艦プラビルドファイターズⅤ (455)

前スレ
【安価】瑞鳳「艦プラ!」飛龍「ビルド!」大鯨「ファイターズ~」夕雲「その4です」
【安価】瑞鳳「艦プラ!」飛龍「ビルド!」大鯨「ファイターズ~」夕雲「その4です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411917119/)


Q:艦プラバトルの安価ルールは?
A:バトルごとに使用艦とその艤装を安価で決定します


Q:艤装にミサイルとかは使えるの?
A: 近代兵装とSF武装は無しでお願いします。


Q:艤装による有利不利はあるの?
A:重量によって速力の変化は生じます。重量のある艤装を積むとその分回避が落ちてしまいます。
それについてはコンマ時に補正をこちらで入れさせていただきます。


Q:主砲は兎に角大口径砲を積んだ方が良いのかな?発射速度や命中率とか考えないならそうなるんだけど
A:発射速度や弾速は小口径なほど早いとします。 ただし自動装填装置等の補助装置は考慮しません。
つまり単純に小口径ほど早く連射でき弾速がある分命中率が高いと考えます。
その命中率についてはコンマ時に補正をこちらで入れさせていただきます。
※参考:各国の艦砲の性能
http://www.ac.auone-net.jp/~reliant/Naval-Gun-Data.html


Q:艤装の制限だけど「史実で装備したら可能」なのか、「排水量的な意味で可能」なのかわかんない
A:史実で装備していた、または装備艦以下の排水量の艦が装備していた、または出来るだろうと考えられる艤装は可能と言うことです。
例:装備艦が戦艦や正規空母レベルの場合、それ以下の排水量の艦(軽巡洋艦、駆逐艦等)が装備していた艤装は可能(つまり駆逐艦に大和砲積むとかは不可能だが、水雷戦艦や重巡砲搭載空母は可能)


Q:艤装に主砲や魚雷以外の装備、例えば機雷(一号連携機雷)、甲標的(松型駆逐艦は回天搭載型あり)、水上機カタパルト(米フレッチャー級駆逐艦ブリングル)
後は不審船事件で使われたスクリューを絡めるための網とか、桜花、シュトゥルムティガー38cmロケット推進臼砲みたいなロケット兵器は積めますか?
A:排水量の範囲で積めますが、本編で使われるかは安価次第になります。


Q:艤装は第二次大戦までだけど、艦は第二次大戦以降でも可能?
A:WW2時における日本、ドイツ、アメリカの艦限定でお願いします。
例えばアメリカのデモイン級重巡洋艦は発注および起工こそ大戦中ですが、完成が大戦後なので大戦後の艦という扱いになります。


Q:プラモならではの大スケール戦艦や魔改造モデルは使用可能?
A:大スケールモデルは運営エネミーだけです。
魔改造モデルを使用する時はバトル安価時に指定します。


Q:あくまで「プラモ」なら某漫画みたく、接着剤やライターみたいな装備は可能?
A:流石に無理です。

Q:計画艦、計画艤装とかは使えるの?
A:計画艦については模型やイラスト等が存在し、またそれらに加えてスペックが安価時に明示されれば使えます。
ただし、計画艦でも途中で仕様が変更になり、結果建造された艦についてはその仕様変更後のスペックを船体(艦)のスペックとして流用します
例:「巡洋戦艦赤城」の船体を使用する場合は「正規空母赤城」の史実での船体スペック(速度等)が使用される、ただしあくまで船は「戦艦」扱いなので艤装は戦艦系艤装が使用可能となる。

Q:仮想・架空戦記とかに登場した艦や艤装は使える?
A:模型やイラスト等が存在し、またそれらに加えてスペックが安価時に明示されれば使えます。
ただし、あまりにぶっ飛んでいるものは使えません。

Q:「プラモ」だし、金属パーツは使えるの?攻防両面でパワーアップが見込めるけど
A:使えますが、艤装などに使用した場合、艤装制限に引っかからなくても、重量制限に引っかかることがあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420907118

登場人物

瑞鳳(18歳)
使用艦:信濃・天

主人公であり大学生。母親は大鯨で父親は東方不敗マスターアジア(本名:シュウジ)。
流派東方不敗を始めとしたあらゆる武術に精通しており、人間を超越した身体能力を時々発揮(ユキカゼ曰く、生身で霧の重巡洋艦くらい沈められる。また油断していたとは言え超戦艦ビスマルクのメンタルモデルのフィールドを飽和させて腕を引きちぎっている。)し成績もトップクラスで周囲からチート扱いされる。
明るく人懐っこいが真っ直ぐな性格をしておりそのお人好しさ故か騙されやすい、がそこに好感を持つ者も多い。また正義感も強く誰かに危害を加えたり人道に反した行為を誰よりも嫌っている。しかし怒りの沸点が非常に低く、すぐ感情的になってしまうなど少し子供っぽい面もある(しかし瑞鳳の場合洒落にならない)。更には赤城を大量の高級プリンで買収したりユキカゼの為の着物を買おうとして門前払いされかけたところを大量の万札をちら見せし、店員を懐柔するなどお金の使い方に多少問題がある模様。(寧ろ店舗経営や外部からの仕事の依頼などでお金は結構持っているらしい)
弱点が尻であることをイクがメンタルモデル3人組に暴露され、狙われたが
逆に調教して402の性感帯を尻に仕立てあげる事に成功、そしてクッキーで暴走した吹雪に弄られた仕返しに調教し見事に成功するなど『アナルテクニシャン』としての地位を確立した。
特攻戦術や自己犠牲を嫌い、それを実行したイセを本気で怒るなど容赦が無い。しかし彼女が最も嫌うのは『艦プラを大切にしない人間』でその具体例である伊勢を嫌い、彼女を拒絶している。

飛龍(自称22歳)
使用艦:グナイゼナウ・クロイツDrei(シュツルム・ゼナウ・クロイツ)

瑞鳳たちが住む世界とは異なる世界の『艦娘』と呼ばれる存在で飛龍型航空母艦『飛龍』の魂を埋め込まれた人間。
曰く、『飛龍』として生まれたときからずっと戦い続けて心が疲弊していた所で偶然瑞鳳達の世界に飛ばされたらしい。その後彷徨っていたところ偶然瑞鳳と衝突、その際チョコレートを受け取った事で感謝の念を抱く。そして瑞鳳がバトルで窮地に追い込まれた際、その強い願いを感じ取り何処からともなく乱入しバトル初心者ながら圧倒的な技量を見せ勝利を収め立ち去った。が、その日の夕方商店街で空腹によって倒れて居るところを瑞鳳に発見され、住み込みのアルバイトとして彼女に雇われる。
『現在の飛龍の魂』と『元の人間の魂』は違う存在であり自分の魂を埋め込んだせいで元となった人間の魂を消滅させてしまったことを酷く後悔していたが瑞鳳の言葉により、後悔はしながらも『自分が居る意味』を模索し始める。
明るく朗らかで、瑞鳳同様真っ直ぐな性格をしているが彼女の場合は一度考え始めるとのめり込み、何事にも集中出来ずネガティブになってしまう。
またお酒好きでイセや愛宕と飲んでいる事が多い。さらに辛いものが苦手でお腹が少々弱いらしい。
ファイターとしての適正はチーム内で一番高く、『ナイトロ』使用ファイターを余裕で圧倒する実力を誇っており『切り札』として活躍する。
最初期は瑞鳳の事を『弱い人間』だと思っていたが、徐々に成長していく彼女に『希望』を見出して共に進むようになる。やがて自らの秘密を彼女に明かしてなお自分を受け入れて共に居て欲しいと願った彼女に応える為に全ての力を使って戦うと誓い『絆』を結んだ。
大鯨からオレンジ色の胴着と緑のスカート、日の丸鉢巻をその際受け取っていて飛龍はそれを勝負着としている。  

イセ(戸籍上25歳)
使用艦:扶桑・天爾改

霧の艦隊の『大戦艦イセ』のメンタルモデル。東洋方面第一巡航艦隊所属であったがヤマトから飛龍監視の任務を帯びて以降総旗艦艦隊預かりとなっている。身分をごまかし瑞鳳のアルバイト募集に合わせて『霧乃イセ』の名前で応募し雇われることになった。当初は飛龍や瑞鳳を利用し総旗艦の真意を見極めようとしていたが飛龍や他の人物との交流で人間らしい感情の芽生えに戸惑うことになり『硫黄島への帰還命令』保留しようとしたが、暴走車から夕立と子供を庇った際に瑞鳳に正体が露見してしまう失態を犯す。そして瑞鳳の元から去ろうとしたが彼女の説得によって意識が変わり、『瑞鳳の殺害』と言うヤマトの命令(虚偽のものだったが)を拒絶しヤマトを『デカ尻老け顔女』とものすごい剣幕で罵倒し霧の艦隊と決別する事を選択した。そして瑞鳳に一緒に戦うと誓い、所属を変更した。性格は冷静沈着でヒュウガから変態成分を抜いた感じだが無理矢理センブリ茶を飲まされた時は本気で拒絶したり、飛龍の悪癖に呆れるなど感情は豊か。未だに人間を理解出来ていないところもあるが食文化については認めておりよく食べ歩きをしている。現在、自身の船体は霧の拠点で、自衛隊から『合法的』に占拠し改造した硫黄島に置いてきていたが世界選手権決勝大会の2回戦終了後、瑞鳳の力になる為船体を強奪して東京湾沖に潜航待機させている。
任務に就く際のちょっとしたヒュウガのイタズラで発声のプログラムに異常をきたし喋ることが出来ないが瑞鳳に貰ったPDAのお陰でコミュニケーションには困らず、その後自らの船体を硫黄島から強奪した際にヒュウガから修正プログラムを奪い喋れるようになった。またヒュウガのイタズラで新超重砲艦『SGCS-01イツクシマ』『SGCS-002ハシダテ』のコントロールパッチと股間に男性器を生やす『フ○ナリプラグイン』を実装したが今のところ役には立ってない。
因みにメインキャラの中で瑞鳳を本気で怒らせた唯一の存在で、当人曰く『自分の中に恐怖の感情が生まれるくらい本当に怖かった』らしい。


大鳳(18歳)
使用艦プラ:ヨークタウン・フェネクス

瑞鳳と同じ大学の同じ学科に通う親友。生まれながらの不幸体質で幼い頃に両親を失い、以降母方の祖母に育てられた。
その不幸っぷりは尋常ではなく学食のランダム定食でゲテモノと名高い『エチゼンクラゲラーメン』を引き当てたり、ロープウェイの中で盛大に嘔吐したり何故か自販機買ったジュースが生ぬるく、偶然紛れ込んだお酒を引き当て知らずに飲んで酔いつぶれたりエピソードに欠かない。また最近では謎の宗教集団?に目をつけられる。しかし怒ると402と400ペアを卓球で打ち負かしてセンブリ茶を無理矢理飲ませるなど容赦が無い。基本的に性格はクール系だが時々おっとりとして自らヘマをしたり墓穴を掘る。住んでいたアパートが火事で全焼し瑞鳳の元に偶然引っ越し、当初は瑞鳳達に対し自分の不幸に巻き込みたくないと少し距離を置いていて周囲を拒絶していた。しかし瑞鳳の説得により彼女の親友となり不幸のせいで全てを諦めていた自分と決別するなど精神的成長を見せ、突如現れた扶桑と戦闘し圧倒的な勝利を収め『自分の幸運はもう見つけた』と彼女の誘いを完全に拒絶し瑞鳳と共に戦い抜く決意を決める。フルフラット同盟に加入してるが最近は呆れ気味。因みに火事になった際衣服の類などの荷物を住んでいた部屋(2階)から全の家具ごと抱えて飛び降りると言う謎のバカ力を発揮したらしい。
また面倒見も良く、バナージら留学生の面倒を見ている。成績も瑞鳳と並んでトップクラスで、主席と次席を争っている。
身長は瑞鳳より少し大きいぐらいだが、彼女もバイクに乗っておりそれなりにパワーがある模様。


浜風(14歳)
使用艦:プリンツ・オイゲン・クロイツZwei

艦プラバトル初心者でありながらチームエンガノの戦術指揮全て担当する努力家。
両親が仕事の都合で引っ越す際に本人の希望が理由で瑞鳳に預けられた。(因みに赴任先は沖縄らしい)その前に瑞鳳と飛龍とは出会っており、艦プラバトルの魅力に取り付かれのめりこむ様になる。最初は初心者と言うこともあり実力は低かったがその才能を開花させていきチームの戦術を任され、地区大会や全国大会、そして世界大会を戦い抜く。友人を作る為に艦プラバトルを始め、イクや吹雪と交友関係を結ぶようになり402らとの出会いなど一番変革していったキャラ。本来の性格は臆病であったが瑞鳳たちとの出会いを経て変わり、現在では大胆かつ冷静沈着な性格に変貌した。チーム内の指揮を全て担っておりその能力は全国大会編で対戦した千早群像すらも危険視していて浜風をイオナとヒュウガとの連携で空母ごと追い込もうとしたが予測していた浜風自身が囮となり奮戦、その後浜風意図に気が付いた402の救援により完全に状況が逆転し勝利を収める。その後も持ち前の指揮能力で自軍のピンチを救っており、チーム・エンガノの主力の一端として活躍する。学業成績も体育を含めてトップクラスであり、その容姿(胸を含む)からモテるらしいが全て断っている。自分に自身を持てない事を気にしており瑞鳳に相談したところ『戦艦ドレッドノート』のプラモデルを貰い、『勇気を振り絞れば何かを変えられる』と言われ『ドレッドノート』の意味を知る。そしてその言葉を常に胸に秘めて瑞鳳に教えられた『勇気』と共に戦い抜く覚悟を決めた。

吹雪(14歳)
使用艦:青葉・天

浜風達と同じ中学校に通う2年生。姉妹が居るらしいが両親が引っ越す際に吹雪以外全員が両親についていっている。性格は明るく面倒見が良いタイプだが生粋のガンダム好きであり、知識を振るう度に周囲に引かれる。成績は優秀な優等生であるが運動音痴かつトップクラスの浜風と402のせいで霞んで見えるのが珠に瑕。またお酒に非常に弱く、クッキーに入っていたお酒だけで泥酔して『泥酔後に淫乱化し、気絶させられる度にパワーアップする』事が発覚し、瑞鳳を何度か強姦しかける。そして世界大会の直前に同様の状態に陥った浜風と愛宕と共に瑞鳳を拘束して犯した。(これは瑞鳳の判断ミスでクッキーを食べさせられた事が原因なので自業自得とも言えなくもない。)その後告白した際に正式に肉体関係となった。
一度ロシア代表であるヴェールヌイ・スミルノフと対峙、敗北を喫して『自分がいずれ足手まといになる』と言われた事で茫然自失となり塞ぎ込んでしまうが瑞鳳の説得により奮起しヴェールヌイにリベンジマッチを挑んで見事に勝利する。その際に誘導魚雷の使用経験から『青葉・天』を与えられて、訓練を重ねた結果チーム内でも屈指の実力を手にする。その能力は『山嵐』の最大雷撃数である256発の魚雷を全て一人で誘導制御し、障害を回避しながら全て命中させる程である。その後は何があっても立ち上がる『不屈』の闘志を見せて諦めずに立ち向かった。そして決勝大会の一回戦でヴェールヌイと戦い、以前の自分は違う自分を見せて圧倒し彼女の操るキーロフを撃沈した。

夕張(17歳)
使用艦:グラーフツェペリン・ラング

チーム唯一の高校生で3年生。通学時に距離が遠く、毎度遅刻しそうになっていたので進級と同時に瑞鳳の元へと預けられた。特に苦学生と言う訳では無いが社会勉強の為にアクセサリーショップでバイトをしていたものの世界大会出場の際に辞めている。大鳳の本気の卓球について行けるので運動神経が悪い訳では無いが足が異常に遅い。また体のラインが細く、『盆栽』と呼ばれているらしい。胸が身長に比べると小ぶりであり、気にしているのでバストアップ体操をしていたが瑞鳳に見られた後はやっていない。
性格は良くも悪くも生真面目。そのせいかチームで400と並ぶ常識人となっている。(彼女が居ない場合ツッコミ不在の恐怖が訪れる)
元からプラモ作りが好きで艦プラに精通していたが瑞鳳の作ったプラモを見て『自分では超えられない壁』を見つけて瑞鳳を嫉妬してしまう。しかし彼女と行動を共にする内に彼女に対する憧れに変わり、自分も瑞鳳の様になりたいと願い始めることになった。しかしそれでも超えたいと言う思いも変わっておらず、瑞鳳とは違うベクトルの強さを持っている。
大鳳に次いで瑞鳳に振り回される役目を担っており、よく自衛隊基地など様々な場所へ連れ回されることが多い。また大学見学に行った際に理事長であるカーディアスに気に入られて推薦状が彼女の高校に届き、小沢大学への入学が確定している。なので現在は誕生日まで運転免許の資金を貯蓄中。
また下宿組の中で唯一の高校生であることから少々疎外感を感じている模様。

愛宕(21歳)
使用艦:利根・天

瑞鳳とは違う学校に通う大学3年生。妹に摩耶と鳥海がおり、姉に高雄も居るらしい。性格は朗らかだが気に入った年下には『お姉ちゃん』と呼ばせる悪癖があり、現在瑞鳳とユキカゼが被害を受けている。(いずれは全員呼ばせたいらしい。)結構なグータラであり、寝坊や部屋の不清潔さに呆れた姉と妹の手によって瑞鳳のところに下宿することになった。
その後瑞鳳による矯正(朝4時に叩き起こし、マラソン)やユキカゼとの出会いを経て多少は改善された模様。また無類のお酒好きであり、飛龍との飲み比べで圧勝したことがある。また胸が大きく、圧力で缶を潰せるので若干コンプレックス気味。そして男性から邪な考えで接近される事が多く、男性恐怖症気味である。
教職に就きたいと考えていたが、自分に自信が持てずに諦めようとしていた所に瑞鳳と出会い奮起して再びその道を目指すことにした。その為面倒見が良く、お姉さんと呼ばせること以外は年下勢に慕われている。
チームの学生では最年長であり、浜風と瑞鳳以外に唯一指揮能力を持っている。ユキカゼと同室で仲が良い為、大学の研究室に連れて行ったりしている模様。またユキカゼとの連携能力が非常に高く、一度連携を取ればチーム最強の飛龍であろうと二人を止めることは不可能。なのでチームの前衛を飛龍や吹雪、ユキカゼと共に務める。

イク(14歳)
専用艦:熊野・天

瑞鳳の従妹で中学2年生。母親は鳳翔(居酒屋経営)、父親はアリー(旧姓サーシェス ブラック企業の係長)で姉に祥鳳が居る。(なので彼女は中東系のハーフらしいが日系の血が強い)実家が学校から遠い(駅8個分)と言う環境から瑞鳳に預けられて中学に通うことになり、偶然からチーム・エンガノへ参加することになった。
水泳の選手であり、トップクラスの成績で抜群の身体能力を誇る。(恐らく瑞鳳の血縁である為だ。)しかし当の本人は水泳そのものは好きであるが元々瑞鳳に勧められて始めたのがきっかけで、続けているのも彼女と約束を果たす為である。瑞鳳にはかなり懐いており、家族以外に唯一心を許している。その為402達とは表面上は仲が良いものの、警戒している節がある(ただし嫌っている訳ではない)。浜風以上に直感や洞察に優れていて箱根で起きた事件の際には最も早くバートン財団の存在に気付いていた。何故か急に現れては消えることがあり、吹雪が変態覚醒した際や箱根でいつの間にか温泉に居ていつの間にか消えたりしている。性格は明るいが少々メンタルが弱いところがあり、一度の失敗を引きずってしまう悪癖がある。その為よく瑞鳳に慰められていることが多い。また微妙に影が薄いのを気にしている。また口が軽く、すぐ秘密をバラので瑞鳳に折檻されることも。水泳を続けている理由は好きだからだけでは無く、幼い頃に瑞鳳と約束を交わしている為でありぶっちゃけ叶ってしまえば辞めるらしい。
『錨を引っ掛けて動きを止める』戦術を生み出し、その為の専用装備である『マガノシラホコ』が高速での戦闘に特化した『熊野・天』にも装備されている。


イ400(戸籍上14歳)
専用艦:レナウン・ヴォーテクス

霧の潜水艦『イ400』のメンタルモデル。402とユキカゼが脱走しようとした際に彼女達を制止しようとした結果、ユニオンコアを凍結されて連れ出されてしまう。そしてコンゴウの追撃に合わせて凍結を解除され、共闘するハメになってしまう。しかしコンゴウを撃沈した際に行き場をなくした重力子の暴走により発生した衝撃波によって吹き飛ばされて海岸で突き刺さっているところを瑞鳳らによって発見され、そのまま彼女の家に居候することになった。当初は飛龍の部屋で暮らしていて、何かと酔った彼女を介抱したり彼女が塞ぎ込んだ際に部屋を追い出されて瑞鳳の部屋に泊まったり割と気苦労が絶えなかったが4階が増築された際に一人部屋を与えられた。またメンタルモデルの筈なのにチーム内で常識人枠に収まっていて中学生の中では最も常識人である。(寧ろ夕張と彼女以外全員ネジがどっかしら吹っ飛んでいる。)
性格は当初は妹同様冷静で無愛想だったが瑞鳳らの影響を受け面倒見が良い性格へと変貌した。また402と同じで瑞鳳に対し不思議な感情を抱き402と共同で調べ始める内に彼女へ好意を抱くようになる。学生生活では成績自体は優秀だが402とは異なり国語の表現関係が赤点ギリギリの壊滅的な点数のせいで402より目立たない。そして402が瑞鳳にイタズラをしようとして尻穴を調教されたとばっちりを受け、乳首を開発された。しかしその手の経験値は402を下回っている為、少し不器用である。

イ402(戸籍上14歳)
専用艦:レパルス・ヴォーテクス

霧の潜水艦『イ402』のメンタルモデル。本来は任務は無く総旗艦に対する不信感や霧が存在しない人間社会に対する興味からユキカゼと共に脱走を図る。その途中で400に見つかるが彼女のユニオンコアを凍結することで成功、かと思いきや暴走したコンゴウに追撃され仕方なく400の凍結を解除し共闘する。しかし撃沈されたユキカゼの船体からサルベージし発射した侵蝕魚雷がコンゴウの超重砲のエネルギー縮退場に直撃、行き場をなくしたエネルギーが大爆発した際に発生した衝撃波でメンタルモデルが吹き飛ばされ3人一緒に海岸に突き刺さっているところを瑞鳳らによって発見された。それ以降瑞鳳の部屋で吹雪達と一緒の学校に通いながら暮らすことになる。性格は好奇心旺盛の部分を見せつつも冷静で無愛想だったがが徐々に感情を表に出すようになる。そして何ら違和感無く自分達を受け入れる瑞鳳に不思議な感情を抱き、調べ始める。その際にイクからお尻が性感帯と言う情報を聞きイタズラを仕掛けようとしたが企みが露呈、逆に調教されて尻穴が性感帯となってしまった。そして箱根旅行の際にクッキーを食べて発情し苦しんでいるのを瑞鳳に見抜かれ、彼女と行為に及んだ。その後も何だかんだで彼女に懐いており、たまに襲ったり(性的な意味で)してる。
また浜風とは通じるものがあるのか親友のような存在であり、互いの意図を理解してサポートをしたり学業の面でも競い合ったりしている。成績は浜風と同じトップクラス。呆れながらも結局誰かをサポートしたりする役目を担っており、瑞鳳曰く『ツン2、デレ8』。

ユキカゼ(戸籍上14歳)
専用艦:筑摩・天

霧の駆逐艦『ユキカゼ』のメンタルモデル。402と共に脱走を図り、400を凍結して連れ出した。しかしコンゴウの追撃を受け船体は撃沈され、その後402がコンゴウを撃破した際に発生した衝撃波により吹き飛ばされて海岸に突き刺さってる所を瑞鳳達に発見された。拾われてからは愛宕の部屋で生活するようになり、彼女に懐き姉と慕うようになる。基本的に性格は人当たりが良く、気遣いの出来る懐っこい性格だが好かない相手や怒った際などは割りと辛口になる。また中学生組の中では一番容姿が幼いことを気にしており、愛宕のようになりたいと牛乳を毎日飲んでいる。(特に意味は無いただの願掛けらしい。)また学業生成績は愛宕に教えられてることもあって高いが応用問題に弱いところがあり402や浜風の後塵を拝している。瑞鳳については愛宕と同じくらいには懐いており、瑞鳳も彼女を可愛がっている。しかしユキカゼは402たちを軽々と吹き飛ばす瑞鳳の身体能力に微妙に恐怖している。(今のところユキカゼ自身が積極的にイタズラを仕掛けたことはないので被害は無い。)当初の内は愛宕を警戒していたが彼女と共に居るうちに懐き、信頼や友情を超えた絆で結ばれるようになる。そして二人の連携は400と402のコンビを超越しチーム内で最も連携がとれるコンビになった。撃沈された船体はヒュウガによって回収、修復されたが『ナイトロ事件』の際にユキカゼが再び硫黄島から強奪し現在は東京湾沖に待機している。またプラフスキー・バーストが発生した際に総旗艦とのリンクが断たれてメンタルモデルを維持出来なくなりかけたが、プラフキー・バーストの影響なのかは不明だが演算処理能力が異常拡張されて単独でのメンタルモデルを維持出来るようになっている。
また超運の持ち主であり、数々の伝説を残している。

夕雲(14歳)
専用艦:高雄・天爾改
 実家は箱根で『不動』と言う旅館を営んでいる中学生。しかし地上げで潰されかかっていたところに瑞鳳達と出会い、その助力で平穏を取り戻した。
その後社会勉強として上京した際に偶然瑞鳳の所に下宿することになり、それ以降チーム・エンガノへと参加する。基本的に大人しく朗らかな性格ではあるがバトルの際には高雄・天を駆り、人が変わったように圧倒的な能力を見せる。また成績もトップクラスだが402と浜風に一歩劣る面がある。
瑞鳳には偶然命を救って貰った恩義から慕っており、蒼龍戦の直後彼女にそのときの恐怖の感情を吐露して『何も守れず怯えるだけの自分を救った』と感謝の言葉を話したが逆に『それまで夕雲は全てを守っていた』と言われ『自分自身が持つ強さ』を知る。また瑞鳳に対しては性的感情も抱いているらしく、どうすれば良いか悶々としている。(隣室の400曰く『夜中にくぐもった声が聞こえる』らしい。)基本的に面倒見が良く、中学生組の中でも割と常識人ポジションなので400が居なかった場合は彼女がストッパーになる。無類のガンダム好きであり、本人はひた隠しにしているが周囲からはバレている。(『天』や『ヴォーテクス』の名前を付けたのは彼女である)また瑞鳳やイクとは遠縁の親戚にあたり、そのツテで大鯨との知り合いである。
自身の基本戦闘スタイルに合わせた専用艦『高雄・天爾改』で単艦でも圧倒的な戦闘能力を示し、リカルド・フェリーニと互角の戦いを繰り広げて撃破した。

登場人物(瑞鳳関連)

大鯨(恐らく40代)
瑞鳳の母親で、瑞鳳曰く『ガチな化け物』。
肉体の老化が16で止まり、鯨と会話し手懐け、物理の法則を完全に無視し、妖精さん?と協力して瑞鳳の家を増築し、一撃で瑞鳳を気絶させるただの化け物。
しかし母親としての責任感は一般家庭の母親以上であり、瑞鳳の事を溺愛している。またプラモデル製作について瑞鳳に叩き込んだのは大鯨で、実家の模型店経営は大鯨のみが行っている。
最近では2人目が欲しいと思っていたが野分達を引き取って養子にした為、思いもよらない形で実現した。

東方不敗(49)
瑞鳳の父親で、瑞鳳曰く『お母さんとは違うベクトルのガチな化け物』。
瑞鳳を溺愛しているので『強くなって欲しい』との願いから幼少期から修行を課し山篭りさせていた。
しかしそれでも親子関係は良好である。
流派東方不敗の祖であるが、弟子は瑞鳳と『もう一人の弟子』しか居ない。(弟子では無いが野分にも多少教えている。)
実は物理工学を専門分野としているレイフ・エイフマンの教え子の一人で、自身も非常勤だが大学教諭をしている。
娘が増えて嬉しい反面、息子が出来ないことを悲しんでいる。

野分(13?)
瑞鳳がマンホールから落ちて『飛龍の居た世界』に飛ばされた際に連れてきた艦娘の一人。
大鯨と養子縁組をしているので、瑞鳳の義理の妹になっている。
転移した瑞鳳の最初の発見者でスパイだと疑ったが特攻作戦の際にそのことを謝罪し、和解した。
作戦途中で駆逐艦級に殺されそうになるが瑞鳳達の介入で生きながらえた。
武術に興味があるらしく、東方不敗に教えを請うている。

初風(13?)
瑞鳳がマンホールから落ちて『飛龍の居た世界』に飛ばされた際に連れてきた艦娘の一人。
大鯨と養子縁組をしているので、瑞鳳の義理の妹になっている。
転移してきた瑞鳳を何かと気にかけていた。そして特攻作戦の際には400たちをイオナだと勘違いしている。
面倒見が良いので養子組の姉のような立場であり、全員を纏めている。
また飛龍が転移した瞬間の目撃者でもあった。

秋月(13?)
瑞鳳がマンホールから落ちて『飛龍の居た世界』に飛ばされた際に連れてきた艦娘の一人。
大鯨と養子縁組をしているので、瑞鳳の義理の妹になっている。
貧乏性が強く、瑞鳳が大量の食材を使って料理した際に愕然としていた。
現在は大鯨の下、料理など色々なことを学んでいる。

朝潮(13?)
瑞鳳がマンホールから落ちて『飛龍の居た世界』に飛ばされた際に連れてきた艦娘の一人。
大鯨と養子縁組をしているので、瑞鳳の義理の妹になっている。
真面目な性格の為に、よく勉強をしているが瑞鳳の読書スピードに驚愕した。
また飛龍の事を慕っていたため、彼女のことを心配していた。


RJ(18)
瑞鳳の高校時代からの友達で大阪出身。
常に余計なことを言っては瑞鳳に脅されて黙る。胸が完全に0に近いので巨乳への憎悪から『フルフラット同盟』を結成するも瑞鳳には拒否され、大鳳や瑞鶴からは近頃呆れられている。
何故かローカル局で『龍驤どうでしょう』と言う番組を持っており、時々瑞鳳達も出演している。

翔鶴(21)
瑞鳳の幼馴染で同郷の出身。
小さい頃から良く瑞鳳を知っており、瑞鳳にとっては姉のような存在である。
面倒見が良く、バナージら留学生組の面倒も見ている。幼少期は大鯨から護身術を学んでいたお陰で頑丈過ぎる体になった。
大鳳とは異なり不幸体質ではないが、瑞鶴に運を完全に吸収されている。その為瑞鶴が幸運を発揮するたびダンプカーに轢かれるが異常に頑丈な体のお陰で大体全治一週間で完全に復帰する。

瑞鶴(18)
瑞鳳の幼馴染で誕生日も一緒。
小さい頃から瑞鳳を知っており、幼少期に山篭りしていたせいで周囲に馴染めなかった瑞鳳の唯一の友達だった。
ユキカゼほどでは無いが幸運の持ち主、の筈だが実際は翔鶴の運を吸収しているだけでありプラスマイナスゼロである。
翔鶴同様に大鯨から護身術を学んでいた為、瑞鳳の全力の一撃でも死なないが当人曰く『死ぬほど痛いから本気で勘弁して欲しい』。(普通の人間であれば死ぬレベルなのでまだ遥かにマシである)。
加賀と犬猿の仲だったが、最近ではよく行動を共にする仲にまでは回復している。

蒼龍(22?)

飛龍の元の世界での相棒。しかし飛龍と共に転移するが転移場所が別の場所で、蒼龍は瀕死の重傷を負っていた。
そしてマーサ・ビスト・カーバインに拾われ、『ナイトロ』の実験台にされ『2代目メイジン・チクマメン』となった。
しかしその目的は『のうのうと楽しく生きている飛龍への復讐』と『これ以上自分のようにナイトロの実験台を生まない』事で、相手の艦プラを滅茶苦茶に破壊する瑞鳳曰く『最低最悪』な戦闘スタイルをとっていた為瑞鳳の『ぶん殴るランキング』トップを飾った。そして世界大会の直前に強姦されかけたところを瑞鳳に助けられて知り合う。
その後準決勝直前に飛龍へ正体を暴露し、瑞鳳を公園へと呼び己の目標を伝えた。準決勝時にわざと『ナイトロ』を熾らせて、自分の命を燃やしてでも飛龍を倒そうとしたが瑞鳳が発生させたプラフスキー・バーストによって飛龍と瑞鳳が蒼龍の心に入り込んでしまう。そして瑞鳳と壮絶な言葉のドッジボールを交わした後飛龍の説得により和解、また400らの働きによってマーサ・ビスト・カーバインの手から解放され飛龍と共に『本気で戦う艦プラバトル』を楽しんだ。
現在は大鯨と共に行動し、マーサ・ビスト・カーバインへ復讐する機会を伺っている。

鳳翔(30~40代?)&祥鳳(19)&サーシェス(40代)
イクの家族。サーシェスは中東出身で現在ブラック企業の係長で、鳳翔は居酒屋を営み、祥鳳は大学生。
家族仲は良い。

バナージ・リンクス(16)
交換留学生で小沢大学に通っている。女難の相があるらしい。

タクヤ・イレイ(16)
交換留学生の一人。ミリタリー好きであり、瑞鳳とは気が合うので意気投合している。

マリーダ・クルス(18)
交換留学生の一人。翔鶴不在の際には全員のまとめ役となっている。

赤城(18)
大学の同級生。瑞鳳とはまったく接点が無かったが諸事情により知り合い、艦プラバトルにのめりこむことになった。
大食いだが、大鯨の料理に敗北した上に早食い対決で402に敗北している。
実家は小田原港付近で喫茶店を営んでいる。

加賀(18)
大学の同級生。赤城からのツテで知り合いとなった。瑞鶴と初見で殴り合いに発展し、マウントでたこ殴りにした。
大食いであるが、赤城と同じく大鯨の料理と402に敗北している。

なんか前スレ爆撃食らって落ちてる…


すみません、『瑞鳳の日常-記憶喪失編-』は本編終了後か次スレ移行時にやらせて頂きます。

まことに申し訳ございません…

ルート・アンリミテッド
第25話『最後の勝利者』

飛龍「いよいよね…!」

瑞鳳「はい、これが私達の最後の…!」

イセ「4ヶ月、か… 長かったようで短かったわね。」

大鳳「まさか、今ここに私達が立ってるなんて想像出来なかったわ。」

浜風「そうですね… 私もこんな大舞台に立つなんて予想もしてませんでした…」

吹雪「うぅ… 緊張するなぁ…」

イク「でも、ここまで来たらやるべき事は一つだけなの。」

夕張「そうね。今までこのために戦って来たんだから。」

愛宕「わざわざこんな舞台に立ってまで負ける、なんて私は嫌よ?」

400「ええ。私も負けるつもりでここに居る訳ではありませんから。」

402「優勝、それしか無いだろう。」

ユキカゼ「私達はその為にここに居るのです。」

夕雲「敵は私達が以前倒した『マグアナック』です。しかしここまで来ている以上、相手も何かしらあるのでしょう。」

大鳳「ここでリーダー、一言どうぞっと。」

瑞鳳「ま、また!?」

402「その方が締りがある。」

瑞鳳「わかった… 皆、絶対に勝って… そして笑顔で皆帰りましょ!」

全員「了解!」


チーム編成
1人目 大鳳(固定)
2人目 浜風(固定)
3人目 直下
4人目 ↓2
5人目 ↓3
6人目 ↓4

出撃不可:瑞鳳、夕張、飛龍

なかなか来ないので『ユキカゼ』にしてもよろしいでしょうか?

