注意
とてつもなくキャラ崩壊
原作無視
ぶっとび設定
このスレはショタロリ大好きな男性によるものです。何でも許せる同志向け
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エンヤ婆「DIO様。日が落ちましたぞ…そろそろお目覚めの時間ですじゃ」
DIO「ン~……」
エンヤ婆「…?(何だか声が若若しい気が・・・)」
DIO「……おはよう、エンヤ婆。」
エンヤ婆「ヒェッ」ズデッ
DIO「・・・?何を腰を抜かしている?私の顔に何か付いているのk…」
DIO「…………手が……小さい……だと……?」
エンヤ婆「見る限り、13歳と言ったところですかのう」
DIO「あぁ、そのようだ。身体もジョジョのものではないようだしな…」首筋チラッ
エンヤ婆「と、いいますと……」
DIO「貴様の察する通り、吸血鬼でもないようだ。牙もなければ爪もいたって普通…先程吸いカスから垂れていた血を一舐めしてみたが吐き気を催した。」
エンヤ婆「(いかん……ということは、つまり、DIO様は現在ただの子供ッ!弱き者ッ!ジョースター一行のみならず、部下にもDIO様を狙っているものがいるというのに!DIO様をお守りしなければならぬのじゃ!)」
DIO「ンッン~…なぁ、エンヤ。この姿じゃ、まさかジョースターもこのDIOだと気付かまいなぁ。少し昼間のエジプトやらを探索したいのだが。」
エンヤ婆「な…!何を仰りますじゃ!危険がいっぱいですぞ!」
DIO「いいじゃアないか。いつ戻るのかわからんのだ、少しくらい日を浴びれる身体を満喫したってバチなど当たらんさ」
エンヤ婆「(こうなってしまっては、DIO様はいくら引きとめても日がのぼった瞬間外に出てしまう…)」
エンヤ婆「それではDIO様、護衛をつけての探索にしましょう」
DIO「護衛?」
エンヤ婆「ヴァニラを連れて行くのですじゃ。(ヴァニラ・アイスは部下の中でも一番の忠誠心を持ち合わせている、彼なら心配あるまい…)」
DIO「ヴァニラにこの姿で会う気はない」
エンヤ婆「!! な、なぜですじゃ!?」
DIO「アイツはこのDIOに強い忠誠心を抱いているが、その対象は『強者であるDIO』にすぎない。私のこの姿を見て錯乱し、失望し、この私を殺しにかかるかもしれんしな。…それに、」
エンヤ婆「…それに……?」
DIO「アイツの服装で、今のこのDIOの隣を歩かれてみろ。事案だ。」
エンヤ婆「・・・・・・・(確かに。)」
・・・・・・・・
・・・・・
・・
エンヤ婆「(DIO様は、『私は昼に備えて眠る、朝日が昇るまでにこのDIOの隣を歩かせても問題のなくそれでいて私を守ることの出来る部下を3人ほど集めておけ』といい眠ってしまわれた…)」
エンヤ婆「・・・・・・・・」
エンヤ婆「とりあえず、探して見せましょうぞ…これもDIO様のため!」
DIO「ふぁ……4時か。さすがに寝続けるのも体力を使うな」
DIO「(しかし、時間が経っても知性などが退行しないということはアレッシーのセト神の能力ではないのか。)」
コンコン
DIO「誰だ?」
エンヤ婆「エンヤです。部下を連れてまいりました」
DIO「ン、入れ」
エンヤ婆「失礼します」ガチャ
ホル・ホース「失礼しまァ~す、っと…(嘘だろ!?ホントにガキになってやがるぜーッ!オイオイオイまさかドッキリじゃねぇだろうなァ?カメラどこだよカメラァ!)」
マライア「失礼致しますわ、DIO様。(ちょっとちょっとちょっと!ついにエンヤのクソババアがボケたのかと思って半信半疑でついてきたのに、マジじゃないのよ!やだ!スゴイかわいい!DIO様かわいい!ちょっと誰かカメラ持ってきなさいよカメラァー!)」
