ある日、目が覚めたら女になっていた。何を言って【オリジナル】 (50)

ええっと、暇なんで書かせてもらいます。

内容はタイトル通り。

そして・・・いや、ここで言うのはよそう。

なんだかんだ言って、スレ形式は初めて。なのでコメント、アドバイス、感想とか、じゃんじゃんお願いします。

書き溜めじゃなくて、唐突な思い付き。なのでいつ終わるか、打ち切りになるか分からないですけど・・・



それでもOKな人は見ていってください。 Are you おっけーね?( ・∀・)b

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440331450

あ、注意書き忘れてた。


※このSSは投稿主の思い付きによるもので、続くか分かりません。


※性転換あり


※文章能力は、低いかもしれません


※この物語は実話に基づき、構成しています。

おお!コメントありがとうございます!じゃあ書いていきますよ。


第一話?スタート







???「はあ、なんで間違えるかねえ」

問題集を見ながら丸つけをしていく一人の少年。名前は上崎祐徳(うえき ゆうと)

ここは県内でも有名な私立の進学校。彼はそんな学園の高等学園1年生。中学からここの生徒。

学園は通学と学生寮の2種類の生徒からなる。彼は寮生だ。

今は自習時間なので、宿題の問題集を解答している。

上崎「ああ、終わっ・・・た~」

自習開始から45分、問題集の解答、丸つけが終わり伸びをする。結構ギリギリな時間だ。

それから5分後に寮監の先生の合図で自習終了。軽い掃除を終えて、点呼。それが終わり洗面所に歯磨きをしに向かう。その階にいる寮生全員だ。

中には洗濯物を取りに行ったりする人もいる。1階に洗濯機と乾燥機があるのだ。

それらの用事が済み、最後に就寝前の点呼をして消灯。時間で言えば12時00分だ。

上崎「ふああ、疲れた」

こうして、上崎祐徳の一日が、終わった。


コメントがある!嬉しいです!ありがとうございます!
読み方についてですが、漢字の崎は「キ」とも読むのです。
それでは続き、いきますよ!!






~~~♪~~~

朝7時、大音量の音楽が寝室に鳴り響く。起床時間だ。

上崎(うっそだろ、おい、さっき寝たばっかりだぞぉ)

音楽を聞いて鬱陶しく思う。感覚としては寝た瞬間に叩き起こされるものだ。

上崎(ああもう、早く起きなきゃ)

そう、早く起きて制服に着替えなければ、先輩たちに朝の挨拶が出来ない。

先輩よりも遅く起きてくるなど大問題である。

隣のベッドを見ると同室のやつも着替え始めていた。

上崎(その上、なんか体が重いような)

他人と比べると疲れやすい体質のため、こういうのはよくある。

寝惚け眼でロッカーを開けて制服を着ていく。幸いにも夏服なので、さほど着替えに時間はかからない。

着替えを終えて洗面所に向い、顔を洗う。そこで音楽が2曲目に切り替わる。そろそろ1階に降りなければ。

1階に降りると、既に中学生がいた。高校2年の先輩はまだのようだ。

まだ寝起きの状態で朝の点呼を受けて、食堂で朝食を取る。男子寮は学園内にあり、食堂が1階部分なのだ。

点呼が終わり、先輩の後に続いて食堂に入る。手前のテーブルには既に女子寮の生徒が食事を取っていた。

上崎(女子はいつも通り早いねえ)

あくびを堪えてお茶碗に白飯を盛り、食堂のおばちゃんからご飯を貰っていく。

そのままいつもの席に座り、全員が揃ったところで、今日の放送当番がこういった。

「手を合わせてください、いただきます」

「「いただきます」」

これが男子寮生の1日の始まり。上崎にしてみれば、いつも通りの朝の・・・はずだった。

…コメントに媚びすぎじゃないか…?
ここでは嫌われるぞ、ある程度淡々とじゃないと

>>14
ううむ、以後気を付けます

さて、書いていきますよ。





さっさと朝食を終えて、3階に上がる。

寮の構造としては1階に食堂、裏に洗濯機と乾燥機。2階が中学生から高校2年の寝室。3階は自習室。4階は高校3年のフロアとなっている。

7時30分の点呼まで時間があるので、それまでに出来る限りのことはしておこう。

他の寮生は食事か、自室(自習室)でゆっくりしているのだろう。

そう思いながら、洗面所に足を踏み入れて鏡を見たとき、違和感を感じた。

いつもなら、写るのは疲れた冴えない凡人の顔。だが、そこに写っていたのはーーー

上崎「・・・あれ?」

綺麗な肌に長い黒髪、艶やかな唇、ちょっと切れ長の目。少しふっくらとしている顔。

結論を言うと、鏡に写っていたのは、黒髪ロングの少女だった。

上崎「・・・・・・・・・・ふぇ?」