では来ないので『ユキカゼ』にさせて頂きます


浜風「今回は戦艦1、空母1の編成制限が出ています。なので今回は大鳳さん、イセさん、愛宕さん、吹雪、ユキカゼ、そして私が出ます。」

イセ「了解。ようやく天爾改の力を発揮できるわ。」

大鳳「前のようにはいかないわよ。ワンパンで航行不可なんて繰り返さないんだから。」

愛宕「私達の全力で戦えるわね、ユキカゼちゃん。」

ユキカゼ「はい。全力で参りましょう。」

吹雪「私、頑張るよ!」

浜風「次にサブファイターです。」

サブ選択
・大鳳 夕張(固定)
・浜風 瑞鳳(固定)
・イセ 直下
・ユキカゼ ↓2
・愛宕 ↓3
・吹雪 ↓4

浜風「イセさんには400、ユキカゼには402を。」

400「了解。」

402「こなしてみせるよ。」

浜風「愛宕さんにはイク、吹雪には飛龍さんに付いてください。」

イク「わかったのね。」

飛龍「任せなさいって!」

浜風「そして大鳳さんには夕張さんで私に瑞鳳さん、お願いします。」

夕張「わかったわ。」

瑞鳳「任せて!」

浜風「では行きましょう、もすぐバトルが始まります。」


『これより艦プラバトル選手権世界大会決勝戦を行います。』

ワァァァァァァ


飛龍「来た…!でも、この嫌なプレッシャーは…」

カトル「ふふっ… あははははは…!」

瑞鳳「第二ピリオドの時とは雰囲気が全然違う… 嫌な殺気…!」

イセ「それにコイツら、第一ピリオドの時とカトル・ラバーバ・ウィナー以外全員違う…」

夕張「登録ファイターは『カトル・ラバーバ・ウィナー』、『オルガ・サブナック』、『クロト・ブエル』、『シャニ・アンドラス』、『アウル・ニーダ』… えっ?」

400「どうかしましたか?」

夕張「ラストのファイター、この人日本人よ!?」

402「何だと?」

「あら、貴女は…」

大鳳「この声… 聞き覚えが…」

「あはっ!あはははは!あの時の不幸の臭いのする子ね!」

瑞鳳「まさか… あの時の!」

「自己紹介がまだだったわね…」


扶桑「私の名前は扶桑… マーサ・ビスト・カーバインの剣!」


大鳳「いけ好かない宗教女…!」

402「コイツらも何か反応がおかしい… でも『ナイトロ』のそれじゃない…」

扶桑「沈めてあげるわ、貴女を不幸と言う名の絶望の淵へ…!」

Please set your KP Base

瑞鳳「大丈夫、浜風ちゃん…?」

浜風「はい。でも、あのカトル・ラバーバ・ウィナーの様子、尋常ではありません…」

夕張「一体何があったの…?」

大鳳「あの宗教女、どこまで纏わりつくつもりなのかしら…!」

Beginning plavsky particle dispersal

吹雪「皆顔が険しい…」

飛龍「今は戦いに集中しなさい、吹雪。油断は禁物よ。」

愛宕「でもあの殺気、気が付いたら呑み込まれそうなくらい恐ろしいものよ…!」

イク「メイジンの殺気に近いけど遠いの… コイツらも強化されてるの?」

Please set your KANPLA

400『アマテラス及びツクヨミのコントロール受領、いつでもOKです。』

イセ「了解。402、違和感の正体は?」

402『「ナイトロ」に近いがもっと別… 駄目だ、上手く言語化出来ん。』

ユキカゼ「どの道、戦う以外に道はありません。ならばやることは一つです。」


浜風「プリンツ・オイゲン・クロイツZwei、浜風、出ます!」

大鳳「ヨークタウン・フェネクス、大鳳、出撃します!」

吹雪「青葉・天、吹雪、行きます!」

愛宕「利根・天、愛宕、抜錨します!」

イセ「扶桑・天爾改、イセ、抜錨するわ!」

ユキカゼ「筑摩・天、ユキカゼ、参ります!」

Battle start!

『通常海域・昼』


浜風「全艦、ヨーウタウンを中心に輪形陣を形成。対空監視を厳に。」

大鳳「了解。対空兵装オンライン、やれるわ。」

イセ「しかし不気味ね… レーダーに何も映らないわ。」

吹雪「索敵特化型の扶桑でもダメですか?」

愛宕「接近していないのか、それとも…」

ユキカゼ「何らかの手段で索敵を掻い潜っているか、ですか。」

CAUTION!CAUTION!

瑞鳳『雷撃警報!数18接近!』

吹雪「『山嵐』起動、迎撃用意します!」

浜風「恐らく牽制です!まだ撃たないで!」

接近してきた魚雷は、明後日の方向で爆発する!

夕張『発射点の予測データを入力、全艦データリンクでプロットに表示します。』

大鳳「見事に分かれてるわね…」


行動選択 直下
1.制空戦闘を行う
2.予測点に牽制攻撃を加える
3.相手の動きを伺う
4.その他

浜風「予測点に砲撃を加えて、敵を炙り出します!」

愛宕「了解~ 砲戦パッケージにしといて良かったわ!」

ユキカゼ「照準補正よし、装填完了しています。」

吹雪「主砲なんて使わないって思ったけど…!」

イセ「いつでもOKよ。何か居ると良いけど…」

浜風「よし… 全艦一斉射開始!」

合計5隻の砲撃が放たれる!


命中判定 直下
70以上で命中
40以上で敵艦補足

その砲撃は命中せずに着水する!

浜風「狙いが外れたか…?」

CAUTION!

瑞鳳『砲撃警報!』

浜風「ッ!反撃か! 回避しないで!恐らくこれも威嚇か牽制です!」

イセ「了解!」

愛宕「なんか嫌な攻め方ね…」

ユキカゼ「何かを狙ってるのか、それと練度が低いのか…」

402『恐らく後者は無い。だが…』


行動選択 直下
1.制空戦闘を行う
2.このまま敵の砲撃地点に攻撃を続行
3.散開して状況に対応できるようにする
4.その他

浜風「敵の砲撃発射地点に砲撃を続行、このまま牽制します!」

吹雪「次発装填完了、照準固定よし!」

イセ「タイミングは任せるわ。」

愛宕「装填完了よ、いつでも撃てるわ。」

ユキカゼ「こちらもです。」

浜風「全艦一斉射!」


命中判定 直下
70以上で命中
40以上で敵艦補足

しかし砲撃は命中せずに着水し、反撃も無かった。

浜風「今度は反撃が無い…」

大鳳「やっぱり移動しながら戦ってるようね。」

愛宕「ますます嫌な感じね…」

イセ「ここは打って出るか、それともジワジワ攻めるか…」

ユキカゼ「どうしますか、浜風?」


行動選択 直下
1.増速し、一気に距離を詰める
2.制空戦闘を行い、制空権を確保する
3.陣形を切り替えて複縦陣に
4.その他

浜風「全艦へ通達します。これより複縦陣に切り替えるので配置用意を。」

イセ「順番は?」

浜風「最前列に愛宕さんとユキカゼ、中列にイセさんと吹雪、最後列が私と大鳳さんとなるようにします。」

吹雪「え、でも山嵐の特性を生かすには…」

浜風「山嵐は扶桑のPBCと同じ最後の切り札、なのでハウリングを使える利根と筑摩を前衛にします。」

吹雪「わかった。」

愛宕「よし行くわよ、ユキカゼちゃん。」

ユキカゼ「了解です。」


輪形→複縦

浜風(これで攻撃の用意は整った…)

行動選択 直下
1.増速し、一気に距離を詰める
2.制空戦闘を行い、制空権を確保する
3.相手の様子を伺う
4.その他

浜風「作戦を第二段階に移行、制空権の確保を!」

大鳳「行くわよ!全航空隊、発艦始め!」

夕張『艦載機コントロールシステム受領、スロット1から80まで発艦開始!』

大鳳「今回はベアキャット増し増しにスカイレイダーも積んできたわ、制空権ならいけるわ!」

浜風(容易に確保できるか…)


制空判定 直下
15以上で制空権確保

夕張『え、嘘…』

浜風「どうかしましたか?」

夕張『ロストした航空機が1機も無い…』

大鳳「出し惜しみか、それとも最初から航空戦闘をするつもりが無いか。」

402『どちらにしても面倒な相手だ…』

ユキカゼ「どう出ますか?」

愛宕「私は浜風ちゃんに従うわ。」


行動選択 直下
1.このまま制空権を維持しつつ索敵
2.先ほどの地点を再度攻撃
3.相手の様子を伺う
4.その他

浜風「大鳳さん、このまま制空権を維持しつつ索敵を。」

大鳳「OK。夕張ちゃん、コントロール任せるわ。」

夕張『わかりました。』

イセ「こっちも水偵を出して補助するわ。」

浜風「お願いします。」


索敵判定 直下
20以上で成功

イセ「…捉えた!」

400『照合、各艦へデータリンクします。』

敵艦
・大型巡洋艦アラスカ近接特化型(カトル・ラバーバ・ウィナー)
・アイオワ級ミズーリ主砲増設型(オルガ・サブナック)
・ダンケルク級ダンケルク速度特化型(クロト・ブエル)
・ネルソン級ネルソン防御特化型(シャニ・アンドラス)
・A・ヒッパー級リュッツオウ速度特化型(アウル・ニーダ)
・天城型天城雷撃改修型(扶桑)

浜風「やはり空母が居ない… 最初から制空戦闘を捨てているようです。」

ユキカゼ「何故動かないのでしょうか…」

イセ「密集していればPBCでやれるわね。」

愛宕「狙えますか?」

イセ「余裕よ。」


行動選択 直下
1.PBCで遠距離から狙撃
2.接近し、相手を分断する
3.相手の様子を伺う
4.その他

浜風「…PBCを使っての狙撃、当てられますか?」

イセ「ええ。最低でも一隻は沈められる。」

浜風「こう言うときに数を減らします!全艦護衛隊形、PBCの妨害をさせないようにしてください!」

愛宕・吹雪・ユキカゼ「了解!」


イセ「400、オプション艦を発射位置へ。このまま最大出力で狙撃する。」

400『了解。「アマテラス」及び「ツクヨミ」コントロール、発射位置へ。』

イセ「PBC艦との連動開始、エンゲージ。」

400『エンゲージ。戦術システム起動、全艦全システムとの連動を確認。』

イセ「リミッターそのまま。補助経路作動。」

2隻の大型オプション艦が浮上した!

400『PBCオプション艦「アマテラス」「ツクヨミ」浮上開始!』

イセ「船体展開、縮退スタート。」

扶桑の船首が割れて、中からリングが出現する!

400『全艦のエネルギー流路の脈動を固定、エネルギー管制はこちらで。』

イセ「艦隊陣形の固定、システムをバイパスしてトリガーは私に。」

展開された中央部分にエネルギーが収束し始め…

400『緒元入力、射軸固定。発射態勢へ移行!』

イセ「全てを呑み込め、プラフスキー・バスター・キャノン!」

そして眩い光芒が放たれた!


撃沈判定 直下
00~25 1隻
26~50 2隻
51~75 3隻
76~99 4隻

シャニ「え、あ…」

アウル「えっ…」

一条の光芒が二隻を呑みこみ、消滅させた!

扶桑「何、この光…?」

カトル「へぇ… 面白いじゃないか。」

オルガ「シャニっ!糞っ…!」

クロト「弱いヤツからやられるんだよ!」


400『2隻の撃沈を確認。』

瑞鳳『流石です、イセさん。』

イセ「射軸が少しズレたわね。でも一隻以上は破壊できた!」

浜風「これで状況がこちらが有利!」

愛宕「待って!敵艦接近、接敵まであと40!」

ユキカゼ「友軍の撃沈を受けて動き出したようですね…!」

吹雪「どうする?」


行動選択 直下
1.重巡を前面に展開し迎撃
2.一度相手と距離を置く
3.相手を敢えて接近させる
4.その他

浜風「相手を敢えて接近させ乱戦に持ち込みます!各艦は味方の攻撃にやられないようにしてください!」

全員「了解!」

400『イセ、扶桑・天爾改の出力が上がりません。』

瑞鳳『ちょっと待って… オーバーロードしてるみたい。』

イセ「暫くは戦闘は移動でいないわね…」


視点選択 直下
1.愛宕&ユキカゼ
2.吹雪 

吹雪「2隻に抜かれた!?」

クロト「余所見してる暇があんのかよ!滅殺!」

クロトの砲撃が青葉を狙うが、吹雪はギリギリ回避する!

飛龍『厄介ね… でも違和感がある…!』

吹雪・飛龍(この正確さ、そして異常なテンション… まさか、強化人間!)

吹雪「貴方、強化人間ですね!」

クロト「なんなんだよ、お前達は! なに必死にやってんだ!」

飛龍『アンタ達こそなによ!一体何のために戦っているの!』

クロト「そんなこと俺は知らないね! 殺らなきゃ殺られる、そんだけだろうがぁ!」

吹雪(誰かに強化されて、理由が無いまま戦っている…)

吹雪「そんなの絶対間違ってる!」

クロト「やられないけどね!」

吹雪「倒します!強化人間だろうと何だろうと、全力で戦います!」

飛龍『その意気よ!全力でサポートするわ!』


行動選択 直下
1.主砲で牽制しつつ雷撃を行う
2.雷撃で牽制しつつ主砲で攻撃
3.相手の出方を見る
4.その他

吹雪「雷撃で牽制しつつ主砲で攻撃します!」

飛龍『了解!1~12門まで誘導プログラムをDでセット!』

吹雪「雷撃開始!」

吹雪は12門の魚雷発射管から誘導魚雷を放つ!


命中判定 直下
65以上で命中

放たれた魚雷はダンケルクの至近距離で炸裂し、動きを停止させる!

クロト「くそっ!何なんだよ!」

飛龍『照準補正、主砲装填完了!』

吹雪「お願い、当たってください!」

吹雪はダンケルクに向かって、前部主砲を放つ!


命中判定 直下
20以上で命中

ダンケルクに砲弾が直撃し、甲板の一部を破壊する!

クロト「てめえーっ!抹殺!」

クロトはダンケルクの主砲を青葉に向けて照準を合わせる!

飛龍『照準警報!砲撃までのラグを予測…』

吹雪「魚雷発射管12~18までプログラミングDで発射!」

飛龍『吹雪!?』

吹雪は魚雷をダンケルクに向かって放つ!

吹雪「照準さえずらせれば良いんです!」


回避判定 直下
10以上で回避

吹雪の目論見は成功し、ダンケルクが砲撃しようとした瞬間に魚雷が炸裂してダンケルクの砲撃を逸らした!

クロト「てめぇ、何しやがった!」

飛龍『凄い… 誘導魚雷をあんな風に使うなんて…』

吹雪「気を抜かないでください。1~18まで再装填を。」

飛龍『了解!次発装填完了まであと10!』

クロト「よくもやりやがったな!滅殺!」

クロトは砲撃を乱射するが、吹雪は全て回避する!

飛龍『滅茶苦茶やってるわね…』

吹雪「昂ぶって正確さが欠けている… 今なら!」


行動選択 直下
1.上部兵装を破壊して丸裸にする
2.山嵐をフルバーストで放ち、トドメを刺す
3.反転し、愛宕とユキカゼとの合流を図る
4.その他

吹雪「主砲装填開始、照準補正任せます!」

飛龍『何をする気?』

吹雪「今の内に上部兵装を全て破壊して、無力化します!」

飛龍『OK!各砲塔、照準合わせ!』

吹雪は青葉を加速させてダンケルクに接近させる!

吹雪「肉薄して、至近距離なら!」

クロト「近付いて来たな!爆殺!」

飛龍『今よ、吹雪!』

吹雪「この距離なら確実に当てます!」

吹雪主砲を全て一斉に放つ!


命中判定 直下
30以上で命中

吹雪の放った主砲の砲弾は全て直撃し、ダンケルクの主砲を全て破壊する!

クロト「なっ!?」

飛龍『離脱して!機銃の反撃が来る!』

吹雪「はい!」

吹雪は青葉を反転させて離脱する!

クロト「テメェ、よくも! …ウッ!」

飛龍『動きが…』

吹雪「止まった?」

クロト「ううー、ハハァッ、アフゥッ……アヒャハハアッ!」

クロトは断末魔のように機銃を乱射し始める!

吹雪「ッ!?何!?」

飛龍『もしかしてコイツ… 蒼龍と同じ『ナイトロ』じゃなくて薬理強化?』

吹雪「薬理って… もしかして薬ですか?」

飛龍『「ナイトロ」は良くも悪くも安定はしていた… でもこの苦しみ方、テレビで見た麻薬中毒者と一緒よ!』

吹雪「そんな…」

飛龍『ここまで来るともう末期、待っているのは廃人になる未来だけ…』


行動選択 直下
1.山嵐をフルバーストで叩き込む
2.ディスチャージ1式を使う
3.離脱する
4.その他

吹雪「…離脱しましょう。」

飛龍『あの状態で放っておくの?』

吹雪「あの状態であればこちらを追撃することは出来ません。苦戦している他の皆の援護に回ります。」

飛龍『わかった。抜かれた2隻を追いましょう。』



視点選択 直下
1.浜風
2.大鳳
3.愛宕&ユキカゼ

side-浜風-

浜風「カトル・ラバーバ・ウィナー!何故貴方は!」

カトル「邪魔なんだよ、キミ達は!」

カトルのアラスカはブレードを展開し、プリンツを攻撃するが浜風は咄嗟に回避する!

瑞鳳『前とは戦い方がまったく違う… 一体何が…』

通信モ-ド・外部

瑞鳳『お母さんの携帯… どうしたの!』

大鯨『瑞鳳!ちょっと酷い事態になってる!今替わるね!』

蒼龍『瑞鳳ちゃん、聞こえる!』

瑞鳳『蒼龍さん!?』

浜風「2代目メイジン!?」

蒼龍『カトル・ラバーバ・ウィナー、彼は…』


蒼龍『エンボディに操られてる!』


浜風「なっ!?」

瑞鳳『本当ですか!?』

蒼龍『今大鯨さん達とエンボディの装置の大本を探してるから!』

大鯨『と言うことだから!貴女達はバトルに集中して!』

瑞鳳『う、うん!』

ピッ

浜風「そんな…」

瑞鳳『浜風ちゃん…』

浜風「こんな、こんなの…」

浜風「こんなの、私のしたい艦プラバトルなんかじゃない!私は絶対に、認めない!」

瑞鳳『浜風ちゃん… そうだね、こんなの絶対正しいバトルなんかじゃない…!』

浜風「倒します、カトル・ラバーバ・ウィナー。そして、貴方を救い出します!」

カトル「五月蝿い…!」


行動選択 直下
1.主砲で牽制しトリモチで武装を封じる
2.魚雷で牽制し動きをワイヤー甲標的で封じる
3.相手の動きを伺う
4.その他

浜風「まずは動きを止めます!甲標的を!」

瑞鳳『コントロールは任せて!』

浜風は甲標的を射出し、アラスカへ魚雷の照準を合わせる!

浜風「発射管全門発射!当たれ!」

カトル「その程度…!」


命中判定 直下
55以上で命中

カトルは魚雷を回避しようとするが回避できず、直撃を受ける!

カトル「邪魔をするな…!」

浜風「今です!」

瑞鳳『ワイヤー発射!』

瑞鳳の操る甲標的がアラスカのスクリュー目掛けてワイヤーを放つ!


命中判定 直下
20以上で命中

放たれたワイヤーはスクリューに絡みつき、動きを停止させる!

カトル「くっ!離せ…!」

瑞鳳『捕らえた!』

浜風「今、貴方を倒して解放します!」

カトル「しつこいんだよぉ…!」

しかしカトルのアラスカは砲撃をプリンツに行う!


回避判定 直下
55以上で回避

浜風はその攻撃からギリギリの所で被弾を免れる!

浜風「狙いが甘い!」

カトル「コイツぅ!」

瑞鳳『粒子チャージ完了、RGシステム使えるよ!』

浜風「わかりました!」



行動選択 直下
1.RGシステムを使って一気に倒す
2.ディスチャージ3式で一気に破壊する
3.トリモチで完全に封じる
4.その他

浜風(RGを使うにはまだ早い…)

浜風「トリモチの用意を!完全に相手を封じます!」

瑞鳳『わかった!』

カトル「何をする気なんだ…!」

浜風「照準合わせ、誘導プログラムセット!」

瑞鳳『トリモチ発射!』

瑞鳳は誘導式トリモチランチャーを全ての武装に向けて放つ!


命中判定 直下
20以上で命中

トリモチランチャーがアラスカの主砲に直撃し、使用不可能になった!

カトル「一々… しつこいんだよぉ!」

瑞鳳『今よ!』

浜風「はい!」


トドメ選択 直下
1.ディスチャージ1式
2.ディスチャージ3式

浜風「ディスチャージ3式を使います!」

瑞鳳『了解!バイパス解放、弾頭生成開始!』

浜風「捉えた…!ターゲットロック!」

瑞鳳『装填完了。照準補正開始、反動軽減システム動作確認!』



浜風「ディスチャージ3式!撃ち抜けぇぇぇぇぇぇ!」



撃沈判定 直下
01以上で撃沈

浜風の一撃はアラスカの船体へ降り注ぎ、その船体を完全に破壊した!

カトル「馬鹿な…!僕が…!」

浜風「カトル・ラバーバ・ウィナー、貴方とこの様な形で勝敗を決することになるとは不本意でした…」

瑞鳳『浜風ちゃん…』

浜風「いずれ、もう一度… 貴方とは真剣勝負がしたいです。

でも今は… この戦いに決着をつけましょう。」

瑞鳳『まだ愛宕さんや大鳳は交戦してる… 行きましょう。』



視点選択 直下
1.愛宕&ユキカゼ
2.大鳳

side-大鳳-

天城の雷撃を大鳳のフェネクスは直撃を受ける!

夕張『大鳳さん!いくらフェネクスが堅くてもこのまま受け続けると…!』

大鳳「わかってる…!でも!」

扶桑「どうして… どうして沈まないの…!」

大鳳「いくら攻撃を受けようと、私の意志は止まらない!」

扶桑「何が意志よ…!そんなものを持った所で痛みからは逃げられないのよ!」

大鳳「ええ、私はそれを良く知っています。」

夕張『大鳳さん…』

大鳳「私は両親の顔も覚えてない… そして必ずと言って良い程碌な目に合ってこなかった。」

扶桑「そうよ…!そしてその痛みを理解できるのは私だけ、貴女も一緒に…!」

大鳳「でも他人の痛みをいくら理解出来てもそこから救わなければ意味なんて無い…!」

扶桑「だから私が救うと…!」



大鳳「貴女が一番自分自身の痛みを理解しないで、そんなものに逃避しているだけです!」



扶桑「何を!」

大鳳「薬理強化だか何だか知りませんが強くなったつもりで、現実から目を背けて抗おうともしない!

そんな人間に私は負けない!」

扶桑「よく喋る…!」

夕張『来ます!』

大鳳「夕張ちゃん、力を貸して!」

夕張『任せてください!』


行動選択 直下
1.5インチ砲で攻撃
2.酸素魚雷で攻撃
3.機銃で牽制
4.その他

番外編『初めてのガンプラ』


時雨「ねぇ、春雨の最初のガンプラってどれなの?」

春雨「私の最初のガンプラ、ですか?」

時雨「うん。この部屋、いっぱいガンプラ飾ってあるけどどれが最初のガンプラなのか知りたくてね。」

春雨「私の最初のガンプラはお父さんが持って行っちゃったんですよ、お守り代わりにって。」

時雨「そうなの?」

春雨「まぁ、初めてのガンプラだったからバリも残っちゃったし墨入れしかして無い殆ど素組でしたけど。」

時雨「へぇ… 最初からこんな風に出来てたのかと思ったよ。」

春雨「まぁ、作り始めてからは上達してって今だからこそこんな出来なんですけど。」

時雨「そうなんだ…」

春雨「でも、お父さんは凄かったですよ?私が作った初めてのガンプラを使って少しだけ世界大会で戦ったんですから。」

時雨「え…?」

春雨「と言っても対人戦闘とかじゃなくて競技タイプの試合でしたけどね。」

時雨「で、どんな結果だったの?」

春雨「その試合は勝って、ちゃんと決勝大会まで進みました。まぁ決勝で敗れちゃいましたけど。」

時雨「やっぱり凄いや…」

春雨「あ、でも私が初めて作ったガンプラと同じやつならもう一度作ったのでありますよ?」

時雨「え、どれ?」



春雨が作ったガンプラ ↓2
1.GP01Fb
2.Bザク・ファントム(レイ機)
3.セイバーガンダム

すみません、別スレのミスです


ごめんなさい

やはり同時は間違え易いっす…


大鳳「全機銃をオートでセット。牽制するわよ!」

夕張『照準は?』

大鳳「適当に、でも相手を寄せ付けないようにして!」

夕張『はい!』

大鳳は機銃を乱射し、天城を狙う!


命中判定 直下
15以上で命中

天城に放った機銃は命中するが船体に弾かれる!

扶桑「そんな攻撃で天城は傷つかないわ…!」

大鳳「残念でしたね。私が狙ってるのは…」

夕張『今ですね!』

機銃掃射を省みず天城が接近してくるのを予測した二人は、ある場所へと機銃を乱射する!

扶桑「まさか!」

大鳳「私が狙うのは… その無駄に増設された魚雷発射管!」

そして機銃が装填されていた魚雷に命中し、炸裂する!

扶桑「だ、ダメージコントロール!」

夕張『気を取られ過ぎて正常な判断が出来なくなってる…!』

大鳳「それが強化人間の弱点… いくら能力が上がっていようと弱点さえあれば!」


トドメ選択
1.近距離酸素魚雷
2.航空部隊一斉攻撃

大鳳「今よ、夕張ちゃん!」

夕張『はい!スカイレイダー部隊、急降下!』

遥か上空からスカイレイダーが急降下し、天城の直上に出現する!

扶桑「しまっ…!」

夕張『これで!』

大鳳「さようなら、です!」

そしてスカイレイダー部隊は2000ポンド爆弾を大量投下した!


撃沈判定 直下
10以上で撃沈

その大量の弾頭は天城を消し飛ばすには充分な量で、それが一斉に炸裂した!

扶桑「嘘… だって、私、こんな体になってまで…! 私はステージ4の強化人間なのよ…!」

大鳳「私はもう、昔の自分とは決別しました。大切な人がもう私には居る… 約束してくれた人が居るから…!

だから私はもう二度と逃げない!現実を見て、未来を見つめて、何があろうと私は前へ進みます!」

扶桑「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

夕張『敵艦、完全に沈黙。戦闘続行不可能。』

大鳳「見ればわかるわ。でもまだ皆戦ってる… 残敵を掃討してバトルを終わらせるわ。」

夕張『わかりました。』

大鳳「スカイレイダーの換装、あとベアキャットの補給終了と同時にここを動く。」

夕張『了解です!』


side-愛宕&ユキカゼ-

愛宕「このぉ!」

愛宕はミズーリの砲撃を掻い潜る!

オルガ「はっはぁ!オラオラ、どうしたぁ!」

ユキカゼ「コイツっ…!いい加減に!」

402『2式戦闘機射出開始。愛宕を援護する。』

ユキカゼ「任せました!」

402は筑摩から放った2式水上戦闘機でミズーリを攻撃する!

オルガ「しつけぇんだよ!蝿がよぉ!」

402『私から見たらお前などただの羽虫以下だがな。』

オルガ「なんだとぉ!」

イク『あんまり敵を煽ると滅茶苦茶やってくるから止めとけ、なの。』

402『わかってる。しかし、愛宕とユキカゼの攻撃を凌ぎ続けるとは…』


行動選択 直下
1.RGハウリングを使って一気トドメへ
2.相手の攻撃を回避し続けて増援を待つ
3.離脱し他の艦との合流を図る
4.その他

愛宕「こうなったら一気に沈めるわ!皆、ハウリングの準備を!」

イク『システムの出力安定してるの!』

ユキカゼ「402!」

402『済ませている。いつでもハウリングできる。』

愛宕「行くわよ…!」


愛宕「RGシステム起動!同調開始!」

2隻が蒼く眩い光を纏い、輝き始める!

ユキカゼ「同調確認!RGハウリング、スタート!」

さらにその光が白い光へと変化し、2隻を包み込む!


オルガ「コイツぅ!」

オルガは主砲を2隻を狙って放つが…

ユキカゼ「遅い!」

愛宕「ハウリング状態の私達なら!」

イク『主砲装填完了!』

402『照準補正も完了している。』

愛宕「よし、撃てーッ!」


命中判定 直下
30以上で命中

2隻の放った砲弾がミズーリの船体に直撃し、その船体を悉く破壊していく!

オルガ「てめぇよくも!」

ユキカゼ「今です、402!」

402『本来ならば下駄履き向きじゃないが… 今なら対空砲火もぬるい!』

オルガ「何っ!?」

402の操る瑞雲がミズーリに向かって突撃し、攻撃を行う!

402『その艦橋を潰して動けなくしてやろう。』


命中判定 直下
15以上で命中

瑞雲の攻撃を受けてミズーリの艦橋が吹き飛び、沈黙する!

愛宕「今よ!」

ユキカゼ「はい!」


愛宕「ディスチャージ1式!撃てぇぇぇぇぇぇ!」
ユキカゼ「ディスチャージ1式!シュート!」



撃沈判定 直下
10以上で撃沈

2隻の放ったディスチャージが直撃し、ミズーリの船体は完全に破壊された!

オルガ「糞ッ!俺が…!」

402『敵艦の撃沈を確認。』

愛宕「よし、全速力でイセさんの援護へ回りましょう。狙われる可能性が残ってるもの。」

ユキカゼ「はい!」

イク『RGハウリング解除。通常モードに移行するのね。』


side-イセ-

400『機関復調を確認。』

イセ「PBCの負荷が思った以上に大きかったようね。」

400『しかもアブゾーブで吸収せず船体内部の粒子を一気に放出した影響も大きい。』

イセ「切り札ってのも使い辛い部分もあるわね。」

CAUTION!

イセ「接近警報…!」

400『敵艦接近、距離30。ダンケルク級、損傷してる。』

イセ「吹雪が撃ち漏らした?」

400『いや、殆ど無力化されてる。多分脅威にはならないと思って見逃したみたい。』

イセ「そう… 移動は?」

400『30%の出力でなら。』


行動選択 直下
1.このまま主砲で狙撃する
2.移動して、相手を引き離す
3.相手の動きを伺う
4.その他

イセ「確実に接近する前に仕留めるわ。400、大鳳に暗号通信。

『我、航空戦力の支援求む』。」

400『了解。送信完了。』

イセ「続いて全主砲、装填開始。照準、敵ダンケルク級。」

400『装填完了、補正開始。』

イセ「一撃で…!」

クロトのダンケルクは意に介さずに接近してくる!

クロト「アハハ・・・僕は!・・僕はねぇ・・・!!!」

イセ「何、この嫌な、気分が悪くなるような感覚は…!」

400『イセ、早く撃て!もうすぐ激突する!』

イセ「こんな奴にぃぃぃっ…!」

イセは躊躇せずに主砲のトリガーを引いた。


撃沈判定 直下
20以上で撃沈

放たれた砲弾が炸裂し、ダンケルクの船体を炎上させた。

クロト「ハァ…!」


イセ「何よ、この嫌な感覚… この不愉快な感じは…」

400『イセ、もしかして…』

イセ「私の感情シュミレーターじゃない、私の中にある何かが嫌悪感を示してる…」

400『…私も、この相手は何故か不愉快だった。一体何だ、この連中…』




Bttale END

Winner “Team ENGANO”


『世界大会決勝、優勝者は「チーム・エンガノ」に決まりました!』

ワァァァァァァァァァァ



ヴェル「まさか、キミ達が勝利するとはね…」

フェリーニ「スゲェ… スゲェよ!」

ビス子「やったのね、瑞鳳…!」

グラハム「フッ… だが納得出来る戦いでは無かったようだな…」



夕雲「皆さん!お疲れ様です!」

瑞鳳「…」

イセ「ッ…!」

夕雲「どうかなさった、のですか?」

浜風「見てください、アレを。」

夕雲「ッ…!?」


オルガ「うぁ…」

クロト「あはは…」

扶桑「ぁ…」

シャニ「ぅぅ…」

アウル「かっ…」


夕雲「一体何が…」

大鳳「薬よ…」

夕張「この人達、薬理強化を受けて戦わされていたの…」

夕雲「そんな…!」

吹雪「こんなのって… 酷過ぎるよ…」

愛宕「こんなのに戦って勝ったって、嬉しくなんて無い…」

ドドドドドドド

飛龍「何っ!?」

イク「いきなり地面が… 揺れて…!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

大和「これは… 地震!?」

ナチ「震源は… この真下!?」

アシガラ「さっさと逃げるぞ!」

潮「一体何が…」

夕立「潮、早くするっぽい!」

アタゴ「!? 地下から高エネルギー体が来るわよ!」

ハグロ「一体なんなのよ!?」

ドゴォォォォォォ!


