ウサリア「究極のカレーを作るんですぴょん!」キリア「そうか……」 (14)

ウサリア「というわけでキリアさん、協力して欲しいのですぴょん!」

キリア「いいだろう、だが、ウサリア。お前は、何をもって究極とする」

ウサリア「え?」

キリア「究極と一言にいっても万人の舌を唸らせるカレー、自分の好みを徹底的に突き詰めたカレー、誰かを喜ばせるためのカレー……その形は様々だ」

キリア「お前は、どんなカレーを作りたいんだ」

ウサリア「え、えーと……」

キリア「……いや、まずはもっと根源的な部分からだな……なぜ、究極のカレーを作りたいと思ったか、からだ。ウサリア、謎そんなことを突然言い出した」

ウサリア「それは、>>3ですぴょん!」

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インド人になりたくて

キリア「インドジン……?」

ウサリア「噂によると、カレーという食べ物は人間界のインドという国が発祥のものらしいですぴょん。発祥の地ということはウサリアたちには想像もつかない至高のカレーがあるに違いありません!」

ウサリア「そんなカレーを作れるインド人になるためには、究極のカレーレシピを作り出して、少しでもインド人に近づかなきゃならないですぴょん!」

キリア「……目的と手段が逆転していないか」

ウサリア「それはちがいますぴょん!たとえ今の私が究極のカレーを作り出しても、それはインド人のカレーには到底叶わないはずです……」

ウサリア「究極のカレーは足がかり!インド人になったあとはそこからさらに上を目指して、究極を超えた極限のカレーを作り上げるですぴょん!」

キリア「ふっ……究極すら踏み台にすぎない、か」

キリア「わかった、俺がどこまでできるかわからないが、可能な限り協力しよう」

ウサリア「ありがとうございますですぴょん!」

キリア「ではまず、方針を定めるぞ。ウサリアにとって究極のカレーとは……いうまでもないな」

ウサリア「はい!ウサリアは、父上と母上の教えてくれた、特製カレーが最高のカレーですぴょん!」

キリア「では、そのレシピに更に手を加えて、より良いカレーを作り上げるぞ。ただし、あのレシピはすでに一つの感性を迎えていると言っていい。あれ以上を目指すとなれば、厳しい道のりになるぞ」

ウサリア「覚悟の上です!」

キリア「よし……ではまずは材料だ」

ウサリア「材料ですぴょん?」

キリア「そうだ。みたところ、あのレシピに使われている材料は、細かいして今ではないようだ。料理は技術も重要だが、食材も無論いいものを揃えたい」

ウサリア「なにがいいのですかぴょん?」

キリア「そうだな……>>7-9あたりがとりあえず欲しいな」

プリニー

ウサリア「プリニーにイワシにラハール……ですかぴょん?」

キリア「そうだ。まずプリニーだが、これはなるべく生産されてすぐのものが好ましいな。罪をあまり償っていない霊魂の入ったプリニーの方が、よりカレーに深みが出る」

ウサリア「でも、プリニーを煮込むなんて……」

キリア「安心しろ、死ぬわけじゃない。ある程度煮込んだら取り出す」

ウサリア「それなら大丈夫ですぴょん?」

キリア「次はイワシだな。これは無論新鮮な、そしてなるべく太ったものがいい」

ウサリア「シーフードカレーですかぴょん?」

キリア「それとも違うな。このカレーはあくまで野菜をベースにしたヘルシーなものだが、そこに少しタンパク質を、さらにより栄養価を高めるために、そしに加えて安価で入手できるイワシを加えるんだ」

ウサリア「栄養バランスは大切ですぴょん」

キリア「最後にラハールだ」

ウサリア「ラハールさんって、この前ミニ魔界にやってきた……」

キリア「そうだ。噂では、青髪で触覚が二本たっている魔王の肉は最高の具材らしい」

ウサリア「じゃあ頂きに行くですぴょん!」

キリア「しかしやつのところにどうやっていくか……」

ウサリア「時空管理のプリニーさんに聞いてみるですぴょん!」

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