一瞬、呆然とした後にもう一度洗面所から出て確認する。しかし、再び鏡を見ると、やはり少女がいた。

上崎(んな阿呆な!!)

夢だと信じて、思い切り顔をつねったり、ひっぱたく。

上崎「い、痛い」

感覚はリアルそのまま。まさかと思い、体を見ながらペタペタと触ってみる。

上崎(嘘・・・やん)

一番先に目についたのは、大きな二つの果実。ただ、制服の上からだと分かりにくくはあるが、結構な大きさだということは分かる。

触ってみるとシャツ越しとはいえ、柔らかく弾力がある。感覚としても「触った」「触られた」というのが分かる。

そして恐る恐るズボンに手をやると・・・無くなっていた。

これらから導き出される答えはただ一つ。






上崎(俺・・・お・・・お、女に、女になってるううううううううううううううう!!!!)







>>1さんのファンに成りましたww
これからも続きまってます!すごくたのしみです!

>>18 ありがとうございます!こんな自分でよければww

コメントありがとうございます!まあ、自分の経験を元にしてるんですが。
それでは書いていきますよ。いやあ、台風直撃から3日たって復旧だよ。




上崎祐徳は混乱した。当たり前だ、ゲームや同人誌ならいざしらず現実でこうなるとは。ましてや、当事者が自分など冗談にも程がある。

上崎(とりあえず、歯を磨くか)

今日が休日ならば良かったが、あいにく平日。休みは数日後だ。

これが現実である以上、受け止めなければいけない。受け止めたくはないが。

歯磨きを終えて、今日の寮監の前原先生に相談、もとい説明しにいく。朝から憂鬱な気分だ。

寮監は3日ごとに担当する学年を交代する。同じ寮なのであまり違いがないが。

上崎「上崎(うえき)です。失礼します」

寮監室のドアを叩き、部屋に入る。声も女になっているので、トーンを落として言う。

前原先生「はーい、ん?・・・えっと、どうしたと?」

上崎と言われて奥から出てくる先生。だが、目の前に立っているのは見知らぬ女子のためか、聞いてきた。

上崎「いや、先生。上崎です。その・・・お、女になりました」

前原先生「・・・・ん?」

先生は何を言っているのか分からず、聞き返してくる。訳が分からないといった感じだ。

上崎「いや、だから、女になりました」

その言葉を聞いて先生が目を上下させ、体を見る。

前原先生「ほ、本当に上崎、なんだな?」

上崎「はい」

声と体つきで冗談ではなく、本当だと分かったのだろう。信じられないと言わんばかりの表情だ。

前原先生「・・・お前、心当たりとかあるか?」

上崎「そんなの俺が知りたいです。で、どうすればいいですかね」

前原先生「えっと・・・そうだな、とりあえず次の点呼受けて、学校いけ」

予想はしてたが、まぁ、そうなるな。

前原先生「それで、このことは皆に話した方が良いか?」

皆というのは寮生のことだろう。ならば返答は決まっている。

上崎「いいです」

普段から冷やかしたり馬鹿にしたりする奴らにとって、こんな話はただの餌だ。最も、すぐにばれて広まるだろう。

前原先生「それとこのことを、平田は知ってるのか?」

上崎「ああ、これから話します」

平田智和(ひらた ともかず)は同室の寮生。中学からの付き合いだ。なお、進学校のうちは中学からの生徒を内部生、高校からの生徒を外部生という。

寮監との話を終えて自習室に戻る。とりあえず決まったのは、いつも通り登校するということ。朝の職員会議でなんか言うんだろうな先生方に。

溜め息を付きながら、自習室のドアを開けて入る。

部屋では平田が音楽を聞きながら漫画を読んで、くつろいでいた。

そのまま自分の椅子に座る。ちょうど背中合わせになる感じだ。

上崎「なあ平っち」

平田「ん?」

上崎「俺、女になった」

平田「はいはい」

上崎「本当だって、ほら」

面倒臭げにこちらを向く平田。次の瞬間、目を見開いた。

平田「・・・は?え、ガチ?」

上崎「ガチ」

興味深そうにこちらを見てくる。そりゃそうだ、昨日まで男だったやつが女になっているだなんて。

平田「え、お前どうしたん?」

上崎「そんなのこっちが聞きたいよ」

平田「心当たりとかは?ないん?」

上崎「ないよ」

平田「さては、遂に同人誌の読みすぎでリアルでなったか」

上崎「そんなのが原因であってたまるか!」

ええ確かに同人誌買ったり、ギャルゲーやらエロゲーやらやってますけど!そんなのが原因で女体化するか!

平田「まあ・・・とりあえず、おつッス」

上崎「くっそ」

そう呟いて、時間割を確認しながら登校準備をする。体育がないのが幸いだ。