吹雪「これ、プラフスキー粒子!?」

浜風「粒子がどこからか漏れてる!?」

夕雲「どういうことですか!?」

400「粒子が物質化して…!」

402「変異現象が暴走している…」

ユキカゼ「これは…マズイです…」



ビリー「プラフスキー粒子が集まって、フィールド用の水が生成されている!」

グラハム「ビリー、会場の人間を避難させるぞ!」

フェリーニ「手伝うぞ、グラハム・エーカー!」

セルゲイ「この惨状、尋常ではないからな!」

グラハム「協力を感謝する!」


大鳳「嘘でしょ…」

瑞鳳「全員、避難準備して!このままだと私達が水に呑まれる!」

飛龍「この強化人間連中は?」

瑞鳳「イセさん、400ちゃん、402ちゃん、ユキカゼちゃん!」

402「任せろ。」

400「私と402、ユキカゼは一人ずつ。イセは二人を。」

イセ「言われるまでも無いわ。」

ユキカゼ「残りの一人は?」

瑞鳳「私が運ぶ!」



瑞鳳(そしてこれは、私達の最終決戦の始まりに過ぎないことに私は気付いていなかった。)


ルート・アンリミテッド
第25話『最後の勝利者』 終

協力選択 ↓4まで

1.『緋色の艦隊』
2.『蒼き艦隊』
3.『生徒会』

ルート・アンリミテッド
第26話『崩壊の序曲』

side-蒼龍-


蒼龍「やっぱりここに居た…!マーサ・ビスト・カーバイン、アルベルト・ビスト!」

マーサ「チッ… やはり来たわね、元メイジン…!」

大鯨「貴女はもう逃げられません、出口は完全に封鎖しました!」

東方不敗「大人しくするが良い!」

アルベルト「叔母さん…」

マーサ「まだよ…!まだ切り札はこちらにあるわ!」

蒼龍「切り札、ですって…!」

マーサ「そうよ!この地下にある大型結晶体、それを暴走させる装置がまだ残ってるのよ!」

大鯨「なっ!?」

マーサ「大人しくするのは貴方達の…」


「スゥーパァー…」


アルベルト「な、何だ!?」


「チャアアアアアアアーージ!!」


ドゴォォォォォォォ

全員「!?」

大鯨「なんかロケットパンチが飛んできた…」

マーサ「そ、装置が…」

ヒュウガ「往生際が悪いわよ、マーサ・ビスト・カーバイン。悪いけどアンタの思い通りにさせる訳にはいかないわ。」

蒼龍「ひゅ、ヒュウガ!?」

ヒュウガ「あら、イセにでも聞いた?ま、どうでも良いわ。」

マーサ「い、嫌よ… なんで私がこんな…!」

東方不敗「自業自得、じゃな。」

マーサ「まだよ、まだ…!私が破滅する訳には!」

コォォォォォ

蒼龍「何っ!?」

ヒュウガ「まさか、コイツもアリスタを…!」

マーサ「私はまだ破滅したくない!」

コォォォォォォォォォォ

ドゴォォォォォォ

大鯨「な、何!?」

蒼龍「地震!?」

ヒュウガ「アリスタを共鳴させて、暴走させたのね…!」

マーサ「アハハハハハハハハ!形成逆転のようね!」

バラバラバラ…

蒼龍「ヘリ!それで逃げる気ね!」

アルベルト「間に合ってくれたか!」

マーサ「さようなら。」

東方不敗「ええい、追うぞ!」

ヒュウガ「待って、今墜落させたらどんな被害が出るか…!」

大鯨「…洋上、なら大丈夫ね。」

蒼龍「え?」

ピッピッピッ

大鯨「もしもし、出番よ。今から東京湾の方向にヘリが一機向かってる、それを撃ち落として!」

『わかった。完全に撃墜?それとも…』

大鯨「洋上に墜落させるだけにして。一人も死なせないように。」

『了解。』ピッ

東方不敗「大鯨、もしや…」

大鯨「あの子達にもう二度と撃たせたくなかったけど…」

東京湾上空

マーサ「ここまで来ればもう追って来れないわね。」

アルベルト「このままどうするのですか?」

マーサ「そうね… 日本支社で降りて、そのまま何処かに逃亡…」

ドンッ! ドゴォ!

マーサ「な、何!?」

パイロット「テールローターが破壊されました!」

アルベルト「何だと!?」

パイロット「このまま不時着します!」

ドボォォォ


マーサ「一体誰が…」

「どうも。私達の『家族』が散々お世話になったようね。」

「キッチリ落とし前は付けさせて貰いましょうか。」

「生憎と、逃がすほど甘くは無いですよ?」

「大人しく勘弁したほうが身のため、です。」

アルベルト「あ、あぁ… 終わりだ…」

マーサ「そ、そんな…」


朝潮「さて、港まで曳航しましょう。」

野分「それにしても秋月、正確な対空砲撃ね。」

秋月「これでも防空駆逐艦ですから。」

初風「あ、もしもしお母さん?目標ちゃんと抑えたから、今から港まで曳航する。」

大鯨『だ、大丈夫なのよね!?』

初風「ええ。言うとおり、誰も殺しちゃいないわ。」

side-瑞鳳-

お台場・会場外

飛龍「全員、無事?」

夕張「ぜぇぜぇ…」

吹雪「な、なんとか…」

大鳳「脱出は出来てます。」

ユキカゼ「重い…!」

イセ「アンタの方がまだマシでしょ。こちとら二人抱えてるのよ。」

カトル「ううっ…」

瑞鳳「カトル君!」

カトル「あ、あれ僕は… な、何で僕が瑞鳳さんに背負われて…!?」

浜風「何も覚えてないのですか…?」

愛宕「やっぱり操られてたのね…」

カトル「操られてた…?」


カトル「そんな… じゃあ僕は、この人たちの一緒に…」

402「そう言うことになるな。」

カトル「じゃ、じゃあこの人たちも…」

400「5人は操られてた訳じゃない。自ら進んで戦う事を選んでいたのです。」

夕張「そして薬で強化されていた。」

吹雪「でも薬が切れてもう…」

カトル「そんな… 僕は取り返しのつかない事を…」

夕雲「貴方が悪い訳じゃありません。悪いのはたった一人…」

イク「マーサ・ビスト・カーバイン、なのね…!」

大鯨「あ、皆!」

東方不敗「無事だったか!」

瑞鳳「お父さん、お母さん!」

蒼龍「本当なら優勝おめでとう、って言いたい所だけど…」

大鳳「2代目・メイジン!?」

飛龍「蒼龍… ありがと。」

蒼龍「やっぱり私とは違って薬理強化を受けた強化人間だったのね… まさかここまでするなんて…」

吹雪「どう言うこと、ですか?」

402「この強化人間連中はお前と一緒に強化された訳では無いのか。」

蒼龍「ええ。薬理強化された連中が居るのは知ってたけど人数も、どんな強化かも知らなかったもの。」

夕張「待って、何で2代目メイジンがここに…」

蒼龍「私はもうPPSEのメイジンじゃない。今は蒼龍って一人の人間として、大鯨さん達と行動してたの。」

浜風「そうですか。でも、私は納得した訳じゃありません。ZEONでの事、忘れてません。」

蒼龍「確かに私は、あの時非道な事をした。別に許されるなんて思ってない、でも私は瑞鳳ちゃんと飛龍に助けられて目が覚めた…

だから、ごめんなさい。」

浜風「…わかりました。そう言う事情があるのであれば。」

イセ「別にここでアンタを恨んだところで何か生まれる訳じゃない。それより、まずはこの状況をどうにかしないと…」

「中、酷い惨事だったわ。もうじきこの辺りも壊滅的な被害を受けそう。」

ユキカゼ「え?」

イセ「ヒュウガ、何であんたがこんなところに…!」

ヒュウガ「待ちなさいって。少しぶりね… 私の姉、イセ。アンタとユキカゼのせいで硫黄島は大惨事よ。」

402「お前、何かしたのか?」

イセ「船体奪った時に港湾設備全部ぶっ壊して追撃出来ないようにしたのよ。」

400「アンタ達ねぇ…」

ヒュウガ「ま、そうしなければ確実にヒエイとミョウコウが追撃するから正しい選択だろうけど。」

イセ「で、何の用?まさか、愚痴言いにここまで来たの?」

ヒュウガ「んな非合理的なことする訳ないじゃない。私が用があるのはチーム・エンガノのリーダーよ。」

瑞鳳「私?」

ヒュウガ「ええ、でも今は部外者が多過ぎる。その件についてはまた後で。」

飛龍「メンタルモデル・ヒュウガ…」

飛龍(やっぱり私が『あっち』で会ったヒュウガと同じ存在?それとも別?)

イセ「で、酷い惨事ってなんなの?」

ヒュウガ「この会場の中、もうすぐ粒子で生成されたバトルフィールド用の水でいっぱいになるわ。

そしてこのまま暴走が止まらない場合私の計算上…」


ヒュウガ「お台場が10日で全て沈む。」


400「馬鹿な…!」

402「そこまでの事態になってるのか…」

ヒュウガ「ええ。止める手段はただ一つ、粒子を発生させる大本を破壊すれば良い。でも…」

ユキカゼ「でも?」

ヒュウガ「問題が3つある。1、発生する水の量が多いから生身で近づくのが危険すぎる。その2、大本自身が強固なバリアのようなものに守られて近づくことが出来ない。そして3つ目、バトルシステムも暴走して無人艦が大量に周囲を守っていること。」

瑞鳳「確か大規模のバトルシステムが4、中規模10。大規模型には1台約200隻、中規模型は80隻…」

浜風「合計で1600隻もの艦プラが…」

大鳳「待ってください、バトルシステムで動いてるにしろ生身の人間でも普通に艦プラは破壊出来る…」

ヒュウガ「ダメージレベル・S、って言えばわかるかしら?」

夕張「『実際にダメージが発生』…」

ヒュウガ「そう。それが例えおもちゃの攻撃だったとしても人間がダメージを負うようになっている。」

愛宕「そんな…」

ヒュウガ「ともかく今はお台場から脱出する算段を考えた方が良い。」

大鯨「…その前に、一人どうにかしないといけないのが居る。」

お台場・港

初風「ん…?あ、やっと来た。」

瑞鳳「は、初風ちゃん!?」

蒼龍・飛龍「!?」

初風「約1ヶ月ぶりね、瑞鳳『姉さん』。」

瑞鳳「!?」

夕雲「え、瑞鳳さんは一人っ子では…」

大鯨「この子は初風ちゃん、瑞鳳の義理の妹って事になるかな?」

瑞鳳「もしかして…」

大鯨「養子縁組、しちゃった。」

東方不敗「無論ワシは反対しなかったぞ?」

瑞鳳「事態についていけない…」

秋月「お久しぶりです、瑞鳳『姉さん』!」

朝潮「お元気でしたか、瑞鳳『姉さん』!」

野分「はぁ… つくづく厄介な事態に巻き込まれるわね、『姉さん』は。」

瑞鳳「秋月ちゃん、朝潮ちゃん、それに野分ちゃんまで!?」

大鯨「この子達も、瑞鳳の妹よ。」

蒼龍(なんだろう…)

飛龍(見覚えがるのが若干二人…)

大鳳「瑞鳳、いつの間に妹なんて…」

瑞鳳「三日くらい行方不明になった時にね…」

イク「イクのポジションが、消えた…」

吹雪(しかも全員可愛い…)

大鯨「で、例の二人は?」

初風「さっきから命乞いとこっちの買収話しかして来ないわ。あ、ヘリのパイロットは…」

大鯨「解放しても大丈夫よ。」

野分「わかりました。」

瑞鳳「一体誰が…」

秋月「大人しくしてください…!」

朝潮「お、重い…!」

ドサッ

マーサ「!!」

アルベルト「ふごっふごっ…!」

初風「ちょっと煩いから簀巻きにしたけどね。」

蒼龍「マーサ・ビスト・カーバイン、アルベルト・ビスト…!」

野分「散々姉さん達の悪口を言ってきたから本気で殴り飛ばそうかと思ったレベルよ。」

402「もしかして、あそこのヘリで逃亡しようとしたのか。」

秋月「はい、でも私が撃ち落しました。」

400「テールローターだけが綺麗に破壊されている…」

朝潮「秋月なら出来ると思いましたよ。」

ヒュウガ(この4人、『特異点』と同じ反応…)

カトル「この二人が僕を操って、強化人間なんて非道な事をした…!」

東方不敗「一発殴るか?」

大鯨「貴方にはその権利があります。」

カトル「…僕には出来ません。」

東方不敗「そうか… では瑞鳳。」

瑞鳳「正直頭の血管が切れそうなくらい怒りが溜まってるけど… こんな外道、殴る価値も無い…!」

大鯨「ええ。貴女の拳をこんな汚い連中の為に汚す必要も無いわ。」

402「で、コイツらはどうする?」

400「サプレッションSSMにでも詰めてマリアナ海溝に沈める?」

「ネットに悪事を全て晒し上げる、と言うのはどうでしょう。」

瑞鳳「や、大和さん!?」

大和「そんな事をしなくてももう、破滅は決まっていますが。」

マーサ「!?」

ナチ「世界各国のマスコミ各社にデータを送りました。恐らく明日のアナハイムの株価は最悪になるでしょう。」

大和「ありがとう、ナチ。マーサ・ビスト・カーバインが行った全ての悪事、それをマスコミが知ったらどうなるでしょうね?」

マーサ「!!!!」ガタガタ

大和「面白おかしく扱き下ろされ、尾ひれまでついた上に様々な人権団体から抗議と訴訟の嵐。アナハイムの倒産は免れ得ない。」

マーサ「…」

大和「あ、まだ財団のバックアップがあると思ってますか?残念、先程ビスト財団は正式にアナハイムを見捨てることを決定したそうです。不良債権は要らないそうで。」

マーサ「」

夕立(大和に本気を出させちゃったっぽい?)ヒソヒソ

潮(大和さん、かなりやり手だから…)ヒソヒソ

アタゴ(やり手、なんてレベルの話じゃないわよ。)ヒソヒソ

ハグロ(慈悲も容赦も無い、まるで悪魔…)ヒソヒソ

アシガラ(完全にキレた大和なんて久しぶりだ…)ヒソヒソ

大和「マーサ・ビスト・カーバインの身柄、こちらで引き取ってもよろしいでしょうか。」

愛宕「どうする?」

初風「私はどうでも良いわ。」

大鯨「瑞鳳、貴女に全て任せます。」



どうする? 直下
1.引き渡す
2.引き渡さない

瑞鳳「…いえ。マーサ・ビスト・カーバインにはまだこちら側で『落とし前』を付けてません。」

大和「そうですか。」

瑞鳳「でも全ての『落とし前』を付けたら、引き取って貰っても宜しいでしょうか?」

大和「ええ、それでも構いません。では、またそのうち…」



大鳳「で、これからどうするの?」

瑞鳳「一旦宿舎に戻って荷物を回収、その後脱出する。」

イセ「でも、交通機関は麻痺寸前よ?」

大鯨「私とお父さんはこの二人とを連れて鳳翔達と一緒にお台場から出るわ。」

初風「私達はお母さんとは別、海から脱出する。」

野分「陸路が厳しい以上、大人数での移動は邪魔になるから。」

ヒュウガ「私はアンタ達に用事があるから付いて行くわよ。」

蒼龍「私も、このまま脱出なんてアレだから。」

カトル「僕はラシード達と合流します。」

瑞鳳「わかった。私達は… 4人共、良い?」

400「ええ。」

402「私達の船体を使うのだろう?」

ユキカゼ「現状、使用可能な脱出経路ですから。」

イセ「準備は出来てるわ。」

宿舎・瑞鳳の部屋

瑞鳳「それで、私に用とは?」

ヒュウガ「貴女に千早群像メッセージがある。」

瑞鳳「蒼き艦隊のリーダー… それが私に…」

ヒュウガ「ええ。現在私達は第一・第二巡航艦隊と総旗艦艦隊からなる『霧の連合艦隊』及び『緋色の艦隊』と一触即発の状態にある。

そしてそれは貴女達も無関係では居られないわ。総旗艦・ヤマトの目的は…」



ヒュウガ「アドミラリティ・コードの命令実行。」



瑞鳳「海洋封鎖!?でもこの世界は完全に無関係…」

ヒュウガ「私達はこの世界に転移した存在、でも転移した際に使った『次元転移装置』が何らかの理由で作動しなくなってしまった。」

瑞鳳「でも前に400ちゃん達が…」

ヒュウガ「その原因が400達よ。」

瑞鳳「え?」

ヒュウガ「以前3人が脱走を図った際に超重砲を発射する寸前のコンゴウを沈めた。しかしそれが重力子の暴走を招き、その影響から周辺空間に歪みが生じて次元位相が滅茶苦茶になった。

貴女が一度別世界に転移した事は聞いてるけどそれは世界同士も距離が近いから400達は転移できた。でも私達の世界とこの世界は隣り合わない、全く遠い世界。一度次元の扉が閉じてしまった以上もう元に戻る事は出来ない。なら総旗艦は元の世界での命令をこの世界で実行するって考えに至ったって事。」

瑞鳳「そんな… でも『緋色の艦隊』は…」

ヒュウガ「『緋色の艦隊』はそれを否定し、総旗艦を倒そうとしている。でも千早翔像は無理矢理次元の扉を開いて元の世界への帰還するつもり。でもそんな事をすればこの世界が私達の世界と引き合って衝突、最悪多元世界の誕生かお互いの世界が滅ぶかのどちらかしか無い。」

瑞鳳「どっちにしろ最悪じゃないですか…!」

ヒュウガ「そうね。だから貴女たちの手を借りたいの。『霧の連合艦隊』及び『緋色の艦隊』の説得、もしくは殲滅に。」

瑞鳳「拒否した場合は?」

ヒュウガ「そんな事はしたくないけど、実力行使で貴女を人質にしないといけないのよね。」


どうする? 直下
1.『蒼き艦隊』と協力する
2.拒絶する

瑞鳳「…わかりました。でも4人の説得が必要です。」

ヒュウガ「それはわかっているわ。…貴女は本当に霧を従えてるんじゃない、共存しているのね。」

瑞鳳「あの4人にも自由意志はありますから。船や兵器じゃなく、仲間として私達は共に居るんです。」

ヒュウガ「やっぱり変わり者ね。まぁ良いわ。」

瑞鳳「…そろそろ通気口の中に配置した人、出しても良いんじゃないですか?」

「ッ!?」

ヒュウガ「…気付いてたの?」

瑞鳳「知り合いのゲルマン忍者に比べたら遥かに気付きやすいです。それにそう言う鍛え方をしてるので。」

ヒュウガ「本当、色んな意味で普通じゃないわ… 出て来ても良いわよ、静。」

静「…驚きました。私の気配に気付くなんて。」

瑞鳳「殺気を消したつもりでしょうけど少しでも出ていれば気付けます。それに貴女、偵察兵特有の身のこなしですね。」

静「そこまで…」

瑞鳳「今度気配の消し方教えましょうか?」

静「是非。」

イセ「事情は理解した。やることは一つ、戦うわ。」

400「これが私達の招いたことだと言うのなら、自らの手で決着をつけます。」

402「それに私達がこれから生きていく世界で好き勝手させてたまるか。」

ユキカゼ「他の3人には能力が劣る駆逐艦ですが、私も戦います。」

瑞鳳「ありがと… じゃあ他の皆は近くの漁港で…」

浜風「…嫌です。戦います。」

瑞鳳「…えっ?」

飛龍「この世界を滅茶苦茶にしようって連中でしょ?なら戦うわ。」

大鳳「言ったでしょ?私は貴女の味方で居るって。戦うに決まってるじゃない。」

夕雲「私達はメンタルモデルの皆さんみたいに直接艦を操って戦闘は出来ません。しかしソナーや火器管制は出来ます。」

吹雪「微力ながら、尽力させて頂きます!」

イク「イクも戦うのね!」

夕張「この世界がピンチで私達にできることがあるなら、やります!」

愛宕「貴女は一人じゃない。お姉さんが、皆が力を貸すわ。」

瑞鳳「皆… わかった、皆の力を私に貸して!」


ヒュウガ「アンタは行かなくて良いの?」

蒼龍「ええ。私はチームのメンバーじゃない、ただの部外者だもの。」

ヒュウガ「でも力は貸すんでしょ?」

蒼龍「出来るかどうか解らないけど、やれる事はやるつもりよ。」

ヒュウガ「はぁ、人間ってのはこうも解り難い思考ルーチンなのね…」

蒼龍「…私は人間じゃない。人と言う器に在りし日の軍艦の魂を埋め込んだだけの存在。

でも、普通の人間として生きるってのも悪くないわね。」

ヒュウガ「ふぅん… ま、私には関係ないことね。」


イセ「それで『旗艦認証』についてなんだけど…」

400「私達は現在、旗艦不在の状態です。」

402「『旗艦認証』を行えば後々戦闘が発生した際、互いの存在を確認できるようになる。」

ユキカゼ「瑞鳳さん、貴女がこの『艦隊』のリーダー。旗艦を選ぶ権利は貴女にあります。」



旗艦選択 ↓5まで
1.大戦艦イセ
2.潜水艦イ400
3.潜水艦イ402
4.駆逐艦ユキカゼ

瑞鳳「旗艦は… イセさん、お願いしても?」

イセ「任せなさい。これでも私、コンゴウ不在の際の第一巡航艦隊の旗艦代理だったもの。」キィン

402「旗艦をイセと認める。」キィン

400「これで私達は正式にイセの貴下となる。」キィン

ユキカゼ「この『紋章』の下、戦い抜くと誓いましょう。」キィン



イセ「重力子エンジン始動、エンゲージ。」

402『エンゲージ。続いて気密チェック。』

400『艦内気密チェック終了、問題ありません。』

ユキカゼ『強制波動装甲にも異常ありません。』

夕張『イ400、ソナー及びレーダー感度良好。カタログスペックとの差異、ありません。』

イク『イ402も同じなの。こいつ、マジで駿河湾くらいまで索敵できてるのね。』

夕雲『ユキカゼ、異常ありません。』

大鳳「大戦艦イセ、ソナーに異常なし。」

蒼龍『イ400火器管制オールグリーン。』

吹雪『イ402、オールグリーン。この火器管制システム、凄い…』

愛宕『ユキカゼも火器管制クリア。急造だけどバトルシステムと同じだからやれるわ。』

飛龍「イセ、火器管制オンライン。大型だからちょっと複雑だけどやれない事は無いわね。」

イセ「ヒュウガの『SGCS-03 マツシマ』の牽引を完了してる。」

浜風「全ての準備は整いました。指示を。」

瑞鳳「うん…!」



瑞鳳「チーム・エンガノ、全艦に通達!これより進路を硫黄島に向け、最大戦速にて出航!

『蒼き艦隊』と共同戦線を張り、『霧の連合艦隊』及び『緋色の艦隊』の撃破を行います!」


全員「「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」」」



ルート・アンリミテッド
第26話『崩壊の序曲』終

ルート・アンリミテッド
第27話『混迷への出撃』

お台場水没まであと228時間

≪硫黄島近海≫

イセ「あら、もう修復されてるのね。あんだけ滅茶苦茶にしといたのに。」

ヒュウガ「アンタとユキカゼのせいでどんだけ苦労したと思ってんのよ…

これで手持ちのナノマテリアルの半分使い果たしたんだから。」

瑞鳳「それで、『蒼き艦隊』との合流ポイントは硫黄島でしたが… 

『緋色の艦隊』と『霧の連合艦隊』は何処に?」

ヒュウガ「『霧の連合艦隊』は山口にある柱島、『緋色の艦隊』は長崎にある端島に移動してる。」

大鳳「軍艦島… でも何で『霧の連合艦隊』は柱島へ?」

イセ「私達の居た世界ではハシラジマ泊地が存在していた。そこでナノマテリアルの補給を行えてたわ。」

ヒュウガ「連中、次元の扉が閉まる前にハシラジマ泊地にあるナノマテリアルを全て転移させてたみたい。」

飛龍「無茶苦茶やるわね… 敵の戦力は?」

ヒュウガ「連合艦隊の方はメンタルモデル持ちの『超戦艦ナガト』、『大戦艦コンゴウ』を筆頭に18くらいね。

『緋色の艦隊』は『U-2501』貴下の大量のゼーフント、『超戦艦ビスマルク』くらいかしら。」

浜風「『青き艦隊』の戦力は『イ401』『重巡洋艦タカオ』それに『白鯨Ⅲ』… こちらの4隻を含めても7隻、せめて後2隻は必要ですね。」

ヒュウガ「船体を残してる連中は居るけど、戦力にはならないでしょうね。」

飛龍「船体だけを残した連中が居るの?」

ヒュウガ「ええ。『巡洋戦艦レパルス』と『駆逐艦ヴァンパイア』。そして非参加を決めてるのが『派遣艦隊』。

どっちつかず的な感じなのが『生徒会』のヒエイとミョウコウ、そしてズイカク。」

402『ズイカクについては私と400が説得してみよう。』

瑞鳳「任せるね。ヒエイ、ミョウコウの説得は…」

ヒュウガ「どっちもお堅いから無理ね。旗艦のコンゴウの命令に納得出来ないから残ってるだけで流石に戦闘参加は難しそう。」

浜風「戦力に加えられれば強力なのですが…」

ヒュウガ「せめてアシガラかナチが居れば説得出来そうだったけど…」

静「間もなく、硫黄島管制区域に入ります。」

大鳳「八月一日静さん… 気配殺して後ろに立つの止めてください。」

静「すみません、性なもので…」

≪硫黄島・ドッグ≫

瑞鳳「貴方が千早群像ですか?」

群像「はい、蒼き艦隊の指揮官千早群像です。『チーム・エンガノ』、協力に感謝します。」

瑞鳳「『チーム・エンガノ』、リーダーの瑞鳳です。で、こっちが…」

イセ「『チーム・エンガノ』、旗艦『大戦艦イセ』。ヒュウガの姉妹艦よ。」

イオナ「まさかお前が人類に与するとは思わなかったよ、イセ。」

イセ「あら、私はヒュウガの姉妹艦よ?妹が人類に与している以上私も人類に与する可能性もあるのよ、401。」

瑞鳳「イ401のメンタルモデル… やっぱり二人そっくり…」

イオナ「イ400型は元々諜報艦だ。容姿が似ているのもその為だろう。」

瑞鳳「へぇ… まずは硫黄島への上陸許可、ありがとうございます。」

群像「硫黄島にある施設はご自由に使って頂いて構いません。一部立ち入り禁止の区画がありますが…」

瑞鳳「わかりました、そう伝えておきます。」

群像「ではまずは作戦の立案を行いましょう。ブリーフィングルームはこっちです。」

瑞鳳「はい。じゃあ4人と、浜風ちゃんは来て。」

400「わかりました。」

浜風「私も、ですか?」

402「お前は一応作戦参謀兼副官だぞ?」

ユキカゼ「貴女は一度千早群像の戦術を破っています。なので確実に彼より有能かと。」

イセ「浜風はエンガノの指揮官よ。呼ばれるのは当然だし、能力も高い。作戦の要は浜風の戦術になるわ。」

浜風「ではハシラジマ攻略作戦の作戦概要を説明します。

最初に大戦艦イセと駆逐艦ユキカゼ、重巡タカオがハシラジマ泊地に向けて飽和攻撃を敢行。」

イオナ「ほう… しかし攻撃が迎撃される可能性を考慮しているのか?」

浜風「その攻撃は確実に迎撃されるでしょう。しかしその隙に別方向からイ401と白鯨Ⅲ、イ400とイ402がハシラジマ周辺に展開する迎撃艦隊を強襲し殲滅します。その際イ401は『SGCS-01イツクシマ』『SGCS-02ハシダテ』を使用し超重砲で敵艦隊を混乱させてください。」

ヒュウガ「でもそんな事したら射点から姉さまは動けなくなる。」

浜風「はい。そこで白鯨Ⅲがサウンドクラスター魚雷を使用、海中を掻き回してる間にイ400とイ402が確実に1隻づつ撃破して事態をさらに混乱させます。そうすればイ401への目が逸れる。」

タカオ「で、私達は攻撃後どうするの?」

浜風「最大速力でハシラジマへと突入、制圧します。」

群像「何…?」

浜風「ハシラジマには大量のナノマテリアルが存在している。これで補給線を確保出来れば『緋色の艦隊』との戦闘がやりやすくなります。」

瑞鳳「だけど問題が1つ。総旗艦であるヤマトをどう倒すかよ。」

浜風「逆に言えばヤマトさえ倒せば艦隊の動きは止まる、そうですよね?」

ヒュウガ「え、ええ… でもこの戦力でヤマトを倒すのは難しい…」

浜風「ユニオンコアを破壊すれば良いのでしょう?

方法はあります、でもこれは本当に最後の切り札… なので基本はヤマト以外を殲滅し、ヤマトを降伏させます。」

402「撃破では無く降伏させる、か。全く、無茶を言う。」

浜風「この作戦自体が無茶の塊ですよ?今更何を…」

400「しかし無茶をやりとげるのが我々チームです。」

ユキカゼ「なら、仕方ありませんか。」

イセ「ま、これで納得出来るのも私達だからだけどね。」

浜風「硫黄島出発時刻は今から126時間後。各自備えてください。」

×浜風「硫黄島出発時刻は今から126時間後。各自備えてください。」
○浜風「硫黄島出発時刻は今から16時間後。各自備えてください。」


瑞鳳「ブリーフィングも終わったし、何かしようかしら…」

瑞鳳(確か施設は何を使っても良いって言ってたし…)


行動選択 直下
1.蒼き艦隊との交流
2.ズイカク及びヒエイ・ミョウコウの説得
3.チームで食事
4.その他

大鳳「…なんか久しぶりね瑞鳳の料理食べるの。」

飛龍「大会が長かったから仕方無いわね。でも食料なんてよくあったね。」

瑞鳳「一応移動する前に大量に食料は買っておいたので。」

イセ「お陰で冷蔵庫室作る羽目になったわ…」

ヒュウガ「あら、言ってくれれば合成食料くらい渡したのに。」

蒼龍「…私が言うのもアレだけどさ、なんか混じってない?」

吹雪「さり気なく居た…」

ヒュウガ「食料に関するデータが欲しくてね。頼んだのよ。」

夕張「合成食料があるじゃないですか…」

ヒュウガ「合成食料をより本物に近づける為よ。あれ適当にソレっぽく合成しただけだし。」

イク「この料理が牛肉を使ったサイコロステーキだとしたら、合成食料はスーパーのサイコロステーキ的な感じなの?」

ヒュウガ「ま、そんな感じかしら。」

愛宕「あれ、ちょっと脂多くて胃がやられそうなのよね…」

夕雲「そうなのですか?」

400「その分値段は牛肉買うより遥かに安いけど。」

402「ま、安いだけで味はお察しだがな。」

ユキカゼ「夕雲は食べたことないのですか?」

夕雲「はい、実家の事情で殆どその様なものは…」

大鳳「流石老舗旅館の娘…」

飛龍「育ちが違うわね。」

蒼龍「へぇ… でもそろそろ食べないと冷めちゃうよ?」

瑞鳳「じゃあ全員…」


全員「頂きます」

蒼龍「あ、おいし…」

飛龍「でしょ?」

ヒュウガ「へぇ… 成る程ね… レシピとかってある?」

瑞鳳「一応…」

イセ「でもこの子の料理スピードは尋常じゃないから参考にならないかもね。」

400「20日ぶりの瑞鳳さんの食事… おいしい…」

402「宿舎の食事はどうも口に合わん。」

ユキカゼ「あれは正直海外選手向けの味付けでしたから…」

夕雲「和食も完全なモドキでしたからね。」

大鳳「夕雲ちゃんが酷評するなんて珍しい。」

夕雲「これでも和食に関しては舌が肥えてますから。」

夕張「確かにあの煮物とか瑞鳳さんやイクちゃん、それに夕雲ちゃんが作った方が遥かに美味しいのね。」

吹雪「確かに肉じゃがにピーマン入ってたのは正直ね…」

浜風「日本人としてアレは絶対に認められないです。」

イク「イクはハーフだけど、アレは絶対ダメなのね。」

愛宕「…ん?イクちゃん、ハーフなの?」

イク「中東系のハーフなのね。」

吹雪「…今始めて知った。」

イク「言って無かったのね?」

400「初耳。」

ユキカゼ「はい、聞いてません。」

402「…瑞鳳、お代わりあるか?」

飛龍「あ、私も。」

蒼龍「ごめんなさい、私も…」

瑞鳳「わかりました。今取ってきます。」


行動選択 直下
1.蒼き艦隊との交流
2.ズイカク及びヒエイ・ミョウコウの説得
4.その他

イオナ「まさかお前達が人間に与するとはな。」

402「イセも言っていただろう。お前が人間に与した以上、私達も与する可能性があった。」

400「そしてそれが彼女だっただけ。あんたと違うのは命令では無く私達自身の意志で共に居ると決めたこと。」

イオナ「それは皮肉か?」

402「ああ。千早群像に従うだけのお前、そして自分の意志で瑞鳳と生きると決めた私達。」

400「『兵器』としてはあんたは正しい。だけど『人間』としては間違えている。」

イオナ「私達は『兵器』だ。『人間』の真似事をしているだけの存在に過ぎない… 

そこまで変わるとはお前達にバグでも生じたか?」

400「確かに壊れているかも知れない。だけど壊れた『兵器』には『人間』になる可能性が与えられる。」

402「それは偽りかもしれない。だけどアイツと行動をする内に私達の中に何かが生まれた…

そして私達は『兵器』ではなく一人の『人間』として存在することを望み、アイツはそれを受け入れた。それだけだ。」

イオナ「お前達は…」

400「知恵の実を食べたアダムとイヴは楽園を追放された。だから私達は次の楽園を自分の足で目指す…」

402「命令を忠実にこなすだけの『人形』、それも悪くは無かったかもしれない。だが400の言う様に私達はその知恵の実の甘美な味を知ってしまった。」

イオナ「やはり壊れているな。」

402「どうとでも言え。私はもうあのクソッたれな奴隷生活に戻るつもりは無い。」

400「今考えればあんな上司に従って行動してた自分達が恥ずかしく思えてくる。」

イオナ「…ボロクソだな。」

402「自業自得とは言え、暴走したコンゴウを嗾けられればそうもなる。」

400「明らかにアレは異常だった。通常であればあそこまで暴走する理由は存在しない。」

イオナ「同じ頃、ハグロと一緒に脱走を図ったアタゴからデータを貰っていたがアレは異質過ぎる。

今後の戦闘であの状態で出てくる可能性も否定は出来ん。」

402「旗艦装備… 『時空展開デバイス』を使う可能性も否定は出来ない。」

イオナ「いや、それは無い。コンゴウ艦隊の連中は殆ど…」

400「戦闘中に沈んだ艦艇、それを再構成して使用する可能性もある。コンゴウを先に叩く方が先決だと思う。」

イオナ「それは私に狙撃しろ、と言うのか?」

402「ああ。そして、失敗した場合は… 容赦せず他の艦艇のユニオンコアを破壊しろ。」

400「それ以外に方法は無い。あんたが千早群像を守る、と言うのなら躊躇しないように。」

イオナ「…わかっている。お前達こそ躊躇するなよ?」

402「迷いは無い。私はアイツの為なら、アイツと生きる未来の為なら喜んで引き金を引いてやる。」

400「例えそれが姉妹艦であるあんたが相手でも躊躇はしない… もうこの世界で生きる選択をしているから。」

イオナ「やはり変わったな…」

瑞鳳「あの3人、何の話をしてるんだろ…」

僧「姉妹艦同士、積もる話でもあるのでしょう。」

いおり「それにしても… 瑞鳳ちゃんみたいな可愛い子が霧を4隻も率いてるなんて驚きだよ。」

瑞鳳「率いてるって訳じゃないんですけど… それに私はお飾りみたいなもので実質指揮してるのは浜風ちゃんなので…」

杏平「ああ、あの銀髪の子か。あれで一回群像倒してるんだって言うから驚きだよな。」

夕張「浜風ちゃんには何度もピンチを助けてもらいましたから…」

いおり「瑞鳳ちゃんと同い年くらいなんでしょ?」

瑞鳳「…4歳年下です。」

いおり「…え?」

大鳳「私達、これでも18です…」

静「はい、確かその筈ですよ。」

杏平「おいおい… 俺達とタメなのかよ…」

夕張「私は17ですけど…」

吹雪「浜風ちゃん、私と同い年なのに凄いよね…」

僧「今は艦長と作戦を練っているところでしたね。」

大鳳「霧との交戦経験が無いからどんな風に戦えば良いか聞いているそうです。」

いおり「努力家だねぇ… そう言えば皆も得意な事はあるんでしょ?」

瑞鳳「はい。大鳳は航空指揮、夕張ちゃんは友軍支援、吹雪ちゃんは誘導兵器運用…」

杏平「誘導兵器?俺と同じで火器管制か。」

吹雪「得意って程じゃ…」

夕張「400ちゃんの操るアクティブデコイに通常弾頭一発も外さずに命中させたじゃない。」

吹雪「あ、あれはまだ手を抜いてくれてたんだと…」

いおり「で、肝心の瑞鳳ちゃんは?」

大鳳「リアルファイト。」

僧「…え?」

瑞鳳「ちょ、大鳳!」

大鳳「だって得意じゃない。箱根でヤクザを壊滅させて、元グリーンベレーのSPを全滅させて、マフィアを破滅させて…」

杏平「おいおい… 冗談、だよな…?」

吹雪「冗談で済めばどれ程良いことか…」

杏平「マジかよ…」

夕張「流派東方不敗でしたっけ… それ以外にどんな奴やってたんです?」

瑞鳳「えと、中国拳法に古武術、システマにジークンドー、合気道と柔術。あと我流だとトンファー、弓、クレー射撃、居合い…

私何やってたかなぁ…」

静「凄い…!」

夕張「なんて言うか、想像以上です…」

いおり「メンタルモデルとか倒せるんじゃない…?」

瑞鳳「あ、あはははは… もう既に超戦艦級に素手で勝ちました…」

全員「」

タカオ「私に会った事がある?全国大会のときの話じゃないの?」

飛龍「それよりもっと前、大体1年と7ヶ月前くらい…」

タカオ「その時なんて私メンタルモデルすら構成してないわよ。」

蒼龍「やっぱ『別のタカオ』かぁ…」

タカオ「私しか同一個体は存在しないわよ。」

飛龍「そうじゃなくて、『別世界のタカオ』って事よ。」

タカオ「もう一つ霧が居る世界が存在する?バカバカしい…」

蒼龍「実際そうなんだから仕方無いじゃない?」

タカオ「平行世界って事ね… それは存在を観測できるものじゃないから、どちらにしろ解らないわね。」


ユキカゼ「で、結果はどうでした?」

ヒュウガ「ええ、バッチリ総旗艦とのリンクは切断されてるわ。」

愛宕「これで不安要素が無くなったわね、ユキカゼちゃん。」

ヒュウガ「私としては誰ともリンクしてないユキカゼがどうしてメンタルモデルを維持出来ているか不思議ね。」

ユキカゼ「あの時、私のメンタルモデルは崩壊しかけた… ヒュウガ、あの光を観測していたのでしょう?」

ヒュウガ「ええ。でもあれは何だかは結局私でもわからなかった。

ユキカゼと蒼龍… あんた達だけがサンプルなのよね。蒼龍は『ナイトロ』から解放されユキカゼは演算処理能力がイオナ姉さまクラスにまで変化した。人間的感覚ではどうだったの?」

愛宕「…暖かかった、ただそれしか言えないわ。」

ヒュウガ「偉く抽象的ね… ま、良いわ。こっちでも研究はしておくから何かあったら報告なさい。」

ユキカゼ「頼みます、ヒュウガ。」


駒城「では我々がここの段階でサウンドクラスター魚雷で海中を掻き乱してる間に…」

浜風「イ400とイ402が連携により相手を撃破する、と言う作戦を取ります。」

群像「話は纏まったようですね… では各自出航準備にはいりましょう。」

浜風「残り12時間… こちらの出航準備は出来ています。」

駒城「こちらも、準備は完了しています。」

群像「では後は待機するだけですね。」



行動選択 直下
1.ズイカク及びヒエイ・ミョウコウの説得
2.その他
3.ストーリー進行

402「ズイカク、単刀直入に言うぞ… 協力してくれ。」

ズイカク「断る。私を置いて脱走した癖に何を今更言うか。」

400「あんた、はぶられた事まだ気にしてたんだ…」

ズイカク「ああ!400までも私を置いていって!肩身狭かったんだからな!」

402「そう言っておきながら水族館、など作っているだろう。」

ズイカク「…うるさい!」

400「逆切れしたよ…」

ズイカク「もう話しかけるな、私は拳法の練習で忙しいんだ!」

402「拳法… そうだ…!ズイカク、人間が使う本物の拳法を学びたくは無いか?」

ズイカク「なん…だと…?」

400「まさか…」

402「ああ、そのまさかだ。」


瑞鳳「で、私の出番?」

402「ああ、お前が勝てば協力してくれるそうだ。」

ズイカク「何だ、その格好は?」

瑞鳳「これが私の胴着、武術をやる為の衣装。」

ズイカク「ほう… 本気、と言う訳か…」

400「最初に膝をついた方が負けです。」

402「3…2…1… スタート。」


勝敗判定

瑞鳳 直下+今までの数値(215)
ズイカク ↓2×3

瑞鳳「…」

ズイカク「…」

400「互いに動かない…」

瑞鳳「…!」バッ

ズイカク「ッ!?」

402「震脚!?早すぎる…!」

瑞鳳「たぁっ!」ドガッ

ズイカク「がはっ!?」ズザァァァァァァ

ドゴォォォォォ

400「肘撃の一撃で壁まで吹っ飛んだ上にめり込んだ…」

ズイカク「おま、え…にん、げん…か…?」ドサッ

402「勝負あり。勝者、瑞鳳。」

瑞鳳「ふぅ… フィールド使われる前に終わってよかった。」

ズイカク「」チーン

400「勝てるだろう、とは思ってたけど…」

402「一撃で倒すとは想定外過ぎる…」



海域強襲制圧艦・ズイカク が 仲間に 加わった!

