ぶっひぃ!ぶひひひひ、ぶひぃ!(訳:曙が可愛くて仕方のない提督諸君に捧げます)
過去作からキャラを引っ張っていますが、曙ちゃんをいじめるだけなので未読で大丈夫です。
長編はかなり力を入れて書きましたので、良ければご一読下さい。(第七駆逐はDEBAN無しです)
【過去作】
【艦これ】キスから始まる提督業!【ラノベSS】 長編、瑞鶴メインヒロイン
【艦これ】キスから始まる提督業!【ラノベSS】 - SSまとめ速報
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【現行】(のんびりやってます)
【艦これ】曙「クソ提督と手を繋いだら放れなくなった」【ラノベSS】
【艦これ】曙「クソ提督と手を繋いだら放れなくなった」【ラノベSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434461603/)
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提督「秋刀魚釣り、かあ」
朧「おや?」
漣「ご主人サマって、釣りがお好きでしたっけ?」
ふとした僕の呟きを目ざとく(耳ざとく?)拾って、漣が尋ねてくる。
小首をちょこんと傾げて、頭上に浮かんだクエスチョンマークを探すしぐさが可愛らしい。
仕事の区切りもついているし、いまは秘書艦である加賀さんも休憩でいないためか、執務室には弛緩した空気が漂っていた。
これを機に自分も休憩しよう、と、僕宛の手紙から顔を上げる。
帰還報告に来てそのまま居座っていた第七駆逐の4人を端から見ていって、最後に視線を漣へ固定。
提督「いや、特にやったことないけれど」
提督「たまには身体を動かしてみるのもいいかな、ってね」
このところの鎮守府は際立って重要な出撃もなく、海も穏やかだ。
必然的に提督である僕の一日は書類仕事だけになるし、執務室が爆撃される機会も減る。
だけれどもそうしていると、すぐに体力が衰える。いざ、って時に素早く動けるようにしておかなきゃ、加賀さんはともかく赤城さんにどう思われるか……。
うん、どんな痛烈な皮肉が飛んでくるかは考えたくもないのでやめにしよう。
朧「なんですか、提督。その心境の変化は?」
提督「呉の新提督が釣り好きみたいで、今度機会があればってお誘いが、手紙にね」
曙「ふ、ふーん」
漣「ははあ、呉の提督といえば」
ああ、そういえば第七駆逐隊のみんなは、彼女と面識があるんだっけ。
潮「とっても綺麗なひと、ですよね」
朧「美人のお姉さん、って感じ」
提督「うん、そうだね」
曙「……」
頭脳明晰な彼女は何かと僕を気にかけてくれていて、よく手紙で近況を教え合っている。
潮が言ったとおり、とても綺麗なひとで、凛とした雰囲気は赤城さんに通じるものがある。
女性の身でありながら鎮守府運営は卓越しているし、彼女よりも数ヶ月先に横須賀へと着任した僕を”年下の先輩”として尊重してくれるから、僕も信頼している。
お互いの鎮守府は距離が離れているから、中々その機会というものはありそうもないけれど。
でも、折に触れてこうしたお誘いをしてくれるのは、本当にありがたい。
提督「僕の運動不足を気遣ってくれてるんだろうなあ」
でも、僕がそうやって呟いてみると。
潮「(え)」
曙「(はあ?)」
朧「いや、それは、その」
漣「あちゃあ、そうきたかー」
提督「?」
何故だか、ご賛同頂けなかったらしい。
漣と朧のことばに首を傾げるのは、今度は僕の番。
何か見落としがあっただろうかと、件の手紙をもう一度広げてみる。
だけれども、特段おかしな文面には思い至らない。いい釣りスポットがあるから、いつか二人で行ってみないかと書いてあっただけだ。
あえて気になる点を挙げるとすれば、誘いの文言の前にやたら”もし興味があれば”とか、”相手が私で良ければ”とか。
彼女のサッパリした性格らしくない、持って回ったことばが多いことくらいだろうか?
