イリヤ「切嗣に会いに日本に行ってから10年経った」 (1000)

このスレは


イリヤ「暇だからキリツグに会いに日本に行く」
イリヤ「暇だからキリツグを追いかけて日本に行く」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414685418/)
イリヤ「暇だからキリツグに会いに日本に行く」ウェイバー「後編」
イリヤ「暇だからキリツグを追いかけて日本に行く」ウェイバー「後編」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415320550/)


の続編となっております。

・選択肢によって展開が変わる
・思いつき進行
・DEADまみれ
・タイガー道場
・ご都合主義
・原作無視
・猟奇

以上の点が含まれる(可能性がある)ので、許容出来ない方はなにも言わずにブラウザバックする事をオススメします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422939722

切嗣「僕はね、正義の味方になりたかったんだ」

士郎「なりたかった?」

切嗣「うん。でも困った事に正義の味方は期間限定でね、大人になると名乗るのが難しくなるんだ」

切嗣「そんな事、もっと早く気付けばよかった」

イリヤ「切嗣……」

士郎「そっか、じゃあしょうがないな」

切嗣「あぁ、しょうがない」

イリヤ「でも、切嗣はかけがえのない大切なものを守ったわ」

切嗣「そうだね。でも、僕は……多くのものを失ってきた」

切嗣「結局、正義の味方になる事も出来ずに……ね」

士郎「ならさ、俺が正義の味方になってやるよ」

イリヤ「士郎?」

士郎「爺さんはもう大人だから無理だから、代わりに俺が正義の味方になる」

切嗣「士郎、それは……」

士郎「大丈夫、爺さんの代わりに俺が大切なものを守るから」

イリヤ「大丈夫よ切嗣、士郎には私がついてるもの。弟を守るのは姉の役割よ」

切嗣「そうか……あぁ、安心した」

……て

………きて……

起きて………!



士郎「(誰かが起こしに来た声が聞こえる。この声はたしか……)」



1:イリヤ
2:桜
3:ワカメ


選択安価 安価下2

イリヤ「士郎、起きて!」

士郎「……おはよう、イリヤ。今日も朝早いんだな」

イリヤ「もう、また土蔵で寝てるんだから。桜とセラがご飯作ってくれてるから早く顔洗って来なさい」

士郎「っと、わかったわかった」



俺は衛宮士郎。10年前に大火災で家族と記憶を失った所を爺さんに引き取られて養子になった。

爺さんは5年前に亡くなってしまったけど、義妹のイリヤがいるし、セラとリズも家の手伝いをしてくれてるから一人じゃない。

ついでに、藤村先生も神出鬼没だけど……


土蔵で寝ていたのは、魔術の鍛錬をしていてそのまま寝てしまったからだ。

こんな事がしょっちゅうあって、イリヤもほとんど呆れている状態だ。




士郎「おはよう皆」ガラッ

桜「おはようございます、先輩!」

セラ「また土蔵で寝ていたのですか。風邪をひいたらどうするつもりですか」

士郎「ごめん」

セラ「だいたいあなたは何時もリズ「セラ、うるさい。ご飯冷めちゃう」

セラ「……ごほん」

イリヤ「いいから食べましょう?食事の時位美味しく楽しくしなきゃ」

士郎「そうだな。いただきます」

「「「いただきます」」」

桜「そういえば姉さんが言っていたんですけど、近い内に先生が帰って来るそうですよ」

士郎「先生が日本に?5年ぶりじゃないか!」

イリヤ「あれ、士郎は手紙……見てないんだっけ」

桜「詳しい事情は話せないけど、大事な用事がある……らしいです。来日のついでに、私達の修行の成果も見てくれるそうですよ」

士郎「そっか。俺は中々成長出来てないけど、3人ともすごく成長してるからきっと驚くと思うぞ」

イリヤ「士郎も十分成長してるわよ。投影魔術なんていう変わった魔術だから比べる対象が近くにいないだけで」

士郎「そうだったらいいんだけどな。未だに武器関係しか投影出来ないのも不便だろ?」

イリヤ「そこは向き不向きの問題だからしょうがないわ」

桜「そうですよ先輩、先輩の魔術は他の人にないオンリーワンの才能なんです、誇っていい位です!」

士郎「そうだな、うん。……よし、学校が終わったらまた練習してみよう」

イリヤ「また夜ふかししたらだめよ?」

士郎「分かってる。ってもうこんな時間か」

桜「早くしないと遅刻してしまいますね。行きましょう」

イリヤ「あ、待ってよー!」

セラ「忘れ物はしないでくださいね」

リズ「……」モグモグ

桜「では先輩、また後で」

イリヤ「人助けもいいけど、ほどほどにしなさいよー」

士郎「わかってるって」

士郎「……」

士郎「さて、今日も一日頑張りますか」

士郎「(とりあえず今日はどうしようかな)」



1:そういえば今日は藤村先生を見てないな
2:一成から依頼があったな
3:遠坂に先生の事を聞いてみよう
4:慎二「よう衛宮!」

選択安価 安価下2

慎二「よう衛宮!」

士郎「慎二か。この間の大会見てたぞ。ベスト4なんてすごいじゃないか」

慎二「ベスト4?僕にとっては優勝出来なかった事自体が悔しいね」

士郎「負けず嫌いだからな……でも、相手があれだとしょうがないと思うぞ」

慎二「分かってるさ。世界中のゲーマーが集う大会であいつらと当たる事位」

士郎「それでも世界大会でベスト4って相当だと思うぞ。慎二だって、実質人間代表って言われてる位じゃないか」

慎二「実質人間代表って、まるで僕があいつらと次元が違うみたいな言い方だな」

士郎「いや、だってあれは文字通り次元が違うだろ」

慎二「……そうだな。英雄王を名乗っているだけあるよ、あの金ぴか」

慎二「だがそれでもだ!あいつに負けるのはまだわかる。けど僕が3位決定戦でどこの馬の骨とも知れない奴に負けた事が納得いかない!」

士郎「JINACOだっけ?確かに聞いた事ない名前だったな」

慎二「普段ネットでお山の大将していた奴が重い腰をあげたとか騒がれていたけどね。くそ、ネットの大将に負けたと思うと腹が立つ」

士郎「でも慎二はすごいな。そこまで登り詰めてまだ上を目指すなんて」

慎二「当たり前さ。目指すからには頂点を目指す。そして次の大会では優勝してやる。その時は衛宮の家でシンジ・オー・祭りだ!」

士郎「なんでさ!?」

キーンコーンカーンコーン


一成「衛宮、少しいいか?」

士郎「どうした一成?」

一成「実はこのストーブなのだが……」


……



士郎「ふぅ、今日も色々とやっていたら遅くなってしまった」

士郎「……イリヤは先に帰ってるのかな?俺も早く帰らないとセラとリズにどやされる」

士郎「まっすぐ帰るか……いや、でも遠坂に話を聞いておきたいからなぁ」



1:遠坂を探す
2:まっすぐ家に帰る

選択安価 安価下2

士郎「遠坂!」

遠坂「あら、士郎じゃない。こんな時間にどうしたの?」

士郎「桜から先生が日本に帰って来るって聞いたから気になって」

遠坂「そっか。士郎は……手紙来てないの?」

士郎「イリヤも言っていたけど、俺の所には来てないぞ」

遠坂「あちゃー、そっかぁ。まぁそれならしょうがないか」

士郎「とりあえず、遠坂も知ってるって事は……」

遠坂「そうよ。ウェイ……ロード・エルメロイ二世が日本に戻って来るのは本当」

遠坂「なんでも、調べ物があるらしいわ。詳しい事は私も聞かされてないからわからないわよ」

士郎「そうか。わかった」

遠坂「それより士郎、ちょっと手見せて?」

士郎「?」スッ

遠坂「……よし、ありがと」

士郎「今のは何か意味があったのか?」

遠坂「なんでもないわ。ちょっとした確認」

士郎「?」

士郎「しかし結局遅くなってしまった」

士郎「セラ、怒ってるだろうなぁ……早く帰らないと」




キィンガキィン


士郎「……?」



ガキィンキィン


士郎「向こうの通りからか……何の音だ?」



1:音の正体を確かめに行く
2:これ以上遅くなる訳にもいかないので帰る


選択安価 安価下2

士郎「これ以上遅くなる訳にもいかないからな。早めに帰ろう」





士郎「ただいまー」ガラッ

セラ「士郎、遅いですよ!」

士郎「悪い、色々やってたら遅くなった」

セラ「……イリヤ様は一緒ではないのですか?」

士郎「先に帰ってるんじゃないのか?」

リズ「イリヤ、全然帰ってない。セラ、心配してる」

士郎「……まさか!?」ダッ

セラ「ちょ、士郎!?」

士郎「(イリヤが帰ってない。まさか何か事件に巻き込まれたんじゃ……!!」)」

士郎「(頼む、無事でいてくれ……イリヤ!)」

「あら、こんな夜中に一人で何処に行くつもり?」

士郎「なっ……一体どこに?」

士郎「……!!」シュン

ガキィン

「へぇ、さっきの弓兵と似たような事をするのね」

士郎「お前は……イリ、ヤ? いや、違う。お前は誰だ?」

「これから死ぬ人間に名乗る意味なんてないわ。じゃあね、裏切り者の衛宮一族」ヒュッ

士郎「っ!」ガキィン

士郎「なっ……がぁああ!!」ドシャッ

「この程度?これじゃあさっきの弓兵の方がずっと強かったわ。あっけない」

士郎「ぐ……あぁ……」

「ま、いいけど。じゃあねお兄ちゃん。楽に殺してあげる」ザクッ

士郎「ぐ……がふっ」

視界が真っ赤に染まる。目の前のイリヤに似た少女は一体誰なのか。

それを考える余裕もすぐになくなり、俺はそのまま永遠に目覚める事はなかった。


DEADEND 安全と思える選択肢が死亡フラグなんてのはよくある事

-タイガー道場-

大河「はいはーい、お久しぶりのタイガー道場!皆元気にしてたー?」

大河「今回の死因は……まぁ難しいわよねぇ。起こっている事を把握せずに無視した事かしら」

大河「客観的に見ると物騒なことにはなるべく関わらないのは正解よ?けどそれが正しいとは限らない」

大河「というより、これからも私から出来るアドバイスはほとんどないわ。強いて言うなら死ぬ気で生きなさい」

大河「ちなみにこのスレでは基本直前の選択肢からやり直すから、その辺よろしくねー」

キィンガキィン


士郎「……?」



ガキィンキィン


士郎「向こうの通りからか……何の音だ?」

士郎「まさか誰かが争っているのか?だとしたら止めにいかないと」




キィンガキィンキィン


アーチャー「ぐっ……!只者ではないと思ったがこれ程とはな」

遠坂「アーチャーと互角に戦うなんて。アインツベルンはどうなっているのよ」

「まだ実戦経験は不足してるけど、その分身体能力は高いわ。そこの弓兵よりもずっとスペックは高い」

アーチャー「悔しいがその通りだ。だが身体能力だけで勝敗が決すると思うな」

「えぇ、思ってないわ。私と違って貴方には手数がある」

「15本も剣を弾いたのにまだ出てくるなんて、同じ剣を一体いくつも持っているの?」

アーチャー「そちらこそ、まさかこの双剣の原点を所持しているとはな」

「これはお爺さまがくれたのよ。英霊と戦うんだもの」

アーチャー「なるほどな。ではこちらも反撃に出るとしよう」




ガサッ



「誰!?」

遠坂「嘘、一般人!?」

アーチャー「どうやら見られていたようだな」

「……はぁ、仕方ないわね。私が始末しに行くから、貴方達は私のサーヴァントの相手をしてなさい」

遠坂「ちょっと待ちなさい!貴女、目撃者を……」

「殺すわ。いっぺんの迷いもなく、ね。バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■ーーー!!」バッ

遠坂「なっ……なによあれ!?」

アーチャー「驚いている暇はないぞ、凛」

バーサーカー「■■■■■ーー!!」

アーチャー「来るぞ!!」

士郎「はぁ……はぁ……」

セラ「士郎、一体どうしたんですか!?」

士郎「セラにリズか……道で……戦い、が」

リズ「イリヤを心配して探しに来たら、士郎が走って来るからびっくりした」

セラ「……どうやら、何かあったようですね。私達に任せて士郎は家に帰りなさい」

士郎「……イリヤは、帰ってるのか?」

リズ「大丈夫」

士郎「そっか。……わかった。けど気を付けてくれよ」

セラ「私達は伊達にメイドを務めていません。早くいきなさい」



……



セラ「……さて、見ているのでしょう?」

「あら、気付いてたの?」

リズ「イリヤ……違う。私達と同じ、ホムンクルス」

「そう。私はアインツベルンが作り出したホムンクルス」

「早速だけど、裏切り者は全員殺すように言われてるの」

「だから……死んでくれる?」チャキッ

セラ「そう簡単にやられると思っているのですか?」スッ

リズ「私達、そう簡単にはやられない」ジャキッ

「10年前の旧型と新型の違い、見せてあげる」

士郎「はぁ……はぁ……」

シーン

士郎「……イリヤ?帰ってないのか?」

士郎「イリヤー?」

シーン

士郎「……いない?」

士郎「まさか、さっきセラとリズが外にいた理由って」

「ここが貴方達の家なのね」

士郎「!?」バッ

キィン

「あら残念。ひと思いに殺してあげようと思ったのに」

士郎「お前はさっきの……!」

「はぁい、殺しに来てあげたわ」

士郎「そう簡単に殺されてたまるか!」シュン

「……へぇ、さっきの弓兵と似たような事をするのね」

士郎「先生の指導を元に鍛えた魔術だ。舐めてると痛い目を見るぞ」

「ふぅん、ならやってみなよ」ヒュッ

ガキィン

士郎「ぐ……がぁ!」ゴロゴロガッシャアン

「なーんだ、この程度?」

士郎「(なんだあれ……力が、桁違いすぎる)」

「ま、普通の人間じゃこの程度よね。小屋みたいな所が死に場所っていうのもあれだけど……すぐ楽にしてあげるから動かないでね」

士郎「ふざけるな……まだ何も成し遂げていないのに」

士郎「こんな所で死んでたまるか……お前なんかに、殺されてたまるか!!」


キィイイイン


「!?」

「この光……まさか貴方が7人目の!?」








セイバー「問おう、貴方が私のマスターか?」

「サーヴァント……まさか、貴方が最後の一人だったなんて」

士郎「えっと……俺は、衛宮士郎」

セイバー「サーヴァントセイバー、召喚に応じ参上した。話は後です、まずは外にいる敵を片付けてからにしましょう」

「こんなタイミングで召喚とは、悪運が強いのね。いいわ、相手してあげる」チャキッ

セイバー「見た所サーヴァントではないようだが……容赦はしない!」ブオッ

「!!」


キィンガキィンキィン



士郎「な……なんだ、あれ」

士郎「早くて、セイバーが押してる位しかわからない」

士郎「なんなんだよ……これ」




セイバー「はぁ!!」キィン

「っ……! さすがにセイバー相手の接近戦は無茶だったわね」

セイバー「どうした、この程度か?」

「はぁ、さすがに私でもサーヴァント相手は荷が重かったか。いいわ、ここで裏切り者も潰しておきたいし」

「後悔しても……知らないから」スッ

セイバー「何をするつもり……まさか!!」バッ


士郎「セイバー、何を……まさか!」



1:やめろセイバー!
2:いや、ここで俺が口を挟むべきじゃない


選択安価 安価下2
一旦ここまで!

士郎「(いや、ここで俺が口を挟むべきじゃない 。セイバーを信じよう)」




「クロエ・フォン・アインツベルンが令呪を……」

セイバー「はぁ!!」ガキィン

「っ! さすがに令呪は使わせてくれないか」

セイバー「当たり前です。何より今はマスターの危機、容赦は一切しない」

「あっそ。でもいいのかなー?今こうしている間にも貴女のマスターの身内が危機に陥っているのに悠長に私と遊んでて」

セイバー「……どういう事だ?」

士郎「なっ……お前、まさか!?」

「今なら特別に選ばせてあげる。私を見逃して身内を助けに行くか、身内を見捨てて私を仕留めるか」スッ

セイバー「待て、逃げるつもりか!?」

「来るなら来なよ。その時は全力で仕留めにいくから」バッ

セイバー「…………」

士郎「セイバー、さっきのは一体」

セイバー「敵は去りました。詳しい話は後です、今はマスターの身内の救出を優先しましょう」

士郎「あ、あぁ」




……続く

-イリヤサイド-



桜「では先輩、また後で」

イリヤ「人助けもいいけど、ほどほどにしなさいよー」

士郎「わかってるって」




イリヤ「はぁ、本当に大丈夫かな?」

桜「多分、先輩のあれは死なない限り直らないかと。でもそれが先輩らしさでもありますから」

イリヤ「姉としてはハラハラして落ち着かないわ。士郎が悪い人に利用されないか心配よ」

桜「あはは……」

イリヤ「あ、そうだ。桜、ちょっといい?」

桜「なんでしょう?」



1:今日、桜の家に遊びに行ってもいい?
2:桜は何時士郎にアタックするの?
3:凛はどうしてるの?
4:放課後一緒に遊びにいかない?


選択安価 安価下2

イリヤ「放課後一緒に遊びにいかない?」

桜「遊びにですか……ひょっとして、買い物ですか?」

イリヤ「うん!ウェイバーが帰ってくるんだもの、とびっきりのおもてなしをしなきゃ」

桜「イリヤさんや私にとって、彼はかけがえのない恩人ですからね。料理なら任せてください!」フンス

イリヤ「でも、どんなおもてなしをすれば喜ぶのかな?」

桜「そこですね……なにしろ5年ぶりですから」

イリヤ「むー、だったら5年の月日で成長した私の魅力を存分に伝えて……」

桜「(でもイリヤさん、何年経っても全然背が伸びてないような)」

イリヤ「桜、今失礼な事考えてなかった?」

桜「いえ、気のせいですよ」

イリヤ「ならいいけど」

桜「では一度ショッピングモールを巡ってみましょう。それでどんなものを買ってどんなおもてなしをするか決めればいいんです」

イリヤ「そうね、今悩んでも仕方ないのかも」

桜「では、放課後また会いましょう」

-ショッピングモール-


イリヤ「ぐむむ……どれもこれも捨てがたい」

桜「さすがにギルガメッシュが管理しているショッピングモールなだけあって品揃えが凄いですね」

イリヤ「ギルガメッシュが作った会社、今は業界の大手が泣いて謝るレベルの超大手にまで成長したのよね……」

桜「10年でそこまでの地位を築き上げる彼の本気って、どの位凄いのか時々考えてしまいます」

イリヤ「宇宙をも手中に収めるとか言われても私なら信じるわ」

桜「それはさすがに……」

ギル「言い過ぎだとでも言うつもりか?」

桜「ぴゃあ!?」

イリヤ「あ、ギルガメッシュ!」

ギル「お前達の姿を見かけたから来てみれば、一体何を悩んでいる?」

イリヤ「実は……」



ギル「なるほど、あの小僧が帰って来るからこれを機に私以外を見れなくしたいと」

イリヤ「致命的な部分が間違ってるよ!?」

桜「ギルガメッシュさん、イリヤさんはヤンデレじゃないんですからそんな危険な思考ではありませんよ」

イリヤ「(一番ヤンデレになりそうな人に言われちゃったよ)」

ギル「そうであったな。まぁ大体の所は分かっておる。我がアドバイスをしてやろう」

桜「ギルガメッシュさんが直々にアドバイスしてくれるんですか?」

ギル「我は寛大だからな。さて……そうだな」スッ

ギル「こういうのはどうだ?」


・白い翼の形をしたペンダント


イリヤ「これは……?」

ギル「イリヤのイメージにぴったりな装飾品だ。魔力を込めた宝石もセット出来るぞ」

桜「確かに、白い翼の天使ってイリヤさんのイメージにぴったりですね」

ギル「己のイメージにぴったりな品を贈ればそれだけ印象に残るであろう」

イリヤ「自分にぴったりのイメージ……うん、これにする!ありがとうギルガメッシュ!!」

ギル「よい。存分に己の気持ちと向き合うがよい」

桜「それで、プレゼントは決まったとしてどうやってもてなすつもりですか?」

イリヤ「あ」

一旦ここまで!眠いので寝ますおやすみなさい
ps:祝・前作品(これの前編にあらず)が像速にまとめられた

イリヤ「……買いすぎちゃったね」

桜「で、でも先輩なら全てきちんとお料理してくれますよ!」

イリヤ「そうね、士郎が作った料理ならなんでも美味しく食べられるもの。きっと大丈夫よ」

桜「とりあえず材料も色々買い揃えましたし、お料理は先輩と私で作るとして……あれ?」

イリヤ「どうしたの、桜?」

桜「いえ、この通りって……こんなに人通り少なくなかったですよね?」

イリヤ「そういえば周囲に人がいない……これってまさか!?」

「今頃気付いたのね。アインツベルンから逃げ出した裏切り者の面でも拝んでみようかと思えば、とんだ平和ボケでがっかりしたわ」

桜「だ、誰ですか!?」

「ハロー、裏切り者さん」

イリヤ「裏切り……者?」

桜「イリヤさんと、瓜二つ?」

クロ「私はクロエ・フォン・アインツベルン。今回の聖杯戦争にはバーサーカーのマスターとして参戦したわ」

イリヤ「アインツ……ベルン!? それに、聖杯戦争ってまさか」

クロ「そうよ。10年前行われた聖杯戦争。貴女もそれに間接的とはいえ関わったのだもの、どんな事が起こるかは分かっているでしょう?」

イリヤ「また、あの戦いが行われるの!?」

クロ「その様子だと、何も聞かされてないみたいね。令呪も無し……拍子抜けね」

桜「あの、聖杯戦争って……一体なんなんですか!?」

クロ「勝手に巻き込んだとはいえ、部外者に話す事なんてないわ。魔術の秘匿はしなくちゃいけないし……そうね」

クロ「お前達!!」

ホムンクルス「「「「「……」」」」」」スッ

イリヤ「あれって……!?」

クロ「アインツベルンから連れてきた私の下僕達よ。戦闘力は前回を反省して改良済み」

クロ「1体1体が死徒を狩れる実力を持ってるといえば、強さは分かってもらえるかしら」

イリヤ「……っ!!」

桜「あの人達全員が……代行者並の実力者!?」

クロ「イリヤ、ゲームをしましょう?私達は貴女達を追いかける。貴女達は私達から逃げる」

クロ「逃げ切れたら貴女達の勝ち。捕まれば私達の勝ち」

クロ「本当は裏切り者は皆殺しにするように言われてるけど、逃げ切れたら戦争に関わらない限り今後手出しはしないわ。でも捕まえたら殺す」

クロ「さぁ、ゲームの始まりよ!」

イリヤ「桜、逃げるわよ!!」ダッ

桜「は、はい!」ダッ



クロ「……いるんでしょう?隠れてないで出てきたらどう?」

アーチャー「ふっ!」ヒュッッ

ガキィン

クロ「……っ!」ギチチ

アーチャー「驚いたな、まさか私が今使っている剣とほとんど同じものが現存しているとは」

クロ「そういう貴方は……サーヴァントね」

アーチャー「ちぃっ!」ガキィン

遠坂「アーチャー、戦況は!?」バッ

アーチャー「見ての通りだ。敵マスターを発見した」

遠坂「マスターって……イリヤに瓜二つじゃない!?」

クロ「初めまして、凛。私はクロエ……クロエ・フォン・アインツベルン。アインツベルンって言えばわかるでしょ?」

遠坂「アインツ……ベルンですって!?」

イリヤ「はぁ、はぁ、はぁ」

桜「イリヤさん、逃げるといっても一体どこに!?」

ホムンクルス「……!!」バッ

桜「きゃああああああああ!?」

イリヤ「shape ist laben!」ヒュンヒュンヒュン!

ホムンクルス「!」ブォンッ

イリヤ「……っ!」グイッ

ホムンクルス「!?」ビシィ

イリヤ「私だって、魔術をしっかり習ったんだから。桜もしっかりして!」ヒュンッ

ザクッ

ホムンクルス「……っ!」グググ

イリヤ「私特製の頑丈な糸、そう簡単にはちぎれないわ」

イリヤ「今の内よ桜、早く逃げよう!」ダッ

桜「に、逃げるってどこにですか!?」

イリヤ「そんなの決まってるじゃない!」



1:桜達の屋敷に逃げ込むわ!
2:私の家……士郎の所よ!
3:近くの建物に隠れてやりすごすのよ!

選択安価 安価下2

イリヤ「桜達の屋敷……遠坂邸に逃げ込むわ!」

桜「私達の……あ、屋敷には結界があるから!」

イリヤ「逃げ込むにはもってこいでしょ?早く行くわよ!」ダッ





………




イリヤ「はぁ……はぁ……」

桜「な……なんとか……着きましたね」

イリヤ「もうだめ……とてもじゃないけど走れない」

桜「でも、ここまで……くれば……安全ですよね?」

イリヤ「そうじゃないと……こっちが困るわよ」



イリヤ「…………」

桜「…………」

イリヤ「どうする桜、何か武器になりそうなものでもさがす?」

桜「そうですね、何もない状態だと心細いですし、礼装のひとつ位……」

イリヤ「私はわからないけど、桜ならこの屋敷の礼装のひとつや二つ使えるでしょ」

桜「って、どこに行くんですか?」

イリヤ「どこって、礼装がありそうな場所を片っ端からさがすに決まってるじゃない」

桜「姉さんの工房にも入るつもりですか!?」

イリヤ「うーん、とりあえずどこを探そうかな」


1:凛の工房に侵入してみよう
2:そういえば時臣さんもこの屋敷に住んでたんだよね……
3:……桜?


選択安価 安価下2

桜「イリヤさん、待って……っ!?」

イリヤ「……桜?」

桜「……ぁ……あ」

イリヤ「桜、どうしたの……っ!?」

ボウッ

イリヤ「屋敷に火が!?なんでこんな……まさか」



パリィン

ホムンクルス「……」

桜「ひっ!?」

イリヤ「そんな……あの結界を突破したの!?」

ホムンクルス「私達の耐久度は……激しい戦闘を想定して作られている」

ホムンクルス「工房への特攻も……可能」

ホムンクルス「裏切り者……始末、する」

イリヤ「挟み撃ち!?」

桜「い、いや……来ないで!」

ホムンクルス「ふっ!」ブンッ

桜「っぁ……!!」ゴッ

ドシャッ

イリヤ「桜ぁあああああああああ!!」

桜「っ……ぅ……ぁ」ドクドク

ホムンクルス「もう、逃げ場はない」

ホムンクルス「大人しく死ぬか、抵抗して苦しんで死ぬか……選べ」

イリヤ「そんなの嫌……貴女達に裏切り者と呼ばれる筋合いもないし、関わるつもりもない」

イリヤ「それに、こんな所で殺される理由もない」グッ

桜「……ぅ……」

イリヤ「一緒に逃げよう、桜。二人で絶対逃げ切るの」

ホムンクルス「逃がすとお思いですか?」

イリヤ「甘いわよ!」ヒュンッ

ホムンクルス「針金が剣に……!?」

ズガァン

ホムンクルス「が……っ!」

イリヤ「(逃げるなら今しかない!倒れたホムンクルスがいた道を通って逃げ切るの!)」

イリヤ「(この先を右に曲がれば屋敷の奥、左に曲がれば屋敷を出る道に行ける)」

イリヤ「(止まれば彼女たちが追いかけてくる。だったら……!)」



1:右に曲がる
2:左に曲がる

選択安価 安価下2

イリヤ「(右に曲がったら逃げられなくなる。だから左に曲がって屋敷を出る!)」ダッ

ホムンクルス「くっ……待て!」ダッ




イリヤ「はぁ、はぁ……っげほっげほっ!!」

イリヤ「(煙がここまで来てる。早く屋敷からでないと死んじゃう)」キィイイン

イリヤ「(煙への防御、完了。後は走り抜けるだけ!)」





ボオオオオ……



イリヤ「はぁ……はぁ……屋敷が、全体が燃えてる」

イリヤ「(今度凛に会った時、なんて謝ればいいかな)」

ホムンクルス「逃すわけがありません」

ホムンクルス「既に屋敷周辺の防衛魔術は無効化済みです」

ホムンクルス「貴女達は袋の鼠」

ホムンクルス「最初から逃げ切る等不可能」

ホムンクルス「チェックメイトです……イリヤスフィール」



イリヤ「そんな……囲まれた!?」



ホムンクルス「完全に逃げ場はありません、覚悟はよろしいですか?」ジャキッ

イリヤ「っ……最後まで抵抗してやるわよ。諦めたりなんてしないわよ」

ホムンクルス「そうですか。まぁ貴女の意思等関係ありませんが」

ホムンクルス「さようなら、アインツベルンの裏切り者……死ね」バッ

イリヤ「……っ!!」



「Intensive Einasherung」ブォウッ

ブォウッ

ホムンクルス「なっ……がぁあああああ!!」ボウッ

イリヤ「えっ!? な、何?」

ホムンクルス「新手!?炎の魔術……まさか遠坂の小娘が?」


ブゥウウウン……ブゥウウウン

ホムンクルス「……この音は一体?」

イリヤ「この音って……虫?」



ブゥンブゥンブゥン



ホムンクルス「なっ……これは!?」ボウッ

ホムンクルス「無数の火の玉が突っ込んで来る!?」ブンッ

ホムンクルス「違う、これは……炎を纏った虫?」

ホムンクルス「数が、多すぎ……きゃああああ!!」ボウッ


ブンブンブブブンブブブブブンブブン


ボォオオオオ……



イリヤ「な……なにこれ」

イリヤ「気づいたら、皆燃えてて……訳が、わからない」

「危ない所だったね」

イリヤ「誰!?」

「私はしがない蟲使いだ。残念ながら名乗る事は出来ない」

イリヤ「(この人、どこかで見た事あるような……でも髪の色も雰囲気も違うし、仮面で顔もわからないし気のせいかな?)」

イリヤ「……貴方が助けてくれたの?」

「結果的にはそうなるね。偵察に来ていなかったらわざわざこんな事はしないよ」

イリヤ「……ありがとう」

「礼を言う必要はない。だが君と会えたのは丁度よかった」ゴソッ

「イリヤ、これを受け取りたまえ」スッ

イリヤ「これは……?」

「これは偽臣の書だ。令呪がなくとも、これさえあればサーヴァントを従える事が出来る」

「既に知っているとは思うが、君は聖杯戦争に巻き込まれている。単独で身を守りきるのは到底不可能だ」

「だから私のサーヴァント……ライダーを貸そう。私と違って、君ならばこの戦争を無事に終わらせる事ができると信じている」

スゥッ

ライダー「私はライダーのサーヴァント。話はマスターから聞いています」

ライダー「これより私は、貴女と行動を共にします。時が来るまで、共にこの戦争を生き残りましょう」

イリヤ「……ライダーの、サーヴァント?」

「本当ならば私が参戦したいのだが、そうもいかない事情があるのでね。ライダーの事、頼んだよ」スッ

イリヤ「ま、待って!」

イリヤ「……行っちゃった」

イリヤ「それで、いきなり巻き込まれたと思ったら貴女を預けられたけど……一体何がどうなっているの?」

ライダー「何もわからないのも無理はないでしょう。私が一から説明するのでよく聞いてください」

ライダー「まず、聖杯戦争というのは……」




イリヤ「(聞いた話だとやっぱり10年前……ウェイバー達が戦っていた戦争と同じだ)」

イリヤ「(あの時は10にも満たない幼い子供だったけど、今は違う)」

イリヤ「(私は魔術師としての修行を積んで、戦える位の実力派身につけてる)」

イリヤ「(そして目の前には預けられたとはいえ私のサーヴァント。私は、聖杯戦争に巻き込まれたんだ)」

桜「ん……ぅ……」

ライダー「先程治療してから隣で横たわっているのは、マスターの友人ですか?」

イリヤ「うん。桜は私の友達、同じ魔術師よ」

ライダー「そうですか」

イリヤ「話は大体わかったわ、巻き込まれたとはいえ私だって貴女の代理マスターだもの。ちゃんと戦うわ」

ライダー「いいのですか? 少なくとも強制をするつもりはありませんが」

イリヤ「ううん、それじゃだめなの。少なくともあのマスターがいる限りは……そうはいかないの」

イリヤ「(私がここで逃げても、私そっくりだったあの人は私達を狙ってくる)」

イリヤ「(逃げ切れたら手を出さないと言ってたけど、そんな保証はないし何より士郎が危ないもの)」

イリヤ「行くわよライダー、何時までもここのいる訳にはいかないわ」





序章……end 本編に続く

一旦ここまで!
実は屋敷奥を調べてたら魔法少女ルートもあったという

これまでの登場人物まとめ



衛宮士郎
セイバーのマスター。
10年前の災害の生き残り。切嗣から理想を受け継いでいる。
イリヤ・凛・桜と共にウェイバーベルベットから魔術を習っており、
原作と比べる魔術の練度は高い。
4人の中では魔術師としての実力は最下位。ただし接近戦は一番強い。


イリヤ
ライダーのマスター。
10年前に切嗣に会いに日本に来た。聖杯戦争の生き残り。詳しくは前編参照。
5年前切嗣が死んで以来士郎と共に住んでいる。
ウェイバーの指導により、魔術の腕前はかなりのもの。
謎の人物からライダーを受け取った。聖杯の器。ホムンクルスだが普通の人位は生きれるbyギル


遠坂凛
アーチャーのマスター。
父親亡き後、後見人であるウェイバーの指導の元魔術師として成長した。
魔術刻印こそ移植されてないが、彼の指導により原作とほぼ変わらない実力。
ただし八極拳は習ってない。


遠坂桜
一時期養子に出されていたが、色々あって遠坂の家に戻った。
幼い頃に受けた虐待によるトラウマ持ちだが、今はほぼ問題ない。
ウェイバーの指導の元独自の魔術を習得。自身の魔術がばれれば即封印指定なので隠している。
イリヤと桜に比べると魔術師としての腕は劣る。


ウェイバーベルベット
10年前の聖杯戦争の生き残り。時計塔と冬木を行き来して4人の魔術の鍛錬を行いつつアーチボルト家のいざこざに介入していた。
5年前からいざこざ関係の激化により、ロードエルメロイ二世として時計塔に5年間滞在していた。
現在は時計塔で講師を務めている。時計塔の講師になってからも手紙で4人の指導を行っていた。
この度冬木に訪れるそうだが……


間桐慎二
間桐の当主。魔術師としての家系は途絶えたものの形式的には当主を務めている。
持ち前の才能で世界有数の強豪ゲーマーとして活躍し、名を轟かせた。
だがどのゲームでもギルガメッシュには勝てない。


セラ&リズ
10年前ry 前編参照。
衛宮家でメイドとして士郎とイリヤの世話を行っている。
戦闘もできる。


ギルガメッシュ
10年前の聖杯戦争で受肉したサーヴァント。
現世をエンジョイしており、イリヤ達とも交流がある。
現在超大手企業の社長。どこまでいくのかは不明。


イスカンダル
10年前の聖杯戦争で受肉したサーヴァントその2。
世界中を旅しては多くの臣下を得ているらしい。現世エンジョイ組。
ウェイバーやイリヤ達とも交流がある。


クロ
バーサーカーのマスター。本名はクロエ・フォン・アインツベルン。
アインツベルンが過去に採取したイリヤの遺伝子を元に作り出したアインツベルンの最高傑作ホムンクルス。
無理な調整で短命。
聖杯の器そのものであり、接近戦を得意とする超戦闘型。
サーヴァントにも負けない身体能力+アインツベルン曰く究極のサーヴァントで優勝を狙う。
アインツベルン当主からは裏切り者の衛宮一族の抹殺も命じられており、多数のホムンクルスを従えている。
聖杯戦争で2番目に強いマスター。


???
イリヤにライダーを預けた謎の仮面。
炎属性の魔術を扱い、蟲も操る。どことなく誰かに似ているbyイリヤ
複雑な事情があるらしいが詳細は不明。

本編開始

どちらの視点で行動しますか?

