芳佳「へー、私をブリタニアまで運んでくれたあの赤城なんですね」

赤城「えぇ。その後は色々あったけど…あの時も貴女に助けられたわよね」

芳佳「いやぁ…あはは。でもこうしてまたお会いできたのは嬉しいです」

赤城「ふふ、私もよ」

芳佳「…」

芳佳「（おっきいなぁ…柔らかいんだろうなぁ）」ｿ-

赤城「どうかした？」

芳佳「い、いえ！何でもないです…」

赤城「？」

ヲ級「ヨシカ！」ﾃﾃﾃ

芳佳「花子どうしたのー？」

ヲ級「少佐ガ呼ンデル。滑走路ニ来イッテ」

芳佳「わかった」

赤城「宮藤さん、ずっと気になってたんだけどこの子は一体何なの？」

芳佳「はい、花子は深海棲艦って言うらしいんです。島風ちゃんは深海棲艦は敵だーって言ってたんですけど私にはよく分からなくて…」

赤城「ふ〜ん、深海棲艦ねぇ」ﾋｮｲ

ヲ級「ヲッ！？」

赤城「意外と軽いのね」

ヲ級「ヲロシテ…」

赤城「ふふ、可愛い」ｷﾞｭｯ

ヲ級「ヲゥ」

芳佳「（良いなぁ）」

赤城「」ｸﾞ-

ヲ級「ヲッ！？」

〜滑走路〜

美緒「宮藤、那珂ちゃんを見なかったか？」

芳佳「那珂ちゃんですか？今朝は見てないです」

美緒「どこへ行ったんだ…今日は新曲の振り付けの練習だというのに」

芳佳「新曲出すんですか！？」

美緒「ミーナが味を占めたみたいなんだ…はぁ」

芳佳「坂本さん！私に出来ることがあれば何でも言ってくださいね！お手伝いしますから！」

美緒「あぁ、ありがとう宮藤」

那珂「あ、みーおちゃーん！」ﾀｯﾀｯ

美緒「遅いぞ！那珂ちゃん！」

那珂「ごめーん、お花を摘みに行ってたの」

美緒「…まぁいい、早く始めるぞ」

那珂「オッケー！」

芳佳「（ネウロイが来ないせいか、坂本さんが違う方向で活き活きしてきた気がする…）」

〜海岸〜

島風「おーい！連装砲ちゃーん！」

シャーリー「呼んで出てくるもんじゃないんじゃないのか？」

島風「んーん、連装砲ちゃんは絶対に返事してくれるよ」

シャーリー「どうなのかねぇ…」

ルッキーニ「ねぇねぇシマカゼ、こんなん見つけた〜」

連装砲(小)「キュー…」

島風「連装砲ちゃん！」

シャーリー「えっ！？これが連装砲！？」

島風「うん。あとおっきいのが2ついるよ」

ルッキーニ「へんなのー」ﾂﾝﾂﾝ

連装砲(小)「キュー…」

シャーリー「砲塔が折れてるじゃないか…後で整備兵に直してもらわないと」

島風「おうっ…」

シャーリー「早く残りの2つも探し出そうぜ〜」

ルッキーニ「そだねー」

島風「うん」

〜エーゲルの部屋〜

エーリカ「あれー？」ｶﾞｻｺﾞｿ

エーリカ「ない、ない、なーい！」ｶﾞｻｺﾞｿ

バルクホルン「どうしたんだハルトマン」

エーリカ「とっておいたお菓子が無いんだよぉ！」

バルクホルン「はぁ…そんなことか」ﾔﾚﾔﾚ

バルクホルン「全く、管理がなってないからだ」

エーリカ「自分でも忘れないように上の方に置いてあったもん！」

赤城「確かにそれは由々しき事態ですね」

エーリカ「わっ！アカギ」

赤城「食べ物のある所に私ありです」ｷﾘｯ

バルクホルン「アカギ、ハルトマンのお菓子見なかったか？」

赤城「いえ…見ませんでしたけど」

エーリカ「うーん…どこ行ったんだろう」

赤城「…」

バルクホルン「…おいアカギ、お前何か知ってるだろう」

赤城「し、知りませんよぉ！クッキーなんて見てませんから」

エーリカ「何で私のお菓子がクッキーだって知ってるの？」

赤城「あ」

エーリカ「…」

バルクホルン「アカギ…お前だったのか」

エーリカ「返せー！私のお菓子ー！！」

赤城「逃げるが勝ちです！」ﾊﾞｯ

バルクホルン「なっ…！窓から！？」

ｻﾗﾊﾞ-!!

