【進撃の】 「後ろは振り向くな」 【巨人】 (13)

初投稿です!
進撃の巨人が大好きで皆のSSを見ているうちに書きたくなったのですが
文章力がなくて読みにくいかもです。
誤字脱字あれがご指摘ください!

このSSは原作と異なる個所があります。
少しネタばれ注意。
キャラ崩壊してる所も多々あるかも・・・

アドバイスや感想を書いてくれると嬉しいです。
でもお手柔らかに・・・

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438324734

「まだお前らと出会って数年なのに、いつの間にか家族より大切な存在になっちまったよ」


恥ずかしげもなくこんな事を言うのは、馬鹿でお調子者のコニ―だった。



コニ―は馬鹿だけど純粋な心の持ち主でもあると思う。


だからこそ、こんな恥ずかしい事をサラッと言えてしまうのだろう。



「馬鹿のクセに良い事言うじゃねぇか!
ま、私はクリスタが1番大切な存在だけどな!」


「ちょっとユミル!!」


2人は相変わらず仲が良かった。


目つきも口も悪いユミルはよくコニ―と口喧嘩したり、サシャに水汲みをさせたりする奴だが
なんだかんだ俺達を信じ、今もこの場所に居てくれる。


そう。


俺とユミルがライナーとベルトルトに攫われたあの時、一時はあの2人にユミルはついていってしまった。



けれども、何を思ったのか数日後にユミルは壁の中へと戻ってきた。



俺達を信じてと言うよりはクリスタを守る為に戻ってきたのかもしれないが。

けれどもやっぱり、戻って来てくれたのは嬉しかった。


クリスタはユミルがライナーとベルトルトについて行ってしまった後、完全に心を閉ざしてしまった。


「天使」や「女神」と言われたいたクリスタがまるで 氷の女王になったかのようだった。



でもユミルが戻ってきた事で、クリスタの心の氷は溶かされて今ではすっかり元通りだ。



「いつも通りですね・・・」



「・・・てめぇはいつも通りすぎるがな」



いつも通りと言うか相変わらずと言うか、サシャはどんな時も何かしら食べ物を口にしている。


今もどこから取り出したのかパンを美味しそうに頬張っている。


いや、どんな時でもと言っても流石に訓練中は食べていなかったな。



ジャンも相変わらずの悪態のつきようだ。


目つきの悪いあいつが横目でサシャを睨むその姿は犯罪者といってもおかしくないくらいだ。


あと、いつ見ても馬に似ている。



「ねぇ、こんな時になんだけど思い出話でもしない?」


そう言いだしたのは幼馴染のアルミンだった。


アルミンはいつも正しい答えを導く力がある。
俺はそのおかげで何度も救われた。

今だってそうだ・・・


何かしらの考えがあってこんな話をもちかけたのだろう。


アルミンは俺達よりずっと色んな事を知っていて、色んな事を考えている。


だからこそ、今ここに皆はいるのだろう。



「そうだな。
語りつくせねぇ程いろんな思い出があるけどな」


俺がそう言うと隣から「エレンが思い出話をするなら私も加わろう」と言う声が聞こえた。



ミカサはいつも俺の隣にいて、俺になんでも合わせようとする。



そう、俺が兵士になる時も調査兵団に入る時も・・・



今思えば、アルミンやミカサを巻き込むべきじゃなかった。


いや、巻き込むって言うのは違うかもしれないけどあの時2人を止めていればこんなに苦しむ事はなかったのにと後悔だけが残る。

「思い出と言えば、入団式のサシャには驚いたな~
あの教官の前で堂々と芋を食べだすんだからな!」


「あ、コニー!!
その話はタブーですよ!!
コニ―だって心臓の位置間違えてたじゃないですかぁ~」



コニ―とサシャがまた喧嘩を始める。
良く喧嘩をする割には2人とも仲が良い。

喧嘩するほど・・・ってやつか。


「おい芋女。
心配するな、お前のその出来事は104期誰もが忘れられねぇよ」



「ジャン!?
な、なんの事ですかね・・・?
芋女って誰の事ですかね?」



サシャはあの時の話をされるのをすごく嫌がる。
きっと恥ずかしいんだろうけど、サシャにも恥ずかしいという気持ちがあるんだな。



「芋女、お前は飯食ってる時に放庇するくらいだから今更恥ずかしがる事ねぇだろう」



「ちょっとユミル!
サシャも女の子なんだよ!」


クリスタがユミルを注意しつつミカサの方へと視線をうつす。


「そ、そうですよ!!
あの時の放庇はミカサがついた嘘なんですよ!!」



確かにあの件は俺のせいでもある。



「サシャ、あの時はすまなかったな。
俺とジャンが喧嘩したせいで・・・
ほら、ミカサも今のうちに謝っておけよ」



「・・・エレンがそう言うのなら。
あの時はごめんなさい。
でも、あの時私はサシャにパンをあげたハズ。
それで手打ちにしてほしい。



「ま、そうですね!
あの時はパンありがとうございます!」




「ははは・・・
サシャはパンを貰った瞬間に機嫌がなおったからね・・・」



アルミンがそのやり取りを聞いて眉を下げて笑う。

「俺は・・・思い出と言えば適正判断の時のエレンのあの無様な姿は忘れられねぇな」



ジャンがこっちを見ながらニヤニヤと笑っている。



「あれはベルトが破損してたからじゃねぇか!!!」


思わずジャンの胸倉を掴む。


するとジャンも負けじと俺の胸倉を掴む。



「はっ!でもその後、俺様にアドバイスを求めてきたじゃねぇか・・・
それも情けねぇツラし「エレン」



ジャンが言い終わらない内にミカサが仲裁に入り、俺の手を掴む。



「エレン、感情的になってはダメ。
あれは金具が破損していたから仕方がない。
それに、破損していながらも体勢を保てた。
エレンは凄い。」




「ちっくしょおぉおぉおおぉ!!!!
いつもいつもエレンばっかり羨ましいっ!!!!!」


ジャンがさらに強く俺の胸倉を掴む。



「やめろよ!!!
本当にいい加減シャツ破れちゃうだろ!!!」



ジャンと喧嘩する度に俺の服の胸元が伸びていく。
けれど、今となってはコレもいい思い出の品かもしれない。

「まぁまぁ、2人とも・・・
私はやっぱり特別休暇がすごく楽しかったなぁ・・・」



クリスタが思い出話を始めたので俺達も静かにその場に座る。



そういえばあの特別休暇は最初で最後の休暇だったな・・・






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「今日は特別休暇だね。
何をしようか?」



いつも通りに起きて、いつも通りに朝ご飯を食べる。



けれどもアルミンが言うとおり、今日は訓令兵になって初めての休暇だ。




「私はエレンと一緒にいれればそれでいい」



「ん~そうだな。
俺は自主練でもしようかな」



俺がそう言うと同時にクリスタとユミルがこちにやってきた。



「ねぇねぇ、3人共!!
今日この後何か予定ある?」



笑顔で話しかけてくるクリスタとは裏腹にユミルはものすごい血相でこっちを睨んでいる。



「俺は自主練するつもりだけど・・・」




「そっか・・・もし良かったらなんだけどもっともっと仲良くなる為に皆で街へお買い物に行かない?」



その時何故かアルミンの顔が少し明るくなり、そして興奮気味にこう言った。



「エ、エレン!!
たまにの休暇なんだから皆と親睦を深めるのも大切な事だよ!!」




ユミルの視線もお構いなしに、珍しくアルミンが乗り気だ。

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