1 士郎
2 イリヤ

選択安価 安価下2

ギル「二人共峠は超えた。後は治療室で専用の治療を受けていればその内治る」

士郎「そっか・・・ありがとう、ギルガメッシュ」

ギル「よい。それより、二人と士郎を襲ったのはイリヤそっくりの少女で間違いないな?」

士郎「あぁ、本人はクロエ・フォン・アインツベルンって言っていた」

ギル「なるほどな。・・・最近大人しくしていたかと思えば、そのような手段に出たとはな」ボソッ

士郎「そういえば、ギルガメッシュは聖杯戦争っていうのにに関係していたんだよな?」

ギル「あぁ、そうだ」

士郎「聞きたい事があるんだけど、いいか?」

ギル「よいぞ。我は寛大だからな、質問を許す」

士郎「じゃあ・・・」


1 聖杯戦争について詳しく教えてくれ
2 セイバーのマスターになったんだけど、しなきゃいけない事ってあるか?
3 イリヤも関わった聖杯戦争の結末を教えてくれ

選択安価 安価下2

士郎「イリヤも関わった聖杯戦争の結末を教えてくれ」

ギル「ふむ、イリヤが聖杯戦争に関わっていた事も聞いていたか」

ギル「いいだろう、結末とそれに至るまでの経緯も教えてやる」



・・・



士郎「そんな・・・じゃあ、10年前の災害は」

ギル「前回の聖杯戦争が原因だ。で、どうする?お前も令呪を宿したマスターなのだ。戦争に関わるなら止めはしない。だが戦争から降りるのであれば安全は我が保障しよう」

士郎「そんなの決まっている。俺は聖杯戦争に参加する。災害なんて繰り返させてたまるか。それに、イリヤも今行方が分からない」

ギル「・・・何?」

士郎「俺も襲撃を受けたから、イリヤも襲われた可能性が高い。
家族を守る為にも、俺は戦う」

ギル「・・・よかろう。ならば好きにするがよい」スッ

士郎「どこかに行くのか?」

ギル「野暮用が出来た。暫く留守にする」

セイバー「マスター、無事でしたか!?」

士郎「ただいま。セイバー、そのマスターって呼ぶのは出来ればやめてくれないか?」

セイバー「何故ですか?」

士郎「その・・・あまりいい気分じゃないっていうか。名前で呼んでくれ」

セイバー「では、士郎と・・・えぇ、これがいい」

士郎「それで、だ。セイバーは聖杯戦争に招かれて召喚に応じたんだよな?」

セイバー「はい。聖杯を手に入れ、どうしても叶えたい願いがあります」

士郎「わかった。俺は聖杯にかける願いとかはないけど、違う目的もある。一緒に戦おう」スッ

セイバー「・・・その手は?」

士郎「握手だよ。これからよろしくな、セイバー」

セイバー「・・・こちらこそよろしくお願いします、士郎!」スッ



こうして、俺はセイバーと戦う事なった。

またあんな災害を起こさせたりはしない。絶対に止めてみせる。


士郎「セイバー、早速だけど姉が行方不明になってる。もしかしたら巻き込まれたかもしれないから探しに・・・」フラッ

セイバー「士郎、しっかり!」

士郎「ぐっ・・・!大丈夫だ、セイバー。それより早く探しにいかないと」

セイバー「士郎、姉が心配なのは分かります。ですが貴方が倒れては意味がありません」

セイバー「ここは一度家で休み、明日探しに行きましょう」

士郎「セイバー・・・」


1 だめだ、それだと手遅れになる
2 ・・・わかった。迷惑かけてごめん

選択安価 安価下2

士郎「・・・わかった、迷惑かけてごめん」

セイバー「謝る必要はありません。今は身体を休ませ、戦いに備えましょう」



今すぐイリヤを探しに行きたかったが、この状態では無謀だ。

今はセイバーの言う通り休んで、明日イリヤを探そう。

魔術の腕前は俺よりずっと上だからそう簡単には怪我を負ったりはしないはずだ。




・・・一日目 終了

-タイガー道場-


大河「はーい、みんなー!!中継地点のタイガー道場の時間よー」

大河「さて、遂に始まりました聖杯戦争。果たしてこの戦いはどのような結末を迎えるのか。全く予想が付きません」

大河「ちなみに、このスレは今の所、イリヤちゃんと士郎の二人の視点が主となって進むけど注意事項があるよ!」

大河「まず、どちらかの視点を選ぶ場面では基本片方しか動かせません。片方視点を動かした後に同じ時間のもう片方を動かすなんて事は出来ないの!」

大河「あ、でも一部重要なイベントでは両方動かす事になるから例外はあるわ。でもその時間でどっちを動かすかで立つフラグも変わるから注意してねー」

大河「それともう1つ。最終的にバッドエンドになろうともエンディングを迎えたら他のルートは見れないと思いなさい」

大河「だから、全ルート制覇するぜ!まずはバッドからだよね!とかいう気持ちでバッドフラグ立てたら後悔するから、気を付けて攻略してねー」

大河「もちろん誰ルートになるかも1つっきりしか見れないから。安価は楽しく取り合ってねー」

大河「それじゃあ眠いから寝る!お休み!略して眠寝休!!」

二日目・・・

どちらかの視点を見ますか?


1 イリヤ
2 士郎

選択安価 安価下2

セイバー「おはようございます、士郎」

士郎「おはよう、セイバー。今朝食を用意するから座って待っててくれ」

セイバー「朝食ですか・・・分かりました」





士郎・セイバー「いただきます」

士郎「セイバー、食べながらでいいから聞いてくれ」

セイバー「はい(これは・・・!!なんという美味しさ。これ程この時代の食事は美味だったのですか)」

セイバー「(白米は艶々していて、素晴らしい柔らかさ。焼き魚も味付けがしっかりとされていて、味噌汁もまた食欲を加速させてくれる)」

セイバー「(これが現代の食事・・・これがあれば、ブリテンも安泰でした)」

士郎「という訳で、セイバーには今日一日俺の姉、イリヤを探して欲しい」

セイバー「分かりました・・・ってイリヤ?イリヤとはもしかして、イリヤスフィールという名前の人物ですか?」

士郎「そうだけど・・・なんで知ってるんだ?」

セイバー「・・・私は前回の聖杯戦争に参加していました。その時に会った事があるのです(切嗣の娘として)」

士郎「セイバーって前回の聖杯戦争にも参加していたのか!?もしかしてそれでギルガメッシュの所に行くのを嫌がっていたのか・・・でも、それなら知っていても不思議じゃないのか(聖杯戦争関係者として)」

セイバー「はい。なので10年前とは姿も変わっているかもしれませんが、見かければすぐに分かるはずです」

士郎「分かった。じゃあそっちは任せる」

セイバー「士郎はどうするのですか?」

士郎「俺は・・・」


1 イリヤの目撃情報も欲しいし、学校で知り合いを訪ねるよ
2 もちろん俺も別の場所でイリヤを探す

選択安価 安価下2

士郎「もちろん、俺も別の場所を探す。二手に別れて探した方が見つけやすいはずだ」

セイバー「分かりました。ですが危険が迫った場合は迷わずその手の令呪を使って私を呼んでください」

士郎「わかった。確か、令呪を使えばどこにいても呼び出せるんだっけ?」

セイバー「はい、令呪はサーヴァントを強制的に従える絶対命令権。しかし場合によっては瞬間移動のような奇跡も可能とします」

士郎「わかった、何かあったら令呪でセイバーを呼ぶようにする」

セイバー「そうしてください。士郎も、魔術師としてはそれなりの実力こそありますが、サーヴァント相手では戦いにもなりません。くれぐれも一人でなんとかしようとしないでください」

士郎「わかってる。よし、まだ早朝だけど時間も惜しい。早速イリヤを探しに行こう」






士郎「という訳でセイバーと別れたけど、どこを探せばいいか・・・」


1 遠阪邸に行ってみよう
2 藤村先生の所にはいないよな?
3 一成の所を訪ねてみよう

選択安価 安価下2

士郎「遠坂の所に行ってみよう。ひょっとしたらあそこにいるかもしれない」



……



士郎「遠坂邸が……なくなってる!?」

士郎「そんな……一体、誰が」


クロ「あら、こんな所で再会するなんて奇遇ね」ザッ

士郎「!!」

クロ「やっほー。こんなに早く再会できるとは思わなかったわ」

士郎「お前は昨日の……!!」

クロ「覚えててくれたのね。……ふーん、へぇー、ほぉー……悪くないわね」

士郎「な、なんだよ」

クロ「イリヤも素敵なお弟を持ったのね。私の場合お兄ちゃん?まぁいいわ」

クロ「せっかくの機会だもの、あいつが持ってる大切なものを私のものにするのもいいわね」

士郎「(何をするつもりかはわからないけど、このままだとまずい!)」

士郎「来てくれ、セイ

ザシュッ

ボトッ

士郎「……っぁあああああああああああああ!?」

クロ「昨日のお返しよ。令呪使わせる訳ないじゃない」

士郎「ぐ……ぁ……!」

クロ「本当なら殺さないといけないんだけど、お兄ちゃんは特別。バーサーカー!」

ドシンッ

士郎「(な……なんだ、あの巨人!?明らかに規格外だ)」

クロ「聖杯戦争に参加してる以上、覚悟はあるんでしょうけど……安心して、貴方は殺さないであげる」

クロ「ただ、魂を人形に詰め替えて愛でてあげる……ずっとずーっとね」

士郎「な……ん……ぁ……!」

クロ「でも、そのサイズじゃ持ち帰るのに不便だから……やっちゃえ、バーサーカー」

バーサーカー「■■■■■!!」




バーサーカーの斧が迫る。腕を失った状態でそれを避けきれる訳でもなく

バーサーカーの攻撃で身体をミンチにされ、生首の状態でお持ち帰りされた。


DEADEND やられた事はやり返すbyクロ

-タイガー道場-

大河「ひゃっはー!皆の者、タイガー道場の時間だぞー!」

大河「……はぁ、裏方が一人しかいないなんて私寂しい。このSSの弟子一号は主人公格だから裏方になれないし、誰か代わりいないかしら」

大河「それはそうと、今回の死亡フラグは……ジャン!セイバーと別行動を取った挙句死亡フラグ満載の場所に足を踏み入れた事!」

大河「そりゃあ御三家のひとつである遠坂邸が見張られてないはずがないじゃない。そこに単身で乗り込むのは死亡フラグよ」

大河「というよりも……嫌、これ以上は言うまい。タイガー道場めぐりしようとしてバッドフラグを建てても私は知らないわよ」

大河「そんじゃ、頑張って攻略してねー」

士郎「という訳でセイバーと別れたけど、どこを探せばいいか・・・」


1 藤村先生の所にはいないよな?
2 一成の所を訪ねてみよう

選択安価 安価下2

士郎「一成の所を訪ねてみよう」




士郎「ぜぇ……ぜぇ……相変わらずこの階段は走ると辛いな」

小次郎「(あれは……ふむ、朝早くからここを訪れる者がいるとはな)」

小次郎「(本来ならば通す訳にはいかないのだが、あの女狐から命じられたのはサーヴァントの足止め)」

小次郎「(見た所サーヴァントも連れていないのだ、ここは傍観するとしよう)」スゥ




一成「士郎、こんな朝早くから寺を訪ねてくるとは珍しいな」

士郎「少し聞きたい事があってな。昨日イリヤがここにこなかったか?」

一成「イリヤ?いや、見ていないが……何かあったのか?」

士郎「実は……」

キャスター「あら、お友達かしら?」

士郎「え?あ……はい。俺、一成の友達の衛宮士郎って言います」

キャスター「そう……」

一成「それより士郎、見た所学校の支度をしていないが……」

士郎「イリヤが昨日から行方不明なんだ、今日一日はイリヤの捜索を行うつもりだから学校にはいけない」

一成「そうか……わかった、士郎がそういうなら先生には俺から言っておこう」

士郎「助かるよ、一成」

一成「俺と士郎の仲だ、遠慮はいらん」

キャスター「随分親しいのね」

士郎「あぁ、一成とは友達だからな。昔は衛宮って呼ばれてたけど今は名前で呼ぶ仲だ」

キャスター「そうなの。……そうだ士郎君、少しお話があるのだけどいいかしら」

士郎「あ、はい」

一成「では、私は学校に行って来る。無事姉が見つけてこいよ」




士郎「それで、お話というのは?」

キャスター「手短に済む話よ。……その令呪を貰い受けたいだけ」スッ

士郎「なっ……っ!!」

士郎「(身体が、動かない!!声も出ない……なんだこれ!?)」

キャスター「あら、悔しいかしら?いくらか魔力に対する抵抗が出来る魔術師でもこれを解くのは不可能だもの」

キャスター「もしやと思って魔力を隠していたけど、こうも引っかかるなんて思わなかったわ」

士郎「……っ!!」

キャスター「安心しなさい、痛いのは一瞬。令呪を貰ったら貴方は傀儡として有効活用してあげる」スッ

士郎「(何を……やめろおおおおおおおおおおおおおお!!)」



直後、キャスターに短剣を刺されて令呪を失った。

その後はキャスターに魔術をかけられて……多分、傀儡にされたんだと思う。

ぼーっとした状態で、何も考えられなくて……もう、ずっと楽な状態でいたい。




気が付けば俺は、水槽のようなものの中に浮かんでいて……




「ごめんね……お姉ちゃんが士郎を守らないといけないのに、守れなくて……ごめんね」

誰かの涙が見えた気がしたと思えば水槽が割れ、俺は崩れた。



DEADEND 単独行動で敵地突入は死亡フラグ

-タイガー道場-


大河「タイガー道場!これこそが非常なる死亡祭り!!」

大河「という訳でみんなー、タイガー道場の時間よー」

大河「あふれる死亡フラグ、踏まずにはいられない……その気持ちはわかるわ」

大河「男には、決して曲げてはいけないものがある!!というのはわかるけどそんなのはくそくらえよ」

大河「信念をいくら貫き通そうが死んだら意味がない。残された人は悲しむ!士郎はそれを理解するべきねー」

大河「という訳で今回の死亡フラグは上に同じく単身で死亡フラグに足を踏み入れた事!」

大河「原作を知ってる人ならわかると思うけど、柳洞寺はキャスターの根城になってるのよねー」

大河「彼女の工房と化した柳洞寺にサーヴァントも連れずに乗り込むなんてただの自殺行為。UBWじゃアーチャーの介入でなんとかなったけど、この士郎はまだアーチャーと会っていないのよ」

大河「という訳で、選択肢を選ぶ時はそういう差異を考えた上で慎重に選びましょう」

大河「あ、残りの選択肢はひとつだから自動で進むわよー」

大河「それじゃあ皆、次の道場で会おうねー」

士郎「セイバーと別れたのはいいけど……とりあえず藤ねえの所に行ってみよう」



「お嬢でしたら、先程出かけましたが」

士郎「そ、そうですか……」

「学校に行けば会えると思いますが、何かあればこちらから伝えておきます」

士郎「あの、イリヤはここには来ていませんか?」

「士郎殿の姉上?来ておりませんが……」

士郎「そうですか……わかりました」

「お気を付けてー」



士郎「参ったな、藤ねえの所にも来てないみたいだし、イリヤもいないし……他の所を探してみようかな」

士郎「……ん?」

士郎「(あの人、なんか急にこっちに向かって走ってくるような……)」

???「はぁっ!」ブォンッ

士郎「なっ!?」シュンッ

バキィン

士郎「がぁっ!!」ズシャア

???「防ぎましたか。伊達にマスターを務めてはいないようですね」

士郎「お前……は?」

バゼット「私はバゼット・フラガ・マグレミッツ。今回の聖杯戦争にはランサーのマスターとして参戦しました」

士郎「ランサーの……マスター!?」

バゼット「見た所令呪を宿しているマスターのようですが、サーヴァントは連れていないようですね」

士郎「くっ……来てくれ、セイ

バゼット「ふっ!」ドゴォ

士郎「が……ぁ……!!」ドサッ

バゼット「不用意な令呪の使用を許す訳がないでしょう」

ランサー「なんだ、もう終わっちまったのか」

バゼット「彼を殺せば、彼のサーヴァントも脱落する。これでまず一人ですね」

ランサー「ちげぇねぇ。けどマスターが強すぎるっつーのも考えもんか」



呼吸が出来ない。さっきの一撃で肺を潰されたらしい。

身動きがとれない俺にバゼットのサーヴァントが近づいてきて……

そのまま俺は、心臓を貫かれて死んだ。



DEADEND 大河=安全とは限らない

-タイガー道場-


大河「タイガー道場!実は詰んでた!!残念!!」

大河「という訳でタイガー道場の時間よー。いやー残念だったわねー」

大河「前作……正確には前々作だけど、私は明言したわよ。どの選択肢を選んでもだめな詰んでる場合もあるって」

大河「悲しいけどこれ……詰んでたのよね。全選択肢を試したくなるのも仕方ないけど、詰んでたら試すもなにもないわよね」

大河「ちなみに今回の死亡フラグは美しい冬木の虎に会えなかった事!」

大河「というのは冗談で、あの場で学校に行かずに散策に出たのが地味に死亡フラグだったのよねー、残念!」

大河「という訳でまぁ今回も詰む事はありますよ……と。次は詰む直前からやり直すから、頑張ってねー」

セイバー「士郎はどうするのですか?」

士郎「俺は・・・」

士郎「イリヤの目撃情報も欲しいし、学校で知り合いを訪ねるよ」

セイバー「学校、ですか。士郎、学校というのは安全なのですか?」

士郎「あぁ、学校は俺みたいな学生が通う所だ。同じ学生ならともかく、普通の魔術師が好んでいくような場所じゃないから安全だ」

セイバー「それは安全と言えるのですか?同じ学生のマスターがいたらどうするつもりですか」

士郎「大丈夫だって。それに、学校には頼りになる幼馴染もいるからいざとなってもどうにかなる」

士郎「だから、俺が情報収集をしている間セイバーにはイリヤを探して欲しいんだ」

セイバー「……わかりました。では、何かあった場合は令呪で私を呼んでください」

士郎「わかった。確か、令呪を使えばどこにいても呼び出せるんだっけ?」

セイバー「はい、令呪はサーヴァントを強制的に従える絶対命令権。しかし場合によっては瞬間移動のような奇跡も可能とします」

士郎「わかった、何かあったら令呪でセイバーを呼ぶようにする」

セイバー「そうしてください。士郎も、魔術師としてはそれなりの実力こそありますが、サーヴァント相手では戦いにもなりません。くれぐれも一人でなんとかしようとしないでください」

士郎「わかってる。よし、まだ早朝だけど時間も惜しい。早速別れて行動しよう」

士郎「学校は……特になにも変わらないか」

士郎「(本当ならここまでイリヤや桜と話をしながら来ていたんだけどな……どこにいるんだ、イリヤ)」



一成「おはよう衛宮、何を悩んでいるのかは知らんが早くしなければ授業が始まるぞ」

士郎「あ、あぁ」

士郎「(昼休みに誰かに話を聞いてみるか)」




大河「えー、という訳で遠坂さんは家が火事を起こしてしまったので欠席です」

士郎「(遠坂が欠席!?家が火事って……まさか)」

大河「そこ、授業に集中!!」


キーンコーンカーンコーン


士郎「(結局、イリヤと遠坂は欠席か……でも、桜は普通に登校しているみたいだ)」

士郎「(この時間を使って誰かからイリヤの手がかりをつかめればいいんだが)」



1:美しい冬木の虎と話す
2:慎二と話す
3:桜と話す


選択安価 安価下2

大河「あら、士郎じゃない。どうしたの?私に聞きたい事でもあるのかな?」

士郎「実は、イリヤが昨日から帰って来なくて……藤ねえは何か知らないか?」

大河「うーん、残念だけどわからないわね。イリヤちゃん珍しく欠席だし……まさか、何か事件に巻き込まれたとか」

大河「こうしちゃいられないわ!私、急いでイリヤちゃんを探してくる!!」

士郎「あ、ちょ……藤ねえ!?」

大河「うおおおおおおおおおおお!!」

士郎「藤ねえ……行っちまった」

士郎「結局、手がかり無しかぁ」

士郎「(こうなったら放課後、違う誰かに話を聞くしかないか)」



キーンコーンカーンコーン


士郎「(そう簡単に手がかりが見つかるとは思えないが……それでも目撃情報のひとつや二つはあるはずだ)」



1:慎二と話す
2:桜をさがす
3:ちょっと待て、セイバーは無事なのか?


