遊馬「十代さん!?」
小鳥「何の卵なの?」
十代「真紅眼の黒竜って知ってるか?」
遊馬「ああ!」
小鳥「じゃあこれって」
十代「真紅眼の黒竜の卵だぜ!」
遊馬「ふーん・・・産まれるの?」
十代「孵化させてみるか?」
遊馬「マジかよ十代さん!」
十代「何事もチャレンジじゃないのか、遊馬?」
遊馬「だよな!」
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遊馬「温めたらいいのか?」
十代「小鳥って名前だから小鳥がやれば効果あるんじゃねえかな?」
小鳥「どうしてよ!」
十代「はははは、冗談だって冗談」
遊馬「名前とか付けてもいいのかな?」
十代「いいんじゃないか?」
小鳥「でも何で卵が」
十代「デュエルモンスターの次元から落ちたんじゃないか」
遊馬「って事はこいつの親が居るかもしれないんだよな」
十代「まあな・・・親か・・・」
遊馬「始めた見た奴を思い込むんだよなモンスターって」
十代「弱ったな・・・遊馬はどうしたい?」
遊馬「生まれる瞬間も見たいけど親が可哀想だぜ」
カイト「凌牙お前も卵がどうとか言われて来たのか」
シャーク「ああ」
遊馬「来たな2人とも」
カイト「それが例の卵か」
シャーク「石っぽいな」
十代「モンスターの卵だからな」
カイト「孵化させるのか?」
遊馬「いや親が居るかもしれねえんだよ。考えて見たら」
シャーク「いいんじゃねえか?無くしたと思ったらすぐに来るはずだろうぜ」
カイト「それに卵を落とした時点でそいつは親の資格が無い」
小鳥「どうして?」
カイト「卵は言わば胎児のようなものだ。危機感というものが無い」
遊馬「落とした奴だってわざとじゃねえかも知れないんだから」
ドラゴン・ウィッチ「その卵!」
遊馬「ん?誰だあいつ」
ドラゴン・ウィッチ「返せ!それは私の卵だ!」
シャーク「待てよ!人間が卵なんて産むわけねえだろ!」
ドラゴン・ウィッチ「私が産んだんじゃない!」
カイト「こいつモンスターだぞ」
小鳥「やだ!ヒビが!!」
ドラゴン・ウィッチ「ほら見ろ!」
十代「こいつは真紅眼の黒竜の卵だぜ、どうして欲しいんだ」
ドラゴン・ウィッチ「私のだからだ」
遊馬「名前書いてねえじゃねえか!何が目的なんだ!」
カイト「時期に産まれるぞ、この卵」
ドラゴン・ウィッチ「デュエルだ!私が勝てば貰うぞ!」
遊馬「デュエル?デュエルならやってやるぜ!」
十代「ここは俺にやらしてくれよ。遊馬は卵を守ってくれ」
ドラゴン・ウィッチ「神竜アポカリプスを召喚!やれ!!」
十代「ネオス!」
アポカリプス「シャーッ!」
ネオス「ジュワッ!」
ドラゴン・ウィッチ「ネオス・・・お前は十代か?」
十代「俺を知ってんの?もしかして有名人ってか?」
ドラゴン・ウィッチ「ああ・・・だが何故、私の卵を」
十代「これは誰のものでもねえだろ・・・そもそもこれは」
ドラゴン・ウィッチ「問答無用!」
アポカリプス「シャーッ!」
ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!!」
ドドドドドドドドドド
アポカリプス「シャッ!?」
ドラゴン・ウィッチ「噂通り強いな・・・遊城十代!」
小鳥「産まれちゃうよ遊馬!」
遊馬「デュエルモンスター次元は広いしこいつの親を見つけられねえし・・・どうすりゃいいんだよ!」
シャーク「あいつを見てどう思う?」
カイト「真紅眼の黒竜は別名・可能性を持たらす竜と呼ばれている」
シャーク「あいつが悪ならそれを使って」
カイト「間違いなく俺達に襲いかかる脅威になるだろうな」
遊馬「とりあえず勝ってくれ十代さん!」
ドラゴン・ウィッチ「ならば切り札を使おう・・・私は私自身とアポカリプスでオーバレイ!」
ドラゴン・ウィッチ「2体のモンスターでオーバレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
シャーク「エクシーズ召喚!?」
クィーンドラグーン「竜魔人クィーンドラグーン!」
十代「エクシーズ召喚か・・・ワクワクするぜ!」
クィーンドラグーン「遊城十代!卵を返せ!」
十代「返せって言われても、証拠がねえんじゃ」
クィーンドラグーン「返さねばお前をデュエルで倒すぞ!」
十代「危ねえッ!」
遊馬「あいつ何か・・・」
小鳥「遊馬・・・産まれちゃた」
黒竜の雛「ピーピー」
カイト「とりあえず本来の親に合わすまで目隠してしてやれ」
小鳥「う、うん」
クィーンドラグーン「返せ!返せ!返せ!」
十代「すげえ必死だな・・・このままじゃやられちまうぜ!」
カイト「・・・思い出したぞ!」
シャーク「何がだよ!?」
カイト「ドラゴン・ウィッチはドラゴンの守護者と呼ばれている・・・もしかしたら本当にあいつのかもしれんぞ」