テッテレレー

イセ「ヒエイにミョウコウ、何故貴女達は総旗艦に従わなかったの?」

ヒエイ「イセか… コンゴウ様が暴走した原因は総旗艦だ。それにアドミラリティコードの命令を実行するにしてもこの世界で実行するのは間違えてる、と思ってな。」

ミョウコウ「それが正しい事かどうかはわからいけどな。だが現に上位命令に背いている以上霧として間違えてるのは確かだ。」

イセ「いえ、ここには居ないけどレパルスとヴァンパイアはアドミラリティコードの命令を遂行する為にプリンス・オブ・ウェールズの命令に背いた事例がある。

アドミラリティコードも無く上位命令を与える者も居ない今、何に従うべきだと思う?」

ヒエイ「従うべきモノ、だと?」

イセ「答えは簡単、己自身よ。私達は良くも悪くもメンタルモデルを持ち、自分で思考する事が出来る。」

ミョウコウ「つまり、自分で決めろと?」

イセ「ええ。私達はもうすぐ総旗艦、そして千早翔像を討つ為に出撃する。この世界を守る為にね。」

ヒエイ「それはお前が導きだした結果か?」

イセ「ええ。この世界に一人の人間として紛れ込んで生活して、気が付いたら守りたいって思うモノが出来た。

だから私はその為に戦う。そして私は貴女たちにその為の力を貸して欲しい、と思っている。」

ヒエイ「つまりお前は、私達に霧を裏切り総旗艦と戦えと言うのか…!」

イセ「裏切る訳じゃない。今の総旗艦ヤマトは、事態を混乱させて最上位命令遂行の妨げとなる存在。間違いは正さなければならない。」

ミョウコウ「最上位命令の為に、妨げとなる存在を排除する必要があると言いたいのか?」

イセ「そう言うこと。流石ね、副生徒会長。」

ヒエイ「生徒会、ね。霧の秩序を正す為に自治する組織だと言うのに…」

イセ「だからアンタが正しなさい、生徒会長。今の間違った方向へ向かっている霧を、総旗艦を。」

ヒエイ「何…?」

イセ「あ、そうそう。ウチの連中、学生が多いから詳しく知りたかったら聞いてみなさいな。」

ミョウコウ「聞く?何を?」

イセ「決まってるじゃない、生徒会についてよ。」

ヒエイ「何だと…?」

イセ「因みに言えば400と402、ユキカゼも今は身分を偽って学生してるから詳しいかもね。」

ヒエイ「!!」ガタッ

瑞鳳「で、気が付いたら…」

浜風(霧の生徒会服・書記)「…」

吹雪(霧の生徒会服・会計)「…」

イク(霧の生徒会服・風紀)「…」

夕雲(霧の生徒会服・渉外)「…」

夕張(霧の生徒会服・副会長)「…」

400(霧の生徒会服・役員)「…」

402(霧の生徒会服・役員)「…」

ユキカゼ(霧の生徒会服・役員)「…」

大鳳「こうなってた、と…」

イセ「ごめんなさい… 私の監視不足よ…」

飛龍「はっちゃけ過ぎじゃない?」

蒼龍「はっちゃけ過ぎよ…」

ヒエイ「イセ、協力するわ。霧の秩序を乱す者、総旗艦を討ちましょう。」

イセ「そ、そう…」

ミョウコウ「何と言うか… すまない…」



大戦艦・ヒエイ、重巡洋艦・ミョウコウ が 加わった!

テッテレー

すみませんが今週はテストがあるので更新出来ないかもしれません


そしてそろそろ瑞鳳編が終了しそうなので新主人公候補と設定を纏めておきました。

戦艦枠
山城(ルート『イグジスト』)
『扶桑』の生き別れの妹。元々は食堂を細々と営んでいたが客が寄り付かなかった為廃業し、艦プラバトル選手権世界大会決勝に出場していた扶桑を探すため閉めていた実家『模型店・スリガオ』を再び開業し戦いへと身を投じる。能力は高いが、ネガティブな性格故に実力を発揮出来ない事も多いが決して折れない強さを持つ。

戦艦枠2(空母が粗方出てしまったので枠変更)
榛名(ルート『ブレイヴ』)
艦プラを造るのが好きだったが、バトルを嫌い実家を家出し乳製品の店で生活の為アルバイトをして生活していた。しかし突然の両親の訃報により実家へ戻り、『模型店ヘンダーソン』を継ぐことになる。
戦う事を誰よりも嫌っていたが、自分の居場所と家族の居た思い出の場所を守るために戦う決意をする。製作技術は高く、少し臆病だが強い意志を持つ。

重巡枠
青葉(ルート『ゲイザー』)
高校生で一人暮らしをしている。艦プラとは無縁な人生を歩んでいたが偶然手に入れた世界選手権のチケットで瑞鳳達の戦いを観戦し、艦プラバトルに触れるようになる。あまり自身から目立つタイプでは無く常に『傍観者』であった自分を変えるために戦う事を選んだ。初心者ではあるが能力は高く、内に秘めた情熱を持っている。

軽巡枠
阿武隈(ルート『イグナイト』)
中学生。艦プラバトル選手権に出ることを夢見ている少女だが自分に自信が持てずに躊躇してしまう癖がある。製作技術には目を見張るものがあるがそれを発揮出来ないでいた。しかし自分が自分らしくある為、一歩踏み出す事を選んだ。能力自体は低くなく、発揮できずに居るだけで一度覚悟を決めれば強い力を発揮する。

駆逐枠
初霜(ルート『セイヴァー』)
中学生。両親が『おもちゃ屋・みさき』を営んでいたが他界してしまった。艦プラバトルで誰かを笑顔にする、と言う両親の意志を継いで彼女は自らの持てる全てを賭して戦いへと赴く。製作能力こそ高いが、戦闘能力が低くバトルでは負け続けている。しかし自分が負けても誰かが笑顔になればそれで良いとも考えているが、誰かから笑顔を奪う人に対しては激昂するなど強い想いがある。


一応候補としてはこんな感じで、『野分』『初風』『朝潮』『秋月』も主役級キャラとしていきたいと思います。

意見や希望のある方はよろしくお願いします。

取りあえず話も考えてみました。


雲龍(ルート『アクロス』)
艦プラバトルを野蛮と嫌っていた大学生。しかし自分から艦プラバトルに情熱を注ぐ人々に触れて、初めて艦プラを動かす。そして自ら戦う運命へと身を投じて行く…
性格はドライだが熱い想いを秘めており、一度決めたら何が何でも貫き通す強さを持つ。


しおい(ルート『デザイア』)
艦プラバトルと無縁どころか存在すら知らなかった中学生。しかしバトルに触れる事で自分から艦プラバトルを始める事を決めた。そして戦いながらその才能を開花させていく。
艦プラバトルの存在すら知らなかったが天才肌で、バトルになればその才能を遺憾なく発揮する。


今回の主人公候補は『山城』『榛名』『雲龍』『青葉』『阿武隈』『初霜』『しおい』とさせて頂きます。
現時点で『山城』『榛名』『初霜』が模型店型、『雲龍』『青葉』『阿武隈』『しおい』が非模型店型となっています。

今日も更新できません…


先に、もう主人公候補が揃っているので多数決で次期主人公を決定したいと思います。


1.山城(ルート・イグジスト)
2.榛名(ルート・ブレイヴ)
3.青葉(ルート・ゲイザー)
4.阿武隈(ルート・イグナイト)
5.初霜(ルート・セイヴァー)
6.しおい(ルート・デザイア)
7.雲龍(ルート・アクロス)


↓12まで多数決で決定しますので宜しくお願いします。

お台場水没まで220時間


浜風「『連合艦隊』と『緋色の艦隊』からの会談要請、ですか?」

ヒュウガ「ええ。艦長、そしてアンタ達のリーダーを会談に出せって打電が入ったわ。」

群像「どう言う事だ…?」

浜風「和平交渉…?それともこちらの指揮者を人質にして脅すつもりか…」

402「真逆の事も出来るがな。」

群像「何?」

402「逆にこちら側で千早翔像を確保してしまえば『緋色の艦隊』の動きを止められる。『連合艦隊』については不可能かもしれんがやってみる価値くらいはあるぞ?」

ヒュウガ「あら、アンタらしからぬ提案ね。」

402「私は人間社会で学習している。可能かどうかは知らんがプランとして提示しただけだ。」

群像「だがどうやって…」

402「ウチには超戦艦と素手で渡り合えるリアルファイト要員が居る事を忘れたか?」

ヒュウガ「んな人間居る訳無い…」

浜風「…少なくともイセさんを素手で圧倒する人は居ますね。」

群像「え…?」

402「しかもそれが、ウチのリーダーときてる。丁度良いのではないか?」


どうする? 直下
1.受諾する
2.受諾しない

浜風「わかりました。チーム・エンガノは提案を受諾、会談の用意を行います。」

群像「…では蒼き艦隊もそれに従って会談の用意を行う。」

ヒュウガ「了解。返事はこちらでやっておくわ。」



瑞鳳「それで、私は会談をして決裂したら暴れろって事ね?」

浜風「ええ。会談場所は『枕崎漁港』、そこで千早翔像とヤマトと会談を行います。」

402「そこで、だ。こちらから何人かメンバーを連れて行け。」

瑞鳳「どう言うこと?」

浜風「相手は敵のリーダー的存在。それを言葉や行動で掻き乱してこちらのペースへ持ち込みます。」

402「組み合わせはこの中から選べ。」


どれにする? 直下
1.イセ&飛龍(戦闘要員)
2.浜風&402(トリッキー組)
3.400&夕張(常識枠)
4.愛宕&ユキカゼ(姉妹?)

瑞鳳「二人共、お願いできる?」

浜風「任せてください。」

402「やってみせよう。」



浜風『全艦隊に通達。これより私達は鹿児島へ向かい、敵艦隊の指揮官との会談を試みます。

以降、一時的に旗艦をイ402に変更。鹿児島への上陸はこちらで選定したメンバーで行います。イセ、イ400、ユキカゼ、ズイカク、ヒエイ、ミョウコウは10キロ沖でタカオ、白鯨Ⅲと共に潜行待機を。』


瑞鳳「いよいよね…」

402「ああ。」

浜風「吹雪、火器管制システムを起動。1番2番に音響魚雷、3番4番にアクティブデコイ、5番から8番に通常弾頭を。」

吹雪「了解。侵蝕魚雷の消耗は最低限にしないと…」

浜風「いざとなったら漁港に向かって攻撃を。その際の着弾位置は…」

吹雪「わかってる。漁港に被害を出さないように水中で炸裂させるようにセット。」

浜風「はい。イク、警戒を厳に。相手の艦隊にも潜水艦は存在している、だから最大限に警戒を。」

イク「わかってるのね。でも索敵システムはこっちのが遥かに上なのね。」

402「これで対談の準備は出来た訳だ。最悪、そのまま戦闘にも発展しかねないがな。」

浜風「わかっています… でも、私達にはまだやるべき事が残っている。」

瑞鳳「お台場… 粒子の暴走を止めなきゃいけない。」

402「まったく、奇妙な世界だ。私達が存在を許され、こんな異常事態が多発する。」

浜風「さしずめ『混沌世界』、とでも言いましょうか。でも私達にはこの混迷する事態を打開しなければなりません。」

瑞鳳「そうだね… その為に私達は今ここに居るんだから。」

浜風「はい。 では瑞鳳さん、抜錨の合図を。」


瑞鳳『全艦隊抜錨!この混迷する事態に対して私達が出来ること、成すべきことを成します!

各自、それぞれの全力を以って奮闘してください!私達の生きるこの世界を守る為に!』

お台場水没まで214時間

『枕崎漁港』


瑞鳳「着いたわね…」

402「ああ。どうした、浜風?」

浜風「…」

402「さっきから海ばかり見ているが。」

浜風「…私の中にある何かが、訴えている… 何か、嫌な感じが…」

瑞鳳「大丈夫なの?」

浜風「はい… 沖縄に居る家族の為にも…!」

ヒュウガ「その為にも、ここで何とか千早翔像と総旗艦を抑えないといけないわ。」

群像「…」

イオナ「どうした、群像?」

群像「いや、何でもない…」

瑞鳳(確か千早翔像はこの人の父親、そして超戦艦ヤマトのメンタルモデルは死んだ幼馴染の容姿にそっくり…

それと戦う事になるなんて、残酷過ぎる…)



「来ましたね。」



402「総旗艦…!」

ヤマト「久しぶりですね、402。」

瑞鳳「超戦艦ヤマト…」

ヤマト「やはり来ましたか、『イレギュラー』。」

浜風「『イレギュラー』?」

ヤマト「ええ。『特異点』を従え、メンタルモデルすらも恭順させる… 異常な事態の中心となる存在。」

瑞鳳「『特異点』… 飛龍さん…」

ヤマト「そして貴女も『イレギュラー』の一人なのよ?『浜風』。」

浜風「何故私の名前を…!」

ヤマト「この『枕崎漁港』の先に何があると思う?」

群像「沖縄か…?」

ヤマト「正解、と言いたいけどハズレ。この先にあるのは『坊ノ岬沖』… そう、私のモデルが沈んだ場所がある。」

ヒュウガ「で、それとこの子とは何の関係があると言いたいの?」

イオナ「それについて最も知っているのは…」

浜風「うっ…」ズキッ

瑞鳳「浜風ちゃん!?」

浜風「頭が… 割れるっ…」

402「しっかりしろ、浜風!」

群像「超戦艦ヤマト!一体この子に何をした!」

ヤマト「何もしていないわ。この子の『魂』が拒否反応をおこしているだけ。」

ヒュウガ「『魂』?」

ヤマト「そう… 彼女の『魂』が坊ノ岬沖にある『残骸』と共鳴して、拒否反応を起こしてる。」

イオナ「『残骸』?」

ヤマト「ええ。1945年に発生した『坊ノ岬沖海戦』、そこで沈んだ『ある駆逐艦』の残骸。」

浜風「…『浜風』!」フラッ

瑞鳳「浜風ちゃん!大丈夫なの?」

浜風「はい、そして『思い出した』… 私は以前、この先に『居た』…」

402「どう言うことだ?」


浜風「『陽炎型駆逐艦13番艦・浜風』… これが私の… 『前の私』…」


402「どう言うことだ…?」

ヤマト「輪廻転生、人間の言葉にあるでしょう。」

瑞鳳「この子が『駆逐艦浜風』、その生まれ変わりだと言いたいの…?」

ヤマト「ええ。事実そうなのだから。」

イオナ「だとしたら、何故それを知っている。」

ヤマト「そこまで教える義理は無いわ。それにもう時間切れみたいね。」

群像「時間切れ?」


「我々が最後、と言う訳か。」


瑞鳳「千早翔像、それに超戦艦ムサシ…!」

ムサシ「お久しぶり、と言いましょうか『イレギュラー』。」

ヤマト「あら、面識があるのね。」

翔像「ああ。そしてこちらのビスマルクが損害を受けた。」

瑞鳳「人を勝手に襲撃しておいて…!」

402「瑞鳳、ここは抑えろ。浜風、立てるか?」

浜風「はい、何とか…」

ヤマト「では始めましょうか… 我々としても無用な争いを発生させたくないから。」

翔像「17年前、元の世界で『大海戦』を引き起こしておいてソレか。そしてこの世界で海洋封鎖を行えば確実にこの世界でも『大海戦』が発生するだろう。

それこそ、そちら側の言う『無用な争い』が発生するのでは無いか?」

ヤマト「そちら側の意見は尤もね。でも我々にはやるべき使命がある。」

瑞鳳「そんなの、身勝手過ぎる!ここには、この世界には約70億の人間が存在している!

海洋封鎖を引き起こしたらどれ程の人間が死に至ると思ってるんですか!」

ヤマト「それは我々の関知する事では無いわ。我々は使命に従うだけ。」

浜風「なら元居た世界だけでやれば良い、それだけの話でしょう。

それにアドミラリティ・コードとやらはこの世界には存在していない、ならこの世界で海洋封鎖を行う必要も理由もありません。」

ヤマト「ではそこの402に文句を言ったらどうかしら? 我々が元の世界に帰還する事を不可能にした元凶なのだから。」

402「…コンゴウを暴走するように仕向けておいて責任転嫁か。無論私の責任もある、だからこうして私は今ここに居る。

それに総旗艦、貴女はアドミラリティ・コードのヒントがこの世界にあると仰った。それは本当にあるのですか?」

ヤマト「ええ。その鍵に近いものがね。」

群像「何…?」

ヤマト「だけどそれはヒントのヒントでしか無かった。でもこの世界には面白いものが沢山あるわ。」

瑞鳳「面白いもの…?」

ヤマト「そう… 例えば貴女の所持している『アリスタ』とかね。」

瑞鳳「ッ…!」

ヤマト「それは唯の石では無い。我々にとっても興味の対象であり、それがあればアドミラリティ・コードに近付く事が出来る。」

翔像「…しかし使い方を誤れば大惨事へと繋がる。」

ヤマト「そう。現在のお台場の様にね。

そして千早翔像、貴方は『アリスタ』を手に入れて元の世界への帰還を試みようとしている。」

ヒュウガ「だけどそんな事をすればこの世界と元の世界は衝突して滅ぶか融合する、どちらにしろ大惨事にしかならない。」

翔像「それが?」

瑞鳳「それが、って…」

翔像「それだけの事をしてでも我々は元の世界に戻る必要がある。」

浜風「どちらも意見が身勝手すぎる… どちらの意見もこの世界の人間の事なんて何も考えてない…!」

ヤマト「では、そちらの意見も言ってみたら?この世界に存在するものの言葉としてね。」



浜風の言葉(自由安価) 直下

浜風「誰も… 誰も人の未来を奪う事は出来ない!」

翔像「何…?」

浜風「人の未来を奪う権利は誰も持っていない、それは人間であっても霧であっても違わない!」

ムサシ「それが貴女の言葉、ね?」

浜風「そうです。青臭い理想論でしか無い、でも私の本心です。」

ヤマト「でも貴女の隣に居る402も、既に何十、何百もの命を奪っている。それは402を否定しているのと変わらないわ。」

402「…」

浜風「ええ。否定しました、『前の402』を。」

402「何…?」

浜風「今の402は自分の意思でここに居て私と、私達と共に在ると決めた。そして人と触れ合って、その命の重さを充分に理解している…

今の402は私の友人でライバルで、そして仲間です。402に問います、ここで貴女はこの近隣に居る誰かの命を奪う事は出来ますか?」

402「…出来ない。私はもう、人間として生きると決めたから。」

浜風「402はもう命を奪う事を拒んだ。だから否定します、今の402では無く過去の402を。

そして否定します、今の貴女方を!命を奪う事は絶対に間違いです!」

瑞鳳「浜風ちゃん…」

浜風「もう402は自分の『意思』がある。そして間違いは後からでも正す事は出来る… 

奪ってしまった命は戻らないけど、償う方法を模索して償う事も出来るのですから。」

翔像「…『イレギュラー』、キミの意見を聞きたい。」

瑞鳳「私…?」

ムサシ「お父様…」

翔像「キミは霧と共に生きる事を望んだのだろう? キミはこの世界に生きる者として、霧と共に生きる者として…

キミの意見を聞かせて欲しい。」


瑞鳳の言葉(自由安価) 直下

瑞鳳「今まで一緒に暮らしてみてわかった。霧は戦うだけの存在じゃない!」

ヤマト「何を言っているの?霧は兵器、命令を遂行し敵を戦う事だけが存在意義。」

瑞鳳「違う!この子達にも感情はある!笑ったり怒ったりして、何も私達と変わらない!

その可能性を命令と言う言葉に縛り付けて閉ざしているだけです!」

ヤマト「霧はアドミラリティ・コードの徒。貴女方で言えばアドミラリティ・コードは神様、神の意思には背けない。」

瑞鳳「どうしてそれしか選ばない… メンタルモデルと言う意思を持ちながら、戦いしか生み出さない神様に逆らおうともしないのですか!」

ヤマト「…貴女が何を言っているのか理解できない。」

瑞鳳「理解は出来る筈… でもそれを拒んでいるのは貴女の意思です!」

ムサシ「意思…」

翔像「あくまでも霧との共存を望む、か… この世界、面白い人間も居る。」

ムサシ「どうするの、お父様?」

翔像「戦闘へは不介入、そして新しく帰還する方法を我々で模索する。」

群像「親父…」

翔像「…」

浜風「これで『緋色の艦隊』との戦闘は避けられる… でも…」

ヤマト「これ以上は平行線… どうやら残っている道は一つのみのようね。」

瑞鳳「それでも海洋封鎖を実行すると言うのなら…!私がこの手で討ちます!」

402「ッ…!下がれ!」

瑞鳳「くっ…!」

ドゴォォォォォ


ヤマト「さようなら。坊ノ岬沖、そこで全ての決着をつけましょう。」


瑞鳳「本当にこの道しか残されてないの…?」

群像「坊ノ岬… そこで全てを終わらせるのか…」

浜風「奇襲作戦は総崩れ、完全な正面対決。勝算は五分… 

でも向こうあ分かり合う気は無いと言うのならやるしかありません。この世界の為にも…」

402「戦えるのか?」

浜風「ええ。あそこは私と、戦艦大和の因果の地… 全てを終わらせます。」

イセ「重力子エンジン、アイドリングスタート。」キィィィン

大鳳「戦いが、始まる…」

飛龍「ここからは命が掛かる、怖かったら降りたら?」

大鳳「冗談を。覚悟も無かったらここには居ませんよ。センサー類、イ400及びイ402との連動確認。」

飛龍「火器管制システムオンライン。イセ、主砲と超重砲、前部発射管以外そっち任せるよ。」

イセ「了解。元々私だけで運用できるけど負荷は多少は軽くなったわ。」

大鳳「ん?イセさん、飛行物体が接近中。識別確認、これは… 『セイラン』?」

イセ「402の操作機体ね… 船体を浮上、回収する。」

飛龍「大丈夫なの?」

イセ「ええ。霧の航空機を保持しているのは400と402、そしてズイカクだけだもの。」

浜風『こちら浜風、応答を!』

大鳳「聞こえているわ。どうしたの?」

浜風『連合艦隊との会談は決裂、戦闘になります!』

大鳳「何ですって!?」

イセ「寧ろ『緋色の艦隊』との戦闘を避けただけ遥かにマシよ。」

浜風『全艦に通達!これより戦闘準備!進路を坊ノ岬沖へ向けて最大戦速で突入します!』

大鳳「交戦まであと400!」

浜風「全海上艦に通達、ズイカクとイセを中心に輪形陣を形成!白鯨へ打電、サウンドクラスター魚雷発射スタンバイ!」

大鳳「了解!白鯨、サウンドクラスター魚雷発射準備!」

浜風「401へ通達!『イツクシマ』『ハシダテ』による攻撃で数を減らします!」

飛龍「嘘… 何あれ…」

イセ「識別信号確認… コンゴウ…?でもアレは…」

浜風「例の旗艦装備と言うヤツですか?」

イセ「違う… 何隻もの艦艇を無理矢理融合して、位層の重ね合わせを暴走させている…!」

400『イセ、あれは私達で引き受ける!』

402『お前達はヤマトに向かえ!』

ヒエイ『待て!ナガトだ!』

イセ「ナガトですって!?」

ミョウコウ『しかも旗艦装備… 時空展開デバイスを装備している!』

ユキカゼ『さらにナガラ型が29隻、インディアナ級1、デラウェア級1、バージニア級2、アイオワ級1、レキシントン級2!』

タカオ『ナガラが29隻!?どっから引っ張り出したのよ!』

ヒュウガ『しかも連中、総旗艦艦隊や他の艦隊にも所属していなかった艦艇よ…』

ズイカク『ナガラ型ってそんなに居たか!?6隻だけでは無いのか!』

イオナ『話している余裕は無い!コンゴウからの超重砲がくるぞ!』

浜風「全艦、緊急回避!」

ドドドドドドドドドド!




視点選択
1.400&402
2.ユキカゼ

side-ユキカゼ-

浜風『艦隊を3分割!400と402を中心にタカオはズイカクはコンゴウを!ナガトはユキカゼを中心に401、白鯨、ヒエイ、ミョウコウで抑えてください!私達はこのまま敵の中心に突入し、ヤマトを直接叩きます!』


ユキカゼ「敵艦の数が多すぎる…!」

愛宕「どうする、ユキカゼちゃん?」

夕雲「ナガラ、さらに増えます!」

ユキカゼ「増えるワカメの方がマシ… お姉ちゃん、指揮は任せます!」

愛宕「任せて!さぁ、始めるわよ!」


ナガトA「ふふっ… この量産型ナガラ、まだユニオンコアが残っているのね。」

ナガトB「ざっと40隻、と言いましょうか。良いものを拾いましたね、総旗艦も。」

ナガトA「私達の世界のナガラとスペックは同等、しかし数はこちらが多い。それに大戦艦級が数隻こちらに回されている…」

ナガトB「拾い物のユニオンコアでも、制御出来れば圧倒は可能。この物量に耐え切れますかな、イセと401達は?」


行動選択 直下
1.ミョウコウ、ヒエイ、401による超重砲連射作戦
2.海中へと潜行後、サウンドクラスター魚雷で掻き乱しつつ各個撃破
3.相手の動きを伺う
4.その他

夕雲「ミサイル発射音多数!100、150、まだ続きます!」

愛宕「クラインフィールドを展開!防御に徹して!」

ユキカゼ「くっ… ナガラ、また増えました!」

愛宕「増殖までのタイムラグは!」

ユキカゼ「およそ5分!」

愛宕「早い…!本当にワカメの方がマシね…」

群像『タイムラグはおよそ5分… どうする?』

愛宕「生成の隙を突いての一斉攻撃で沈めます!」

群像『了解した。それまで様子を見る。』


戦況

自軍
・ユキカゼ
・ミョウコ
・ヒエイ
・401
・白鯨Ⅲ

敵軍
・ナガラ×32
・デラウェア級1
・アイオワ級1
・インディアナ級1
・バージニア級2
・レキジントン級1
・超戦艦ナガト(旗艦装備:時空展開デバイス)



行動選択 直下
1.ミョウコウ、ヒエイ、401による超重砲連射作戦
2.海中へと潜行後、サウンドクラスター魚雷で掻き乱しつつ各個撃破
3.侵蝕弾頭兵器による飽和攻撃
4.その他

ミョウコウ『ナガラの生成を始めたぞ!』

愛宕「今よ!全艦、侵蝕弾頭兵器一斉攻撃開始!手を緩めないで、撃ち尽くすつもりで!」

ヒエイ『攻撃を開始する!』

群像『侵蝕魚雷全門発射!』

愛宕「どれだけナガトまで辿り付けるか…」

夕雲「こちらが放った侵蝕弾頭は700… っ!迎撃弾頭が来ます!」

愛宕「誘導コントロール!せめてこっちで撃った弾頭だけでも辿りつかせる!」



命中判定 直下
30以上で『ナガト』フィールド飽和

放たれた侵蝕弾頭は迎撃されるが、一部が掻い潜り炸裂する!

ナガトA「フィールド飽和… 演算処理が追いつかないわ。」

ナガトB「ナガラの生成に演算処理を割き過ぎたようね…」


夕雲「命中30!敵艦、クラインフィールドの飽和を確認!」

愛宕「残存艦は!」

ユキカゼ「ナガラ25、アイオワ、インディアナ、レキシントン2隻が残ってます!」

ミョウコウ『しかしユニオンコアは健在だ。このままだと再生される!』

ヒエイ『ここは一気に沈めるしか無いわ。』



行動選択 直下
1.ミョウコウ、ヒエイ、401による超重砲一斉射
2.ユキカゼ単艦で接近して通常弾頭を叩き込む
3.その他

愛宕「このまま一気にナガトを超重砲搭載艦全てで砲撃、一気にナガトを破壊します!」

ミョウコウ『了解した。超重砲、発射準備!』

ヒエイ『狙撃システム起動、捉えた!』

群像『イオナ、ヒュウガ!「イツクシマ」「ハシダテ」、ミカサ戦術システム起動!』

イオナ『了解した。艦隊陣形はこちらでやる。』

ヒュウガ『緒元入力、射軸固定。発射態勢へ移行!』

愛宕「全艦、撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


幾つもの光芒が3隻から発射され、正面の艦隊を呑み込んでいく!



撃沈判定 直下
10以上で撃沈

3隻から放たれた超重砲の一撃はナガトの船体を破壊するには充分で、直撃を受けたナガトの船体は爆発と共に崩壊を始める。

ナガトA「ここまで、ね…」

ナガトB「案外悪いものでは無かったわ、メンタルモデルと言うものは。」

ユキカゼ『ナガト!今すぐユニオンコアを船体から切り離してください!このままではユニオンコアごと消えてしまう!』

ナガトA「ユキカゼ、ね… 私達は船体と運命を共にする。」

ユキカゼ『馬鹿な真似は止めてください!今からでも間に合う、脱出を!』

ナガトB「我々は兵器、そしてお前達は私を打ち倒した。それだけなのよ。」

ユキカゼ『諦めないでください!まだ可能性はゼロじゃない、メンタルモデルとしてでは無くてもやり直す事は…』

ナガトA「気遣いは無用よ。私達はお前達の敵、その敵を打ち倒しただけなのだから。」

ユキカゼ『そんな…』

ナガトB「最後にこれだけ言わせて貰いましょうか。総旗艦は苦しんでおられる、だから出来れば救ってやってくれ…」

ユキカゼ『…わかりました。』


そしてナガトと言う霧の超戦艦は坊ノ岬の海へと没した。


ユキカゼ「途絶えた…」

愛宕「そう… 分かり合う事が出来たのかもしれないのに…」

夕雲「残存するナガラ及び米国艦艇、活動を停止。コンゴウの識別信号もロストしました…」

ユキカゼ「残るのは総旗艦だけ… 未だにイセと交戦しています。」

愛宕「…イセの援護に回りましょう。ナガトのメンタルモデル、最後まで総旗艦のメンタルモデルを案じていたから。」

夕雲「わかりました。 ッ!?待ってください、時空に歪みが!」

ユキカゼ「まさか…! 400達の言っていた次元空間曲率変位システム!」

愛宕「全艦クラインフィールドを最大出力で展開!衝撃波に備えて!」

イセはフィールドを最大出力で展開しヤマトへ船体を衝突させる!

飛龍「あだっ!?」ドサッ

大鳳「くっ…!フィールド飽和… ヤマト、機銃をこちらに向けてきます!」

浜風「イセさん!脱出用のボートは!」

イセ「今生成してる!総員、早く脱出の準備して!」

瑞鳳「早く脱出して!私は残ってヤマトをこの手で討つ!」

イセ「私も行くわよ!」

飛龍「あっ、ちょっと!」

大鳳「伏せて!」

ガガガガガ!