選択安価 安価下2

士郎「(ちょっと待て、セイバーは無事なのか?)」

士郎「(情報収集も大事だけど今は聖杯戦争……セイバーがもし敵に会ったら?)」

士郎「くそっセイバーが心配だ。一度セイバーの所に行こう」ダッ




アーチャー「投影開始……カラドボルグ!」ヒュンッ

セイバー「ぐっ!」ガキィン

アーチャー「さすがだな、セイバー。カラドボルグすら退けるとは」

セイバー「一体いくつ宝具を持っている……これでは戦いにくい」

セイバー「(この男、切り札であるはずの宝具をいくつも取り出している。目視しただけでも十は超えている……まるで前回のアーチャーのようだ)」

アーチャー「(間合いに入らないように上手く立ち回ってこそいるが、悠長にしていたはいずれ突破される。その前に決着をつけなければ)」

セイバー「風王結界!」ビュオオオオ

アーチャー「くっ……甘い!」バッ

凛「アーチャー、新手が来るわよ!」

アーチャー「なんだと!?こんな時に……」

セイバー「新手……この気配、まさか!?」

ズシィン


クロ「やっほー、夕方なのに張り切っちゃって血気盛んね。私も混ぜてよ」

バーサーカー「■■■■■ー!!」

凛「よりによって昨日のバーサーカー!?最悪の相手が来たわね」

セイバー「貴女は……なるほど、この場に介入するとは余程自信があると見た」

クロ「当然でしょ?せっかく2騎のサーヴァントを脱落させるチャンスだもの、見逃す手はないでしょ」

凛「アーチャー、ここは撤退するわよ!」

クロ「逃がす訳ないでしょ!」バッ

アーチャー「くっ!」ガキィン

セイバー「アーチャー!!」

クロ「心配しなくても、そっちの相手はバーサーカーがしてくれるわ」

バーサーカー「■■■■■ー!!」

セイバー「なっ……ぐぅ!!」ガキィン



バゼット「3つどもえの戦いが始まりましたね」

ランサー「みてぇだな。けどどうする、昨日の偵察だとあのデカブツの相手は俺でもきついぞ」

バゼット「このままあの2騎のサーヴァントが脱落すれば、ますますあの化物を止める人材がいなくなります」

ランサー「って事は……俺達も混ざるか?」

バゼット「当然です。私達の狙いはバーサーカー、上手く共闘に持ちかけて倒しましょう」

ランサー「共闘ってのは気に入らねぇが、仕方ねぇか。よっしゃいくぜ!!」

-イリヤサイド-





イリヤ「あれって……」

ライダー「どうやら向こうで戦いが起きているようですね」

イリヤ「うん、戦ってるのは……なにあれ、大乱闘じゃない。凛までいるし」

ライダー「見た所4騎のサーヴァントが集っていますね。セイバーのマスターらしき人物の姿は見当たりませんが……どうしますか?」

イリヤ「そんなの決まってるじゃない」



1:大人しく見ているわ。あそこに入り込むなんて自殺行為よ
2:私達も乱入するわ。特にバーサーカーのマスターとは因縁があるから

選択安価 安価下2

イリヤ「大人しく見ているわ。あそこに入り込むなんて自殺行為よ」

ライダー「懸命な判断ですね」

イリヤ「(聖杯戦争はバトルロイヤル……どれだけ強くても生き残れなければ意味がない)」

イリヤ「(今の乱戦に参加するメリットは0。ここは様子見に徹して少しでも情報を集めないと)」

桜「ただいま、イリヤさん」

イリヤ「おかえり、桜。士郎は学校にいた?」

桜「えぇ、普通に通っていました。イリヤさんを探していたみたいでしたけど……」

イリヤ「……そっか、士郎は無事だったんだ。よかった」

イリヤ「今は下手に出歩く訳にはいかないけど、戦争が終われば今まで通りの日常に戻れる」

イリヤ「だから、それまで安全方針で行こう。士郎を戦争とはかかわらせたくないし」

桜「そうですね……先輩がこれを知れば、間違いなく首を突っ込んできますから」

ライダー「マスターの弟がどんな人物なのかは気になりますが……弟の士郎を巻き込まない為にも、私達は生き残る必要がありますね」

イリヤ「うん……」

桜「……先輩」

ランサー「よう、楽しそうだな。俺達も混ぜろよ」

凛「また新手!?これで4騎目よ」

クロ「このままサーヴァント全員集合でもするのかしら?私はそれでもいいけど」

セイバー「この状況でまた新手……目的は何だ?」

ランサー「決まっているだろ?これだけ強ぇ奴が揃ってんだ。ちったぁ楽しませろよ!」バッ

バーサーカー「!!」ガキィン

ランサー「うちのマスターがお前ら二人と共闘してバーサーカーを倒せって方針掲げていてね。助力するぜ」

セイバー「ランサー……感謝する」

クロ「バーサーカー相手に2対1程度でどうにかなると思ってるの?」

「なら3対1はどうでしょう?」ビュンッ

クロ「っ!!」ガキィン

凛「また新手!?……貴女はセイバーのマスター?それともランサーのマスターかしら?」

バゼット「私はバゼット・フラガ・マグレミッツ。今回の聖杯戦争にはランサーのマスターとして参戦しました」

凛「あら、律儀に名乗ってくれてありがとう。私は遠坂凛、この土地の管理者にしてアーチャーのマスターよ」

アーチャー「凛、迂闊に情報を与えるのは関心出来ないな」

凛「うるさいわね、名乗り返さないと冬木の管理者としての名が泣くじゃない」

クロ「順番に名乗る流れが流行ってるの?流れに乗るなら私はクロエ・フォン・アインツベルン。バーサーカーのマスターよ」

バゼット「……ふむ、セイバーのマスターは姿を現さずですか」

クロ「隠れてるだけなのか、この場にいないのかはわからないけど……まぁいいわ」

クロ「全員倒せば関係ないからね!!」バッ

バゼット「ふっ!」ガキィン

キィンキィンガキィン

バゼット「なるほど、身体能力は中々ですね。素の私よりも高いかもしれない……ですが」ザッ

バゼット「はぁっ!!」ブォンッ

クロ「っ!!」ガキィン

クロ「ったぁ……ガードして腕がしびれるってどんな怪力してるのよあんた」

バゼット「私には自前の強化に加えてランサーからの補助がある。力に身を任せた突進程度で止められると思うな」

クロ「言ってくれるじゃない」

凛「よそ見している暇はあるのかしら!?」バッ

クロ「これって……!?」

バゼット「宝石!?」

ドガァン

凛「さすがにこれなら少しはダメージを稼げて……」

ドゴォ

クロ「がっ……ぁ!!」ドガシャアアン

凛「……え?」

バゼット「強力な一撃でしたが、撃ち落としてしまえば何の問題もありませんね」

凛「嘘でしょ……一級品の宝石よ!?」

バゼット「本来は二人共ここで倒す算段のようでしたが、甘かったですね。ですが彼女の目くらましにはなったのでありがたかったです」

凛「(こいつ、デタラメすぎる……恐らくこの聖杯戦争最強のマスター)」

凛「(加えて彼女のランサーもあの実力……バーサーカーの存在がなかったらこの主従が間違いなく最強じゃない)」

凛「退くわよアーチャー、何時までも乱戦に付き合う義理はないわ」

アーチャー「承知した」

バゼット「……ふむ、逃げましたか。ですが今は放っておきましょう」

クロ「ぁ……ぅぐ……」

バゼット「バーサーカーのマスターを始末すれば、バーサーカーも脱落する。まずは一人です」

-士郎サイド-



士郎「はぁ……はぁ……向こうでの騒ぎ、まさかとは思うけど」

士郎「(セイバー、無事でいてくれ……)」

バッ

士郎「(誰かが離脱した?顔は見えないけど……どうする?)」


1:離脱した二人を追ってみる
2:二人を無視してセイバーがいるであろう場所に駆けつける

選択安価 安価下2

士郎「離脱した二人を追ってみよう、あの場所はセイバーを信じる」ダッ





凛「……はぁ、離脱には成功したけど一時期どうなるかと思ったわ」

アーチャー「言いたい事は色々とあるが、まずはあの場から生還出来た事を喜ぶとしよう」

凛「そうね、命あっての物種だもの」

アーチャー「だが、バーサーカーに加えてランサー、新たな脅威が立ちはだかるとはな」

凛「えぇ、悔しいけどランサーとそのマスターの主従は恐らく聖杯戦争最強」

凛「マスター戦ではまず勝てない。となるとアーチャーがランサーかマスターを倒すしか勝ち筋がないのだけど……」

アーチャー「正直な所、あの主従二人を一度に相手取るのは私でも骨が折れる。余程うまくやらない限りは討ち取られるだろうな」

凛「嫌に現実的ね……私が呼んだサーヴァントは最強なんじゃなかったの?」

アーチャー「もちろん勝機はある。だがいざ戦いが始まれば時間が足りない。それにランサーのマスターが持っていたもの……あれは嫌な予感がする」

凛「まだ見ぬ切り札……厄介な事この上ないわね」



士郎「おーい、凛!」

凛「ん?この声……って士郎!?」

士郎「飛んで行く二人が見えたから……一体何があったんだ?」

凛「何って……それは」

アーチャー「凛、奴の手を見ろ」

凛「手って……あれ!?あんた何時の間に令呪出ていたのよ!?昨日見た時はなかったのに」

士郎「これか?昨日の夜襲われて、気付いた時にはできてたんだ」

凛「襲われてって……はぁ、要するに巻き込まれたのね」

アーチャー「サーヴァントを連れていないようだが、単身で何をしに来た?」

士郎「話をしに来たんだ。実はイリヤが……」

凛「嘘、イリヤが行方不明?」

士郎「あぁ、昨日から帰ってなくて連絡も取れない。遠坂も欠席してたから気になってきたんだ」

凛「……ごめんね、士郎。私もイリヤの居場所はわからないわ」

士郎「そっか……わかった」

凛「それより士郎、貴方サーヴァントも連れずに出歩くなんてどういうつもり?」

士郎「どうって……セイバーとは二手に別れてイリヤを探していたんだ」

凛「はぁ……あんたね、下手してマスターやサーヴァントと遭遇したらどうするつもりだったのよ」

士郎「その時は令呪でセイバーを呼ぶつもりだったさ」

アーチャー「ふん、甘いな。もし令呪を呼ぶ暇もなく攻撃されたらどうするつもりだったのだ?」

士郎「その時は、魔術で応戦して……」

アーチャー「貴様のような未熟な魔術で、他のマスターに対抗出来るとは思えんがな」

士郎「なんだと!?」

凛「ストップ!一旦落ち着いて」

凛「士郎、貴方がイリヤを探しているのはわかったわ。そこで提案があるの」

士郎「提案?」

凛「私達と一時的にだけど同盟を組まない?」

士郎「同盟?」

凛「そう。手に余るサーヴァントとマスターが2組いてね……このままだと一人で戦うには厳しいのよ」

凛「もし士郎が手を組んでくれるのなら私もイリヤ捜索に協力するわ。同盟はバーサーカーもしくはランサーを倒すまで。悪くない提案だと思うけど、どうかしら?」

士郎「そうだな……」


1:わかった。よろしくな、凛
2:ごめん、その提案には乗れない


選択安価 安価下2

士郎「ごめん、その提案には乗れない」

凛「……そう、残念ね」

アーチャー「では、交渉は決裂……つまり敵同士だ」ヒュッ

士郎「っ!?」ガキィン

アーチャー「投影魔術……それなりの練度はあるようだが、まだ甘いな」ブォンッ

ドゴォ

士郎「がっ……ぁ!」

アーチャー「令呪を使ってセイバーを呼ぶと言っていたな。そんな暇は与えるつもりはない」

士郎「ぐ……ぁ」

凛「アーチャー、士郎を殺さずにマスター権を奪いなさい」

アーチャー「嫌、ここで仕留める」ヒュンッ

凛「ちょ、アーチャー!?」

ズバァン



アーチャー「さらばだ……衛宮士郎」


遠坂とは同盟は組めない。その途端にアーチャーに襲われて……悔しいけど、本当に令呪を使う暇もなかった。

俺はアーチャーにやられて、そのまま息を引き取った。


DEADEND 単独行動はry

-タイガー道場-

大河「フハハハ!!タイガー道場の時間がやってきたぞ!!」

大河「という訳でタイガー道場の時間だよ。今日何回目よ、ここに来るの」

大河「とりあえず今回の死亡フラグは単独でサーヴァントを前に敵対宣言をしたこと」

大河「そりゃあ目の前で敵対宣言したら襲われますよ。何を考えてやがりますかと」

大河「あ、ちょっとここ重要な分岐点だからもう一つの選択肢だと特定のフラグが立つのよねー」

大河「もちろん、直前の選択肢で違う選択をすれば別なフラグが立つわ。どちらを選ぶかは皆次第」

大河「てことで、都合上更に直前からやり直すけどそこは勘弁ねー」

士郎「はぁ……はぁ……向こうでの騒ぎ、まさかとは思うけど」

士郎「(セイバー、無事でいてくれ……)」

バッ

士郎「(誰かが離脱した?顔は見えないけど……どうする?)」


1:離脱した二人を追ってみる
2:二人を無視してセイバーがいるであろう場所に駆けつける

選択安価 安価下3

士郎「離脱した二人を追ってみよう、あの場所はセイバーを信じる」ダッ





凛「……はぁ、離脱には成功したけど一時期どうなるかと思ったわ」

アーチャー「言いたい事は色々とあるが、まずはあの場から生還出来た事を喜ぶとしよう」

凛「そうね、命あっての物種だもの」

アーチャー「だが、バーサーカーに加えてランサー、新たな脅威が立ちはだかるとはな」

凛「えぇ、悔しいけどランサーとそのマスターの主従は恐らく聖杯戦争最強」

凛「マスター戦ではまず勝てない。となるとアーチャーがランサーかマスターを倒すしか勝ち筋がないのだけど……」

アーチャー「正直な所、あの主従二人を一度に相手取るのは私でも骨が折れる。余程うまくやらない限りは討ち取られるだろうな」

凛「嫌に現実的ね……私が呼んだサーヴァントは最強なんじゃなかったの?」

アーチャー「もちろん勝機はある。だがいざ戦いが始まれば時間が足りない。それにランサーのマスターが持っていたもの……あれは嫌な予感がする」

凛「まだ見ぬ切り札……厄介な事この上ないわね」



士郎「おーい、凛!」

凛「ん?この声……って士郎!?」

士郎「飛んで行く二人が見えたから……一体何があったんだ?」

凛「何って……それは」

アーチャー「凛、奴の手を見ろ」

凛「手って……あれ!?あんた何時の間に令呪出ていたのよ!?昨日見た時はなかったのに」

士郎「これか?昨日の夜襲われて、気付いた時にはできてたんだ」

凛「襲われてって……はぁ、要するに巻き込まれたのね」

アーチャー「サーヴァントを連れていないようだが、単身で何をしに来た?」

士郎「話をしに来たんだ。実はイリヤが……」

凛「嘘、イリヤが行方不明?」

士郎「あぁ、昨日から帰ってなくて連絡も取れない。遠坂も欠席してたから気になってきたんだ」

凛「……ごめんね、士郎。私もイリヤの居場所はわからないわ」

士郎「そっか……わかった」

凛「それより士郎、貴方サーヴァントも連れずに出歩くなんてどういうつもり?」

士郎「どうって……セイバーとは二手に別れてイリヤを探していたんだ」

凛「はぁ……あんたね、下手してマスターやサーヴァントと遭遇したらどうするつもりだったのよ」

士郎「その時は令呪でセイバーを呼ぶつもりだったさ」

アーチャー「ふん、甘いな。もし令呪を呼ぶ暇もなく攻撃されたらどうするつもりだったのだ?」

士郎「その時は、魔術で応戦して……」

アーチャー「貴様のような未熟な魔術で、他のマスターに対抗出来るとは思えんがな」

士郎「なんだと!?」

凛「ストップ!一旦落ち着いて」

凛「士郎、貴方がイリヤを探しているのはわかったわ。そこで提案があるの」

士郎「提案?」

凛「私達と一時的にだけど同盟を組まない?」

士郎「同盟?」

凛「そう。手に余るサーヴァントとマスターが2組いてね……このままだと一人で戦うには厳しいのよ」

凛「もし士郎が手を組んでくれるのなら私もイリヤ捜索に協力するわ。同盟はバーサーカーもしくはランサーを倒すまで。悪くない提案だと思うけど、どうかしら?」

士郎「そうだな……」


士郎「わかった。よろしくな、凛 」

凛「えぇ、こちらこそよろしく」

アーチャー「凛、本当にこのような男と同盟を結ぶのかね?」

凛「少なくとも士郎は信用出来るわ。他の素性の知れないマスターよりはずっと背中を預けられる」

アーチャー「凛がそう言うのならば今はなにも言うまい。私は黙っているとしよう」

凛「それで、貴方のサーヴァントのクラスは何?」

士郎「セイバーだ」

凛「」

凛「セイバーって……士郎が?」

士郎「そうだけど……どうかしたのか?」

凛「あぁもう!なんで魔術師としての実力が私より低い士郎がセイバーを引き当ててるのよ!?」

士郎「お、おい遠坂落ち着け!」

凛「ってそうだ!士郎がセイバーのマスターって事は……さっきの乱闘!」

士郎「乱闘って……さっきの場所にセイバーが?」

凛「そうよ!ここで貴方に脱落されたら困るのよ!アーチャー!!」

アーチャー「仕方ない。再びあの場所に戻るとしよう」

バゼット「まずは一人……悪く思わないでください」

ランサー「おいマスター、バーサーカーがそっちに行ったぞ!!」

バーサーカー「■■■■■!!」

バゼット「っ!!」バッ

バーサーカー「■■■■!」

クロ「ぁぐ……バー……サーカー?」

バゼット「本能的にマスターを守ろうと立ちはだかりましたか」

ランサー「チッ、仕方ねぇ。こうなったら宝具を使うか?」

バゼット「ここで逃がしては厄介です。宝具で奴を仕留めましょう」

ランサー「了解。セイバー、下がってな」

セイバー「……わかりました」

ランサー「我が槍、受けてみよ……ゲイ……ボルグ!!」ヒュンッ

バーサーカー「!!」

グシャアッ

バーサーカー「■……■■……」

ドシャッ

ランサー「まずは一騎……厄介な奴は潰したな」

バゼット「さて、これでバーサーカーは脱落しました。後はセイバー……ん?」

バーサーカー「■■■■■!!」

バゼット「ばかな!?確かにランサーの槍で心臓を貫かれたはず!!」

クロ「バーサーカーは……1度倒した位じゃしなないわ」

クロ「特別に教えてあげる。バーサーカーの真名はヘラクレス。ギリシャ神話最大最強の大英雄よ」

ランサー「ヘラクレス……だと!?」

クロ「一度とはいえバーサーカーを殺した褒美よ。今回は撤退してあげる」

バゼット「見逃すと思いますか?」

クロ「言っておくけど、バーサーカーは一度殺された手段じゃ二度と殺されないわ。嘘だと思うのなら試してみる?」

ランサー「……いや、やめておくぜ」

クロ「懸命ね。それじゃあまた会いましょう」

バゼット「……」

セイバー「……行きましたね」

ランサー「だな。こっちとしちゃあ消化不良だが」

バゼット「見た所貴方のマスターは不在のようですね。残ったのは私達と貴方だけ……となれば」

ランサー「やる事は一つ、だろ?」

セイバー「……」チャキッ




士郎「セイバー!」

セイバー「士郎!?」

凛「よく生き残ったわね。ってランサーまでいるし」

アーチャー「見た所バーサーカーの姿が見当たらないが……脱落したのかね?」

バゼット「いえ、バーサーカーとそのマスターには逃げられました」

ランサー「一度逃げ出した弓兵がのこのこ戻ってくるとはな。どういう風の吹き回しだ?」

アーチャー「ご想像にお任せしよう」

ランサー「ちっ気に食わねぇ野郎だ」

バゼット「……ふむ、なるほど」

セイバー「?」

バゼット「このまま2対1で戦ってあげてもいいですが、今日は全員が消耗しすぎている。今日の所はこれでお開きにするというのであれば私も追いはしません」

バゼット「ですが挑むというのであれば容赦はしません。どうしますか?」

士郎「遠坂、どうする?」

遠坂「士郎、あれは正真正銘の化物よ。私達二人でも勝てるかわからない……慎重に判断しなさい」

士郎「わかった」

バゼット「……返事を聞きましょう」



1:今は戦わない
2:ここで戦う

選択安価 安価下2

士郎「ここで戦う」

バゼット「そうですか……では容赦はしません」ダッ

士郎「(速い!!)」バッ

バゼット「はぁ!」ブォンッ

ガシャアン

士郎「が……ぁ!!」ドシャッ

凛「士郎!!」

セイバー「士郎、大丈夫ですか!?」

ランサー「おっと、お前達の相手はこっちだぜ!!」キィン

セイバー「くっ……」

アーチャー「ランサーは任せるぞ」バッ

ランサー「そっちもさせねぇよ!!」ヒュンッ

アーチャー「ぐっ!?」キィン

セイバー「私達二人を同時に足止めするつもりか?」

ランサー「そうに決まってるだろ?お前達二人も全力で来い」

セイバー「くっ……」チャキッ

アーチャー「よそ見をしている暇はないぞセイバー……来るぞ!!」



士郎「は……ぁ……が」

凛「士郎、しっかりして!」キィン

士郎「はぁ……はぁ……助かったよ、遠坂」

凛「あれ相手の接近戦はあんたでも無謀よ。近づかれたら防御に徹底しなさい」

バゼット「二人同時にかかって来た所で私にとっては脅威にはなりません。少なくとも貴方たちでは、相手にもならない」

凛「それはどうかしら……ね!」ヒュッ

ドガァン

凛「士郎、今よ!」

士郎「うぉおおおおおおおお!!」ダッ

ドゴォ

士郎「がはっ!?」

ドシャア

バゼット「その程度の目くらましは通用しないと言ったはずですが」

凛「嘘……でしょ?」

セイバー「士郎!!」

ランサー「どこ見てやがる!」ヒュンッ

セイバー「ぐっ……!」ザシュッ

アーチャー「バーサーカーが規格外でそっちに注目がいっていたが……貴様も相当だな」

ランサー「2騎揃ってこのザマか?あまり俺をがっかりさせるな」

セイバー「あまり私を舐めてもらっては困る……はぁ!!」ブォッ

ランサー「見えない剣を開放したか。そうこなくちゃ物足りねぇ!!」バッ



バゼット「お遊びはここまでです。貴方達二人にはここで脱落してもらいましょう」

凛「くっ……」

凛「(何か手はないか……この状況を脱する手段。考えろ、考えるのよ遠坂凛!)」

士郎「ぐぁ……遠坂……逃げ……ろ」

バゼット「覚悟!」ダッ

凛「(来る!!)」バッ





「ベルレフォーン(騎英の手綱)!!」バッ

バゼット「なっ!?」バッ




凛「嘘、ここで新手!?」

士郎「ぐ……遠坂、あれは?」

凛「多分、新手のサーヴァントよ。見た所クラスはライダーかしら」

ライダー「えぇ、その通りです。私はライダーのクラスで現界したサーヴァント。マスターの命によりこの場に介入させていただきます」

バゼット「ここで乱入ですか……さすがに3vs1はきついですね。退きますよランサー」

ランサー「チッ、余計な横槍入れやがって」スッ





凛「帰った……?」

セイバー「士郎、大丈夫ですか!?」

士郎「セイバー……俺は、大丈夫だ。それより」

アーチャー「ライダー、一体何をしに来た」

ライダー「言ったはずです。私は介入しに来たと」

アーチャー「ほう、では我々とも戦うかね?」

ライダー「いえ、目的は果たしましたので私も退かせていただきます。それとマスターから伝言が一つ」

凛「伝言?」

ライダー「イリヤスフィールは無事です。だから安心してほしい……確かに伝えましたよ」バッ


士郎「ぐ……待て!」

凛「士郎、今は動いちゃだめ!アーチャー、ライダーを追って!!」

アーチャー「承知した」

セイバー「……士郎の様子は?」

凛「今は安静にさせてるわ。怪我も見てみたけど対した事ないみたい」

セイバー「そうですか、それはよかった」

凛「けど、だからこそおかしいのよ」

セイバー「?」

凛「あの一撃は間違いなく内蔵も破壊されてる威力だった。それをまともに受けて軽傷で済んでいる事がおかしいの」

セイバー「つまり、どういう事でしょう?」

凛「セイバー、士郎に頑丈になる魔術とかかけてないわよね?」

セイバー「いえ、そのようなものはかけていませんが」

凛「そう……わかったわ」

凛「今はこの件について考えても拉致があかないから、当面の問題に移るわ」

アーチャー「ライダーの件か」

凛「えぇ、ライダーはイリヤが無事だと言っていた」

セイバー「となると、イリヤの関係者でしょうか?」

凛「身内だといいけど、最悪なのはイリヤが人質として捕まっているパターン」

アーチャー「下手をすればイリヤを開放する代わりに自害を命じられる場合も考えられるな」

凛「そうなると私も迂闊に手出しが出来ない。アーチャーもライダーを逃しちゃったし、慎重にいかないとだめよ」

セイバー「……」

凛「ま、とにかく士郎の目が覚めてから続きを話しましょう。当面は現状を維持しつつライダーとそのマスターの捜索よ」

一旦ここまで!
バゼットさん強すぎやしませんかねぇ

……どちらの視点で物語を進めますか?


1:イリヤ
2:士郎

選択安価 安価下2

士郎「ぅぐ……ここ、は?」

士郎「俺は確か……そうだ、ランサーとそのマスター相手に戦って」

士郎「……痛みが少ししかない?動かしても異常が見当たらない」

士郎「(遠坂が治療してくれたのか?)」

ガラッ

士郎「……ん、誰だ?」



部屋を訪れた人物

1:セイバー
2:凛
3:桜
4:アーチャー
5:冬木の虎

選択安価 安価下2

桜「……先輩?」

士郎「桜?一体どうしたんだ」

桜「……先輩が倒れたと聞いて駆けつけてきました。怪我は大丈夫なんですか?」

士郎「あぁ、この通りぴんぴんしてる。けど、俺が怪我したなんて誰から聞いたんだ?」

桜「それは……」

士郎「……桜?」

桜「そ、それよりお腹がすいてませんか?胃に優しいものを調理したんですけど、もしお腹がすいていれば持ってきますよ」

士郎「あ、あぁ。よろしく頼む」

桜「はい!」



士郎「(桜、俺が怪我をした事を誰から聞いたのかを聞いた途端に挙動不審になったな)」

士郎「(気のせいであればいいけど、もしかして桜も聖杯戦争に関わっているのか?」

士郎「(確か、令呪は手に宿るから手を見ればマスターかどうかはわかるはずだけど……どうする?)」



1:さりげなく桜の手に令呪が無いか確かめる
2:先ほどの質問を追求する
3:イリヤの行方を知らないか聞いてみる
4:その時、考え事をする士郎の部屋に入って来たのは……!!

選択安価 安価下2

士郎「(そうだ、さりげなく桜の手に令呪がないかを確かめよう。それで桜が聖杯戦争に関わっているか分かるはずだ)」



桜「先輩、おかゆを持ってきました!」

士郎「ありがとう、桜」

桜「では先輩、私が食べさせますからあーんしてください」

士郎「わかった。けどその前に桜の手は大丈夫なのか?」

桜「手、ですか?」

士郎「あぁ、わざわざおかゆを作ってくれたのはありがたいけど、もし桜の手に火傷の痕が残ったら大変だろ」

桜「別に火傷はしていないので、大丈夫ですよ?」

士郎「本当か?少し両手を見せてくれるか?」

桜「?」スッ

士郎「(令呪は……よし、無いな)」ホッ

士郎「よかった、火傷の痕はなさそうだな」

桜「あの、先輩……心配してくれるのは嬉しいんですけど、どうしたんですか?」

士郎「いや、なんでもない。それより、おかゆを食べさせてくれるか?」

桜「はい!」

士郎「(桜の手に令呪はない。つまり桜は聖杯戦争に関わっていない……だったら、巻き込まないようにしないとな)」

士郎「ごちそうさまでした。美味しかったよ、桜」

桜「喜んでもらえて何よりです。……その、先輩」

士郎「どうした、桜?」

桜「先輩は

ガラッ

セイバー「士郎、目が覚めたのですね」

士郎「せ、セイバー!?」

セイバー「おや、御客人ですか?家の者ではなさそうですが……」

桜「私は先輩の後輩で、間桐桜と言います。桜と呼んでください」

セイバー「士郎、桜の言っている事は本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……桜は俺の後輩で、幼馴染だ」

セイバー「そうでしたか。桜殿、先程の無礼をお許しください」

桜「いえ、いいんです。えっと……」

セイバー「私は衛宮切嗣の知り合いで、彼を訪ねて来たセイバーと申します。訳あって士郎の家にしばらく住む事になりましたが、よろしくお願いします」

桜「はい、こちらこそよろしくお願いします」

士郎「(あれ、いきなりセイバーがやってきて桜も混乱すると思ったけど……意外と仲よくなってる?)」

セイバー「それと士郎、身体の方は大丈夫ですか?」

士郎「あぁ、もう大丈夫だ。心配かけてごめん」

セイバー「それはよかった。凛が呼んでいるので、支度が済み次第居間に来てください」

士郎「わかった」



桜「……先輩、セイバーさんが切嗣さんを訪ねて来たというのは本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……彼女は爺さんの知り合いらしくて、訪ねてきたのはいいけど爺さんも死んじゃってたしさ」

士郎「それで困っているのを見たら放っておけなかったんだ」

桜「……そうですか」

士郎「それじゃあ、セイバーと遠坂が呼んでるから行ってくる。おかゆありがとうな」

桜「待ってください」ガシッ

士郎「さ、桜?」

桜「先輩、本当の事を言ってください」

士郎「ど……どうしたんだ?」

桜「何か私に隠し事をしていませんか?私の知らない所で先輩が何かに巻き込まれているのでしたら相談してください」

桜「それとも……私では、先輩の力になれませんか?」

士郎「桜……」



1:事情を正直に話す
2:桜に嘘を突き通す
3:訳あって話せないと伝える



選択安価 安価下2

ミスがあったので訂正 指摘感謝












士郎「ごちそうさまでした。美味しかったよ、桜」

桜「喜んでもらえて何よりです。……その、先輩」

士郎「どうした、桜?」

桜「先輩は

ガラッ

セイバー「士郎、目が覚めたのですね」

士郎「せ、セイバー!?」

セイバー「おや、御客人ですか?家の者ではなさそうですが……」

桜「私は先輩の後輩で、間桐桜と言います。桜と呼んでください」

セイバー「士郎、桜の言っている事は本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……桜は俺の後輩で、幼馴染だ」

セイバー「そうでしたか。桜殿、先程の無礼をお許しください」

桜「いえ、いいんです。えっと……」

セイバー「私は衛宮切嗣の知り合いで、彼を訪ねて来たセイバーと申します。訳あって士郎の家にしばらく住む事になりましたが、よろしくお願いします」

桜「はい、こちらこそよろしくお願いします」

士郎「(あれ、いきなりセイバーがやってきて桜も混乱すると思ったけど……意外と仲よくなってる?)」

セイバー「それと士郎、身体の方は大丈夫ですか?」

士郎「あぁ、もう大丈夫だ。心配かけてごめん」

セイバー「それはよかった。凛が呼んでいるので、支度が済み次第居間に来てください」

士郎「わかった」



桜「……先輩、セイバーさんが切嗣さんを訪ねて来たというのは本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……彼女は爺さんの知り合いらしくて、訪ねてきたのはいいけど爺さんも死んじゃってたしさ」

士郎「それで困っているのを見たら放っておけなかったんだ」

桜「……そうですか」

士郎「それじゃあ、セイバーと遠坂が呼んでるから行ってくる。おかゆありがとうな」

桜「待ってください」ガシッ

士郎「さ、桜?」

桜「先輩、本当の事を言ってください」

士郎「ど……どうしたんだ?」

桜「何か私に隠し事をしていませんか?私の知らない所で先輩が何かに巻き込まれているのでしたら相談してください」

桜「それとも……私では、先輩の力になれませんか?」

士郎「桜……」

ミスがあったので訂正 指摘感謝(今度こそ訂正)














士郎「ごちそうさまでした。美味しかったよ、桜」

桜「喜んでもらえて何よりです。……その、先輩」

士郎「どうした、桜?」

桜「先輩は

ガラッ

セイバー「士郎、目が覚めたのですね」

士郎「せ、セイバー!?」

セイバー「おや、御客人ですか?家の者ではなさそうですが……」

桜「私は先輩の後輩で、遠坂桜と言います。桜と呼んでください」

セイバー「士郎、桜の言っている事は本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……桜は俺の後輩で、幼馴染だ」

セイバー「そうでしたか。桜殿、先程の無礼をお許しください」

桜「いえ、いいんです。えっと……」

セイバー「私は衛宮切嗣の知り合いで、彼を訪ねて来たセイバーと申します。訳あって士郎の家にしばらく住む事になりましたが、よろしくお願いします」

桜「はい、こちらこそよろしくお願いします」

士郎「(あれ、いきなりセイバーがやってきて桜も混乱すると思ったけど……意外と仲よくなってる?)」

セイバー「それと士郎、身体の方は大丈夫ですか?」

士郎「あぁ、もう大丈夫だ。心配かけてごめん」

セイバー「それはよかった。凛が呼んでいるので、支度が済み次第居間に来てください」

士郎「わかった」



桜「……先輩、セイバーさんが切嗣さんを訪ねて来たというのは本当ですか?」

士郎「あ、あぁ……彼女は爺さんの知り合いらしくて、訪ねてきたのはいいけど爺さんも死んじゃってたしさ」

士郎「それで困っているのを見たら放っておけなかったんだ」

桜「……そうですか」

士郎「それじゃあ、セイバーと遠坂が呼んでるから行ってくる。おかゆありがとうな」

桜「待ってください」ガシッ

士郎「さ、桜?」

桜「先輩、本当の事を言ってください」

士郎「ど……どうしたんだ?」

桜「何か私に隠し事をしていませんか?私の知らない所で先輩が何かに巻き込まれているのでしたら相談してください」

桜「それとも……私では、先輩の力になれませんか?」

士郎「桜……」

士郎「ごめん。今関わっている事に、桜を巻き込みたくない。だから話す事は出来ない」

桜「そう……ですか」

士郎「……話せる時になったら話すから、それまで待っててくれるか?」

桜「……わかりました。話せる時が来たら私にも事情を話してください」

士郎「あぁ、約束する」






桜「……先輩、どうしてですか?」

桜「どうして、イリヤさんと同じように聖杯戦争に参加したんですか?」

桜「イリヤさんは先輩達を巻き込まない為に聖杯戦争に参加したのに……どうして」

凛「おはよう士郎、身体の調子はどう?」

士郎「あぁ、問題ない。心配かけてごめん」

凛「謝らなくていいのよ。私の判断ミスが士郎を危険に巻き込んだのだから、むしろこっちが謝るべきよ。……ごめんね」

士郎「遠坂、それは違う。俺が力不足だったせいで……」

アーチャー「そこまでにしておけ。何時までもお互い謝っていては話が進まない」

凛「そうね、これからの事について、しっかり作戦を立てておかないとね」

セイバー「士郎の姉であるイリヤスフィールが行方不明である事、イリヤスフィールに似ているバーサーカーのマスター、ランサーとそのマスター。そしてライダー……対処しなければならない事は山積みです」

凛「ライダーはイリヤが無事だって言ってたけど、敵か味方かは不明。普通に考えれば敵なのでしょうけど、わざわざイリヤの安否を伝える意味がわからないわ」

セイバー「ですが、彼女がイリヤスフィールの行方を知っている事は確かです。接触してみるのはどうでしょうか?」

凛「そうね、確かにライダーと接触すればイリヤの行方について詳しく知る事が出来る可能性は高いわ。でも、同時にそれは敵だった時のリスクが非常に高い賭けにもなる」

アーチャー「接触するにしても、奴がイリヤスフィールを餌にしてこちらを罠に嵌める可能性も0ではない。慎重に行動しなければ足元を掬われるぞ」

士郎「お前に言われなくてもそんな事わかってる。ライダーには優先的に接触したいけど、焦らず慎重に。って事でいいんだな?」

凛「そうね。まぁ敵だったら倒すだけよ」

士郎「……なぁ、もしライダーが味方側だったら一緒に戦う事は出来ないか?」

セイバー「士郎、貴方は敵か味方かもわからない相手を信用するのですか?」

士郎「なにも無条件で信用して手を取る訳じゃない。ライダーがイリヤを害するようなら容赦なく潰す」

士郎「でも、事情を聞いて訳あってイリヤを保護しているだけだったら、無理に敵対する必要はない」

士郎「だから、ライダーと接触した際は話がしたい。遠坂、ライダーと接触したら俺に話をさせてくれるか?」

凛「いいけど……大丈夫なの?」

士郎「あぁ、ライダーを倒すべき敵なのかどうかは、俺自身が見て話した上で判断したい」

凛「そこまで言うなら止めないわ。けど、もし危なくなったら……わかってるわね?」

士郎「あぁ、わかってる」

凛「ならいいわ。ライダーの件に関してはなるべく士郎に一任する」

アーチャー「凛、この未熟者に任せていいのかね?」

凛「いいのよ、士郎だってお人好しだけどばかじゃないわ」

士郎「おいアーチャー、お前さっきから人の事を未熟者っていうけどお前こそどうなんだよ」

アーチャー「私はこの通り英霊だ。お前のような未熟者と違って、比べ物にならない程場数を踏んでいる。少なくともたかが高校生のお前よりはずっとマシだ」

士郎「(こいつ、絶対目にもの見せてやる)」

凛「次に問題なのは、イリヤに似ているバーサーカーのマスターと、彼女のサーヴァントのバーサーカー」

士郎「バーサーカー……俺は見た事がないからわからないけど、どんな英霊なんだ?」

凛「そうね、簡単に言えばとんでもない力の巨人よ。その名にふさわしく全てを破壊し尽くす勢いで猛攻を繰り出す巨人」

アーチャー「私達は真名を看破する前に撤退してしまったが、セイバーは何かわかった事はあるかね?」

セイバー「バーサーカーのマスターが、バーサーカーの真名はヘラクレスだと言っていました」

凛「ヘラクレスですって!?ギリシャ神話最大最強の大英雄じゃない!!」

セイバー「はい、しかも厄介な事にバーサーカーは普通の攻撃が通用しません」

士郎「普通の攻撃が通用しないって、どういう事だ?」

セイバー「その名の通りです。弱い神秘の攻撃……具体的には、ランクの低い宝具の攻撃は全て無効化されてしまいます」

凛「嘘でしょ……とんでもなく規格外じゃない」

セイバー「それに、奴の注意点はもう一つあります。ランサーが宝具『ゲイボルグ』を開放してバーサーカーの心臓を貫きましたが……バーサーカーは、それで脱落しませんでした」

士郎「心臓を貫かれて脱落してないって……どういう事だ?」

セイバー「バーサーカーのマスターが撤退前に言っていました。バーサーカーは一度倒した位じゃ死なず、更に自身が倒された攻撃は以後一切通用しなくなると」

アーチャー「ふむ、つまり死んでも生き返る不死身持ちという事か。恐らくは回数制限があるのだろうが、同じ倒し方は通用しない」

アーチャー「つまり、奴が生き返る事が出来る回数分、それぞれ違った殺し方をしなければならないという事か」

凛「冗談でしょ……あいつの対策考えただけでめまいがしてくる」

士郎「突破法はないのか?」

アーチャー「そう簡単に分かる訳がなかろう。ヘラクレスの逸話を片っ端から調べるか、あるいは他マスターと組んで共闘するか……どちらにせよ、単独で勝てる相手ではあるまい」

凛「バーサーカーに関しては対策が立たない限り遭遇しても逃げに徹底、今はこれしかないわ」

凛「次にランサー陣営……バーサーカーも滅茶苦茶だけど、ここも大概よ」

セイバー「あのランサーは相当な実力の持ち主だ。真名は恐らく、光の御子クー・フーリン。アイルランドの大英雄」

アーチャー「なるほど、クランの猛犬か。確かにそれほどの英霊ならあの強さも頷ける」

凛「ランサーだけならバーサーカーと比べればそこまで厄介じゃないわ。ここが厄介なのは……」

士郎「マスターの強さ、か」

凛「えぇ、恐らく聖杯戦争最強のマスターはランサーのマスター、封印指定執行者のバゼットよ」

士郎「遠坂は知ってるのか?」

凛「魔術協会では有名よ。数々の封印指定の魔術師を葬ってきた化物。彼女と戦えるのは……多分、私が知る限りじゃ言峰綺礼かギルガメッシュ、イスカンダル位だと思う」

セイバー「言峰綺礼……」

凛「でも、その言峰も10年前の聖杯戦争で死んじゃってるし、ギルガメッシュとイスカンダルは多分関わらない。というかあの二人の手を借りる事だけは絶対したくない」

アーチャー「ふむ、確かその二人は前回の聖杯戦争で受肉したサーヴァントだったな」

凛「そうよ。二人共現代をこれでもかという程楽しんでるけど」

凛「とにかく、この主従も私達が一緒に組んで戦っても勝てるかどうか。特にマスターには気をつける事」

士郎「わかった。単独で襲われた場合は迷わず逃げるって事でいいのか?」

凛「今はそうするしかないわね。桜は魔術がばれたら間違いなく封印指定。だからランサーのマスターにだけは会わせる訳にはいかない」

士郎「俺は?」

凛「本当なら士郎も会わせちゃいけないんだけど……こればっかりはしょうがないわ。せいぜい自分の魔術がばれないように戦うしかない」

士郎「そうだな、確かに戦うとなるとそうするしかないか」

凛「さて、これで当面の問題である3つの事についての整理はついたわ」

アーチャー「ふむ、まだ見ぬキャスターとアサシンも気になるが……今は目前の問題を片付ける事が先か」

セイバー「そうですね。特にこの3つの陣営とイリヤスフィールの行方の問題に関して、どこを最優先にすべきか」

凛「それをよく考えた上で決めておく必要があるわ」

士郎「確かに。行動するにしても指針は決めておいた方がいいよな」

凛「場合によっては優先順位がひっくり返る事もあるけど、その時はその時よ。優先順位を決めておかないと全部の問題に同時に対処するなんてできないもの」

セイバー「士郎、私は貴方に判断を委ねます。どうしますか?」

士郎「俺は……」

アーチャー「(さて、未熟者なりの考え……お手並み拝見といこうか)」


1:イリヤの無事を最優先にしたい
2:バーサーカー達の対策を最優先にしたい
3:ライダーとの接触を最優先にしたい
4:ランサー達の対処を最優先にしたい


選択安価 安価下5

士郎「イリヤの無事を最優先にしたい。ライダーがイリヤは無事だと言っていたけど、この目で見るまでは信用出来ない」

セイバー「士郎……」

凛「……そうね、士郎にとってイリヤはかけがえのない姉。心配になるのもわかるわ」

アーチャー「だが、今は聖杯戦争中だ。姉を心配する事自体は構わんが、それに気を取られて敵に付け入る隙を与えるな」

士郎「わかってるよそんな事。とにかく、今日まで家に戻ってない時点でイリヤの身に何かが起きたのは間違い無い」

士郎「だから、イリヤの安全が確保出来るまではイリヤの無事を最優先にしたい。これが俺の考えだ」

凛「わかったわ。士郎がそう言うなら、士郎とセイバーはイリヤの捜索及び安全の確保を優先」

凛「これに関しては、ライダーとの接触が現状では大きく鍵を握りそうね。でも、接触は慎重にね」

士郎「わかった。遠坂とアーチャーは?」

凛「私達は私達で、他の陣営の居場所を調査するわ。と言ってもバーサーカー陣営の居場所はわかっているも同然だけど」

士郎「そうなのか?」

凛「えぇ、アインツベルンは郊外の森に城を構えてるの。裏をかいて別の場所に移動してるなんて事がない限りは、そこにいると思っていいわ」

セイバー「ですが、あのバーサーカーがいる以上迂闊には攻めれないと」

凛「そうよ、だから現状ではここは放置。私達はランサーとライダー、それとキャスターとアサシンの居場所も調査するわ」

アーチャー「ランサーとライダーの居場所を突き止めるのも大事だが、未だ姿を現していないキャスターとアサシンも警戒しなければならない」

凛「だから、ランサーとライダーをさがすついでにキャスターとアサシンもさがすわ。見つかれば儲けもの程度だけど」

士郎「わかった。確かに、他の陣営がどこにいるかもわからない事には話にならなからな……って今何時だ?」

凛「確か今は……あら、もうこんな時間」

士郎「げぇ!? やばい、朝食を作らないと藤ねぇがお腹をすかせて暴れだしてしまう!」ダッ

セイバー「そうです、朝食は大事ですから疎かにする訳にはいきません!」

凛「あっちょっと!? ……行っちゃった」

アーチャー「朝食なら桜が作ってくれているというのに。こういう所で慌てるから未熟なのだ」

大河「いただきまーす!」パクパク

セイバー「いただきます」パクパク

士郎「いただきますって言う前に食べるなよ!?」

大河「だって士郎や桜が作ったご飯美味しいんだもん」モグモグ

士郎「あのな……」

桜「ま、まぁまぁ。藤村先生の奇行は今に始まった事ではありませんから」

大河「さりげなくひどい事言われた!?」

凛「……まぁ、傍から見れば奇行ね」

大河「うぅ、皆がいじめるよぅ……いいもん、ご飯は美味しく食べるからいいもん!」パクパク

セイバー「そうです、せっかくの食事ですから美味しくいただきましょう」パクパク

桜「(セイバーさんって藤村先生と似てるような……)」

大河「……ん? そういえば見ない人がいるけど、そこの金髪の娘は誰なの?それに、なんで凛ちゃんが?」

士郎「……あ」

大河「まさか……士郎、あんた」

士郎「違う藤ねぇ、誤解だ!!」

大河「何が誤解なのよ!?言ってみなさい!!」



1:ここは俺が弁明しよう
2:遠坂、説明頼む!
3:アーチャー「私が説明しよう」スッ


選択安価 安価下2
一旦ここまで眠寝休

アーチャー「私が説明しよう」スッ

士郎「お、おい!?何時から出てきた!?」

大河「……士郎?」

士郎「藤ねぇ、そうじゃなくてだな……

アーチャー「私とセイバーは切嗣の知り合いでね、彼を訪ねて冬木まで来たのだが、既に他界していたと聞いてね」

アーチャー「お互い仕方なく途方に暮れる所を家主であるお人好しの衛宮士郎が泊めてくれたという訳だ」

大河「へー、そうだったの。二人共大変だったのね」

士郎「(結構まともな言い訳を話してくれたな……藤ねぇも納得してくれそうだし)」

大河「うん、セイバーちゃんだけが来てたなら問題あったけど、これなら問題はなさそうね。凛ちゃんもよく来るし」

セイバー「士郎、おかわりをお願いします」

アーチャー「相変わらずだな、君は」スッ

セイバー「なっ……既におかわりを用意していただと!?」

アーチャー「どこかの未熟者と違って、その辺りの気配りは出来るのでね。ちなみにつぎたてほやほやだぞ」

セイバー「おぉ……!!」

大河「ちなみに、二人は付き合ってるの?」

セイバー・アーチャー「「いえ(いや)、それはありませんん(ないな)」」

凛「息ぴったりね……」

士郎「そうだな……」

大河「そうなんだー。あ、士郎私もおかわり」

士郎「はいはい」

-朝食後-



アーチャー「…………ふぅ」

大河「何ため息はいてるの?」

アーチャー「あぁ、藤村先生か。なに、少しこれからの事を考えていただけだ」

大河「これからの事かぁ。切嗣さんを訪ねてきたのに、既に他界しちゃったなんて聞かされたらさすがにびっくりよね」

アーチャー「全くだ」

大河「……ねぇ、士郎」

アーチャー「士郎は今学校へ行く準備をしているだろう?それとも、その士郎を見かけたのかね?」

大河「むぅ、私は目の前にいる士郎に話しかけてるのに」

アーチャー「……目の前に衛宮士郎がいると?」

大河「そう言ってるじゃない」

アーチャー「はぁ、何を勘違いしているかは知らんが、私は衛宮士郎では……」

大河「ううん、私にはわかるよ。士郎君大きくなったわね」

大河「髪も白くなっちゃって、肌も褐色になってパッと見別人に見えるけど、それでも士郎は士郎よ」

アーチャー「……藤村先生」

大河「藤ねぇって呼びなさい。……よしよし、今まで頑張ったわね」ナデナデ

アーチャー「な……何を!?」

大河「何って、頑張った子にはこうやっていい子いい子するものよ?士郎にも昔してあげたじゃない」

大河「大きくなった士郎が具体的に何をしていたのかはわからないけど、これだけはわかるの」

大河「あぁ、士郎は皆の為に今までずーっっと頑張ってきたんだなって」

大河「だから、帰って来た士郎をいい子いい子するのは私の役目。一人で抱え込んでないで、存分に甘えていいのよ」

大河「疲れているでしょう。思いっきり泣いていいの」ギュッ

アーチャー「ふじ……ぇ…………藤ねぇ……!!」

大河「おかえり、士郎」

アーチャー「ぅぐ……藤ねぇ……俺、俺……!!」

大河「よしよし」






凛「(気づいたら縁側でアーチャーが先生に泣きついてた)」

セイバー「(アーチャーが……士郎?一体どういう事なのですか)」

凛「(知らないわよ!むしろ私が知りたいわよ!?)」

セイバー「ですが、彼があそこまで泣くとは……アーチャーの生前には、一体何があったのでしょうか)」

凛「知らないわよ。でも、もし本当に彼の真名が士郎だったら……」

セイバー「……」

凛「……」




士郎「遠坂ー、藤ねぇー、早く学校に行かないと遅刻するぞー」

凛「やばっ!」

速報:アーチャー離反ルート消滅


誰視点で物語を進めますか?

1:イリヤ視点
2:士郎視点

選択安価 安価下2

士郎「はぁ、なんとか学校に間に合ってよかった」

慎二「珍しいな、衛宮が遅刻ギリギリなんて」

士郎「ちょっと色々あってな」

慎二「そうか。……なぁ衛宮、お前危ない事に巻き込まれてるかもしれないって本当か?」

士郎「え?なんで慎二がそれを?」

慎二「イ……桜から聞いたんだ。あいつ心配していたぞ」

士郎「桜か……余計な心配かけちゃったな」

慎二「お前、まさかまた危ない事に首を突っ込んでいるんじゃ……」

士郎「大丈夫だって、そんな心配する程の事じゃない」

慎二「お前な、そう言ってこの前も滅茶苦茶やばい事に巻き込まれてただろ」

士郎「うぐ……」

慎二「……言っておくけど、あまり傍にいる奴らに心配かけさせるなよ」

士郎「……あぁ」




士郎「昼休みはどうするかなぁ」



1:凛と屋上で話す
2:桜と話す
3:藤ねぇと話す
4:そういえばセイバーはどうしてるんだろう?


選択安価 安価下2
一旦ここまで

キーンコーンカーンコーン



士郎「藤ねぇ、昼飯一緒に食わないか?」

大河「あれ、士郎がお昼誘ってくるなんて珍しいわね。何か聞きたい事でもあるの?」

士郎「たまには藤ねぇと一緒に昼飯を食べたいと思ったんだけど、だめだったか?」

大河「ううん、私は何時でもオッケーよ!あ、おかず私にも分けてねー」

士郎「……なんでさ」





大河「いやー士郎の作ったお弁当美味しいわね」ヒョイパクヒョイパク

士郎「あ、それ俺が楽しみに取っておいたハンバーグ!」

大河「ふっふっふ、食事は何時でも戦争なのよ」

士郎「お、横暴だ……」

大河「ふぅ、ご馳走様。いやー士郎のお弁当美味しかったわー」

士郎「そりゃどうも。それで藤ねぇ、少し聞きたい事があるんだけど」

大河「何、お姉さんに聞かせてごらんなさい?」



1:最近何か変わった事はないか?
2:朝、アーチャーと何を話していたんだ?
3:イリヤは……まだ見つからないか?


選択安価 安価下2

士郎「朝、アーチャーと何を話していたんだ?」

大河「んー、内緒」

士郎「内緒って、それくらい別に話してくれたっていいだろ?」

大河「士郎、人のプライバシーには踏み入ってはいけないラインが存在するの」

大河「朝話していたのは、そのプライバシーに関わる話に繋がるのよ。だからそういう話を本人の承諾もなしには話しません」

士郎「そ、そういう時だけ教師っぽい事言うんだな」

大河「なによ、私が教師っぽくないって言うの?」

士郎「そりゃあ普段の態度見てるとなぁ」

大河「ひどい!?」

士郎「そう思うならもっと普段からしっかりしてほしいんだけど」

大河「はぁ、これが反抗期という奴なのかしら」

士郎「なんでそうなるのさ」

大河「……ねぇ、士郎は昔正義の味方になりたいって言っていたわよね?」

士郎「藤ねぇ、覚えていてくれたのか」

大河「そりゃあ夢を聞いた時に正義の味方になりたいって迷いもなく言ってくれたもの、覚えていない訳ないじゃない」

大河「それでね、士郎は正義の味方になってどうしたいのかな?」

士郎「どうって、正義の味方になった後どうするかって事か?」

大河「そうよ、正義の味方と言っても何をもって正義の味方なのかだって人それぞれじゃない」

大河「だから、士郎はどんな正義の味方になるのか、私は知りたいの」

士郎「どんな……正義の味方」

大河「なんでもいいのよ。家族を守る正義の味方とか、目の前の人を助ける正義の味方とか、誰か大切な人の為の正義の味方とか」

大河「士郎は、どんな正義の味方になりたいの?」

士郎「俺は……」


1:家族を守る正義の味方になりたい
2:目の前の人を助ける正義の味方になりたい
3:大切な人の為の正義の味方になりたい
4:みんなを助ける正義の味方になりたい


選択安価 安価下2

士郎「俺は、みんなを助ける正義の味方になりたい」

士郎「助けることが出来る全ての人を救える、そんな正義の味方に俺はなりたい」

大河「みんなかぁ……士郎は警察官や消防隊員になりたいの?」

士郎「いや、そういうのとは違うよ。俺は世界中の人をひとりでも多く助けようと思ってる」

大河「それが、士郎にとっても正義の味方?」

士郎「あぁ」

大河「そっかぁ……世界中の人を助ける、かぁ」

大河「うん、夢が大きい事なのは良い事よ。でもね士郎」

大河「世界中の人を救うっていうのはね……とてつもなく大変な事なの」

大河「例えば、国同士の争いごとが起きたとしたら士郎はどうする?」

士郎「そんなの、もちろんひとりでも多くの人を助ける為に動くに決まってる」

大河「どうやって?」

士郎「決まってる。紛争地に趣いて一人でも多くの人を避難させて……」

大河「もしどちらかの国が滅びるまで争い合うとしたら?」

士郎「それは……」

大河「それに、紛争地に行って士郎が死んだら、どうするの?」

士郎「それでひとりでも多くの人が救えるなら、それでいいじゃないか」

大河「そんな事ない。もし士郎が紛争地に行って死んだら、残された人はきっと悲しんじゃう」

大河「士郎の夢は立派よ?誰かを助けたいと思う気持ちは大切だもの」

大河「でもね士郎、誰にだって現界はあるの。世界中の人を助けたいと思っても、世界中の人を助けられる訳じゃない」

大河「それに、自分の周りにいる大切なものを置いて危険に首を突っ込むのはよくないと思うの」

大河「だから士郎、約束して。将来士郎が正義の味方になったとしても、自分の傍にいる人達を一番大切にしてあげて」

士郎「ふ、藤ねぇ?」

大河「これだけは約束して、お願い」

士郎「(もしかして、俺が聖杯戦争っていう危険な事に参加してる事に藤ねぇも気づいてるのかな)」

士郎「(確かに、心配をかける訳にはいかないけど……ここで俺が聖杯戦争から退いたら)」

士郎「……ごめん、今は約束出来ない」

大河「……そう」

士郎「……ごめん、藤ねぇ」

大河「謝らなくてもいいのよ。でも寂しいなぁ……士郎の夢、応援したいけど応援したくない」

大河「士郎の夢は立派だけど、それを追って欲しくないっていう本音がある」

大河「でも、士郎がどうしても自分の理想を追うっていうなら私はそれ以上とやかく言わない」

大河「だけど無茶だけはだめよ?士郎に何かあったら必ず悲しむ人がいるんだから」

士郎「……わかった」

大河「あ、そうだ。今朝学校に行く途中にイリヤちゃんに見かけた子を見たんだけど……」

士郎「え!?」

士郎「それって、どこで見たんだ!?」

大河「確か新都に向かってたと思うけど……でも、どこか違う気がしたからイリヤちゃんじゃないと思うの」

士郎「藤ねぇ、放課後新都に一緒に来てくれないか」

大河「いいけど、どうしたの急に?」

士郎「そのイリヤに似ている子を確かめにいく。もしかしたら知っているかもしれない」

士郎「(藤ねぇが言ってたイリヤに似た子……多分バーサーカーのマスターだ)」

士郎「(昼間から新都にいるって事は……ひょっとしたら、話し合いが出来るかもしれない)」

士郎「(そうだ、平和的に解決出来るならその方がいい。もし一般人を巻き込むようならその時は敵として容赦しない)」

士郎「(俺の希望的観測なのはわかってる。けど、争わずに済む道があるなら……)」

……どちらの視点で物語を進めますか?