ンドゥール「失礼します。(ベッドのきしむ音……音からして、誰かが起き上がった音だ…子供の体重ほどの軋みだな…しかし、この書籍と血液の混じった匂いは間違いなくDIO様の部屋のものだ…ということは、ベッドの上にいる子供がDIO様か…)」
DIO「…………(まさかこのメンツでくるとは…少し護衛がカタイんじゃあないのか…それにいかにも私に銃を向けてきそうなやつが一人いるんだが…)」
エンヤ婆「どうですかな。」
DIO「……問題はない、が…ホル・ホース。」
ホル・ホース「は、はいっ!」ビクッ
DIO「いつまでキョロキョロしている、めずらしいモノなどないだろう。…貴様はこういった面倒ごとには関わらない、そういう男だった気がするんだが…どういう風の吹き回しだ?」
ホル・ホース「いえ…まぁ…その、J・ガイルの旦那には世話になってるんでね…その母親の頼みだ…俺は女の頼みはなるべく断らない主義なんですよ…ヘヘ(本当はたっぷり小遣い貰っちまっただけだけどな…)」
DIO「フゥン…まぁ、エンヤ婆とのことだ。大方たっぷり小遣いを貰っているのだろう」
ホル・ホース「(ばッ、ばれてやがるッ!勘の鋭いヤツだぜッ!)」
DIO「では、配役を決めよう」
全員「は?(は、配役…??)」
DIO「マライアはこのDIOの母親。」
マライア「光栄ですわ。(は、母親…???)」
DIO「ホル・ホースはこのDIOの父親だ」
ホル・ホース「は、はぁ…(こ、子持ちだと!?ごめんだッ!!)」
DIO「ンドゥールは…フム。このDIOの兄だ。」
ンドゥール「兄…ですか。(年が離れすぎてやしないだろうか)」
マライア「お、お待ちくださいませDIO様。ンドゥールがDIO様の兄役となりますと、ンドゥールも私とホル・ホースの子供となってしまいます。私もホル・ホースもそのような年齢でもありませんし、髪色が黒くはありませんし…」
DIO「む、確かにそうだな…では、ンドゥールは伯父だ。」
ンドゥール「…はい。」
DIO「8時になったら町の市場が開くと新聞で見た。少しはやいが朝食にして、7時半にこの館を出よう。マライアよ、朝食を作ってくれ」
マライア「……は、はい!?(わ、私が!?作るの!?そんな、DIO様のお口に合うようなもの作れないわよッ!!)」
DIO「気張らなくていい、普通の食事でいいのだ。」
マライア「は、はぁ……かしこまりました。」
DIO「では、行け。厨房の場所はエンヤ婆に聞くといい」
マライア「はい。失礼します…また。」ガチャ
エンヤ婆「では私めも失礼致します」ガチャ
ホル・ホース「(ったく……この年になっておままごとたぁ、情けねぇぜ、俺。情けねぇぜ、DIO様よぉ…。)」
DIO「ホル・ホース」
ホル・ホース「は、はいぃ!なんでしょう?」
DIO「町の市場では、普段どんなものが売っているんだ?」
ホル・ホース「はぁ…果物に野菜、あとは魚とかですね」
ンドゥール「……壷や、日常品を売っているところもあります。」
DIO「フフ、そうか。お前らも立っているんじゃつらいだろう、ベッドに腰をかけるといい。館を出た後は歩きまくるのだからな。」
ホル・ホース「い、いいんですかぃ?」
ンドゥール「恐れおおいのですが…」
DIO「構わん、貴様らは今私の父と伯父なのだ。気兼ねなく座れ」
ホル・ホース「(き、気兼ねなくッつったってよォ~…)」オソルオソル
ンドゥール「(それは無理な話です、DIO様ッ・・・・!)」オソルオソル
DIO「なぁ、ンドゥールよ。貴様街は歩けるのか?」
ンドゥール「…えぇ…何故です?」
DIO「朝の市場は人がおおいだろう、その分にぎやかでもある。お前の耳はそんな中ちゃんと歩けるのか。」
