惨敗したアジアカップを“コピー”したような前半。
僕は基本的に、今日みたいな日本に“ゲスト”を呼んで行なう親善試合は前半しか評価しない。
だって、後半は必ずと言っていいほど相手の足が止まるし、交代は6人もできるんだからね。
そういう意味では、ウズベキスタン戦は結局5-1で勝ったけれど、日本のパフォーマンスは低調だったよ。
前半に限れば1-0で、しかも青山の“事故のような”ミドルシュートが決まっていなければ、どうなっていたか分からない。
そういう意味では、ウズベキスタン戦は結局5-1で勝ったけれど、日本のパフォーマンスは低調だったよ。
前半に限れば1-0で、しかも青山の“事故のような”ミドルシュートが決まっていなければ、どうなっていたか分からない。
チャンスを作ったように見えるけど、最後を決め切れない。まるで惨敗したアジアカップを“コピー”したような前半だった。
内容は、むしろウズベキスタンのほうが良かったんじゃないかな。日本は展開力がなかったし、細かいパス回しの質も低かった。
選手一人ひとりのプレーもパッとせず、特に本田と香川は本当に良いところがなかったよ。
ミランやドルトムントの試合なら、前半だけで交代だったんじゃないかな。それほど悪かった。
試合のペース配分も酷い。序盤で飛ばし過ぎて、前半の半ば過ぎからは息切れ状態に陥ったね。
最初から早い段階での交代を意識していたのかもしれないけど、それで強化につながるのかな。
45分も持たないサッカーなんて、3人交代の試合では実現不可能だよ。
後半に相手の足が止まって日本の動きが良くなったように見えるけど、それは錯覚なんだ。
国内の親善試合でよくあるように、相手の疲労と6人交代の恩恵が重なっただけ。チュニジア戦も同様の試合展開だったよね。
もっと言えば、チュニジア戦で結果を残せなかった宇佐美、川又といったメンバーが、
ウズベキスタン戦の後半でゴールに絡んだことがなによりの証明なんじゃないかな。
後半から出た選手ばかりが得をする展開。もうこんな試合は見飽きたよ。
つまり、こういう試合なら日本はほとんどの場合で勝てるんだ。アギーレの時もそうだったし、
ザッケローニの時、もっと言えば原さんが代理で指揮を執った時だって勝った。
でもね、肝心のブラジル・ワールドカップはどうだった? 今年のアジアカップはどうだった? そこから全く反省が見られないのは悲しいよ。
はっきり言って、この2試合はアギーレが監督でも勝てたと思う。決してハリルホジッチのおかげじゃないし、日本が前進したわけでもない。
確かに、ハリルホジッチはトルシエ以来の面白い人だよ。喋りも上手いし、リフティングや腕立て伏せだって見せる。
まさに“演出家”だよね。その面では、協会やメディアの“興行”とは相性が良いのかもしれない。
協会はハリルホジッチを褒め称えているけど、それはアギーレを呼んだのが失敗だったと認めていることになるんだ。
八百長疑惑がなければ、今でもアギーレが指揮を執っていたはずだからね。八百長のおかげで日本が強くなったのかな。冗談じゃないよ。
明日の朝刊が楽しみだね。どうせ宇佐美が一面でしょ。メディアは新しいものにすぐ飛びつくからね。
武藤はなんだったの? 柿谷はどうなったの? いつも反省や分析はどっかに置いてくる。「いい加減にしろ」と言いたくなるよね。
宇佐美にしろ、まずは先発で90分間出て結果を残し、香川が慌てる、本田が慌てる、そこまで行かないと評価はできないし、世代交代とは言えない。
そのためには、選手が本気で競争できる土壌がないといけない。それが今の日本にあるとは、どうしても思えないんだ。
とにかく、もっとみんなが地に足をつけて日本の強化を考えていかなきゃいけないよ。
誰が出ても勝てるような相手との試合に勝って浮かれているようじゃ、また同じ過ちを繰り返すだろうね。
ワールドカップごとの4年のサイクルで、その時その時が盛り上がって、本番では結果を残せない。
そんなルーティーンの興行をこの先も続ける気なんだろうか。日本が強くならなくても儲かれば良い、
瞬間的に盛り上がれば良い。それじゃ、いつまで経っても先に進めないよ。
まずは、しっかりとした強化につながる試合を海外でやるべきだ。
協会は今期黒字だったらしいけど、儲けよりお金を使うことを意識してほしいよね。
最低でもワールドカップに出たレベルの国と試合をしてもらいたい。例えば、アルジェリアなんかいい相手だと思うよ。
言わずもがな、ハリルホジッチの“古巣”だ。そこでこそ、日本の選手と監督の“本当の力”が見られるんじゃないかな。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150401-00010003-sdigestw-socc
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