山岡「究極のホモビvs至高のホモビ」 (39)

―光都新聞社・新作ホモビ完成記念パーティ―

光都社社長「この度は我が社の新作『モデル反撃!犯されるスカウトマン』の完成記念パーティにお越しいただき、有難うございます!えー、おちんちんにですね、ラヴォイルを!塗って・・・」

山岡「全く、たかが新作1本に御大層な事で」

栗田「まあまあ。折角招待されたんだから、不満は控えましょ?」

社長「それではサンプルをご覧下さい、どうぞ!」


DRVS『しゃぶってよ、怒ってんの?(棒読み)』

NSOK『調子こいてんじゃねーぞこの野郎!ホモの癖によー、何がしゃぶれだ?お前がしゃぶれよ(棒読み)』


栗田「あら、ここでネコとタチが入れ替わるのね!しかもカメラマンまで咥わって」

山岡「・・・」ガタン

栗田「山岡さん?」

山岡「このホモビは出来損ないだ。とても見れたもんじゃない」

一同「!?」


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山岡「演技はパサパサとして味が無いし、見所のホモセックスも全くそそられない!
   商品にならないのはこのビデオの方じゃないのかい!?」

栗田「山岡さんやめて!」

山岡「こんないい加減なモノを作っちゃってさあ、恥ずかしくないのか!?」

社長「な、何だと!?ではお前はもっと抜けるホモビを撮れるというのか!」

山岡「当然です。一週間あれば、本物のホモビを見せてあげますよ」

社長「いいだろう、その約束を忘れるな!」

栗田(あああ・・・)

―後日―

栗田「山岡さん!あんな喧嘩を売っちゃって本当に大丈夫なの!?」

山岡「あんなガバガバな作りじゃ負ける方が難しいよ。ただ、問題は適した人間がいるかだ」

栗田「え?」

山岡「男優は素人をスカウトして起用しようと思うんだ」

栗田「そんな、プロを使わないの!」

山岡「プロを使うとどうしても不自然さが出てしまう。今ホモビ業界では、素人の自然な演技や絡みが人気なんだぜ!」

栗田「へぇー、ジブリみたいな考え方ね」

山岡「そうと分かれば早速スカウト開始だ!栗田さんも手伝ってくれよ」

栗田「ええ!」

~~~

山岡「キミキミ!いいカルルァしてんねぇ!」

青年「ん? 俺ですか?」

山岡「結構いい体してるけど、何かスポーツとかやってるの?」

青年「特にはやってないですけど、トゥレーニングはやってます」

山岡「へぇー!ところでさ、キミ・・・男のはだかに興味はあるのかな?」

青年「ないで・・・ありますあります!(食い気味)」

山岡「そりゃいい!じゃあさ、ホント簡単な仕事あるんだけどさ、ギャラは30分で・・・5万!」

青年「30分で5万!何をするんですかね?」

山岡「ただ普段通りにホモセックスしてくれればいいから」

青年「えっ、何それは・・・(ドン引き)」

山岡「大丈夫だって安心しろよォ!平気平気!ワーッとやって、パパパっとやって、終わり!大丈夫だろ?」

青年「・・・やりますね!」

山岡「よし! 名前はなんていうの?」

青年「田所です」

山岡「田所君か。じゃ、田所君ヨロシクぅ!」

青年「オッスお願いします!」

栗田「山岡さ~ん!一人、スカウトに成功したわ!」

田所「ん・・・!お前遠野かよぉ!?(驚愕)」

遠野「た、田所さん!?何やってるんですか!」

山岡「二人はどういう関係なのかな?」

田所「同じ水泳部に所属してるんすよ!まさかここで会うだなんて、たまげたなぁ・・・」

栗田「本当にそれだけ?」

遠野「な、何ですかそれだけって!やめてくださいよ本当に!」

山岡「成程、男優の相性か・・・これは、最高のホモビが出来るかもしれないな」

栗田「じゃあ、撮影を始めましょうか。対決まで時間がないもの」

~~~

山岡「ここはまず『うちさあ、屋上、あんだけど・・・』だ」

田所「ここは『まずうちさあ、屋上、あんだけど・・・』ですね」


田所「まずうちさあ、屋上、あんだけど・・・焼いていかない?(迫真)」

遠野「あぁ^~いいっすね~」


栗田「あの二人、とてもいい演技だわ!流れるように台詞が出て、あの棒演技とは大違い!」

山岡「しかも水泳部とあって身の締まりがいい。こりゃ本番のシーンが見物だな」

山岡「次は屋上だ。皆、移動してくれ」

二人「はい」

田所「喉渇いた…喉渇かない?」

遠野「あー、喉渇きましたね」

田所「何か飲み物持ってくる。ちょっと待ってて」スタスタ

遠野「はい」

栗田(今の所特に撮影に異常は無いわね・・・。でも、嫌な予感がするわ・・・)

