっ……そうなんだ……」
リゼ「やっぱりか……」
千夜「それにしても、ずいぶんお客様が多いわね。店もすっかり直ってるし」
シャロ「あんな事件があったから客足が遠ざかるかと思いきや、逆に名が売れて大盛況とはね」
千夜「結局、見張りも含めて十人の武装テロリストをたった一人で制圧……」
シャロ「そして、名も告げず立ち去るなんて……ほんと、凄い人もいたものね」
ココア「チノちゃん、またお客様みたいだよ」
チノ「あ、はい。いらっしゃいま……あっ!」
俺「こんにちは。お邪魔します」
チノ「い、い、いらっしゃいませ!」
タカヒロ「おや、もしかして君が私の留守中にあった事件を解決してくれたという……ありがとう」
俺「いえ、当然のことをしたまでですよ」
ココア「チノちゃん! 私が対応するから、チノちゃんは洗い物お願い!」
チノ「いえ、ここは私にお任せください!」
俺「紅茶を一杯……あれ、もしかして満席かな?」
千夜「あ、あの……この時前は、本当にありがとうございました!」
俺「おや、君たちは……どう? 怪我とかなかったかい」
千夜「あ、はい、おかげさまで……あの、よろしければ、私の隣りとか……」
シャロ「わ、私の隣りも空いてますんで!」
リゼ「お客様! あちらのカウンター席が今お空きになりましたので、どうぞ!」
千夜「ああっ、リゼちゃん何するの!」
シャロ「リゼ先輩、ずるいですよ!」
ココア「あ、あの……今度、個人的に勉強を教えてほしいなって……」
リゼ「わ、私は格闘術を……」
チノ「ちょっと皆さん! 抜け駆け禁止ですよ!」
ティッピー(青春じゃのう……)
俺「やれやれ、俺は静かにティータイムを嗜みたいんだがな」
俺「でも……まぁ、たまにはこういうのも悪くないか」
END
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ヤダ-コノssナンカクサ-イ
#1
エーマジー ホントダクサイー