うん。でもその他におかしいことなんて、何も無い。
と、思うので、そのまま口にしてみる。
提督「純粋な釣りのお誘いだけで、他に意味はないと思うけど?」
漣「そう思うんなら、そうなんでしょうね」
朧「提督の中ではね」
提督「何その返事っ!?」
なんで二人して呆れ顔をするんだろう……
半眼で見つめられると、何か悪いことをしている気がして仕方がないじゃないか。
それとも、僕が気付いていない何かがあるのだろうか。そんな見落としは無いと思うけれど。
そう思って僕は、朧の隣、控えめに会話を眺めている少女にも水を向ける。
提督「潮も、そう思うよね。僕、何も悪いことしてないよね?」
潮「提督らしくて、良いと思います……!」
そう思うなら困ったように笑わないで欲しい。
何か言いたいけれども、言えない。そんな言外なメッセージを感じるからっ!
そうして潮にまで呆れられた僕のところへ、トドメがやってくる。
曙「フン、クソ提督って運動下手そうだし、習ってもどうせ呉の提督にメーワクかけるだけだわ」
曙「恥かくだけだし、行くだけ無駄よ、無駄」
提督「そこまで言いますか……」
曙「だ、だからあんたはここで、ずっと机に向かってれば良いってことよっ」
提督「人を引きこもりみたいに言わないでくれる!?」
これまで黙っていた分を取り戻すかのように辛辣な言葉を投げつけてきたのは、第七駆逐隊きってのひねくれ者である、曙。
さっきからずっと面白くなさそうに唇を引き結んで、組んだ腕をそわそわさせている。
何だろう、この不機嫌具合は。いや、曙が不機嫌そうにしているのはいつもの事なんだけれど。
提督間の付き合いとはいえ、僕が遊びに行くようで面白くないのだろうか。
……と、僕が考えているうちにも曙は、所在なさげにこちらを覗いてくる。
提督「何、曙?」
曙「べ、別に何も無いわよ。ジロジロこっち見ないでっ」
提督「えぇ……」
先にこちらを見てきたのは彼女の方なのに、この仕打ち。
理不尽ここに極まれり、である。
そのくせこういう時は、決まってまた彼女の方から話しかけてくるんだ。
曙「そ、それで、クソ提督」
提督「なにさ」
ほら、やっぱり用があるんじゃないか、なんて言わない。
それを言ったら多分、収拾がつかなくなること請け合いだし。
僕が黙っていると、しばらくして。
あんまし興味ないけど、どうでもいいけど、なんて余計な前置きをして、曙が再び口をひらく。
曙「ど、どうすんのよ」
提督「だから、なにが?」
流石にそれだけでは分からない。
何故かそっぽを向いた曙にそう問いかけると。
曙「っ! 釣りよ釣りっ」
曙「行くのかって言ってるの、分かるでしょそれくらい!」
提督「僕はエスパーか」
それだけのヒントで分かる訳ないじゃないか……
というか、意地でも僕と視線を合わせようとしないのは何なの?
そんなに僕が出かけることが気に食わないんだろうか?
でも、そう思ったのはどうやら僕だけのようで。
漣「ほっほーん?」
朧「提督が行っちゃうのが、どーしても気になっちゃう?」
漣「ありゃりゃ?それで、ぼのたんは落ち着かないかにゃ?寂しいのかにゃ?」
曙「なっ!?べ、別に……そそそ、そんな訳ないじゃない!」
そりゃそうだ、僕が釣りに行ったところで、そんなの曙は知ったことじゃないだろう。
彼女はただ、僕が仕事を疎かにするのが気に食わないだけなんだから。
だから曙は、いつも通り僕への(不当な)非難をぶちまければいいだけなのに……
何故かしどろもどろになって、言い訳のような発言をしだした。
曙「べべ、別に、クソ提督が女の人とどっか行ったって、そんなのどうでもいいし」
そうそう、僕が女の人とって……あれ?
なんだか話が微妙に食い違っているような?