1:士郎視点
2:イリヤ視点

選択安価 安価下2

士郎「なぁ藤ねぇ、本当にこの先にイリヤに似た子供が向かったのを見かけたんだよな?」

大河「そうよ。一人でスキップしながら向こうに行ったのを見たけど」

士郎「わかった。どこから探すか……」

大河「あ、士郎!向こうでたこ焼き売ってるわよたこ焼き!!買いに行きましょう!!」

士郎「藤ねぇ、あのな……」

大河「だめ?」

士郎「……1パックだけだぞ」

大河「わーい!」




大河「それで、イリヤちゃんに似た子を探すにしてもどこを探すの?」パクパク

士郎「そうだな……」



1:イリヤも服とかをよく見てたし、服屋を見よう
2:大河「士郎、向こうでクレープを売ってるわ!!」
3:向こうに人だかりがあるな……
4:商店街に行ってみるか


選択安価 安価下2

士郎「まずは……」

大河「士郎、向こうでクレープ売ってるわよ、クレープ!」ダッ

士郎「っておい藤ねぇ!?」ダッ




士郎「ぜぇ、ぜぇ、少し……待って……くれよ」

士郎「藤ねぇ、食べ物に関しては本当に虎のような獰猛さを見せるからなぁ……ん?」


「ちょっと、私には売れないってどういう事よ!?」

「だからね、お嬢ちゃんうちではその通貨は取り扱っていないんだ」

「なによそれ!?通貨が違っても立派なお金よ!それなのに売ってくれないなんて差別よ差別!」


士郎「向こうで揉めてる?一体どうした……って」



クロ「ぐぎぎぎ……せっかく一人で自由に街を回れると思ったら行く先々でお金が使えないなんて」

士郎「どうしたんだ、一体?」

「実はこの娘が持ってる通貨が外国の通貨で、うちでは取り扱いしてないんです」

クロ「同じお金なのにだめなんて差別よ差別!」

士郎「あー、確かにこれじゃ買えないよな……わかった」スッ

士郎「欲しいのはたい焼きでいいんだよな?」

クロ「う、うん……って貴方衛宮の!?」

士郎「士郎だ。衛宮士郎。すいません、これでたい焼き3つ」

「おや、いいのかい?」

士郎「いいんですよ」

「はい、まいどあり。兄ちゃんいい人だね」

士郎「ほら、たい焼き」スッ

クロ「あ、ありがと……」

士郎「一体どうしたんだ、こんな所で」

クロ「何って……遊びに来たのよ。悪い?」

士郎「いや、悪くはないけど……一人で来たのか?」

クロ「そうよ、部下やバーサーカーは置いて一人で来たの。外に出るのってこれが初めてだから、せっかくだし楽しみたいじゃない」パクッ

クロ「……美味しい」

士郎「美味しかったか、そりゃよかった」

クロ「それより聞いてよ、街の人達って冷たいのよ!通貨が違うからって私に物を売ってくれないの」

士郎「あー、クロエ……だったよな?」

クロ「クロでいいわ。そっちのほうが愛称っぽいし」

士郎「そうか、じゃあクロ……あのな、この国では円しかお金を取り扱っていないんだ」

士郎「だから、空港とかで通貨を両替しないといけなくて……」

クロ「うぎぎ……そんなの全然知らなかった」

士郎「……さっき外に出るのが初めてって言っていたけど、今まで外に出た事はなかったのか?」

クロ「そうよ。生まれてからずっとアインツベルンで調整と訓練を繰り返していたの」

クロ「聖杯戦争で参加者……特に裏切り者の衛宮一族を根絶やしにしろって教育されながら城の中だけで育ったのが私」

クロ「だから、こうやって外を見て回るのはこれが初めて。誰にも邪魔されず、思いっきり楽しもうと思ったの」

士郎「クロ……」

士郎「(クロは、今までずっと歪んだ教育を受けてこんな風になったのか)」

士郎「(幼い頃から、本当の幸せも知らずに、ずっと……)」

士郎「なぁ、クロ……」

クロ「なぁに?」



1:クロは俺達の事を殺したい程憎んでいるのか?
2:戦争が終わったら、クロはどうするつもりだ?
3:せっかくだから、俺達と一緒に街を歩いて楽しまないか?
4:もし俺達とクロが戦わなくてもよくなったら、どうする?

選択安価 安価下2
一旦ここまで!

士郎「せっかくだから、俺達と一緒に街を歩いて楽しまないか?」

クロ「士郎達と一緒に?」

士郎「あぁ、せっかく街に来たなら一人で周るより楽しめると思うけど、どうだ?」

クロ「……いいの?」

士郎「あぁ、どうせなら楽しんでもらいたいからな」



大河「しろぉおおおおお!!」

士郎「あ、藤ねぇ」

大河「もう、遅いじゃない。いつまで待っても士郎が来ないからクレープ2つとも食べちゃった」

クロ「……誰?」

大河「あら、貴女は朝見かけた娘ね。士郎と知り合いなの?」

クロ「まぁ知り合いといえば知り合いね」

士郎「紹介するよ、この人は藤ねぇ。俺の担任の教師で、よくうちに来てる」」

士郎「で、こっちはクロ。いろいろあって知り合ったんだ」

大河「あら、そうだったの。クロは一人みたいだけど、ここには遊びに来たの?」

クロ「そうよ。一人で遊びに来たの」

士郎「それで、偶然出会ったから一緒に街を見て回らないかって話になったんだ。藤ねぇも一緒に来るか?」

大河「何それ面白そう、私も一緒に行くわ!!」

大河「そういえば士郎、街を見て回るって言ったけどどこを見て回るの?」

士郎「そうだな……クロはどこか見たい所はあるか?」

クロ「私は何があるのかわからないから、士郎のオススメでいいわ」

士郎「わかった。そうだな……」


1:駅近くのゲームセンターはどうだ?
2:映画でも見に行くか?
3:商店街を見て回るか?
4:???「………」



選択安価 安価下2

クロ「(士郎達と一緒にかぁ、楽しかったらいいな……っ!?)」




???「…………」




クロ「(あそこにいるのって……私達を監視している?)」

士郎「そうだな……なら、近くのゲームセンターで遊ぶのはどうだ?」

大河「ゲームセンターに行くのね? せっかくだし、私も久しぶりにあのゲームやろうかな」

士郎「クロはそれで……クロ?」


クロ「……え?あ、うん。私もそれでいいわよ」

大河「じゃあ決まりね、早速遊ぶわよー!!」

士郎「クロ、何かあったのか?」

クロ「なんでもないわ。早く行きましょう」

クロ「(私達を監視していた人、一体誰だったの?確認しようにももういないし)」

クロ「(どちらにせよ、気を付けた方がよさそうね)」








???「器は両方とも補足に成功したよ」

???「……あぁ、わかっている。どちらが器として成るかはサーヴァントが脱落しなければわからない」

???「サーヴァントが脱落した時に…………。そういう作戦だからね」

???「今はまだ泳がせておこう。……今は、ね」

大河「いやー今日は楽しかったわねー」

クロ「~♪」

士郎「楽しそうでよかったよ。クロも楽しかったか?」

クロ「えぇ、すごく楽しかったわ。一生の宝物になる位」

大河「うんうん、それならよかったわ。でももう遅くなっちゃうからかえらないとだめよ?最近物騒なんだし」

士郎「わかってるよ」

クロ「そうね、夜は物騒だもの……私はもう行くわ。今日はありがとう」

大河「一人で大丈夫?私が送ってあげるわよ?」

クロ「大丈夫よ。大河も遅くならない内に帰りなさい」

大河「気を付けて帰るのよー!」




士郎「クロも楽しそうにしてたな……」

士郎「(ああやって普通にしてる分には無邪気な少女なんだよな……戦いが絡まなかったら)」

士郎「(…………)」

凛「士郎、こんな所にいたの!?」

士郎「遠坂、それにセイバー!?」

セイバー「話は後です、近くにサーヴァントの気配を感じます」

士郎「それって……」

凛「それも戦っているのは……ライダーよ」

士郎「ライダーのサーヴァントが!?って事は……」

セイバー「えぇ、もしライダーに何かあればイリヤスフィールの手掛かりがなくなってしまう」

士郎「……セイバー、サーヴァントの気配はどこから出てる?」

セイバー「向こうです。急ぎましょう、士郎」

どちらの視点で物語を進めますか?


1:イリヤ
2:士郎


選択安価 安価した2

士郎「(向こうって確かクロが……!)」

士郎「行こうセイバー、遠坂。手遅れになる前に……っ!?」

遠坂「士郎、どうしたの……っ!?」


竜牙兵「……」


遠坂「なにあれ、使い魔の類!?」

セイバー「どうやら私達の足止めが目的のようです……下がってください」


ズバァン



竜牙兵「」



遠坂「よし!」

アーチャー「気を付けろ、まだ来るぞ!!」


竜牙兵「……」



遠坂「一体どれだけ出てくるのよ!?」

セイバー「くっ、このままでは先に進む事が出来ない」

遠坂「このままだと向こうの戦いが終わってしまうわ」

アーチャー「だがこれでは全員で行く事は叶うまい……どうする?」

士郎「二手に分かれよう。あいつらを止める側と、向こうの戦闘にかけつける側だ」

遠坂「OK、わかったわ。でも誰が足止めを行って、誰が向かうの?」



1:士郎とセイバーで向かう
2:士郎とアーチャーで向かう
3:士郎と凛で向かう


選択安価 安価下2

士郎「俺とセイバーで向かう。遠坂とアーチャーはあいつらを頼む」

凛「わかったわ、アーチャー!」

アーチャー「了解した!」




セイバー「士郎、今です!」

士郎「あぁ!!」






竜牙兵「……」

凛「任せたわよ士郎、間に合わなかったら許さないんだから」

どちらの視点で物語を進めますか?


1:士郎
2:イリヤ

選択安価 安価した2

セイバー「士郎、しっかり掴まっていてください」

士郎「あ、あぁ」

士郎「(てか、本気のセイバーが速すぎて風圧がすごいぞ!?なんだこのスピード)」

セイバー「……っ!」

士郎「どうしたセイバー……ってあれは!?」

セイバー「あそこに見えるのはライダー……空を飛んでいる?」

士郎「ライダーが乗っているのは……ペガサスか?」

セイバー「恐らく、幻獣の類でしょう。ですが嫌な予感がします」



士郎「見た所決めにかかっているように見えるけど……セイバー、急いでくれ」

セイバー「はい、すぐに向かい……っ!?」



ライダー「騎士の……」


「斬り抉る戦神の剣(フラガラック)!!」


ズガァン




士郎「なっ!?」

セイバー「ばかな……一体何が起きた!?」

士郎「セイバー!!」

セイバー「わかっています!ですがこの距離ではもう少し時間がかかってしまう!!」

士郎「(くそっこのままじゃ……そうだ)」

士郎「(確か令呪には場合によっては瞬間移動のような奇跡も可能だと説明されている。ここで使えば……)」

士郎「(でも、それは3画しかない令呪の内1画を切る事になる。どうする?)」



1:令呪を使い、すぐにライダーの元に行く
2:令呪は使わない


選択安価 安価下2

士郎「(嫌、だめだ。令呪をここで切れば、実質残り1回しか令呪を使えなくなる)」

士郎「(それでいざという時に令呪をつかえなくなったら本末転倒だ。そこまで時間がかからないなら、温存しないとだめだ)」

セイバー「士郎?」

士郎「なんでもない。セイバー、このまま向かってくれ」

セイバー「わかりました」






……




バゼット「……救援ですか。どうやら、少し遅かったようですね」

セイバー「貴様は……!!」

ランサー「バーサーカーとライダーは脱落したぜ。バーサーカーの方はマスター殺しで決着がついたから物足りねぇけどな」

イリヤ「」

クロ「」

士郎「そんな……嘘、だろ?」

士郎「イリヤ……クロ…………」

バゼット「さて、せっかく遭遇したのですから……貴方達にも脱落してもらいます」

セイバー「させません!!」

ランサー「おっと、お前の相手はこっちだぜ!!」

セイバー「くっ!」

士郎「よくもイリヤとクロを……お前達だけは絶対に倒す!!」

バゼット「はぁ!!」

士郎「っ!!」

ガキィン


バゼット「投影魔術?随分と変わった魔術を使いますね」

士郎「これしか取り柄がないからな。だがこんな魔術でも、お前相手には十分だ」

バゼット「そうですか、随分となめられたものですね」

士郎「余裕かましていられるのも今の内だ、イリヤとクロの仇……とらせてもらう!!」

バゼット「ふっ!!」

バキィン

士郎「なっ……!?」

バゼット「武器等、破壊してしまえばどうという事はない」

ヒュッ

士郎「(やべっ間に合わ……)」

ドゴォ

士郎「が……はっ」


ドシャッ



セイバー「士郎!?」



殴られた箇所が吹き飛んだかのように痛い。

呼吸ができない……身体を動かそうにもうまく動かない。

まずい、早く立たないとあいつが……


バゼット「あっけない終わりですが、これも聖杯戦争の敗者にふりかかる運命。悪く思わないでください」



その言葉と共に、俺の頭は吹き飛んだ。



DEADEND ここぞという時にこそ令呪を切るべし

-タイガー道場-

大河「ウラー、みなのものタイガー道場の時間だぞー!!」

大河「いやー残念だったわね。でも久しぶりのDEADEND!私が裏方として堂々と裏話したりメタ話出来るのはここだけなのよねー」

大河「今回の死因は令呪を渋った事!必要な時に令呪を使わないへたれに生き残る資格はない!!」

大河「まぁそういう訳で次はがんばりなさいな。そうそう、数日前に質問が出てたみたいだから今ここで答えておくわね」

大河「BAD・DEAD以外のエンディングはいくつあるか。これは隠しルートを除くと士郎視点だけでも基本セイバールート、凛ルート、イリヤルート、桜ルートの4ルート!」

大河「更に4ルートのノーマル・グッドエンドで計8種類のエンディングがあるわ。隠し含めたらしらないけど」

大河「隠しエンディングは主にタイミング限定のフラグを立てる事で解放されるけど、タイミング逃すと取れなくなるから気を付けてね」

大河「ちなみに、今は1ルート隠しルートが解放されてるわ。ヒントも下に載せるから察せる人なら察せると思うわよ」

大河「現在はもう1ルート隠しルートが解放されるフラグが立ってるから、頑張って解放してね」

大河「ついでにもう一つ大サービス!原作だとBADやDEADを回収していくとスタンプがたまっていいことがあるけど」

大河「このスレではBADやDEADによるゲームオーバーを回収する度に悪いフラグが立ちやすくなるからそこの所気を付けてねー」

大河「まぁ、前の話見てもらえばわかるけど10回20回も当たり前のように死ぬ難易度だから3・4回死んだ程度でそこまで変わったりはしないから安心しなさい」

大河「それと、士郎視点ばかり選んでるけどたまにはイリヤ視点も選んであげて……前の話の主人公なのに」

大河「まぁいいけどね。それでフラグ折りアンド建築が間に合わなくなっても私は関与しないもの」

大河「ついでに、今まででおこったルートに関わるフラグを整理するから今後の安価方針の参考にしてね」


イリヤ視点

・優雅仮面からライダーを受け取る
魔法少女ルート消滅
イリヤがライダーの代理マスターになる
優雅仮面との関わりにより様々なフラグが立った




士郎視点

・セイバー召喚
セイバールートへの道が開く

・ギルにイリヤが行方不明だと伝える
ギルが何かを起こすフラグ成立

・士郎が凛と同盟を組む
凛ルートへの道が開く

・桜に危険な事に首を突っ込んでいる事がばれる
桜ルートへの道が開く

・藤ねぇアーチャーの真名看破
アーチャー裏切りフラグ消滅
隠しルート2解放

・藤ねぇと一緒にクロと街を回る
クロ仲間フラグその1


大河「こんな所かしら?もし見落としがあったらごめんね!」

大河「それじゃあ今日はもう遅いし私は寝る!皆頑張ってそれぞれの理想のルート目指して安価とってね!」

「斬り抉る戦神の剣(フラガラック)!!」


ズガァン




士郎「なっ!?」

セイバー「ばかな……一体何が起きた!?」

士郎「セイバー!!」

セイバー「わかっています!ですがこの距離ではもう少し時間がかかってしまう!!」

士郎「(くそっこのままじゃ……そうだ)」

士郎「(確か令呪には場合によっては瞬間移動のような奇跡も可能だと説明されている。ここで使えば……)」

士郎「(でも、それは3画しかない令呪の内1画を切る事になる。どうする?)」





士郎「(いや、迷っている暇はない。ここで令呪を使う!)」

士郎「令呪をもって命じる、セイバー!俺を連れて今すぐライダーの元に向かってくれ!!」キィン

セイバー「令呪のブースト……これなら!!」





バゼット「ふっ!!」

ドゴォ

クロ「が……はっ」ドシャア




イリヤ「ぁぐ……ライ、ダー」

ライダー「はぁ……はぁ……がふっ」

ライダー「(ばかな……私の切り札が、いきなり貫かれた?一体何がどうなっているのですか)」

バゼット「直撃ではないとはいえ、私のフラガラックを受けたのです。すぐには動けません」

ライダー「ぐ……イリ……ヤ」

バーサーカー「■■■■■ーーー!!」

ランサー「っとぉ、てめぇの相手はこっちだぜ!!」



バゼット「まずは二人、ここで脱落です」スッ



セイバー「風王結界(ストライク・エア)!!」ビュオオッ

バゼット「何!?」

ズガァアアアン

バゼット「ぐぁっ……!!」

士郎「イリヤ、クロ!!」バッ

イリヤ「し……ろー……遅い、よ」

クロ「ぅぐ……なんで……しろー……が」

士郎「話は後だ。二人をやったのは……あいつか?」

バゼット「また貴方達ですか。ですがマスター二人は既に戦闘不能。そちらにはサーヴァントがいるとはいえ、簡単に勝てるとは思わない事です」

士郎「それはこっちのセリフだ。二人をここまで傷つけたんだ、覚悟しろよ」

セイバー「士郎、この者はかなりの強敵……迂闊に前に出ないように」

バゼット「……」チラッ



バーサーカー「■■■■■ーーー!!」

ランサー「ちぃっ! わりぃマスター、こいつの攻撃を捌くので精いっぱいだ」



バゼット「わかりました。では私が二人いっぺんに相手をしましょう」スッ

セイバー「私を相手に白兵戦を挑もうとは、なめられたものだ」

バゼット「そちらこそ、相手が人間だからと油断していると……痛い目を見ますよ」

セイバー「はぁっ!!」ヒュン

バゼット「!!」



キィンキィンガキィンヒュンキィン

キィンヒュンガキィンキィンキィン



バゼット「(一撃がとてつもなく重い、これが最優のサーヴァントの実力!!)」

セイバー「(私の攻撃を素手で受け流している!? 並大抵の強化では触れる事すら叶わない攻撃を……この女、出来る!)」

士郎「セイバー!」バシュッ

セイバー「!!」バッ

バゼット「ちぃっ!」ガッ

バゼット「(これは……投影で作られた剣を弓矢で放ったのか!? だが、何かがおかしい)」

バゼット「(そう、投影で作られたものはすぐに消える……だがこの剣は)」

セイバー「そこ!!」

バゼット「くっ!!」バッ


キィンキィンガキィンヒュンキィン

キィンヒュンガキィンキィンキィン


バゼット「(サーヴァント相手にここまで持ちこたえているとはいえ、完全に防戦一方。反撃の隙が見当たらない!!)」

セイバー「……なるほど、ここまで私の攻撃を凌ぐとは思いませんでした。ランサーのマスター、貴方の実力に敬意を表し、こちらも本気でいこう」

ビュオオッ


バゼット「聖剣エクスカリバー……それが不可視の剣の正体か」

セイバー「向こう側は人の通らない山。よって秘匿や被害を気にする必要もない」

セイバー「この一撃、受けてみよ…………!!」

バゼット「(奴の必殺の一撃が来る……!!)」スッ


士郎「(セイバーの一撃に合わせて、あいつが鉄球を取り出した?)」

士郎「(どうする、セイバーはこれで決めにかかるつもりだ……俺に出来る事は一体)」




1:令呪でセイバーのサポートをする
2:令呪を使わずセイバーを信じる
3:いや、ここは俺が投影魔術でサポートする!


選択安価 安価下4

士郎「(いや、セイバーには奇跡的な直感がある。ここはセイバーを信じよう)」



セイバー「エクス……」

バゼット「アンサラー……!」ゴウッ

セイバー「カ……っ!?」ゾクッ

セイバー「(なんだ、今の悪寒は?このまま撃てば取り返しのつかない事になる……まずい!!)」

セイバー「っあああああああああああああああああ!!」バシュッ

バゼット「フラガ……何!?」

バゼット「(魔力を無理やり拡散させて切り札を不発に終わらせただと!? くっ、これではカウンターが成立しない)」スッ

セイバー「はぁっ……はぁっ……」

士郎「セイバー、大丈夫か!?」

セイバー「私は大丈夫です、しかし……」

バゼット「まさか全力の一撃を自ら不発に終わらせるとは思いませんでした」

セイバー「その宝具……なるほど、相手の切り札を後からねじ伏せる類のものか」

バゼット「よく気が付きましたね。さすがはセイバーのクラスで呼ばれるだけの事はあります」

セイバー「先ほどは危なかったが、種がわかればどうという事はない」

セイバー「(だが、それはこちらの切り札を封じられている事になる。ランサーのマスターは少なくとも白兵戦で私の攻撃を凌ぐだけの実力はある)」

セイバー「(となれば……後は持久戦に持ち込むしか勝機はない!!)」

バゼット「(フラガラックを警戒されてはこちらの勝機が一気になくなる)」

バゼット「(ランサーによる強化を受けているとはいえ、それでもセイバー相手に防戦しか出来ない以上、持久戦はジリ貧になる)」

バゼット「(となれば……!!)」

キィンキィンガキィンヒュンキィン

キィンヒュンガキィンキィンキィン



士郎「(相変わらず戦いは互角に見える……いや、セイバーが押しているのか?)」

士郎「けど、このままだとキリがない。あの速度だと俺が投影した剣を発射しようにも下手すれば邪魔にしかならない」

士郎「……」チラッ

イリヤ「……ぅ…………」

クロ「はぁ……はぁ……」

ランサー「チッ、このままだとまずいか」

バーサーカー「■■■■■ーーー!!」

士郎「(違う、このままバーサーカーが魔力を消耗し続けたらいずれ実体化を保てなくなる)」

士郎「(そうなったらランサーがバゼットの加勢をして一気にこっちが不利になる)」

士郎「(だったら、今の内に離脱しないとまずい。けど、どうする?)」

士郎「(イリヤとクロを背負って、どこに逃げる?)」




1:イリヤとクロを背負って山奥に逃げる
2:イリヤとクロを背負って新都側に逃げる
3:イリヤとクロを背負って森に逃げる


選択安価 安価下3

士郎「(イリヤとクロを背負って山奥に逃げる。山の中の道なき道を通っていけば撒けるはずだ)」スッ

イリヤ「し……ろ……?」

クロ「あんた……何、やってんのよ」

士郎「二人ともしっかり掴まってろ。今ここを離れる」

士郎「セイバー、一度離脱するぞ!」ダッ

セイバー「わかりました!!」

バゼット「くっ、逃がすと思いますか?」

セイバー「通すと思いますか?」



セイバー「士郎、ここは私が食い止めます。今の内に離脱を!」

士郎「セイバー……」



1:いや、セイバーも一緒に離れるぞ!
2:わかった、足止めを頼む!



選択安価 安価下2

士郎「わかった、足止めを頼む!」ダッ



バゼット「……チッ」

セイバー「さて、どうしますか?」




バーサーカー「■■■……」スッ

ランサー「ようやく実体化を解いたか……加勢するぜ、マスター」

セイバー「ランサーとマスターが揃いましたか。なるほど、2対1に持ち込む算段ですか」

ランサー「いや、俺がやる。マスターは連戦でだいぶ消耗しているからな。それに……」

ランサー「てめぇのような強者と死闘を繰り広げるのが、俺が召喚に応じた理由だからなぁ!!」




士郎「はぁ、はぁ……ここまでくれば大丈夫だろう」

クロ「……なんで助けたの?私達、敵同士でしょ」

士郎「確かに、敵同士かもしれないけどさ……目の前で困ってる人がいたら放っておけないだろ」

クロ「あきれた。士郎ってお人よしなのね」シュタッ

士郎「もう動いて平気なのか?」

クロ「私をなめないで。これでも耐久力はかなりのものなのよ」

クロ「ま、そこの出来損ないよりはマシって事。助けてくれたのは感謝するけど、だからって手加減はしないから」

士郎「……」

クロ「心配しなくても今日は見逃すわ。私も大分辛いし、迎えも来ているから」


ホムンクルス「クロエ様、お迎えに参りました」

クロ「ありがと。疲れたから私を背負って城まで帰還しなさい」

ホムンクルス「了解致しました」

クロ「それじゃあまたね。私と決着を付けようと思ったらアインツベルンの森まで来なさい。大量の部下達と一緒に相手をするわ」




士郎「……」

イリヤ「……ん……ぅ……し、ろー?」

士郎「イリヤ、気が付いたのか?」

イリヤ「うん……でも、体が凄く辛いの」

士郎「そうか……今家まで運ぶからその間辛抱できるか?」

イリヤ「うん……でも、出来れば間桐の家まで運んで」

士郎「間桐って……慎二の家にか?」

イリヤ「うん……おね、がい…………」

イリヤ「すぅ……すぅ……」

士郎「……」


1:イリヤを間桐まで運ぶ
2:俺たちの家まで運ぶ
3:葛木「……」

選択安価 安価下5

士郎「とりあえず、安全なところまで運ばないとな……って、ん?」

葛木「……衛宮か。こんな所で何をしている」

士郎「あ、えーと……」

イリヤ「すぅ……すぅ……」

葛木「何やら訳ありのようだな。詮索はしないが、最近は物騒だ。夜中にあまり出歩くなよ」

士郎「あ、はい」

葛木「ではな。私はこれから帰るが、くれぐれも寄り道はしないように」






葛木「…………」

キャスター「あれがセイバーとライダーのマスターね……」

葛木「なるほど、教え子がマスターだとは思わなかった」

キャスター「大丈夫よ、マスターの安全は私が守るわ。今回だって、マスターが巻き込まれないように計らいをしたのですから」

葛木「そうか。だが今日はもう遅い、家に帰ろう」

キャスター「えぇ、そうね」


キャスター「(セイバー……最優のサーヴァント)」

キャスター「(セイバーさえ手に入れれば……ふふふ)」

キャスター「(絶対に手に入れて見せるわ、セイバー……それまで待っていなさい)」

士郎「ただいまー」ガラッ

凛「おかえり、士郎・・・って、イリヤ!?」

アーチャー「ほう。その様子だと上手くいったようだな」

士郎「あぁ、とりあえずイリヤは無事だ。セイバーとは一度別行動を取ったけど無事だと思う」

凛「そう、よかった。晩御飯出来てるから、一緒に食べましょう」

士郎「わかった。けど、その前にイリヤを布団に寝かせてくる」




アーチャー「・・・・・・」

凛「アーチャー、どうしたの?」

アーチャー「2体のサーヴァントの気配だ。こちらに向かってきおついる」

凛「このタイミングで!?アーチャー、迎え撃つわよ!」

アーチャー「承知した」

イリヤ「すぅ……すぅ……」

士郎「よし、手当ても終わったし後は安静にしていれば大丈夫……だよな?」

士郎「(念のため後で遠坂に見てもらわないとな)」

ドタンッバタンッ

士郎「な、なんだ!?居間の方からか!?」ダッ






士郎「遠坂、どうし……た?」


セイバー「ただいま戻りました、士郎」

ライダー「お邪魔しています」

アーチャー「……」ヤレヤレ

凛「……」メソラシ


士郎「……えっ」

アーチャー「驚くのはわかるが、まずは話を聞いてはどうかね?」

凛「……そうね」

士郎「……ライダーのサーヴァント、だよな?」

ライダー「はい、そうです」

士郎「どうしてここに?」

ライダー「マスターの安否を気遣うのは従者として当然の事ですが」

凛「まさかとは思うけど、貴女のマスターって……」

ライダー「はい、今の私のマスターはイリヤです」

士郎「なん……だと」

セイバー「対面した時は何事かと思い身構えましたが、話を聞いてみて連れてきても問題ないと判断しました」

凛「あぁ、うん……そうね。でも考えてみれば納得なのよね」

アーチャー「初対面時にイリヤスフィールは無事だと言っていたが、マスターだからこそ無事だとわかったのだろうな」

士郎「そうならそうと早く言ってくれればよかったのに……なんで回りくどい事をしたんだ?」

ライダー「そこは事情があった、と言っておきましょう」

士郎「まぁ、イリヤにも事情があったなら仕方ないか」

アーチャー「だがそれよりも聞かなければならない事がある。ライダー、お前達は味方か?それとも敵か?」

凛「そうよ、もし敵対するんだったら……」

ライダー「ご心配なく。少なくともイリヤには貴方達と敵対する意思はありません」

士郎「そっか……よかった」

凛「じゃあ、味方という事でいいのね?」

ライダー「えぇ、現時点では味方です」

アーチャー「(現時点では……か)」

ライダー「他に質問があれば、可能な範囲でお答えしますが……いかがいたしますか?」

凛「そうね……士郎は何かある?」

士郎「そうだな……」



1:今まで、イリヤと一緒にどこで過ごしていたんだ?
2:イリヤとはどういう経緯で契約したんだ?
3:ライダーはイリヤの事をどう思っている?



選択安価 19:40:00:00に一番近い時刻・コンマの安価

ps:一旦ここまで

士郎「ライダーはイリヤの事をどう思っているんだ?」

ライダー「そうですね……兄思いのマスターというイメージです」

凛「兄思いか。まぁ確かに普段から甘えん坊だったりお姉ちゃんらしさを出そうと張り切ったりしてるものねぇ」

アーチャー「いい姉ではないか」

凛「典型的なブラコンよ、さすがに士郎と結婚するーとか言い出さない辺り良心的だけど」

セイバー「そんな関係だとしても何か問題が?」

凛「大アリよ!?」

アーチャー「凛、セイバー達の時代では近親相姦や同性愛等が当たり前となっている。今とは価値観が違う以上どうにも言えまい」

凛「こんなの絶対おかしいわ……」ガクッ

士郎「そっか。でもライダーが味方でよかったよ。もしイリヤが人質に取られていたとしたらなんて最悪なパターンまで頭をよぎってたからさ」

ライダー「……そうですか」

アーチャー「……」

士郎「そうだ遠坂、後でイリヤの容態を看てくれないか?外傷はほとんどなさそうだけど、俺は医療とかからっきしだからさ」

凛「そうね、後で看ておくわ」




ライダー「……アーチャー、他の皆はそれぞれ別の部屋に行きました。この場には私達しかいません」

ライダー「私に言いたい事があるのでしたら、今の内に言ってはどうです?」

アーチャー「では遠慮なく言わせてもらおう。ライダー、今は大人しくしているようだが……」

アーチャー「あまりマスター達をあまく見ない方がいい。ああ見えて獅子をも殺す可能性を秘めている」

アーチャー「味方の内はなにも言わんが、もし貴様が敵対したその時には……」

ライダー「そんな事が起こるかはわかりませんが、その時は警戒させてもらうとしましょう」




……何やらアーチャーはライダーに対して強い警戒心を持っているようだ。

……どちらの視点で物語を進めますか?


1:士郎
2:イリヤ


選択安価 10:00:00:00からコンマ25以上ずれた上で一番近い安価

イリヤ「………ん……ぅ……?」

凛「目が覚めたのね。気分はどう?」

イリヤ「ちょっと吐き気がするかも。ってあれ、凛……どうしてここに?」

凛「どうしたもこうしたもないわよ。士郎が貴女をここまで運んできたのよ?」

イリヤ「……そっか。士郎が運んでくれたんだ」

凛「それより、あんた自分自身に無茶な治癒魔術使ったでしょ?」

イリヤ「ばれちゃった?」

凛「当たり前よ。痕跡を調べてみれば、内蔵破裂に粉砕骨折、こんな状態で一気に治癒をかけたら反動だってとんでもない事になるわよ。そこの所わかってるの?」

イリヤ「うん。……でも、士郎に心配かけたくなかったから」

凛「だからって表面上は無事に見える位まで無理やりな治癒をする?それこそ心配かけちゃうわよ」

イリヤ「……ごめん」

凛「はぁ、もういいわ。とにかく本格的な治癒をするから少し待ってなさい」パァァ



…………



凛「とりあえず今日はこの位ね。言っておくけどまだ動いちゃダメだから今日一日安静にしてなさい」

イリヤ「はーい」

ライダー「マスター、具合の方はいかがですか?」スッ

イリヤ「ん、今は大分楽になったわ」

ライダー「……申し訳ありません

ライダー「マスター、具合の方はいかがですか?」スッ

イリヤ「ん、今は大分楽になったわ」

ライダー「……申し訳ありません、私が至らなかったばかりに」

イリヤ「ライダーが気にする必要はないわ。私だって、もう少しうまくやれてたらここまで心配かける事はなかったもの」

ライダー「……」

イリヤ「そうだライダー、今は動けなくて暇だからお話しよう?」

ライダー「私は構いませんが、マスターは大丈夫なのですか?」

イリヤ「いいのいいの、私は大丈夫よ」

ライダー「ならいいのですが……それで、どのような話をしますか?」

イリヤ「んー……」




1:ライダーは私が代理マスターになる前のマスターについて
2:10年前の聖杯戦争に関して話す
3:士郎達との思い出を話す
4:動けるようになったら何をするか


選択安価 20:00:00:00からコンマ25以上ずれた上で一番近い安価
一旦ここまで!

イリヤ「そういえば、私が代理マスターになる前のライダーのマスターってどんな人だったの?」

ライダー「どんな人……ですか、そうですね」

ライダー「あの人とは付き合いが短かったのでなんとも言えませんが、私が見る限りでは娘達の事を案じている家族思いの人、という印象です」

ライダー「諸事情で娘達と会う事は出来ていませんが、優しい父親だと感じています」

イリヤ「そうなんだ。優しい父親かぁ……でも、なんで娘に会えないの?」

ライダー「……会いたくても会えない事情があるのです。申し訳ありませんが、私の口からはお話できません」

イリヤ「えー、ケチ」

ライダー「ケチで結構。私にも守秘義務というものがあります」

イリヤ「むぅ、それじゃあしょうがないわね……ふぁあ……眠くなってきちゃった」

ライダー「眠気に逆らって起きてばかりというのも治りが遅くなります。私が見張っておくのでゆっくり休んでください」

イリヤ「うん……おやすみ、ライダー」



…………



夜……どちらの視点で物語を進めますか?



1:士郎
2:イリヤ


選択安価 15:51:01:50からコンマ40以上ずれた上で一番近い安価から下2

イリヤ「……ん……ぅ……?」

ライダー「目が覚めましたか、マスター」

イリヤ「あれ、ライダー……今何時?」

ライダー「今は夜の11時です。よく眠られていましたよ」

イリヤ「そんなに寝てたんだ……士郎達は?」

ライダー「士郎達は敵の捜索に出かけています。今は私とマスターしかこの屋敷にはいません」

イリヤ「そうなんだ……あれ、セラとリズは?」

ライダー「セラとリズ? 失礼を承知でお伺い致しますが、そのセラとリズ、というのは?」

イリヤ「……そういえばライダーはしらないんだっけ。セラとリズは私の家のメイドで、家族でもあるの」

イリヤ「普段は家の家事とかを手伝ったりしてくれてるんだけど……本当に見なかったの?」

ライダー「はい、少なくともこの屋敷の中ではそれらしい姿は見かけておりません」

イリヤ「そっか……そうなんだ」

イリヤ「(セラとリズがいない……遠出してるのかな?それとも)」

イリヤ「(士郎が帰ったら聞いてみよう。何か知ってるかもしれない)」

ライダー「……っ!!」バッ

イリヤ「ライダー、どうし……っ!!」

ライダー「……マスター、敵の気配がします」

イリヤ「……うん。この気配って」

ライダー「使い魔の類もこの屋敷に入り込んでいるようです。敵はこの屋敷を制圧するつもりの様子……いかがいたしますか?」



1:ライダー、キャスターを退治して!
2:ライダー、ここを守り抜いて!
3:ここは危険ね。ライダー、私を連れて脱出して!