エーリカ「お菓子ぃ！」

バルクホルン「…仕方ない、今度私が買ってやろう」

エーリカ「えぇっ！？いいの！？」

バルクホルン「今回だけだからな」

エーリカ「にひひぃ、トゥルーデありがと」

バルクホルン「////」

リーネ「ペリーヌさーん」ﾃﾃﾃ

ペリーヌ「リーネさん…どうなさいまして？」

リーネ「見てください、坂本少佐と那珂ちゃんの限定ブロマイド貰ったんです！」

ペリーヌ「！！！！」

ペリーヌ「ちょっとこちらへ…」ﾁｮｲﾁｮｲ

リーネ「？」

ペリーヌ「ど、どこで手に入れましたの？」ﾋｿﾋｿ

リーネ「せ、整備兵の人に貰いました」ﾋｿﾋｿ

ペリーヌ「整備兵の方に！？」

リーネ「シーッ！声が大きいです」

ペリーヌ「ご、ごめんあそばせ…」

リーネ「ミーナ中佐の目から免れるにはこの方法しか無いと思ったので…」ﾋｿﾋｿ

ペリーヌ「上出来ですわ」ﾋｿﾋｿ

リーネ「どうぞ」

ペリーヌ「あぁ〜…坂本少佐ぁ。凛々しさの中に愛しさも感じますわぁ」

リーネ「可愛いですよね。坂本少佐」

ペリーヌ「あ、当たり前ですわ！貴女今まで坂本少佐の何を見ていましたの！？」

リーネ「い、いえ…特に何も」

ペリーヌ「あぁ勿体無い！」

リーネ「そうなんですか…？」

ペリーヌ「今からわたくしが坂本少佐の魅力を教えてあげますわ。心してお聞きなさい！」

リーネ「え、ええぇ…」

おやすみ

ミーナ「…」ｶﾘｶﾘ

ミーナ「ふぅ」

コンコン

ミーナ「どうぞ」

美緒「失礼する、ミーナ」

ミーナ「あら美緒、どうかしたの？」

那珂「しゃちょー！レコーディング出来たよー！」ｸﾞｲｯ

美緒「おい押すな！」

那珂「ごめんごめーん 」

美緒「全く…アイドルたる者思いやりの心を持つべきだぞ」

那珂「は〜い」

ミーナ「…それで、レコーディングがどうなったの？」

美緒「おぉそうだ、新曲のレコーディングが完成したんだ」

那珂「今回のもすっごくアイドルっぽくなってるからウハウハ間違いないだよー！」

ミーナ「そ、そう？やっぱり作詞が良かったのか知らねぇ！」ﾆﾔﾆﾔ

美緒「…それで、私達の給与はどうなるんだ？」

ミーナ「え？」

那珂「そうだよー。那珂ちゃんもギャラ欲しい〜！」

美緒「ミーナ…まさか売り上げ全部巻き上げるつもりじゃないだろうな」

ミーナ「そ、そんなことないわよ！ちゃーんと渡すつもりだったわ！おほほ！」ｱｾｱｾ

なかみお「…」ｼﾞ-

ミーナ「」ｱｾｱｾ

美緒「まぁいい、頼んだぞ。ミーナ」

那珂「お願いね〜♪」

バタン

ミーナ「…」

ミーナ「私のアンチエイジング代がぁ！」

〜エイラーニャの部屋〜

エイラ「なぁ、サーニャ」

サーニャ「どうしたのエイラ」

エイラ「最近何でネウロイが来ないんダ？」

サーニャ「ネウロイが来ないことはいいことじゃない」

エイラ「それはそうだけどサ、何かこう…物足りないって言うか鈍ってきてるって言うカ」

サーニャ「エイラ」

サーニャ「平和が一番よ。後は何も考えちゃダメ」

エイラ「…ワカッタ」

サーニャ「でも、島風ちゃん達がどうしてここに来たのかは不思議だわ」

エイラ「カンムス、かぁ…何なんだろうナ」

サーニャ「わからない」

エイラ「う〜ん…世の中不思議なことが色々あるナァ」

ガチャ

赤城「すみません！少し匿ってください！」

エイラ「えっ！？な、なんダヨいきなり」

ｵﾏﾁﾅｻｲ!!

