来ちゃったねこの時が
ここで俺はどんどんssを書くけど、その中で皆さんの新作に対する思いとか是非書いてください

ゴジラ「いやあ、来ちゃったよ来ちまったよ！俺の復活！」

ガメラ「良かったですねゴジラさん」

モスラ「日本でも復活したいって言ってましたもんねえ」

ゴジラ「復活の話は知ってたんだけどな、こないだ監督が決まったってえことらしくてな、もう叫ばずにはいられないわけよ」

ガメラ「俺も復活したいなあ」

ガメラ「正直な話、ゴジラさんが日本復活に踏み切れたのはハリウッドでの復活が大きいじゃないですか」

ゴジラ「まあ、そうだな」

ガメラ「ハリウッドでの収入とか出来映えとか、そういうのに影響されて製作するって決めたじゃないですか」

ゴジラ「そうだな」

ガメラ「つまりそれって、実績があったから復活したわけじゃないですか」

ゴジラ「...そうだな」

ガメラ「...俺の実績ってありますか？」

ゴジラ「...」

ガメラ「少し視点を変えますよ」

ガメラ「モスラさんって単体での実績ってないじゃないですか」

モスラ「おい」

ガメラ「でもですよ？次のハリウッド映画にどんな役にせよ出られるらしいじゃないですか」

ゴジラ「そうだな」

ガメラ「もしかしたらそれに影響を受けて、モスラさんは日本復活版ゴジラに出られるかもしれないじゃないですか」

モスラ「なるほど」

ガメラ「でも俺に至っては、どう考えたってハリウッドでゴジラさんの作品に出られるとは思えないんですよ」

ゴジラ「まあ、会社が違うからなあ」

ガメラ「ってことは俺が日本復活するためにはハリウッドでの、ガメラ作品としての復活が前提なわけで」

ガメラ「それって今のゴジラさんのハリウッドでの売り上げを見るに、ずっと先のことですよね」

ガメラ「つまり俺が日本復活する可能性は...」

ゴジラ「待てガメラ」

ゴジラ「海外で、お前は俺ほどは人気がないかもしれないが、それでも怪獣としての人気は根強いものがあるんだぞ」

ゴジラ「ずっと先って言っても、それは近い未来の話なのかもしれない」

ゴジラ「希望があるうちはネガティブに考えるものじゃないぞ」

ゴジラ「少なくとも、ガメラ作品の特撮技術は優れたものがあるし、それが日本復活版の俺に受け継がれているかもしれん」

ゴジラ「お前の実績が、俺の中で生き続けるかもしれないんだからな」

ガメラ「...確かに」

モスラ「まあ、全部『かもしれない』ですけどね」

ゴジラ「そうなんだよなあ...偉そうに『俺の中で生き続ける』とか言ったは良いが、それもまだまだ分からないことばかりなんだよな」

ガメラ「今作の総監督は庵野監督でしたっけ？」

モスラ「監督は樋口監督でしたね」

ゴジラ「そうだな。直接ゴジラに関わった監督ではないな、二人とも」

ゴジラ「それが少し不安な所でもあるんだよなあ...」

ゴジラ「まず本編の監督だが」

モスラ「ストーリーとかそういった所の監督ってことですかね」

ガメラ「総監督って立ち位置に近いんじゃないですか？」

ゴジラ「うーん、まああと人間ドラマの監督とかだな。勿論脚本とは別物だ。あくまで特撮以外の監督、って捉え方で良いんじゃなかろうか」

ゴジラ「とまあ本編の監督については、ここではあまり多くは語らない」

ゴジラ「正直な話、ゴジラ映画に置いて人間ドラマを重点的に見る人はいないわけで」

モスラ「主役は怪獣ですもんね」

ガメラ「だからといって人間ドラマを適当にして良いってわけじゃあないですけどね」

ゴジラ「ここではゴジラ作品の肝となり続けた特技監督に注目したい」

モスラ「特撮映画の心臓と言っても良い存在ですね」

ガメラ「特技監督の采配で俺達の見せ方が決まっちゃいますからね」

ゴジラ「ここで、歴代の特技監督を振り返ってみたい。どういう方がどういう見せ方をしてきたかってのが分かるだろうしな」

ゴジラ「昭和ゴジラは円谷監督、有川監督、本多監督、中野監督の順に作品を担当している」

ゴジラ「有名どころで言えば、中野監督は引退してしまっているし、他の三人は亡くなっている」

ゴジラ「だが昭和のゴジラ文化を守り続けた偉大な特技監督達だな」

モスラ「私は全監督にお世話になってますね、監督じゃなかったとしても」

ガメラ「あれ、俺だけすっげー蚊帳の外な感じ」

ゴジラ「平成になると、ほとんどの作品で川北監督が担当するようになる」

ゴジラ「シリーズを通して同じ特技監督であったことで、ゴジラを生物として描くという川北監督の方針は、見ている観客達にとっても凄く伝わりやすかったんではないだろうか」