潮「あ、曙ちゃん、曙ちゃんっ」
曙「なによ、潮。 アンタまで変な言いがかりつける気じゃないでしょうね!?」
潮「ひゃぅぅ!?そ、そうじゃなくって、ね?」
潮さんが助け舟を出そうとするけれど、時既に遅し。
ポンポン、と、曙の両肩が叩かれる。他でもない、漣と朧によって。
何故だか二人共、イタズラが成功したときの、子供みたいな笑みを浮かべて。
朧「ねえ、曙」
曙「な、なによ」
漣「私たち、”ご主人サマが出かけるかどうか”が気になるのか、とは聞いたけど」
朧「”誰と行くのか”の方は、問題にしてないよ?」
曙「~~~!?」
えっ、そこ?
呉の提督と行くのがそんなに問題なのだろうか?
漣「なーんで、そっちの方が気になっちゃったのかにゃあ?」
朧「これは詳しく聞かないといけませんね」
曙「う、ぁ……」
提督「あのさ、どういう意味――」
曙「う、うるさいクソ提督っ! 喋るな口を開くないますぐ忘れろ!」
提督「そんな無茶な……」
曙「うるさい、うるさい、うるさーーいっ!」
真っ赤になった曙を、漣や朧がからかい続けるので収拾がつかない。
その上何故だか僕にまで飛び火するし……というかこれ、もう僕関係ないよね?
結局、秘書艦である加賀さんが休憩を終えて帰って来るまで……
提督「ねえ、だから、どういう意――」
曙「うっさいクソ提督、クソ提督、クソ提督―っ!」
提督「ちょっ……痛い、曙痛いって!」
ぽかぽかと、力なく僕を殴り上がらまくし立てられる曙の怒声は、やむことが無かった。
いつも無駄に長くなるのでコンパクトにしてみました。長い方が自分には合ってるやこれ。
さて、メインのお話はこれで終わり、続けてちょろちょろ後日談の小話を書きたいと思います。
帰ってきた加賀さんがそわそわしたり、教則本を熱心に読み込む曙なんか、いいかもしれません。
残りはまた後日、よろしくお願いします。
曙をここまで好きになるとは、初心者の頃は思いませんでした、陽抜と某ホワイトクソ提督の功績はデカイです
今では無事、性的な目で見れるようになりましたから心配いりません
(~後日談~ 曙の場合)
【第七駆逐のお部屋にて】
曙「”釣り入門”ね、意外と高かったわ」
曙「教則本っての、買ってみたけれど、これじゃよく分かんない……」
曙「これじゃあ、クソ提督に釣りを教えるどころじゃないじゃないの」
曙「鎮守府に分かるひともいそうに無いし、どうしようかしら?」
曙「あんな、他の女……じゃなかった」
曙「他の奴にクソ提督の教育は任せてられないもの……だってクソ提督なんだから!」
曙「そうよ、これは必要なことなの。外の奴らにクソ提督の駄目っぷりを見せたら、鎮守府の恥!」
曙「だから仕方なく……そう、仕方なく私が犠牲になって、こんなことしてるんだ」
曙「だって、こんなこと他の艦娘には任せられないわ」
曙「教えてる間、その子がクソ提督と二人っきりってのはおもしろ……良くないわ」
曙「……そうよ、その艦娘がセクハラされちゃいけないし、うん。良くない良くない」
曙「……な、何だか言い訳してるみたい」
曙「で、でも、万一、万一よ。仕方なく、私が教える事になったら……?」
曙「ご、ごほん。 ”構え方が違うのよ、クソ提督っ!”」
曙「”もう、てんで駄目、こうよ、こう!”……なーんてやったりして」
曙「そんでそんで、手と手と手が触れ合っちゃったりしてさー」
曙「”曙は頼りになるなあ(出来るだけ低い声)”って言われちゃったり」
曙「……」
曙「釣り、悪くないかもしれない」
曙「そうと決まれば、練習よね、練習」
曙「竿があるつもりで構えてみてっと」
曙「とりあえず、ウキってのを遠くへ飛ばせば良いのよね?」