ンドゥール「慣れ、というものはあります…。町中に溢れかえる音がどのように跳ね返っているのかで現状を把握したり…どの方向に壁があるのかを、把握したりしています。あまり人がおおいと、避ける前にぶつかってしまいますが…」
DIO「そうか。まぁ、その面は私とホル・ホースでフォローしよう。」
ホル・ホース「……しかし、DIO様。俺とアンタが親子だなんてちょいと無理がありすぎやしませんか?…顔も似てないし。」
DIO「人が果たしてその違いを見抜くほど他人の親子をまじまじと観察するだろうか。」
ホル・ホース(アンタみたいに綺麗な顔立ちしたガキがいたら親の顔も見たくなるだろうよッ)
DIO「それに心配はいらない。似てなくとも、義理の親子かなにかと思われるだけだ。」
ホル・ホース「…はぁ…それも、そうですかねぇ」
_______________キッチン
マライア「朝食ったって何を作ったらいいのかしら……」
マライア「…あら、冷蔵庫の中は果物ばっかりね。」ガッ
マライア「…それから、パンケーキの粉…牛乳…まるで作るものを指定されてるかのようね…あの婆さんね、ったく。」
ガチャガチャゴッゴッバフンバフン
マライア「・・・・・・ふぅ、できたわ。しかし、自分のも合わせて4人前なんて…こんなに朝食をたくさん作るの、久しぶりよ。」
マライア「・・・DIO様・・・おいしいと言って下さるかしら…」ポッ
___________DIOの寝室の前
マライア「失礼しま……」ハッ
マライア(DIO様は『家族ごっこ』をなされていたわよね…ここは、母親を演じたほうがいいのかしら……)
マライア(二人はどんな感じなのよ……)とびらに耳を当て
『蛇使いが朝からいるかよ!適当抜かしてんなぁ』ハハハ
『しかし、あれは確かに蛇が壷を這う音だった』
『そんな音の種類を細かく聞き取れるのか』
『DIO様ァ、コイツの言ってる事信じるんですかィ?』
ハハハ
マライア(たッ…楽しそうッ…ですってェ!??)ズガァーン
マライア(そ、そんな…家族和気藹々していらっしゃるのを…私が壊すわけには、いかないッ!)
ガチャッ
マライア「あ・な・た~!朝ごはんが出来たわよ!ラブリーマイソンも、兄さん(ンドゥール)も、早く起きないとお母さん怒っちゃうんだからっ☆」ウインクバチコーン
シーーーーーーーーーーン
ホル・ホース「」
ンドゥール「」
DIO「・・・・・食事の準備が出来たのか。では行くぞ、二人とも。…あと、マライア。」
マライア「」
DIO「…マライア?」
マライア「は、い、」マッカ
DIO「ンドゥールはホル・ホースの兄弟だ。…それと、家族を装うのは、外にいるときだけでよかったんだがね。」ククッ
マライア「(しにたい)」
ホル・ホース「(何で設定先に言ったんだ?明らかそっちがついでだろ?つか楽しそうだなあのガキ…あ、DIO様だ)」
ンドゥール「(……DIO様の笑い声が聞こえた。楽しそうで何よりだ。)」
___________キッチン
【席の配置】
ホル・ホース マライア
____________
テーブル
____________
ンドゥール DIO
・・・・・・・・・・・・・・・
DIO「ほう、パンケーキの果物添えか。なかなか美味そうじゃあないか、母さん。」
マライア「…え!?」ドキィッ
ホル・ホース「そのおままごとは、館の外でだけやるんじゃァ…?」
DIO「マライアが意外とノリ気だったのでな、今から始めることにした。いいか、貴様らは今からこのDIOの家族だ。」
ンドゥール「・・・・・・」
ホル・ホース「おい、マライアッ!テメェのせいで面倒ごとが長くなッ…」小声
マライア「こ、こんなかわいらしい子が、わた、私のことを、母さんなんて・・・!」ウットリィ
ホル・ホース「…だめだな、こりゃ。」
DIO「父さん」
ホル・ホース「うへぇ!?へ、へい…」