その後、点呼を受けて自分の掃除場所を終えて登校。何人かは、すれ違った時にジロジロと見てきたが、気にせずスルー。

ああ、今日ほど教室に行きたくない日はないだろう。そこで選んだのが保健室。部室は開いていないので、あそこぐらいしか暇潰しが出来ない。

1回教室に行き荷物を置く。幸いにも誰もいなかったので助かった。そして悪足搔きと思いつつ、保健室に向かう。

上崎「先生」

佐倉先生「はーい、あれ?どうしたの?」

佐倉先生は医務担当の先生。要は保険の先生。

上崎「いや、上崎です」

佐倉「え?上崎って、上崎祐徳君?え?でも男子じゃ」

若干、パニック状態になりそうな先生。やっぱりか。そんな先生にこれまでのことを1から説明した。

佐倉先生「そんなことがあるんだねえ、世の中」

やはり信じられないといった感じで見てくる。ああ、これから何度も経験することになるのか、この一連の作業を。

その後はゴロゴロしていたが、朝礼の時間が迫ってきたので教室に向かう。その途中、何人もの生徒に好奇の目で見られたり話を聞いたが、とにかく無視。

階段を登り、教室の前で一旦立ち止まり深呼吸。

上崎「ふぅ・・・・よし」

教室のドアを開け中に入り、いつもの席へ座る。それと同時に朝読の時間、つまりは朝の読書時間を知らせるチャイムが鳴る。

こうして始まった朝読。喋る生徒はいないが、やはり視線が向けられているのが分かる。居心地の悪いのなんの。

しばらくは続きそうだが、普段からクラスの底辺だ。別段気になることではない。

10分の朝読の後、朝のホームルームが終了する。

こうして女になった上崎祐徳の、学園生活が始まったのだった。

上崎「・・・はあ」

昼休み、誰もいない部室で溜め息を付く。

あの後、クラスメイトたちや後輩に質問攻めにあったのは言うまでもない。先ほど食堂で給食を食べたときも、視線が痛いくらいに感じられた。

中には胸を触らせてくれと言ってくる馬鹿もいたが、体は女、中身は男。自分にそんな趣味はない。

先生たちは職員会議で知らされたのだろう。特に言及はしなかったが、目にして初めて事実を認識していたようだ。

女になったからとは言え、ここまで手の平返しはいっそすがすがしく思える。ま、物珍しさに惹かれてるだけで、そのうち収まるだろう。

上崎「さ、行こう!」

もうすぐ授業が始まるので、部室を出て教室に行く。と言っても授業を受けても大半は寝てるので大して意味はないが。

さ、午後の授業の始まりだ。





そして授業時間、いつものように寝ようとした時に問題が発生した。自分の腕を枕にしようとしたが、胸が邪魔でそれが出来にくいのだ。

寝ようとすると机の上に胸が乗っかる形となるためである。仕方なく腕を組んで前のめりになる。腕枕で寝れない時はこうして寝ている。

上崎(あ、これいいかも。柔らかい)

今の状態をいうならば、俗に言う「つぶれおっぱい」。つまりは胸が枕の役割を少なからず果たしている状況だ。

勿論、これで起きていられるわけがなく、当然寝た。






日直「起立、礼、ありがとうございました」

「「ありがとうございました」」

最後の授業が終わり、挨拶が済む。後は掃除をして帰りのホームルームを終えるだけだ。

上崎「んぅ、終わった~」

思い切り伸びをする。やっと一日が終わるのか。さっさと片付けて椅子を机に上げ、後ろに下げる。

机を持った時は以前と変わらなかったので筋力はそのままだろう。やれやれ、女の体で男の筋力とは不思議な話だ。色白肌の細い腕を見ながら思う。

掃除場所は教室。外の掃除用具入れのロッカーから箒、塵取りを取ってくる。後は箒でごみを集めて、雑巾かけをして机を元に戻す。至って普通の掃除だ。

そして掃除が終わって全員が教室に戻ってきたところで、帰りのホームルーム。これがまた長い。先生によっては短く終わるが、その逆も然りだ。

数十分後、HR(ホームルーム)が終わり、放課後。生徒各々が活動する時間。自分は美術部所属なので部室に直行。

美術部といっても堅苦しく、黙々と絵画やデッサンをするわけではない。それは高校美術展示会や文化祭などのイベントの時だけ。

普段は先輩後輩仲良く雑談したりお茶会したり、卓球したりとフリーダム。顧問は大して怒りもせず、注意はするが後片付けさえやっていれば基本OK。

そんなフリーダムな部活だ。というか顧問の先生がフリーダムなのだから仕方ない。会いたいときにいなくて、どうでもいいときにいる人なのだ。

なので文化祭などのイベント準備期間は先生を探して、学校中を走り回ることもある。

1階の入り口からドアを開け中に入る。部室は美術室と兼用で部室は1階部分。美術室は下の階、要は地下1階だ。そう、うちの学校は地下1階まである。

中原「先輩、遅いですよ」