田所「それじゃ屋内行きま、オフッ!?」ガッ

海原雄山「どこを見ている。ちゃんと前を見て歩け」

遠野「!?」

栗田「か・・・」

山岡「海原雄山!?」

田所「何だこのオッサン!?(驚愕)」

雄山「相変わらずつまらぬ物をシコシコと作っているようだな?士郎よ」

山岡「何しに来たんだ!邪魔するなら帰れ!」

栗田「もしかして、ホモビ対決の噂を聞きつけて・・・」

雄山「その通りだ。この勝負、私も参加しよう」

山岡「!」

雄山「お前のような青二才がホモビなど百年早い。その事を思い知らせてくれるわ!」

山岡「面白い、究極のホモビ対至高のホモビか! 本当に抜けるホモビを見せてやるぜ」

雄山「フン、抜かせ・・・ これ以上は時間の無駄だ、さらばだ」スタスタ

山岡「こうしちゃいられない!奴をギャフンと言わせるためにも最高の出来にするぞ!」

野獣「ん、そーですね!」

遠野「僕たちのセックス、下北中に見せてやりましょうよ!」

栗田「遠野君、見せるのは光都社の皆さんと海原雄山だけでいいのよ!」

~~~

田所 「ああ、気持ちいい…。いいよぉ…ハァ、ハァ…アアッー、アッ、ンアッー、ンッ…」

山岡「そのまま正常位で掘り続け、遠野君が胸に精液をかけて完成だ!」
 
田所「ォゥ、ォウ、オオン!アォン! ハァ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ…」

遠野「フゥン、ホォン・・・!」

栗田「うっ、これは・・・!」

山岡「ああ、海原雄山め、この二人を超えるホモセックスを作れるか!」

~~対決の日、光都社~~

光都社社長「これより『究極のホモビVS至高のホモビin光都社』を開始します。両方とも、準備はよろしいですか?」

山岡「ああ」

雄山「いつでも構わん」

遠野(大丈夫ですかね・・・?雄山さんはおろか、光都社のホモビよりレベルが低かったら・・・)

田所(心配すんなよ遠野! 俺とお前、二人で作り上げたホモビだルルォ?)

遠野(田所さん///)

社長「では先行の究極のホモビ、山岡さんお願いします」

山岡「我々が重視したポイントは2つ。演技の自然さと本番シーンの濃厚さです。演技が適当であれば視聴者は世界に入り込めず、性欲が高まるどころか萎えてしまいます」

山岡「また、男優の絡みがあっさりし過ぎてもいけません。最大の見所が無表情で喘ぎ声の一つも無しでは拍子抜けでしょう」

山岡「そこを踏まえ、男優には迫真の演技力を持つ田所君、そして後輩の遠野君を起用しました。先輩と後輩、水泳で鍛え抜かれた瑞々しい肉体が織りなすハーモニー『昏睡レイプ!野獣と化した先輩』をご覧下さい」ピッ



田所 『こ↑こ↓』

遠野『へぇ~、すっごい大きい・・・』


社員A「ふむ、真夏が舞台か・・・」

社員B「ところで、先ほどの台詞は『ここ↑ここ↓』かな?そう聞こえたのだが」

社員A「馬鹿言え!『こ↑こ↓』だろう!」

栗田(どっちでもいいと思うけど)

田所『暑いねー。オイル塗ろっか?』

遠野『ああ・・・』

田所 『塗ってやるわ』スリスリ

遠野『ありがとうございます』

田所 『硬くなってんぜ。溜まってんなぁ、おい』


社員A「大した演技力じゃないか、田所君は!」

社員B「オイルを塗るときの手つきもエロくて最高だ!ねっとりとした愛撫がたまらない!」

栗田「それだけじゃない・・・顔のアップ時の獲物を狙う野獣のような眼光も味な演出ね!」

ジョロロロロロロ・・・ドンッ・・・カッ・・・ サッー!サッー!サッ!(迫真)

田所 『おまたせ!アイスティーしかなかったんだけどいいかな?(迫真)』

遠野『あっ!はいはい、いただきまーす』

社長「! 君、あの薬はなんだね!?」

山岡「ご安心下さい。化学調味料は一切使っていません」

社長「ならよし」

山岡「では、そろそろメインディッシュです。皆さん用意の程は?」

社員A「やっとか!待ちくたびれたよ!」

社員B「もう我慢できないよ!早く見せてくれ!」

社長「究極のホモビがどれほどか、見せてもらおうか!」

雄山「・・・」

田所 『ハァ・・・ハァ・・・チュパ!チュッ!』

