禁書とPhantomのクロスです。

ちなみに銃や格闘などの知識皆無！
ノリで逝きます。

では、投下↓↓

?プロローグ?

『学園都市在住のとある学生を抹殺せよ』

何の前触れもなく、組織にどのようなメリットがあるのかもわからないような指令が出されたのは、定期的に行われる組織の幹部達との会合を終え、上司を自宅に送り届け、自らも上司に譲り受けた派手な真紅のスポーツカーを飛ばし、帰り着いた隠れ家兼自宅で一息付いていた時だった。

「なんの冗談だ？」

指令が飛ばされたPCの画面を眺めながら一人つぶやいた。

学園都市という単語は知っていた。
恐ろしく科学技術が発達しており、中では学生を対象に超能力とう得体の知れないモノの開発が行われている。
さらに学園都市に住まう人口の八割が学生という浮世離れした空間らしいという程度の知識ではあるが……。

しかし問題はそこではない。

「学生の抹殺？」

まったく意図の読めない指令に首を傾げながらも、続く詳細に目を通す。

抹殺対象：上条当麻

身長：168cm

年齢：15歳

出身地：神奈川県

家族構成：父 - 上条刀夜、母 - 上条詩菜

職業：高校生

レベル：無能力者（レベル0）

能力：「幻想殺し（イマジンブレイカー）」

PCを眺める男の名前は吾妻玲二。
インフェルノという闇の組織で最強の殺し屋の称号『ファントム』の名を持ち、組織の邪魔になる者を容赦なく消し去る。
そう、組織に命令されたのならば例え女子供であろうと容赦なく殺してきた。
でなければ自分が生きてこられなかった。

しかし、それでも今回の指令はあまりに唐突で整合性も取れていない。

マグワイヤは一体何を考えている？
いや、何を隠している？

クロウディアは知っているのか？

抹殺対象はただの学生。
闇の世界とはまったくの無関係にすら感じる。

いや、もしかしたらかつての自分のように闇の一端を覗いてしまったが為の処置なのかもしれない。