戸上「ほんなこつ遅か~」

上崎「しょうがないだろ、ホームルームばっかりは」

2つ下の後輩の中原俊(なかはら しゅん)と戸上悠希(とがみ はるき)が不満を言ってきた。2人とも貴重な男子部員の一人だ。

戸上「いやあ、話は聞きましたけど・・・本当に女になってるんですね」

中原「あれだ、同人誌の読みすぎだん」

上崎「お前まで言うかコラァ」

戸上は通学生だが、中原は同じ男子寮生。今まで男子寮生の美術部がいなかったが上崎が中原を勧誘。そしたら中原の友達の戸上も入部し、現在に至る。

上崎「それで、お前ら決まったん?そろそろ文化祭に出すやつ決めないと」

当分は文化祭準備期間は先だが、定期テストが終わったらすぐなので一応決めておくようにと言われたのだ。

中原「ああ俺ら今、模写してるのを出そうと思ってます」

美術部に入ると必ずやらなきゃいけないのが、鉛筆デッサン、模造品の果物の油絵、絵画の模写。この3つは最低限やらなければならない。

別に、文化祭の時に絶対展示しなければならないという訳ではないが、一応出しておいた方が良いのは確実だ。

戸上「先輩どうするんすか?」

上崎「俺か?俺はホレ、あれ完成させて出そうと思ってる」

指差したのはB3くらいの大きさの絵。高美展の縮小版を書いている途中なのだ。

戸上「それにしても先輩、女になると違いますね」

何を当たり前のことを言っているんだお前は。男と女じゃ雰囲気が結構違うだろうに。

上崎「そりゃ女だからな」

中原「いやそうじゃなくて、美人っすよ美人」

上崎「はあ?」

戸上「そそ、美人っすよ。てか、自分で見たとき可愛いって思ったでしょ?」

上崎「なに言ってんだよ」

中原「いやいや先輩嘘はぁ、いかんばい。正直、しょ~じきにぃ言ってみぃ、可愛いと思ったろ?ね?」

くそ、一度こうなったら白状するまで引かないからなあ、こいつら。

二人から追及され進退窮まった上崎。戸上と中原の二人は全く譲る気はないようだ。気恥ずかしさもあってか早めに言った方がよいと思った。

そして暫くの間があり、正直な気持ちをゆっくりと口にした。

上崎「・・・・えっと、その・・・・か・・・か、可愛いと、思ったけど?」

戸上「ほらあ、やっぱり思ってた」

上崎「ああもう!なんでお前らにこんなこと言わなくちゃいけないんだよ!」

言葉を口にして、2人のニヤニヤ顔を見た途端に一気に恥ずかしさが込み上げてくる。顔が若干赤くなっているのは、外からの光のせいか羞恥か。

横澤「おーっす」

3人で騒いでいると後ろのドアが開き、先輩が入ってきた。

横澤春華(よこさわ はるか)は上崎の1年上の先輩で、入部当時からお世話になっている1人で少々天然だったりする。なお女子である。

3人「「お疲れ様ですう」」

横澤「いやあクーラー効いてて涼しい。机冷たーい」

部室の机にグデーと伸びていたが、上崎を見てきょとんとした顔になる。

横澤「あれ?噂の新入部員?」

上崎「言うと思いました」

完全に別人だと思っている先輩の反応を見て、後ろで笑いを堪えている戸上と中原。その2人を不思議に思い、訳が分からないという顔だ。

横澤「え?だって君、あれでしょ、女子なのに男子の制服着てる美人さんでしょ?」

たった一日で様々な噂が出ているようで何よりだ。

上崎「いや、先輩違います。あの・・・」

その後は中原たちも含めて先輩に事情を説明。最初は懐疑的だった先輩も、順を追って説明していく内に分かったようで、非常に驚いていた。

横澤「うっそ、じゃあホントに」

上崎「はい、女ですよ。男から女になりましたよ」

横澤「へえ、女の子に・・・・ねえ」

興味深そうに見てくる先輩。はあ、もうしばらくはこういうのがあるのか。

横澤「髪はストレート気味で、声も違うんだねぇ。凄い」

最初は物珍しそうに見ていた横澤先輩だったが、一通り見終えたと思ったらこんなことを言ってきた。

横澤「でも・・・・胸大きくない?」

コメントありがとうございます。更新スペースは遅いかもしれませんが、よろしくです!
それにしても、当初と比べて、人が減ったなww

それでは書いていきますよ。






上崎「え?」

横澤「だから、なんで胸が大きいのよ」

忌々しいとばかりに1点を見てくる先輩。そこまで大きいかは分からないが、下を見る時は邪魔だ。

上崎「そうですかね?」

横澤「へぇ?」

さらに目を鋭くして見てくる。もしかして、怒らせたか?

横澤「はぁ、まあいいけどさ。それで祐徳、あんた持ってるの?」

何を持っているのか質問しようとしたところで、ドアが開く。

坂本「お、皆いるんだ」

今度は2年上の坂本愛理(さかもと えり)先輩が入ってきた。ほとんどが通学生の美術部で、唯一の女子寮生だ。

