春香「ワンナイト」千早「人狼」 (7)
みんなでワンナイト人狼をプレイするSSとなります
ルールの説明、状況説明等、文字だけでは足りないところもあると思いますが、
どうぞご容赦を
書き溜めあり、それではまったり投下します
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765プロ、事務所
春香「おはようございまーす!」ガチャ
千早「おはよう、春香。今日は機嫌がいいのね?」
春香「あ、千早ちゃん、おはよー! えへへ、今度響ちゃんとバラエティ番組のゲームをするコーナーに出るんだけど、その打ち合わせがこれから
あるんだ! 」
千早「へぇ、どんなコーナーなの?」
春香「詳しいことはまだ聞いてないんだけど、芸能人が集まってテーブルゲームをするっていうコーナーらしいよ。」
響「はいさーい!」ガチャ
貴音「おはようございます。」
春香「あっ、響ちゃん、貴音さん、おはよう! 」
響「おー、春香! 千早もはいさい! 」
千早「おはよう、我那覇さん、四条さん。春香から番組の件、聞いたわ。おめでとう。」
響「自分、ゲームは結構得意だからな! 完璧なところ、バッチリ見せてやるさー!」
貴音「ふふふ、先程に言っていた番組の話ですね。ところで、プロデューサーや小鳥嬢の姿が見えませぬが……?」
千早「プロデューサーはまだ外回りのようです。小鳥さんはさっき買い出しに。」
響「お! プロデューサーの机に番組の企画書と台本があるぞ!」
春香「本当!? 」
千早「二人とも、あまり勝手に触らない方が……」
貴音「まあまあ、二人とも久しぶりのてれび出演なのです。気持ちが逸ってしまうのも無理はないでしょう。」
千早「そうですね……」
響「えーっと、あった! 自分たちの出るコーナー! ゲームは……『ワンナイト人狼』? なんだそれ?」
春香「どんなゲームなんだろう? あっ、一緒に置いてあるこの箱、怪しくない?」
響「本当だ! 開けてみよう!」
春香「カードが何枚かと、マット……あ、これが説明書だね!」
響「ふむふむ、最低四人でやるゲームなのか……ねえねえ、みんなでやってみない? 練習にもなるし!」
春香「うん! あ、二人とも時間は大丈夫?」
千早「私はこれから予定は何もないけど、あまりゲームとかは得意じゃ……」
貴音「れっすんまで時間はありますが……私も、あまりそういうものには明るくありませんね。」
響「まあまあ、ルールもそんなに長くないし、やってみるさー!」
【ワンナイト人狼 簡易ルール説明】
プレイヤーは四人の場合、カードは『村人』が二枚、『占い師』と『怪盗』が一枚ずつ、そして『人狼』が二枚の、四種類六枚がある。
開始時にプレイヤーにはカードが裏向きで一ずつ枚配られ、他のプレイヤーに見えないように確認し、裏向きでテーブルに置く。
配られなかった二枚もテーブルに裏向きに置き、場のカードとする。
全員が顔を伏せ、次の順番で自分のカードの役割を行う。
占い師が顔を上げ、誰か一人のカード、または場に伏せてある二枚のカードの表を見て、裏向きに戻して顔を伏せる。
人狼が顔を上げ、仲間がいることか自分一人であることを確認し、顔を伏せる。
怪盗が顔を上げ、誰かのカードと自分のカードを交換する。
交換した後の自分のカードの表を確認し、裏向きにして顔を伏せる。
以後、自分と交換相手の役職は、それぞれが持っている交換した後のカードの役職となる。
全ての役職のターンが終わると、決められた時間内で他のプレイヤーと相談して処刑するプレイヤーを決定する。
自分の役職やそれによって得られた情報をCO(カミングアウト)することで全員で推理を進めるが、プレイヤーはいくらでも嘘をつくことができ
る。