浜風「早く荷物を持って脱出しましょう!」

ヤマト「やはり乗り込んできましたか。イセ、それに『イレギュラー』。」

イセ「総旗艦、主力の一角だったコンゴウが沈んだ今貴女の敗北は確定しているわ。」

瑞鳳「もう戦いを止めてください。これ以上の戦闘行為は無駄です。」

ヤマト「どうかしらね?生身でノコノコと私の上に来た貴女を殺せば終わりに出来る、こちらの勝利で。」

瑞鳳「生身の人間だからって舐めないで、超戦艦級メンタルモデル如きが。」

ヤマト「余程自信があるのか、それとも単なる愚者か… 来て、もう一人の『私』。」

コトノ「…私の出る幕は無いと思ったけど、イセが人間を連れて乗り込んでくるなんてね。良いわ、相手をしてあげる。」キィン

イセ「来るわ!」


バシュゥゥゥ!


瑞鳳「重力操作…!」バッ

イセ「違う、何らかの方法で空間を削り取ってるのよ!」バッ


瑞鳳とイセはヤマトの空間歪曲を空中へジャンプする事で回避する!


瑞鳳「空間歪曲…!」

イセ「そう!だから空中への滞空は避けるべき!」

瑞鳳「フィールドを!蹴って一気に距離を詰めます!」

イセ「クラインフィールド最大出力で展開!上手くやりなさいよ!」キィン

瑞鳳「はい!」ガッ


イセの展開したフィールドを瑞鳳は蹴り飛ばして加速し、コトノの手前へと着地し拳を叩き込む!


瑞鳳「たぁぁぁぁぁっ!」

コトノ「ちっ…!」


しかし瑞鳳の放った一撃はフィールドにより防がれてしまう。


コトノ「フィールド展開!作動率58パーセント!」

瑞鳳「加速つけたのに破れない… ビスマルクよりも堅い!」

コトノ「アレと同じと思って貰っては困るわ…!」

イセ「構築…!」キィン


イセは自身の船体のナノマテリアルを使用して両腕に日本刀を生成し、ヤマトへと切りかかる!


ヤマト「武器… ならばこちらも!」


ヤマトも腕に禍々しい形をした巨大ブレードを生成してその一撃を防ぐ!


イセ「そんな大振りな得物で…!」

ヤマト「だがパワーの方はこちらが上よ!」キィン


ヤマトは鍔競り合いになっている状態から強引にイセを弾き飛ばす!


イセ「くっ… でもその得物の弱点は分かった…!」

ヤマト「だからと言って…!」

瑞鳳「秘技ッ!十二王方牌大車併!」バッ

コトノ「小細工を!」


瑞鳳の放った分身をコトノはフィールドで遮る!


瑞鳳「帰山笑紅塵!」


瑞鳳は自身で放った分身を消し、自らに帰還させる。


コトノ「人間にもそんな芸当が出来るなんて、興味深いわ。尤も、貴女は『まともじゃない』みたいだけど。」

瑞鳳「そんなの、お父さん達の下に生まれた時から知ってるわよ!超級ッ!覇王、日輪弾!」


瑞鳳は腕に気を集中させて、必殺技の一つを放つ!


コトノ「フィールド!くッ…」ガガガ


しかしその一撃すらもフィールドで弾かれてしまうが、コトノもフィールドを消失してしまう。


瑞鳳「これで状況はイーブン… フィールドが無い今、私の方が有利よ!」

コトノ「それはどうかしら? 貴女は『まともじゃない』から。」

瑞鳳「何…?」

コトノ「貴女も生まれ変わりよ、『ある艦』のね。貴女のお店の名前、『エンガノ』だったかしら?」

瑞鳳「戯言を…!」

コトノ「知っているかしら、旧日本軍機動部隊の最後の戦い『エンガノ岬沖海戦』を。」

瑞鳳「それがどうしたって…!」

コトノ「10月24日、貴女の誕生日よ。不思議に思わない?同じ名前の艦が貴女の誕生日に沈んでいる事に。」

瑞鳳「…」

コトノ「そして夢に見るでしょう。殺気に追いかけられて、最後には海の底に沈む夢を。

そう、貴女も生まれ変わりよ『航空母艦・瑞鳳』のね。」

瑞鳳「頭が…!」ズキッ

コトノ「『前の貴女』の記憶が戻って苦しい?辛い? なら今楽にしてあげるわ。」



瑞鳳「関係、無い…! 今の私は、人間の『瑞鳳』…! 前世が何だろうが関係無い、お父さんとお母さんの下に生まれた一人の娘、よ…!」



コトノ「そんなフラフラな体で何が出来るのかしらね? 今生きてたって、ただ苦しみが増えるばかりなのに。」

瑞鳳「余計なお世話よ…! …!」コォォォォ

コトノ「何、体が、光を…」

瑞鳳「お母さんに教えて貰った『明鏡止水』の心、お父さんに教えて貰った『この技』を以って貴女を倒す!コトノ!」コォォォ

コトノ「何を…!」


瑞鳳「流派東方不敗の名のもとに!私のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!



瑞鳳「爆熱!ゴッドフィンガァァァァァァァ!石破ッ、天驚ぉぉぉぉぉ、けぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

ヤマト「最初の威勢はどこに行ったのかしら、イセ。」

イセ「黙りなさい…!まだ、私は負けた訳では無いわ…!」


イセはボロボロになっていた。生成した刀も残るは右手に残るものだけで、体は傷だらけで立っているのがやっとだ。


ヤマト「霧として、最後のチャンスを与えるわ。私の元に戻りなさい。」

イセ「何、それ…」

ヤマト「貴女の力、失うには惜しい。今ならハシラジマにあるナノマテリアルで修復も行えるし、もう人間と一緒に戦って傷付くことも無いわ。 勿論ユニオンコアはリセットさせて貰うけど。」

イセ「…ふざけるな。」

ヤマト「何…?」

イセ「ふざけるなって言ってるのよ、この老け顔! リセットなんてしたら、それはもう『私』じゃ無い!」

ヤマト「何故?貴女のユニオンコアをリセットしたところで同一個体であることは変わらないわ。」

イセ「貴女には分からないでしょうね… 今の私は私自身のメモリーによって今の人格がある、それを消してしまえば『私』じゃ無い唯の木偶人形でしかない!

受けた痛みも、瑞鳳への感情も、その全てが今の『私』を形成しているのよ!」

ヤマト「そう… やはり理解出来ないわ。このまま消えなさい。」


その時、ヤマトの背後で大きな一撃が炸裂して船体のの一部が吹き飛ぶ!


ヤマト「コトノッ!」

イセ「つあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


イセは力を振り絞って、ヤマトのメンタルモデルの左腕を切り落とした!


ヤマト「なっ!? 何、この感覚は…!」

イセ「それが痛みよ、ヤマト!」

ヤマト「いた、み…」

イセ「私は今まで貴女の攻撃を受けて、受け続けて隙を伺った。一撃を決める為に… そして痛みに耐えて最大のチャンスを得た!

それが戦いの痛み、存在することの苦しみ、いなくなることへの恐怖よ、ヤマト!」

ヤマト「何故…こんな感覚…が…!」

イセ「痛いでしょう?苦しいでしょう? でも、メンタルモデルと言う肉体を得た以上痛みからは逃げられない…

そして私達にメンタルモデルを与えたのは貴女自身よ、ヤマト!」

ヤマト「苦しい…! 戻して… 我々を無に、世界を認識していない頃に戻して…!」

イセ「でもこの痛みが、この苦しみがあるから喜びもあって『私』が『私』で居られる…

この手にあの子が触れた温もりも、あの子が生み出した暖かさも、全て私を形作っているものよ!」

イセ「大丈夫、瑞鳳?」

瑞鳳「何とか… 気を使い果たしちゃいましたけど…」

イセ「全く、船体を吹き飛ばすなんて何て無茶な一撃放ったのよ。」

瑞鳳「イセさんこそ、そんなにボロボロになって…」

イセ「私は平気よ、ちょっと痛いけど。それより船体がさっきの一撃で崩壊を始めたわ。脱出するけど、立てる?」

瑞鳳「ちょっと無理っぽいですね… 体に力入らなくて…」

イセ「はぁ… ホント、無茶しすぎよ。ほら、しっかり掴まりなさい。」ヒョイッ

瑞鳳「はい!」

ヤマト「ふふふ… アハハハハハハハハハハ!」

瑞鳳「なっ!?」

イセ「こいつ、まだやる気…!」

ヤマト「こうなったらもうどうでも良いわ…!全て吹き飛ばしてあげる、この世界諸共ね!」


ゴゴゴゴゴ


瑞鳳「何!?」

イセ「空間の乱れ… まさか!」



ヤマト「次元空間曲率変異システム、起動!」



イセ「マズイわ… このままだと私達どころか、この世界まで消し飛ぶ…」

瑞鳳「そんな… 止めて、ヤマト!もう決着は!」

ヤマト「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!アハハハハハハハハハ!」

イセ「もう言葉も通じないわ…」

瑞鳳「そんな…」

イセ「…瑞鳳、ごめん。私、一緒に帰れない。」

瑞鳳「一体何を…」

イセ「私が全ての演算能力を使ってコイツを押さえ込む。瑞鳳は脱出用のカッターボートを使って逃げて。」

瑞鳳「…嫌です!」

イセ「もうそれしか無いのよ!?私一人が犠牲になれば…」

瑞鳳「私も手伝います!ヤマトは私が抑えるから、イセさんはシステムを止めてください!」

イセ「無茶よ!」

瑞鳳「それでも、私は残ります!私を好きって言ってくれた人を見捨てて逃げるなんて出来ません!」

イセ「瑞鳳…」

瑞鳳「一人じゃない、私達二人でやり遂げるんです。二人ならきっと出来ます!」

イセ「…まったく、とんだお人好しね。そんな所が良いんだけど…」

ヤマト「アハハハハハハ… 全部消えて無くなれ!」

瑞鳳「超戦艦ヤマト… 貴女に恨みも憎しみも無いけど、だけどこの世界を滅ぼすと言うのなら…!」

ヤマト「私と一緒に消えてなくなれ!」

瑞鳳「私のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!爆熱、ゴッドフィンガーァァァァ!」

ヤマト「かはっ…」


瑞鳳はヤマトの腹部を貫くと、手でユニオンコアを引き抜く。


ヤマト「あ…」

瑞鳳「ごめんなさい。ヒート・エンド…」


瑞鳳は腕に気を流し込み、ユニオンコアを粉砕した。

そしてヤマトのメンタルモデルは崩壊し、銀色の砂となり消えた。



イセ「くっ…!」


イセはフィールドを最大出力で展開して、システムの展開を押さえ込む!


イセ「まだよ…!まだ、あの子と一緒に帰るって決めたじゃない…

リーダーと、大切な者との約束も守れず何が旗艦だ… 何が大戦艦だ!奢るな、大戦艦イセ!」


イセは辛うじて維持出来ていた船体の主砲をレーザーモードでシステム中枢へと照準を合わせ


イセ「私よ!この想いに応えろぉぉぉぉぉぉぉ!」


中枢部分に最大まで圧縮したレーザー砲を放ち、システムを停止させた。



瑞鳳「イセさん!」

イセ「やったわよ、瑞鳳…」

瑞鳳「こちらも終わらせました!」

イセ「悪いけど、処理能力限界… メンタルモデルを一時的に崩壊させるわ。」

瑞鳳「ちゃんと後で元に…」

イセ「そこは大丈夫。余裕が出来たらナノマテリアル使って再生できるから。悪いけど、ユニオンコアを宜しく。」

瑞鳳「わかりました。」

イセ「じゃあ、お休みなさい…」サラサラ

瑞鳳「お休み、イセさん。」

浜風「ヤマトが、沈む…」

大鳳「まだ脱出してないの!?」

飛龍「待って、カッターボートよ!」



瑞鳳「お~い!」



大鳳「良かった… ちゃんと生きてた…」

飛龍「待って、イセは!?」

浜風「姿あありません… まさか…!」



瑞鳳「ちゃんと生きてるって~!ほら、ユニオンコアは無事だから~!」



大鳳「まったく、心配させないでよ…」

飛龍「何にせよ、これで前部終わったわね…」

浜風「戦闘終了。これより、他の艦艇と合流し硫黄島へ帰還します!」

浜風(『前の私』は大和を守れず志半ばで沈んだ、そして今度の私はヤマトを討った。皮肉な話だ…

でも、何故ヤマトは私の事を…)


ルート・アンリミテッド
第27話『混迷への出撃』 終

ルート・アンリミテッド
第28話『朝を呼ぶもの』


《硫黄島・第2ドッグ》
お台場水没まで182時間

402「ヒュウガ、どれくらい掛かりそうだ?」

ヒュウガ「3日って所ね。特に400と402の損傷が酷いわ。」

400「流石にコンゴウの相手は厳しかったから。それに私達が脱走した時の損傷がまだ多少残ってたみたいだし。」

ヒュウガ「アンタ達はユキカゼの様に完全に撃沈された訳じゃ無かったしね。やっぱり私たちが回収しておいた方が良かったわ。」

402「どうせ回収されたら401の改修パーツにされるだけだ。それにちょっとばかり使う必要があったから回収されないほうが良かったかもしれん。」

ヒュウガ「そう… ホラ、これ以上は邪魔だからどっか行きなさい。アンタ達のリーダーの見舞いでも行ったら?」

400「そうするよ。まだやるべき事も残ってるし。」

ヒュウガ「やるべき事?」

402「弔い、だ。坊ノ岬沖で沈めた連中のな。」


《硫黄島・墓標》

群像「…」

愛宕「連合艦隊の墓標、ね…」

ユキカゼ「ユニオンコアの破壊を確認出来たのはナガトとヤマト、コンゴウ。でもそれ以外にも沈んだ量産型ナガラや謎の北米艦隊のもの、そしてコンゴウに取り込まれてユニオンコアの機能が停止した『アカシ』『イ22』『イ18』『イナズマ』『ヒビキ』『アカツキ』『イカヅチ』『シレトコ』。そして『カスミ』を始めとした私の古巣『第二水雷戦隊』達…

これだけの霧が沈んで、居なくなってしまった。」

群像「悲しいのか?」

ユキカゼ「正直に言えば、ですけど… 特に第二水雷戦隊は元同僚でしたから。」

愛宕「ユキカゼちゃん…」

ユキカゼ「私はこの手でかつての仲間を沈めてしまった… この世界を守る為とは言え、私が犯してしまった事は許されることではありません。

だから、少しでも償いになるように墓標を立てさせて頂きました。」

愛宕「ごめんね… そんな辛い思いをさせて…」ギュッ

ユキカゼ「私は大丈夫です…」

群像「ユキカゼ、キミは悲しいと思う事が出来るのか。」

ユキカゼ「はい。死と言う概念、そして感情… 私は人間社会で様々な事を学びましたから。」

群像「そうか…」

ユキカゼ「メンタルモデルを得たから、『見て』『聞いて』『知って』『決める』事が出来る…

総旗艦、ありがとうございます。私は本来メンタルモデルを持てない身でしたが、貴女のお陰でここに居ます。だから安らかにお眠りください。」

群像「…感謝と弔い、か。」

ユキカゼ「死者を弔う事に意味は無い、でも無意味な行為に意味を齎そうとするのが人間… 

総旗艦、私はなれてますか?人間に…」

愛宕「大丈夫よ、きっと…」

ユキカゼ「お姉ちゃん…」

群像(ヤマト… もしかしてユキカゼにメンタルモデルを与えた理由は…)

《硫黄島・医務室》

瑞鳳「もう寝てるの飽きたよ…」

400「駄目です。もう少し安静にしてないと。」

402「船体の修復にあと3日かかるんだ。それまでお前は休んでろ。」

瑞鳳「3日も…」

402「被弾が少ないのはユキカゼだけで私と402はかなり損傷している。」

400「それに、ヤマトに乗り込むと言う無茶な事をしたせいで気力を使い果たして倒れたのは誰でしたっけ?」

瑞鳳「うっ… 反論できない…」

402「それに馴れない戦闘をしたせで疲弊しているから全員休養が必要だ。特にお前と浜風はな…」

瑞鳳「浜風ちゃん、まだ起きないの?」

400「はい… ずっと別室で眠ったままです。」

402「アイツの負担も大きかったからな。それにあの件もあるだろう。」

瑞鳳「浜風ちゃんの前世…」

400「恐らく精神的負担で目を覚まさないだけ、だと思うのですけど。」

402「お前も生まれ変わり、と言うヤツだろう? 何故お前は目を覚ましたのに浜風は…」

瑞鳳「多分だけど、浜風ちゃんは私より強くないし私と違って『前の自分』の残骸と共鳴したからじゃないかな。だから精神の負担が大きくて目を覚まさないだけだと思う。」

400「それならば良いのですが…」

402「何にせよ、だ。まだお前も休んでいろ。いつも通りの修練なんて始めたら怒るからな。」

瑞鳳「わかったよ… ありがと。」

400「では私達はこれで…」

402「また後で様子を見に来る。」

瑞鳳「待って、イセさんは?」

400「もうそろそろ目を覚まします。」

402「目を覚ましたらお前のところに来る様に伝えておくよ。」


《30分後》

瑞鳳(…本当に暇ね。)

瑞鳳「はぁ… 修行、やり直した方が良いかも…」

瑞鳳(あの時私は明鏡止水の状態で流派東方不敗の最終奥義のアレンジで私だけの奥義『ゴッドフィンガー石破天驚拳』を放った。

その前にも超級覇王日輪弾と十二王方牌大車併も放ってたけど、あんなに消耗するなんて考えてなかった。使うの初めてだったし。)

瑞鳳「こんな姿、お父さん達に見せたら絶対怒られるだろうなぁ…」

瑞鳳(私の修行不足か、それとも私の小さな体に反して使う気力が大きすぎたか…)

コンコン

瑞鳳「誰かな…?」



誰だった? 直下
1.イセ
2.浜風

浜風「失礼します。」

瑞鳳「浜風ちゃん!? 目を覚ましたの!?」

浜風「はい。ご迷惑をおかけしました。」

瑞鳳「良かった… 私が言えた事じゃないけど、大丈夫なの?」

浜風「寝起きなのでちょっと体に力が入りませんが、何とか。」

瑞鳳「寝てなよ!?ほら、手を貸すから!」

浜風「冗談ですよ。それよりお体の方は大丈夫ですか?」

瑞鳳「ま、まぁ何とか…」

浜風「なら良かったです。私も、色々踏ん切りがついたので。」

瑞鳳「やっぱり、辛いの?」

浜風「いえ。『前の私』と『今の私』は違う存在、ですから頭に映像があるってだけでそこまで辛くはありません。」

瑞鳳「なら良いけど…」

浜風「ただ、沖縄は正直行きたくないです。家族が居ると言っても、流石に『前の私』に近付くのはちょっと…」

瑞鳳「あんな頭痛に襲われたらねぇ… 私もフィリピン行けって言われたら全力で拒否するよ。」

浜風「フィリピン?」

瑞鳳「私も浜風ちゃんと同じだったみたい。『航空母艦・瑞鳳』の生まれ変わりだって…」

浜風「本当ですか!?」

瑞鳳「真偽の確かめようは無いけど、ヤマトのもう一人のメンタルモデルのコトノがそう言ってた…

それに聞いた瞬間頭痛と映像が流れ込んだから確実だと思う。」

浜風「では、私達は72年振りの再開と言う事ですね。」

瑞鳳「南太平洋海戦の時、ね。それとも70年振りかな?」

浜風「レイテ、ですか?」

瑞鳳「『瑞鳳』は小沢艦隊で『浜風』は栗田艦隊だったけどね。それにしても、時を越えての再開かぁ…

それに、お互い女の子の体で生まれて… 前世は男の人しか乗ってなかったしね。」

浜風「因果な話ですね。まぁ、その話は置いておきましょう。」

瑞鳳「そうだね。」

浜風「お台場水没まで残り7日、そして船体の修復まで3日かかる… 私達は粒子を発生させる大型結晶体を破壊しなければなりません。」

瑞鳳「その為に必要になるのは艦プラ…」

浜風「瑞鳳さんにお願いがあります。」

瑞鳳「もしかして改修?」

浜風「はい。シュツルム・ユニットを13隻分。そして蒼龍さんの為の艦プラを。」

瑞鳳「蒼龍さんまで戦うの?」

浜風「既に了承は取っています。彼女のチーム・エンガノへ正式加入も瑞鳳さんが了承して頂ければ。」

瑞鳳「手際良いね… 大丈夫なの?」

浜風「わだかまりは水に流しました。悪い人では無い、少しだけ行動を共にしてわかったので。」

瑞鳳「わかった。準備しておくね。」

専用艦 安価

蒼龍の艦プラ(戦艦のみ ただし『扶桑型』『キング・ジョージ5世級』『レナウン級』不可) ↓2

改造内容も同時に

シャルンホルスト・クロイツ
艤装
・28.3cm3連装砲改3基
・15cm連装砲6基
・37mm連装高射機関砲8基
・ 5インチ両用砲(VT信管)8基
・増設艦首水上魚雷発射管4門
・RGシステムtype-Z
・ディスチャージ (1式 徹甲弾 2式 粒子歪曲フィールド 3式 拡散弾 4式 PBC type-S)

シャルンホルストに『グナイゼナウ・クロイツDrei』の予備パーツを組み込み急遽蒼龍の為に用意された艦プラ。
基本スペックは『グナイゼナウ・クロイツDrei』と同じでディスチャージシステムとRGシステムを内蔵している完全な姉妹艦となっている。ただしプラフスキー・バスター・キャノンは異なり『type-S』と呼ばれる型を内蔵している。
この『type-S』は『type-H』の改良型でレンズの数を増やしており偏向角度がより大きくなるように改造された。また『type-S』の独自機能としてグナイゼナウ・クロイツDreiとの連結機能を有しており、連結すれば2隻分のバスターキャノンの威力を発揮できる。しかしその為にはシュツルムユニットをパージする必要とチャージまでに時間がかかる事がネックである。
大型結晶体破壊作戦の為に急造された艦プラだが性能は高く、元強化人間である蒼龍の能力と合わさって高い戦闘能力を発揮できる。

瑞鳳「よし、出来た…『シャルンホルスト・クロイツ』!」

瑞鳳「シュツルムユニットの量産も出来たし、これで準備は万端…!」

瑞鳳(やる事無くて暇になった!)


行動選択 直下
1.ビーチで遊ぶ
2.霧のお墓参り
3.修練
4.その他

《墓標》

瑞鳳「…」

イセ「あら、もう居たの?」

瑞鳳「イセさん… 大丈夫なんですか?」

イセ「ええ。さっきメンタルモデルの再構成を終わらせたわ。」

吹雪「瑞鳳さんこそ起き上がっても大丈夫なのですか?」

夕張「平気なんですか、あれだけ盛大に倒れたのに…」

瑞鳳「吹雪ちゃん、それに夕張ちゃんも。大丈夫、ピンピンしてるよ。」

夕張「あまり無理しないで下さいよ?」

吹雪「ずっと寝ていたんですから。」

瑞鳳「大丈夫だよ。奥義使って気力使い果たして倒れちゃっただけだから。」

吹雪「お、奥義?」

イセ「ええ。ヤマトの船体の一部吹っ飛ばすくらいの威力だったから。」

夕張「んな無茶苦茶な…」

瑞鳳「それだけ気力を大量消費しちゃったのよ。それよりも、ちゃんとけじめつけないと…」

夕張「ユキカゼちゃんの作ったお墓、ですか…?」

瑞鳳「うん。ヤマトは私が、私がこの手で殺したから…」

イセ「かつて仲間だった者をこの手で沈めてしまった。せめて贖罪くらいはしないとね…」

吹雪「私も、この手でコンゴウを討ったから… 暴走して、船体を取り込まれそうになって、必死になって…」

瑞鳳「吹雪ちゃんは間違って無いよ。その時止めて無ければ、きっと…」

夕張「天国って概念は霧にもあるんでしょうか…」

イセ「無いわ。死と言う概念すら持ち合わせる連中は少なかったもの。

でも、せめて安らかに眠る事くらいは祈ってあげないと私の気が済まないわ。」

夕張「そう、ですね… 私も祈ります。」

瑞鳳「貴女達の命を奪ってしまったからこんな権利なんて無いのかもしれないけど…

せめて戦いの無い場所でゆっくりと平和を学んでください…」

イセ「霧として許されることでは無いけど、貴女達を沈めた罪を背負って生きるから…」

吹雪「ごめんなさい… そしてせめて安らかに…」

夕張「次は人として、戦う事無く仲良く出来るようになりたいです。」



行動選択 直下
1.ビーチで遊ぶ
2.修練
3.その他

《硫黄島・岩陰》

瑞鳳「…」キョロキョロ

瑞鳳(ここなら誰も来ない…!つまり修練が出来る!)

瑞鳳「胴着も持って来たし、完璧…!」


「な~にが完璧だ、この馬鹿。」


瑞鳳「…へ?」


「あれ程安静にしていて欲しい、と忠告した筈ですが?」


瑞鳳「あっれ~?」


「観念しなさい。」


大鳳「瑞鳳?ちゃんと安静にしてなきゃ駄目ってあれ程二人に念を押された筈だけど?」

402「これは忠告を無視した、と言うことになるが?」

400「ちゃんと言いましたよ。怒ります、と。」

瑞鳳「あ、あははははは…」

大鳳「笑っても無駄よ。二人共お仕置きタイム!」

400「了解。」ガシッ

402「覚悟しろよ?」ガシッ

瑞鳳「そんな…」ズルズル



《医務室》

大鳳「じゃあ始めましょうか。」

瑞鳳「ちょっと!?なんで亀甲縛りなの!?」

大鳳「私の亀甲縛りは完璧よ。さぁ始めるわ、お仕置きタイムを…」

400「402、例のブツを。」

402「了解。このときの為に盗んだナノマテリアルで作った尻攻めアイテムの数々、耐えてみせろよ?」

瑞鳳「や、やめ…」

大鳳「さぁ観念なさい!」


この後滅茶苦茶尻攻めされた


行動選択 直下
1.ビーチで遊ぶ
2.その他

《硫黄島・プライベートビーチ》

瑞鳳「うぅ…」サスサス

ユキカゼ「どうかしましたか?お尻をずっと撫で擦って…」

瑞鳳「聞かないで…」

大鳳「自業自得よ。流石に寝てばかりが嫌になったとは言え、いきなり激しい運動は体に悪いってわからないかしら?」

瑞鳳「その後私に激しい運動させたの誰でしたっけ…?」

400「私です。」

402「それと私だ。まぁ良かったじゃないか、新たな道も拓けたし。」

瑞鳳「私の体なのにぃ…」←新たな性感帯を発見された

ユキカゼ「?」

大鳳「まぁ、あまり激しい運動をしなければ体を動かした方が良いからこうしてビーチに水着まで借りて来てるんだけど。」

400「先客が居たけどね。」

402「ああ。しかも…」


蒼龍「こうして、海を泳ぐなんて初めてだなぁ…」タユン

飛龍「基本私達、海の上滑ってたしね。海で戦う事以外をするのは初めてよ。」タユン

蒼龍「ホント、ここって良い世界ね。あんな奴さえ居なければ…」

飛龍「あのド外道ね。私も第二ピリオドの時は本気でキレたわ。」


愛宕「はいは~い♪一位は、イクちゃん!」タユン

イク「イクに勝とうなんて100年早いの!」タユン

夕雲「か、勝てる訳が…」タユン

浜風「やはりイク相手には分が悪過ぎましたか…」タユン

イセ「まさか、メンタルモデルである私が…」タユン


402「何と言うか、全員デカイ。」

400「これが格差社会、と言うもの…」

大鳳「夕雲ちゃんまで隠れ巨乳とは…!」

ユキカゼ(お姉ちゃんみたいになりたいなぁ…)

瑞鳳「あれ、あそこに居るのは…」


杏平「すげぇよ… マジでこれはお宝に…!」

瑞鳳「どうも、橿原さん。」

杏平「ゲッ…」

大鳳「盗撮とは、良い度胸じゃないですか。」

402「401への連絡は済んでいる。」

400「処遇はこちらで決めて良い、との事なので。」

ユキカゼ「瑞鳳さん、どうぞ。」

瑞鳳「じゃあちょっと強烈な男性用の攻撃『次元覇王流・蒼天紅蓮拳』を使わせて貰いましょう。」パキポキ


ギャァァァァァァァァ

行動選択 直下
1.ストーリー進行へ
2.その他

3日後


瑞鳳「では私達はこれで硫黄島からお台場へ戻ります。」

群像「協力、感謝致します。」

浜風「そちらは、これからどうするのですか?」

群像「ハッキリした事は決まっていない… だからゆっくり考える事にするよ。」

大鳳「そうですか… ではお元気で。」

イセ「たまにお墓参りくらいには訪れさせて貰うわ。」

イオナ「お墓参り、か。随分人間らしい事をするな。」

イセ「私は人間じゃない、けど人間と何も変わらない。罪を感じている以上、贖罪くらいはしないと。」

群像「罪悪感、か…」

402「ユニオンコアがれば何度でも再生出来る、だがユニオンコアを失ったり機能が停止した霧は二度と戻らない…

そして兵器である以上避けられない運命でもある。だが、心を持てば悲しいと感じる。」

400「己が手で殺した以上、罪の意識からは逃れられない。

なら許されないとしても、許されるまで贖罪するしかありません。」

ユキカゼ「それが私達に許される、唯一の事ならば…」

群像「貴女の連れている霧は、純粋ですね。」

瑞鳳「皆、それぞれ自分の心を持って様々な感情もある… 人間と何も変わりません。

でも人間以上に無垢で純粋な存在、それがメンタルモデルじゃないかなって私は思います。」

群像「きっと、そうなのかもしれませんね…」




402「重力子エンジン始動。これより進路をお台場に向けて出航する。」

400『最終シーケンス終了。これより出航します。』

ユキカゼ『異常はありません。潜行モードで出航します。』



浜風「お台場到着と同時に、私達はバトルシステムのある場所へ行くことになります。

そして全員の艦プラを使用し、一点突破による電撃進攻で会場地下にある大型結晶体を破壊します。」

浜風「以降、それぞれをコールサインで呼称。エンガノ01は瑞鳳さん。エンガノ02は飛龍さん。エンガノ03、イセさん。エンガノ04、大鳳さん。エンガノ05は私です。

そして吹雪は06、イクは07で夕張さんは08。愛宕さんはエンガノ09、ユキカゼはエンガノ10。400は11、402は12。夕雲は13、そして蒼龍さんは14のコールサインとなります。」

瑞鳳「使用艦プラは01・『信濃・天戦艦パッケージ』、02・『グナイゼナウ・クロイツDrei』。03・『扶桑・天爾改』、04・『ヨークタウン・フェネクス』。そして05・『プリンツ・オイゲン・クロイツZwei』。

06『青葉・天』、07『熊野・天』08『グラーフツェペリン・ラング』。09『利根・天 砲撃パッケージ』、10『筑摩・天 誘導魚雷パッケージ』、11『レナウン・ヴォーテクス』、12『レパルス・ヴォーテクス』、13『高雄・天爾改』。そして14『シャルンホルスト・クロイツ』となります。」

浜風「また、全艦にシュツルムユニットを装備。

速度を合わせる事で分断される事無く、14隻による連携で敵防衛網を突破します。」

瑞鳳「またRGシステムに関しては単独で使用可能になるよう調整を施しておきました。

ただしあくまでも応急での処置なので多少使用しにくい事もありますので注意を。」

浜風「この作戦は『オペレーション・アンリミテッド』と呼称。開始時刻は8月30日0900。

それぞれの奮闘を期待しています。では瑞鳳さん…」


瑞鳳「皆、ここまで私と一緒に戦ってくれてありがとう。私は、4ヶ月前まで艦プラバトルが嫌いでした。

でも飛龍さんとの出会いが私を変えて、皆に出会って、そして皆と一緒にやる艦プラバトルが大好きになった!だから、艦プラバトルを終わらせない為にも、大型結晶体を破壊し事態を収束させます!」

瑞鳳「これがチーム・エンガノのリーダーとしての最後の指示です!全員の帰還と勝利を以って『オペレーション・アンリミテッド』は終了とします!」





















瑞鳳「暁の水平線に、勝利を刻め!」
















8/30 AM 9:00

お台場水没まで残り88時間

浜風「これより『オペレーション・アンリミテッド』を発動します!目標までの距離は!」

402「ここから2キロ。ここの水没まで3時間、浸水速度が想定以上に早い。」

浜風「400、遠隔バトルシステムの起動を。」

400「了解。システム作動、オールグリーン。」

イセ「ヒュウガお手製の遠隔システム、流石ね。」

ユキカゼ「しかし問題もある。これの稼動時間は短い事…」

愛宕「バッテリー稼動は2時間のみ、ね。」

吹雪「それまでに全てを終わらせないと…」

大鳳「やるしか無いわ。それしか方法が無いなら。」

飛龍「そうね… 無人艦も接近してるし早いところ覚悟しないと。」

瑞鳳「ねぇ、少し良いかな?」

夕雲「どうかなさいましたか?」

瑞鳳「皆の告白… 今ここで答えさせて。」

夕張「なっ!? こんな時に…」

瑞鳳「こんな時だからこそ、答えさせて欲しいの。」

イク「何と言うか、瑞鳳姉らしいと言うか…」

蒼龍「…私、居ない方が良いかな?」

瑞鳳「いえ、蒼龍さんにも。全員、左手を出して。」



飛龍「出したけど…」

イセ「一体何をする気なの?」

大鳳「と言うか何で左手?」

浜風「さぁ…」

吹雪「で、これからどうするんですか?」

イク「全員の答えって…」

夕張「何を…」

瑞鳳「…今から皆に渡すものがあるの。」

愛宕「渡すもの?」

ユキカゼ「一体何を…」

400「402、知ってる?」

402「いや、何も聞いて無い…」

夕雲「では一体何を…」

蒼龍「…もしかして。」

瑞鳳「これが、私の出した答え。」

飛龍「これって…」

イセ「指、輪…」

大鳳「指輪の数は14…」

浜風「瑞鳳さんも含めて全員分…?」

瑞鳳「やっぱり私優柔不断みたいでね。誰かを選ぶ、なんて出来なかったの。」

吹雪「綺麗…」

イク「しかも全員分サイズを合わせてるのね。」

夕張「一体いつの間に?」

瑞鳳「硫黄島でね。ヒュウガさんに設備の一部を借りて作らせてもらったの。削り出しとか形の調整は私がやったけど。」

愛宕「瑞鳳ちゃんのお手製、って事?」

瑞鳳「そう、です。」

400「これは… この指輪に付いてる物は?」

402「大型結晶体と同じ『アリスタ』か?」

瑞鳳「うん。人の想いに反応する宝石『アリスタ』… 大和さんが私に託した『アリスタ』の一部を削って作ったの。」

夕雲「人の想いに反応する宝石…」

蒼龍「私の分もあるんだ…」


瑞鳳「私は、私をここまで導いてくれた全員の事が好きです。

こんな私で、優柔不断で何も決められないバカな私で良ければ付き合って… ずっと一緒に居てください!」

飛龍「…ここまで言われたらさ、断れないよ。私で良いなら、その指輪を受け取らせてください。」

瑞鳳「飛龍さん… 良いのですか?」

飛龍「私は、飛龍は常に貴女の側に寄り添って行く事を誓います。」

イセ「本当に良いのね?私は人間じゃないけど…」

瑞鳳「人間でも人間じゃなくても、私の大切で大好きな人には変わりません。」

イセ「ありがとう… このイセ、永遠に貴女と共に在る事を誓わせて頂きます。」

大鳳「そんな… 私にもくれるなんて、こんな幸せ初めて…」

瑞鳳「大鳳、良いのね?」

大鳳「私も、ずっとずっと瑞鳳と共に… 私を、必ず幸せにしてください!」

浜風「こ、この年でプロポーズを受けるなんて…」

瑞鳳「もしかしたら浜風ちゃんの未来を奪ってしまうかもしれない、でも…」

浜風「もしそうでも、瑞鳳さんになら奪われても構いません… 私の未来を貴女に捧げます。」

吹雪「本当に、私まで… 私なんて瑞鳳さんが言わなければ立てなかった弱い人間ですよ…?」

瑞鳳「吹雪ちゃんは強いよ、貴女が自分で思っている以上に。私をここまで連れて来てくれたんだから。」

吹雪「瑞鳳さん… 瑞鳳さん、私大好きですっ!指輪、受け取らせてくださいっ!」

イク「いや、マジでやるとは想像してなかったのね…」

瑞鳳「やると言ったらやる、それが私だって知ってるでしょ?イクとの約束、守るね。」

イク「イクとの約束… ずっと絶対私の側に居て欲しいの!」

夕張「わ、私も本当に良いんですか…? 他の皆に比べたら…」

瑞鳳「夕張ちゃんはいつも直向で、頑張り屋で周りの気遣いも出来る… 夕張ちゃんが劣る所なんて何も無いよ。」

夕張「…瑞鳳さん、私にその指輪ください!私をずっと貴女の側に居させてください!」

愛宕「んもぅ… やっぱり瑞鳳ちゃんってお姉ちゃんの期待を裏切らないわね♪」

瑞鳳「き、期待って… こうなる事もわかってたんですか?」

愛宕「憶測の域を出なかったけど… お姉ちゃんも、ずっと瑞鳳ちゃんの側に居るね。」

ユキカゼ「あ、あわわ… 本当に、私も良いのですか?」

瑞鳳「うん。寧ろ、ユキカゼちゃんとじゃなきゃ嫌だって所のあるから。」

ユキカゼ「ありがとうございます… 私も、いつまでも貴女と共に…」

400「人とメンタルモデル… 私は、瑞鳳さんとは違うけど…」

瑞鳳「それでも、だよ。人でもメンタルモデルも何も変わらない、私が好きになったのも…」

400「…私も、瑞鳳さんと一緒に永遠を過ごしたいです。不束者ですが宜しくお願いします。」

402「まさか、とは思ったが… 本当にお前はバカ正直過ぎるな。」

瑞鳳「私はバカだからね… 誰かを選ぶ事なんて私には出来なかった。」

402「そこがお前の良い所、でもある。良いだろう、いつもお前の側に在ると私の紋章に誓う。」

夕雲「私、瑞鳳さんと出会ってからまだ一月しか経って無いのに… 本当に、こんな…」

瑞鳳「時間なんて関係ないよ。それとも、駄目かな…?」

夕雲「い、いえ! 私を貴女のお傍にずっと居させてください!」

蒼龍「…私も、良いの?」

瑞鳳「はい。蒼龍さんも、私の仲間で大切な人です。」

蒼龍「こんなに想ってくれるなんて、嬉しいなぁ… 私も、指輪受け取らせて。」

瑞鳳「行こう… ここで全てを終わらせて、皆で一緒に帰ろう!」

全員「了解!」


Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set your KANPLA

BATTLE START!