坂本「うわ!?噂の美人さんだ!!なんでここにいるの?」

これは美術部所属の全員に言えることだが、どこか抜けていたり天然だったり、おかしな人だったりする。坂本先輩も例外ではない。あと女子部員が可愛い。

坂本先輩にも横澤先輩同様の説明をして、同様の反応をする。ここまで同じ反応をされると逆に新鮮味がない。

坂本「へえ、そっかあ。あんた女になったんだ」

横澤「ちゃんと声も変わって、体型も変わってるなんて凄いですよね」

戸上「世の中不思議なこともあるんスね」

中原「俺は経験したくないけどね」

それは俺が一番言いたいよ、中原。

横澤「あ、それで祐徳、あんた持ってるの?」

上崎「なにを?」

横澤「え、女物の下着」

上崎「持ってるわけないでしょ!」

先輩ド直球に言ってきたよ!持ってるわけないじゃん!

坂本「だけど、どうするの?ずっと男物着るわけにはいかないでしょ」

確かに、これからずっと男物を着ていくのでは苦労するだろう。しかし、いつ男に戻るのかも分からないのに、急ぎ買ってしまっては男に戻った時に困る。

今日、いきなり女になったのなら明日男に戻るかもしれない。まだ希望はある。その変わりゼロに近くもあるが。

上崎「いや、いつ男に戻るか分からないんで、しばらくはこのままで良いです」

坂本「それもそうね」

その後も部活に来た全員に事情説明をし、このことは他言無用だということを約束。これ以上ややこしくされたら、堪ったものではない。

まあ、寮生や同クラスは真相を知っているが。

それ以外に変わったことはなく、いつも通り駄弁(だべ)って騒いで遊んで終わり。

下校時間になり解散。寮生はそのまま食堂で食事を取るが、入った途端に男子女子共々の視線が痛い。

上崎「はあ、なんでこうなるかな」

中原「しょうがないですよ、先輩。人気者だから」

上崎「悪い意味でな」

夕食を取り、同じテーブルにつく。いつもなら気にならない些細な会話などが聞こえる。とっととあがろう。

食事を早々に済ませて、階段を登り寮監室の扉を叩いて帰ってきたことを知らせる。

上崎「ただいま帰りました~」


前原先生「おう帰ったか。飯は食ったか?」

上崎「はい」

前原先生「そうか、なら入れ」

寮監が手招きをする。おそらくは今後の方針についてだろう。寮監室に入る。

前原先生「ああ、それでだ、ひとまずは様子見でこれまで通りになった。ただ、準備が出来次第、女子寮に移ってもらう」

上崎「女子寮・・・ですか」

前原先生「うむ、元が男とはいえ女子が男子寮で生活するわけにはいかんからな」

やはり話の内容はこれからについてだった。しかし、女子寮で暮らすことになるとは。もはや一刻の猶予もない。早く元に戻らねば!

前原先生「最もその前に、元に戻れば良いんだがな。まあ、これが今後についてだ」

上崎「分かりました」

話を終えて寮監室を出て、自習室に向かう。はあ、1人で女子寮暮しは勘弁してくれ。

前原先生「ああ、上崎」

何か言い忘れていたようで、寮監が後ろから呼び止めた。凄く嫌な予感がする。

前原先生「お前、風呂は?」

上崎「まだですけど」

前原先生「なら、風呂掃除が終わったら入れ」

上崎「分かりました」

前原先生「女子寮の風呂にな」

上崎「は、はい」

悪い予感は当たってしまった。ああ、最悪だ。


そして数時間後、自習時間中で皆が自習している中、上崎祐徳はというと1人浴場にいた。

上崎「ふう、誰もいない風呂っていいな」

シャワーを浴びながら呟く。一日の疲れが取れていくようだ。

男子寮の風呂では馬鹿が覗きに来る可能性があったので、女子寮の風呂を借りている。

風呂掃除が終わった後で誰も入らない時間なので、特別にお湯を張ってもらったのだ。

男の時は髪の毛を洗うときも楽だったが、女になるとそうもいかず時間がかかる。持っていたシャンプーやボディソープが、男物ではなったのが幸いだ。

上崎「それにしても、本当に女なんだよなあ今」

眼下の大きな果実を見て思う。体を触ってもちゃんと感覚が伝わってくる。肌の質感までもだ。もちろん胸の感触と柔らかさも。

???「つっかれたー」

???「まさかここまで遅くなるなんてね」

湯に浸かるためシャワーを止めようとしたとき、女子が入ってきた。

上崎(な、なんで!?女子が!?)

おかしい、この時間帯は全員が自習しているはず。そっと顔を見てみると運動部所属の子だ。運動部は大会が近いとのことで、遅くまで練習してる。

不味い、ここは早く上がらなければ。とんでもないことになる!

???「あれ?誰かいるの?」

上崎(げ!?)

???「まさか、いるわけないじゃん」

???「でもシャワーの音がさ」

