[艦これ]男のロマン[ACfA] (23)
短編で戦闘描写少なめ注意です
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提督「今日から待ちに待った鎮守府配属だ!」
提督「今までずっと勉強で資料でしか艦娘を見た事なかったけど」
提督「資料で見た子は全員可愛かったな~」
提督「初期艦は大人しそうな電って子にした、あんな可愛い子達と毎日を過ごせると思うと…」
提督「いや、今は提督としての威厳を保とう!個人的なお付き合いは後からでも十分できるはずだ」
提督「俺の理想であるイチャイチャ生活の為にも!」
コンコン
提督「入ってくれ」
???「失礼する…」ガチャリ
提督(低い男性の声、憲兵か?)
雷電「有澤重工、雷電だ」ガシャァン
提督「」
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雷電「おっと、扉のサイズが小さすぎて少し壊してしまったか」
雷電「どうしたのだ司令官よ、気分でも優れぬのか?」
提督「えっと…どちらさまで?」
雷電「君が私を初期艦として選んだのだろう?」
提督「いやいやいや!俺が選んだのは電ちゃんだから!下半身にそんな無限軌道なかったから!」
提督「そもそも見た目が完全にロボットのそれだよ!艦娘だぞ、娘かよその声は!?」
雷電「君は知らぬのか、我々は次世代型の艦娘 通称≪ネクスト≫だ」
雷電「見た目通り戦闘面に特化している故、深海棲艦など塵にしてくれよう」
提督「俺より渋いおっさん声のロボットが初期艦ってマジかよ…」
雷電「そこまで落ち込まれると申し訳ないな」
提督「いやいいよ、とりあえず今はお前一人(?)だから顔合わせはここまでとして」
提督「さっそくであれだけど出撃してもらおうかな」
雷電「期待には応えさせてもらおう」
洋上
提督「そっちの光景は映像としてこっちでも常に確認しているからな」
提督「にしても2m程度だったのに出撃するとなると10m近くまでデカくなるなんて…」
提督「そんだけデカイと被弾面積も大きいから気を付けてくれよ?」
雷電「了解した…!敵か」
提督「初めての実戦、しっかり指示を出していかないと」
雷電「匹夫共が…燃え尽きるがいい」ドゴォ!
イ級だったもの「」
雷電「撃ち負けはせんよ、当たるのであれば」MVP
提督「これが実戦……なのか?」
雷電「面妖な、深海棲艦共め…」ドゴォ!ドゴォ!
ロ級の形をした何か×2「」
ホ級「……!」バァン!
提督「雷電避けろッ!」
雷電「小賢しい鼠が…!」カキン!
雷電 AP55199/55200
雷電「その程度で雷電は落とせぬよ」ドゴォ!
塵となったホ級「」
雷電「流石は老神の火力だ」
提督「これ俺必要なくね?」
雷電「まだ慢心するのは早いぞ司令官、どうやらあそこに仲間がいるようだ」
提督「海域にいる艦娘を保護して仲間にするあれか!どんな子だろうなぁ」
セレブリティ・アッシュ「セレブリティ・アッシュだ、行けるぜ」
提督「」
こうして俺はロボット、もといネクストに囲まれてなんとか過ごしてきた
戦果自体は上々だが俺の理想とはほど遠い
不純な動機で志願したのが間違いだったか…?
そんな日々が続き、初めて大規模作戦に参加する事となったある日
提督「今回の海域はアンサング、オープニング、ヴェーロノーク、メリーゲート」
提督「それにストレイドとレイテルパラシュでやっていくぞ」
提督「アンサング、前回みたいに突出しすぎて弾切れを起こすなよ?」
アンサング「少し無駄弾を使いすぎたか…」
オープニング「やりすぎたのさ、お前は」
提督「いつまでもオープニングの世話になるんじゃないぞ」
提督「アンサングとストレイドとレイテルパラシュで敵を蹴散らしつつ、他が支援攻撃で制圧してくれ」
提督「支援としてホワイト・グリントやフラジ―ル、ステイシスを派遣するから作戦は短時間で済むはずだ」
提督「何か質問や異議はあるか?」
レイテルパラシュ「マイブリスは今回の作戦に参加するのか?」
提督「マイブリスは今回の作戦には参加せずここで後方支援を行ってもらう」
レイテルパラシュ「…そうか、了解した」
提督「他には無さそうだな、では解散」
雷電「随分と成長したではないか、出会った頃とは見違えるぞ」
提督「そりゃあこんな個性派集団をまとめているとこうもなるって…」
雷電「しかしあの気難しいレイテルパラシュやステイシスをよく躾けたな」
提督「躾けたって…、まぁ本人達にプライドを尊重しなきゃと思って接しただけだよ」
提督「一番、面倒だったのはストレイドの時さ」
提督「工廠やら資源を管理してくれてたセレンさんが急に専属オペレーターになっちゃうし」
提督「元から怖い感じの人だったけど今じゃもっと凄い事になってるし…」
雷電「彼女にだけは逆らわない方がいい、私ですら恐怖する」
提督「全くだよ、ストレイドも大変だと思うぜ」
扉 バァン!