遠野『先輩!?何してんすか!?やめてくださいよ、ほんとに!?』

田所『暴れんな!暴れんなよ・・・!』

遠野『田所さん!?ちょっと、まずいですよ!?』

田所『いいだろ遠野!』

遠野『な、何してんすか!?ちょっとホントに!?』

田所『トントントントン』

遠野『う、羽毛』

田所 『遠野、気持ちいいか?気持ちいいだろ?』

遠野『う、うん・・・』」

田所『お前のことが好きだったんだよ!(迫真)』

遠野『アン、アン、アン、アン、アン、ア、アッーーー!!!(高音)』

社員A「うおおお!こ、こいつは!」

社員B「とても濃厚でまろやかな舌使いだ!まるで熱気と臭気が画面から立ち込めてくるようだ!」

社長「田所君の盛りのついた腰使い、遠野君のハイトーンヴォイスがいやらしさを増幅させている!二人の相性は抜群だ!」

栗田「当然よ!心の通じ合った二人がホモセックスをしているんですもの!悪いわけがないわ!」

遠野「く、栗田さん!」

田所「やめてくれよ・・・(赤面)」

田所 『ああ、気持ちいい…。いいよぉ…ハァ、ハァ…アアッー、アッ、ンアッー、ンッ…ォゥ、ォウ、オオン!アォン! ハァ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ…』

遠野『フゥン、ホォン・・・』

田所『アアッー!ハァハァ、イキすぎィ!イクゥ、イクイクゥ…』

田所『ンアッーーーー!!!!』ドビュルルル

遠野『チュッ・・チュッ・・』

田所『クチュ・・・』


社員A「凄い・・・これこそ究極のホモビだ!」

社員B「なんて濃密な二十分だ・・・ 悔しいが、我が社の物とは比べものにならない!」

社長「ぐうう・・・」

栗田「山岡さん!」

山岡「お分かりいただけたでしょうか。演技もプレイも一切手を抜かず、心を込めて作ったホモビにこそ視聴者は心惹かれるのです。愛し合う二人にしか出来ない、最高のホモビを撮ったと思います」

田所「山岡さんまで・・・!」

雄山「フン!心を込めて作ったホモビだと?馬鹿を言え!」

山岡「な、何だと?」

雄山「むしろ自分の事ばかりを考えているようにしか見えんがな。士郎よ、ホモビの目的とは何だ?」

山岡「そんなの決まっている!ホモがホモセックスを見てズリネタに・・・ッ!」

栗田「どうしたの!?」

雄山「今更気付いても遅いわ。皆さん、こんな男の言う事なぞ聞く必要はありません!我ら美食倶楽部の制作したホモビこそ、ホモの欲望をもっとも忠実に反映しているといえるでしょう。それを証明して差し上げます」ピッ

『極道脅迫!体育部員たちの逆襲』

ブゥーン・・・ガッ!

谷岡『ッチ!』

中田『やべえよ・・・やべえよ・・・』


社員A「出だしが唐突ですなぁ」

社員B「しかし、これはこれで、引き込まれるものがありますね」

山岡「フン!肝心の本編はどうかな?」

栗田(・・・?あの三浦って役の人、見覚えがあるわ。誰だったかしら)

谷岡『おい気持ちいいんだろ?』
  『お前らもよく見とけよ』
  『気持ちいいって言ってみろ』

三浦『ンギモヂイイ!!』

谷岡『何勃たせてるんだよ』

三浦『アッー!』

谷岡『おいビンビンだぞオイ』


社員A「汚さならこちらも負けていない!男四人の絡みは圧巻だ!」

社員B「特にこの中田という男のフェラのネットリとした事!性欲をそそられるよ!」

社長「空気の部員が一人いるが、逆に全体の雰囲気を調和させる役割を果たしている!この作は、何から何まで計算され尽くしているぞ!」

山岡「だ、だからどうした!ここまでは俺のホモビと互角のはず!」

雄山「いや、現時点でお前は二つの点で負けている。そして、次で敗北は決定的となるのだ」

山岡「!?」

カチャリ

中田『感じてんじゃねえよ』
 『もっとしゃぶってやれよオラア!』
 『しゃぶらなきゃ撃つぞゴルァ!』

三浦『気持ちいいだろオラア』

タァーン!

社長「FOOOOOOOOOO!!!テンション上がっちゃ^~~~~う」

栗田「こ、これは・・・」

雄山「私たちは『一転攻勢』をギミックとして取り入れました。人間というのはいつも上の者から抑圧を受けるものです。それを覆し、蹂躙の限りを尽くすカタルシスをせめてビデオの中で体感して頂ければと」