しまった、シャワーが出しっぱなしだ。今切れば確実にいることがばれる。かといって出しっぱなしだと止めに来るだろう。 どうするどうすればいい!!

???「えっと、どこのシャ・・・あ」

パニック状態で足音が耳に入らず、近づいてくるのに気付かなかった。ああ、ばれてしまった。

上崎「あ、あの・・・えっと」

???「もしかして、体験入学の子?」

上崎「あぁ、えっと・・・ま、まぁ」

仕切りから顔だけ出して答える。よ、良かった。どうやら俺が元男子ということは知らないようだ。

川崎「そっか、アタシは川崎涼子(かわさき りょうこ)よろしくね」

上崎「えっと、う、上崎です。そ、それじゃこれで!」

風呂道具を抱えて出る。ただ、ここからいなくなりたい一心だった。

上崎(川崎さん、ごめん!)

急いで着替えを澄まして浴場をあとにする。少しばかり罪悪感が残るが仕方ない。こればっかりは。

それからは男子寮に戻り、自習。それが終われば、消灯準備をして点呼。そして就寝。

上崎「はぁ、これで終わってくれ」

明日になれば男に戻っているように祈る。頼むから、こんなゲームや同人誌のような出来事は終わってくれ。

全て元通りになるように思いつつ、瞼を閉じた。


お久しぶり?です。ようやく、暇が取れたので続き書きます。まぁ、誰も見てないかもだけど。
じゃあ、続きいくです!




翌日、いつも通りの時間に起床時間の音楽が流れる。

少し体が重く感じるが、いつものこと。普通なら制服に着替えるが、その前に確認しなければならない。

上崎(頼む、戻っててくれ)

男に戻っていることを願う。しかし、その願いも虚しく体は女のままだった。

上崎(はあ、戻ってない、か)

落胆しながらも制服に着替える。やれやれ、いつになったら戻ってくれるのか。

こうして、女になった上崎祐徳の2日目が始まった。

登校して授業を受けて、放課後になったら部室で雑談。下校時間になれば寮に帰る。たいして変わらない毎日。ただ一つ、女になったことを除いては。

だが、寮に帰ってきた上崎は、衝撃の言葉を受けることとなった。

上崎「え?いま、から、ですか?」

前原先生「ああ、女子寮の準備が出来たからな、今日から女子寮に移ってもらう。必要なものは運んでおけよ」

上崎「分かりました」

そう、今日付けで女子寮への移動が決まったのだ。しばしの別れとはいえ、寂しく思う。

前原先生「ああそれから、お前の位置付けだが、体験入学に来た女子生徒ということになった。やはり元男子生徒だということは伏せておく必要がある。一部
の人間以外にはそう言うしかない」

苦虫を噛み潰したような顔で話す先生。学校はこの件を表沙汰にしたくないのだろう。最も、平田や中原、美術部員やクラスメイトは真相を知っているが。

前原先生「それで、名前を変える必要があるんでな、考え付いたら教えてくれ」

上崎「は、はい。じゃ失礼しました」

話を終えて退室する。はぁ、ついにこうなったか。

自習室に行き、皆が思い思いの時間を過ごすのをよそに、必要な荷物を準備する。

上崎(それにしても、名前どうしようかな)

ネーミングを考えながら整理していると、平田が入ってきた。風呂上りなためか髪が濡れている。

平田「何してんの?」

上崎「女子寮に移るための準備」

平田「え?出ていくのか?」

上崎「そりゃあな、女子が男子寮にいるわけにはいかないし」

平田「ええ、まじかよ。俺一人じゃん」

上崎「仕方ない、こればっかりは。ところで平っち」

平田「うん?」

上崎「名前何が良いと思う?」

平田「何の?」

上崎「俺が女子でいる間の名前。流石に祐徳じゃ不味いから」

平田「そういうことか、でもそういうの俺無理だし。お前そういうの得意じゃん、小説とか書いてんだから」

上崎「むう、それはそうだがなあ。うーむ」

平田「まぁ、あれだ、キラキラネーム以外ならいいんじゃない?」

上崎「当たり前だ。というか俺にそんな趣味はないよ。どうしよっかな」

元が祐徳、そこから変えるなら優子、良子、優華、辺りだろう。一瞬、妹の名前も思い浮かんだが止めておこう。

その後も雑談しながら荷物をまとめる。一応、教科書や問題集や衣服類だけで良いだろう。足りなかったら取りに来ればいい。

荷造りを終えて、女子寮に向かう。はぁ、ほんの数日かもしれないというのに名残惜しく思う。

女子寮に行くと、寮監(女性)が待っていた。本当に話が通ってるらしい。

先生の話だと、自分は体験入学に来た女子生徒で、体験入学が終わるまで女子寮で暮らすということになっている、らしい。要は、男に戻るまで女子寮生活。

今は自習中なので中は静かだった。1日のスケジュールは男子寮と変わらないようだ。