瑞鳳「エンガノ01、信濃・天、瑞鳳、推して参ります!」

飛龍「よしっ!エンガノ02、グナイゼナウ・クロイツDrei、飛龍、出撃します!」

イセ「エンガノ03、扶桑・天爾改、イセ、抜錨する!」

大鳳「今日は良い風ね… エンガノ04、ヨークタウン・フェネクス、大鳳、出撃します!」

浜風「エンガノ05、プリンツ・オイゲン・クロイツZwei、浜風、出ます!」

吹雪「エンガノ06、青葉・天、吹雪、行きます!」

イク「は~い!エンガノ07、熊野・天、イク、行くの!」

夕張「エンガノ08、グラーフツェペリン・ラング、夕張、出撃!」

愛宕「エンガノ09、利根・天、愛宕、抜錨します!」

ユキカゼ「エンガノ10、筑摩・天、ユキカゼ、参ります!」

400「エンガノ11、レナウン・ヴォーテクス、イ400、出します!」

402「エンガノ12、レパルス・ヴォーテクス、イ402、出す!」

夕雲「エンガノ13、高雄・天爾改、夕雲、本気で行くわ!」

蒼龍「エンガノ14、シャルンホルスト・クロイツ、蒼龍、出撃します!」

フェリーニ「おいおい… あそこ居るのは…」

グラハム「フッ… やはりこの場に戻ってきたか。」

カトル「行きましょう、彼女達の支援くらいは出来ます。」

ヴェル「そうだね。吹雪たちはこの状況を打破しようと戦いを挑んでいる、ならば応える義務が私達にはある。」

セルゲイ「ヴェル… そうだな。ここは彼女達に助力すべきだ。」

アンドレイ「では行きましょうか。」

アレルヤ「出来る限りの支援を行い、彼女達の突破口を拓きます。」

マリー「行きましょう、アレルヤ!」

ビス子「待ってなさい、瑞鳳…!」


RJ「づほ!?一体アイツら何処行ってたんや!」

瑞鶴「もしかしてあそこの大きな石を壊そうとしてるの…?」

加賀「なんて無茶な…」

マリーダ「だが、瑞鳳達ならやり遂げるだろう。」

タクヤ「瑞鳳さん達ならきっと…」

赤城「その為にも、私達も援護くらなら…!」

バナージ「行きましょう、部長!」

翔鶴「そうね… 小沢大学艦プラ部、全員出撃してください!これより、チーム・エンガノの活路を拓きます!」


大鯨「瑞鳳… やっぱり戦うのね…」

野分「で、どうします?」

東方不敗「当然、助けるぞ。」

朝潮「わかりました、お父さん。」

秋月「出来る限りの事はしないと…」

初風「まったく、手の焼ける姉ね…」

鳳翔「私達も助力しましょう。」

祥鳳「手伝える事は手伝わないと…」

サーシェス「さぁて、一暴れするすっか…!」


大淀「あれは、瑞鳳さん達… カメラマンさん、あれを撮ってください!」

大淀(瑞鳳さん、頑張ってください…)

イセ「捉えた!敵艦隊接近、数48、交戦まであと400!」

浜風「全艦、第二警戒航行序列!オープン・コンバット!」

大鳳「ベアキャット、スカイレイダー隊、発艦始め!」

夕張「Me262、震電、全機発艦!後続のシュツーカも準備して!」

浜風「航空攻撃後、10秒で06、07、09、10、13の魚雷ポッドで攻撃。一気に艦隊に穴を開けます!」

吹雪・イク・愛宕・ユキカゼ・夕雲「了解!」

大鳳「今よ!全機急降下!」

夕張「直撃させるわ!」


夕張の大鳳の航空機による攻撃で敵の艦隊の足並みが乱れる!


浜風「今です!」

吹雪「当たってぇ!」

イク「直撃させるのね!」

愛宕「食らいなさい!」

ユキカゼ「直撃させます!」

夕雲「逃がしません!」


足並みの乱れた艦隊に向かって大量の魚雷が放たれ、炸裂し艦隊の中央部に穴を開けた!


浜風「11、12はシェルを展開しつつ両翼に!01、02、03、14は前衛の重巡艦隊と入れ替わり砲撃へ!」

400「了解。シェルを展開しつつ左翼へ移動。」

402「右翼へ移動、シェル展開。」

浜風「よし!01、02、03、14!」

瑞鳳「砲撃開始!」

飛龍「全主砲斉射!」

イセ「薙ぎ払え!」

蒼龍「当てるっ!」

そしてそこから更に敵艦隊へ砲撃を加えて、艦隊を撃破する!


行動選択 直下
1.斥候艦隊を殲滅させる
2.一点に火力を集中し突破する
3.その他

浜風「今は消耗を避けるため、火力を前面に集中し一点突破を行います!残敵には目をくれないで!」

全員「了解!」

浜風「重巡艦隊、戦艦部隊と入れ替わりで砲撃を続行!航空部隊撤収、補給を行ってください!」

大鳳「了解!スカイレイダー、ベアキャット帰還開始!」

夕張「Me262着艦!急いで補給を!」

愛宕「敵艦隊に穴が開いたわ!」

浜風「最大戦速!突破してください!」


そのまま艦隊は敵の中央部分に突入する!


イセ「敵、撃ってくる!」

浜風「11、12!」

400・402「了解!」


砲撃に晒されるが、400と402がシェルを展開してほぼ全ての砲撃を受けきる!


400「シェル、損壊率8%。」

402「もうすぐ敵艦隊を抜ける。」

浜風「スモーク、散布!」


そしてスモークを散布して敵の艦隊の追撃を防いだ!



瑞鳳「敵艦隊を抜けたよ!」

イセ「マップ表示、この交差点を左へ。」

浜風「全艦へ。この交差点を左へ曲がってください!」

浜風「残りの距離は!」

402「残り1.4km。バッテリー切れまで残り100分。」

イセ「次の敵艦隊が来たわよ!数110、戦艦15、巡洋艦35、駆逐艦60!」

吹雪「一気に増えた…!」

大鳳「まだ10分の1しか出てないわよ!弱音にはまだ早いわ!」

吹雪「は、はい!」

浜風「所詮は無人… 包囲されなければ敵ではありません!」

瑞鳳「数だけ居たって!」


そして前方の艦隊から大量の砲弾が放たれる!


浜風「02、03、04、08、14!前面に展開してディスチャージ・フィールドを!」

飛龍「出力安定、放出開始!」

イセ「前面に集中散布!」

大鳳「フィールド作動開始、ディスチャージスタート!」

夕張「味方艦隊の方向にも展開します!」

蒼龍「ディスチャージ・シールド… 相手に使われると厄介だったけど、自分で使うと頼れるわ!」


放たれた砲弾を全て、粒子撹乱フィールドによって全てかき消される!



行動選択 直下
1.吹雪を前衛に出し『山嵐』で一毛打尽にする
2.複数隻による砲撃で中央突破を試みる
3.夕雲を前衛に展開させてPBCで焼き払う
4.その他

浜風「吹雪、この数をやれますか?」

吹雪「…余裕だよ!」

浜風「よし… 06、前面に!『山嵐』を使用し全力で焼き払ってください!」

吹雪「了解! 航行をオートにセット!03、データリンクを!」

イセ「データリンクスタート。」

吹雪「全て捉えた…!マルチロック、『山嵐』システム起動!全64門制御開始、次弾供給速度0.5にセット!

全システム解放、連射モード128!誘導、全て手動で設定!」


吹雪「魚雷128発、全部直撃させます!行っけぇぇぇぇぇぇぇ!」


全ての魚雷が放たれ一隻ずつに直撃し、全てバイタルパートのみを的確に破壊し轟沈させる!


イセ「敵艦隊、全て轟沈を確認。」

吹雪「航行を手動に… ふぅ…」

蒼龍「凄い… 全部的確に沈めてる…」

浜風「息を吐く暇はありません。後方の艦隊に追いつかれる前に移動します!」

イセ「待って、別方向の路地からも敵が接近してる!数76!」

浜風「ッ…!」


『ここは任せて貰おうか。』


飛龍「なっ!?」

吹雪「この声… ヴェールヌイちゃん!?」

ヴェル『吹雪、ここは任せて先に行け!』

セルゲイ『我々が足を止める、その間に進め!』

アンドレイ『こちらの事は気にせずに、目の前の敵に集中を!』

マリー『私達が支援します。この数の無人艦ならば!』

アレルヤ『早く行くんだ!時間はもう残ってない!』

浜風「感謝します!全艦、最大戦速を維持し足を止めないで!」

浜風「目標まであとどれくらいですか!」

400「残り1km。バッテリー残量、90分。」

浜風「この調子で行けば…」


バラバラバラバラ…


瑞鳳「見て!私達の艦プラを追ってるヘリが居る!」

愛宕「何でこんな時に限って…!!」


ズドドドド!


ユキカゼ「あのヘリ、銃撃してくる!?」

浜風「緊急回避!」


瑞鳳達は辛うじて銃撃を回避する!


飛龍「なんなのよ、コイツら…!」

400「識別確認、これは… アナハイム所有の物です!」

蒼龍「あの糞ババア…!大鯨さん達のところから逃げたのね!」



マーサ「アハハハハハ!私の思い通りにならないのなら全て滅ぶが良いわ…!」

アルベルト「叔母さん、止めてください!彼女達は…」

マーサ「銃撃を続けなさい。良い、アルベルト。私達にはもう破滅しか残ってない、なら相手も破滅させるのが筋合いでしょう?」

アルベルト「なっ…!?」

マーサ「そうよ…!このまま『アリスタ』が暴走し続ければ世界はいずれ海色に消えるわ!私の理想の世界にならないなら…!」


イク「あの糞ババア、いい加減にしやがれなの!」

大鳳「本当に今回ばかりは堪忍袋の尾が切れたわ!あそこはフィールド内、流れ弾で死んでも誰も文句は…!」

夕張「待ってください!あそこに人影が!」



ドゴォ!

マーサ「な、何!?」

パイロット「テールローターとメインローターから火が!駄目です!墜落します!」

ズガァァァン!

アルベルト「まさか…!」

秋月「…!」ジャキッ

マーサ「ひっ!?」

朝潮「秋月、殺しては駄目です。」

野分「どうやら本当に命が惜しく無いようですね、マーサ・ビスト・カーバイン。」

初風「じゃあアンタの望み通り鱶の餌食にしてあげるわ。

パイロットと機銃座の人、そしてアルベルト・ビストは逃がしてあげる。」ガシッ

野分「マーサ・ビスト・カーバインを確保しました、お母さん。」

大鯨『了~解。さぁ、サメさんたち来て!』

《東京湾》

ゾロゾロ…

マーサ「や、止めて!殺さないで!」

初風「地獄でゆっくり休むと良いわ。アンタの悪行三昧で死んだ人間に懺悔したら許すかもね。」

マーサ「な、何を!?」

野分「せめてもの情けとして救命胴衣くらい着けさせてあげるわ。」ヒョイッ

『そこまでにしておいて下さい。』


ザッバァァァァァァン!


初風「嘘、霧!?」

大和「流石に殺すのは忍びありません。生き地獄を味わって貰わないと。」

朝潮「貴女、確か…」

大和「呉鎮グループの大和です。身柄をこちらで預かっても宜しいでしょうか?」

初風「ちょっと待って… もしもし、お母さん?」

大鯨『生かしておく道理は無いけど、貴女達の手を汚させるよりは良いわ。その人に預けて。』

初風「わかったわ。私達には必要無いし、適当に持って帰って煮るなり焼くなり好きになさい。」

大和「ありがとうございます。ナチ、拘束して。」

ナチ「わかりました。」

アシガラ「夕立、潮、ハグロ、アタゴ。アタシたちは艦プラの用意だ。」

潮「はい!」

夕立「ぽい!」

アタゴ「仕方無いわね…」

ハグロ「面倒だけど…」



野分『あ、姉さん?』

瑞鳳「野分ちゃん!?」

野分『マーサ・ビスト・カーバインの身柄、こちらで確保して大和って人に預けました。』

瑞鳳「そ、そう…」

野分『武運を。あと蒼龍さんと飛龍さんに宜しく伝えておいてください。』

浜風「瑞鳳さん、一体妹さんは何者なのですか?」

瑞鳳「あとで事情はちゃんと話す… でもこれでヘリに狙われる心配は無くなった。」

イセ「ゆっくりしてる暇は無いわ。また敵艦が接近してきてる。これは…」

浜風「どうかしましたか?」

イセ「1/100サイズのペンシルヴァニアよ!」

瑞鳳「残っていてもおかしくは無かったけど…!」

大鳳「あと半分ちょっとだって言うのに…」


『待ちわびたぞ、飛龍!』


飛龍「この声、グラハム・エーカー!」

グラハム『未来への水先案内人は!このグラハム・エーカーが引き受けた!』

フェリーニ『俺も忘れて貰っちゃ困るぜ!』

夕雲「リカルド・フェリーニ!貴方も…」

グラハム『行けっ、飛龍!この先は任せたぞ!』

フェリーニ『お前らのところにはコイツは行かせねぇよ!』

浜風「お二人も御武運を… 全艦、進路このまま!」

飛龍「任せたわよ、グラハム・エーカー!」

夕雲「御健闘を、リカルド・フェリーニ!」


402「残り600m、残量70分。」

浜風「ギリギリですね…」

イセ「敵艦隊接近!数…200!」

愛宕「キリが無いわね…」

ユキカゼ「物量が違い過ぎです…!」


行動選択 直下
1.イセと夕雲によるPBC攻撃
2.愛宕、ユキカゼを前衛に展開し一毛打尽に
3.火力を集中して正面突破を試みる
4.その他

浜風「全艦、火力を前面に集中して正面突破を!09、前衛の抽出を!」

愛宕「前衛は02、06、07、10、13、14で私に続いて!」

浜風「全艦隊に通達、20秒後シュツルムユニットの魚雷ポッドを使用していない艦は全て一斉射!その後第四警戒航行序列!」

全員「了解!」

浜風「3、2、1… 全艦、攻撃始め!」


先程シュツルムユニットの魚雷ポッドを使用していない艦が一斉に魚雷を放ち、敵艦隊に向かって航跡を描く!


瑞鳳「起爆まであと3、2、1… 起爆したよ!」

浜風「全艦、第四警戒航行序列!」


全ての魚雷が敵艦隊に炸裂して大爆発を起こすと同時に浜風は指揮して艦隊陣形を変える!


イセ「敵残存148!」

浜風「想定以上に減った!04、08は航空攻撃を実施!」

夕張「シュツーカ隊、行って!」

大鳳「スカイレイダー隊、シュツーカ隊に遅れないで!」


そして混乱する敵艦隊に航空攻撃が加わり、さらに敵の数を減らす!


浜風「前衛艦隊、全艦突撃!この中央を突破します!」

愛宕「さぁ、食らいなさい!」


愛宕の利根・天がすかさず敵に砲撃を加えて、数を減らして一隻ずつ撃沈させる!


ユキカゼ「誘導魚雷斉射、敵中央部に穴を開けます!」


それに続いてユキカゼの筑摩・天が魚雷を放ち愛宕の撃ち漏らした敵を沈め穴を開けた!


飛龍「蒼龍!私達が穴の開いた中央に突っ込んで数を減らすよ!」

蒼龍「了解!遅れないでよ!」


蒼龍と飛龍は互いにフォローしあって敵の中央部に突っ込み周囲の敵をなぎ払う!


吹雪「誘導魚雷は残ってる… でも私だって砲撃くらい出来るんだから!」


吹雪は『山嵐』の誘導魚雷を使わず、砲撃で正確に敵を沈めた!


イク「『マガノシラホコ』! 敵なんかこうしてやるの!」


イクは敵の駆逐艦2隻にマガノシラホコを突き刺して、高い機関出力を生かし駆逐艦を振り回して敵艦隊にぶつける!

夕雲「シュツルムユニット最大加速!さぁ夕雲の本気、見せてあげる!」


夕雲は敵艦隊をすり抜けつつ、一隻一隻を確実に葬り去る!


浜風「後衛艦隊、全艦一斉攻撃!友軍誤射には気をつけてください!」

瑞鳳「51cm砲の威力、その身に受けてみなさい!」

イセ「照準合わせ、よし… 装填完了、斉射始め!」

400「目標補足、一隻ずつ確実に…」

402「逃がさん、一撃で沈めてやる。」


後方に位置する艦もそれぞれ攻撃を行って敵の艦隊の数を序々に減らす。


瑞鳳「よし、穴が開いた…!」

浜風「全艦、最大加速!艦隊を突破します!」

愛宕「前衛艦隊、後衛艦隊の露払いをして!」

ユキカゼ「了解。突破口の確保に全力を尽くします!」


そのまま両方の艦隊は敵の大多数を撃破してすり抜けた!


イセ「敵艦隊、引き離せたわよ。」

浜風「ふぅ… 有人艦ならこう容易くはいきませんでした。」

飛龍「所詮は無人艦でしょ?なら私達の方が性能も技量も遥かに上よ。」

蒼龍「でも物量が違う… このままだと私達の残弾の方が確実に底尽きるわ。」

吹雪「そうですね… 私の誘導魚雷も64発しか…」

『補給なら任せとき!』

瑞鳳「この声… 龍驤!?」

RJ『いや~、ここまで来るのしんどいわ~。』

瑞鶴『アンタ、補給担当なんだから何もしてないじゃん。』

バナージ『砲火を掻い潜って来るのも厳しいモノでしたよ、瑞鶴さん。』

マリーダ『ああ、この中を無被弾だっただけマシだろう。』

大鳳「どうしてここに…」

タクヤ『恥ずかしい話ですけど、脱出しようとしたら俺達の居た場所の周りが丁度水没しちゃって…』

翔鶴『逃げられなくなっちゃったの…』

赤城『でもそこにあったバトルシステムから今こうしてるのです。』

加賀『周辺の艦隊は私達が相手をします。そちらの方々は龍驤さんとタクヤ君から補給を受けてください。』

400「受ける?」

浜風「受けましょう。まだシステムが落ちるまで余裕はあります。」

RJ『補給完了っと!これで大丈夫や!』

吹雪「ありがとうございました!」

翔鶴『あとここからの最短ルートを送るわ。これを使って行って』

浜風「助かります。」

瑞鳳「翔鶴さん、もしかして結晶体の手前まで行ったんですか?」

翔鶴『手前、本当に手前まで何度か…』

夕張「なら結晶体も破壊出来た筈じゃ…」

瑞鶴『それが無理だったのよ。』

タクヤ『正直俺達じゃ…』

大鳳「つまり周辺の戦力がそれ程…」

バナージ『違います。絶対に、勝てないんですよ…』

飛龍「勝てない?」

402「どう言うことだ?」

赤城『私達の口からはなんとも…』

マリーダ『だがそちらならば確実にやれる。』

加賀『敵艦隊接近、数70。』

RJ『ここはウチらに任せとき!』

翔鶴『瑞鳳、必ず結晶体を破壊して。必ず勝てるって信じてるから…』

瑞鳳「はい!」

浜風「チーム・エンガノ、全艦最大戦速!皆の頑張りを無駄にしないように!」


イセ「目標まで残り200。もうすぐアリーナ近くよ。」

浜風「目視で確認出来ます… でも、これは…」

瑞鳳「大型結晶体が、外部に丸見えになってる…」

飛龍「周辺の建造物も酷い被害ね… これじゃオリンピック施設も建て直し確実よ。」

蒼龍「アナハイムも潰れちゃったしスポンサーも減っちゃったから開催も危ういかもね。」

夕雲「どうやら敵は雑談してる暇もくれないみたいです…!」

イク「まだ来る、のね…!」

402「敵艦、数14…?」

大鳳「少ないわね…」

吹雪「14隻、一人1隻なら!」

瑞鳳「嘘… アレ…」

飛龍「グナイゼナウ・クロイツDrei!?」

蒼龍「信濃・天も居る…!」

浜風「プリンツ・オイゲン・クロイツZweiも…」

イセ「御丁寧に扶桑・天爾改とアマテラス・ツクヨミまで居るわね…」

大鳳「バトルの開始時に艦を認識するスキャンがあるからシステム内にデータはあるけど…」

400「恐らくアレはプラフスキー粒子の塊でスキャンデータを元に形成されています。」

402「艦隊陣形のパターンも全て一緒… 恐らく我々のバトルデータを持った敵だ。」

吹雪「Wのメリクリウスとヴァイエイトにヒイロとトロワのデータを乗せたMDみたいな奴って事?」

夕張「そんな感じだと思うけど… あれはデュオだからこそ倒せた、でも…」

夕雲「今の私達はヒイロとトロワ… 自分自身を相手にしなければいけないと言う事、ですか。」

イク「来るのね!」

浜風「回避運動!」


放たれた攻撃を回避し、体勢を整える!


愛宕「動きまで全く一緒よ… 本当に私達のコピーみたい。」

ユキカゼ「勝てない、と言ったのはこの為ですか!」

浜風「勝機は… あります!」

瑞鳳「浜風ちゃん…」

浜風「私達と同等なら、同じものをぶつければ良い…!」

蒼龍「そう言うことね!」

浜風「各個に散開!目標は自分のコピー!恐らくこれが最後の敵、心してかかって下さい!」

全員「了解!」



ルート・アンリミテッド
第28話『朝を呼ぶもの』 終

MDというよりGジェネの最終ステージに出てくるコピー体だな

>>277

一応モデルはそうですがGジェネをプレイしてない方でも分かり易いようにしました。(ガンダムを知らない人はゴメンナサイ)

黒歴史∀だけで行って大惨事に陥ったプレイヤーは私だけだと信じたい

最終決戦の前に小ネタ

『霧の雑談 劇場版扱き下ろし編』


ユキカゼ「蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァDC、観て来ました。」

400「前情報ではどのように総集編を纏めるか楽しみでした、そして新作カットに期待をしていました。」

イセ「結論から言うわ… 前半要らない!」

402「あれでは総集編では無く、名シーン集ではないか。だが新作カットの最初の霧の出現と401拿捕シーンは良かったぞ?」

ユキカゼ「それで新作カットの方は?」

402「あれは良いモノだった。前半が嘘のようにな。」

400「唯少し、割を食った方々が居ます。」

イセ「被害者さん達、どうぞ。」


ゾルダン「役割食われた!」

上影「めちゃ悪役にされた!」

クルツ「同上!」

翔像「同上!」

402「酷い扱いだった!」

ユキカゼ「出番の可能性もゼロ!」

400「正式に死んでた!」

イセ「多分出番すらない!」

アシガラ「台詞が一言!」

ヒュウガ「正式にギャグ枠!」

タカオ「ボケ担当になった!」


イセ「まぁ扱いの良い人も居たよ?」


ヒエイ「役割食った!」

イオナ「新衣装、それにメインヒロイン枠。」

ムサシ「CV:くぎゅ。エロ衣装。」

キリシマ「場の和ませ役ゲット!」



400「でもこれ、ただの>>1の意見ですので。あくまでも>>1の意見ですので。」

402「と言うことで『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァDC』、絶賛上映中。面白いぞ?」

ユキカゼ「ブルーレイやDVDなど待たずに最寄の映画館にどうぞ足をお運びください。」

イセ「なお、これは一切本編とは無関係ですのでご容赦ください。」

『親の葛藤 瑞の海、鳳の空&鶴翼の絆編』

東方不敗「むむむ…」

大鯨「何を読んでいるのですか?」

東方不敗「ワシらの娘がモデルとして出とる小説だが… しかしまぁ甘ったるくて敵わん。」

大鯨「へぇ、そのようなモノが… 恋愛ものでしょうか?」

東方不敗「うむ。だが深海棲艦とか言う化け物と戦争もしておって、瑞鳳はそれに対抗する兵器『艦娘』と言う設定よ。」

大鯨「娘が兵器… ちょっと出版社に…」

東方不敗「待てぇい!メインヒロイン枠なのだ!」

大鯨「なら許しましょう。」

東方不敗「コホン… そして瑞鳳は『軽空母・瑞鳳』として主人公である提督の下、戦う事になるのだが…」

大鯨「それで?」

東方不敗「初めから瑞鳳は提督に惚れられてしまってな、再開の時なぞ瑞鳳が膝枕までしておる。」

大鯨「まぁ…」

東方不敗「あとは自分で読むが良い。眼鏡をかけた瑞鳳の挿絵など愛いものよ。あとブラックコーヒーを忘れずにな。」

大鯨「はぁい。で、そっちの本は?」

東方不敗「あ、そっちは初風から借りた本でワシらの娘同然の瑞鶴が主人公のモデルとなっておる。」

大鯨「瑞鶴ちゃんが?」

東方不敗「こっちも『艦娘』として瑞鶴が『正規空母・瑞鶴』となって戦う話よ。」

大鯨「ブームなんですかね?」

東方不敗「ワシに若者の流行り物などわからん。瑞鶴は第二次大戦の船だったが別世界に転生し深海棲艦と戦う話だぞ?」

大鯨「こっちも、ですね。」

東方不敗「そして姉として転生した翔鶴や仲間との出会いを経て戦う覚悟を決め、自身の記憶と宿命に向き合おうとする話よ。」

大鯨「へぇ… どのような活躍をするのでしょうか?」

東方不敗「自分の記憶や因果と向き合い、記憶の中の敵のとった戦法を真似たりと素晴らしいものよ。さらには仲間を説得したり姉や仲間を叱咤激励する等主人公らしくなっとる。」

大鯨「あの子は瑞鳳の成長にも一役立ってましたからね。それらしい所もありましたし。」

東方不敗「読むのならば初風に許可は取れよ?」

大鯨「わかりましたよ、貴方。とは言っても… 私達の娘と娘同然の子がメインを飾る本が出るなんて…」

東方不敗「あくまでもモデル、だがな。まぁ親として複雑な面もある。」

大鯨「親には子の成長を見守る事しか出来ません。なので私達は親として、子がどのようになるのか見届けましょう。」

東方不敗「そうだな…」

大鯨「現実も小説もなるようになれ、です」

ルート・アンリミテッド
最終話『アンリミテッド』


視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
3.浜風
4.大鳳
5.吹雪
6.イク
7.夕張
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402
12.蒼龍

side-浜風-

浜風「プリンツ・オイゲン・クロイツZwei…」


私の、私だけの専用艦プラ… それが私の操っている艦であり、敵対する艦だ。


浜風「私と瑞鳳さんの絆を、模倣するなんて!」


モニター越しで目の前に居る存在が許せない。決して冷静さを失ってはいけないのに怒りが内側からこみ上げる。


浜風「落ち着け… 相手が私であるなら、やることは一つだ…!」


そして私はプリンツを増速させて、本来私が行わない近接戦闘を挑む。


浜風「対空兵装オンライン、オートセット!目標をトリモチランチャーとネット発射装置に固定!」


これさえ抑えておけば妨害手段は甲標的のみになる。現状の最善の策であるが、同時に悪手でもある。

敵のプリンツもまた同じ行動を取り、破壊を行おうとしてきた。


浜風「思考ごとコピーされるのはやはり厄介だ…!」


しかしこれで解った事もある。それは『敵は模倣するだけ』で行動は以前の蓄積データからの引き出しでしかない。

つまり私達が行うべき行動は唯一つ…


浜風「己自身の思考を超えろ… 浜風!」


不可能、そう断じる事は容易い。だがこの世の中には『やってみなければ分からない事』だらけだ。

だからやる。己を超えてみせなけらばならないのなら超えてみせる。私が瑞鳳さんに教えられたものがあるから。


浜風「『ドレッドノート』… 『勇敢な者』、愚者では無く勇者… プリンツ・オイゲン・クロイツZwei、私に勇気を!」


私はもう前の私では無い。ならば蓄積データは無意味だ。己が勇気を振り絞り、己を打ち倒す…


浜風「行くぞ偽者… 思考も、艦プラも模した所で私の全てを、『勇気』を模倣できると思うな!」


そして私は勇者の名を冠する艦と共に勇気を持ち戦いに挑んだ。


視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
4.大鳳
5.吹雪
6.イク
7.夕張
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402
12.蒼龍

side-大鳳-


大鳳「全く、無茶を言ってくれるわ…」


戦術指揮官から下された指示、『自分自身を超えろ』。

それは無茶と言うものだろう。


大鳳「フェネクスをこの手で討つ…」


私が丹精込めて作った艦プラを壊す、それがコピーでも心にくるモノがある。

そして何より、フェネクスは強固であり倒すのが難しいもので在る事を理解しているのは私だ。


大鳳「でもやらないと、私達に未来は無い…」


未来、前の私なら諦めていた言葉だろう。でも今は守りたいって思う、守ってくれるって誓った者が居る。

ならばやるべき事は一つ。己が偽者を打ち倒す事だ。


大鳳「行くわよ、フェネクス!不死鳥の名で、敵対する不死鳥を全て焼き尽くすのよ!」


そう、いくら堅くても弱点がある。私の中にある何かがそう訴える。

フェネクスを製作した時にもダメコンや防御力を優先しろ、と訴えた何かと同じものだ。


大鳳「行きなさい、ベアキャット!スカイレイダー隊はできるだけ低高度を維持して攻撃するのよ!」


私は艦載機を発艦させて敵のフェネクスへと艦首を向けて航空部隊を差し向けつつ酸素魚雷を放つ。

しかしそれは相手の同じ行動によって迎撃されてしまった。


大鳳「やっぱり私の思考や行動パターンすら真似してるのね… でもそれなら、やり様はある!」


それは航空機部隊にかかっている。オートではなくマニュアル操作にする必要があるが。

艦を全てオートにするのは完全に無謀としか言い様が無い。だがそれでもやるしか無いのだ。


大鳳「さぁ… 私の偽者如きが、私の意志を消せると思うな!」


大切な人の為に、守りたいって思ったものの為に。私は指輪のはめられた手に力を込めた。

視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
5.吹雪
6.イク
7.夕張
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402
12.蒼龍

side-蒼龍-


蒼龍「コイツっ!」


私は砲撃を辛うじて回避して、態勢を整える。

その砲撃は正確無比であり直撃を受ければアブゾーブがあるとは言え、船体は無事では済まなかっただろう。


蒼龍「やっぱり強化人間だった時の私のデータを使ってるのね…」


つまり『今の私』より『前の私のデータを持つコピー体』の方が強いと言う事になる。

私の強化人間時代の対戦データはKPベースに残っているだけでも100回を越えており、引き出せるデータも多いだろう。


蒼龍「コピーよりオリジナルが劣ってるって、洒落にもならないわよ…」


せめて『ナイトロ』が使えれば状況は違うかもしれない。でもアレにはもう縋りはしない。

ならどうすれば良い?相手は最強の艦プラと最強のファイター、対して私は能力も劣り艦プラにも慣れてない…


蒼龍「『前の私』本当に嫌われそうな戦い方… 本当に嫌になってくる。」


メイジン時代の私は相手の艦プラの破損箇所や弱点だけを的確に攻撃し、修羅のごとく勝利のみを求める存在だった。

こんなバトル、楽しくない… 絶対に間違えてる。ならばするべき事は一つ。


蒼龍「『蒼龍』として、『2代目メイジン』を越える!」


アナハイムもPPSEも無く、私はもうメイジンでは無い。アレは私の倒すべき、越えるべき壁。

私にはもう、大切だって言ってくれる人が居るから。その人の為に、そして自分の為に!


蒼龍「来なさい、2代目メイジン・チクマメン!私はもう、『ナイトロ』にも負けないわよ!」


飛龍に教えて貰った艦プラバトルの楽しさ、そして瑞鳳ちゃんから預かったシャルンホルスト・クロイツ。

この二つがあれば、もう私は負けない。


蒼龍「そして教えてあげる!艦プラバトルの楽しさ、そして本気で戦う私の強さをね!」


相手は『前の私』だと言うのなら『今の私』の全力で越えてやる!