曙「こういうフォームかしら? えぃ、えぃ!」
曙「ちょっとイマイチかな?」
曙「うーん、もうちょっと格好良くきめたいわね」
曙「もっかい……えーい!」
提督「曙、いる? 漣に聞いたらここだって」ガチャリ
曙「え」
提督「あ」
曙「(硬直)」
提督「(何かを全力投球した後、みたいな姿で固まってる…!?)」
曙「ぴゃああああああああああああああああ!?」
提督「そしてまさかの悲鳴!? 今日は着替え覗いてないのに!?」
曙「いつも覗いてるみたいな言い方やめなさいよっ!」
提督「(落ち着いた、かな?)」
提督「あ、あのさ、曙」
曙「な、何よ」
提督「実は釣り、興味あったりする?」
曙「そんな訳ないじゃない!」
提督「えぇ……」
提督「じゃあなんでさっき、フォームの練習まで――」
曙「うわああああああああ!?」ドンガラガッシャ
提督「うお!?」
曙「わわわ、忘れなさい、クソ提督っ」
曙「ちょちょちょ、ちょっとやってみただけだから!あんなの興味ないからっ!」
提督「なーんだ、そうなのかあ」
曙「ふん、当たり前よ」
曙「道具にお金かかるし、第一、時間のかかる遊びは趣味じゃないわ!」
提督「うーん、残念だなあ」
提督「実は僕、ちょっと釣りに興味が出てきててさ」
曙「えっ」
提督「誰かと一緒にはじめられたら心強いな、って思ってたんだけど」
曙「え? え?」
曙「(ちょ、ちょっと待って。それで私を訪ねて来たってことは?)」
提督「で、曙はどうかなって思ったんだけど」
曙「(わ、わ、わ!)」
提督「しょうがないし、他をあたることにするね」
曙「な、なんでよっ!」
提督「え、だって興味無いんでしょ、釣り」
曙「」
提督「僕もほかの人を探してみるけど」
提督「誰か興味ありそうな人がいたら、教えてね」
曙「もう死にたい」
提督「この話の流れで、なんで!?」
曙「いいから、行きなさいよ。もう用事、済んだんでしょ?」
提督「う、うん。じゃあ」バタン
【数時間後】
*枕に顔をうずめてぽふぽふやってる曙ちゃんをご想像下さい
曙「……」
曙「あああああああああああああああ」
朧「曙、うるっさい!」
漣「もう何度目よ、このやりとり」
潮「今日はずっとこんな調子ですね、曙ちゃん」
曙「ばかばかばか、私のばかっ」
漣「まあ、ねえ」
漣「あれだけ勝ち確だったのに、ねえ」
朧「むしろ、どうやったら失敗するのか聞きたいくらい」
曙「うぐっ」
潮「提督、真っ先に曙ちゃんを誘いに来てくれたってことですよね……?」
曙「うわああああああああああああああ!」
曙「私のばか、ばか、ばかーーーーっ!」
その日、曙の悲鳴がやむことはありませんでしたとさ。
地の文入れようか迷いましたが、手を抜きました
明日にでもいい加減、あっちも更新します(更新するとは言ってない)
乙
あーもう曙ちゃんくっそカワイイw
陽抜は曙ちゃんがメインヒロインと聞いて買ったクチ
提督は曙がダメだったから、村雨を誘ってそう
さん付けだったのをいきなり呼び捨てにしたとき一番可愛い反応をするのは多分漣、後々反芻してずっとニヤニヤしてそうなのが曙、こっちからの呼び方も思いっきって変えようとするけど真っ赤になって思考停止しそうなのが潮、見た目普通だけど内心で一番荒ぶってそうなのが朧
すべてにコメ返し出来ませんのですみませんが、
>>46 陽抜、私は陽炎目当てでした、同作者の「冥玉のアルメイン」終わってしまって悲しい。
>>52 村雨ちゃんなんて出したら一発で少年提督襲われちゃうので否決
>>54 おまわりさん、この人に服を着せてやってください
提督と本の好みが被って仲良くなれたらいいなと思っている朧ちゃんの可愛さを憲兵さんに語ったら悲しげな顔をされました。