そのまま寮内の施設を案内され、自習室と寝室に向かう。どちらとも、体験入学生用に用意していたそうだ。

持ってきた荷物を運び、整理する。少量だったため片付けは早く済んだ。

しばらくすると、ホールに集合の放送がかかった。先程の自習時間が終わったら、全員に自己紹介することになっていたからだ。

だが、ここで問題が起きる。肝心な新しい名前を考えていなかったのだ。

上崎(うわあああ、どうしよう名前決めてなかった!ええっと、どうする、どうする。どうすればいい!)

半ばパニックになりながらも、必死に頭を回転させる。先生が来るまでに考えておかねばならない。

上崎(えっと、上崎…優子?駄目だ母さんの名前だ。良子、はギャルゲーのヒロイン名だし、彩華は俺の小説の登場人物、てことは…)

未だに決めかねていると、寮監が呼びに来た。ああ、時間がない!

刻一刻とその時が近付いている。そして遂に皆が待つホールまで来てしまった。

上崎(ああもう、どうにでもなれ!)

視線を浴びる中、先生が事情説明。そしていよいよ自己紹介となった。もう後には引けない。

ここで自己紹介を済ますということは、これからは女子として生活していかなくてはならない。たとえ元が男だったとしても、いつ戻るか分からなくても。

全員が見つめる中、ゆっくりと口を開く。

上崎「えっと、体験入学で来ました。上崎、優華・・・です。よ、よろしくお願いします!」

こうして、上崎祐徳(うえき ゆうと)改め上崎優華(うえき ゆうか)がここに誕生した。優華としての人生が、始まったのだ。

その後は、当然ながら質問攻めにあった。まぁ、なんとかやり過ごしたけど、坂本先輩やクラスメイトからはしっかりと釘を刺された。

こうして女子寮生活がスタートし頑張ろうと決めた上崎だったが、翌日に思い切り出鼻をくじかれてしまう。

上崎「・・・なんでよりにもよって休みなんだよ」

休日の土曜日だった。普段なら大いに喜ぶところだが、今の上崎は心中複雑であった。

その上、土曜日は朝食を取った後の点呼からは自由。フリーになるのだ。

上崎「はぁ、なにしようかな」

いつもなら、街に繰り出してネカフェでオンラインゲームをしたり、メロンブックスにて商品を漁るのだが、この状況ではそんな気になれない。

何をしようか悩んでいると、突然ドアが開く。

坂本「上崎!出掛けるよ!」

上崎「え?先輩?」

いきなり現れたかと思えば、そんなことを言ってきた坂本先輩。理解できずにいるのを余所に、上崎に説明し始める。

坂本「今から買い物に行くのよ。あんた男物しか持ってないんだから」

上崎「今からですか?」

坂本「当たり前でしょ、買う者はいっぱいあるんだから。それに制服も作ってもらわないと。ほら!」

上崎「分かりましたよ」

少しばかり強引ながらも、やることが出来た上崎。急いで私服に着替える。

坂本「あ、それから藤原さんも来るから」

上崎「えっ!?」

藤原さんというのはクラスメイトの藤原真珠(ふじわら まり)のことだ。ちなみに内部生である。

まさか、藤原も一緒とは。とんでもない日になりそうだ。

うう、最近リアルが多忙になってきたんじゃあ。
それでは続き書きます。




上崎「あの、先輩。本当に行くんですか?」

準備をしながら先輩に質問する。女になってから日が浅く、いつ戻るかも分からないのに女物を買いに行くのは早急過ぎじゃなかろうか。

坂本「学校から制服のためにサイズ合わせして来いって、私たちにお達しがあったの。それに、いつまでも男物着てるわけにはいかないじゃない」

上崎「はぁ」

支度し終えて藤原と合流。そのまま路面電車で街に向かう。ほぼ市内全域を走っているため、大抵の移動は市電で出来るが、それ以外は普通にバスだ。

市電を待っている間、今日の予定について話す3人。

上崎「それで、今日はなにを買うんですか?」

坂本「えっと、まずは制服だね。その次は私服とかかな」

藤原「でも、流石に私服は良いんじゃないですか?せめて制服だけで」

上崎「そうですよ、いつ戻るか分からないんですから」

坂本「まぁ、買う買わないにしても一応はね」

それからやってきた市電に乗り、揺られること30分。街についた。

ここは百貨店と巨大な商店街が共存している全国的にも珍しい場所だ。毎日、大勢の人が行き交っている。

しかも、ほとんどの都市が駅の周辺で発達しているのに対しここは駅から大分離れている。それもそうだ、ここは駅町ではなく城下町として栄えてきた。

そのためか、少し道を抜けると武家屋敷などが見れる不思議な街だ。

坂本「それじゃ行くよ」

制服屋がある百貨店に移動する。制服屋につき先輩が店員に説明すると、学校から連絡済みだった様子。すぐに測定することになった。

