集「なんでだろう?なぜかツグミと…」 (28)
ギルティクラウンのssです。最近見終わりまして書きたくなったので適当に
本編14話くらいの話ですが、基本的には明るい感じです
改変激しいです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430026332
集「文化祭もなんとか無事に終わってよかったよ」
ツグミ「そうよね~私も普通に学校通いたかったな~」
集「そういえば、ツグミは学校行ってないんだっけ?」
ツグミ「まあね、綾姉もそうだけど葬儀社のメンバーは行ってない人も多いのよ」
集「ふ~ん、そうなんだ」
ツグミ「でも学業だってそんじょそこらの奴になんか負けないわよ?」
ツグミ「綾姉も教師になるのが夢なんだから、凄過ぎだよね」
集「綾瀬が?ホントに?」
ツグミ「ね?ね?意外でしょ?」
集「どうだろう…?綾瀬ならいい先生になれそうだけど」
ツグミ「まあ、綾姉ならそうかな~」
ツグミ「でもまず、この閉鎖された空間をなんとかしないとね」
集「う、うん、レッドラインが迫ってるしね…」
ツグミ「君がしっかりしないと駄目なんだよ、生徒会長になったんだからさ」
集「うん、わかってるよ…」
集(どういうわけか、ツグミとこういう風に話す機会が増えた…)
集(今まで葬儀社でも二人きりで話す機会なんてなかったのに)
集(なにが原因だっけ?)
集(いや、原因自体はわかってるんだ)
集(そう、あれは文化祭の時……)
回想
集「え?綾瀬が?」
ツグミ「うん、かなりナイーブになってるのは集も知ってると思うけど…」
集「…」
ツグミ「それでさ、さっき仲違いしちゃってさ…」
集「そうなんだ」
ツグミ「私は綾姉の気持ちわかるつもりだったけどさ…」
ツグミ「でも、五体満足なわけじゃん…だからさ…」
ツグミ「涯のこともあるし、元気出してほしくて明るく振舞ってたんだけどさ…」
ツグミ「綾姉は元気でないみたいで…ネガティブなこというから…」
ツグミ「こっちまで悲しくなるじゃんって言っちゃってさ…」
集「そうなんだ…」
ツグミ「うん…」
集「やっぱり綾瀬は涯を…」
ツグミ「どういう好きかはわかんないけど、心酔してたと思うよ」
ツグミ「戦う脚をくれたのが涯だし」
集「そっか…だからあんなに落ち込んでるんだね…」
ツグミ「そう」
ツグミ「ねえ、集。なんとかなんないかな?」
集「え?」
ツグミ「なんだかんだで、綾姉は集に気を許してたと思うんだよね」
集「そ、そうかな…?」
ツグミ「そうだよ、期間は短くてもパートナーって感じることもあったし」
集「……わかったよ、考えてみる」
ツグミ「ホント?ありがと~~!」
集(あれから、学校に襲撃者が来て綾瀬のヴォイドを引き出したんだよね)
集(綾瀬はあれから、少し前向きになってくれて解決したんだけど…)
集(で、ツグミにもお礼を言われて、話す機会が増えるようになったんだよね…)
ツグミ「ヴォイドランク制の導入はどうすんの?」
集「それは…やっぱり駄目だよあんなの…差別になるし…」
ツグミ「でも、このままだと備蓄分が底つきちゃうよ~?」
集「それは…そうだけどさ…」
ツグミ「君、前にも言ったけどすべての人に良い顔しようとしてない?」
集「それは……そうかもだけどさ…」
ツグミ「はあ~~~駄目だよそれじゃ」
集「じゃあ、どうすればいいのさ?」
ツグミ「そりゃ、限られた時間しかないんだよ?あと何か月続くかわからないんだよ?」
集「うん…」
ツグミ「優しくしてたって、この前の私と綾姉がされたことみたいなのが起こるわけだし」
ツグミ「ランク制導入して規律つくった方がいいと思うけどな~」
集「ツグミもそう思うの…?」
ツグミ「あんたもそう思ってたの?」
集「僕は、嫌だけど…谷尋の言ってることもわかる気はしてた…リーダーになっちゃったんだから…」
集「もっと、自分の考えで動かないと…強くならないとってね」
ツグミ「なんてたって生徒会長ですしね~~」
集「やめてよ…僕はあんまり気乗りはしてないんだから」
ツグミ「でも、賛成多数でなったわけだし」
集「うん、きっと涯なら上手くやると思う」
ツグミ「涯なら…ね、でもよかったじゃん」
集「何が?」
ツグミ「幸いにも、私たちの周りの人はランク高いわけだし」
集「そんなことないよ、颯太は…Fランクだ」
ツグミ「颯太て…あの海でいのりを口説いてた」
集「うん」
ツグミ「集の恋敵だね」
集「やめてよ、そんなんじゃないよ!」
ツグミ「いのりは僕の~~~~♪」
集「うわ~~~やめてよ、ツグミ~~!」
綾瀬「ん?あれって…集とツグミ?」
綾瀬「めずらしい組み合わせね…」
綾瀬「最近二人でいるところ見かけるけど…なんか楽しそうだし…」