相談が終わると一斉に処刑するプレイヤーを指名し、二人以上から指名されたプレイヤーが処刑される。
処刑されるのは最大で二人、最低は処刑なしとなる。
村人、占い師、怪盗の人間サイドは、人狼を一人でも処刑することができれば勝利。
人狼サイドは全ての人狼が処刑されずに生き残れば勝利となる。
また、人狼のプレイヤーがいない状態で誰かを処刑すると、全員の負けとなってしまう。
春香「なんだか、怖そうなゲームだね……狼とか、処刑とか……」
響「んー? これってゲームになるのか? 相談して人狼を見つけるだけなんじゃないの?」
千早「いえ、簡単に決まるとは限らないわ。人狼側が村人だと騙ったり、嘘の占い師として嘘の占いをすることもできる、ということね。」
貴音「欺き合い、騙し合いながら生き残りをかけて争う……なんとも面妖な遊戯ですね……」
春香「ま、まあまあ、ゲームだし、そんなに気負わないでやってみようよ! 」
小鳥「ただいま戻りましたー。あら、みんなどうしたの?」ガチャ
千早「ああ、小鳥さんお帰りなさい。今からこの『ワンナイト人狼』というものを遊んでみようかと話していて……」
小鳥「……え、えっと……あのワンナイト人狼よね? 大丈夫かしら?」
貴音「大丈夫……とは? どういった意味でしょう?」
小鳥「嘘をついたり騙したりするゲームだから、友情を崩壊させるとか、人を信じられなくなるとか……」ゴニョゴニョ
響「ははっ、ゲームくらいで大袈裟さー! そうだ、ぴよ子このゲーム知ってるんでしょ? 暇だったらこのゲームマスターっていうのやってくれ
ない?」
小鳥「えっと……わかったわ。それじゃ、始めましょうか。四人なら相談時間は二分でいいかしら。」
春香視点
春香(えっと……カードは……『村人』)
小鳥「それでは、夜が訪れました。全員顔を伏せてください。」
春香(顔を伏せて……やることは何もないけど、情報をもらって人狼を推理をする役割だね。)
小鳥「占い師のプレイヤーは、占いをしてください。」
小鳥「人狼のプレイヤーは、味方の確認をしてください。」
小鳥「怪盗のプレイヤーは、他の人のカードと交換をしてください。」
小鳥「朝が訪れました。全員顔を上げて、二分間で話し合いを行ってください。スタート。」
[02:00]<ピヨッ
千早「えっと、占い師CO。四条さんを占って村人でした。」
貴音「なるほど。確かに私は村人です。」
響「自分、怪盗だったけど、春香と交換して村人になったぞ!」
春香「じゃあ、私は今怪盗になってるんだね。」
響「ってことは、みんな村人サイドだから……一票ずつ入れ合えばいいんだね! 平和でいいことだぞ!」
貴音「ええ。では、それぞれ左隣を指名し、処刑が行われないようにしましょう。」
春香(矛盾はない……でも……)チラッ
千早「………」
春香「……千早ちゃん?」
千早「なにかしら?」
春香「本当に、占い師なの?」
千早「ええ、本当よ。四条さんのカードを当てているでしょう? 何か矛盾があるかしら?」
春香「……本当に、当たっているならね。」
響「ど、どういうことさー? 千早が嘘をついてるって言うのか?」
春香「確証はないけど……でも……」
貴音「ふふ、疑いたくなる気持ちもわかりますよ、春香。千早が人狼、あるいは私と千早が人狼である可能性もありますからね。」
千早「……なるほど。それでも矛盾は起きないのね。」
春香「私は村人だから、人狼を処刑できなければ負けちゃう。響ちゃん、私と千早ちゃんに入れてくれる?」
響「えっ!?」
貴音「惑わされてはいけませんよ、響。この村は平和です。それぞれの左隣を……響は春香を、指名するのです。」
響「えっ、うっ……うん?」
[00:00]<ピヨーーーー
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