サイズが合う制服がある場合はその場で支払い、後日に配送となるが、適切なサイズが無い場合は届くまで1週間はかかる。

上崎が測定している間、坂本と藤原は店内スペースで待つことに。

坂本「今日はありがとうね真珠ちゃん、わざわざ来てくれて。やりたいことあっただろうに」

藤原「いえ、私も街に用事があったので、ついでにです。それに私も学校から言われたので。だけど、なんだかなぁ」

坂本「アイツのこと?」

藤原「はい、初めて見たときは驚きました。こんな綺麗な人いたんだ、って。そしたらまさかの上崎だなんて」

坂本「本当、一体なにをどうしたらああなるんだかねぇ。女になったら美少女でしたとか、アニメや同人誌じゃないんだからさ」

藤原「男だとあんなにキモかったのに、なんで女子になったらあそこまで綺麗なのか納得いかないですよ」

坂本「そう?普通だと思うよ、私は」

藤原「どこが?ただでさえ顔が駄目で、しかもオタクとか。マジでないですよ。それに言動もおかしいし」

坂本「それなら私はどうなるのさ、立派なオタクですけど?」

藤原「先輩は良いんですよ。ただアイツだとイライラするっていうか、なんていうか」

坂本「ふうん、そっか」

藤原「先輩はどう思ってるんですか?」

坂本「う~ん、面白いやつ、かな。まぁ色々と問題児だけどね」

その後もしばらく2人で雑談して時間を潰す。それから数分後、測定を終えて上崎が奥から出てくる。慣れないからか、疲れた顔をしている。

制服の手続きをして完了。後日に配送されることになった。

上崎「それで、次はどうするんですか?」

坂本「決まってるじゃん、次は下着よ。し、た、ぎ」

上崎「んなっ!?」

先輩の答えに驚愕する。当たり前だ予想外である上に非常に反応に困る。

藤原「仕方ないよ、私服はともかく制服着てるときがさ。ほら行くよ」

どんよりとした気分で向かう上崎。これが女になった定めというやつか。

お、お久しぶりです。うう、リアル多忙すぐる!!

皆さん、ありがとうございます!いやぁ、嬉しいです。
それにしても、>>1 を作ったのがもう2か月前だなんて。早いなあ。それじゃ、続きいくです。






仕方なく女性用の下着売り場に向かった上崎。他の2人は女子なのでなんともないのだろうが、元が元なので大いに動揺していた。

上崎「・・・本当に、買うんですか?」

坂本「あのね、女子の制服着てるのに下着が男物だったら、おかしいじゃん」

藤原「恥ずかしいとは思うけど、仕方無いの!」

文句を言いつつも、売り場に到着。まずはサイズ合わせからになる。

男と違い、サイズが合っていなければ体のシルエットや健康に障害が少なからず出てくるので、要注意である。

坂本「それで、上崎。サイズ覚えてる?」

上崎「ああ、忘れそうだったんでメモしてもらいました」

先程の制服屋で計測した時に渡されたメモを先輩に渡す。

藤原「このサイズなら、こっちかな」

男だった場合は身体に合ったサイズを見つけるのは、ウエストと身長、この2つさえ分かっていれば良い。しかし、女性ではバスト、ヒップが加わる。

このサイズが適正でなければ、背中に肉が回ったり、バストの形が崩れたりと様々な支障が出る。本当に苦労が絶えないものだ。

坂本「それじゃ、選んでいこうかな」

上崎「え、選ぶ?」

藤原「そうよ、女の子は下着もファッションの一部なんだからさ」

坂本「まぁ、大丈夫だって。私たちが選んであげるから」

やる気十分な笑顔で答える2人。嫌な予感がするが、女性用に関しては全く知識も何もないため任せるしかない。

上崎「じゃあ、その・・・お願い、します」







そして数十分後ーーー








藤原「こっち着てみて!」

坂本「こっちの方が合うんじゃない?」

案の定、着せ替え人形になっていた。

最初は試し感覚だったのだが、何着か試着した時にスイッチが入ってしまい、現在に至る。

元が元なので、鏡で見たときの自分(女子)に対する反応が偏る。こればかりは致し方ない。

その上、出るところは出て、引っ込むべきところは引っ込んでいるというモデル体型なので更にマズイ。

しかも、中身が男なので写っているもう一人の自分を、他人として見てしまう。つまりは鏡の中の美人が自分に対して、様々な下着を見せている感覚に陥る。

上崎(うう、なんなだよこの状況)

もうしばらくは、この事態からは抜け出せそうもないだろう。

藤原「次はこれ」

坂本「いっそ、これも良いんじゃない?」

あの二人のテンションが収まるまでは。

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