綾瀬「………」
祭「どうしました?綾瀬さん?」
綾瀬「えっ?祭…?ううん何でもないの」
祭「そ、そうですか?」
綾瀬「ごめん、ちょっと行くところあったから、またね」キーコキーコ
祭「は、はい…行っちゃった……」
生徒会室
亞理沙「あ、桜満。丁度よかったわ」
谷尋「集か、少し相談があるんだが」
集「どうしたの?二人して…なんとなく予想はつくけれど…」
亞理沙「食糧もだけど…ワクチンもやはり不足していってるわ」
谷尋「このままだとあと何か月もここにいることはできない」
亞理沙「食糧やワクチンの奪い合いが起こってしまったら…」
谷尋「殺し合いになってしまう……そうなる前にランク制で規律を創る必要がある」
集「規律…か、でもその規律は他の生徒に強制的に労働させるんでしょ?」
谷尋「もちろんルールの上でな、お前や俺たちがそのルールの上に立って指示することは否定しない」
亞理沙「壁を破壊して向こう側へ逃れなければどのみち全滅してしまうわ」
谷尋「そのためにも、ルールを遵守させて規律通りに働いてもらう必要がある」
集「………」
谷尋「生徒会長はお前だ。皆お前を推薦したんだから、皆がお前を蔑む権利はないはずだ」
谷尋「最後はお前が決めてくれ、集」
集「…ふう、重いな…」
集「大きな決断が迫られてるのに…時間もあまりないなんて」
キーコキーコ
綾瀬「…集?」
集「綾瀬?」
綾瀬「どうしたの?こんな隅っこに座って」
集「綾瀬こそなんでこんなところにいるの?」
綾瀬「それは…また二人きりで会ってるのかなって思って…」
集「二人?」
綾瀬「ううん、なんでもないの」
集「…?」
綾瀬「ところで、何か悩んでるの?」
集「……ランク制のことでさ」
綾瀬「ランク制…そうね…」
集「僕は正直悩んでるんだ…谷尋達が言ってることは最もなんだけど」
綾瀬「そうね、どうなるかはわからないけど、私たちには現状維持っていう選択肢がないのも事実よ」
集「うん、そうだね…」
綾瀬「私に新しい脚をくれて、前に踏み出す勇気をもらった時みたいにやってみなきゃわからないこともあると思うの」
集「それが……今ってこと?」
綾瀬「どうかな…でもレッドラインが迫ってる中で最良の選択肢を選ぶのは難しいわ」
綾瀬「そういう意味では、いい選択肢じゃないかなランク制は」
綾瀬「少なくとも現状ヴォイドを自由に引き出せる集を特別扱いするのは間違ってるとは思えないし」
集「綾瀬……」
綾瀬「私が言えるのはそれくらいかも……でも反発が起きて戦いになったりしても安心して」
綾瀬「あんたの背中は私が守るから」
集「綾瀬…ありがとう」
綾瀬「うん!」
廊下
ツグミ「で?ランク制導入するんだ?」
集「うん、ランク制は入れようと思う。反発も大きいだろうけどね」
ツグミ「ふーん、まあ恋敵の颯太に対して優越感得られるんだしいいんじゃない?」ニシシ
集「ツグミ…そういうことは…」
ツグミ「ごめんごめん、冗談だから怒らないでよ」アハハ
集「もう……」
ツグミ「でも…どうするの?」
集「どうするって?なにが?」
ツグミ「れ・ん・あ・い」
集「な、なに言い出すんだよ……」
ツグミ「君、いのりのこと実際はどう思ってるの?」
集「どうって言われても、それは……」テレテレ
ツグミ「あ~~はいはいごちそうさま」
集「ううう…」
ツグミ「でも、好きなら早く告白した方がいいと思うけどな~~」
集「そ、それは…自分でもまだよくわからないんだ…」
ツグミ「ふ~ん、そっか」
ツグミ「仕方ない、じゃあ私が手伝ってあげましょうか」
集「え?」
ツグミ「集の恋愛が成就する手助けよ」
集「いや、そんなのいいよ…!」
ツグミ「綾姉のことのお礼もあるし、遠慮しない遠慮しない」
集「ええ~~~…」
ツグミ「んじゃまず、直接本人に告白ってのもあれだから」
集「う、うん」
ツグミ「いのりんの人形で練習しましょう~」
集「に、人形…?」
ツグミ「そそ、私のヴォイドなら本物瓜二つで作れるでしょ」
集「ああ、そういうことか…」
いのりん「……」
ツグミ「はい、じゃあ集、はじめて」
集「え、えっと……」
ツグミ「…」
集「ぼ、僕は君が…えっとその…」
集「君さえいてくれればっていう時期もあって…情けなくて申し訳ないんだけど…」
ツグミ「……」
集「僕は…君が……!」
集「えっと…だから…」
ツグミ「あ~~~駄目ねこれは…」
集「え…?」
ツグミ「この方法じゃ集には意味ないってこと」
集「じゃ、じゃあ…」
ツグミ「やり方変えよ、う~んそうねぇ」
集「……」
ツグミ「単純だけど、ラブレターね」
このSSまとめへのコメント
ちらっと見に来たけどなんでニセコイなん?カテゴリはギルティクラウンでしょ?