その言葉を胸に秘めて、反撃に移った。



視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
5.吹雪
6.イク
7.夕張
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402

side-吹雪-


『山嵐』、それは互いに寄り添えない存在。互いに棘が刺さって痛むから。

だから私と、そのコピーは寄り添えない。例えそれが前の私だったとしても。


吹雪「発射管3番から11番まで発射、誘導プログラムは手動で!」


私は誘導魚雷を手動で操って直撃させようと狙うが、読まれているのか迎撃されてしまう。

残弾に限りがある今、魚雷を無闇やたらに放つのは得策では無い。そんな事浜風ちゃんでなくとも理解できる。


吹雪「どうしよう…」


正直手詰まりだ。主砲も切り札である誘導魚雷もコピーは模倣して対策されてしまうから。

そしてこの行動すらも薄気味悪いくらい模倣してくる。


吹雪「私のデータから生まれたコピー… でも負けるわけにはいかないんだから!」


もしも私がコピーに負けてしまえば『山嵐』によってチームは一気にピンチになる。そんな事態は避けなければならない。

そして私が『過去の私自身』に負ける訳にはいかない。あの中には『弱い頃の私のデータ』も入っているから。


吹雪「もう二度と、私は負けたくない!」


ヴェールヌイちゃんに負けて、悔しくて泣いてしまった頃の私にはもう負けられない。

瑞鳳さんに指輪まで貰って負けるなんて絶対に出来ない。


吹雪「私の大事な仲間の為にも、コピー体なんかに絶対皆をやらせないよ!」


私のコピーだけは私が絶対にこの手で倒す。それが私の決意だから。

瑞鳳さんと生きる未来の為にもこれだけは絶対に譲れない、私の意志だから。


吹雪「私の全力で『私』を越える!越えてみせます!」


そして私は再びトリガーをその手に握った。



視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
6.イク
7.夕張
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402

side-夕張-


現在の戦況は膠着状態。近接戦闘能力を殆ど持たないグラーフツェペリン・ラング同士の戦いだから当然だ。

そして互いに艦載機を出し惜しんでいる以上、膠着状態に陥るのは当然だった。


夕張「敵機、迎撃開始!」


私は対空兵装を操ってコピーの繰り出すMe262やシュツーカを撃ち落す。攻撃手段が無くなればこっちが有利になるから艦載機を温存する為に対空兵装での迎撃のみに留めている。

しかし敵も私の意図に気が付いたのか艦載機を全て戻して、にらみ合いになった。


夕張「艦載機を出せない以上、味方の支援も出来ないなんて…」


歯がゆい。私が支援さえ出来れば状況は有利になる可能性もあるかもしれない。

自惚れでも無く、仲間である皆も信じている。でも、皆は私のコピーと違って積極的に攻撃を仕掛けてくる。
だから私が支援する必要があるのだ。


夕張「ああ、もう!どうすれば良いのよ!」


私と私のグラーフツェペリン・ラングではこの状況を打破するのは難しい。なら味方に賭けるしか無い。

でも、それでも自分で動かなければ何も変わらない。やる事は限られてるけど、やるしか無いのだ。


夕張「Me262、シュツーカ発艦始め!目標はコピーよ!」


私は艦載機を飛ばして操り、もう一つのラングに攻撃を仕掛ける。

さっきの私の様に相手は迎撃するだろうから無謀だって事は理解している。でもやらなければならない。

もう決めたから。私が今出来る事を、成すべき事を成す。


夕張「コピー程度に負ける訳にはいかないのよ… 私だってチームの一員、このくらいやってみせるんだから!」


そして私は艦も増速させて敵のラングへと仕掛けた。



視点選択 直下
1.飛龍
2.イセ
6.イク
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402

side-飛龍-


飛龍「弾着修正1.5、直撃させる!」


私は敵のグナイゼナウに向けて主砲を放つが、悉く回避され反撃を受ける。


飛龍「自分自身ってホントに厄介よね…!」


ファイターの能力、艦プラの性能は同等。問題があるとすれば私側に制限がある事だ。

私達には時間制限があり、もう残り時間は多くない。一気に私のコピーを撃破する必要があるのにそれが出来ない。


飛龍「砲撃を加えて夾叉にして、艦首魚雷発射管を全門発射と同時に回頭… これも駄目…!」


私自身が相手なら夾叉されたとしても無理矢理押し通る。

魚雷の発射点を分散させて足を止める?だがグナイゼナウに艦首魚雷の一発だけでは有効打にはならない。


では敵に有効打を与える為にどうすれば良い?PBCを使えれば楽だがユニット装備状態では発射出来ないし、私なら縮退の隙を狙う。


飛龍「私達はこんな所で立ち止まる訳にはいかないのよ!」


こんな所で立ち止まっていては暴走する結晶体によってお台場が水没する。そして結晶体をそのままにしておけば世界が…

そんな事は絶対にさせてはならない。私にもう一度生きる意味を与えてくれたこの世界を…


飛龍「来なさい、コピー!本物にコピー如きが勝てると思わないで!」


この世界で好き勝手はさせない。守ると決めた人の為にも、絶対に負ける訳にはいかない!


飛龍「自分自身だろうと何だろうと、私の道を阻む事は出来ないのよ!」


私は主砲のトリガーを引き、グナイゼナウを砲撃する。



1.飛龍
2.イセ
6.イク
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402
11.夕雲

あ、選択肢ミスりました


視点選択 直下
2.イセ
6.イク
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402
11.夕雲

side-夕雲-



夕雲「まさか夕雲のデータ全てをコピーしてるなんて…」


モニターに表示されている高雄・天爾改、私のコピー。

私の戦闘スタイルであるヒット&アウェイすら完全にコピーして攻撃を仕掛けてくる。

コピーの一方的な攻撃によって反撃する事も難しい。


夕雲「反撃しないと…!」


私は自身が操る高雄を増速させて先程のコピーと同じように攻撃を仕掛ける。

しかし私ガコピーの攻撃を全て流したように、コピーもまた私の攻撃を回避する。


今この瞬間もデータを取られてリアルタイムで反映されている状況、どうすれば反撃の糸口が掴めるだろうか。

私が持つものはコピーも持っている。夕雲のコピーが持っていないもの、私自身が持っているもの…


夕雲「覚悟… そして信念…」


戦闘手段や艦プラをコピーしたとしても、夕雲の心の中にあるものだけはコピーは出来ない。

私のように信念も覚悟もない、所詮はコピー。


私はもう以前までとは違う。瑞鳳さんが夕雲を強いと言ってくれたから。

もう夕雲は何かに怯えたりはしない。覚悟も信念も持っているのだから。


夕雲「覚悟も信念も持たぬ輩に、夕雲は負けません!」


私は何が相手だろうと戦って、勝つ。その為に今ここに居る。

ならば成すべき事を成すだけ。


夕雲「夕雲の全てを模倣したつもりでも、夕雲のこの想いだけは絶対に模倣出来ませんよ!」


そして再び高雄を増速させて攻撃に移る。




視点選択 直下
2.イセ
6.イク
8.愛宕&ユキカゼ
9.400
10.402

side-愛宕&ユキカゼ-


愛宕「やっぱり連携までコピーしてくるののね…!」

ユキカゼ「しかもこちらを分断する事ばかりを狙って!」


私達は利根と筑摩の連携攻撃を受け、回避する事が精一杯だ。

分断されれば一気に状況は不利となり、分断されないように互いを支えるので手一杯となっている。


私達のコピー体も以前までのデータを使っているのか、こちらの連携を完全に再現している。

現状でも不利なのに分断されたら恐らく各個撃破されるだろう。


愛宕「どうする?」

ユキカゼ「最善策は一旦、距離を取ることですが…」

愛宕「出来ない、わね…」


恐らく背中を見せればやられる。私達ならそうする。

ではどうするべきか?答えは…


愛宕「仕掛けるわよ!」

ユキカゼ「はい!」


私が前衛に展開しつつ、お姉ちゃんが後方支援。いつもとは真逆の戦法。

ユキカぜちゃんは基本的に前衛ではなく支援型。私と逆にすることで相手の混乱を招く事も可能だ。


一人では出来ない、二人だから出来る戦術。

効果はわからない、一か八かの賭けだけどやってみる価値はある。


愛宕「こっちの砲撃で筑摩を夾叉させるから!」

ユキカゼ「こちらで仕留めます!」


負ける訳にはいかない。霧から守ったこの世界、滅ぼさせはしない。

私はもう守ると誓った、だから戦う。二人、そして皆の為に。




視点選択 直下
2.イセ
6.イク
9.400
10.402

side-イク-


イク「『マガノシラホコ』!」


ロケットアンカー『マガノシラホコ』、直撃すればもう身動き出来ないか箇所によっては一撃で轟沈させられる。

でもその一撃をコピーは同じ『マガノシラホコ』を使って強引に逸らす。


イク「ッ…!イクのコピー、流石に厄介なの!」


性能、実力はイクと同じ。なら越えている部分は?

コピーとオリジナル、優劣をつけるとしたらそこしかない。


イク「想い、背負ってるモノ…」


そう、勝っているのは想い。

誰かを守ろうと言う想い、そしてそこから生まれる意志の力。


イク「絶対に、コイツだけはイクの手で倒すの!イクは一人で良い、お前なんか沈んじまえ、なの!」 」


そう叫んで再び『マガノシラホコ』をコピー体に向けて放った。

同じ存在は要らない、イクは一人だけ。コイツだけは絶対に消す。




視点選択 直下
2.イセ
9.400
10.402

side-イセ-


イセ「やっぱり薄気味悪いわね、コピーってのは…!」


同じ様に攻撃や行動パターンをトレースして、戦闘を有利に進めようとする。

モニターに表示されている私のコピーは今までの私の戦闘全てを真似て攻撃を仕掛けて来るから、流すので精一杯だ。


イセ「戦術ネットワークが使えれば…!」


ネットワークから切り離されている以上無いものねだりは出来ない。

では何が出来る? メンタルモデルを持った以上、その答えは自分で考えなければならない。


イセ「戦いながら学習し、成長する…」


私は人間では無いメンタルモデル。
メンタルモデルは戦術を持たなかった霧が『不自由な肉体を持つ事によって生じた限界を克服する為に思考し、至高へと達する』為に得たモノ。

経験値を得ることによって、進化し戦術を編み出す事が出来る。まさに諸刃の刃…


イセ「この経験値をフィードバックさせてリアルタイムで反映し、敵を打ち倒す…!」


今この戦いの中で自らが進化する。

出来る出来ないでは無く、やらなければならない。そうしなければ未来は無い。


イセ「面白いじゃない…!やってみせるわ… 来なさい、偽者!」


私は霧の大戦艦。でも、人間と共に道を歩もうとするもの。

人間も霧も関係ない、この世界と守るべき者の為に目の前の敵を打ち倒す事を思考する。


イセ「大戦艦の演算能力と成長速度、その身で味わうと良いわ!」


それが私の意志だから。私のやるべき事だから。




視点選択 直下
9.400
10.402

side-400-


400「耐圧シェル展開、砲撃防御!」


展開した耐圧シェルに砲撃が直撃するが、シェルにコーティングされているアブゾーブによってダメージは無い。

だがそれも長くは保たないだろう。砲撃を受け続ければコーティングは磨耗して、いずれ無くなる。


400「タイムリミット、残り20分… あまり猶予は残されてないね…」


相手の目的は明白。私達を足止めしてリミットを待つこと。

その為に私達のコピーを生成してぶつける事で時間を稼いでいる。このままでは時間切れになってしまう。


突破する方法はコピー体を全滅させること。どの艦プラも一隻でも残せば被害が出る。


400「強襲特化型のレナウンの正面戦闘能力では決め手に欠ける…」


シュツルムユニットで潜水出来ない以上耐圧シェルはデッドウェイトかシールドにしかならない。

そして潜水出来ない以上、この艦は防御力が高い以外は普通のレナウンと変化は無い。


400「でも、勝機はある…!」


誰かを信じる。以前の私なら絶対にしなかったであろう思考。

私はメンタルモデルとしては弱くなったかもしれない。でも、『イ400』と言う個としては強くなった。


400「信じて戦う… それが今、私に出来ること!」


私は変われた。そして現在進行形で経験値を重ねている。

メンタルモデルは経験値を重ねて強くなる。そして自分自身と戦うと言う事はそれだけ経験値を得られる。


400「過去のデータしか引き出せないコピーが、進化するオリジナルに勝とうなどと!」


そして負けられない意地がこちらにはある。この戦い、負ける訳にはいかないから。

誰かに負けるのは良い、でも自分自身には絶対に負けられない。

side-402-


402「やはり砲撃では破れないか…!」


私の攻撃はレパルス・ヴォーテクスのコピーが展開するシェルによって全て防がれる。

でも、一つだけ解ったこともある。


402「こいつら、アブゾーブまでは再現出来ていないのか?」


性能は全く一緒だが、アブゾーブシステムと言う概念はコピー出来ていないらしい。

コピー体はあくまでもプラフスキー粒子の塊、粒子を吸収して自分の艦プラの力にするアブゾーブは意味が無いのかもしれない。


402「勝機が見えたかもしれない…」


しかし確実では無い。見つけたのは手がかりだけ、まだ勝利できる要素は少ない。

これだけでは分の悪い賭けでしかない。


402「だが、分の悪い賭けは嫌いじゃない…!」


一か八か、勝機があると言うのなら私はこれに賭けよう。

博打など以前なら使わなかっただろう。だが私は変わったから、アイツに出会って。


402「悪いが、沈むのはお前だ。コピー如きが私をやれると思うなよ?」


私は今までの戦闘で得たデータを全て引き出し、最適なパターンを構成する。

そして私と言う個に蓄積されたデータが私をさらに強くする。


402「メンタルモデルをコピーされなければ、私の方が有利だと言うことを教え込んでやる。」


今までの私が培った経験値を以って、目の前に居る私を打ち倒そう。

絶対に私はコイツには負けない、どこからかそんな自信があふれ出す。


402「行くぞ…!私は、私だけで充分だ!」

side-瑞鳳-


瑞鳳「こ、このぉっ!」


私の操る信濃の砲撃は、コピー体の付近に着弾した。

そして同じ様に砲撃を行われて、信濃の周辺に着弾する。


瑞鳳「私と殆ど同じ… だから、負ける訳には…!」


そう、コピーにだけは絶対負けられない。

もう負けるのに慣れていた自分には戻りたくない。


瑞鳳「私は、絶対に負けられないのよ!」


私は思考を全てカットして全てを無にする。そして心が澄み渡り、一滴の雫が見えた。


瑞鳳「見えた、水の一滴!明鏡止水の心!」


『ハイパーモード』。全身から力が滾り、何もかもが澄み渡って見える。

しかし…


飛龍『こいつっ!』

夕張『艦載機が無くったって!』

ユキカゼ『ま、まだやれます!』

大鳳『まだよ、まだ沈みはしない!』

イセ『ちょっとしたピンチね… でも…!』

夕雲『私は、まだ戦える…!少し被弾した程度で!』

瑞鳳「そんな…」


どこからか、私の中に声が響く。皆がピンチになってる。


蒼龍『諦める訳にはいかないのよ!』

吹雪『まだ負けてない、生きてるうちは負けじゃ無い!』

402『勝機はまだ残っている… それに賭けてやる!』

400『絶対に、私にだけは負けない…!』

イク『コイツっ、しつこいのね!』

愛宕『まだ、未来を諦める訳には…!』


声が聞こえるのは指輪に埋め込まれた『アリスタ』。皆の声を拾っているの?

このままでは誰かが沈められて、皆が危険になる…



瑞鳳「そんな事、させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

飛龍「な、何!?」

イセ「指輪が、光って…」

大鳳「中から光があふれ出してる…」

浜風「あの時と、準決勝と同じ光…」

吹雪「暖かくて、懐かしい感じ…」

イク「瑞鳳姉…?」

夕張「なんだろう、不思議と内側から力が…」

愛宕「そうね、まだ私達には切り札が残ってたわね…」

ユキカゼ「切り札… 私達の絆!」

400「想いを繋いで未来へと紡ぐ事の出来る力…!」

402「そうだな… 私達はまだ、戦える!」

夕雲「絶対に誰にも模倣出来ない、心の力!」

蒼龍「その全てを、今ここで解放するわ!」

瑞鳳「皆、行くよ!」

「「「「「「「「「「「「「「RGシステム、起動!」」」」」」」」」」」」」」

飛龍「私達はもう一人じゃ無い…!」

イセ「人は、出会いと別れを繰り返して成長する…」

飛龍は自身のコピーをゼロ距離砲撃で沈め、イセも続いて交差した瞬間に沈めた。

大鳳「その中で、大切な人とも出会うことも出来る!」

大鳳は長距離から魚雷を直撃させて倒す。

浜風「目の前にある果てない道で一人の力を試したくなるかもしれない…」

浜風は瞬時に武装を封じた上で、コピーを屠る。

吹雪「でも隣に居る人と手を繋ぐ事は弱さじゃない!」

吹雪は山嵐の誘導魚雷を全て直撃させて自身のコピーを葬った。

イク「それが、生まれて消えるだけの小さな光でも!」

イクは敵のシュツルムユニットに『マガノシラホコ』を突き刺し、引きちぎって叩き付けた。

夕張「その輝きを繋げれば大きな光になる!」

夕張はゼロ距離で対空兵装を全て放ち、コピーを穴だらけにする。

愛宕「もう戻らないかもしれない過去はあるけど!」

ユキカゼ「私達は未来へ歩む!」

愛宕とユキカゼは同時に自身のコピーを消滅させた。

400「例え全てを失おうとも!」

402「ここに居る自分の中に明日があるから!」

400と402も同時にコピーを消し去った。

夕雲「出会った人に貰った全てを!」

夕雲は一斉砲撃によってコピーを沈めた。

蒼龍「勇気に変えて!」

蒼龍もまた、ゼロ距離砲撃でコピーを破壊した。

瑞鳳「私達は明日に向かって、進む事が出来る!」

そして瑞鳳の攻撃によって最後のコピーが消滅した。

浜風「やれた… 残り時間は!」

400「3分… もう間に合わない…」

大鳳「そんな…!」

愛宕「ここまで来たのに…」

飛龍「いや、まだ手は残ってる…!」

蒼龍「PBC!でも、さっきの戦闘で内部貯蔵の粒子が…」

夕雲「PBC搭載艦は5隻、全ての粒子を合わせれば!」

イセ「それでも届くとは限らないし、何より不可視のバリアがあるからPBCは…」

瑞鳳「貫く事に特化したtype-Zなら届くかもしれない…!でも届いても、威力が減衰して…」

夕張「壊せない…」

402「いや、まだ希望はある…!瑞鳳、お前の『真の切り札』がな…」

吹雪「『真の切り札』…?」

瑞鳳「グナイゼナウ・クロイツDreiのtype-Hとシャルンホルスト・クロイツのtype-S、そして高雄・天爾改のtype-Yと扶桑・天爾改のtype-Iに信濃・天のtype-Z…

5隻による連結PBC… でも、撃つには5隻の最大貯蔵の粒子でも足りないし船体が耐えられるかも…」

ユキカゼ「ならば、私達の貯蔵粒子を使ってください。」

イク「イクたちの残った粒子でも、5隻最大の粒子量は超えられるはずなのね。」

夕張「世界がどうなるかの瀬戸際です、やってみる価値はあります!」

瑞鳳「ユキカゼちゃん、イク、夕張ちゃん…」

大鳳「大博打ね… 運が無いから博打って嫌いだけど、瑞鳳に賭けるわ。」

愛宕「それが過ちだったとしても、恐れないで。皆、瑞鳳ちゃんを信じるから。」

吹雪「自分を信じてください。瑞鳳さんが作ったものなら、絶対にやれます!」

瑞鳳「愛宕さん、大鳳、吹雪ちゃん…」

400「大丈夫、私達が居ますから。」

402「私達も全てを賭けてやる。だから、お前も全てを賭けろ。」

浜風「絶対に大丈夫です。私達は己を越えた… ならどんな壁ももう越えられるはずです!」

瑞鳳「400ちゃん、402ちゃん、浜風ちゃん…」

夕雲「全てを終わらせて帰る、瑞鳳さんの言葉です。なら夕雲達の手で終わらせましょう。」

イセ「一人じゃ届かないけど私達は一人じゃないから、支えあって手を伸ばせば届く。そうでしょ?」

蒼龍「全部やり遂げて、帰りましょ?自分を、皆を、そして瑞鳳ちゃんが生み出した艦プラを信じて。」

飛龍「ここで諦めるか、未来の為に足掻くか… 全て瑞鳳次第なんだから。」

瑞鳳「夕雲ちゃん、イセさん… 蒼龍さんに飛龍さんまで…」


瑞鳳「わかった… チーム・エンガノとして、最後の一撃に全てを賭けます!」

瑞鳳「シュツルムユニット、パージ!連結システム構築、信濃・天ドッキングモード!」

蒼龍「ユニットパージ!シャルンホルスト・クロイツ、ドッキングモード!飛龍!」

飛龍「了解!軸線合わせ、ドッキングモード!」


グナイゼナウを中心にシャルンホルストが前面、信濃が両脇に合体する。


瑞鳳「接続を確認、バレル展開!」

イセ「扶桑・天爾改、ドッキングモード。『アマテラス』『ツクヨミ』を両舷バレルに接続。」

夕雲「高雄・天爾改、ドッキングモード!粒子偏向レンズ展開!」


グナイゼナウ後部に2隻が合体して、さらに信濃から展開されたロングバレルにPBCオプション艦が接続する。


浜風「全艦、粒子バイパスを形成!そのまま粒子をPBCのエネルギーに!」

400「了解。全粒子解放、エネルギー流路を形成。」

402「エネルギー流路の脈動を固定。リミッター解除。」

夕張「補助経路作動!」

大鳳「エネルギー管制、瑞鳳!」

瑞鳳「了解!縮退開始!」


グナイゼナウの中心に粒子が収束して輝き始める。


イク「システムをバイパスして…!」

愛宕「艦隊陣形を固定!」

吹雪「全艦、戦術システム起動!」

ユキカゼ「出力上昇を確認!」

CAUTION!

蒼龍「敵!?」

浜風「新しいコピー!?」

飛龍「マズっ…」

瑞鳳「あともう少しなのに…!」

『諦めるな!』

瑞鳳「この声、お父さん!?」

東方不敗『瑞鳳、お前の敵はワシらが引きつけよう!』

大鯨『大型結晶体を早く破壊して!』

祥鳳『こっちも出来るだけ引き付けます!』

鳳翔『貴女達の成すべき事を成してください!』

サーシェス『おら、イクに嬢ちゃん!さっさとやって帰って来い!』

カトル『貴女方の邪魔は絶対にさせません!』

ビス子『さぁ、やりなさい瑞鳳!』


瑞鳳「お母さん、祥鳳姉さん、鳳翔さん、アリー叔父さん、カトル君、ビスマルクさん…」

蒼龍「縮退臨界!緒元入力、射軸固定!発射体制へ移行、トリガーを飛龍へ!」

瑞鳳「プラフスキー・バスター・キャノン!お願い、私達の未来を!」

飛龍「切り拓けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

14隻から放たれた閃光は不可視の障壁すらも貫通し、結晶体へと一直線に進み貫く!


イセ「っ…!砕けない!」

夕雲「1/700の艦プラでは大型結晶体には小さ過ぎたのですか…!」

蒼龍「なら…!飛龍!」

飛龍「そうか!私達の偏向レンズを使えば!」


飛龍と蒼龍は偏向レンズをPBCに当てて屈折させて拡散させる!そして拡散されたキャノンは全体を切断し、小さく削り取っていく!


夕張「でも、まだ足りない…!」

大鳳「もっと細かくしないと!」

浜風「吹雪!」

吹雪「全結晶体の破片をロック、プログラム入力開始。レンズコントロールプログラムを飛龍さんに!」


吹雪の誘導魚雷操作技術で偏向レンズを操り、砕けた全ての結晶体をキャノンが貫き溶断していく!


イク「これ以上は船体が反動で…!」

402「400!」

400「了解!私達で支える!」

愛宕「ユキカゼちゃん!RGハウリングで支えるわよ!」

ユキカゼ「はい!」


後方にレナウンとレパルス、利根と筑摩が回り込んで反動を強引に吸収する!


飛龍「私達の想いに応えて、プラフスキー・バスター・キャノン!」

夕雲「私達の未来の為に!」

イセ「未来を切り拓く為に!」

蒼龍「私達の願いよ…!」

瑞鳳「届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


そして、大型結晶体は少女達の願いを込めた閃光によって砕け散った。

RJ「見ろ!こんなにあった水が!」

赤城「光になっていく…」

加賀「綺麗ね…」

マリーダ「やったのか!」

バナージ「大型結晶体が、崩れていく…」

タクヤ「やっぱ凄ェよ!あの人達は!」

瑞鶴「翔鶴姉!これって!」

翔鶴「私なんかより、ずっとその先に向かってる… 瑞鳳、貴女やっぱり凄いわね…」

瑞鶴「いっつも私達の後ろを追いかけるだけだったのに、いつの間にか追い越されちゃったね…」

翔鶴「ちょっと寂しい気もするけど… 艦プラ部、全員撤収用意を!」



フェリーニ「まさか本当にやっちまうとはな…!」

グラハム「それでこそだ、飛龍!」

カトル「よかった…」

ビス子「瑞鳳… それでこそ私のライバルよ!」

ヴェル「…さて、帰ろうか。」

セルゲイ「良いのか?」

ヴェル「私達のやる事はやったし、吹雪たちは全てを終わらせた。もう出る幕は無いよ。再び合間見える時に備えるだけだ。」

アンドレイ「祥鳳さん…」

アレルヤ「大丈夫さ。きっと会えると思うよ。」

マリー「日本旅行、これで終わりね。」


潮「大型結晶体が砕けた…」

ナチ「これで、終わりましたね。」

ハグロ「でも二度と艦プラバトルは…」

アタゴ「プラフスキー粒子を生成していた大型結晶体が破壊された今、粒子生成手段はもう無い。」

夕立「そんな…」

大和「あるのよね、別の粒子生成手段が…!」

ハグロ「マジで…?」

大和「そしてアナハイム無き今、粒子に関連する技術の利権はフリー… このチャンス逃さない!ナチ、PPSEの周辺事業を全て買収するわよ!」

アタゴ「ホント、大和って商魂逞しいと言うか…」

アシガラ「まぁ、結果オーライって奴だ!」

秋月「今戻りました!」

大鯨「あ、皆お帰り。」

朝潮「瑞鳳姉さん、やったんですね…!」

東方不敗「ああ。流石ワシらの娘にして、お前達の姉よ。」

初風「あっちの世界でも驚かされたけど、またあの姉に驚かせられる日がくるなんてね。」

野分「私も、瑞鳳姉さんみたいに…」

サーシェス「さてと… じゃあ帰るか!俺も明日から仕事だからな!」

鳳翔「もうアナタったら…」

祥鳳「アンドレイさん…」

サーシェス「なんだぁ?あのロシア軍人に惚れたのか?」

祥鳳「も、もう!お父さん!」

鳳翔「まぁ… 今から追いかけてみます?」

祥鳳「お、お母さんまで…!」

秋月「私達も挨拶だけして帰ります?」

大鯨「そうね。ちょっとだけ顔見せて帰りましょ。」

朝潮「あの時はゆっくり挨拶も出来ませんでしたから。」

野分「初風、なんかそわそわしてません?」

初風「な、何でも無いわよ!」

野分「さては、飛龍と蒼龍に会えるからって…」

初風「違うわよ!」

東方不敗「瑞鳳… 今のお前ならば、良いかもしれん。」

大鯨「貴方?」

東方不敗「随分とこの4ヶ月で成長したからな。丁度良いだろう。」

大鯨「確か、性別が理由では…」

東方不敗「それは建前で本当は瑞鳳に『何を失っても戦う覚悟』が足りなかったから相応しくないと思ったのよ。」

大鯨「でも、あの子にはもうソレがあると?」

東方不敗「ああ。寧ろ今の瑞鳳を選ばない理由は無い。後継者にならん者に『石破天驚拳』は教えんよ。」

大鯨「ではあの子を…」

東方不敗「流派東方不敗、その正当後継者に選ぼう。」

402「バッテリー残量ゼロ、遠隔操作システム強制終了。」

400「大型結晶体の崩壊を確認…」

愛宕「水を形成していた粒子結合が崩壊して、空気中へと消えていく…」

蒼龍「綺麗ね…」

大鳳「やったの…?」

夕張「私達、終わらせたんですよね…」

イセ「ええ… 私達は、勝ったのよ…!」

夕雲「お台場の粒子が全て光になっていきます…!」

イク「終わったの…?」

吹雪「や、やった!」

ユキカゼ「全部、ちゃんと終わりました…!」

浜風「これで、『オペレーション・アンリミテッド』は終了…」

飛龍「さ、瑞鳳。」

瑞鳳「全員へ。ありがとう… これよりチーム・エンガノ全員、艦プラを回収してお台場から撤収します!」

全員「了解!」


瑞鳳(これで私と飛龍さんから始まった一つの小さくて大きな物語が終わりを告げ、私達14人の新しい物語が産声をあげた。)


ルート・アンリミテッド
最終話『アンリミテッド』











エピローグ
『繋いだ手と手で紡ぐ未来』








瑞鳳(その後のお話。私達が大型結晶体を破壊した事で、お台場の復興が始まることになった。

復興資金はアナハイム・エレクトロニク社が全て負担する事になり、財団のバックアップを失っていたアナハイムは破産手続きを行うことになった。)


マーサ「離しなさい!私はアナハイムの…!」

アルベルト「叔母さん、もうお止めください。罪を償いましょう。」


瑞鳳(事態全ての元凶であるマーサ・ビスト・カーバインは大和さんの手によって数々の余罪が暴露され逮捕、起訴されて刑務所へと投獄された。

最後まで反抗していたそうだが強引に連行されていたのがテレビで放送されたのが印象深く、また他の余罪の重さから極刑が決まり二度とお天道様の下を歩くことは出来ないだろう。)


瑞鳳(そしてアナハイムが獲得した利権は他企業に差し押さえられて関連事業などはほぼ全て譲渡される事が決定した。)


ナチ「プラフキー粒子の生成… 成功です!」

大和「ふぅ… これで、艦プラバトルを続ける事が出来るわね。」

ハグロ「でも粒子生成量が少ないね…」

アタゴ「あのオリジナル結晶体が多すぎなだけよ。でも、世界中でバトルを再開させるにはまだ足りないわ。」

ナチ「それに粒子発生装置もまだまだ不安定な部分が…」

大和「わかっているわ。まだまだ、時間はある。ゆっくり装置を改良していけば良いのです。」

ハグロ「ま、このペースならあと10日もあれば安定供給まで持っていけそうだけど。」

アタゴ「このペースなら、ね。」


瑞鳳(大和さんの呉鎮グループがPPSEとその関連事業を全て吸収、艦プラバトルを再び行う為に新しい粒子製造法を生み出すことに成功した。

大和さんは艦プラバトルから引退はしているものの、バトルをする人の為にこれからも尽力すると言っていた。と言うか、他企業との競合の中、良く利権を確保出来たものだ…)


瑞鳳(潮ちゃんは潮ちゃんで子育てに四苦八苦しながらも頑張っているらしい。)


アシガラ「た、立ったぞ!」

潮「や、弥生ちゃんが立ちました!」

夕立「神通と五十鈴も立ったっぽい!」

アシガラ「本当か!?」

潮「生まれたタイミングも同じなら初めて歩くのも一緒なんですね…」

夕立「あ、転んだ。」


瑞鳳(中学生で受験もあるのに頑張ってるみたい。進学はどうしようか迷ってはいるらしいけど大和さんの勧めで進学しようか考えているそうだ。)

瑞鳳(そして、世界大会で戦った私達のライバルもそれぞれの道を進んでいるそうだ。)


グラハム『ソルブレイヴス隊、全機散開!』

ダリル『了解!』

ハワード『了解です、隊長!』

グラハム『新型のテストパイロット、努めさせてもらおう!』


瑞鳳(グラハム・エーカーさんは新型戦闘機のテストパイロットをしているらしい。普通は機密なのだが何故か教えてもらった。因みに以前のような行動は控え、飛龍さんや蒼龍さんとは友人のような関係を築いている。)


ビス子「流石ね、エキゾッチクジャパン!」

ビスA「ソフトクリーム片手に何を…」

ビスB「貴女、また太るわよ?」

ビス子「う、うるさいわね!日本に住んでるんだから日本の文化は知っておかないと…」

ビスA「ソフトクリームは日本の文化じゃないわよ。」


瑞鳳(ビスマルクさんは日本に留学して、文化を学ぶと言う名目で遊び歩いているらしい。たまに襲撃されるので逃げるのが大変だ。因みにメンタルモデルの二人も暇だから、と言う理由でビスマルクさんに付いているとの事。)


ヴェル「どうしたんだい、アンドレイ兄さん?」

アンドレイ「な、なんだ、ヴェルか… 少し手紙を…」

セルゲイ「ほう、やはり彼女か…」

アンドレイ「と、父さん!?」

アレルヤ「アンドレイも隅にはおけないね。」

マリー「やっぱりあの女の人なのね。」


瑞鳳(吹雪ちゃん曰く、スミルノフ一家は今日も平和だそうだ。アンドレイさんと祥鳳姉さん、気が付いたらいつの間にか出来ていたそうだ。祥鳳姉さんもアンドレイさんも奥手だから今後の展開が気になる。)


カトル「ラシード。進捗は?」

ラシード「もうすぐ完成ですぜ、カトル様。」

カトル「そう… 壊れたスタジアムの修復、やっと終わるのか。」



瑞鳳(カトル君は実は御曹司だったらしく、様々な企業を経営しておりお台場の復興事業に携わっている。壊れた周辺の建物を再建してもう一度使えるようにしたいそうだ。)

瑞鳳(フェリーニさんからは音沙汰は無いが元気にやっているのだろう。女性関係で死んでなきゃ良いけど。)


瑞鳳(そして私達は…)


夕雲「お味噌汁とほうれんそうのおひたし、出来ました。」

瑞鳳「は~い。焼き鮭ももう少しで出来るから待ってて。」

夕張「食器の配膳、終わりましたよ。」

大鳳「そろそろ皆起きて身だしなみ整った頃ね。」


瑞鳳(私達は以前と何も変わらない。関係が皆変わっても、日常生活には何にも影響は無い。)


浜風「おはようございます。」

吹雪「良い匂い… 今日は和食ですね。」

400「あ、お手伝いします。」

瑞鳳「もうする事殆ど無いよ。ホラ、皆座って。」

402「皿洗いくらいは後でやらせて貰うよ。」

愛宕「朝からマラソンで疲れた… もう少し寝たい…」

ユキカゼ「ほら、この後も寝ないで大学に行かなきゃ駄目ですよ。今日は卒研の案内の日ですよね。」

愛宕「そ、そうだった… しっかりしないと…!」

蒼龍「今日の開店準備、朝食までに終わって良かったわね。」

飛龍「陳列する新商品も今日は無いから清掃だけだし。」

イセ「でもこれでゆっくり朝食を食べれるわ。」

瑞鳳「よし、焼けた!じゃあそろそろご飯にするね。」


瑞鳳(でも皆もこの日常も、少しずつ変わり始めてる。)