選択安価 17:15:00:20からコンマ20以上ずれた上で一番近い安価

イリヤ「ライダー、ここを守り抜いて!」

ライダー「わかりました!」ジャキッ



竜牙兵「……」

竜牙兵「……」

竜牙兵「……」



ライダー「はぁっ!」ジャララララ

バキィン

竜牙兵「……っ!」シュウウ

竜牙兵「……」

ライダー「ふっ!」バキィン

バキィン

グシャア

ガキィン


竜牙兵「……っ!」シュウウ

竜牙兵「……」

竜牙兵「……」



ライダー「ちっ、キリがありませんね」

イリヤ「なんなのあれ、倒しても次から次へと出てくるなんて」

ライダー「どうやら、この雑魚を相手に戦っているのは悪手のようです。恐らくは本体を倒さなければ終わらないでしょう」

イリヤ「……士郎達が来るまで持ちこたえるか、あれを操ってる親玉を倒すかしないとだめみたいね」

ライダー「そのようです。……マスター、指示を」




1:私を連れて敵の親玉の所へ行って
2:士郎達が来るまでなんとしても持ちこたえて


選択安価 15:55:00:00からコンマ10以上ずれた上で一番近い安価

一旦ここまで!

イリヤ「ライダー、私を連れて敵の親玉の所へ行って!」

ライダー「わかりました」ザクッ

ヒヒィーン!

ライダー「マスター、しっかり掴まれますか?」

イリヤ「うん、大丈夫……それくらいなら出来るから」

ライダー「無理はしないでください。……ベルレフォーン(騎英の手綱)!!」バッ






ライダー「上空なら使い魔達の攻撃は届かない。あの量の使い魔を平然と操れる辺り、親玉はキャスターと思われますが……」

イリヤ「どう、ライダー?キャスターは見つかりそう?」

ライダー「……一際強い霊力をあの山から感じます。ですが特殊な結界で私達は正門以外から侵入しようとすれば大幅な弱体化を受けるようです」

イリヤ「じゃあ、あそこにキャスターがいるなら正面から行くしかないって事ね」

ライダー「そのようです。正面を一気に突破します!」




………



小次郎「そこの者、止まれ」

ライダー「!」キキィイイ……

小次郎「幻獣の類……見た所ライダーのサーヴァントのようだが、あいにく女狐からここを通すなと言われていてな」

小次郎「どうしても押し通るというのなら、門番を倒してからにしてもらおうか、侵入者よ」

ライダー「そういう貴方は……何者ですか?」

小次郎「アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎。己が秘剣を使って尚存分に立ち会える強者と剣を交える事が望みの亡霊だ」

ライダー「アサシン? そんなはずはありません」

イリヤ「あの人がアサシンじゃないって……どういう事?」

ライダー「アサシンは誰が召喚してもハサン・サッバーハしか呼ばれません。ですがあの男は自らをアサシンと名乗った……これはおかしい」

小次郎「ふむ、そんな事は女狐にでも聞くがよい。それよりここを通る為に戦うか、それとも大人しく去るか……選ぶがよい」

ライダー「……」

イリヤ「……ライダー」

ライダー「マスター、気を付けてください。……あの者、相当の強者です」



イリヤ「…………」



小次郎「さぁ……どうする?」




1:小次郎と戦う
2:大人しく引き下がる

選択安価 安価下1~5でコンマ下1桁が一番高い安価

イリヤ「ライダー、あのサーヴァントを倒して!」

ライダー「わかりました」

小次郎「ほう、まともに動けぬマスターを抱えて戦うか……ならば迎え撃つのが我が役目」チャキッ


ライダー「ベルレ……フォーン(騎英の手綱)!!」バッ



小次郎「我が秘剣、受けてみよ……燕返し!!」ズバァン





ライダー「がっ……は……」

イリヤ「ぁ……」


ドサッ


小次郎「突進力は中々のものだったが……がふっ」

小次郎「よもや相討ちとは思わなんだ。名も知らぬ少女の命を斬る事になったのは惜しいが……これも、戦いか」シュウウ






DEADEND 相手の戦力がよくわからないのに突撃するのは死亡ふらぐ 

-タイガー道場-



大河「はいはーい、タイガー道場の時間だよー」

大河「最近は安価スナイプなるものが騒ぎになってるみたいから色々なやり方試してるんだけど、どうかな?」

大河「あ、言っておくけど私自身に悪意はないからね、そこは勘違いしないでね?」

大河「さて今回の死因は相手がどんな事をしてくるかよくわからないのに状況をよく理解せず戦った事!」

大河「手負いのマスター背負って戦い挑んでただですむ訳ないじゃない。そこんとこよく考えて行動しないとだめだぞ?」

大河「そうねぇ……初心に戻って安全第一をモットーに行動してみてはどうかしら?時には危険に首を突っ込む事も必要だけど」

大河「やっぱり死亡フラグを建てないのが一番よ。それがDEADを避ける一番の方法!あんまり臆病だとBADフラグ拾っちゃう事もあるから注意ね」

大河「それじゃ、頑張って攻略しよー」

小次郎「さぁ……どうする?」



ライダー「……マスター?」

イリヤ「ライダー、一度下がろう。このまま戦ってキャスターと挟み撃ちにされたらどうしようもなくなっちゃう」

小次郎「逃げるならこちらからは追わないぞ。我が剣と交える気の無い者とやってもつまらぬ」

ライダー「……」バッ





キャスター「逃がすと思って?」キィイイイン




ライダー「っ!!」

イリヤ「あれって……ライダー!!」

ライダー「くっ……しっかり掴まってください!!」バッ




キャスター「薙ぎ払え!!」カッ



ズガァアアアアン




ライダー「が……はぁ……はぁ……マスター、ご無事ですか?」

イリヤ「う、うん……私は、なんとか無事よ」

ライダー「まさか、キャスターとアサシンが手を組んでいるとは思いませんでしたね」

イリヤ「うん……ライダー、ちょっと慎二の家に行って休もう。桜も心配してるし」

ライダー「わかりました」

バサッバサッ

……どちらの視点で物語を進めますか?


1:士郎
2:イリヤ
3:ロード・エルメロイ二世


選択安価 安価下5

ズガァアアアアン




士郎「なっ……!?」

セイバー「あれは!?」

凛「まさか、サーヴァント同士の戦い!?」

士郎「って事は誰かが戦っているのか!?」

凛「そうでしょうね。士郎、私達も向かうわよ!」

アーチャー「待て」

凛「何よ!?」

アーチャー「敗走していくサーヴァントがいる。あれは……ライダーだ」

士郎「ライダー!? どうしてライダーが……イリヤは!?」

アーチャー「イリヤも一緒だ。どうして戦っていたのかは知らん。見た所満身創痍のようだがどうする?」

セイバー「……二手に分かれますか?」

凛「それも考えられるけど、あそこで戦っていたサーヴァントも放っておけないわ。ランサーか、バーサーカーか、それとも確認できていないアサシンかキャスターか」

アーチャー「さて、どうするかね?」


1:一緒にライダーを追おう。イリヤが心配だ
2:俺達がライダーを追う。遠坂達はあの場所で戦っていたサーヴァントを頼む
3:俺達があの山に向かう。遠坂達はライダーを追ってくれ
4:一緒にあの山へ向かう。あそこにいるのが誰であれ追撃させるのは危険だ


選択安価 安価下2~5の中からコンマ下1桁が一番低い安価

士郎「俺達があの山へ向かう。遠坂達はライダーを追ってくれ」

凛「士郎……わかったわ。アーチャー、ライダーの追跡をお願い!」

アーチャー「承知した!」バッ

凛「言っておくけど、勝手にくたばったら許さないからね」

士郎「あぁ、こっちは任せろ」








セイバー「士郎、階段の先にサーヴァントの気配を感じます」

士郎「あれは……!!」



小次郎「ほう、更なる来客か……どうやら今宵は退屈せずには済みそうだ」

セイバー「貴方は……」

小次郎「アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎」

士郎「アサシン……さっき戦っていたのは、お前だったのか」

小次郎「ふむ、勘違いしてもらっては困る。先程戦っていたのはこの奥にいる女狐にすぎぬ」

小次郎「我が役目はこの門を誰も通さぬ事。この先へ進もうとするのであれば戦ってもらうが……退くのであれば追いはしない」

小次郎「どうする、セイバー。ライダーと同じく退くか、この場で戦うか」

セイバー「なっ……何故私のクラスを」

小次郎「なに、見えぬとはいえその手の握りから予測は付く。それでどうする?」

士郎「……セイバー、戦おう。この先へ進むにはこいつを倒さないとだめだ」

セイバー「はい!」ジャキッ

小次郎「ふっ、そう来なくてはつまらぬ。……いざ!」バッ


ガキィン

キィンガキィンキィン

セイバー「はぁっ!!」ガキィン

小次郎「ふっ!!」キィン

セイバー「(私の剣が捌かれている?力はこちらが優っているはず……まさか、見えない剣を見切っているのか?」

小次郎「ふっ、その剣も大体測り終えた。いい加減手加減はやめろ」

セイバー「……私が手を抜いていると?」

小次郎「剣を鞘に収めたまま戦うとは、舐められたものよ」

小次郎「ならば先に我が秘剣、お見せしよう」スッ

士郎「(あいつの必殺の一撃が来る……どうする!?)」


1:剣を投影して接近戦で援護
2:セイバー、下がれ!
3:まずいセイバー!


選択安価 安価下3・2でコンマが高い方の安価

士郎「セイバー、下がれ!」

セイバー「っ!」バッ

小次郎「秘剣……燕返し!!」ヒュパァンッ



セイバー「ぐっ!」ガシャッゴロゴロ

士郎「セイバー!」

小次郎「ほう、かわしたか……だがそうでなければ面白くない」

セイバー「ぐっ……危なかった。今のは高速で斬撃が3連続で飛んで来たのではない」

セイバー「今のは……3つの剣擊が同時に飛んで来た。一体どういうことだ」

小次郎「これこそが我が秘剣、燕返し。生前燕を斬る為に剣を振るっていた所このような技を編み出してな」

小次郎「だがこれを避けてくれたのは嬉しいぞ。我が秘剣を見せた上で存分に戦える敵が目の前にいる……嬉しいぞ、セイバー」

セイバー「……いいだろう、ならば私も全力で迎え撃とう」

士郎「(セイバーとアサシンの全力の戦いが始まる……人間の域を超えた、サーヴァント同士の全力の戦いが)」



セイバー「はぁああああ!!」

小次郎「ズェエエエア!!」


ガキィン






「……このまま行けばサーヴァントが1騎脱落する」

「それで、私はこのまま見ていればいいのかな?」

「いや、どちらかの器が近くにいない状態でサーヴァントが脱落するのは好ましくない……わかっておるな?」

「……」

「やれ。ただしサーヴァントは殺すな」

セイバー「はぁあああ!!」ガキィンガキィン

小次郎「せぇええええい!!」キィンキィン

士郎「(今の所セイバーが優勢……このままいけば)」



「Intensive Einasherung」ブォウッ


士郎「なっ!?」

セイバー「っ!?」

小次郎「!!」


士郎「(何か来る、まずい!)」


1:セイバーを庇う
2:飛んで来る攻撃を迎え撃つ
3:二人共よけろぉ!!


選択安価 安価下2~5でコンマが6に一番近い安価(同じ近さは高い数字が有効)
一旦ここまで!

士郎「二人共よけろぉ!!」バッ


ボォオオ……ヒュンヒュンヒュン


セイバー「はぁ!!」ビュオッ

小次郎「ちぃっ!!」ヒュンヒュンヒュン



ズガガガガガガガガ





シュウウウウウ……




士郎「っ……ぅ……セイバー、無事か?」

セイバー「はい。士郎も無事のようですね」

小次郎「どうやら、邪魔が入ったようだ。炎を纏った蟲とは、随分下衆な輩もいたものだ」

セイバー「気をつけてください、士郎。まだ奇襲をかけた敵が近くにいるかもしれません」

士郎「あぁ、セイバーも気をつけろ」

小次郎「……ふむ、このような水の差し方をされては興も冷めるというもの。今宵はここまでだ」

セイバー「アサシン?」

小次郎「決着をつけるのはまた今度にしようではないか。お前との決着は後腐れなく全力でつけたい」

セイバー「アサシン……」

小次郎「早く行け。今ならあの女狐も、ここから逃げる者を気にする余裕もあるまい」

セイバー「……行きましょう、士郎」

士郎「……あぁ」





小次郎「……いるのであろう?」

「……」

小次郎「何が目的かは知らんが、セイバーとの果し合いを邪魔したのだ。無事で帰れると思うな」

「残念だが、今は君とやりあうつもりもない。縁があればまた会う事もあるだろう」スッ

小次郎「……ちっ、面妖な輩の刺客め」

……誰の視点で物語を進めますか?


1:士郎
2:イリヤ
3:ロード・エルメロイ二世


選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番3に近い安価(同じ近さの場合高いコンマを優先)

士郎「……朝か」

凛「おはよう、士郎」

士郎「遠坂……おはよう。イリヤは?」

凛「イリヤは桜と一緒に慎二の家に泊まってるみたい。まさかあの家に潜伏していたなんて思わなかったわ」

士郎「桜も慎二の家に泊まってたのか!?なんだって一体……」

凛「まぁ、いいんじゃない?慎二なら二人に手を出したりしないでしょ。ライダーもいるし」

アーチャー「手を出そうとすればあっという間に吊られるだろうな」

士郎「ひ、否定出来ないのが怖いな」

セイバー「それで士郎、今日はどうしますか?」

士郎「そうだな、昨日の騒動もあったけどイリヤも無事みたいだし、今日は学校に行こうと思う」

凛「そう、わかったわ」





キーンコーンカーンコーン


士郎「……なんだかんだで昼休みか。時間が一瞬ですぎていった気がする」


昼休みは誰と過ごす?

1:凛
2:桜
3:イリヤ
4:藤ねぇ
5:慎二

選択安価 安価下2

大河「しろー、お昼ご飯食べよう?」

士郎「あれ、藤ねぇから昼食に誘ってくるなんて珍しいな」

大河「いいからいいから。一緒に食べよう?」






大河「うーん、やっぱり士郎のお弁当は美味しいわ」ヒョイパクヒョイパク

士郎「藤ねぇ、弁当を忘れたならそういえばいいのに……」

大河「だって、最近職務に追われて士郎の家に行けてないし、お弁当作る時間無いんだもの」モグモグ

士郎「それなら、言えば作って持っていくぞ?」

大河「本当!?絶対だからね、約束だからね!」

士郎「あ、あぁ」

大河「それはそうと、イリヤちゃん無事でよかったわー。心配だったもの」

士郎「あぁ、心配したけど無事でよかった」

大河「そうだ、今日クロちゃんと一緒に遊園地行く約束してるんだけど、士郎も行くわよ!」

士郎「え、一緒って……既に決定事項!?」

大河「善は急げよ!放課後急いで出発よー!!」

士郎「なんでさ!?」

-遊園地-



クロ「あ、大河に士郎!早く早くー!!」

大河「おっまたせー!今日が授業早く終わる日でよかったわー」

士郎「ぜぇ……ぜぇ……なんで、さ」

クロ「士郎もうへばってるの?」

士郎「そりゃ……藤ねぇが……いきなり……あんな」

大河「よーし二人共ー!最初はあれに乗るわよー!」

士郎「っていきなりジェットコースター!?」

クロ「なにあれ、面白そう! 士郎、大河!あれ乗ろうよ!」

士郎「クロは……り、リニアゲイルって結局絶叫系!?」

大河「むっそれを選ぶとはお目が高いわね……でもこのアトラクションを体験すれば他の絶叫系がかすむわよ!」

クロ「へぇ、面白いじゃない。士郎はどっちがいい?」

士郎「俺!?」

大河「さぁ士郎、決めるのよ。運命石の選択を!!」

クロ「未来を決めるのは貴方よ!」

士郎「かっこいい事言ってる風に見えるけどどっちのアトラクション決めてるだけだからな?」


1:大河の勧めるアトラクションに乗る
2:クロの勧めるアトラクションに乗る


選択安価 安価下1

士郎「よし、じゃあクロが乗りたいっていうやつに乗るか」

クロ「やった!早く、早く!!」

大河「ぐぬぬ」

士郎「藤ねぇ、さすがにここで大人気ない事はやめてくれよ?」

大河「わ、わかってるもん。でも楽しそうでよかった」

士郎「え?」

大河「あの娘ね、親の愛情を知らないで育ってるみたいだったから、こうして私たちと一緒に楽しい思い出を作れたらなって誘ったの」

大河「そんな教育をした親にも一言言ってやりたいけど、まずはあの娘に幸せを教えてあげたかったから……だから無理に連れてってごめんね?」

士郎「藤ねぇ……」

クロ「早く並ばないと遅れちゃうよー」

士郎「あぁ、今行く」






クロ「うっひゃあああああああああああ!!」

大河「ひゃあああああああああああああ!!」

士郎「ぐわぁああああああああああああ!!」





その日は、クロと大河と3人で遊園地で夜まで遊んだ。

こうして遊んでいると、やっぱりクロも楽しそうで、聖杯戦争がなかったらいつまでもこうしていたいと思える。

けど……





クロ「……ねぇ、士郎」

士郎「どうした、クロ?」

クロ「……明日の夜、襲撃かけるから。嫌なら逃げるか、先に私の城に乗り込みなさい」





一旦ここまで!

-道中タイガー道場-



ギル「雑種ども、起きるがよい。今宵は大事なお知らせがある」

ギル「む?何故タイガー道場なのに藤村大河がいないのか?奴は今表舞台にいる故出番がな……裏にいるこの我が直々に動いたのだ。感謝せよ」

ギル「さて、今回お知らせとやらだが、外野の方で騒ぎになっているスナイパー対策の為にあらかじめ安価に参加する者の点呼を取る事にした」

ギル「日付が変わればIDも変わる。安価を取りたいと思う者は予め安価を取りに来る事をこのスレに申告しておけ」

ギル「いきなり安価を取ろうとしても事前の申告が無いIDは即流す。申告と同時に安価を取るのもNGだ」

ギル「単発や連投等というこざかしい手段に頼らず、己の力のみで安価を取る事だ。藤村大河はその辺が適当だが、この我は許さん」

ギル「少しでも不正の疑いを我が感じ取れば即安価下に流す。誰がなんと言おうと奴が帰ってくるまでは我がルールだ」

ギル「ちなみに申告のタイミングは問わん。日付が変わった瞬間申告するもよし、更新が来てから申告するもよし」

ギル「雑種どもには不便でややこしいと思うかもしれんが、これも全て不届きものへの防犯策だ。悪く思うなよ」

ギル「書き込む度にIDが変わる雑種は悪いが諦めろ。考えた末の結論だ、しばらくはこれで様子を見る」

ギル「最も、効果が無いようならば更なる対策を練らさねばならぬが今はまだいいだろう」

ギル「では雑種共、申告は忘れずしておけよ。予め安価取りに参加する意思を書き込めばいいのだからな」

ギル「面倒なら下の文をコピペしてしまえばいい。我は寛大だからな。では再開するぞ」


コピペ用文

安価とは、自らの力で取るものなり!
然り!然り!然り!!

クロ「……明日の夜、襲撃かけるから。嫌なら逃げるか、先に私の城に乗り込みなさい」

士郎「なっ……!?」

クロ「士郎や大河と過ごす時間はとっても楽しかった。でもそれとこれは別」

クロ「そもそも私が来た理由は聖杯戦争の為だもの。第三魔法の成就、アインツベルンの悲願を達成する為」

クロ「私はその為だけに生まれてきたの。だから他の生き方は許されない」

クロ「楽しかった時間はもうおしまい。これ以上感化されて迷いが生じる前に、決着をつけましょう」

士郎「そんな……何も無理やり殺しあわなくたっていいだろ!もっと平和的に解決する方法がある」

クロ「嫌なら逃げればいいわ。しっぽをまいて逃げるのなら士郎だけは殺さないでいてあげる」

クロ「襲撃を待つにしろ襲撃するにしろ、手段は問わないわ。こっちも出せる手は全て出すから」

クロ「それじゃ、さよなら。短い間だけど楽しかったわ」スッ

士郎「おい、クロ!!」

士郎「……くそっ」

大河「むにゃむにゃ……しろぉもう食べられないよぉ」

士郎「……」

士郎「藤ねぇ連れて一旦帰るか」

凛「……そう、クロが明日決着をつけに来るのね」

アーチャー「向こうから仕掛けてくるか。わざわざ宣告する辺り、何かしら感じてはいるのだろう。それとも絶対的な自信故か」

士郎「慎二の家に行って、イリヤとも合流しよう。詳しい事と作戦はそこで話す」

セイバー「わかりました」






イリヤ「そう、あの子が決着をつけに」

ライダー「それをわざわざ知らせに来たという事ですか」

士郎「イリヤも俺の家族で、同じ仲間だ。別行動していたのは気になるけど、イリヤにはイリヤの考えがあるから今は追求しない」

凛「単刀直入に言うわ。イリヤ、私達と一緒にバーサーカーを倒して」

イリヤ「……」

士郎「……」

セイバー「……」

アーチャー「……」

ライダー「……」

イリヤ「もちろんそのつもりよ。でも士郎達もひどいわ。せっかく巻き込まないように別行動してたのにいつの間にかマスターになってるんだもの」

士郎「いや、俺も巻き込まれたというかなんというか……」

イリヤ「それでも同じよ。でも無事でよかった」

士郎「イリヤこそ、帰って来ないから心配したんだぞ?電話の一つ位してくれればよかったのに」

イリヤ「うん……ごめんね」

セイバー「それで、どうするのです?拠点のまもりを固めて襲撃に備えるか、先に攻めるか」

アーチャー「攻めるにしても一筋縄ではいかんだろうな。かと言って守りに入るのも危険と来た」

凛「バーサーカー相手じゃ、何処に拠点構えても襲撃された時点でぐちゃぐちゃでしょうね」

ライダー「かといって、アインツベルンの森を抜けて城を攻めようにも恐らくそう簡単にはたどり着けない」

イリヤ「守るか攻めるか、悩みどころね……」

士郎「……」


1:明日の夜、クロがいる城に攻め込もう
2:明日の夜、襲撃してきた所を迎え撃とう


選択安価 安価下2~4の中からコンマ下一桁が一番高い安価

士郎「明日の夜、クロ達が襲撃してきた所を迎え撃とう」

イリヤ「士郎正気!?あれが攻めて来るのよ!?」

士郎「あぁ、少なくとも本拠地には罠がたくさんあると考えていい。だったら、罠が無いとわかりきってるこっち側で迎え撃った方がいいって考えだ」

アーチャー「ふむ、どうやら考えなしに発言した訳ではないようだな。周りへの被害を極力押さえれば効率的と言える」

凛「じゃあ、士郎の家に明日集合してクロが来た所を迎え撃つって事でいいのね?」

セイバー「私は問題ありません」

アーチャー「無論、凛の指示に従おう」

イリヤ「……わかったわよ。私もそれでいいわ」

ライダー「マスターの指示に従います」

桜「お茶が入りましたよー」ガラッ

士郎「サンキュー桜」

桜「いえ、先輩達も頑張ってください」



士郎「……そういえば、遠坂の家で迎え撃つのはダメなのか?あそこなら迎え撃つ為の備えとかあるだろ?」

凛「無いわよ」

士郎「え?」

凛「無いって言ってるのよ」

士郎「え……だって、魔術工房とか」

凛「だから無いって言ってるのよ!!帰ったら家が跡形もなく消滅してたから士郎と合流するまでは仕方なく廃墟で野宿していたのよ!!」

士郎「あぁ、家が消滅してたのか。だから……ってええぇえええええええええええええええええええええ!?」

イリヤ「(どうしよう、原因が私達にもあるなんて言えない)」ダラダラ

凛「どこの誰だか知らないけど、拠点をわざわざ破壊するなんてご丁寧な挨拶をしてくるんだもの。絶対に許さないわ」ガルルル

士郎「と、遠坂……顔怖いぞ」

凛「うがーっ!!」シャー

アーチャー「とりあえず今日はこれくらいにして皆就寝したまえ。朝は早いぞ」トスッ

凛「ふひゅっ」ドサッ

士郎「そ、そうだな……わかった」

イリヤ「それじゃあ私も寝るね。おやすみ」

士郎「……セイバー、俺達も寝よう」

セイバー「はい」

士郎「……」ムクッ

士郎「(全然眠れないな。少し気分転換でもするか)」




士郎「家の土蔵じゃないけど、やれる事はやっておかないとな」

士郎「トレース……オン」

士郎「(イメージしろ、先生も言っていた。いかにして本物に近いものをイメージするかではなく、本物を超える本物をイメージしろと)」

士郎「(イメージするのは、常に最強の自分……これは先生の指導の元ようやく形になった、俺の魔術)」

士郎「……よし」

スッ

士郎「(今まで作った剣よりも出来がいい。けどまだダメだ)」

士郎「(多分俺ならもっといい剣を作れる。僅かでも綻びがあるんじゃまだまだだ)」

ガタッ


士郎「誰だ?」



1:セイバー
2:凛
3:イリヤ
4:桜
5:アーチャー
6:慎二
7:ライダー


選択安価 安価下3

ギル「我は言ったはずだぞ、事前申告がないIDは即流すと」

ギル「我が敷いた法であるからには守り通す義務がある。少なくとも我がいる間はな」

ギル「という訳だ、再安価をするぞ雑種ども。再安価は安価下2、申告のないIDがまたとった場合我の判断でずらさせてもらう」

ギル「それと言い忘れていたが、申告→連投で安価を取る事も禁止だ。安価が取りたければ予め申告しておくがよい」

ギル「先程も言ったが書き込む度にIDが変わるのなら諦めろ。この法がある限り固定されたID以外が安価を取れる事はない」

アーチャー「こんな時間になにをしている」

士郎「なにって……魔術の鍛錬だよ」

アーチャー「戯け。見た所ある程度投影の練度はあるようだが、私から言わせれもらえばまだまだだ」

士郎「なっ……お前はどうなんだよ」

アーチャー「ふむ、ならお前にも見せてやろう」スッ

士郎「それは……」

アーチャー「干将・莫耶だ。最もこれは投影したものであって本物ではないがな」

士郎「これが投影……なんて精度だ」

アーチャー「よく聞け衛宮士郎、イメージするのは常に最強の自分だ。武器を投影する時に必要なのは、己のイメージに打ち勝つ事」

アーチャー「それが出来るようになれば、投影の精度もあがるだろう。その内宝具を投影できるようになるかもしれん」スッ

士郎「これ……は……」

アーチャー「……今日はもう遅い。明日に備えてとっとと寝ろ」スゥ

士郎「あっおいアーチャー………」

士郎「……寝るか」

桜「先輩、起きてください」

士郎「んぅ……ぁ、おはよう桜」

桜「朝食はできていますから、先に座っていてください。私はイリヤさん達を起こしてきますので」

士郎「あぁ、頼む」





凛「ふぁーあ、おはよー」

アーチャー「凛、だらしないぞ」

凛「うるさいわねー、朝は弱いのよ」

イリヤ「しろー、おはよー」

士郎「あぁ、おはよう」

セイバー「士郎、早く朝食にしましょう!お腹がすきました」

士郎「そうだな、皆揃った事だし……いただきます」

「いただきます」






慎二「おはよう、今日もいい天気……あれ、僕の朝食は?」

桜「ごめんなさい、皆食べてしまって……」

慎二「」

士郎「で、俺達の家に着いた訳だが」

凛「迎え撃つ為の策はあるの?言っとくけどクロやバーサーカーだけが向こうの勢力とは限らないわよ」

イリヤ「多分、向こうは従えてる大量のホムンクルスを投入してくると思う。ううん、多分じゃなくて絶対」

アーチャー「大量の軍勢に加えてサーヴァントとマスターが襲撃してくると。物量攻めは拠点落としの策としては定石だ」

士郎「ち、ちょっとまて、大量の軍勢がいるのか!?」

セイバー「(大量の軍勢……征服王の王の軍勢を思い出しますね)」

アーチャー「さて、ここで無策に待ち構えていては確実に物量に負けて潰される。サーヴァントにはバーサーカーが来るだろうが、恐らく物量を全て駆逐するだけの余裕はない」

セイバー「では、私の宝具でまとめて薙ぎ払いましょう」

アーチャー「周囲への被害はどうするのかね?」

セイバー「……固有結界とか、そういうので隔離すれば」

アーチャー「使えるのかね?」

セイバー「……いえ」

イリヤ「だめじゃない、それ」

士郎「くそ、じゃあセイバーの宝具でまとめてなぎ払うのも無理か」

凛「困ったわね……そもそも、固有結界自体使える存在が希少なのに」

セイバー「私の聖剣のように軍勢を一度になぎ払う対城、もしくは対軍宝具の使用も同じ理由で使えませんね」

ライダー「困ったものです……」

アーチャー「ふむ、言っておくが私はセイバーが固有結界を使えるか聞いただけで私自身が固有結界を使えないとは一言も言っていないぞ」

凛「えっ」

士郎「えっ」

イリヤ「えっ」

セイバー「えっ」

ライダー「えっ」

アーチャー「私の真の宝具を晒す事になるが、私の宝具は固有結界でね。詠唱にかかる時間さえ稼いでもらえれば展開出来る」

士郎「じ、じゃあ軍勢を固有結界に取り込んでセイバーの宝具で一度になぎ払えば……」

アーチャー「その他大勢に軍をなぎ払う事は出来るだろう。最も、その分バーサーカー戦は辛くなると見ていいだろう」

凛「逆に、固有結界を温存して軍をなんとかすれば、温存した固有結界でバーサーカー戦を有利に戦えるという事ね」

アーチャー「だが、他に手段がないとなればこの作戦でいくしかあるまい。他に名案があれば別だがな」

士郎「名案か……」

士郎「(もしここで何か名案を思いつけば、固有結界を温存して有利に戦えるかもしれない)」

士郎「(だが、考えつくのか?俺にそんな名案が)」




他に有効な作戦:出された案を士郎が考察していけると思ったものを採用(安価下1~)
一旦ここまで!夜勤があるので日付が変わらないと更新はできません。日付が変わった後の安価取り申告も忘れずに