社員A「なるほど・・・雄山氏の仰った、『人の事を考えたホモビ』とは、こういう事だったのか」

社員B「これに比べると・・・山岡のホモビはほぼ田所の独走状態で、まとまりがなく、少々自己主張が激しいようだな」

田所「!」

雄山「ご名答。ホモビとはそもそもホモのズリネタであり、それ以上でもそれ以下でもありません。演技だの愛情だの、そういった物は不純物でしかない」

雄山「さらにB氏の言う通り、ホモビは一人で成り立つ物ではありません。出しゃばる1人より、調和した四人が勝つという事です」

田所「ウーン・・・」

遠野「た、田所さん」

栗田「うっ・・・」

雄山「ホモビの何たるかを知らぬ青二才共めが!聡を知れ!聡を!」

山岡「ぐぅ!」

社長「いや、山岡の方も上出来だと思うぞ!」

雄山「何っ!」

社員A「確かに過剰な所もあるが、あの臭みと迫真の演技は彼らにしか出せないよ!」

田所「それは本当か!?」

遠野「嬉しい・・!嬉しい・・・!」

社員B「逆襲のカタルシスを味わう『体育部員の逆襲』に、純愛の甘さと臭さに浸れる『野獣と化した先輩』・・・ そうだ!これに我が社の『犯されるスカウトマン』を咥え、一本のホモビとして出すというのは!」

社長「それは名案だ!早速商品化の準備をするぞ!」

栗田「皆さん・・・!」

雄山「フン!どいつもこいつも、愚か者どもが!」スタスタ

社長「ど、何処へ?」

雄山「知らん!ついてくるな!」

山岡「・・・」

~~帰り道~~

栗田「山岡さん、不満げね?」

山岡「ああ。あんな形の決着じゃあ納得できないよ」

田所「ま、雄山さんも本気だったみたいだし、多少はね? オフッ!?」ボフッ

雄山「またお前か・・・ちゃんと前を見て歩け」

遠野「雄山さん!?」

山岡「何だ、お前もあの結果に不服なのか!?上等だ、二度とこの世界に居られないようにしてやる!」

雄山「田所と遠野とか言ったな?士郎などに拾われてなければ、その演技力を有効に使えたろうに」

士郎「何ぃ!」

雄山「あの三浦という男の本名はは、確か多田野と言ったか?」

士郎「っ!」

田所「た、多田野といったら!」

遠野「横浜ベイスターズからドラ一で指名確実の野球選手じゃないですか!どういう事なの・・・?」

栗田「通りで見覚えがあった訳ね・・・」

士郎「何故それを今になって伝える!」

雄山「勝ちを掴めなかったホモビなど、どうなろうと私の知った事ではない。お前らにとってはいい記事になるかもな・・・」

士郎「・・・」

雄山「これ以上話す事は無い。田所とやら、パートナーを大事にするのだな」

田所「え、ええ」

栗田「海原、雄山・・・」

~~~

栗田「この前の記事、大反響だったわね。海原雄山には感謝しなくちゃ」

士郎「よせよ。人の性癖を吊し上げて喜ぶなんて、おこがましいったらありゃしない」

栗田「それは、そうだけど・・・」

TV『渋谷区の同性パートナー条例で承認された同性カップルに、インタビュー!じゃあまず、年齢を教えてくれますか?』

田所『二四歳です』

インタビュアー『二四歳?じゃあもう働いているんですか?』

田所『学生です』

インタビュアー『学生?あっ・・・ふーん(察し)』

遠野『こ、これは違うんです!この人は医学生なんですよ?』


栗田「あら、あの二人じゃない。幸せそうで何よりだわ!」

山岡「結ばれたのはホモビのおかげだけどね・・・」


おわり

This is my first short story.
I really hope that Tadokoro and Tono will be happy.
I'm sorry for showing you dirty story.
Thank you for reading.

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 23:54:03   ID: SI2Cq637

もう許せるぞ、おい(評価)

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