セレン「ほぉう、ミッションが終わったら待っていろ貴様等」
セレン「つまらない言動を後悔させてやる…!」
提督「」
雷電「マズイ…」
サベージビースト「セレンさ~ん!俺のレーザーライフル知らないっすか?」
セレブリティ・アッシュ「俺のライフルもどっかいっちゃって…」
セレン「満足に装備も管理できぬ無能共め!」ゴツン!ゴツン!
サべージビースト「イテッ!」
セレブリティ・アッシュ「うわあぁぁぁ!」
セレン「付いて来い馬鹿共、たっぷりと説教をしてやる!」
サベージビースト「やっぱりか~」
提督「ちょっとお前の装甲触らせてくれない?」
雷電「構わぬが?」
提督「やっぱり硬いよな、こんなのを殴ってセレンさんの手は大丈夫なのか?」サスサス
雷電「ネクストは生半可な砲撃では痛くも痒くもないのだがな」
提督「まさかセレンさんもネクストだったり…?」
雷電「フン、面白い事を言う司令官だな」
コンコン
提督「入りたまえ」
フィオナ「失礼します、報告すべき案件をお伝えに来ました」
提督「御苦労さま、ホワイト・グリントの調子はどうだい?」
フィオナ「特にこれといって不調はありません、いつでも支援行動を開始できます」
提督「それは頼もしい限りだ、今後も彼のオペレートを頼む」
フィオナ「了解です、全力でサポートします」
フィオナ「本題に戻しますが、今回の作戦の新たな海域に進出する前に演習を行えとの命令です」
雷電「実力を確認する意味が大きいとみた」
提督「そういや今までバタバタしてて一度も他の鎮守府と演習してないしな」
雷電「良い機会だと思うぞ司令官、我々の練度を向上させる事も出来る」
提督「他の鎮守府にはどんなのがいるのかも気になるし演習してみっかな」
フィオナ「では演習相手はこちらで手配しておきますね、それでは失礼します」バタン
提督「まずは目の前の敵を蹴散らしとかないとな」
雷電「それが良いだろう、ではオペレートの準備を行ってくるとしよう」
作戦海域
飛行場姫「流石の艦娘共もここまでは来れまい」
ル級改A「ここまでやってきたとしても」
ル級改B「私達が守りきってみせます」
飛行場姫「アハハハハハ……」ドカーン!
ル級改A「爆発、攻撃か!」
飛行場姫「一体どこから…!?」
フィオナ「ホワイト・グリント、ミサイル射出を確認」
フィオナ「ステイシス及びフラジ―ルは敵陣へ突撃し攪乱を」
フィオナ「遅れてホワイト・グリントが到着後、アサルトアーマーを展開し離脱します」
ステイシス「尻拭いなど、あまり趣味じゃないが仕方ないか」
ステイシス「いけるな?フラジ―ル」
フラジ―ル「はい、そのつもりです」
ステイシス「それはよかった、では突っ込むぞ」ドヒャア!
フラジ―ル「プランA、突撃を開始します」ドヒャア!
飛行場姫「なんだあれは!」
ル級改B「あれが噂の機械部隊…!」
ル級改A「飛行場姫を守れ!」
飛行場姫「忌々しい奴等め…燃やし尽くしてやる!!」
ステイシス「くだらない攻撃だな、その程度か?」バァン!
ル級改A「グゥッ!なんだこの機動性は!」ドカァン!
フラジ―ル「なんと呆気ない、これではテストにもなりませんね」ドヒャア!ドヒャア!
飛行場姫「航空機は早く出ろ!」
ステイシス「そろそろ時間だ、フラジ―ル」
フラジ―ル「了解しました、離脱します」
フィオナ「ホワイト・グリント、アサルトアーマー展開!」シュゥゥ…ドゴォォ!