朧ちゃんの可愛さが分かっていないのでしょうか、愚かな人ですね。
さて、今度は加賀さんです。
今回の投稿でキリにするか、また続けるかは未定です。ストーリーは無いです。
執務室にたむろしていた第七駆逐の面々は、私が休憩から帰るや否や、雲の子を散らすように去って行きました。
ここで騒ぐのは好ましくないのではと、少し顔をしかめただけなのですが……。
やはり、私は年下のあしらいというものが上手くないようです。
例えばこれが赤城さんであったなら、もっと上手くやるのでしょうから。
私も彼女を見習って、できる限り柔らかく接してあげられればと思うのですが、今のところ成果はありません。
それでも、翔鶴なら舐められて騒ぎを沈められないでしょうし、生意気なあの娘なら一緒になって騒ぐような気もしますから……
萎縮させてしまう私と比べて、一概に何が良いとは言い切れませんが。
「加賀さん、おかえりなさい」
そんな私の取り留めのない思考は、彼女たちがいなくなった後に残された、この部屋の主の声で中断されます。
「ええ」
「お昼は、どうだった?」
さっそく少年から声がかけられた事に気がついて、浅い呼吸をひとつ。
内心の動揺を悟られないように、私は努めて冷静な声を出そうと意識します。
……普段から平坦な声なのだから、別に気にする必要もないのかもしれませんが。
秘書艦を務める日だけに許された、二人きりのささやかな会話。
少年のこの優しげな声が、いつもどんなにか私の心を弾ませているのか。
きっと、目の前の彼はそんなことには気がついてさえいないのでしょう。
「赤城さんと一緒に食べれたわ」
「ああ、そうなんだ」
「食堂で季節限定メニューが出たでしょう。それを、二人で」
『限定メニュー』の響きに、彼はそこまで大げさな感動は示しませんでした。
これは性別の違いなのか、それとも食べ物に関する話題で赤城さんと反応を比べる方が悪いのか。
答えは多分、後者でしょうけれど。
「僕も今度、食べてみようかなあ……でも、あのメニュー」
ちょっと女の子向けすぎて、注文するの恥ずかしいんだよね、と。
少年の困ったような微笑みが向けられて、それだけで私は胸が締め付けられてしまって。
「そう」
と一言つぶやいたきり、私は秘書艦席に腰掛けて、書類を広げていきます。
内心の激しい後悔を背に、いつも通り黙々とペンを走らせて。
提督がやらなくてもいい様な雑務を代わって片付け、そして時には。
「明日の艦隊の編成、貴方の考えが分からないわ」
「一度、彼女を旗艦に据えてみたいと思ったんだけれども」
「冗談はほどほどにして頂戴」
「ええ、駄目かなあ。意外と、しっかりこなすと思うんだ」
「私はまだまだ未熟だと思うわ、もう少し鍛えてからでも遅くは無いでしょう」
「うーん、じゃあ君だったらどうする? この編成での旗艦は」
そう、対立する意見を出すことにさえ、恐れはありません。
彼と私であれば、ともに納得がいく答えを導き出せる思うからこそ。
そう……こと執務に関しては、上官である彼にためらいなく意見出来るというのに。
”なら、今度のお昼は一緒に行きましょう”
ずっと、心の中に留まっている誘いの文句。
こんな簡単なことばすら口に出すことが出来ずに、私は。
胸の痛みを抱きしめながら、ただただ午後の秘書艦業務に没頭していくのです。
加賀さん、祥鳳さん、神通なんかのしっとりした内面を書くのが好きです。榛名なんかもいいかもしれませんね。
加賀さんのをもう一つ書くかは未定ですので、ひとまずこれで区切り。
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