-道中タイガー道場-

ギル「雑種ども、忘れてはいないと思うが予め安価取りの申告をしておかねばせっかく安価を取れても即流されるぞ」

ギル「そうならないように、予め安価取りの申告はしておくことだ。日付が変わればIDも変わる」

ギル「だから、昨日安価取りの申告をしていても今日安価を取る場合は改めて申告する必要がある。怠るなよ?」

ギル「それと、昨日はIDが変わる雑種は諦めろといったが……どうしてもという場合は酉を付けて申告せよ」

ギル「そうすればIDが変わろうとも同一人物だと証明出来る。よって、「その日申告を行ったIDor酉のみ、安価を取る事ができる」」

ギル「逆に言えば、申告していないIDor酉ではいくら安価をとっても即流される。気をつけるがよい」

ギル「今日は休日故夜も更新できるが……果たしてどのような展開を見せるのであろうな」

ギル「さて、>>1が風呂からあがり次第更新を再開する。安価申告は今のうちにすませておくがよい」

士郎「(アインツベルンの大軍……対抗手段は固有結界以外にはあるのか?)」

士郎「(俺は近接戦闘。だけど軍団を相手に一人で捌ききれるかと言われればノー)」

士郎「(セイバーのエクスカリバーは切り札。そう簡単に使う訳にはいかない……アーチャーの固有結界も同じだ)」

士郎「(じゃあライダーは……ん?)」

士郎「なぁ、ライダーの宝具ってあの白い馬みたいな動物だよな?」

ライダー「あれはペガサスです」

士郎「そのペガサスが、ライダーの宝具なんだよな?」

ライダー「いえ、あれはペガサス自体が宝具なのではありません。ペガサスを操っていた手綱が私の宝具です」

士郎「……その宝具はどれくらいの威力なんだ?」

ライダー「そうですね、回復しきっていないので全力は出せませんが……今の状態でも限界速度を出せば巨大な城が光の速さで突進してくる位の威力は出せます」

凛「え、ちょっと待って!巨大な城が光の速さって……街が吹き飛ぶじゃない!?」

ライダー「限界速度を出せば、の話です。普段この宝具を使う時は加減しているのでご安心を」

アーチャー「……なんというか、イリヤのサーヴァントも十分規格外だな」

ライダー「彼女がマスターだからこそここまでの力が出せるとお考えください。他のマスターでは今まで見せた攻撃程度の威力しか出せません」

イリヤ「えへん」ドヤァ

凛「あー、そういえばあなたもじゅうぶんきかくがいだったわねー(遠い目)」

士郎「とにかく、ライダーの宝具も十分切り札になるって事でいいんだな?」

ライダー「はい」

士郎「(そういえばギルガメッシュはあれからどこに行ったんだ?協力してくれるとは思えないけど、力になってくれたら百人力だから助力を頼みたいんだよなぁ)」

士郎「そういえば、ギルガメッシュやライダーがどこにいるかは知らないか?」

凛「そういえば最近見てないわね」

セイバー「ギルガメッシュ……?士郎達はギルガメッシュを知っているのですか?」

イリヤ「ギルガメッシュは私達と一緒によく遊んでくれてたのよ?すっごく頼りになるんだから!」

アーチャー「まさかとは思うが、そのギルガメッシュとは英雄王ギルガメッシュの事を言っているのかね?」

凛「そうよ?」

アーチャー「」

ライダー「で、ですが本当に英雄王がいるのでしたら協力してもらえればこれ以上の味方はいませんね」

セイバー「士郎、ギルガメッシュは危険です。奴にあまり近づいてはいけない!」

士郎「なんでさ?確かに横暴な所とかはあるけど基本いい人?だぞ」

セイバー「」

士郎「しかしどこに行ったんだ?イリヤが行方不明だって事を伝えてから急用ができたと言って出かけたっきりだもんなぁ」

イリヤ「……一応ギルガメッシュに届いたら伝言を伝える使い魔を放っておくわ。見つかれば吉程度だけど」

士郎「あぁ、俺じゃ使い魔は上手く扱えないから助かる」

凛「でも、彼の助力は期待しないほうがよさそうね。……それで、バーサーカー達との決戦の最終的な作戦を決めましょう」

士郎「そうだな。まずは……」



クロ達との決戦の作戦を立てた。

今夜クロ達との決着がつく。負ける訳にはいかない……




士郎「それと、出来ればでいいんだけど……クロと戦う前に、話をさせてくれないか?」

凛「話?」

士郎「マスター同士の戦いが始まる前に、説得のチャンスをくれるだけでいい。応じなかったら戦う。だから……」

イリヤ「はぁ、士郎は本当にお人好しね。言っておくけど説得に失敗したら容赦なく倒さないとだめよ?」

士郎「わかってる」

凛「……何やら訳ありっぽいわね。本当なら反対だけど、いいわよ。ただし少しでも危険を感じたら応戦するから」

士郎「……ありがとう」

こうして、作戦が決まった事で夜までは自由行動となった。

イリヤは決戦まで眠って体調の回復に専念、凛はどこかに出かけたようだ。

俺は……




1:セイバーと稽古
2:イリヤと話す
3:凛を追いかける
4:藤ねぇに相談してみる
5:桜に会いに行く
6:アーチャーと稽古

選択安価 安価下1~3の中からコンマ下1桁が一番高い安価

士郎「イリヤ、今暇か?」

イリヤ「あ、士郎! 私に会いに来てくれたの?」

士郎「会いにって、同じ家に住んでるんだから何時でも会えるだろ?」

イリヤ「うーん、そうだけど。でも、やっぱり姉を心配してくれてるって思うと嬉しいのよ」

士郎「そっか。それならよかった」

イリヤ「うん。今はちょっと遊び回るのはきついけど、お話ならできるよ」

士郎「じゃあ、一緒に話でもしないか?今はイリヤと一緒にいたいから」

イリヤ「えへへ、士郎から一緒にいたいなんて嬉しい。さぁ、姉である私になんでも話してくれていいのよ?」



イリヤと色々な話をした。

今夜、クロ達と決着をつける為にも……後悔はしたくないから。




イリヤ「ねぇ、士郎」

士郎「ん?」

イリヤ「士郎はさ、クロの事をどうしたいって思ってる?」

士郎「どうしたいって……そりゃあ出来れば戦いたくない。けど、どうしても戦わなくちゃいけないなら戦う」

イリヤ「そう。……でも、決着がついて戦わなくてよくなったら、どうする?」

士郎「それは……」



1:一緒に過ごして、クロには幸せになってほしい
2:イリヤのように、同じ家族として過ごしたい
3:クロには人としての幸せを一から味わって欲しい


選択安価 安価下2~5の中からコンマ下1桁が一番低い安価

士郎「そうだな、出来ればイリヤのように同じ家族として暮らしたいと思ってる」

士郎「クロは、普通の幸せっていうのを知らないんだと思う。だから、まずは家族としての幸せを知って欲しい」

士郎「それから、友達と遊ぶ幸せとか家族の温もりとか……そういうのを、俺達で教えていきたい」

イリヤ「そっか……優しいね、士郎は」

イリヤ「(一歩間違えたら、私が向こう側だったんだよね……あの時冒険して、士郎と家族になれて本当によかった)」

イリヤ「……私、眠いから少し寝るね」

士郎「わかった、夜になったら起こすよ」

イリヤ「お願い」

スゥ……スゥ……


士郎「……」

士郎「頑張らないと、な」

凛「皆、準備は出来たかしら?」

士郎「あぁ、俺は大丈夫だ」

イリヤ「私も全回とは言えないけど、問題なく戦えるわ」

セイバー「私も問題ありません」

アーチャー「無論、私は何時でも準備万端だ」

ライダー「ワカメを弄れなかったのは残念ですが、私も戦う準備は出来ています」

凛「よし、なら早速作戦開始よ。アーチャー、てさ敵を確認したらすぐに知らせて」

アーチャー「了解した」

イリヤ「いよいよ決着がつくのね・・・」

凛「敵は今回本気よ。でも、私達も負ける訳にはいかない・・・だから勝つわよ!」

士郎「あぁ、絶対に勝つ」

ライダー「・・・・・・」

イリヤ「ライダー?」

ライダー「勝ちましょう、マスター」

イリヤ「うん、絶対に勝とうね」

アーチャー「凛、早速遠くから敵がお出ましだ。数は・・・恐らく一万は越えている」

凛「一万!?あ、アーチャー。予定通り狙撃で数を減らして!人払いの結界は仕掛けてあるわ」

アーチャー「了解した!」スッ

凛「ライダー、敵がある程度近くに来たら宝具で薙ぎはらって」

ライダー「分かりました、待機しつおきます」

凛「二人が撃ち漏らした敵は私達で直接対処するしかないわ。最悪切り札を切る事になる」

凛「いくわよ皆、決戦の時よ!」

セイバー「はい・・・っ!?」ゾクッ

士郎「セイバー、どうした?」

セイバー「下がっていてください。風王鉄槌!」ビュオッ

ズガァン

士郎「ぐっ・・・!!な、なんだ?」

イリヤ「これって・・・巨大な岩!?」

凛「嘘でしょ、遠くからこんなものを飛ばして来たの!?」





クロ「ホムンクルスの大軍に加えてバーサーカーの岩石投げ。どこまで対抗出来るかしら?」

バーサーカー「■■■■■!!」

凛「冗談でしょ?向こうはどれだけ規格外なのよ」ウガーッ

イリヤ「凛、家訓の優雅はどこに行ったのかしら?」

凛「こんな時に優雅でいられ・・・いや、落ち着くのよ凛。遠阪家の家訓はどんな時でも余裕を持って優雅たれ」スゥー、ハァー

凛「よし、もう大丈」

アーチャー「凛、緊急事態だ」

凛「何よ!?人が家訓を元に落ち着こうとしてるのに!!」

士郎「(遠阪、リアクションに忙しいな)」

アーチャー「敵軍の9割がいきなり消失した」

凛「えっ」

ホムンクルス「・・・・・・これは一体?」

イスカンダル「王の軍勢・・・まさか再び使う事になろうとはな」

ギル「貴様ら雑種共は決してしてはならない事をした」

ギル「我が愛でている物を許可もなく踏み荒らした。この不敬、万死に値する」ゴオッ

ギル「アインツベルンは既に滅んだ、貴様ら残党も残らず死ぬがよい!!」

イスカンダル「この豪華メンバーは10年ぶり、臣たる盟友達よ!戦は再び開かれた!!」

イスカンダル「敵は万を越える軍勢、しかし恐れる事はない」

イスカンダル「全員、余に続けぇええええええ!!」

「うおおおお!!」

ホムンクルス「・・・っ!!」

セイバー「よくわかりませんが、確かに大軍のほとんどがいなくなっています」

凛「まさか、アーチャー以外に固有結界持ちが介入したというの?」

アーチャー「だがこれで大分楽にはなった・・・ライダー!!」

ライダー「分かっています、ベルレフォーン!!」ゴオッ



ホムンクルス「!!」


ズガァン

ズガァン

ズガァン



士郎「わー、人がゴミのようだー」

イリヤ「気を付けて、来るわ!!」




クロ「まさか私の部下がこんな形で片付けられるなんてね」

士郎「クロ・・・!!」

バーサーカー「■■■■■!!」

クロ「逃げなかったのね、士郎。それに裏切り者のイリヤ」

イリヤ「私は裏切り者なんて呼ばれる筋合いはないわ」

クロ「よく言うわ。悲願を放り出してアインツベルンから逃げ出した癖に」

イリヤ「アインツベルンの悲願なんて知った事じゃないわよ。そんなのに妄執する位なら家族で仲よく暮らす方が幸せよ?」

クロ「えぇ、家族で仲よく平和に暮らすのは楽しかったでしょうね。……私にはそんな選択肢はなかったのに」

士郎「クロ、俺達は争わずに仲よく暮らしていく事だって出来るはずだろ!クロは典型的な魔術師と違って、何も知らないだけだ」

士郎「戦いしか知らないなんて悲惨すぎるだろ。藤ねぇと一緒に遊園地で遊んだ時なんか凄く楽しそうだったじゃないか」

士郎「クロは戦いをやめて平和に暮らす選択だって出来る。なんなら俺達の家に住めばいい!」

士郎「だから……」

クロ「だから?最初に言ったはずよ。私はアインつベルンの悲願を叶える為だけに作られた人形なの」

クロ「悲願を達成する為、聖杯戦争に参加してる。そして他の参加者は全員殺す」

クロ「それだけが私の存在理由。それを失ったら私は生まれて来た意味がなくなるの」

クロ「だから、敵として立ちはだかった以上は戦う以外の選択は出来ないの。バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■!!」

セイバー「士郎、来ます!!」バッ




ガキィン

セイバー「ぐっ……このバーサーカー、以前よりも攻撃力があがっている!?」

バーサーカー「■■■■■!!」

アーチャー「I am the bone of my sword」スゥッ

アーチャー「カラド・ボルク!!」バシュッ

ズガァン!!

バーサーカー「■■■■■!!」

アーチャー「チッ、効果無しか」

クロ「無駄よ、バーサーカーにはAランクに満たない宝具なんて効かないもの」

アーチャー「なるほど、並の攻撃では援護にもならないと」

バーサーカー「■■■■■!!」ブォン

ズガァン

セイバー「ぐぁあっ!!」ズザァ

士郎「セイバー!!」

クロ「よそ見してていいの?私もいるっていうのに!!」ヒュッ

士郎「っ!!」ガキィン

凛「士郎、援護を!」

クロ「させないわ……お前達!!」

ホムンクルス「邪魔はさせません」バッ

凛「チッ、面倒ね」バッ

ホムンクルス「言っておきますが、私達の戦闘力は53万です。たかが雑魚と舐めていると死にますよ?」

イリヤ「どこのフリーザよ!?」

ホムンクルス「冗談です。ですが舐めていると死ぬのは事実です」バッ

凛「甘いわよ!」キィン

ホムンクルス「!!」バッ



凛「イリヤ、士郎の援護に行きなさい!!他は私がなんとか食い止めるから!!」

イリヤ「凛……わかった!」

クロ「ほらほら、どうしたの?そんなんじゃ私を倒すなんて出来ないわよ!!」ガキィンガキィン

士郎「ぐっ!!」キィンキィン

士郎「(こんな怪力があの身体のどこに!?剣の受け流し方を教わってなかったら一撃で腕が死んでるぞ)」

イリヤ「士郎!!」ヒュンヒュンヒュン

クロ「!!」バッ

クロ「これは……小鳥の使い魔?あんたらしいちんけな魔術ね」

イリヤ「ちんけだと思うと痛い目見るわよ?」スッ

イリヤ「一斉突撃……フォイアー!!」バシュシュシュ

クロ「っ!!」ガキィンガキィンガキィンガキィン


クロ「(なんて硬さ……それに速い。これじゃ弾丸じゃない!!)」

イリヤ「まだよ!」クイッ

ヒュヒュヒュヒュシュルシュルシュルシュル

クロ「なっ……!?」

バシィ

クロ「なに、これ……動けない!?」ギチギチ

イリヤ「私だって、魔術の鍛錬は怠っていないのよ。なめてもらっては困るわ……士郎!!」

士郎「あ……あぁ!!」ダッ

イリヤ「このまま……ぐっ!?」ズキッ

クロ「!」

イリヤ「(まずい、今ので拘束が……!!)」

クロ「ふっ!!」ブチブチブチッ

士郎「なっ……!?」

クロ「詰めが甘いのよ!!」

士郎「(まずい、クロの重い一撃が来る!!)」



1:双剣を投影して迎え撃つ
2:大きく後退する
3:宝具の投影に挑戦して迎撃する

選択安価 安価下2~5の中からコンマが一番高い安価



士郎「(このままだとやられる、だけど中途半端な武器だとだめだ)」

士郎「(ここで投影するのは……目の前の武器、そしてあいつが投影していた)」スッ

士郎「トレース、オン!!」ガキィン

クロ「なっ……嘘!?」

士郎「はぁ……はぁ……」

クロ「投影魔術……しかも私の剣をそっくりそのまま投影するなんて」

士郎「(馴染む……扱いは目の前で何度も見ている。いける!!)」

士郎「うぉおおおおおお!!」ダッ

クロ「ちっ、そんな付け焼刃で!!」バッ

キィンキィンガキィン

ガキィンキィンキィン

クロ「くそっ、なんで……なんでよ!?力も速さもこっちが上なのに、なんで仕留めきれないの!?」

士郎「(思った通りだ、クロはただ力任せに切りつけているだけ。対人実戦の経験があまりない)」

士郎「(こっちは散々しごかれた賜物の技がある。これならいける!!)」

イリヤ「こっちも忘れてもらっては困るわ!!」キィン

クロ「ぐっ……バーサーカー!!」

セイバー「悪いですが、行かせません」

アーチャー「その体は、きっと剣で出来ていた。……無限の剣製!!」キュイイイイイン




クロ「なに……これ?固有結界!?」

アーチャー「これが私の真の宝具、無限の剣製。ここにある剣は全てが紛い物。だがこの空間では本物以上の力を発揮する」

アーチャー「行くぞバーサーカー、命の貯蔵は十分か!!」

バーサーカー「■■■■■!!」

凛「アーチャー、やっちゃいなさい!!」

クロ「クロエ・フォン・アインツベルンが令呪を持って命ずる、アーチャーとセイバーを全力で倒しなさい!!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■!!」

士郎「あいつ、令呪を!?」

アーチャー「ちっ、一筋縄ではいかないか!!」

クロ「私だってまだ戦える、双剣だけが私の取り柄じゃないのよ!!」スッ

士郎「あれは……弓矢!?」

クロ「あんただけでも、死ね!!」バシュッ

イリヤ「っ!!」




1:偽臣の書を盾に矢を防ぐ
2:魔術での迎撃を行う


選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番低い安価

大河「どっちもコンマが1……なんてことなの」

大河「ええい、特例よ特例!再安価再安価!」

大河「安価下1~3の中からコンマが一番高い安価よ!いいわね!!」

イリヤ「(弓矢で狙撃!?急いで魔術を……)」

ズキッ

イリヤ「っ! しまっ……」



ザクッ


イリヤ「が……はっ」

士郎「イリヤぁああああああああああああ!!」

ドサッ

イリヤ「(あはは……ドジ、踏んじゃったなぁ。肝心な所で傷口が開くなんて)」

イリヤ「ごめん……ね……みん……な……わたし、ここまで……みたい」


DEADEND そもそも魔術迎撃だと間に合わない可能性がありまして

-タイガー道場-


大河「みんなーやっほー。タイガー道場の時間だよー」

ギル「ふっ、ここでの我は表にいる我とは別物として扱うが良い。裏方としての事情よ」

大河「さてこんな所で死んじゃうなんて予想外だった人も多いと思うけど……悲しいけど、これが現実なのよね」

大河「そもそも考えてみなさい、本を盾に差し出すだけと、行使に詠唱が必要な魔術」

大河「咄嗟に出せるのはどう考えても前者よ?とんでもなく詠唱の短い魔術なら別かもしれないけど」

大河「まぁ何度も無理して詠唱してたらそりゃ傷口も開くわよね。そういう所が……ね」

大河「バゼットから重い一撃をもらわなかったら魔術での迎撃もありだったのかもしれないけど……フラグ回避に失敗したせいだと諦めなさい」

大河「という訳で今回の死因は魔術に頼りすぎ!」

大河「もっと現実的な方法を選ぶのも時には大事なのよ。逆もしかりだけど」

ギル「まぁそう都合よく行くと思わない事だ。よくも悪くもな」

大河「それじゃ、引き続き攻略頑張ってねー」

クロ「あんただけでも、死ね!!」バシュッ

イリヤ「(弓矢で狙撃!?何か、何か防げるもの……あっ)」

イリヤ「っ!!」スッ

ザクッ

ドサッ

士郎「イリヤ!?」

イリヤ「私は大丈夫、それより士郎!今がチャンス!!」

士郎「っ!」

クロ「あんた……それ、まさか」

イリヤ「偽臣の書が燃えてる……ライダーとの契約、これで切れちゃうね」

イリヤ「でも……士郎!!」

士郎「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」

クロ「っぁあああああああああああああああああああ!!」



バキィン


クロ「…………嘘」

士郎「俺たちの……勝ちだ」




セイバー「エクス……カリバァアアアアアアアアアア!!」


ズガァアアアアン



バーサーカー「■■■…………■……」シュウウウウウ……


アーチャー「……終わった、な」

スゥウウ……


凛「結界が解けた……これで、決着がついたのね」

セイバー「えぇ……決着は完全に着きました」



士郎「(よかった……これで、クロと戦う必要もなくなった。イリヤも無事)」

士郎「……」


1:クロの元に駆け寄る
2:イリヤの元に駆け寄る


選択安価 安価下1~6の中からコンマが一番高い安価

士郎「クロ……」

クロ「……殺して」

クロ「負けた上に……聖杯の器としても選ばれなかった私に価値なんてないわ。ひと思いに殺して」

士郎「ふざけるな!」ガシッ

クロ「!?」

士郎「負けたからって自棄になる必要なんてないだろ。どうしてそこで全部投げ出そうとするんだよ」

士郎「普通に生きればいいだろ。家に帰れなくなるなら俺達の家に住めばいい」

士郎「なんだったら家族として迎え入れる。藤ねぇだっている」

士郎「一緒に遊んだ時あんなに楽しそうだっただろ……これからは普通の幸せを感じて暮らせばいいだろ」

士郎「だからそんなに自棄にならないでくれ。頼むから」

クロ「……あんたに何が分かるのよ」

クロ「私には、それしか生きる理由が存在しなかったのよ!それを奪っておいて何を……」




「ライダー、令呪を持って命じる」

「聖杯の器を……確保せよ」



クロ「!!」

イリヤ「!!」

凛「士郎、危ない!!」

士郎「なっ……!?」クルッ



「Intensive Einasherung」ブォウッ




士郎「(あの魔術は……まずい、炎の弾幕が来る!!)」



1:令呪でセイバーを呼ぶ
2:令呪でセイバーをイリヤの元へ送り、自分は剣で迎撃
3:迫り来る弾幕を剣で迎撃


選択安価 安価下1~3の中からコンマ下1桁が一番高い安価

ギル「ふむ、どうやらいつの間にか日付が変わってしまったようだな」

ギル「これでは皆単発となり、法に反してしまう」

ギル「という訳だ、面倒だとは思うが再安価をかける」

ギル「今から5分間申告タイムを儲け、その後に安価を取る。

ギル「0時32分までは申告タイムだ。0時32分になってから書き込まれた最初の安価から3番目の安価の中でコンマ下1桁が一番高いものを採用する」

ギル「0時32分になる前に安価を取ろうとしてもカウントされないから注意するがよい」

既に今日の申告が済んでいるものは申告済みとする。いいな」

士郎「セイバー、イリヤを守れ!!」キィイン

セイバー「士郎!?」キュィイイン




士郎「(セイバーがイリヤを守れば、後は俺がこの弾幕を弾くだけ……)」スッ

士郎「うぉおおおおおお!!」ズバァンズバァンズバァン

ドスッ


士郎「がっ……!!」


ドスドスドスドスドス

士郎「がっあぁあああああああああああああああ!!」ボウッ

イリヤ「そんな、士郎……嫌ぁああああああああああ!!」



体が燃える。一瞬の隙ができた途端に10の蟲が炎を纏って身体に穴をあける。

次元が違う。こんなに力の差があるのに、防ぎきれる訳がなかった。

……そのまま、士郎の身体は燃え尽きた。



DEADEND 王の財宝を投影抜きで捌ききれないのに炎蟲弾幕を防げる訳がない

タイガー道場



大河「いやー今回の更新2回目の道場ね。イリヤが冒険してた時もこんな感じに死んでたのが懐かしいわねぇ」

ギル「それぞれの実力を把握しきれていない状態でなんでもかんでも救える訳がなかろう。時には切り捨てる事も重要だと言う事だ」

大河「悲しいけどそれが現実なの。えぇ、例えイリヤちゃんを切り捨てる事になっても……ね」

大河「それもこれもフラグ回避に失敗したせいよ!イリヤ視点を全然選ばないから……まぁいいわ」

大河「後悔してももう遅いの。問題はここからどう動くか。これからが正念場よ」

大河「はい、そういう訳でいってみよー。妥協するかしないかは、貴方次第!」

「Intensive Einasherung」ブォウッ




士郎「(あの魔術は……まずい、炎の弾幕が来る!!)」



1:令呪でセイバーを呼ぶ
2:迫り来る弾幕を剣で迎撃


選択安価 安価下1~3の中からコンマ下1桁が一番高い安価

士郎「セイバー、来てくれ!!」キィン

セイバー「士郎は私が守る……風王鉄槌!!」ビュオオオオオオ!

クロ「士郎……あんた、なんで」



凛「きゃあああ!?」

アーチャー「凛!!」ローアイアス!



ライダー「……」バッ

イリヤ「ら、ライダー?」

ライダー「悪く思わないでください」トスッ

イリヤ「ぅ……」ドサッ




士郎「イリヤ!?」

凛「ライダー、あんた裏切ったの!?」

ライダー「裏切った訳ではありません。私の真のマスターはこの方ですから」

士郎「なっ……どういう事だ!?」

???「私は訳あって聖杯の器であるイリヤにライダーを一時的に預けていただけに過ぎない」

???「令呪の1画を使ってマスター権限を代理的に譲渡する書物を作成して、それを彼女に手渡していただけの事だ」

???「そして、機が熟した以上彼女がマスターであり続ける必要はない。丁度偽臣の書も消えた事だからね」

???「だから、私のサーヴァントとしての本来の仕事に戻ってもらっただけだ。ライダー、そのまま宝具を使って撤退を」

ライダー「はっ」バサッ

士郎「待て!!」

???「悪いけど君達にはここで足止めを喰らってもらうよ。Intensive Einasherung」ブォウッ

セイバー「士郎、下がって!」ビュオオオオオオ

アーチャー「くっロー・アイアス!!」キィン



???「…………」チラッ

凛「…………なによ?」

???「いや、なんでもない。魔導への道を怠らずに突き進んでいるのだな」

凛「……っ!?」

???「……そろそろだな。私もこれで退散させてもらうよ」バッ


士郎「……くそっイリヤが」

凛「……アーチャー、ライダーとあの仮面を追って」

アーチャー「承知した」バッ

クロ「……なんで」





クロ「なんであたしなんかを……助けたの」

どちらの視点で物語を進めますか?



1:士郎
2:ロード・エルメロイ二世

選択安価 安価下1~3の中で一番コンマ下1桁が低い安価

ギル「ふむ、同じコンマか……仕方ない、再安価だ」

ギル「再安価として安価下1~3の中で一番コンマ下1桁が高い安価とする。同じコンマの場合は今度からは先に来た安価を優先とする」

ロード「久しぶりだな、ここに帰って来るのは」

「ここがかつて師匠の戦いが繰り広げられた地……」

ロード「あまりキョロキョロするな、不審がられるぞ……グレイ」

グレイ「拙は師匠の第2の故郷に来れて感激しています。師匠が可愛がっていたここにいる弟子に会えるのも楽しみでした」

ロード「……はぁ、言っておくが今は聖杯戦争の最中だ。遊びに来た訳ではない」

グレイ「師匠は第五次聖杯戦争に出ると前に意気込んでいましたから、承知しているつもりです」

ロード「ならいい。だが生憎令呪も宿っていなければサーヴァントもいない、下手に動けば死ぬ」

ロード「それを理解した上で行動しろ、いいな」

グレイ「わかりました。拙も師匠の内弟子として恥ずかしくないように振る舞います」

ルヴィア「それにしても、まさか聖杯戦争に関わる事になる日が来るとは思いませんでしたわ」

ロード「確かエーデルフェルトの家はその昔聖杯戦争に参加して遠坂に屈辱を味わされていたらしいな。無理して来なくてもよかったんだぞ?」

ルヴィア「何を言っていますの?私の指導役となる人がわざわざ出向くのに私が動かない訳にはいきません」

グレイ「(そう言って無理やり着いてきたんですよね、ルヴィアさん)」

ルヴィア「それで、冬木に着いた以上最初にどこを尋ねるつもりですの?」

ロード「それならもう決まっている」



1:衛宮の所へ向かう
2:教会へ向かう

選択安価 安価下2~4の中からコンマが一番低い安価(同じコンマは先に来た安価優先)

ロード「これから聖杯戦争の監督役が滞在している教会へ向かう」

グレイ「教会……」

ルヴィア「それなら、早く行きましょう。聖杯戦争の監督役に挨拶もなしではこのエーデルフェルトの名がすたりますわ」

ロード「私が知る限りでは、前回の聖杯戦争の監督役は死亡しし、新しい監督役がいると聞いている。そいつがどんな奴かを確かめる必要もある」

グレイ「では、監督役が信用できるか見極めるという事ですか?」

ロード「そういう事だ」





-教会-


カレン「ようこそ、聖堂教会へ」

ロード「ロード・エルメロイ二世だ。話は予め通してある」

カレン「貴方が時計塔の講師として名高いロード・エルメロイ二世ですか……なるほど、その目には身に余る野心を抱えておりながらその野心を達成できないと自覚している冷静な分析力が備わっている」

カレン「そちらの二人はロードの付き添いで?」

ロード「内弟子のグレイと、ルヴィアだ」

ルヴィア「初めまして、私はルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと申します」

グレイ「よ、よろしくお願いします」

カレン「私はカレン・オルテシア。この第五次聖杯戦争の監督役を務めています」

ロード「先に要件を言わせてもらう。私達は第五次聖杯戦争について調査を行いに来た」

ロード「よって、監督役である君には私達に聖杯戦争の調査を行う許可を頼みたい。そして監督役にはその協力をして欲しい」

カレン「そうですか……わかりました。調査を行う許可を出しましょう。ですが協力は致しません」

ロード「理由を聞いてもよろしいかな?」

カレン「今は聖杯戦争の真っ最中。私達は神秘の秘匿に追われて忙しいのです」

カレン「人手を割く事もできないので、調査は貴方たちで行ってください」

ロード「……なるほど。要件は以上だ」

カレン「では、貴方々に神のご加護があらんことを」




グレイ「あっさり許可を貰えましたね……協力は受けられませんでしたが」

ロード「協力までしてもらえるとは初めから思っていないさ。許可をもらえただけマシだ」

ルヴィア「ですが、あのカレンという女……怪しいですわ」

ロード「怪しかろうが今は調査が先だ。次はある人物に話をつけに行く」

グレイ「それって、師匠が言っていた愛弟子達の事ですか?」



1:時計塔から聖杯戦争のマスターとして選ばれたバゼットだ
2:遠坂やイリヤ達だ


選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番高い安価
一旦ここまで!連投での安価取りは禁止だぞ

ギル「なんだこれは・・・未申告IDと申告と同時の安価取りは流すと言ったはずだぞ」

ギル「法により採用出来る安価がないのも問題だが、ここは再安価だ」

ギル「安価下1~3の中でコンマが一番高い安価を採用とする。このような事があるから申告は予めしておくのだぞ」

ロード「遠阪やイリヤ達だ」

グレイ「確か、遠阪家の当主は師匠が後見人兼師匠を務めているんですよね?」

ロード「まぁそんな所だ。この地のセカンドオーナーに協力してもらえば大分助かる」

ロード「それに、運がよければ彼等に出会える・・・まずはどこから回るかだが」

ルヴィア「遠阪の家に行く場合は私、近くで待機しております」

ロード「好きにしろ。さて、どこから回るか」



1:ギル宅
2:衛宮家
3:遠阪邸

選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番高い安価

大河「コンマ「下1桁」という大事な単語をいれ忘れてしまった・・・なんといううっかり」

大河「ごめんね、このスレでのコンマは基本下1桁という扱いにさせて頂戴」

大河「2桁目まで扱うとある程度の高コンマを狙い打ち出来ちゃうから、本当にごめんね?」

大河「このレスが安価獲得した場合は下で!」

ロード「そうだな、衛宮邸に向かうぞ」

グレイ「衛宮邸・・・確か、衛宮士郎さんの他にイリヤさんもそこに住んでいるんですよね?」

ロード「そうだ。よく覚えていたな」

グレイ「師匠がよく、話してくれていましたから」

ルヴィア「私達よりも早く弟子になった方の一人・・・どんな魔術師なのか、興味がありますわ」

ロード「弟子と言っても、私からすれば妹や弟のようなものだ」

グレイ「でも、可愛がっているんですよね?」

ロード「・・・さっさと行くぞ」

士郎「・・・イリヤを取り戻しに行く」

凛「ちょっと、士郎!?どこにいるかもわからないのに闇雲に探すつもり!?」

士郎「こうしている間にも、イリヤは助けを求めてる。早く助けないといけないだろ」

アーチャー「だからといって考えなしに動くな、この未熟者め」

士郎「なんだと!?」

セイバー「申し訳ありません・・・私が、力不足だったばかりに」

凛「ううん、セイバーは悪くないわ。それよりも今問題なのはイリヤと・・・」チラッ



クロ「・・・・・・」ボー



凛「(あの娘、死んだ目でただぼーっとどこかを眺めてはかり。私が話かけてもほとんど反応ないし)」

凛「どうしろって言うのよ」 ハァ

アーチャー「戯け、そんな考えで動いた所で無駄死にするだけだ」

士郎「じゃあイリヤを見捨てろって言うのかよ!?」
凛「うっさいわよあんた達!いい加減静かにしなさい!!」

凛「という訳で、私とアーチャーがイリヤの捜索を行う。士郎はしばらく頭を冷やして待っていなさい」

士郎「・・・・・・わかった」

凛「それと、その娘の事・・・拾ってきたからには責任持って面倒見なさい。居場所を完全に失って自棄になってるから、しっかりケアしてあげないとだめよ」

士郎「・・・・・・わかった」





士郎「(そうだよな・・・イリヤも心配だけど、だからってクロの事を放っておいていい訳がない)」

士郎「(けど、居場所を奪った俺にクロのケアが出来るのか?)」

士郎「いや、出来るかじゃない。やるんだ・・・でもどうやってケアをするかだよな」




1:1対1で話す
2:桜を呼ぶ
3:藤ねぇを呼ぶ

選択安価 安価下1~3の中からコンマ下1桁が一番低い安価

士郎「……まてよ、藤ねぇなら。俺一人じゃ無理でも藤ねぇと一緒ならクロも心を開いてくれるかもしれない」

士郎「そうと決まれば早速呼んでみるか。頼むぞ藤ねぇ」プルルルルル





大河「もしもし、士郎?どうしたの朝早くから」

士郎「おはよう藤ねぇ、今日時間取れるか?」

大河「時間?休日だし予定も空いてるけど、どうしたの?」

士郎「実は、クロの事で相談があってさ」

大河「クロちゃんの?何かあったの?」

士郎「(どうしよう、クロの事をなんて説明するかな……さすがに聖杯戦争の事とか正直に言う訳にはいかないし)」



1:実家から追放されて、今は家で保護していると言う
2:詳しい事情は言えないけど、訳あってクロを家で保護していると言う
3:詳しい事は後で話すと言う



選択安価 安価下2~4の中からコンマ下1桁が一番低い安価

-道中英雄王の部屋-




ギル「何やら色々申告についてゴタゴタしているようなのでここではっきりと言っておくぞ」

ギル「同じIDor酉でなければ同一人物だと証明できる手段はない。よってIDが変われば申告しなければ安価はとれないものとする」

ギル「ただし、酉に関しては一度申告すれば酉が同じ限りは日付が変わっても申告する義務はない。酉は変わりようがないからな」

ギル「最も、酉を利用して単発IDの連投等といった不正行為の類をしようものなら即流す。不正行為をした酉に関する処罰はその都度考える」

ギル「そして安価を取る際だが、申告をしていないIDが安価を取ったり、連投や申告と同時の安価取り等の不正の類をして安価をとったりした場合は我の判断でずらすものとする」

ギル「もしコンマが同一だったりした場合は再安価を取るか、先に書き込まれた安価を優先とする」

ギル「また、範囲内に上記の理由で取れる安価がなかった場合も再安価を取るものとする」

ギル「そして申告についてだが、「あ」等といったもので申告とはみなさん」

ギル「はっきりと申告の意思を見せずに安価を取る事も不正とみなす。気をつけるがよい」

ギル「また、>>438のコピペ文を丸コピするのはよしとする。

安価とは、自らの力で取るものなり!

然り!然り!然り!!

のどちらのコピペでも構わん。第三者や>1から見て安価を取る意思があると判断できる書き込みであれば申告と認める」

ギル「また、>>1の更新は不定期であるが故に安価を取りたい者は何時更新が来てもいいようにしておくがよい。深夜に更新する事もあれば昼更新する事もある。更新できない日もあるが……これからはその場合一報入れさせておく」

ギル「それと、もう一つ……雑種どもにサービスで攻略のヒントをくれてやろう。以下の中から知りたい情報をどれか一つを選ぶがよい」


1:イリヤ救出のヒント
2:優雅仮面とライダーの関係
3:クロ仲間入りへのラストヒント
4:ここの蟲爺の目的


ギル「得られるヒントはどれか一つだけだ。申告した者の中から多数決で一番票が入った情報を開示するものとする」

ギル「我から言わせてもらえば……どれも攻略には同じくらい重要な情報だ。よく考えて慎重に選ぶがよい」

ギル「次の更新時に一番票が多かった情報を開示する。申告がまだの者はそれまでに申告を済ませておくがよい」

-道中英雄王の部屋-


ギル「言ったとは思うが、申告・安価の連投は流すぞ。申告が無いIDの投票も無効とする」

ギル「申告から安価を取りが有効になるのは、申告後に>>1の更新が来るor申告から3レス以上挟んでからだ」

ギル「それと、その他明言していないものに関しても我が不正と判断したものも全て流す。申告の意志は「はっきり」見せることだ」

ギル「さて、大河風に言うならば「先日更新を怠ったお詫びに」とサービスで開示すると言った情報を開示しようではないか」

ギル「不正は流すとして、一番多かったのは3の3票のようだな」

ギル「クロ仲間入りへのラストヒント……ふむ、そうだな」

ギル「あやつは今自分の役割……存在理由を失っておる。ならば生きる理由があればいい」

ギル「最も、そう簡単に与えられるのであれば苦労はせんがな。一人では難しいが藤村や桜の力を借りればなんとかなるやもしれんぞ?」

ギル「悪く言えば依存ともとれるが、家族として居場所を与えてやるのも導きというものよ」

ギル「後は雑種どもで考えるがよい。具体的な答えを与えてやるようなつまらなくする事はせん」

ギル「諦めず根気よく行く事だな。では更新するとしよう」

大河「しろー、いるかー!!」ガラッ

士郎「そんな大きな声を出さなくても聞こえるよ、藤ねぇ」

大河「でも、どうしたのいきなり?訳あってクロを保護してるなんて」

士郎「向こうの家の事情とか色々あって理由は言えないけど、クロが居場所を失って・・・放ってもおけないから保護したけど、俺一人じゃ心のケアとかが難しくてさ」

大河「それで私に心のケアを手伝って欲しいと」

士郎「そういう訳なんだ、頼む藤ねぇ」

大河「なるほどねぇ、そういう事なら私に任せなさい!」





クロ「・・・・・・」

士郎「(頼むぞ藤ねぇ)」

大河「クロちゃん、やっほー!」

クロ「・・・・・・」

大河「おーい、クロちゃーん?」

クロ「・・・・・・放っておいて。今は誰とも話したくないの」

大河「え?せっかく来てあげたのに?美味しいお饅頭買ってきたのに、いらないなら食べちゃうわよ?」

クロ「・・・・・・好きにすれば」

大河「うーん、これは重症ね・・・・・・よし」

ギュッ

士郎「・・・・・・藤ねぇ、何してるんだ?」

大河「んー、抱き締めてあげたら安心するじゃない?だから、今のクロちゃんにはこれが一番かなって」

士郎「そういうもの・・・なのか?」

大河「そういうものよ。・・・・・・多分」

クロ「……」

大河「ねぇクロちゃん、私と士郎と3人で街を回ったり、遊園地で遊んだ時は楽しかった?」

クロ「……」

大河「私は楽しかったけど、クロちゃんはどうだった?私は、クロちゃんにも楽しんでもらえたほうが、もっと嬉しいなぁ」

クロ「……」

大河「そうだ、明日一緒にお出かけしましょう?私、美味しい中華料理を扱ってる店を知ってるのよ」

大河「クロちゃんもそこの料理食べたらきっと笑顔になれるわよー。なんたって私オススメなんだから!」

大河「後、お洋服も買いに行きましょう?クロちゃんに見合うお洋服選んであげるから!」

大河「あ、そろそろ学校があるから私は行くけど、また来るからね?それじゃ!!」シュタタタ




クロ「……」

士郎「クロ、お前がどう思おうと構わないけど、俺達はお前に笑顔でいてほしい」

士郎「だからさ、落ち込んでないで元気出してくれないか?一緒にいて欲しいなら一緒にいてやるし、遊んで欲しい時は遊んでやる」

士郎「……だめか?」

クロ「……何で私なんかの為にそこまでするのよ」

クロ「私は士郎達とは元々なんの関係もないでしょ。なのになんでそこまでするの?」

士郎「それは……」



1:笑顔を見る為にお節介を焼くのに、理由なんていらないだろ
2:クロが落ち込んでるのを見て、放っておけなかった
3:クロだって俺達の家族だ。家族の為に何かをするのは当然だ


選択安価 安価下1~3の中から一番コンマが低い安価

士郎「クロだって俺達の家族だ。家族の為に何かをするのは当然だろ」

クロ「家族……私が?」

士郎「あぁ、そうだ。クロは俺達が家族じゃ嫌か?」

クロ「……わかんない」

士郎「嫌じゃないなら、家族として過ごしてみればいい。皆で一緒に楽しい時間を過ごすんだ」

士郎「居場所ならここにある。何時だってここに帰ってきていい」

士郎「だから……」

セイバー「士郎、学校はいいのですか?」

士郎「ってやばっ!? と、とにかく俺も学校に行ってくるけど、クロはここにいてもいいからな!昼飯は居間に置いてあるから!」ダッ




クロ「……」

セイバー「クロ、お昼ご飯の卵焼きは私が多めにもらってもいいですか?」

クロ「……好きにすれば」

士郎「(学校と聞いて思わず来たけど……やっぱりクロやイリヤの事が心配だな)」

士郎「(遠坂はイリヤの事は任せろって言ってたけど、やっぱり俺も……)」

士郎「(いや、ここは遠坂を信じよう。今俺にできるのはクロの心を癒す事だ)」

士郎「(それはそれとして……昼休みはどうしようかな)」



1:慎二と過ごす
2:桜と過ごす
3:遠坂と過ごす
4:藤ねぇと過ごす


選択安価 安価下2~4の中からコンマ下1桁が一番高い安価

大河「しろー、お昼ご飯!」

士郎「わかってるって。ちゃんと持ってきてるから」

大河「さっすが士郎!わかってるじゃない」






大河「それで、クロちゃんどうしたの?この間まであんなに楽しそうだったのに先生びっくりしちゃったわよ」

士郎「まぁ、その……複雑な事情があったんだよ。詳しくは俺も知らないんだ、ごめん」

大河「あれ、士郎も知らないの?」

士郎「さすがにそこまで知ってる訳ないだろ。それより、お出かけとか買い物の約束とかしてたけど本当に行くのか?」

大河「行くに決まってるじゃない。士郎も一緒に来る?」

士郎「俺は……」


1:クロと藤ねぇのお出かけに付き合う
2:クロと藤ねぇのお出かけに付き合わない

選択安価 安価下1~4の中からコンマが一番高い安価

士郎「俺も一緒に行くよ。今日の放課後行くのか?」

大河「もちろん今日の放課後よ!でも、私やクロとのデートが楽しみだからって授業をおろそかにしたらだめよ?」

士郎「あのな、藤ねぇ……そういうのをデートとは言わないと思うぞ?」

大河「え?違うの?」

士郎「違う……だろ」

大河「うーん、まぁ関係ないわ!とにかく今日の放課後士郎の家に行くから!ちゃんと待ってなさいよ!!」

士郎「あぁ、わかった」








葛木「という訳だ。ここは試験に出るからよく復習しておくように」

キーンコーンカーンコーン



士郎「よし、早速家に帰って支度を……」

葛木「衛宮、話がある。職員室に来い」

士郎「葛木先生……って話?」

葛木「10分だけ支度の時間を与える。それまでに来い」




士郎「(話って……一体なんだ?無視していい話じゃなさそうだけど、藤ねぇを待たせたらなんて言われるか)」



1:葛木先生の話を聞きに行く
2:無視してまっすぐ帰る


選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番低い安価

士郎「(いや、頼みごとを無視するなんてだめだ。支度をして早く行こう)」



葛木「来たか。話というのは簡単な事だ」ピラッ

士郎「これは……写真?」

葛木「これに写っているものに関して、何か見覚えはあるか?」

士郎「(これって……間違いない、サーヴァントだ)」

士郎「(片方はランサー、でももう片方は……なんだ?)」

士郎「(ランサーとやりあってるんだろうけど、黒い甲冑に身を包んだサーヴァントなんて俺は知らないぞ)」

士郎「葛木先生、この写真をどこで?」

葛木「帰り道を歩いていた途中に倒れていた者が所持していたカメラに納まっていた。手がかりになるのではないかと一枚預かっただけにすぎない」

士郎「倒れていたって……その人はどうなったんですか!?」

葛木「私が来た時には既に死んでいた。何やら泥のようなものが身体に付着していた奇妙な変死体だった」

葛木「私の考えではこの事件は警察の手には負えない。衛宮なら何か手がかりを知っているのではと思ったのだが)」

士郎「(どうする……正直に話すか?)」


1:正直に話す
2:ごまかす

選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番低い安価
※コンマとかいてあるけど基本下1桁のみしか扱いません

