ifの日常
多分えたる
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あと即興なのでぐだる
さやか「…ごめんなさい、私もう帰るね」
恭介「え?まだ注文すら…」
さやか「ごめんなさい」
足はじんじんと痛むのに進む足取りは自然と早かった
恭介も追いかけようと席をたってくれたけど、私の様子をみて困ったように立ち尽くしている姿がうっすらと視界のはしにみえた
とにかくここから離れたかった
けど離れても離れても恭介とのこの3ヶ月の思い出は離れない
目にうつる景色の中にいつかの私と恭介が二人、歩いてる姿が見えるような気がする
涙がでそう
思い出か涙か、振り切りたくて走るのに近かった私の駆け足は慣れないヒールで駆け出した
どこまで走ったのかわからない
まったく見知らぬ風景の中を走っていることに気がついて顔を上げた途端、ぬかるんだ地面に足がさらわれた
さやか「…あっ!!」ズシャ
さやか「…ヒールなんてはいてくるんじゃなかった」
いつのまに、コンクリートの地面から土の地面にかわっていたのだろう
さやか(痛い…)
起き上がるのも億劫だ
このまま、ずっと倒れていようか
けどそういうわけにはいかない
梅雨の時期で朝は雨だった
ころんでしまってせっかくのオシャレも台無しだけど、今はそれがありがたかった
さやか(ひらひらのスカートも可愛いけど、泥だらけの私の方が私らしいや)
あはは、と自然に乾いた笑いが漏れた
さやか(けどここ、ホントにどこなんだろ)
周りを見渡せば鬱蒼と茂る木々
小さめの古い洋館が少し先にある
発展した三滝原ではあまり見たことがない木造の建築
さやか(もしかして三滝原から出ちゃったのかな)
道に迷ったという不安は確かにあったし、一本道に抵抗はあったけど、今は足の痛みをどうにかしたかったし、戻りたくなかった
それにこれは私の好奇心だった
眠たいのでまたあとで
見滝原だったのか、気をつけます
できればちゃんと終わらせたいけど
終わり方がわからんのだ
つづきかきます
洋館を目指して近づいてみると、レンガで造られた塀に小さな木製のドアがあった
あきらかにそれは玄関口とは思えない
さやか「入ってもいいのかな…」
さやか「それによく考えたらこんな人気のないところに人がすんでるかも怪しい…」
見滝原だったのか、気をつけます
終わりたいけど、終わり方がわからんのだ
続き書きます
ごめん、ちゃんと書き込めてた
もういちどかく
洋館を目指して近づいてみると、レンガで造られた塀に小さな木製のドアがあった
あきらかにそれは玄関口とは思えない
さやか「入ってもいいのかな…」
さやか「それによく考えたらこんな人気のないところに人がすんでるかも怪しい…」
ドアに手をかけてみると、鍵はかかっていないようだ
奥を除きこむように様子を伺いながら少しずつ、少しずつ中へ入っていった
入るとすぐに長い黒髪の人影をみつけた
さやか「…」
チョキン チョキン
この家の主は庭の手入れしているようだ
私の存在には気づいていない
チョキン チョキン
私はその音のする方へ歩いていった
私が彼女の元へたどり着く前に
黒髪の人影がこちらを見た
黒髪「…あら、いらっしゃい」
黒髪の少女…と言うには少し大人びている、女性と呼ぶには少し幼い不思議な雰囲気の彼女は、庭に知らない人がいるというのに特別驚いた様子もない
さやか「そのハサミかしてください」
黒髪「これを?…別にいいけど、何に使うの?」
さやか「あっ、ぁしが…」
歩くのをやめたからだろうか、つま先の痛みが今になって感じられる
痛みでなのか、悲しさなのか、それとも安堵なのか、視界がぼやける
彼女はハサミを差し出してくれていたが受け取ることはできなかった
あんまりかいていないけど、また
雰囲気(笑)をめざしてるので童話チックは嬉しい
今日は比較的丁寧に文章をかいたつもり
書きます
彼女の手は、ハサミを宙にうかしたまま動かない
どうすればいいのかとぶらぶらと宙にうかす、ということもせず
ただまっすぐに、私が受け取りやすいように彼女はハサミの"刃"のほうを手ににぎって差し出している
ハサミをかして欲しいと申し出たのは私なのに受け取らないのは申し訳なかったが、受け取る方が申し訳なかった
「まさか、髪でも切ろうとしてたの?このハサミで」クスクス
彼女はハサミを持っていない方の手で口に添え、いたずらそうに笑う
あながち、的外れでもない
私も自然と笑みがこぼれた
ためとどめた涙が落ちてゆく
髪を切る、それもいいかもしれない
彼女は「こんな所だし、お客様は珍しいの、馴れ馴れしくてごめんなさいね」と家の中に招いてくれた
むしろ馴れ馴れしくしたのは私の方でいったい彼女のどの行動が馴れ馴れしいといっているのかわからなかったが、招き入れてもらい彼女の言う"お客様"が、私が思っていた"お客様"とは違うということに気がついた
ここはどうやらお店のようだ
喫茶店だろうか、本来ならカウンター席だろうカウンターにはカゴごとに種類の違う焼き菓子や良い香りのする干し草…ポプリといえばいいのだろうか_が陳列している
ううう、これではまるで喫茶店に入って誰もいないからとずかずかと庭まで勝手に押し入り、ハサミを借りに来たと思ったら結局ハサミを受け取らない、というめんどくさそうな客だと思われただろうか
…間違ってはいない
人が住んでいるいないに関わらず、私はあの扉を押しただろう
一応ここまで
今日はまた書くかもしれない
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