柚子「いきなりどうしたのよ?」
セレナ「言葉通りだ。お前の遊矢とこっちのユーリを交換してくれ」
柚子「わ、わたしの!?…べ、別に遊矢は私の物ってわけじゃ…///」
セレナ「じゃあ問題ないな。交換してくれ」
柚子「ちょ、ちょっと待って!! そもそもどうして交換しないといけないのよ!?」
セレナ「………」
セレナ「わたしのだけハズレ臭がハンパなさすぎる」
柚子「え、えぇぇ~……」
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セレナ「お前の遊矢は人々を笑顔にしたいという願いでエンタメデュエルを目指す明るい少年。
傷つきやすくもあるがそれでも立ち上がる強さを持っている」
柚子「そうね。遊矢は辛い目にあってもちゃんと立ち上がって、皆に笑顔をくれたわ」
セレナ「ユートとかいうエクシーズ次元の戦士はクールな様で熱い魂を持ち、
そして根本に人への優しさを忘れない奴と聞く」
セレナ「融合…じゃなかったユーゴはバカっぽくはあるが悪い人間ではないだろう」
柚子「うん、なんか本当にそこらへんは遊矢にそっくりな所があるかも」
セレナ「それに比べてこっちのユーリはどうだ」
柚子「 」
セレナ「ほぼ全部の騒動の元凶で思いっきり悪の組織の尖兵じゃないか」
柚子「あー…う、うん……」
セレナ「なんだアレは!?どう考えてもほぼ敵役だろう!!」
柚子「お、落ち着いてよ!まだそうだと決まったわけじゃないじゃない!
え~と、ほら!よくある実はプロフェッサーに騙されてやっていたとかそんな感じじゃないかしら」
セレナ「あれがイヤイヤやってる様な顔か?」
柚子「……………」
柚子「………うん、たぶん違うと思う」
セレナ「じゃあ仮に、アレが洗脳されて悪事をやっていたとしよう」
柚子「うん」
セレナ「あの眉毛はない」
柚子「あ、うん……」
セレナ「なんだあの紫キャベツは」
柚子「あ、あれはあれでいいんじゃないかな~…なんかこう、高貴っぽいというか」
セレナ「じゃあせめて髪型だけでも交換してくれ!」
柚子「髪型だけ交換なんて出来るわけないでしょ!?」
セレナ「じゃあ眉毛だけ!!」
柚子「絶対いや!!!!」
柚子「どうしてそんなに必死になるのよ!?ユーリはその…アレだけどあなたと同じ融合次元の人間なんでしょ?
今更どうして交換したいとか言うの」
セレナ「私だってまさか私にそっくりな人間がいたどころか、ユーリとそっくりな人間がいる事なんて知らなかったんだ。
何故かはわからないがそろぞれの次元に柚子と遊矢にそっくりな人間がセットでいるとみて間違いない」
柚子「う、うん。それで間違いないと思うけど……」
セレナ「アニメの王道的ストーリーから考えて、恐らく最後はそれぞれの次元に戻り平和な日常に帰る…
なエンディングになると私は考えているんだ」
柚子「仲間との別れ、そしてそれぞれの未来へ…みたいな流れね。5Dもそんな感じだったしそうじゃないかしら」
セレナ「柚子はスタンダードに戻り遊矢と一緒に日常に戻り二人の未来へ進むだろう」
柚子「二人の未来って…なんかそう聞くと恥ずかしいわね///」
セレナ「私は融合次元であの紫キャベツと一緒のままだぞ」
柚子「 」
セレナ「交換しよう」
柚子「絶対にッ!!!いや!!!」
柚子「だいたいそんな理由だったら何も遊矢にこだわらなくてもいいじゃない!!」
柚子「ほら、ユートとかならどう?」
セレナ「目つきがいつも怒ってるみたいで怖いからいやだ」
柚子「え、えぇ~……じゃあユーゴは!?」
セレナ「バイク怖い」
柚子「乙女かっ!!!」
セレナ「戦士だッ!!!」バーン☆
柚子「どこが!! もう!さっきから自分勝手すぎるじゃない!!」
セレナ「冷静に考えてもみろ。エクジーズ次元の奴とシンクロ次元。
どっちかの世界にユーリがいて丸く収まると思うか?」
柚子「………」
柚子「リンと瑠璃にとっては自分をさらった張本人、特に黒咲は瑠璃のお兄さんだし……
絶対にケンカになるわね……」
セレナ「だから遊矢なら丸く収まる」