ゴジラ「vsシリーズをよく知っている人は多いし、川北監督もファンの間では有名だったろうが、この方も去年の12月に亡くなっている」

モスラ「やっぱり私もお世話になってますね」

ガメラ「あやっぱ俺蚊帳の外だ」

ゴジラ「2000年以降は鈴木監督、神谷監督、菊池監督、浅田監督の順で担当しているが」

ゴジラ「色んな意味で2000年以降の作品は、本編の監督の方が有名なんじゃなかろうか。特に金子監督と北村監督だ」

ガメラ「金子監督！？ガメラも担当した監督じゃないですか！」

ゴジラ「そうだな。そのせいもあってか、金子監督の作ったゴジラ作品、大怪獣総攻撃はゴジラ作品の仲でも異色の作品となっているな」

ゴジラ「歴代最も凶悪なゴジラだし、強く記憶に残ってる人も多いだろう」

モスラ「ハム太郎さんと同時上映してましたもんね」

ガメラ「うわあ」

ゴジラ「何その反応」

ゴジラ「北村監督の方は...まあ、最もアクションじみたゴジラ作品だったかな、人間も俺も」

ガメラ「ガメラの監督と言えば、今回監督をする樋口監督もじゃないですか！これはいけますって！」

ゴジラ「今気付いたのか。...まあそう、樋口監督も何を隠そう平成ガメラ三部作の特技監督だ」

ゴジラ「そして平成ガメラ三部作の特撮技術は凄いものがある。多くの特撮ファンが見惚れたシーンも多いはずだ」

モスラ「イリスさんが月をバックに飛ぶシーンとか、凄く美しかったですよねえ」

ガメラ「俺の空中戦とか全体的にかっこよかったでしょ？でしょ？」

ゴジラ「今回、日本でゴジラ作品が復活するとの話が上がって、多くのファンが監督が誰になるか期待してただろう」

モスラ「今回選抜された庵野樋口両監督の他に、金子監督や川北監督の名前も挙がってましたねえ」

ガメラ「じゃあ今回の人選は、何も不思議じゃないし当然のものなんじゃないですか？ファンの思った通りじゃないですか」

ゴジラ「そうだ。ある意味ではファンの期待通り、思った通りの人選なのかもしれない」

ゴジラ「けどなあ、庵野監督のスケジュールに若干不安があるんだよなあ...」

モスラ「あっ」

ゴジラ「庵野監督は特撮好きで知られる監督だ。変な所で妥協はしないと思うし、ネットにも上がってるコメントを見るに、きっとファンの中でも多くの期待と不安があることを知っていると思う」

ゴジラ「けど庵監督は有名なアニメ、エヴァ作品の製作も同時に行っている。二つの作品を同時進行でやることはいくらなんでも大変なことなんじゃないだろうか」

ゴジラ「そしてなにより2016年公開に間に合うのだろうか...」

ガメラ「ハリウッド版の続編は2018年ですね」

ゴジラ「おそらくこの日本復活版ゴジラは、一部のファンの間で何かとハリウッド版ゴジラと比較されるだろう」

ゴジラ「制作費も全然桁違いの中で...それでもハリウッド版に負けないような迫力のある作品にしてもらいたいというのは、高望みなのだろうか...」

ガメラ「大丈夫ですよゴジラさん！何より樋口特技監督ですし！」

モスラ「それに、日本人の特撮ファンの監督です。ハリウッド版に負けたくないという気持ちは、きっとあるはずです」

ガメラ「期待するしかないですよ！俺達にはただ待ってることしか出来ないわけですし」

ガメラ「あわよくばシリーズかしてくれるのを期待しましょう！」

ガメラ「そしてあわよくば日本のスクリーンでやりましょうよ、ゴジラvsガメラ！」

ゴジラ「...そうだな。無駄にあれこれ考えるのはやめだ。あと一年、期待して待たせてもらうとするか」

モスラ「そういえば、新作について分かってることは監督以外はないんですか？」

ゴジラ「ん？そうだなあ...」

ゴジラ「そうだ、今作のゴジラは過去最大級になるそうだ。ギャレゴジ君を早くも抜くわけだな」

ガメラ「それは大きいですね」

ゴジラ「まあ正直ギャレゴジ君も大きさがコロコロ変わってるように見えるし実際大きさなんてあんまり...」

ガメラ「それ以上はいけない」

ゴジラ「それとこれは完全な推測になるんだが...」

モスラ「お？」

ゴジラ「樋口監督が『来年、最高で最悪の悪夢を皆様にお届けします』と言ってる所から察するに、俺はどうやら破壊者として...少なくとも救世主として描かれることはないんじゃないかな」

ガメラ「それって初代を意識...ってことでしょうか」

ゴジラ「今作の俺の足跡画像があるんだがな、結構初代に似ている指のつき方をしているぞ」

モスラ「ということはつまり...？」

ゴジラ「ただの憶測にすぎんがな」

ゴジラ「...とまあ、色々考えてもだな、やっぱり期待してしまうのだよ、ゴジラ日本復活にな」

ガメラ「ファンはみんなそうですよきっと」

モスラ「待ちましょう！2016年を！」

ゴジラ「こうしてゴジラ文化がまた復活し、日本で放映されるんだ」

ゴジラ「それだけでも素晴らしいことじゃないか」

ゴジラ「結果どうなるかはまだ分からないが、この現在のゴジラ文化復活をまずは喜ぶとしよう」

ゴジラ「東宝、復活ありがとう！」






終劇！