DIO「食事が進んでいないようだが?今日は町の市場に行くんだ、早く食べて行こう。」ニコ
ホル・ホース「い、いやぁ、ハハ、かあさんの料理はうめぇからじっくり味わっちまうなァ~…ハハ…」
ホル・ホース(DIOさんよォ、それが息子が親に対して言う口調かよ…)モグモグ
ホル・ホース(・・・あ、本当にうめぇや・・・)モグ
DIO「ごちそうさま、母さん。美味かったぞ」
マライア「光栄でございま…あ、…ええと、ありがとう…」ニ、ニコッ
ホル・ホース「一休みしたら行きますかァ…(めんどくせェなァ…)」
ンドゥール「……」
DIO「何を言っている。すぐに出発するぞ」
ンドゥール「少し胃袋を落ちつかせたほうがいいかと…DIO様は、今人間でいらっしゃる…身体もちいさいのでは、市場で何かを買っても、入りません。」
DIO「…フム、それには一理あるな。このDIOも人間の身体の感覚を忘れていた、この満腹感はすぐにはおさまらないか。」
ホル・ホース(ナイスだ、ンドゥールッ!この満腹感で動くのはテメェも怠ィよなァ~!そうだよなッ!)
ンドゥール「えぇ…ですから、それまでに…」
ンドゥール「私め共で、DIO様の服を用意してまいります。」
ホル・ホース(ぬァにィ~~~!!?この、この、バカッ!それじゃ俺が動くことに変わりねェじゃねェかアホンダラッ!面倒くせェ、マライア、断れッ!)
マライア「いいわねぇ、それ!」キラキラ
ホル・ホース「」
ホル・ホース(テメェらが行っちまったら、意地で残るにしても俺はDIO様と二人きりになっちまうじゃねェか!!それだけはゼッテェ~嫌だ!!)
ホル・ホース「ま、任せてくだせぇ…ハハ…」
ホル・ホース(め、め、面倒くせェ・・・!!!)
__________________朝の町
ホル・ホース「・・・・・・なあ、お前らさんよォ。実際のところどう思ってんだ、このママゴト。」
ンドゥール「…俺は、DIO様の望むことをするまでだ。」
マライア「文句なしよ。あるとしたら、アンタと夫婦だっていう設定くらいね」
ホル・ホース「…俺は面倒だし、今すぐにでも辞退したいところだがよォ…ハァ、しっかしあの人も結構な時間生きてんだろ?何で今更ママゴトなんざなぁ…」
ンドゥール「・・・俺の見解だが・・・」
マライア(あら、やだ!この服カワイイ!DIO様に似合うかしら…ハートがお好きなのよね、確か…)
ンドゥール「DIO様は、家族と言うものを知らないんじゃァないのか。」
ホル・ホース「はあ?じゃあ、なんだ。空から降ってきた神様か何かだってのかよ?くだらねぇ…」
ンドゥール「いや……そういうことじゃ…」
マライア「これくださーい」
ホル・ホース「独断かよッッ!俺ら何のために来たんだよッ!」
____________DIOの館 庭
DIO「ンッン~……日に当たっても何ともないと言うのはすばらしいな」
DIO「満腹感も最初のうちは感じていたが、今は大分感じなくなってきた。」
DIO「しかしやはり、布一枚に包まれた姿というのは落ちつかん。早く買い物から帰ってこないだろうか。」
ペット・ショップ「ケキョーーーーーーーー」
DIO「!」
DIO「帰ってきたのだな」タタタッ
ホル・ホース「ハァ、昼間だってのに館内はやっぱり暗ぇぜ」
ホル・ホース/マライア/ンドゥール「ん?」
タタタタッ
DIO「おかえり、待っていたぞ!」ニコ
マライア「ッッ……」キューーーン
ンドゥール「お待たせいたしました…」
ホル・ホース「……ッ!!!」
ホル・ホース(み、見た目が子供ってだけで!クソ!綺麗な顔立ちとはいえにくたらしい笑みなのに、このレア感は何だッ!絆されかけちまったじゃァねぇか!クソ!笑顔で出迎えが許されるのはレディだけだッつぅーの!)