飛行場姫「なんて規模の爆発なんだ…!!」
ル級改A「此方の航空機は全滅、どうしたものか」
ル級改B「敵が撤退していくぞ?」
飛行場姫「警戒を緩めるな!被害状況を報告して陣形を立て直せ!」
フィオナ「こちら支援部隊、敵勢力を攪乱しつつ全航空機の全滅を確認」
オープニング「こちらでも確認した、御苦労だった」
アンサング「さて、我々も彼等に恥じない戦いをしなければな」
ヴェーロノーク「ヴェーロノーク、いつでも攻撃可能です」
メリーゲート「メリーゲート、こちらも準備完了してるわ」
レイテルパラシュ「こちらも不備はない、いける」
セレン「ストレイドも準備万端だ、暴れてこい!」
アンサング「作戦に変更は無し、突撃するぞ」ドヒャア!
オープニング「私達は砲撃準備をしようか」
飛行場姫「未確認反応、新たに6だと!?」
ル級改A「こちらが本命ということか?」
ル級改B「ロ級はどちらも大破でへ級は中破」
ル級改B「幸い主力である私達は小破で踏みとどまっている」
ル級改A「飛行場姫もまだ健在、だが航空機がないとなると…」
アンサング「諸君、派出にいこう」
Oh,I'm scary
(私は恐怖している)
So,I'm scary
(たったいま恐怖を味わった)
All that I see
(見た事のないものを見てしまった)
Now,I'm scary
(それを知ってしまった時)
All is fantasy
(私の世界は崩壊するだろう)
All is fantasy
(人の理想のように)
提督「飛行場姫の部隊は壊滅し陸上施設は破壊。良い結果だな」
提督「あとは他の鎮守府の部隊が制圧を行ってくれるだろう」
提督「御苦労だった、このまま解散してもらって構わない」
ヴェーロノーク「今回の弾幕、薄くなかったですか?」
メリーゲート「見事だったわ、今度も貴女と出れる事を願うわ」
アンサング「オープニング、少し動きが鈍かったんじゃないか?」
オープニング「よく言う、誰が面倒をかけさせたのか…」
マイブリス「お疲れさん、レイテルパラシュ」
レイテルパラシュ「わざわざすまんな、マイブリス」
セレン「ストレイド、今回の戦闘を分析するから付いて来い!」
雷電「順調なようだな、司令官よ」
提督「セレンさんとフィオナがオペレートしてくれてるおかげで随分仕事は減ったからな」
提督「自分は明日の演習に向けてのメンバーと必要書類の準備をしているだけさ」
雷電「明日の演習に私は出撃するのか?」
提督「そうだけど、何か不都合でもあるのか?」
雷電「それはない、むしろ喜んですらいる」
提督「なら後は他のメンバーに承諾を得なきゃな」
演習当日
ステイシス「貴様等の相手はこのランク1、ステイシスだ」
ノブリス・オブリージュ「これも貴族の務め、正々堂々戦わせてもらおう」
アンビエント「アンビエント、対象を捕捉しました」
フィードバック「老兵で申し訳ないが、相手をさせてもらうとするか」
月輪「アサルトキャノンを使う、巻き込まれないでくれよ?」
雷電「コジマは、マズイ…!」
加賀「あれは一体…」
大和「凄まじい戦果を上げるが誰もその姿を見た事がないという噂の部隊…」
伊勢「いやあれ艦娘じゃなくてロボットでしょ」
夕張「なにあれなにあれ!スッゴイ調べてみたいんだけど!」
木曾「俺達が勝てる相手なのかあいつらは…?」
電「こ、こわいのです…!」
提督「どうですか少将、こちらの部隊の顔ぶれは」
少将「いやどう見てもロボットだろこれ」
俺は初めて知った
ネクストという存在が俺の周囲だけにしか存在しないのを
艦娘とイチャイチャするという当初の目的を見失っていた俺だったけど
カッコイイネクストに囲まれて過ごすのも悪くないな!
提督「やっぱり男はロマン溢れるメカ物だよ!」
雷電「この老神はどうかね?」
提督「最高じゃないか!」
おわり
過去作を載せておきます、ではお目汚し失礼いたしました
【ACfA】狂った鶴と首輪無き獣【艦これ】 - SSまとめ速報
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