村長「申し上げます!村に魔物が現れましたぁ!」
勇者「ダニィ!?早速征伐に出かける!」
王「んもう、待ってよ勇者ー」
勇者「私は急いでいるのです、用件は手短にお願いします」
王「支援金と対魔物用装備が届いたわぁ、是非使いなさい」ガチャッ
勇者「有り難き幸せ!では行ってきます」
王「帰って来なかったら承知しないわよ」
勇者「やい魔物共め!」
一つ目人面樹「なんだ、このガキは?」
悪魔「どうやら国王の刺客のようだが」
勇者「今すぐ村を襲うのをやめろ!さもなくば……」
一つ目人面樹「なんだ、やろうってのか?」
悪魔「いいぜ、相手になってやるよ」
勇者「私と叩いて被ってジャンケンポンをしろ!」
悪魔「……は?」
勇者「ただの殺し合いはもう古い!ルール無用の戦いなど愚か者のすることだ」
一つ目人面樹「ふん、こんなガキ相手なら余裕だ。乗ってやろうじゃないか」
勇者「交渉成立だな」スチャ
悪魔(……!あれは、掌に魔方陣を!?)
悪魔(あんなので叩かれたら火に焼かれて死ぬぞ!なんとしても止めねば!)
悪魔「オイ、その勝負ちょっと待」
勇者「フン!」ドン☆
悪魔「……!?」
悪魔(な、何だ!?体が動かねえ、それに声も出ねえ……)
勇者(おっと。タイマンの真剣勝負に割り込みはタブーだ)
悪魔(こいつ、直接脳内に!?)
勇者(この空間魔法により、勝負する者以外は一切の手出しができない。そこで指を加えて大人しくしているがいい!)
悪魔(くっ……絶対勝てよ、一つ目人面樹!)
勇者「では行くぞ!」
勇者&一つ目人面樹「叩いて被ってジャンケンポン!」
勇者 グー
一つ目人面樹 パー
一つ目人面樹「ふ、貰ったあ!」グワァ
勇者「脇が甘い!」スチャ
一つ目人面樹「……ち、防ぐか」
勇者&一つ目人面樹「叩いて被ってジャンケンポン!」
勇者 チョキ
一つ目人面樹 チョキ
勇者&一つ目人面樹「叩いて被ってジャンケンポン!」
勇者 チョキ
一つ目人面樹 パー
一つ目人面樹「くっ!スチャ」
勇者「遅すぎる」バシィッ
一つ目人面樹「グワアアアアアアアア!!」
メラメラメラ
悪魔(一つ目人面樹ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!)
勇者「ゲームセット……」ドン☆
悪魔「……ッ!てめえ、よくも一つ目人面樹を!」
勇者「最初から私の要求を呑めば良かったものを……さあ、次はお前だ」
悪魔「人間ごときに悪魔族の瞬発力が敵うとでも思ってんのか!」
勇者「思わないな。だから私はオセロを申し込む」
悪魔「オセロだと?」
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