DIO「服はどうした?」
マライア「こ、こちらです。どうぞ。」
___
__
_
DIO「ふむ、悪くない。フリルにハートに…ブーツまで。」
ホル・ホース「オイ、マライア。コレ女もんじゃねぇのかァ?」
マライア「良く似合っておりますわ」
ンドゥール「・・・。」
ホル・ホース「DIO様ァ、ほんとにそれでいいんで?下手したら女に見えなくもねぇ気が…」
DIO「私は一向に構わん。他人の目など気にはしない、それに貴様らがいたら危険も無かろう」
ホル・ホース「そりゃ…まぁ。」
DIO「さぁ、行こう。市場はもうとっくにあいているぞ!」
__________________________________市場
DIO「夜とはまた違う層の人間がいて大変面白いぞ」
ホル・ホース「そうですね…」(見た目と台詞のギャップが酷すぎて頭が追いつかねぇ…)
マライア「DIO様、あまり走られると危険ですわ」
DIO「・・・!あれはケバブか!出来立てのものは食ったことがなかったな」
ンドゥール「あの店のケバブは信頼できます・・・」
ホル・ホース「あぁ、ケバブ…って、ちょ、オイコラ!」ガッ
DIO「うおっ、・・・・・・何をする?」
ホル・ホース「車道!車にひかれちまいますよ!」
DIO「車…?」
ホル・ホース「(な、なんだその顔…)・・・まさか車をしらねぇだなんて言うことは…」
DIO「このDIOの生まれた時代には馬車しか走っていなかった」しれっ
全員(絶句)
ホル・ホース「DIO様は想像以上に世間知らずだ…いいかお前ら…これでDIO様に何かあってみろッ!…エンヤに何されるかわかったもんじゃねぇぞ…!」小声
ンドゥール「世間を知らずとも…世間を圧倒するほどの力を持っているお方だ・・・しかし今はただの子供…細心の注意を払わなければだ…」こそこそ
マライア「どうするのよ…でも、DIO様の好奇心をさっきのアンタみたいに「オイコラ!」なんていいながら首根っこ掴んで止める勇気私にはないわよ…!」こそこそ
ホル・ホース「あれは咄嗟だったんだよッ!仕方ねぇだろ!」こそこそ
ンドゥール「…ん?」ぴくっ
ンドゥール「今……DIO様の足音が遠のかなかったか…?」
ホル・ホース/マライア「え・・・・・・?」
シィーーーーーーン
ホル・ホース「ディッ…DIOの野郎どこ行きやがったんだよォ~~~~~ッッツ!!?」
_________________裏路地
DIO「…市場はあの通りだけか。裏路地を通り隣の大通りに行けば何かしらあると思ったが…」
DIO「まぁいい、何もないのなら戻るだけだ。」
DIO「む、」ガッ
DIO「・・・私にぶつかるとはいい度胸だ」睨
モブ男「アァ~~~~ン?ガキがこんなとこにいんじゃねぇよ…」
モブ男「へぇ。お前いい服きてんなァ~?その服寄越したら何もせずに見逃してやるぜ~?」
DIO「・・・・・」
DIO(スラム街を思い出させるな…奪う者でありたいだけなのだ、コイツは。しかし相手を間違えたな。私はもう二度と、何が起きようとも、奪われるものに成り下がる気はない!)