士郎「いや、悪いけど俺もさっぱりだ」

葛木「そうか……ならいい。話は以上だ」

士郎「わかりました……失礼しました」ガラッ



葛木「ふむ……何かわかればキャスターに知らせておこうと思ったが、まぁいい」

葛木「遅くなる前に私も帰るとしよう」

士郎「ただいまー」ガラッ

大河「おかえりしろー!準備は出来てるわよ!」

士郎「遅くなってごめん。早速出発するか?」

大河「当たり前じゃない、時間も惜しいし早速出発よ! ほら、クロちゃん。迷子にならないようにしっかり手を繋がないとだめよ?」ギュッ

クロ「う、うん」






大河「ねぇねぇクロちゃん、こっちの服とこっちの服、どっちがいい?」

クロ「え……えっと、どっちも……かわいくない」

大河「ガーン! し、士郎はこの二つ可愛いと思う!?」

士郎「ごめん藤ねぇ、さすがにそれはない」

大河「」




大河「うーん、どれにしようか迷っちゃうわね」

士郎「藤ねぇ、自分の服を買いに来たんじゃないだろ?」

大河「私だってお洋服欲しいわよ!クロちゃんの服も買うけど私だって買い物するわ」

士郎「ま、まぁいいのか?」

士郎「(あれ、そうういえばクロは……)」



クロ「(……あれ、可愛いな)」

士郎「クロ、それが欲しいのか?」

クロ「へにゃあ!?って士郎、驚かさないでよ」

士郎「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだ!」

大河「あら、この服が欲しいの?」

クロ「え、えっと……その……」

大河「いいのよ、遠慮しなくて。じゃあこれも買いね」スッ

大河「せっかくだしパジャマとかも買おうか?下着も買わなくちゃ」

士郎「(……俺は少し離れた所にいたほうがいいな)」



大河「たのもー!」

店長「いらっしゃいアル。ご注文は何にするアルか?」

大河「私はいつもの!クロちゃんとしろうはどれにする?」

クロ「私は……えっと……士郎と一緒で」

士郎「クロは俺と一緒か。俺はどうするかな……」

士郎「(杏仁豆腐に炒飯……いろんな中華料理があるな。この麻婆豆腐は激辛って書いてあるけど……どれにするか)」


1:麻婆豆腐を頼む
2:炒飯を頼む
3:杏仁豆腐を頼む


選択安価 安価下2~4の中からコンマが一番高い安価

士郎「じゃあ俺は麻婆豆腐をたのもうかな」

大河「士郎、この店の麻婆豆腐を頼むの!?チャレンジャーねぇ」

士郎「なんとなく、この料理に底知れない何かを感じたからな。好奇心には勝てなかった」

大河「ふっふっふ……後悔しても知らないわよ?」




店長「お待たせある」コトッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



クロ「……何、これ」

士郎「あ、赤い……液体とかそういうのがほとんどない、最早固形だ」

大河「あー杏仁豆腐美味しいわぁ」パクパク

クロ「……し、士郎?これ、本当に食べるの?」

士郎「(脳が警告している……これは人が食べるもんじゃない、絶対に食べるなと。だが……)」

士郎「男には、絶対に退けない戦いがある……今がその時だ!!」パクッ


士郎「!!!!!!!?」


士郎「が……ぁ……あ……!!」

士郎「(なんだ、これ……辛いとかそういう次元の産物じゃない。まるでこの世全ての辛さを詰め込んだかのような何か)」

士郎「(だがここで吐き出す訳には……意地を見せろ、俺!飲み込むんだ。無理やりでも……飲み込め!!)」ゴクッ


士郎「…………っ!?」

士郎「(やばい、無理してあまり噛まずに飲み込もうとして喉に……!!焼ける、口と喉が焼けて炭になる!!)」ドンドン

大河「し、士郎大丈夫!?」

クロ「士郎!?」

士郎「(まずい……水……み……息が……!!)」ジタバタ


士郎「(辛さと息苦しさで……意識……が……)」ドサッ



その後、士郎は辛さと酸欠により、息を引き取った。


DEAD END どんなに辛くても食べ物はよく噛みましょう

-タイガー道場-


大河「おぉ士郎よ、死んでしまうとは情けない」

大河「という訳で、タイガー道場のお時間でーす!まさか麻婆豆腐頼んだだけで死ぬとは思わなかった?」

大河「甘い!死は常に隣あわせ。死神に魅入られた瞬間どんな馬鹿げた理由でも死は突然やってくるのよ」

大河「英雄王はどこか?さぁ、せっかくここに麻婆豆腐があるから一緒に食べようと思ったのに」パクッ

大河「んぎゃあああああああああああ!?なにこれ辛い!辛いというか痛い!!」

大河「……うん、これは死んじゃうわ。こんなの辛すぎて味覚が麻痺しちゃうわ」

大河「とまぁ今回の死因は怖いもの見たさで麻婆豆腐を頼んだ事!」

大河「クロちゃんにまで激辛麻婆を食べさせるなんて貴方達人間じゃないわ!そんなんだからDEAD拾っちゃうのよ!」

大河「それと、先日更新出来なかったお詫びに英雄王に頼んで開示してもらった情報はどうだったかしら?攻略に役立ててくれると私も嬉しいわ」

大河「とりあえず今回の更新はここまで!次回の更新は明日になるから、気長に待ってなさい」

大河「たのもー!」

店長「いらっしゃいアル。ご注文は何にするアルか?」

大河「私はいつもの!クロちゃんとしろうはどれにする?」

クロ「私は……えっと……士郎と一緒で」

士郎「クロは俺と一緒か。俺はどうするかな……」

士郎「(杏仁豆腐に炒飯……いろんな中華料理があるな。この麻婆豆腐は激辛って書いてあるけど……どれにするか)」


1:炒飯を頼む
2:杏仁豆腐を頼む


選択安価 安価下2~4の中からコンマが一番高い安価

士郎「じゃあ、俺は杏仁豆腐にしようかな」

大河「お、士郎わかってるじゃない!ここの杏仁豆腐は美味しいのよー。店長ー、杏仁豆腐2つお願いしまーす!」

店長「あいヨー」



士郎「そういえば、藤ねぇはいつものって言ってたけど何を注文したんだ?」

大河「ふっふっふ、私だけの裏メニューを見てとくと驚くがいい」

店長「お待たせアル、杏仁豆腐2つと、どんぶり杏仁ネ」ゴトッ

士郎「でかっ!?」

クロ「私達の杏仁豆腐の5倍はある……」

大河「んー、やっぱりこれよねーこのサイズの杏仁豆腐を思いっきり食べれるのって幸せ」パクパク

クロ「……途中で飽きないの?」

士郎「藤ねぇだからな、大丈夫だろ。いただきます」

クロ「大河だからって納得するんだ……」

大河「クロちゃんも食べてごらん?ここの杏仁豆腐美味しいから。はい、あーん」スッ

クロ「え、えーと……?」

大河「ほら、あーん」

クロ「あ……あーん」パクッ

クロ「……美味しい」

大河「でしょ?ほら、どんどん食べていいのよー」

士郎「(美味しそうに食べてるな。よし、俺も一つ)」パクッ

士郎「……こ、これは!!」

士郎「(この甘味……とろけるまろやかさ。ただ美味しいだけじゃない)」

士郎「(これがプロの味……市販や自作のものとは全然出来が違う)」パクッ

士郎「(この味、再現したい。この杏仁豆腐を、俺自身の手で)」

クロ「士郎、妙に真剣な顔して食べてるけどどうしたの?」

大河「はっはーん、さては士郎もこの杏仁豆腐気に入ったのね」

クロ「そうなの?」

大河「士郎がこんな風に料理食べてる時って、大体味を覚えて再現しようとするのよ」

大河「あぁ、士郎のレパートリーに更なる一品が増えるなんて、今後の食卓がますます楽しみだわ!!」

クロ「ふーん、士郎の料理って美味しいの?」

大河「そりゃあ絶品よ!なんだったら帰ってから食べてみる?」

クロ「帰ってから……」

大河「うん、クロちゃんは何時でも私達の家に帰って来ていいの。実家に居場所がないなら、私達の元に帰ってきなさい」

クロ「……いいの?」

大河「えぇ、もちろんよ!という訳で士郎、今日の夕飯よろしくね!」

士郎「なんでさ!?」

大河「ふぅ、たくさん買ってたくさん食べたわー」

士郎「食べたといっても、杏仁豆腐を食べただけだろ」

大河「えぇ、だから晩御飯よろしくね!」

士郎「はいはい、何かリクエストは?」

大河「デザートに杏仁豆腐!」

士郎「……さっき食べた杏仁に比べると大分劣るぞ?」

大河「いいのよ、士郎が作るんだしきっと美味しいもの」

士郎「それじゃあ期待に応えられるように頑張るよ。クロも杏仁豆腐食べるか?」

クロ「……私の分もいいの?」

士郎「あぁ、もちろんだ」

クロ「じゃあ、お願い」

士郎「よし、わかった。それじゃあ家も見えてきた事だし帰ったら……」



ドォン



クロ「っ!?」

大河「え、今のって何の音!?」

士郎「今のはまさか……」

士郎「(家とは反対方向。もし戦いが発生していたなら藤ねぇとクロを巻き込む訳にはいかない)」

士郎「(どうする、藤ねぇとクロを家に避難させてからセイバーと向かうか、それとも……)」



1:二人を避難させてセイバーと現場に向かう
2:二人と一緒にそのまま家に帰る



選択安価 安価下2~4の中からコンマが一番高い安価

士郎「(いや、今二人と離れるのはまずい。ここは藤ねぇとクロの安全を考慮して一度家に戻ろう)」

士郎「……藤ねぇ、クロ。早く帰ろう」

大河「士郎?」

士郎「最近は物騒だ。むやみに出歩くよりおとなしく帰った方がいい」

大河「それは……そうよね。クロちゃんも早く帰りましょ」

クロ「う、うん」



士郎「ただいまー」ガラッ


「ファック! だから違うと言っているだろう!!」

セイバー「ですが貴方達が士郎の味方と嘘をついている可能性もある」

「だから何度違うと言えば……」


士郎「セイバー、何して……って」

「師匠、新しい人がきました」

「なんだこんな時に……って、士郎か!!」

士郎「先生!?一体なんで家にいるんですか!?」

ロード「なんでって……手紙は見ていないのかね?」

士郎「手紙……あ、遠坂や桜が先生が帰って来るとは言っていたんですけど、俺の元には届いてなくて」

ロード「ふむ、何かの行き違いで手紙が届かなかったか。まぁいい」

クロ「えっと……誰?」

大河「また新しい人が……ってウェイバーさん!?」

ロード「お久しぶりです、ミス藤村。私の連れも一緒ですがお邪魔しています」

グレイ「師匠の内弟子のグレイです。師匠がお世話になっています」

ルヴィア「初めまして、私はルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと申します」

士郎「よ、よろしくお願いします。それで、どうして先生がここに?」

ロード「本当なら遠坂達も来てからの方がよかったのだが、時間もない」

ロード「すまないが、関係者以外……士郎君とセイバーには残ってもらうが、お二人方には席を外してもらいたい」

大河「ガーン、私って仲間はずれ!?」

ロード「すまないが巻き込む訳にはいかないんだ。分かってくれ」

大河「とほほ……それじゃ行こうか、クロちゃん」ショボーン

クロ「待って」

クロ「私も関係者よ。だからここに残ってもいいでしょ」

ルヴィア「見た所令呪はなさそうですが、どう関係あるのかお聞きしてもよろしくて?」

大河「え、れーじゅ?一体何の話?」

ロード「……はぁ、詳しく聞かせてもらう。だがミス藤村には席を外してもらいたい」

大河「私だけ仲間はずれって……ひどい」トボトボ



ロード「では、先に君の事を聞こうか。君にも話すかどうかはそれからだ」

クロ「私はクロ。クロエ・フォン・アインツベルンよ。聖杯戦争ではバーサーカーのマスターだったの」

ロード「バーサーカーのマスター……だが、敗退したと」

クロ「えぇ、悔しいけど私達は負けたわ。だから今は令呪もない」

ロード「……ふむ、いいだろう」

グレイ「師匠、いいんですか?」

ロード「構わん。どちらにせよ彼女もアインツベルンとあらば深く関係している」

士郎「クロが深く?どういう事なんですか先生」

ロード「まぁ待て。まずは先に要件を伝える」

ロード「単刀直入に言おう、聖杯戦争をこのまま続けていれば取り返しの付かない事になる」

士郎「なっ……!?」

クロ「聖杯戦争を続けたら取り返しの付かない事に? 一体どういう事かしら」

ロード「聖杯は汚染されている。士郎君が体験した10年前の災害……あれは聖杯によるものだ」

士郎「ギルガメッシュが言っていた通りだったのか……先生は10年前の聖杯戦争を知っているんですか?」

ロード「知っている。私と、この場にはいないイリヤは10年前の聖杯戦争の生き残りだ」

クロ「聖杯戦争の生き残りがいたなんてね。それで、その生き残りが何をしにきたのかしら」

ロード「聖杯戦争を止めに来た。このまま英霊達が脱落して聖杯に魔力が満ちれば、あの時の……下手すれば世界規模の災害に発展しかねない」

士郎「だから、先生達はそれを止めに?」

ロード「本当なら令呪を持ってマスターとして参戦したかったのだがな。だがマスターでなくともできる事はある」

士郎「けど、聖杯が汚染されているっていうのは……」

クロ「それは私から説明するわ」

クロ「聖杯が汚染されたのは第三次聖杯戦争の時」

士郎「第三次聖杯戦争?」

クロ「えぇ、第三次聖杯戦争でアインツベルンは禁忌のサーヴァントを召喚したの」

セイバー「禁忌のサーヴァント……ですか?」

ロード「絶対に呼んではならない存在……この世すべての悪『アンリ・マユ』」

士郎「アンリ……マユ?」

ルヴィア「アンリ・マユ……この世の全ての悪の原因であるとされる邪神」

士郎「邪神って……そんな存在まで聖杯は呼べるのか?」

クロ「いえ、呼ばれたのはこの世の全ての悪の原因で有る悪魔として周囲から扱われ、悪であれと押し付けられただけの青年」

クロ「アンリ・マユを召喚したアインツベルンは聖杯戦争開始からわずか四日で敗退。アンリ・マユは聖杯に取り込まれたわ」

ロード「だがここからが問題だ。アンリ・マユとして呼ばれた英霊は悪であれと周囲から望まれた存在。その願いだけで模造された英霊」

ロード「それを取り込んだ聖杯は、アンリ・マユという願望を叶えてしまった」

ロード「本来なら純粋な無色の願望機だったが、たった一滴……悪であれという異物が混ざりこんだ結果、まともな願望機としては機能しなくなった」

ロード「異物として聖杯に留まり続けたアンリ・マユは人々から願われたこの世全ての悪であれという願いの通り聖杯を通じて生まれようとしている」

セイバー「では、もし聖杯が完成すれば……」

ロード「今の聖杯は破壊の願望機だ。全ての願いを破壊としてしか叶えない」

士郎「破壊としてしか……叶えない!?」

ロード「例えば、身長を伸ばしたいと願ったとしよう。聖杯は願いを唱えた人物よりも身長が高い人物を一人残らず殺す」

セイバー「なっ……!? じゃあ、祖国の救済を願った場合は」

ロード「祖国以外の全ての人間を殺すだろうな。今の聖杯に願うという事は、そういう事だ」

セイバー「そん……な……」

クロ「それより、あなた私の説明に横入りしないでよ」

士郎「……ちょっと待ってくれ、クロはそれを知っていたのか!?」

クロ「えぇ、知っていたわ」

士郎「じゃあ、聖杯で願いを叶えれば人がたくさん死ぬのに何故聖杯戦争に参戦したんだよ!?」

クロ「他の人が残らず死んでも、アインツベルンには関係がないからよ」

士郎「な……」

クロ「アインツベルンの悲願は、第三魔法の成就。その為なら聖杯によってほとんどの人類が死滅しようとも、関係ない」

ロード「それが、アインツベルンの考えかね」

クロ「そうよ。その事に私も疑問は持っていなかったわ」

ロード「……第三魔法の成就の為だけに生み出され、その事に何の疑問も抱かないようにアインツベルンの教育を受けてきた……なるほど」

クロ「……士郎は、私がそういう存在だって知ってどう思った?」

クロ「軽蔑するならしても構わないわ。それとも、怒るかしら?」



1:怒る
2:叱る
3:軽蔑する


選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番低い安価

士郎「ばかやろう!」ガシッ

士郎「二度と他の人が死んでも構わないなんて言うな。絶対にだ」

クロ「……他人である士郎が説教かしら?どうして関係ない私なんかの為にどうしてそこまでするの?」

士郎「関係なくなんてない。クロが間違った考えをしているのに、そのままになんてしておけないだろ!」

クロ「…………なんでよ。どうして、そんな」

士郎「決まっている。クロは他人なんかじゃない……俺達と同じ身内だ」

士郎「身内が間違った考えを持ってるなら、それを正すのが同じ身内の役目だ」

クロ「…………士郎……」

グレイ「師匠、突然ラブコメが始まりました」

ロード「家族愛と言いなさい。複雑な事情はあるがそうだと思え」

ルヴィア「しろ……呼びにくいからシェロと呼びますわ」

ルヴィア「話をぶったぎりますが、私達は聖杯戦争を止め、聖杯を解体する為にここまで参りました」

ルヴィア「そして、貴方達にお願いがあります。どうか私達に力を貸してもらえませんか?」

ロード「勝手な頼みだとは百も承知だが、当然謝礼も用意する。どうか私達に協力して欲しい」

士郎「先生……」

セイバー「士郎、協力しましょう。彼等は信用できる」

士郎「あぁ、もちろんだ。俺達も協力する」

ロード「ありがとう、君ならそう言ってくれると……」




『士郎……士郎、聞こえる!?』




クロ「!!」

士郎「この声……遠坂!?」

ロード「どうやら、使い魔ごしにメッセージを飛ばしているようだ。何やら急を要するようだが」

『よかった、その様子だと聞こえるみたいね。時間がないから要件だけ言うわ』




『正体不明のサーヴァントが現れたの、大至急応援に来て』

士郎「正体不明のサーヴァント!?」

遠坂『えぇ、全身を禍々しい黒い甲冑に身を包んだサーヴァント……振り切ろうにも振り切れないの」

クロ「なに、それ……そんなサーヴァント私知らない!」

士郎「遠坂、今どこにいるか教えてくれ!!」

遠坂『冬木市の大橋真ん中!急いで!!』



ロード「……どうやら事態は一刻を争うようだな」

グレイ「師匠、拙は何をすればいいですか?」

ロード「グレイとルヴィアはここで待機。私は士郎と共に向かう」

士郎「先生も一緒に?それは危険だ!」

ロード「そんな事はわかっている。だが、行かなければ取り返しの付かない事になるかもしれない」

ロード「頼む、私も同行させてくれ」

士郎「……わかった、一緒に行こう」

セイバー「士郎!?」

クロ「ちょっと、この人がどれほどの人なのか知らないけどサーヴァントも連れていないのに無茶よ!」

ロード「私の心配はいらない。万が一見つかった場合でも策はある」

士郎「クロ、少し行って来る。藤ねぇ達と待っててくれ」

クロ「……わかった」

士郎「セイバー、準備はいいか?」

セイバー「はい!!」

士郎「行こう、遠坂達を助けに!!」

……どちらの視点で物語を進めますか?


1:士郎
2:遠坂

選択安価 安価下2~4の中で一番コンマが高い安価

-大橋-



アーチャー「ちぃっ!」ガキィン

???「■■■■■!!」ブォン

アーチャー「がぁっ!!」ゴシャア

ドゴォン

凛「アーチャーっ!!」

アーチャー「ぐっ……凛、君は逃げろ」ボロッ

アーチャー「(このサーヴァント、こちらが放った投影宝具を掴んだと思えば自分の物にするとは)」

アーチャー「(その手に掴んだ獲物を自身の宝具にする、厄介な能力だ)」

???「■■■■■■■■■!!」

凛「あぁもう、なんなのよあいつ!?ステータスが一切見えないなんて」

アーチャー「どうやら、奴の能力の一種のようだ。武具を奪い、ステータスを隠す謎のサーヴァント」

凛「全く、厄介な敵ね。撤退しようにも逃がしてくれないし」

アーチャー「……凛、君は逃げろ。ここは私が食い止める」

凛「アーチャー、馬鹿言わないで!」

凛「もうすぐ士郎とセイバーも来る、それまでなんとか……」


1:敵を食い止めなさい!
2:敵から逃げ切るのよ!


選択安価 安価下1~3の中から一番コンマが低い安価

-道中英雄王の部屋-

ギル「おっと、日付が変わってしまったようだな」

ギル「ここで特例として、10分間の申告タイムを設ける」

ギル「10分後に申告した者達で残り2席の安価を取り合うがよい」

ギル「この書き込みよりジャスト10分後以降に書き込まれた2つの安価と>>807の中で一番コンマ(下一桁)が低い安価を採用とする」

ギル「ついでに今ぶっちゃけて言うならば、某キャラの生存フラグは既に折れている。誰とは言わんがそのキャラが好きな人物は覚悟しておくことだな」

凛「どうにかして敵から逃げ切りなさい、これは命令よ!」

???「■■■■■!!」ブォン

アーチャー「くっ、了解した!」キィン

バッ

アーチャー「I am the bone of my sword」

アーチャー「偽・螺旋剣!!」バシュッ

???「■■■!」バッ」


アーチャー「再び武器を奪うつもりか……だが!!」




アーチャー「壊れた幻想」





カッ





ドガァアアアアアアアン!!




アーチャー「今だ、凛!!」

凛「えぇ!!」ダッ




???「■■■■■■■!!」

凛「はぁ……はぁ……ここまで、来れば」

アーチャー「いや、どうやらそうもいかないようだ」

凛「それって……まさか!?」



???「■■■■■■■!!」バッ

凛「嘘、あの爆発を受けてまだそんな……!?」

アーチャー「かなりの距離を離したはずだが……どうやら並のステータスではないらしい」

アーチャー「凛、一度離れろ!状況は最悪だ」

凛「ここまで追ってくるなんて、しつこいわね!」

アーチャー「だが、まだ手はある!」キィン…

???「■■■■……!!」グググ

凛「あの構え……アーチャー、宝具を投げつける気よ!!」

???「■■■■■!!」ブォンッ

アーチャー「熾天覆う七つの円環!!」ギィン

アーチャー「ぐっ……!!」ビリビリ

凛「なに、今の……武器を投げる威力じゃない!」

アーチャー「どこまで規格外だ、あの英霊は!」

???「■■■……」ズッ

凛「電柱を引き抜いた?」

???「■■■■■■!!」ダッ

アーチャー「(下手に投影宝具を放てば奪われる。今の奴の武器は宝具と化した電柱)」

アーチャー「(ならばここは賭けに出るしかない!!)」キィン

アーチャー「はぁあああああ!!」

バキィン



アーチャー「(なっ……武器が、砕けた!?)」

アーチャー「(なんてでたらめな力……こんな、敵が)」

ゴシャア





アーチャー「がはぁ!!」ドゴォ

凛「アーチャー!!」

アーチャー「が……ふっ」

凛「アーチャー、しっかりして!」

アーチャー「ふっ……どうやら、ここまでのようだな」

アーチャー「すまない、凛。君だけでも逃げてくれ」

凛「何言ってるのよ、ふざけないで!」

アーチャー「このままでは二人共死ぬ。ならば凛、君だけでも……」

???「■■■■■■!!」ブォンッ


アーチャー「凛!!」



ガキィン





???「■■■!?」



ランサー「悪いな、横槍入れさせてもらうぜ」

凛「あんたは……ランサー!?」

バゼット「緊急事態です。今貴女方と争うつもりはありません」

ランサー「こっちはこの薄気味悪い奴を潰す必要がある。今お前達に構っている暇はない」

バゼット「衛宮士郎ももうすぐここに到着します。合流するなら今の内に合流しなさい」

ランサー「むしろこの化物相手によくここまで逃げれたな。行くなら早くしやがれ」

凛「あんた達……」

バゼット「勘違いしないでください。私達は厄介そうな敵を先に倒そうとしているだけのこと」

ランサー「そういうこった。事態は一刻を争うって聞いたが……俺達は目の前の敵を倒すだけだ!!」バッ

???「■■■!!」ブォンッ


ガキィンキィンキィンキィン

キィンキィンガキィンキィン




凛「…………」

凛「アーチャー、一旦退くわよ」

アーチャー「ぐ……了解、した」シュゥン

ランサー「はぁあああああ!!」キィンキィン

???「■■■■■!!」キィンキィン

バゼット「(敵のステータスは不明、しかしランサーよりも力が強いのは確か)」

バゼット「(俊敏性も負けていない……いえ、下手したら上回っている)」

バゼット「(これ程の能力を持つ8体目のサーヴァント……一体何者ですか)」



士郎「バゼット、ランサー!」バッ

セイバー「状況はどうなって……っ!?」

バゼット「ようやく到着ですか、衛宮士郎……それに、ロードエルメロイ二世殿」

ロード「あれは……ばかな、何故あのサーヴァントがここにいる!?」

凛「先生、知っているんですか!?」

ロード「知っているも何も、あれは10年前の聖杯戦争でバーサーカーのクラスで現界していたサーヴァント」

セイバー「何故奴が……ここにいる!?」

士郎「10年前って……あれが!?」



???「■■■■■!!」ガシィッ

ランサー「なっ……俺の槍を!?」グググ……

ランサー「(なんだこれは……槍が、侵食されて)」

ランサー「ちぃっ!」バッ





バゼット「あれを知っているのですか?」

ロード「気をつけろ、奴はその手に持った物を全て自身の宝具に変える!」

ロード「それが例え、敵の宝具そのものでも……10年前はわからないままだったが今ならその真名が分かる」

ロード「奴は円卓最強の騎士……湖の騎士、ランスロット!!」

セイバー「あれが……ランスロットだと!?」





ランスロット「■■■■■!!!!」

セイバー「だが、奴の変わり様はなんだ!?10年前戦った時はあんな禍々しさは無かったはずだぞ!!」

ロード「そんな事は知らん!だが奴が相手となると事態は最悪だ」




ランサー「てめぇ……俺の槍を返しやがれ!!」バッ

バゼット「ランサー、今の状態で接近は危険だ!」

ランサー「なめんな!!」

ランスロット「■■■■■!!」ヒュンッ

ランサー「ぐっ!!」ガシィ

ギギギギギギ

ランサー「悪いが俺の槍は……返してもらっ!?」グッ

ランスロット「■■■■■■■!!」ブォンッ

ランサー「どわぁっ!?」

セイバー「ランサー!!」

ランサー「くそっまさかこの俺が投げ飛ばされるとはな。どんだけやべぇんだよあいつ」

セイバー「ランサー、私の直感が告げています。ここは逃げた方がいい」

ランサー「武器を奪われたまま逃げろってか。悪いがそいつはできねぇ相談だ」

ランサー「俺は……俺の信念を貫き通す!!」ダッ

ランスロット「■■■■■■■■■■!!!!!」ゴウッ




セイバー「っ!!」ゾクッ

士郎「なんだ、空気が震えて……」

バゼット「あの構えは……まさか!?」

セイバー「全員、あの敵から離れろぉおおおおおおおおおおおおお!!」

凛「なっ、セイバー!?」

セイバー「あの宝具を使わせてはいけない、早く退避を!!」

士郎「セイバー……っ!!」



1:みんなをかばって前に出る
2:このまま見守る
3:凛達を連れて退避



選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番高い安価

士郎「皆、早くあいつから逃げろ!!」ガシッ

凛「ちょと、士郎!?」

バゼット「なっ、ちょっと待ってください!!」

ロード「ちっ!」シュンッ




セイバー「ランサー、貴方も早く!!」

ランサー「いや、だめだ。てめぇらだけで逃げろ!!」

セイバー「何故です!?」

ランサー「バーサーカーが宝具の力を開放できるかはわからねぇが、もしできるとしたら」

ランサー「俺達の中の誰かが絶対に死ぬ」

ランサー「俺の槍で、俺の相棒、その仲間を二度と死なせはしねぇ」

ランサー「自分の不始末は自分でつける……だから早く行け!!」

セイバー「ランサー、貴方は……」

ランサー「早く行け!巻き添えを喰らうぞ!!」

セイバー「ランサー……どうか、ご武運を」シュンッ

ランスロット「■■■■■■■■■■!!」バチバチバチ

ランサー「(来るなら来い、過去のバーサーカー……てめぇだけは絶対に)」

ランスロット「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」シュンッ





ザシュッ






ランサー「が…………はっ」ゴフッ

ランサー「手放した……な……俺の……槍」ガシッ

グググ……ズッ

ランサー「戦闘続行……ただじゃ絶対に死なねぇ」ドクドク



ランサー「てめぇも……道連れだ」グッ











ランサー「突き穿つ……………………死翔の槍!!!!」ブォンッ




ランスロット「■■■!!」





ザシュッ




ランスロット「■■……■……」シュウウウウ…

ランサー「へっ……ざまぁ……みろ……ってんだ」シュウウウ…










バゼット「ランサーが……死んだ!?」

-???-




???「ランスロットがやられたか……所詮は雁夜が扱っていたサーヴァント。この程度か」

???「じゃが、代わりの戦力も手に入った……素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ」

???「降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

???「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」

???「Anfang」

???「告げる」

???「告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

???「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

???「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」キィイイイイイイン



バシュウウウウン



シュウウウウウ……



???「ククク……ランサーのサーヴァント、ディルムッドよ。世界が憎いか?」

ディルムッド「憎い……憎い憎い憎い憎い」

ディルムッド「たった一つの祈りさえ踏みにじったセイバー達が憎い、騎士としての使命を全うさせてくれず自害を命じたケイネスが憎い、世界が憎い、全てがにくい」

???「ならば儂の駒となれ、お前の復讐の機会は必ずや訪れる」

ディルムッド「復讐……俺は……」

ディルムッド「呪いあれ……聖杯に、呪いあれ!!」

ディルムッド「俺は怒りを魂に刻み込んで復活した!待っていろセイバー、必ずやあの時の恨み、晴らしてくれる!!」

???「くくく……残る敵対サーヴァントは4騎と2騎、こちらの手駒……サーヴァントは2騎」

???「お前にもしっかりと働いてもらうぞ……時臣」

時臣「わかっている……間桐、臓硯」

一旦ここまで!
ランサーが死んだ!!

