お洒落マン「これくらいがちょうどいい」
ぼく「でも丈短くて」
お洒落マン「それくらいでいいんだよ!」
ぼく「いやでもピチピチでは」
お洒落マン「いいんだよ!」
よくねーよ死ね
お洒落マン「お前いつも面白くねーパンツ履いてるよな」
ぼく「はあ(面白さが重要なのか?)」
お洒落マン「これ履いてみ、サルエル」
ぼく「え、いや」
お洒落マン「いいから履いてみ!」
ぼく「はあ……」
友人「お前、脚短くなった?」
ぼく「」
お洒落マン「お前この前のサルエルは?」
ぼく「穴空いちゃって(嘘)」
お洒落マン「仕方ねーな、また選んでやるか」
ぼく「え、いや」
お洒落マン「これがいい、迷彩」
ぼく「いやいやいや!いやいやいやいや!」
お洒落マン「いいから履いてみ!」
友人「……軍隊?」
ぼく「」
お洒落マン「お前パーカー多いよな」
ぼく「好きなんで」
お洒落マン「たまには違うアウターも選んでみろよ!」
ぼく「はあ(アウター?)」
お洒落マン「これがいい、ジージャン」
ぼく「え、いや」
お洒落マン「着てみ!」
友人「お前なんで全身ジーンズなの」
ぼく「」
お洒落マン「ほらコレとかめっちゃいい!めっちゃお洒落!」
ぼく「はあ」
お洒落マン「着てみ!」
ぼく「いや、お洒落マンさんこそ似合うんじゃないですかね」
お洒落マン「……俺は、ほら……そういうんじゃないじゃん」
ぼく「死ね」
おしゃれまんはサルエルなんて勧めないよ
お洒落マン「お前靴ボロボロだな」
ぼく「サイズあうので良いのがなかなかなくて」
お洒落マン「ないわけないだろ!何cmよお前」
ぼく「29」
お洒落マン「これがいい」
ぼく「いやそれ27……」
お洒落マン「履いてみ!」
友人「歩くのおせーよ、どうした」
ぼく「靴擦れが……」
お洒落マン「お前アクセ持ってないの?」
ぼく「はあ」
お洒落マン「仕方ねーな、これやるよ」
ぼく「いや、ぼくネックレスとかしないんで」
お洒落マン「お洒落だから!着けてみ!」
ぼく「はあ」
友人「……うわキモっ!今気付いたけど何その干からびたカエルみたいなネックレス!」
ぼく「」
2cm小さかったら入らねえよ
お洒落マン「グラサン」
ぼく「は?」
お洒落マン「お前グラサン似合うんじゃね?」
ぼく「いやいやいや」
お洒落マン「かけてみ!」
ぼく「いやでも」
お洒落マン「はあ……いいかお前、たまには自分じゃ選ばないようなもの身につけてみろよ!」
ぼく「はあ」
お洒落マン「それがお洒落なんだよ!」
ぼく「絶対違うと思う」
お洒落マン「かけてみ!」
友人「ようタモリ」
ぼく「」
お洒落マン「お前のバッグだっせーなwwww」
ぼく「でも見た目より結構いっぱい入るんですよ」
お洒落マン「時代はリュックだろ」
ぼく「時代……?」
お洒落マン「背負ってみ!」
友人「お前今日映画じゃねーの?登山なの?」
ぼく「」
お洒落マンは実際お洒落なのか
お洒落マン「今何時?」
ぼく「えーっと……2時です」
お洒落マン「お前時計持ってないの?」
ぼく「スマホでいいかなって」
お洒落マン「駄目だろ!社会人として!」
ぼく「くそ、珍しく正論だ」
お洒落マン「これ着けてみ!」
ぼく「いやでも邪魔になるし」
お洒落マン「いいから!」
ぼく「はあ」
友人「お前なんで手首にスマホ巻いてんの?えっそれ腕時計?デカすぎじゃね?」
ぼく「」
お洒落マン「お前髪長すぎwwwwキモすぎwwww」
ぼく「お洒落マンさんも長いですよ」
お洒落マン「俺はちゃんとセットしてるからwwww」
ぼく「はあ」
お洒落マン「たまには思い切って短くしろって!」
ぼく「まあ確かに最近鬱陶しくなってきた」
お洒落マン「ツーブロックな」
ぼく「え」
友人「……孫悟空?」
ぼく「」
お洒落は押し付けるものではない
自分が良いと思ったものを選ぶのがお洒落なのだ
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