モブ男「オォイ、黙ってんじゃねぇよ・・・何か言ったらどうなんだよ!」グイッ
DIO「…そのきたない手で私に触るんじゃあない。」
モブ男「んだと……!ガキが生意気によォ!俺は綺麗な顔したやつと生意気なガキと俺に従わねぇやつが大嫌いなんだよォ~~~!!」グッ
DIO「・・・!」
ギャーーーーーーン
モブ男「ウッ・・・!?な、なんだ~~!??お、おれの、俺の腕に、つ、氷柱ッ…!?この季節に…!?」
DIO「ペット・ショップか…おいで。」
モブ男「な、何だこのガキ、妙なハヤブサを手懐けてやがる…ッ!」
モブ男「ガ、ガキに鳥がついたくれぇでビビる俺じゃねェ~~!!」
DIO「空中戦でのハヤブサの怖さを知らないとは愚かだな…しかしその愚かさは評価するぞ」
モブ男「気味悪ィガキだぜ…!ぶっころしてやらァ~~~!」ナイフシャキーン
DIO「実に勿体ない。こわい物知らず程使いやすいものはないというのに…」
ホル・ホース「そこまでだぜ、オニーサン。そのガキャあ俺の大事な雇い主様なんでね……」
メギャンッ
ホル・ホース「勘弁してくださいよDIO様ァ…アァ~~…死ぬほど精神的な面削られたぜ…」
DIO「フフ、流石私の部下だ。いい仕事をする」ペットショップナデナデ
ペット・ショップ「~♪」ニコニコ
ホル・ホース(たまァ~に見かけるが、表情のある鳥ってマジ気味悪いぜ…)
DIO「…朝市もそろそろ終わるころか。館に戻ろう…他の二人は?」
ホル・ホース「へ?あぁ、あー…分かれて探してたんで、どっかウロウロしてっと思いますよ…」
DIO「そうか。」スタスタ
ホル・ホース「どうすんで?」
DIO「帰る。」
ホル・ホース(二人が不憫で仕方ねぇ……ま、DIO様のご指示だしどうでもいッかァ~…。)
_______________DIOの館
DIO「戻ったぞ」
エンヤ「おかえりなさいませDIO様…!ご無事で何よりですじゃ!」
DIO「ウム。」
エンヤ「いかがいたしますか。何か食べ…」
DIO「いい。眠くて仕方がないのだ……今日護衛についたやつらにはたっぷり報酬を払っておけ。私は眠る。」
ホル・ホース(なんだ、妙に足早に帰るなと思ってたが眠かっただけか…)
エンヤ「かしこまりました、ゆっくりおやすみくださいませ」
ンドゥール「…?携帯の鳴る音がする、お前じゃないか」
マライア「あら…ゲッ、エンヤだわ!もしかして、DIO様に本当に何かあったんじゃ…!」
ンドゥール「…」
ンドゥール(先程…銃の音が聞こえた……遠くではあったが、ホル・ホースの向かった方面だった…恐らくホル・ホースだろう…距離からして、走って届くかどうかの距離だったが…)
マライア「え!えぇ、わかったわ…」ホッ
ンドゥール(DIO様は無事お帰りになられたのだろう…それならば、それが最善だ…それ以上はなにも望むまい…)
________________DIOの寝室 翌日
DIO「・・・ン・・・?・・・身体が戻っている…」
エンヤ「お目覚めですか、DIO様。身体の調子はいかがでしょう?」
DIO「悪くはない…少し、眠気は残っているがな…」
DIO「……なぁ、エンヤ婆よ。確か、息子がいたよなぁ」
エンヤ「えぇ。かわいい一人息子です。」
DIO「母親というのはやはり子のためならば何でもできるのか。」
エンヤ「えぇ。熱された鍋の中にでも、表面が厚く凍った水の中にでも、入れますとも。それが息子のためならば…」
DIO「そうか・・・」
DIO(子供になったことに乗じて擬似的な親子というものを経験しようと思ったが、うまくいかないものだった。やはり、本当の親子でなければいけないのか。)
DIO(・・・・・・・しかし、・・・・楽しかった。)
DIO(ああいった新鮮な経験も、悪くはない・・・)
完
このSSまとめへのコメント
良かったなー(´∇`)