柚子「私が収まらないわよ!!」
セレナ「交換しよう!!」
柚子「いーーやーーー!!!!」
セレナ「なんでだ!!遊矢はお前のものじゃないんだろう!!!」
柚子「そうだけど嫌なものは嫌なの!!!ましてや紫キャベツはもっと嫌なの!!!!」
セレナ「交換しろ!!!!」
柚子「絶対にいやぁ!!!」
セレナ「お前のものじゃないならいいだろ!!!」
柚子「わたしのものじゃないけど私は遊矢がいいの!!!!」
セレナ「私だって遊矢がいいんだぁぁ!!!!!」ピャー
セレナ「初めに会った時のあの泣き顔はすごく可愛かったんだ!!!」
セレナ「私だってお前の様に遊矢と笑顔になったり泣いた遊矢をかいぐりしたいんだ!!!」
柚子「かいぐり!? そ、そんな事するわけないでしょ!!」
セレナ「本当は」
柚子「しました」
セレナ「交換しろぉおおおおおお!!!!!!」
柚子「いやああああああああああ!!!!!!!」
柚子「だいたい今のあなただってEDで遊矢にべったりじゃない!!!!」
柚子「喫茶店にいったりコスプレしたり一緒にバンドしたり!!」
柚子「私ヒロインなのにOPにはちょこっとした出てないしEDに至っては顔だけなんだけど!?」
柚子「私の時なんてそんなデ、デートみたいな事なんてちっとも無かったのに!!!」
柚子「お陰でちょっと前までヒロイン(?)扱いされちゃってるんだから!!」
柚子「そっちこそ返してよ!!ヒロインの座と遊矢を返して!!」
セレナ「………」
セレナ「………お前には”これから”があるだろ」
セレナ「私には、遊矢といれるのは今しかないんだ」
柚子「………」
セレナ「お前はいい。子供の頃からずっと遊矢と一緒にいたんだろう。私が知らない子供の頃の遊矢の事をたくさん知っている。
知ってるだけじゃない。遊矢と同じものを見たり聞いたりしたんだ」
セレナ「私には何もない」
セレナ「アカデミアで残っているのは戦士として育て上げられた事と、何度も脱走しようとして連れ戻された事だけだ」
セレナ「スタンダードで私は色んな物を見たり知ったりもした。
アカデミアのやろうとしてた事の意味と、私の育った環境の事も」
セレナ「遊矢達と一緒に”サテン”とかいう所で食べた”ぽてと”は美味しかったし」
セレナ「ビリヤードという娯楽はなかなか頭を使う物なんだということがわかった」
セレナ「一緒にやった”バンド”で、キラキラな服を着て…歌うということがあんなにスッキリするとは思わなかった」
セレナ「どれもこれも、デュエルしか知らなかった私にとって初めてで楽しかったんだ。」
セレナ「いや……ひょっとしたら、楽しいという事すら私は知らなかったかもしれない」
柚子「………」
セレナ「戦いが終われば、私たちはそれぞれの次元に戻る事になるだろう」
セレナ「そうなったとき、異なる次元がどうなるのか私には見当もつかない」
セレナ「もう二度と、異なる次元に行き来する事もできなくなってしまうかもしれない」
セレナ「決闘の末に敗れて命を落とす事は怖くない。それは決闘戦士としての宿命だし私も覚悟はしている」
セレナ「だが……遊矢達に会えなくなるのはいやだ」
セレナ「もっともっと遊矢達といたいんだ」
「まだこの前見つけたスイートミルク・アップルベリーパイ・とろけるハニー添えとかいうものを食べてない」
「AデュエルのことやAカードの事も聞いてない」
「遊矢のいう遊勝塾とかいうものも見ていない」
「遊矢の母親や父親にも会えてないし話も聞いてない」
「遊矢の子供の頃の話も聞いてない」
「エンタメデュエルだってまだやってない」
「まだまだ知らない事がいっぱいあるんだ」
セレナ「そしてこの世界には楽しい事が沢山ある事をもう知ってしまったんだ」
セレナ「戦いが終わったら全部無くなってしまうのは……私にとっては死ぬより辛い」ジワ…
柚子「……それは、違うと思うわ」
柚子「戦いが終わったらもう会えなくなるってまだ決まったわけじゃないんでしょ?」
柚子「それに、もし遊矢だったらこう言うと思うの。