赤城「っ！もう来た…！」

赤城「ちょっとここ借りますね！」

サーニャ「あっそこは…」

ガタガタッ

ペリーヌ「ｾﾞｪ…ﾊｧ…こ、こちらに赤城さんいらしませんでした…？」

サーニャ「い、いえ…」

エイラ「見てないゾ…(・ｘ・；)」

ペリーヌ「…」

エイラ「(・ｘ・；)」ｷｮﾄﾞｷｮﾄﾞ

サーニャ「（エイラキョドりすぎよ…）」

ペリーヌ「あら、床一面にマドレーヌが」

バタンッ

赤城「床一面にマドレーヌ！？」

サーニャ「あっ」

エイラ「あーあ」

赤城「…」

赤城「は、謀ったなぁぁぁぁ！！！！！」

ペリーヌ「お待ちなさい！！今日と言う今日は許しませんわ！！！」

赤城「これ借りますね」つタイツ

エイラ「あ、私の」

赤城「さらばっ！」

サーニャ「窓から！？」

ペリーヌ「ぐぬぬ…またしても逃げられましたわ」

エイラ「（何か前にもあったようナ…）」

〜砂浜〜

芳佳「はっはっ」ﾀｯﾀｯ

島風「芳佳ちゃんおっそーい」ﾀﾀﾀｯ

芳佳「だ、だって…砂浜だと足持ってかれて」ﾀｯﾀｯ

ヲ級「ヲッヲッ」ﾃﾃﾃ

ｷｨ-ｯ!ｳﾐﾆﾆｹﾞﾙﾅﾝﾃｽﾞﾙｲﾃﾞｽﾜ!!

芳佳「あ、ペリーヌさんと赤城さんだ」ﾀｯﾀｯ

島風「島風も追いかけっこ混ぜて〜」

ヲ級「イヤ…ソンナジョウキョウジャナイカラ」

ペリーヌ「宮藤さん！赤城さんを捕まえてくださいまし！」

芳佳「えぇっ！？」

ペリーヌ「上官命令ですわ。さぁ早く！」

芳佳「で、でも赤城さん海の上」

ペリーヌ「そこにいるでしょう！？同じようなのが」

島風「…島風？」

ペリーヌ「そうですわ！宮藤さんをおぶって赤城さんを捕まえなさい！！」

島風「え、ええー」

芳佳「島風ちゃん、お願い」

島風「う、うん」

島風「おうっ…重い」

芳佳「重くないよっ！」

島風「それじゃ…しゅっぱーつ」ｻﾞｻﾞｧ

芳佳「赤城さん待ってくださいー」

ﾏﾃﾄｲﾜﾚﾃﾏﾂﾋﾄｶﾞｲﾏｽｶｯ!

芳佳「あぅ…ひどい」

島風「よーっし！スピードぜんかーい！！」

芳佳「わわっ！いきなりスピード出さないでぇ！！」

赤城「」

島風「おーいついたっ！」

赤城「待って！」

島風「おうっ！」

芳佳「ど、どうかしたんですか…？」

赤城「この下に、何かいる」

島風「なにか？」

芳佳「お魚ならいると思うけど…」

赤城「違うの…なんて言うか、人の影が見えたの」

島風「！？」

芳佳「ひ、人ですか！？」

赤城「あまり見たくないけど…ミーナ中佐に報告しないといけないわ。基地の近海で水死体を見つけたって」

島風「うぅ…」

芳佳「…それで、誰が引き上げるんですか？」

赤城「私も島風も潜ることは出来ないわ。だから…」

〜海中〜

ヲ級「（ヤダナァ…水死体ヲ引キ上ゲルナンテ） 」

『見つかったかしら？』

ヲ級「ウン、ミツケタ…」

『そう…それじゃ、お願いね』

ヲ級「ヲッ」

水死体？「」

ヲ級「（水死体ニシテハキレイカモ…）」ｺﾞﾎﾟﾎﾟ

ヲ級「ヨイショ」

ヲ級「水面ニ上ガルネ」

『了解』

赤城「…」

島風「うっぷ…」

水死体？「」

芳佳「…女の子じゃないですか」

ヲ級「カワイソウニ…」

水死体？「…」ﾋﾟｸｯ

芳佳「！待って…この子、まだ生きてます！！」

赤城「何ですって！？」

島風「ええっ！？」

芳佳「微かながら息があります…ですが、結構な量の水を飲んでるみたいなので危険な状態です」

島風「医務室に急ごう！！」

赤城「そうね！」

ペリーヌ「な、何ですのそれは！？」

芳佳「救急患者です！海に沈んでいたんです！！」

ペリーヌ「あ、あの…さっぱり状況が掴めないんですけど」

赤城「軍人なら察してください！！」ｸﾜｯ

ペリーヌ「は、はい…」

ペリーヌ「…って！あなたに言われたくありませんわ！！」

〜医務室〜

水死体？「」ﾄﾞｻｯ

芳佳「ふぅ〜…」ﾋﾟｺｯ

芳佳「はあっ！」ﾊﾟｧｧｧ

赤城「これは…？」

芳佳「治癒魔法です」ﾊﾟｧｧｧ

島風「骨折も治せるんだよー？」

ヲ級「りあるちーと」

赤城「応急処置程度なら治してくれるんですね…」

芳佳「お願い…！」ﾊﾟｧｧ

水死体？「…」