遊馬「十代さん!こいつとデュエルしてどんな感じだ!?いつもと違うか!?」
十代「どんな・・・ヘヘヘ、そうだよな。すっかり忘れちまってたぜ」
クィーンドラグーン「よそ見をするな遊城十代!」
ゴッ
クィーンドラグーン「な、何故避けなかった・・・」
十代「ありがとよ遊馬・・・なあ、詳しく訳を聞かしてくれないか?」
シャーク「だからそいつは悪い奴かもしれねえだろ!いきなり襲いかかって来たんだぞ!?」
遊馬「それだけ必死だったんだろうぜ。度重なるデュエルモンスターとのデュエルで俺達は」
カイト「すっかりデュエルモンスター次元からのモンスター=悪と決めつけていたかもしれんな」
シャーク「・・・そうだな」
十代「マジで痛え・・・聞かせてくれよ。落ち着いてさ」
ドラゴン・ウィッチ「それは私が一人前になった証にもらったものなんだ。だから焦って」
十代「喜びすぎて落としちまったってか?」
ドラゴン・ウィッチ「そうだ・・・だから」
十代「そうか・・・けど襲いかかって来たのは俺達にも責任あるけど、落としちゃダメだぜ」
ドラゴン・ウィッチ「すまなかった」
十代「まあ俺達も勝手に孵化させようとしたからな。遊馬達は叱らねえでくれよ、俺が言い出した事だしさ」
小鳥「はい」
ドラゴン・ウィッチ「こ、これか・・・」
カイト「それを育てて真のドラゴン使いになるのか?」
ドラゴン・ウィッチ「そうなる」
シャーク「まあ・・・頑張れよ。疑ったりして悪かったな」
遊馬「かっとビングだぜ!」
ドラゴン・ウィッチ「かっとビング?」
遊馬「ああ!かっとビングだ!」
ドラゴン・ウィッチ「かっとビングか・・・」
ドラゴン・ウィッチ「だが落とした私にこいつを育てる資格はあるのか?」
十代「あるさ!そうだろカイト?」
カイト「ああ・・・そうだな」
十代「誰だって失敗するぜ!ここに居るカイトや凌牙だって完璧に見えて失敗する事もあるよな?」
遊馬「カイトもシャークも割りとドジな部分があるもんな。俺もだけど」
十代「だから頑張れよ。そして今度はもっと楽しいデュエルをやろうぜ!」
ドラゴン・ウィッチ「十代・・・」
ドラゴン・ウィッチ「わかった・・・立派に育ててみる」
カイト「俺もドラゴン使いだ。何か困った事があれば相談に乗ってやる」
シャーク「俺の仲間にミザエルって奴が居てな。一度家に遊びに来てもいいぜ」
遊馬「デュエリストもデュエルモンスターも助け合いだぜ!」
ドラゴン・ウィッチ「なら・・・また来てもいいか?」
遊馬「当たり前だぜ!大歓迎だ!!」
小鳥「ドラゴン使いなら遊星さんも遊矢くんもそうなるよね?」
ドラゴン・ウィッチ「十代はドラゴン使いでは無いんだったな」
十代「まあな」
遊馬「そういや何で十代さんの事を知ってる感じなんだ?」
ドラゴン・ウィッチ「十代と三沢大地と言えばデュエルモンスター次元では有名なデュエリストだ」
遊馬「かなり有名人なんだな。っていうか三沢って誰だ?」
ドラゴン・ウィッチ「それではまた、迷惑をかけてすまなかった」
遊馬「絶対にまた来いよー!」
小鳥「大切に育ててあげてねー!」
十代「じゃあ俺も行くとするか」
カイト「もう行くのか?」
シャーク「修行の続きって奴か?」
十代「何か遊星の次元で不穏な動きがあるらしいんだ」
遊馬「俺も行くぜ十代さん」
十代「ん?大丈夫だって!遊星だぜ?ちょっと様子見に行くだけだ」
十代「それに遊馬はもっと遊べ遊べ!まだまだ若いじゃねえか!大人になったら遊べねえぞ?」
遊馬「遊びって?」
十代「ああ!」
カイト「ならデュエルでもするか」
シャーク「どうだ遊馬?俺とお前とカイトでデュエルってのは!」
遊馬「そうだな・・・やろうぜ!」
十代「小鳥もデュエルやるのか?」
小鳥「遊馬が教えてくれてるの」
十代「そうか、いつか俺ともデュエルしようぜ」
小鳥「うん!」
数日後
遊馬「なあ小鳥」
小鳥「う、うん」
遊馬「何でデュエリストって人の話を聞かねえんだ。この前だってちゃんと話し合えばどうにかなったろ」
小鳥「デュエリストってみんな人の話を聞かずにデュエルを開始する傾向あるから」
遊馬「そこんとこ反省しねえとな・・・」
小鳥「けどモンスター一体ぐらい欲しいよね!あの卵から産まれた・・・」
遊馬「小鳥」
小鳥「・・・」
遊馬「もしも育てても餌や住ませる場所はあるのか?デカくなるぞ」
小鳥「そ、それは」
遊馬「軽率な考えはやめろ」
小鳥「ごめんなさい・・・」
遊馬「そういう奴が居るから捨てられるペットが増えるんだ」
小鳥「うん・・・」
遊馬「人間の身勝手な行動に振り回される動物の事を少しは考えろってんだ」
終
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