『オレは絶対にみんなが笑顔になる方法を探す』って」
セレナ「……!」
柚子「自分の決闘でみんなに笑顔を、が遊矢の夢なんだもの。遊矢なら絶対にその方法を探してくれるわ」
柚子「アカデミアの連中もみんな倒しちゃって、それだけじゃないわね。
ユーリと、そのプロフェッサーとかいう奴も遊矢なら決闘で笑顔にしちゃうわ」
セレナ「ユーリとプロフェッサーを笑顔に……」
柚子「………」←想像中
セレナ「………」←想像中
セレナ「………気持ち悪いな」
柚子「うん、ごめん。自分で言っといてコレは無いわと思った」
セレナ「………クッ」
柚子「………フフッ」
セレナ「いや、しかし……もし本当に決闘であのユーリやプロフェッサーを笑顔に出来るとなると…
あのイカついハゲがニッコリ……ブフッ ど、どう考えてもギャグにしかならない……っていうか怖いwwwwむしろ怖いwwwww」
柚子「あのユーリはどう笑っても悪役顔になるって…… あ、ダメwwヤバイww ツボにwwはwwまwwるwwwwww」プークスクスクス
セレナ「やめろ……!! 私まで釣られて……ククッ…www 」プルプル
柚子「あーwwwあっはははははははwwもうダメwwプククククwwヒィーwwヒィーw」
セレナ「ぶっ!? や、やめ…wwww あーもうわたしもwwwwwww」
柚子「あーっははははっははははは!!!!!」バンバンバンバン
セレナ「あっはははははははははは!!!!!」バタバタバタ
柚子「ひーーーーーwwwwwwwひーーーーーwwwwwww」バンバンバンバン
セレナ「ひぃぃっぃぃwwwwだ、だれかwwwww止wwwめwwwてwwww」バタタバタバタ
あっはははははははは・・・・・・
柚子「あっはははは……あー…だ、だめ……もうだめ……」ゼーゼー
セレナ「 」カヒューカヒュー
柚子「あー…もう/// 恥ずかしいあんな笑い方しちゃうなんて………もう、全部の遊矢のせいよ!!」プンスコ
セレナ「ハァ…ハァ… ホントにすごいな、榊遊矢は……ここにいないのに、こうやって私達を笑顔にするんだから」
柚子「そうよ。遊矢のエンタメデュエルは何処にいても誰も彼も笑顔にしちゃうんだから。
次元が違う位じゃ遊矢のエンタメは止まらないわ」
セレナ「……そうだな。遊矢なら次元の壁も超えて何もかも笑顔にするだろうな」
柚子「遊矢なら、戦いが終わっても次元を超えてみんなが笑顔になれる終わりにしてくれるわ。
もし、本当に会えなくなったとしても……セレナをアカデミアで笑える様にしてくれるハズよ」
セレナ「………遊矢がいなくても、私は笑える様になるのか?」
柚子「大丈夫よ。だって、ついさっきまで遊矢の事を思い出して笑う事が出来たじゃない。
自分が笑顔になれば他の人も笑顔になる。そうやって笑顔が世界にドンドン広がっていく。
それが父さんの教えてくれたスマイルワールドだって、遊矢が言っていたわ」
セレナ「『スマイルワールド』……」
セレナ「ユーリやプロフェッサーもスマイルか」
柚子「やwwめwwてwwww」
セレナ「すまんwwwww」
セレナ「変な事を言ってすまなったな、柚子」
柚子「もう。いきなり過ぎてびっくりしたんだからね」
セレナ「私も遊矢の力を信じよう。そして…ユーリの事も信じてみる。
遊矢に似ている男ならば、いつかきっとわかりあえる日がくる。プロフェッサーも、いつか…」
柚子「必ず出来るわ。ユーリは遊矢にそっくりだし、あなたは私にそっくりなんだし」
セレナ「あぁ。もう、遊矢とユーリを交換しろなんてバカな事は言わない。
私は私の世界で、遊矢のスマイルワールドを実現させてみせる。
だから……」
セレナ「遊矢を婿にくれ」カン☆コーン
柚子「今までの話ちゃんと聞いてた!?」ガーン
エンド☆彡
以上で終わり
なんか途中から変なノリになってもーた
投槍な最後になっちゃってスマンね
眠いのでもう寝るホイ
明日依頼出します
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