士郎「ランサーが……死んだ?」

バゼット「はい、私とランサーの……パスが切れました」

セイバー「ランサー……貴方という英霊は」

凛「……っ」

ロード「ぐずぐずしている暇はない、早く行くぞ」

士郎「なっ……ちょっと待てよ、あいつは俺たちを逃がす為に残ったのにそんな言い方は……」

ロード「ではここで大人しくあのサーヴァントに追いつかれて殺されるのを待つか?それこそ奴があの場に残った事を無駄にするぞ」

ロード「奴の死を無駄にしたくないのであれば今は離脱に専念しろ。いいな」

士郎「先生……」

セイバー「……士郎、行きましょう。彼の死を無駄にしないためにも」

士郎「……あぁ」

ロード「バゼット、君にも来てもらう。大事な話がある」

バゼット「話……ですか」

士郎「ただいまー」ガラッ

大河「しろー!遅いじゃない、何してたの……ってまた増えてるー!!」

バゼット「初めまして、私はバゼット・フラガ・マグレミッツと申します」

大河「あ、ご丁寧にどうも。私は藤村大河といいます」

ロード「彼女は私の知り合いでね、少しの間場を借りる事になるが構わないかな?」

大河「はーい、どうせ私は仲間はずれですよーだ」

士郎「藤ねぇ、後で卵焼き作ってやるから落ち込むなって」

大河「本当!?いやっほぅ、士郎のたっまごっやきー!!」


バゼット「……元気ですね」

ロード「相変わらずだな」

士郎「それより、早くあがろう。クロも待ってる」





クロ「おかえり、士郎。大丈夫だったの?」

士郎「ただいま。なんとかなったけど……楽観視はしていられない状態だ」

ロード「凛が言っていた正体不明のサーヴァント……あれは10年前、私が参戦していた第四次聖杯戦争のバーサーカーだった」

クロ「第四次聖杯戦争!?なんで10年前のサーヴァントが今出てくるのよ!?」

ロード「そんな事はこっちが知りたい。それより、あのサーヴァントを最初に目撃したのは……何時だ?」

凛「何時って……私達は今日完全に初見だったわ」

バゼット「我々はその1日前の深夜にあのサーヴァントを目撃しています」

ロード「なるほど、では第五次聖杯戦争で召喚されたバーサーカーが脱落したのは?」

クロ「……昨日の夜中、士郎達に敗れたわ」

ロード「……なるほど。時期的にはほぼ同期か」

士郎「なぁ、クロが呼んだバーサーカーとあのバーサーカーに何か関係があるのか?」

ロード「いや、まだそうと決まった訳ではない。結論を出すには早すぎるし情報が不足しすぎている」

ロード「最も、可能性こそ低いがある仮説はあるがね」

凛「仮説って、それだけの情報から仮説が作れるんですか!?」

グレイ「第五次聖杯戦争でバーサーカーが脱落した直後に第四次聖杯戦争のバーサーカーが現れた。おそらく、師匠が考えている仮説というのは」

ロード「何者かが空いたクラスを利用して新たにサーヴァントを召喚した、という線が今の所の仮説だ」

凛「空いたクラスのサーヴァントを召喚って、そんな事が出来るんですか!?」

ロード「原理もわからんしそんな事が出来る理論もない。ないだらけだが、それが可能な存在もいる」

ルヴィア「大方、御三家の誰かがズルをしたのではなくて?たとえば……遠坂凛」

凛「なんで私がそんな事をしなきゃいけないのよ。そもそもそんな事出来るかっつーの、そもそもなんであんたがここにいるのよ!!」

ルヴィア「私はロード・エルメロイ二世に指導をしてもらう一環として聖杯戦争の調査に参りましたの。遠坂凛のような一土地の管理者と一緒にしないでくださいまし」

凛「あら、ご先祖様の世代で遠坂に敗れた血筋が何か小言を言ってるわね」

ルヴィア「あら、管理者ふぜいが何かほざいていますわ」

士郎「おい、二人とも喧嘩はやめろって」

凛・ルヴィア「「士郎(シェロ)は黙ってて(は黙ってくださいまし)!!」」

士郎「……俺の扱い、ひどくない?」

セイバー「士郎、そう落ち込まないでください」

ロード「……所で、気になる事があるのだが」

一同「?」

ロード「士郎、イリヤスフィールはどこにいった?」

士郎「……イリヤは、謎の仮面男に……ライダーの真のマスターに攫われた」

ロード「何!?」

凛「その時に成り行き上助けたのがそこにいるイリヤそっくりの少女、クロよ」

クロ「……私はイリヤの遺伝子から生み出されたアインツベルンのホムンクルス。聖杯を手に入れて第三魔法を成就させる為だけに作られたのよ」

ロード「……なるほど、アインツベルンか」

ロード「(またアインツベルンか。くそっ頭が痛いな)」

ルヴィア「つまり、遠坂凛はシェロの姉を守れなかったと」

凛「あんたその金髪ドリル引っこ抜くわよ」

ルヴィア「やれるものならやってみなさい金欠管理者さん」

凛「……」

ルヴィア「……」

ロード「殺し合いは庭でやってくれ」

士郎「いや、そもそも殺し合いがだめだろ!?」

グレイ「師匠はあの二人の犬猿の仲に匙を投げたようです」

クロ「匙投げるの早すぎ……って思ったけど庭で行われてる戦いみると匙投げたくなるわね」

セイバー「それはそれとして、アーチャーと凛がイリヤスフィールの手がかりを捜索していたはずですが」

アーチャー「ふむ、では私が説明しよう」スッ

グレイ「(何もない所からいきなり出てきた……)」

アーチャー「(何故そこの内弟子がフードで顔を隠しているかは気になるが、今はそれに気を割いている場合ではあるまい)」

アーチャー「私と凛は地脈を使った捜査や実際に監禁先となりそうな場所をしらみつぶしに探していた」

アーチャー「いくつかのスポットを回り、地脈の再計測を行っていた所である場所の地脈が異常に乱れているのを確認し、そこに向かう途中であのバーサーカーに襲われた」

ロード「その地脈が乱れていた場所は?」

アーチャー「それは……」





ズガァン

一同「!?」


士郎「い、今の音は!?」

アーチャー「柳洞寺で大きな衝撃が発生したようだな」

セイバー「まさかさっきのランスロットが!?」

バゼット「可能性は高いですね」

ロード「行くならばおろおろしている暇などない。本当なら話し合うべき事柄がたくさんあるが、早く行くぞ」

士郎「あ、あぁ」

アーチャー「凛、いつまで喧嘩をしている」

凛「ぜぇ……ぜぇ……待って、あいつを倒したら……すぐ追いつくから」

ルヴィア「なにを……ほざいておりますの」

アーチャー「いいから二人とも頭を冷やせ」

ドゴォ

凛「るびー!?」

ルヴィア「さふぁいあ!?」

アーチャー「さっさと行くぞ」

凛「きゅー……」

ロード「グレイはルヴィアを看てやってくれ。片付き次第戻る」

グレイ「わかりました」

ルヴィア「きゅー……」

士郎「よし、行くぞセイバー」

クロ「待って!」

士郎「クロ?」

クロ「何が起きてるか私も気になるの……お願い、私も連れて行って!」

士郎「けど、危険だ!」

クロ「そんなのわかってる!けどこのまま何もしないで待ってるのはなんか嫌なの!!」

クロ「危険なのは百も承知よ……士郎、お願い」

士郎「クロ……」


1:クロを連れていく
2:クロを連れて行かない

選択安価 安価下1~3の中からコンマが一番低い安価

士郎「……いや、クロはここで待っていてくれ」

クロ「どうして!?」

士郎「さっきも言ったけどこの先は危険だ。ただでさえサーヴァントを失って無防備のクロをこれ以上危険な事に巻き込みたくない」

士郎「それに、クロに何かあったら俺や藤ねぇが悲しむ。だから、クロは藤ねぇと一緒にここで待っていてくれるか?」

クロ「…………」

ロード「クロ、はっきりと言っておくがなまじ腕がたつからと言っても自らの力量を弁えず動けば命を落とすぞ」

ロード「そうやって死んだ人を、俺は知っている」

ロード「ここは大人しく待っていろ。その方が士郎達の負担も少なくて済む」

クロ「私はお荷物だって言いたいの?」

ロード「そうだ。私も人の事を言えないが、サーヴァントを従えずに戦場に向かうなどはっきり言って自殺行為だ」

ロード「何の備えもなく、戦場に向かうな。いいな」

クロ「じ、じゃあバゼットは!?」

バゼット「私はサーヴァント相手でも遅れをとりませんから」

クロ「ぐぎぎ……」

凛「とにかく、士郎はクロの事が心配なのよ。士郎達に余計な心配をかけない為にも、ここで待ってなさい」

クロ「……………………いいわよ、じゃあ大人しく待ってる」

士郎「ごめんな、クロ」

ロード「では行くぞ、時間が惜しい」

士郎「なんだ……これ」

凛「柳洞寺が……燃えている!?」

ロード「襲撃か。ここに拠点を構えていたのが誰かわかるか?」

士郎「確か、アサシンが門前にいたのは知ってるけど……確か女狐がどうこう言っていたのは覚えてる」

ロード「アサシンが門前に、か。ふむ」

ロード「……術式のほとんどが打ち消された痕跡がある。元を辿れば神殿級だっただろうに。これ程の要塞を作れるのはさしずめキャスターといった所か」

バゼット「では、アサシンとキャスターが手を組んでいたと?」

ロード「バーサーカーとランサーは脱落、セイバーとアーチャーはここにいる。考えられるのはアサシンとキャスターの決裂か」

ロード「それか、ライダーか先程のバーサーカーが襲撃したとみるべきか」

士郎「それって……一成!!」

凛「待ちなさい、士郎!!」ガシッ

士郎「離せ遠坂、このままじゃ一成が!」

セイバー「士郎、私が先行します。その後に続いてください」

アーチャー「まだそこまで回復こそしていないが、私も援護しよう」

士郎「セイバー、アーチャー……わかった」




「その必要はないぞセイバー」




セイバー「その声……っ!?」バッ

ヒュンッ

ガキィン

士郎「セイバー!?」

セイバー「マスター狙い……士郎、下がってください!」

セイバー「(聞き間違いのない声……まさか)」

「久しいなセイバー……10年ぶりといった所か」

セイバー「何故貴方がここにいる……ディルムッド!!」

ディルムッド「決まっている、貴様らに呪いをもたらす為……復讐の為に俺は蘇った」

ロード「第四次聖杯戦争のランサーのサーヴァント……ランサーが脱落した途端に現れるとは」

セイバー「ディルムッド、この惨状は貴方がやったのか?」

ディルムッド「そうだ。門前にいたアサシンを倒し、キャスターを仕留める為に襲撃した」

セイバー「関係のない一般人まで巻き込んだのか!?」

ディルムッド「そうだ、だがそれがどうした?一般人がいくら死のうが俺にとってはどうでもいい」

ディルムッド「無論、騎士道等という馬鹿げた妄言を振りまくつもりではないだろうな?俺の祈りを最悪の形で踏みにじったお前自身が」

セイバー「……士郎、彼は私が食い止めます。今の内に早く行ってください」

士郎「セイバー……」



1:わかった、気を付けろよセイバー
2:いや、俺も戦う



選択安価 安価下2~4の中から一番コンマが高い安価

士郎「わかった。けど、絶対に死なないでくれ」

セイバー「はい」

ランサー「ふっ、行きたければいくがいい。今の俺はセイバー、お前達への復讐にしか興味はない」

セイバー「ディルムッド……」



士郎「よし皆、今の内に行こう」

凛「えぇ!」

アーチャー「私が先行する、後に続け!」

ロード「(ディルムッド……何故そんな禍々しい魔力を放つ)」



ディルムッド「では行くぞセイバー!」

セイバー「来い、ディルムッド!!」

ディルムッド「ふっ!」ヒュンッ






ザクッ




士郎「が…………ぁ……」

セイバー「なっ……士郎!?」

ディルムッド「ふん」ザシュッ

ドサッ

凛「士郎!!」

セイバー「何故だディルムッド……何故私を無視して士郎を!!」

ディルムッド「言ったはずだ。俺はお前達への復讐にしか興味はないと」

ディルムッド「それに、行きたければいくがいいとは言ったがそれを後ろから不意打たないとは一言も言っていない」

セイバー「貴様ぁああああああああああああああ!!」




凛「嘘……士郎……」

ロード「だめだ……即死している」

凛「そん……な……」





DEAD END   敵に背を向けるとは何事か

-タイガー道場-

大河「はいはーいタイガー道場の時間だよー」

大河「いやーランスロットを倒したと思ったらディルムッドまで出てきちゃった!超展開ねーすごいわねー」

大河「それにしてもどうして敵に背を向けたのかしら?後ろから襲わないっていう慢心でもあったの?」

大河「こんなの俺の知ってるディルムッドじゃぬぇ?知らないわよそんなの、いろいろおかしくなってるんじゃない?」

大河「さて、色々と理解できない事が連続して起こっているようなのでここで英雄王に解説していただきましょー」

ギル「ふむ、どうやら黒幕が裏技を使って第四次のサーヴァントを召喚しているようだな」

ギル「ロードやここのが勘付いている事だし、ここでややこしくならないように解説してしまおうか」

ギル「第一、これを本編で詳しく説明しているとどれだけかかるかわからんからな。ここで思い切り説明してしまったほうがよかろう」

ギル「もちろん、完全なネタバレにならない程度の解説に留める。難解ならば理解した他の雑種に更なる解説でもしてもらえ」

ギル「黒幕の蟲爺は、違法も違法な裏技を使って脱落したクラスのサーヴァントを召喚している」

ギル「元々、クラスは全部で7つ。これは英霊の魂を現世に留める為の器だ」

ギル「召喚されるのは全部で7つ、それ以上はクラスが埋まっているので通常は召喚できない」

ギル「しかし、サーヴァントが脱落すれば当然その席が空く。普通ならそこに空いたクラスのサーヴァントを召喚などできないのだが」

ギル「蟲爺は聖杯戦争の根底にかかわった御三家。抜け道を作る事等お手の物だろうな」

ギル「そして第四次の英霊が召喚された理由だが、これには二つの要因がある」

ギル「一つは前回の聖杯のかけら……第四次の終盤、奴は聖杯もろとも吹き飛ばされた」

ギル「だが、聖杯から溢れた泥によって死して蘇った。その時に破壊された聖杯のかけらを拾っていたらしい」

ギル「そして、もう一つは攫われたイリヤだ」

ギル「今回の聖杯戦争において器として選ばれたイリヤと、前回の聖杯の欠片は親子という深い繋がりがある」

ギル「それによって、違法な召喚によって呼び出されたサーヴァントは第四次の英霊となったようだな」

ギル「察した者もいるようだから言っておくが、第五次のサーヴァントが脱落する程第四次のサーヴァントが違法召喚される」

ギル「ライダーとアーチャー、セイバーのクラスに関しては『現時点では』聖杯にくべられていないから知らん」

ギル「それと、イリヤの身体に関してだがそもそも違法召喚をする為の魔力をどこから調達するか、そこにも彼女が使われている」

ギル「空いたクラスに違法召喚を行う際に聖杯にくべられたサーヴァントを使っている。これは原作HFルートの真アサシンと似たような要領だな」

ギル「いろいろと違いはあるが、溜まった魔力を引き出して召喚しなおす事になる。つまり再び脱落しない限りは溜まった魂はリセットされるとみていい」

ギル「まぁ、こんな解釈は所詮オリジナル展開にありがちな無茶な設定、矛盾等つつけばいくらでも出てくる」

ギル「そのようなくだらぬ事にいちいち突っ込みをいれていてはキリがなくなるので、この設定に関する突っ込みは一切受け付けぬ」

ギル「嫌ならブラウザを黙って閉じる事だな。注意書きにも原作無視と書いてあるのだから文句は言わせんぞ」

大河「という訳で、英雄王の解説でしたー」

大河『イヤー長すぎて私全然わかんないわー。とりあえず今回の死因は敵に背を向けた事!」

大河「そりゃ敵からすれば『お、こいつ今隙だらけじゃん』って感じでサクッとやられちゃいますわ。そういうの気を付けてね」

大河「それじゃ、頑張って攻略してねー」

セイバー「……士郎、彼は私が食い止めます。今の内に早く行ってください」

士郎「セイバー……いや、俺も戦う」

凛「ちょっと士郎、正気!?」

士郎「俺だって少しは鍛えているんだ、援護位できる」

ロード「士郎……死ぬなよ」

士郎「あぁ、先生と凛は寺を頼む」

アーチャー「私が先行しよう、着いてこい」

凛「士郎……無事でいなさいよ」

士郎「そっちこそな」





ディルムッド「……ほう、そこの小僧がお前のマスターか」

セイバー「ディルムッド……私に恨みがあるのなら、その全てを私が受け止めよう」

ディルムッド「ほざくな騎士王……行くぞ!!」

セイバー「来い、ディルムッド!!」




ガキィン



士郎「……っ!?」

ディルムッド「ほう、どこにしまっていたのかは知らんが咄嗟に剣を出して我が槍を防いだか」

セイバー「なっ……貴様、私を無視して士郎を!!」

ディルムッド「卑怯とは言わせんぞ。お前の前回のマスターがしたことを棚にあげてな」

士郎「ぐっ……セイバー!」

セイバー「はぁっ!!」

ガキィンキィンガキィンキィンキィンキィン

キィンキィンガキィンキィンガキィンキィン



士郎「っ!」

セイバー「(この身体能力、明らかに前よりもステータスがあがっている!?)」

ディルムッド「どうしたセイバー、その程度か」

セイバー「ぐっ……なめるなぁ!!」

ディルムッド「そら!」バッ

セイバー「ぐっ!?」

士郎「あいつ、目に砂を!?」

ディルムッド「そら、がら空きだぞセイバー」ヒュンッ

士郎「セイバー!!」バッ






パキィン



ザクッ




士郎「が…………ぁ……」

セイバー「なっ……士郎!?」

ディルムッド「ふん」ザシュッ

ドサッ




士郎「(何が起きた?あの紅い槍を剣で防ごうとしたら……)」

士郎「(まるで、何もなかったかのように剣がかき消されて)」

士郎「(あぁ……そっか。俺、やられたのか)」

士郎「(ごめんな……セイバー……こんな、だめなマスターで)」



セイバー「しろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」




DEAD END 士郎とディルムッドは相性最悪級

大河「はい、恒例の詰んでましたパターン入りましたー。おなじみのタイガー道場です!」

大河「いやークロちゃん連れて行かなかった結果がこれだよ!なんということでしょう戦力は多いにこしたことはないというのに」

大河「家の守りも大事?守りにも戦力を割いた結果がこれですが何か?」

大河「まぁ今回の死因はディルムッドと士郎の相性が悪すぎた事ね。投影も魔術だもの」

大河「ゲイシャルグの設定には既に完了した魔術はーとか投影も魔術だからーとか議論されてるけど、ここでは投影魔術で作られたものもゲイシャルグで打ち消せる解釈よ」

大河「まぁそういう事で詰む前の選択肢から再開するわね。気づけばDEAD回数10超えてて難易度ハードモードだけど攻略頑張ってねー」

クロ「待って!」

士郎「クロ?」

クロ「何が起きてるか私も気になるの……お願い、私も連れて行って!」

士郎「けど、危険だ!」

クロ「そんなのわかってる!けどこのまま何もしないで待ってるのはなんか嫌なの!!」

クロ「危険なのは百も承知よ……士郎、お願い」

士郎「クロ……」

士郎「わかった、ただし無茶は絶対にしないこと」

クロ「うん!」

ロード「本気か!? クロ、君は戦う事が出来るのかね?」

クロ「私をなめないで。こう見えてアインツベルンで戦闘訓練も積んでるし、身体能力も下手なサーヴァントに負けてない自信があるわ」

ロード「……そうか、なら何も言うまい」

セイバー「行きましょう、柳洞寺へ!!」

士郎「なんだ……これ」

凛「柳洞寺が……燃えている!?」

ロード「襲撃か。ここに拠点を構えていたのが誰かわかるか?」

士郎「確か、アサシンが門前にいたのは知ってるけど……確か女狐がどうこう言っていたのは覚えてる」

ロード「アサシンが門前に、か。ふむ」

ロード「……術式のほとんどが打ち消された痕跡がある。元を辿れば神殿級だっただろうに。これ程の要塞を作れるのはさしずめキャスターといった所か」

バゼット「では、アサシンとキャスターが手を組んでいたと?」

ロード「バーサーカーとランサーは脱落、セイバーとアーチャーはここにいる。考えられるのはアサシンとキャスターの決裂か」

ロード「それか、ライダーか先程のバーサーカーが襲撃したとみるべきか」

クロ「それよりも、あのままだと中に一般の人がいたら……」

士郎「それって……一成!!」

凛「待ちなさい、士郎!!」ガシッ

士郎「離せ遠坂、このままじゃ一成が!」

クロ「ばか、士郎が無茶してどうするのよ!?」

セイバー「士郎、私が先行します。その後に続いてください」

アーチャー「まだそこまで回復こそしていないが、私も援護しよう」

士郎「セイバー、アーチャー……わかった」




「その必要はないぞセイバー」

セイバー「その声……っ!?」バッ

ヒュンッ

ガキィン

士郎「セイバー!?」

クロ「士郎、大丈夫!?」

セイバー「マスター狙い……士郎、下がってください!」

セイバー「(聞き間違いのない声……まさか)」

「久しいなセイバー……10年ぶりといった所か」

セイバー「何故貴方がここにいる……ディルムッド!!」

ディルムッド「決まっている、貴様らに呪いをもたらす為……復讐の為に俺は蘇った」

ロード「第四次聖杯戦争のランサーのサーヴァント……ランサーが脱落した途端に現れるとは」

クロ「嘘……また知らないサーヴァント」

セイバー「ディルムッド、この惨状は貴方がやったのか?」

ディルムッド「そうだ。門前にいたアサシンを倒し、キャスターを仕留める為に襲撃した」

セイバー「関係のない一般人まで巻き込んだのか!?」

ディルムッド「そうだ、だがそれがどうした?一般人がいくら死のうが俺にとってはどうでもいい」

ディルムッド「無論、騎士道等という馬鹿げた妄言を振りまくつもりではないだろうな?俺の祈りを最悪の形で踏みにじったお前自身が」

セイバー「……士郎、彼は私が食い止めます。今の内に早く行ってください」

士郎「セイバー……俺も」

クロ「待って、士郎」

クロ「士郎が戦うなら、私も戦う」

クロ「人に無茶するなっていっておいて自分だけ無茶するなんて、許さないから」

クロ「士郎がそのまま柳洞寺に向かうなら、私も行く」

クロ「けど、戦うなら私も一緒に戦う。これだけは譲れない」

士郎「クロ……



1:セイバー、ここは任せる
2:わかった、なら三人で戦おう



選択安価 安価下2~4の中から一番コンマが高い安価

士郎「わかった、三人で戦おう」

ロード「サーヴァント相手に挑むだと!? 正気か士郎」

士郎「あぁ、ここは俺達に任せて先生達は先に行っててくれ」

凛「士郎……わかった、けど死んだら許さないわよ」

士郎「わかってる」




ディルムッド「……ふん」バッ

ヒュドドドッ

クロ「あら、凛達の邪魔はさせないわよ?」

ディルムッド「チッまぁいい。俺の目的はセイバーへの達復讐」

ディルムッド「来い、セイバーとそのマスター達。完膚なきまでに叩きのめして地獄の底で後悔するがいい」

セイバー「ディルムッド……いきます!!」

ディルムッド「はぁあああああああああああ!!」


ガキィンキィンガキィンキィンキィンキィン

キィンキィンガキィンキィンガキィンキィン



士郎「っ!」

セイバー「(この身体能力、明らかに前よりもステータスがあがっている!?)」

ディルムッド「どうしたセイバー、その程度か」

セイバー「ぐっ……なめるなぁ!!」

ディルムッド「そら!」バッ

セイバー「ぐっ!?」

士郎「あいつ、目に砂を!?」

ディルムッド「そら、がら空きだぞセイバー」ヒュンッ

クロ「させない!」ヒュドドドッ

ディルムッド「チッ!」

士郎「うぉおおおおおおおおお!!」

ディルムッド「小賢しい奴らめ……邪魔だ!!」

士郎「がぁっ!」

クロ「士郎!?」

士郎「ぐ……俺は大丈夫だ。セイバーは!?」

セイバー「いきなりの事で驚きましたが、もう大丈夫です」

セイバー「ですがディルムッド……貴方がまさかこのような手段をへいぜんと使うとは思いませんでした」

ディルムッド「先に騎士道を捨てたのはセイバー、お前だろう。あんなものに拘れば馬鹿を見ると教えてくれた礼だ」

セイバー「……っ」

ディルムッド「さぁ行くぞセイバー、俺はまだ本気を出していないぞ!!」




…………



ディルムッド「そらそらそら!」

セイバー「ぐぁっ!」

士郎「セイバー!?」

クロ「士郎、うかつに接近するのは危険よ!」

ディルムッド「どうしたセイバー、前に戦った時はここまで弱くなかったはずだ」

セイバー「ぐっ……ぁ……」

ディルムッド「あぁ、そうか。そこのマスターがへっぽこだから以前ほどの力が発揮できないのか」

セイバー「士郎を……それ以上悪く言うなぁあああああああああ!!」

ディルムッド「ふん」ヒュンッ

セイバー「がぁっ!!」


ディルムッド「そこで這いつくばって見ていろ、まずはお前のマスター達を目の前で殺し、その後でお前を嬲り殺してやる」



セイバー「ぐっ……士郎……逃げ……て……」






アーチャー「そこまでにしてもらおうか」



ヒュドドドッ


ディルムッド「ちぃっ!!」キィンキィンキィンキィン

士郎・クロ「「アーチャー!?」」


アーチャー「中の人は皆避難させた。けが人こそいるが幸いにも死人は出ていない」

アーチャー「キャスターとそのマスターは行方不明だがな……後はディルムッド、お前だけだ」

ディルムッド「貴様らぁ!!」



『撤退しろ、ディルムッド。これ以上戦闘を続行してもやられるだけじゃ』


ディルムッド「……わかりました」

ディルムッド「今日の所は大人しく退いてやる。だが次会った時は絶対に殺してやるぞ、セイバー!!」スゥ


セイバー「ぐ……待て!!」

アーチャー「セイバー、無理をするな。その傷ではまともに戦えんだろう」

セイバー「……すみません、アーチャー」

ロード「一度戻ろう。けが人達に関しては教会に連絡して保護してもらう」

士郎「ただいまー」


シーン……


バゼット「返事がありませんね」

ロード「妙だな、静かすぎる」

セイバー「この気配……まさか!」

士郎「っ! 藤ねぇ!!」

クロ「待って、士郎!」





キャスター「ふふふ、よく来たわねセイバーとそのマスター達」

大河「……」

クロ「大河!!」

士郎「てめぇ、藤ねぇに何をした!?」

キャスター「少し眠ってもらっているだけよ。私は話がしたくて来たの。宗一郎」

宗一郎「久しいな、衛宮に遠坂」

凛「葛木先生!?」

クロ「あんたがキャスターのマスターって事ね」

キャスター「単刀直入に言うわ、セイバーをこちらによこしなさい」

士郎「なっ……!?」

セイバー「私が貴様の元につくとでも?」

キャスター「私はそこの小僧に聞いているの。私としてはおとなしく譲ってくれると助かるのだけど……」

キャスター「もし下手な答えが返ってくれば、うっかり手が滑って貴方が藤ねぇと呼んだこの人の喉を切り裂いてしまうかも」

士郎「なっ……やめろキャスター!!」

ロード「その短剣……それが貴様の宝具か」

キャスター「えぇ、よく見破ったわね。これは『あらゆる魔術を初期化する』という効果がついている私の法具、破戒すべき全ての符」

ロード「大方その短剣を突き刺してセイバーの所有権を奪うという算段か」

キャスター「その通りよ。洞察力だけはあるのね……けど、それも無意味」

キャスター「さぁ、セイバーのマスター。私にセイバーを渡すのか、それとも渡さないのか。選びなさい」

士郎「…………っ」



1:セイバーの所有権を渡せばいいんだな
2:セイバーは渡せない


選択安価 安価下2~4の中で一番コンマが低い安価

士郎「……セイバーの所有権を渡せばいいんだな?」

キャスター「そうよ。いい子ね坊や」

セイバー「士郎!?」

ロード「敵の口約束に乗るな、諮られるぞ!!」

士郎「けど俺には藤ねぇを見捨てるなんて事は出来ない!!」

クロ「士郎……」

キャスター「そのまま手を差し出したままこちらに来なさい。今なら手一つで済ませてあげる」

凛「士郎、貴方がそんな事する必要ないわ!殺されるわよ!!」

キャスター「黙りなさい。さぁ坊や、そのままこっちへ……」


ヒュドドドッ


キャスター「っきゃあああああああ!?」ポロッ

葛木「キャスター!」ダッ

クロ「なに、新手!?」

ロード「いや、この狙撃は……」

凛「アーチャー!?」




アーチャー「やれやれ、世話が焼けるな」




士郎「藤ねぇ!」

凛「ナイスよ、士郎!」

ロード「形勢逆転だな、キャスター」

キャスター「ぐ……宗一郎様、一度撤退します」

宗一郎「あぁ、わかった」

キャスター「(柳洞寺を失い、セイバーの捕獲にも失敗……もう後がないのに!)」

セイバー「待て、キャスター!」

キャスター「待つ訳ないでしょう!!」


凛「アーチャー!!」

士郎「セイバー!!」



1:キャスターを仕留めてくれ!
2:キャスターを捕獲してくれ!
3:キャスターを追跡してくれ!


選択安価 安価下1~3の中から一番コンマが低い安価

凛「キャスターを仕留めて!!」

士郎「キャスターを逃がすな!」

セイバー「はい!」ダッ

アーチャー「元より逃がすつもりはない」スッ

アーチャー「I am the bone of my sword」

アーチャー「偽・螺旋剣」バシュッ




キャスター「はぁ……はぁ……」

葛木「大丈夫か、キャスター」

キャスター「私は大丈夫です。宗一郎様こそ、だい……っ!?」

キャスター「宗一郎様、危ない!!」




アーチャー「壊れた幻想



ドガぁアアアアアアアアアアアン!!




キャスター「きゃああああああああああああああ!!」




セイバー「今の爆発……アーチャー!?」

セイバー「キャスターは……」



キャスター「が……ぁ……宗一郎様……ご無事ですか」

葛木「あぁ、私は大丈夫だ。しかし……」

キャスター「ごめんなさい……どうやら、ここまでのようです」

キャスター「宗一郎様……貴方と一緒にいられた時間……とても、楽し……かっ……」シュウウウウ…

葛木「…………」

セイバー「キャスターのマスター、教会に逃げてください。サーヴァントを失った貴方の身柄は、教会が保障してくれます」

葛木「……私を殺さないのか」

セイバー「サーヴァントを失ったマスターを殺す必要はありませんから」

葛木「……そうか」




セイバー「……これで、よかったんですよね」

セイバー「これで……」

-???-




ドガァアアアアン!!


ギル「ここか……裏でこそこそしている害虫の住処は」

ギル「(イリヤの気配はここから感じる……だが、ここに入った途端に別の魔力が流れてきている?)」

ギル「(ここで我に流れてきているこの魔力……どこかで)」

臓硯「誰かと思えば英雄王か」

ギル「貴様が我の愛娘同然に可愛がっていたイリヤを利用している害虫か。10年……いや、500年前の亡霊め」

臓硯「遥か昔に生きた英雄王からすれば儂も害虫か……否定はせん」臓硯

臓硯「見てみろ英雄王、此度の聖杯の器はこの世全ての悪……アンリ・マユの依代としてこれ以上無いほど最適じゃ」

臓硯「最も、儂の中の泥を飲ませて馴染ませようとした結果精神が壊れてしもうたがのう」

イリヤ「…………」

ギル「貴様……生きて帰れると思うな!!」

臓硯「おぉ怖い怖い。じゃが何か大切な事を忘れてはおらんか?」

ギル「何?」

臓硯「お主を元々繋いでいた令呪……それが今どこにあるかを今一度考えてみるがいい」




「王よ、令呪を持って奉る……自害せよ」




ギル「なっ……これは!?」


臓硯「はははははは!貴様を縛る令呪は未だ顕在、今までは悟られぬように隠ぺいしておったが、もう隠す意味はない」

臓硯「ここでこの世全ての悪の礎となるがいい、かの英雄王程の英霊の魂となれば一気に聖杯の完成が進むであろう」

ギル「貴様……我を……なめるなぁ!!」

臓硯「令呪一画では抵抗するか……じゃが」



「令呪を持って奉る……今すぐに自害せよ」



ギル「な……がっ!!」ザクッ



臓硯「残念だったのぉ、時臣はお前の分の令呪を2画、新たな令呪を後1画兼ね備えておる」

臓硯「ではお別れじゃ、お主の魂はしかと使わせてもらうぞ」

ギル「おのれ……おのれぇえええええええええええええええええええええええええ!!」

ギル「我がこのまま終わると思うな……決して貴様らの思い通りになると思うなぁああああああああああああああああ!!」シュウウウウ…

ジル「素晴らしい!最高のCOOLですよぉ!!」

ハサン「さすがの手腕ですな。前回の私のマスターを超える外道ぶり」

臓硯「計画は順調、残るサーヴァントはセイバー、アーチャー、ライダーに加えてディルムッド、ハサン、ジルドレェ」

臓硯「更にライダーはこちらの手駒。一番の懸念材料だった英雄王も脱落した今、最早勝ったも同然よ」

ジル「ふむ、さらに浸食がすすんだようですね……聖処女への贄として目を付けていただけあって呪いに侵される姿は実に美しい」

臓硯「計画はもうすぐ最終段階に入る。契約通りアンリ・マユの器を用意して聖杯を完成させれば……」

臓硯「儂は真の不老不死……永遠の命を手に入れられる」

臓硯「くくくくく……はははははははははは!!」

一旦ここまで!
最後まで希望を捨ててはいけない……
次はたぶん新スレ建てます。
質問等があれば今の内にどうぞ

ついでに状況とか色々整理


士郎陣営

士郎 セイバーのマスター。投影と強化の魔術が使える。
セイバー 主戦力その1。最優のサーヴァント
凛 アーチャーのマスター。魔術刻印はなくても原作とほぼ同じ実力。
アーチャー 主戦力その2。投影と狙撃が出来る。固有結界持ち
クロ バーサーカーの元マスター。接近戦と弓での狙撃が得意
バゼット 主戦力その3。ランサーの元マスター。サーヴァントと殴りあえる人外+切り札殺せるフラガラック持ち
ロードと愉快な仲間達 調査担当。


この世全ての悪陣営
蟲爺 この世全ての悪と契約して生きる屍状態。黒幕。イリヤを誘拐してアンリ・マユの器に捧げる
時臣 生きる屍その2。脅しに屈して傀儡となっている。
ライダー 時臣のサーヴァント。光の速さryはもう出せない。
ディルムッド 4次ランサー。黒化している。卑劣な手段大好き。
ジルドレェ 4次キャスター。黒化しているけどただの原作キャスター。
ハサン 4次ハサン。黒化してもあまり変わらない。

その他
葛木 キャスターの元マスター。教会なう。初見ならセイバーも圧倒出来る。
イスカンダル 行方不明。
イリヤ この世全ての悪の器にされてる。精神崩壊なう


脱落
バーサーカー 最初の脱落者。
ランサー 第二の脱落者。4次バーサーカーと相討ち
ランスロット ランサーと相討ち。ステータスほとんどカンストしてた。
アサシン 第三の脱落者。黒化ディルには勝てなかったよ
キャスター 第四の脱落者。士郎家から撤退する前にルルブレ落とした


P.S.4次黒化サーヴァント達はイリヤパワーでパワーアップしてます!

-道中聖杯の中-



士郎「イリヤが切嗣に会いにry」大河「後編よ!」
士郎「イリヤが切嗣に会いにry」大河「後編よ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425083243/)



ギル「新スレだ雑種ども、新スレでは改めて申告しておかねば安価は取れぬから忘れずにな」

ギル「さて、このスレも少しスペースが余ってしまったな……そこで余りをどう使うか雑種どもに選ばせてやる。ありがたく思うがいい」


1:教えて!英雄王と冬木の虎教室(この作品のわからない部分のあれこれを解説するぞ)
2:英雄王のヒントタイム(この物語における攻略のヒントを我が伝授するぞ)
3:番外編!カーニバルファンタズム(某作品のノリで番外編を行うぞ)



ギル「選択肢はこんな所か。我が戻るまでの間に好きな選択肢に投票するがよい」

ギル「我が戻ってきた時に投票を締め切る。その時一番票が多かった選択肢を行う故、よく考えて投票するのだ」

ギル「ちなみにこの投票は今日このレスが書き込まれる以前に申告したものでなければ無効だ。これから参加する者は新スレの申告をして待つがよい」

-英雄王のヒントタイム-



ギル「ふむ、満場一致で2ときたか……よかろう、ならば英雄王のヒントタイムだ」

ギル「このコーナーでは寄せられた事項に対する攻略情報を我が伝授する。ただし、直接の答えは示さん」

ギル「あくまで我が出すのはヒントのみだ。そこからは自らの力で答えを導き出すがよい」

ギル「どのようにヒントを出すかだが、指定の安価に対するヒントを我が出すという方式を取る」

ギル「例えば、安価下2でイリヤはまだなんとかなるのかどうかという質問が出た場合、このようになる」

ギル「ふむ、そうだな……完全に元通りとはいかんだろう。だが助ける手段がない訳ではない」

ギル「最後まで諦めなければおのずと希望は見えてこよう。鍵はルールブレイカーだ」

ギル「……と、このように回答を行っていく。よく考えてから安価を取る事だ。相談しても構わんぞ?ただし残りレス数をよく考える事だ」

ギル「今の回答は大サービスだ、感謝するがよい。どうせこの情報を欲する雑種も多いだろうからな」

ギル「では、最初のヒントだ。>>945へのヒントを出す故、よく考えて安価を取る事だ。近い?知らんなぁ」

蟲爺達が倒されるまでの4次サーヴァント(個別に)達の対処の仕方

ギル「ふむ……4次サーヴァント達の対処の仕方か」

ギル「これに関してはそれぞれの戦力をあてがうしかあるまい。基本はサーヴァント相手にはサーヴァントだが、誰に誰をぶつけるかはよく考えておく事だな」

ギル「誰を当てるかで生存か死亡かが決定するという事もあるかもしれん。注意して選ぶがよい」

ギル「と言っても、今のメンツでは心細いから最低でも後一人は戦力がほしい所ではあるな」

ギル「言っておくがワカメはゲーマーだし桜に関しては身を守るだけの魔術しか習っておらぬ。戦力にはならぬ故この時点ではもう仲間に出来ぬ」

ギル「もしかしたら、敵が味方に……という事もあるやもしれんな。雑種どもにその解答を導きだせるかどうかは知らんがな」

ギル「逆もまたしかりだ、十分に注意せよ」

ギル「さて、どうやら近すぎた故に碌に相談も出来なくて中々安価を踏めなかったようだな」

ギル「質問数を多くしてより多くのヒントを提供してやろうと計らったが、余計な計らいだったようだ。次からはしっかりと相談するがよい」

ギル「そうだな、次のヒントは>>950へのヒントを出そう。近いというのであれば更に次の間隔を伸ばすぞ?」

イスカンダルはどうなったか

ギル「連投での安価取りはNGだと言ったはずだが?」

ギル「よって再安価とする。ずるはいかんぞ、ずるは。次の安価は>>955だ」

>>950

ギル「イスカンダルがどうなったか……か」

ギル「そうさな、ひとまず無事である事は確かであろうよ。もしかするとどこかでばったり遭遇するかもしれんな」

ギル「出会えれば心強い仲間になってくれるかもしれんが、わざわざ奴を探しに行って遭遇できるような輩ではない」

ギル「誰かと過ごしている時にばったり会えたらいいな程度に行動するがよい。征服王にこだわるあまりフラグを逃しては後悔するぞ」

ギル「さて、次のヒントはそうさな……>>968について答えようではないか」

ギル「ついでに、もうすぐ本編も新スレで再開する。急を要する案件は急いで質問しておくことだな」

幻の藤ねえルートは攻略可能なのか?

ギル「幻の藤ねぇルートか?ふむ、そうさな・・・今までの中で道は充分に開けておる」

ギル「ルート確定までは後一歩と言った所だ。今有力なのはクロルート、藤ねぇルート、そして・・・」

ギル「いや、これ以上は言うまい。我の口から更なる素晴らしいルートの存在を言った所でこの事項からはずれるだけだからな」

ギル「強いて言えば藤ねぇとクロ、3人で一緒に過ごしていると良いことがあるかもしれんぞ?」

ギル「さて、次なるヒントは安価下1~3の中からコンマが一番低い安価だ。がんばって取るがよい」

ギル「戦力増強における最有力候補・・・単純に考えればイスカンダルであろうな」

ギル「奴も王を名乗る者。その実力は我が保証しよう」

ギル「だが黒化英霊にぶつけるのはおすすめしない。そこは注意しておけ」

ギル「他にも探せばいるが・・・無理に探す必要はない」

ギル「役割分担はしっかり考えておけ、いいな」

ギル「それと、これは独り言だが・・・時臣に凛をぶつけるのも面白いかもしれんな」

ギル「さぁ次は安価下1~3の中で一番コンマが高い安価に対するヒントを出すぞ。存分に安価を取り合うがいい」

ギル「時臣をこちら側に引き込めるか・・・諦めろ」

ギル「今の奴は最早蟲爺の傀儡、時臣がどう思おうが逆らえぬ」

ギル「強いて言えば・・・と言いたいがこれ以上は言うまい。致命的な解答となるのでな」

ギル「残りも僅かだ、後悔のないようにヒントを得るがよい」

ギル「次は安価下3へのヒントを出す。取り合え雑種ども」

ギル「我まで敵に回らないか?」

ギル「我をなめるな、例え聖杯に取り込まれようとも、呪い程度で汚染等されぬ」

ギル「むしろそんな事をしようものなら一矢報いてやろうではないか。最も、征服王は限界が近いであろうがな」

ギル「さぁそろそろヒントタイムも終わるぞ。次は安価下2だ」

ギル「ライダーやアーチャー、セイバーがやられた場合か」

ギル「ライダーは分からんが、セイバーとアーチャーに関しては五次のセイバー・アーチャー・・・もしくは別のセイバー・アーチャーが呼ばれるかもしれんな」

ギル「よって、切り捨ててもいいや等といった考えでは後悔するぞ。よく考える事だ」

ギル「次で最後のヒントとする。雑種ども、よく相談するのだな」

ギル「最後のヒントは安価下7についてだ。次スレでは方針をしっかり相談しなければ後悔するかもしれんぞ」

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