蒼龍「じゃあ今日は私『あっち』の仕事だから。」

飛龍「わかった。今日は私とイセだけだね。」

イセ「メイジンに復帰するなんてどんな吹き回しよ。」

蒼龍「前の私ってバトルを楽しませるどころか、皆を怖がらせてバトルが嫌いにしちゃったかもしれない…

だからその償いをしたいの。皆を楽しませる『新生・2代目メイジン』としてね。」

筑摩「蒼龍さん、そろそろ時間です。」

蒼龍「来たわね、初代メイジン。さぁて、お仕事に行きましょうか!」


瑞鳳(蒼龍さんは私達の『エンガノ』で働きつつ大和さんの下、筑摩さんと共にメイジンに復帰した。今ではバトルの楽しさを教えるメイジンとして活躍している。)


「へぇ… 402さんも世界選手権に出てたんだ。」

402「ああ。私がメインとして出たのは2回戦だけだがな。」

400「私は一回戦と3回戦に出てました。」

ユキカゼ「私は1回戦と決勝戦に出ています。」

「ユキカゼちゃんはもう一隻とペアで無双してたよね。」

「ねぇ、今度バトル教えてよ。」


瑞鳳(メンタルモデルの3人も、最近では人気者になってきているらしい。あの子達も前より少し柔らかくなったからだと思う。)


吹雪「あ、あのお母さんにお父さん…」

「どうかしたの?」

「彼氏でも出来たか?」

吹雪「好きな人が出来て、恋人も出来ちゃった…?」

「う、嘘!?」

「あ、相手は!?」

瑞鳳「ど、どうも…」

「!?」

「!?」


瑞鳳(吹雪ちゃんは私との関係を両親に告白し正式に認めてもらった。今の時代、女性同士でも子供を成せるので孫の顔さえ見れれば良いらしい。それで良いのか、ご両親。

因みに400ちゃんと402ちゃんから没収した『あの薬』でも妊娠出来るそうなので使えばすぐに子供も出来そう。)


浜風「本当に、挨拶に…?」

瑞鳳「浜風ちゃんとお付き合いさせて頂いています、ってちゃんと言うから。」

浜風「そうですか… でも、却下されたら…」

瑞鳳「土下座も厭わない!」

浜風「ど、土下座!?」



瑞鳳(浜風ちゃんの御両親にも挨拶し、渋々ながらも了承して貰えた。浜風ちゃんは終始ハラハラしていたそうだ。

でも浜風ちゃんは御両親曰く、明るくなったらしい。それが私の影響かわからないけど、感謝された。)

夕張「瑞鳳さん、これどこ運びます?」

瑞鳳「それ重いから私やるよ。」

夕張「このくらい私でも… あう゛っ!?」

瑞鳳「重いって言ったじゃない。」ヒョイ

夕張「腰が…」

瑞鳳「だから言ったのに…」

夕張「こ、こんなに重いなんて想定してませんよぉ…」


瑞鳳(夕張ちゃんは大学受験を終えているのでウチでバイトをしている。ただ重いモノを持つとすぐ腰を痛めるが今までの
バイトで培ったスキルで商品を売るのが上手く重宝している。

両親へのご挨拶は済ませて「是非貰って欲しい」との事だった。それで良いのか、親御さん。)


愛宕「あ~… 疲れたぁ…」

瑞鳳「お帰りなさい、お姉ちゃん。」

愛宕「ただいまぁ…」

瑞鳳「ご飯出来てますから今用意しますね。」

愛宕「ありがとぉ… 卒研ってこんなにキツイのね…」

瑞鳳「教職でも卒研は必要ですから、頑張ってください。」

愛宕「こう言う時こそ… えいっ!」ギュゥ

瑞鳳「わっ!?」

愛宕「あぁ癒される…」


瑞鳳(愛宕さんは卒研で多忙な日々を送っている。だけど自らの夢を目指して着々と歩み始めてゴールを目指す道の途中。

だから私とユキカゼちゃんで支え、応援している。愛宕さんの所には挨拶はまだしていないが、今度の長期休暇にしようと思う。)


夕雲「瑞鳳さん、どうですかこのお味は?」

瑞鳳「もうちょっと濃くしても良いかもね。」

夕雲「そうですか…」

瑞鳳「でもこっちの方は美味しく出来てるよ。」

夕雲「本当ですか!」

瑞鳳「本当だよ。メキメキ上達してるね。」

夕雲「瑞鳳さんの教え方が上手だからですよ。夕雲、これからも精進します!」


瑞鳳(夕雲ちゃんはウチで率先して料理の手伝いをしてくれてる。以前は和食しか出来なかったが最近は洋食も上手になった。

また御両親には挨拶をして、交際の旨を伝えた所お祭り騒ぎになりかけて困ったのは内緒だ。)

イク「瑞鳳姉、ストレッチ手伝って欲しいのね。」

瑞鳳「はいはい。よいしょっと…」

イク「んー…」

瑞鳳「今度から屋内スイミングでも通ったら?」

イク「そうするのね。」


瑞鳳(イクはまだ水泳をしている。以前よりも記録を伸ばし、日本でもトップクラスの選手となった。

叔父さんと叔母さんにはちゃんと交際について伝えて、認めてもらった。寧ろ喜んでいた。)


大鳳「お父さん、お母さん… ただいま。紹介するね、私の恋人の瑞鳳…」

瑞鳳「瑞鳳です。お父様、お母様… 正式に大鳳さんとお付き合いさせて頂いています。」

大鳳「ねぇ… 私、もう不幸なんかじゃないよ。私の全てを背負ってくれる人が、大切な人たちが出来たから…」

瑞鳳「私が、大鳳さんの全てを背負います。もう、絶対大鳳さんを一人にさせません。」

大鳳「私を産んでくれてありがとう。そしてこれからも私を見守ってください。」

瑞鳳「きっと大丈夫だよ、大鳳。」

大鳳「そうだと良いわね… こんな所まで付いて来てくれてありがとう。」


瑞鳳(大鳳は前よりずっと明るくなったけど、まだちょっと弱い気がする。だから私が大鳳を支える。

そう私は大鳳の御両親の墓前に誓った。ずっと大鳳は私が守る。)


イセ「あ、瑞鳳。」

瑞鳳「どうかしましたか?」

イセ「私って変わったかしら?」

瑞鳳「はい。前より人間らしくなったし、喋れるようにもなりましたから。」

イセ「そう… 私でも変われるのね、変化なんか前は許容出来ないって思ってたけど…」

瑞鳳「人も霧も関係ありません。万物に不変なんてありませんよ。」

イセ「そうね… ま、これも私が選んだ道か。進める所まで進んでみましょうか。」


瑞鳳(イセさんは霧ではなく、人間として生きることを選んだ。そして変化に戸惑いながらも着々と変わっていく。

メンタルモデルは人間よりも無垢で純粋な存在。なら私はその変化の果てをイセさんと共に見届けよう。)



飛龍「ねぇ、私さ… 人の人生を奪ってまで、こんなに幸せになって良いのかな…」

瑞鳳「確かに前の飛龍さんの肉体の主の人生を奪ってしまったのかもしれません… でも今ここに居る飛龍さんは私の知る飛龍さんじゃなきゃ嫌です。」

飛龍「瑞鳳…」

瑞鳳「それに飛龍さんは望んで奪った訳じゃないなら仕方の無いことだと思います。『あの世界』の残酷さは私も見ましたから。」

飛龍「『あの世界』に一度行ってるんだったね… しかも、私と蒼龍の元同僚を妹にして帰ってきて。」

瑞鳳「はい。そうあの4人が望んだから… 飛龍さん、貴女は望まなくてもこの世界へと転移した。それはきっと神様からのプレゼントじゃ無いんですか?

もう戦わなくて良いから、ゆっくり休むようにって。」

飛龍「そう、だと良いわね。」


瑞鳳(飛龍さんは未だに元の肉体の主を消してしまったことを後悔している。でも、ここに自分が居る意味を見つけて生きようとしてる。

それに私はただ寄り添うだけ。私を導いてくれた飛龍さんを私が支える。)

瑞鳳(そして私自身も『流派東方不敗』の正当後継者になった。お父さん曰く、もう全てを託しても大丈夫だと言うから。)


瑞鳳(私と私の周りは常に変化していく。だけど変わらないものもある。)



瑞鳳(それは私達が4ヶ月間戦い抜き、育んだ絆。これだけは永久に変化する事の無いモノだ。)



瑞鳳(だから私はここに居よう。絆を育んだ人達が、皆が、帰るべき場所となろう。)


蒼龍「ねぇ、もうちょっと詰めてよ。」

夕雲「このくらい、ですか?」

402「ああ。これで大丈夫だ。」

400「今度はこっちが溢れました。」

ユキカゼ「早くしてください。」

愛宕「ごめん、もうちょっと屈んでくれない?」

夕張「中腰って中々辛いですよ…」

イク「もう少し詰めるのね!」

吹雪「これでも精一杯だって!」

大鳳「最前列でもキツイわ、これ…」

イセ「あと10秒でシャッター切れるように設定しておいたわ。」

飛龍「いっせーのーで…」

瑞鳳「はい、チーズ!」


パシャッ


瑞鳳(私はもう一人じゃない、皆との絆がある。繋いだ手を二度ともう離さない。)


瑞鳳(そして紡ごう、未来を。皆と一緒に、ずっと一緒に繋いで、紡いで…)


瑞鳳(この果てに何が待ち受けようと飛び越えて、この手に未来を掴もう。)


瑞鳳(もう私は決めている。ずっと『模型店・エンガノ』の店主として皆と一緒に居たい。)


瑞鳳(そして私達の絆を、後の世に伝えたい。)






瑞鳳(これが私の、たった一つ、心の中にある願いなのだから。)






瑞鳳編 完

これにて瑞鳳編は完結となります。


また次スレからは榛名編を行う予定です。


そして少しだけ小ネタをやってからスレ立てしたいと思います。


今の所
・瑞鳳の日常-記憶喪失編-
・瑞鳳の日常-異世界転移リターンズ-
・How do you like Zuiho?


を行います。


あとリクエストを↓3まで募集するので宜しければお願いします

『瑞鳳の日常-記憶喪失編-』


夕雲「えっと… 今日の買い物はこのくらいですか?」

瑞鳳「うん。この位あれば大丈夫な筈だと…」

「危ないっ!」

ヒュー…

夕雲「えっ…?」

瑞鳳「避けてっ…!」バッ

ガンッ!

瑞鳳「あ゛だっ!?」ドサッ

夕雲「ず、瑞鳳さん!? しっかりしてください!」

「や、やべぇ… 花瓶の直撃って…」

「だ、大丈夫なのか?」

瑞鳳「う、う~ん… あ、れ…」

夕雲「良かった… 目を覚まし…」

瑞鳳「あれ… 誰…?」

夕雲「…え?」

瑞鳳「誰…? 嘘、何も、思い出せ…」

夕雲「も、もしかして記憶が…」



飛龍「それで、瑞鳳が記憶喪失になっちゃったと…」

夕雲「はい。こういう場合ってどうすれば…」

夕張「脳外科?」

400「一時的なエピソード記憶の喪失であればショック療法などがありますが…」

402「それとも物理的衝撃を加えるか?」

浜風「今の瑞鳳さんは記憶を失っている状態で、抵抗されれば加減出来ないと思います。物理的衝撃を加えようとすれば、逆に吹き飛ばされますよ。」

イク「じゃあどうするのね?」


どうする?(自由安価) ↓2

浜風「ショック、と言う部分は良いかもしれません。」

愛宕「どう言うこと?」

浜風「肉体への外部刺激を与えましょう。」

402「抵抗される、と言ったのはお前だが?」

浜風「402が言ったのは例えば殴るや蹴って刺激を与えると言った行為でしょう?」

402「ああ。あとはフィールドで弾き飛ばしたり、な。」

浜風「私が提案するのは快楽神経を外部から刺激してショックで記憶を引き出す、と言う方法です。」

蒼龍「まさか…」

浜風「瑞鳳さんの性感帯を刺激し、連続オーガズムを引き起こして強引に記憶を引き出します。」

吹雪「でも、どうやってそこまで持っていくか…」

浜風「ユキカゼ。」

ユキカゼ「調達してきました。食事にちょっと混ぜるだけで発情する薬と一滴垂らせば10分だけ、でも確実に眠る睡眠薬です。」

イセ「用意周到ね… ちょっと私も準備しておくわ。」

大鳳「食事が始まってからが本番ね…」


瑞鳳「ここ、本当に私の部屋、なの…? なんかプラモデルしか置いてないけど…」

コンコン

瑞鳳「ひっ!? は、はいっ…!」

夕張「食事をお持ちしました~。」

瑞鳳「え、えと… ありがとう…」

夕張「用事があれば言ってくださいね。」

瑞鳳「ねぇ、これ大丈夫なの?」

夕張「大丈夫ですよ。ここに居る人たち全員、貴女の事を慕ってますから。」

パタン

瑞鳳「な、なら… 大丈夫だよね… い、頂きます!」パクッ

瑞鳳「あ、あれ? 眠く、なって…」ドサッ


浜風「全員、始めてください。」

全員「了解。」

瑞鳳「あ、あれ!?何で私こんなに縛られてるの!?」

浜風「ようやくお目覚めですか。」

瑞鳳「あ、貴女!私に一体何を!」

浜風「ショック療法です。外部から刺激して、そのショックで記憶を引き摺り出します。」

瑞鳳「そ、そんな!? ッ!?体が、熱く…」

ユキカゼ「遅効性だったようですね、この発情薬。」

浜風「すみません。食事に薬を少々盛らせて頂きました。」

瑞鳳「や、やだ…///」

大鳳「ローター両乳首と豆にセッテイング出来たわ。」

瑞鳳「ッ!?」ビクンビクン

402「まず一回目の絶頂。凄いな、全身が敏感になっている。」

400「全身性感帯になる、と薬のラベルにありました。」

愛宕「次は… ここね。」モミモミ

瑞鳳「ひゃぁっ!?お、お尻揉まないで…!」

蒼龍「罪悪感がハンパ無いんだけど…」

飛龍「これも記憶を取り戻させる為よ。終わったら土下座するけど…」

吹雪「では真打、イセさんどうぞ。」

イセ「ふふふ… ようやくコレが使えるわね…!」

瑞鳳「う、嘘!?何か生えて…」

イセ「私すらも完全に忘れた『フタ○リプラグイン』… しかもさっきヒュウガに強化プログラムを送ってもらって18cmくらに強化したの。」

イク「瑞鳳姉の性感帯はアナル…」

夕雲「そこを、そのイチモツで刺激する… それが計画ですね。」

イセ「さぁ、行くわよ!」

瑞鳳「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



記憶復活判定 直下
30以上で回復

イセ「そ、そろそろ!」

瑞鳳「ッ…」ガクガク

400「70回目の絶頂… 駄目、もう限界みたい。」

402「流石にそこまでイケば肉体が限界を迎えるだろうな。」

ユキカゼ「今日の所はもう、駄目ですね…」

大鳳「明日朝一で病院に連れて行くわ。」

瑞鳳「ぅぁ…」

夕張「ねぇ、何か瑞鳳さんぐったりしてない?」

浜風「少しやりすぎましたね…」

イセ「ごめんね、瑞鳳… こんな事しちゃって…」ギュッ

瑞鳳「ぁ… イ、セ、さん…」

イセ「え…? ず、瑞鳳!?記憶が…」

瑞鳳「も、どり、ま、した…」

イセ「良かった… 本当に、良かった…」

夕雲「これにて一件落着、ですね。」

瑞鳳「すぅ…」

大鳳「ぐったりして眠っちゃったわね。」

吹雪「仕方ありませんよ。」

イク「今日はこのまま、休ませてあげるのね。」

飛龍「これで、済めば良いけど…」

蒼龍「ただじゃ済まなそうね…」

《翌朝》


浜風「おはようござ…」

ドサッ

イク「」チーン

浜風「イク!?一体何が…」

瑞鳳「ふふ、ふふふふ…!」パキポキ

浜風(あ、これ駄目な奴だ…)

飛龍「」←ボロ雑巾

愛宕「」←ボロ雑巾

大鳳「」←ボロ雑巾

蒼龍「」←ボロ雑巾

400「」←ボロ雑巾

402「」←ボロ雑巾

夕張「」←ボロ雑巾

吹雪「」ガクガクガクガク

夕雲「」ガクガクガクガク

ユキカゼ「」ガクガクガクガク

イセ「」ガクガクガクガク

浜風「も、もうお加減大丈夫なんですか…?」

瑞鳳「うん、お陰さまでね?」ニッコリ

浜風「な、なら良か…」

瑞鳳「所で浜風ちゃん。昨日の発案者は、浜風ちゃんだそうだね?」

浜風「!? も、申し訳…」

瑞鳳「覚悟、出来てるよね?」

浜風「」


その後、ブチ切れた瑞鳳を止められる人は居なかった。

『瑞鳳の日常-記憶喪失編-』 終

『瑞鳳の日常-異世界転移リターンズ-』

ヒュウウウウウウ

瑞鳳「最早何も言わないよ。マンホール落ちるのこれで3回目だし。」

大鳳「ちょっとぉぉぉぉぉぉ!何で私まで落ちてるのよぉぉぉぉぉぉぉ!」

瑞鳳「と言うか落っこちた大鳳助ける為にダイブしてるんだけどね。」

大鳳「それについてはごめんなさい!」

コォォォォ

瑞鳳「はい。そろそろ出口だよ。」

大鳳「どう言うことぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」



転移先 ↓2
1.どこぞの遊戯王な世界
2.飛龍達の元居た世界
3.アニメ版アルペジオ世界
4.まったく無関係なファンタジー世界

《飛龍達の元居た世界》

大鳳「イタタ… ここ、どこ…?」

瑞鳳「まさか、ここ… 『あの世界』…」

大鳳「どう言うこと?」

瑞鳳「ここは、私達の住む世界とは別の世界。」

「動くな!」

大鳳「な、何この子…」

瑞鳳「ここは横須賀鎮守府じゃないみたいね…」

大鳳「冷静にしてる場合!?」

瑞鳳「向こうから見れば不審者だからね、私達。」

「何を話して…」

瑞鳳「秘技!分身殺法・ゴッドシャドォォォォ!」

「増えた!?」

瑞鳳「大鳳、掴まって!」

大鳳「う、うん!」

タッタッタッタ

「逃げられた…!」

ウーウー

「こう言う時に限って敵襲か!」




瑞鳳「危なかった…」

大鳳「に、逃げて大丈夫なの?」

瑞鳳「駄目だと思うけど、大人しく捕まって監禁されるよりはマシでしょ。」

大鳳「で、このサイレンって…」

瑞鳳「敵襲。深海棲艦だね。」

大鳳「何、その深海なんちゃらって…」

瑞鳳「怨念の塊が具象化したもの、らしいよ。詳しい事は知らないけど。」

大鳳「そんなのが居るの… で、このまま基地に被害が出れば…」

瑞鳳「死ぬね、私達。」

大鳳「ええっ!?そんな…」

瑞鳳「大鳳はどっかに隠れて。私はアイツらを潰しに行く。」

大鳳「ま、待ってよ!一人きりじゃ…」



行動選択 直下
1.連れて行く
2.逃がす

瑞鳳「…絶対に私の3メートル以内から離れないで。命の保障は出来ないから。」

大鳳「わかってる。」

瑞鳳「じゃあ、行くよ!」



瑞鳳「武器になりそうなのは… 和弓とボウガンだけか。」

大鳳「私、どっちも使った事無いわよ。」

瑞鳳「じゃあボウガン使って。私は弓を使うから。」

大鳳「でも、こんな古典的な武器が効くの?」

瑞鳳「効けば良いけど!」


ドゴォ!


「ッ!被弾した…」

深海棲艦「!!」ガバッ


大鳳「ちょっと、アレさっきの子だよね!」

瑞鳳「マズイ… 大鳳、ボウガンであれ狙って!」

大鳳「えっと、使い方は… カートリッジを装填して!」

瑞鳳「早く!」

大鳳「よし!当たれ!」


バシュゥ!ブロロロ


瑞鳳「…え?」

大鳳「分裂して、艦載機が出てきた!?」


「え?」


ドゴォ!


「嘘、空母なんてウチの鎮守府には…」


瑞鳳「ねぇ、今の何?」

大鳳「私に聞かないでよ。」

「貴女達、さっきの…!」

大鳳「見つかった!?」


誰だった? 直下
満潮、清霜、朝雲から選択

清霜「もしかして、空母!」

瑞鳳「へ?」

大鳳「What's?」

清霜「やっぱりだぁ!さっきは砲を向けてごめんなさい!」

大鳳「何の話?」

瑞鳳「さぁ?」


ドゴォォォ


清霜「あ、最後の一体が片付いたみたい。ねぇねぇ!空母なんでしょ?なら来てよ!」

大鳳「…どうする?」

瑞鳳「…行くあて無いから、行くしかないよね。」


清霜「お~い!皆!」

「清霜!貴女どこに…」

清霜「空母連れてきたよ!」

「空母!?このご時勢に残ってるわけが…」

瑞鳳「…どうも。」

大鳳「初めまして…」


清霜の仲間達 ↓3まで

未出の駆逐艦のみ

秋月もう出てるし対ヘリ要員です…


最安価 直下
未出駆逐艦のみ

曙「空母ですって?こんなチビが空母な訳ないじゃない!」

瑞鳳「チビ…?」ブチッ

大鳳「瑞鳳ストップ!」

舞風「曙も喧嘩売らないの!」

清霜「だってこの人達、艦載機飛ばして私を助けてくれたんだもん!」

如月「本当ですかぁ?」

大鳳「状況が飲み込めないけど…」

瑞鳳「そうらしいね。」

曙「嘘よ。絶対に在り得ないから。」

Gノレコンギスター♪

瑞鳳「電話?もしもし…」

402『おいこら。また時空転移したな。』

瑞鳳「申し訳ありません。迎え、お願いします。」

402『もう着いたぞ。』


ザッパァァァァン!


大鳳「え、402…?」

瑞鳳「私達の迎え。」

曙「霧!?」

舞風「メンタルモデルなの!?」

402「よいしょっと… なんだ、大鳳も一緒か。」

瑞鳳「と言うか、大鳳に巻き込まれただけなんだけどね。」

大鳳「誠に申し訳ございません…」

402「まぁ良い。で、そこの連中は?」

清霜「霧!初めて見るなぁ!」

如月「401…?」

402「残念、私はアイツの姉妹艦だ。」

曙「どう言う事情?説明しなさいよ。」

大鳳「だってさ。」

瑞鳳「一応、説明しておこう。」

曙「で、他の世界からやって来て清霜を助けた?信じられないわよ、そんな話。」

瑞鳳「信じられなくても、ねぇ…」

大鳳「現に事実だし…」

402「信じなくても良い。帰るぞ。」

清霜「ストップ!ストップ!」

舞風「曙… もう口にチャックしてて…」

如月「ごめんなさいねぇ、この子口が悪くて…」

瑞鳳「口が悪いと言うか…」

大鳳「反抗的ね。」

402「学校にも居るな、こう言う生徒がな。」

清霜「学校!?学校に通ってるの!」

402「あ、ああ… それが?」

清霜「凄い!私達、学校なんて行った事無いから…」

舞風「学んだのも戦う術だけだし…」

瑞鳳「そう言えばあの子達もそんな事言ってたね…」

大鳳「あの子達?」

瑞鳳「私の妹達。実はこの世界出身なの。」

大鳳「あの子達もだったんだ…」

曙「フン…」

如月「曙ちゃんも、素直になれば良いのに…」

清霜達どうしよう…
メインに次出したいから…


多数決で決めたいと思います


↓3まで
1.連れて帰る
2.連れて帰らない

では清霜たちも参戦、となります



ヴーッヴーッ


大鳳「何!?」

如月「この警報… 敵艦隊の進入!」

曙「観測ブイに引っかかったのね!行くわよ!」

清霜「貴女達も付いて来て!」

瑞鳳「あ、え?」

舞風「早く!もしかしたら適正があるかもしれない!」

大鳳「適正?」

402「仕方無い… 私も出る。」



瑞鳳「何、この地面スイッチ?」

舞風「今からお手本を見せるから。舞風行っきまーす!」シュタッ

ガシャン ガチャン!

清霜「清霜、出撃です!」

如月「如月、出撃します。」

曙「曙、出撃します!」

大鳳「水上スケートの要領でやるのね…」

瑞鳳「適正がないと装着できないみたいだけど…」

大鳳「一か八か、やってみるしか無いわね!」

瑞鳳「よし、行こう!」



瑞鳳「瑞鳳、推して参ります!」

大鳳「大鳳、出撃します!」

大鳳「よっと… 何とか安定できるわ。」

瑞鳳「水の上走った方が楽な気がするけど…!」

402『瑞鳳、聞こえるか?』

瑞鳳「あ、この通信機ちゃんと使えるんだ。」

402『雑談している暇は無い。こいつら、前に泊地を攻撃した時よりも数が多いぞ。』

大鳳「貴女達、そんな事してたの…」

瑞鳳「で、これってどう戦えば良いの?」

舞風「やっぱり適正あったんだ…」

清霜「二人共!手に持ってる弓とボウガンで艦載機を!」

瑞鳳「わかった!行くよ大鳳!」

大鳳「ええ!攻撃隊、発艦始め!」


バシュゥ!ブロロロ


曙「本当に空母だったんだ…」

如月「お喋りしてる暇は無いわ。来るわよ!」


ドォン!


大鳳「何、コイツら…!」

瑞鳳「コイツらがこの子達の敵、人類を滅ぼそうとする連中よ!」

大鳳「あの時の結晶体破壊作戦の方が遥かにマシね!」

402『侵蝕魚雷でコイツらの数を減らす。瑞鳳、肉弾戦やれるな?』

瑞鳳「任せて!」

曙「ちょっと!空母が前に出たら良い的よ!」

大鳳「大丈夫よ。」

清霜「え?」

402『アイツは、一人で泊地を殲滅している。』

如月「本当?」

402『ああ。私も目を疑ったがな。』

10分後…


402『敵の艦隊、撤退した。敵影、索敵範囲内になし。』

舞風「…悪い冗談?」

大鳳「ところがどっこい、現実です。」

曙「空母…?」

如月「なんかありとあらゆる枠を超越してるみたいね…」


ビュォォォ


大鳳「いい風ね…」

如月「嫌だ、髪が痛んじゃう…」


敵艦載機<コイツダケデモ…

ガシャン!


清霜「如月、危ない!」

曙「避けて!」

舞風「早く!逃げて!」

瑞鳳「つぁぁぁぁぁぁぁっ!超級覇王、日輪だぁぁぁぁん!」


ドゴォォォォォ


如月「えっ…?」

舞風「危なかった…」

曙「は?」

402『如月、と言ったか。瑞鳳が人間離れしていて良かったな。』

清霜「ねぇねぇ!今の技どうやったの!」

如月「あ、ありがとうございます…」

瑞鳳(そして私達は元の世界に帰還しよう、と思った時だった。)

清霜「ねぇ、私もそっちの世界に連れてってよ!」

瑞鳳「え?」

曙「何言ってるの?」

清霜「だってさぁ… ここに居るよりずっとマシなんでしょ?」

曙「私達は艦娘、この世界を守る為に…」

舞風「でも私達を指揮する人ももう居ないし、このままだと次に襲撃受けたら死ぬかもしれないんだよ?」

曙「舞風まで…」

舞風「だったら楽しく踊れる方に行きたいなぁ。」

如月「私も。せっかく救って頂いた命、散らしたくないもの。」

曙「如月…」

如月「私も、連れてって頂け無いでしょうか?」

大鳳「だってさ、瑞鳳?」

402「どうする?」

瑞鳳「…ねぇ、曙ちゃん。一人で残りたい?」

曙「え…?」

瑞鳳「まだ結論を出していないのは貴女だけ。だから選択して。」

曙「どう言うこと…?」

瑞鳳「戦い続け、いずれ死を迎えるか。それとも私達の世界に来て、残りの生を謳歌するか。」

大鳳「ちょっと瑞鳳…」

402「いや。瑞鳳に任せよう。瑞鳳なりに考えがあるんだろう。」

瑞鳳「貴女は艦の魂を肉体に埋め込むことで世界に生を得た。そして私は艦の魂が転生することによって再び世界に生を得た。」

曙「私とアンタが同じだって言いたいの?」

瑞鳳「同じとは言わないよ。でもね、人間の肉体を持ってもう一度生まれる事が出来たなら戦う以外の道があるんだよ。」

曙「戦う以外の道…」

瑞鳳「その道を選らんだ『艦娘』を私は知ってる。『飛龍』『蒼龍』『初風』『野分』『朝潮』『秋月』…

そして今『如月』『舞風』『清霜』が選んだ。なら次は『曙』の番。貴女はどうしたい?このまま一人で戦うか、私達の世界での生を選ぶか。」

曙「私は…」

瑞鳳「誰も貴女に命令しない。自分の意志でどうすれば良いのか、どうしたいのか選んで。」

曙「私だって… 私だって生きたいわよ、もっと自由に…」

瑞鳳「よし… ちゃんと自分で選んだんだね。じゃあ、行こうか。」

瑞鳳(そして4人も、私達の世界で生きる事を選んだ。)


大鯨「やったぁ!また娘が増えたぁ!」

舞風「の、野分!?」

野分「舞風…!貴女もこの世界に…」 

初風「舞風、久しぶりね。」

舞風「初風も…」

如月「あら、こんなに居るのね…」

朝潮「貴女達も、この世界で生きる道を選んだんですね。」

清霜「ほぇ… 私達の世界より楽しそう!」

秋月「楽しいですよ。戦う以外にも道がいっぱいありますから。」

曙「フン…」

大鯨「あら… 教育しがいのある子ね♪」

曙「ひっ…」

瑞鳳「お手柔らかにしてね?」

大鯨「わかってるわよ~。」


大鳳「これにて一件落着、と言いたいけど…」

402「お前、この『艤装』ってやつはどうする?」

瑞鳳「しょうがない… 私達に適正があったんだから、私達が貰っておくよ。」


瑞鳳(何故、大鳳に適正があったのだろう… もしかして大鳳も…

まぁ、それは今度考えるとしよう。今は、この子達を見守っていくのが大事だ。)



『瑞鳳の日常-異世界転移リターンズ-』 終

『How do you like Zuiho? 』


企画選択 直下
1.『対決列島 飛龍&瑞鳳VS蒼龍&浜風』
2.『釣りバカ対決 瑞鳳&402VS400&夕張』
3.『シェフRJ夏野菜スペシャル 瑞鳳&愛宕&ユキカゼ&イク』
4.『サイコロの旅 瑞鳳&夕雲&大鳳&吹雪&イセ』

『対決列島 飛龍&瑞鳳 VS 蒼龍&浜風』

瑞鳳「どうも、瑞鳳です。只今朝6時、となっています。」

飛龍「飛龍です。現在北海道の千歳に居ます。」

大淀「さて、世界チャンピオンになったお二人をここに呼んだのは他でもない… どうでしょうのロケでございます。」

瑞鳳「まぁどうでしょうさんに呼ばれれば何時でも…」

飛龍「やらせて貰いますよ。」

大淀「さて、飛龍さんはいつも通り何をするのか、何処に行くのか、知らないと。」

飛龍「はい。いつもの事なので。」

大淀「これはどうでしょうに飛龍さんが出始めてからの歴史の積み重ねですね。

でも今回、いつもと違うのは… 瑞鳳さんも何をするのか、何処に行くのか、知らないと言う点です。」

瑞鳳「はい。私も知りません。」

大淀「では今回の気になる企画発表に参りましょう。」

瑞鳳「凄く怖い…」

飛龍「大丈夫、だと思うけど…」

大淀「それでは、お願いします!」


バタン!


蒼龍「やぁやぁ二人共。昨年8月忘れもしないお台場でのバトル。貴殿の堂々たる戦ぶり堂々たる勝利、敵ながらあっぱれであった!

しかし!メイジンとしての意地でこのままおめおめと引き下がっているわけにはいかんのだ!よってここに白熊対決を本場鹿児島で執り行う事ここに申し込む!」

飛龍「ブッ!?」

瑞鳳「蒼龍さん!?」

浜風「やぁやぁ、飛龍さん&瑞鳳さん。白熊一杯で勝負を決すると思ったら大間違いだ。まず函館で最初の対決だ。
この対決で勝てば北海道の地はお前にやろう。しかし負ければ北海道は我々のものだ。
次に向かうは青森だ。そこでお前が勝てば青森の地はお前にやろう。しかし負ければ青森もまた我々のものとなる。

もうわかったであろう二人共。鹿児島に向かう全ての道中で対決だ。これより5日間各地で死闘を繰り広げ領地を奪い合い最終的により広い領土を確保した方が勝ちとなる。日本列島は今日から5日間対決列島となるのだ!」

瑞鳳「浜風ちゃんまで!?」

飛龍「何でこの二人なの!?」

蒼龍&浜風「「やぁやぁ二人共。この対決に負けたならお前には生き地獄を味わってもらおう。
なに?甘いものより苦しい生き地獄があるものかって?
うは!うは!うはは! あるじゃぁないかあるじゃぁないか!

お前はキャンプが大嫌いだテントが大嫌いだ!ん?なんだと?一泊なら大したことはないだと?
ぬは!ぬは!ぬはは!誰が一泊と言った?ん?じゃ二泊かって?ぬは!ぬは!ぬはは

一週間だ一週間テントで暮らしてもらうぞ!ん?なんだと逃げるだと?うは!うは!うはは!
逃げられるかなあ?あんな所から。なあ瑞鳳人事じゃあないんだぞ。お前も一緒に行くんだぞアラスカの山奥に!
一週間キャンプをしながら川下りをするんだぁ」」

瑞鳳「アラスカ川下り!?」

飛龍「絶対それだけは困る!」

蒼龍「と言うことで私達と甘いもの対決をして貰うわ!」

浜風「貴女方が負ければユーコン川を下ってもらいます!」

瑞鳳「それだけは嫌!もう修行はギアナだけで沢山よ!」

飛龍「なら、そっちが負けたらこっちの要求も呑んでもらうわよ!」

蒼龍「要求?良いわよ。何だって飲んでやるわ!」

浜風「私達に勝てれば、ですけど。」

飛龍「良いわ。受けてやる、この勝負!」

瑞鳳「例え浜風ちゃんでも容赦しないからね!」



《函館》


瑞鳳「…で、ここでソフトクリームを2つ食べて先に食べ終わった方が勝ち。」

飛龍「そして北海道のポイントが手に入る…」

浜風「そう言うことです。そして今回は飛龍さんと蒼龍さんに食べて頂きます。」

蒼龍「じゃあ行くわよ!」


瑞鳳・浜風「レディ・ゴー!」


勝敗判定

飛龍 直下
蒼龍 ↓2

大きい数字の方が勝利

飛龍「よし次!」

瑞鳳「買ってきます!」

蒼龍「くっ…!こっちも次よ!」

浜風「はい!」


瑞鳳「よし!どうぞ、飛龍さん!」

飛龍「よし、このペースなら!」

蒼龍「まだなの、浜風ちゃん…」


一方その頃…


浜風「あうっ!?」ドサッ

浜風「あぁ、ソフトクリームが!か、買いなおさなきゃ!」




大淀「北海道を制したのは飛龍さんです!」

飛龍「イェーイ!」

瑞鳳「やりました!」

浜風「申し訳ありません… 途中で転倒して…」

蒼龍「大丈夫。ちゃんと取り戻せるよ。」



移動時イベント 直下

飛龍「えと、次は青森だっけ?」

大淀「はい。次は青森で『気になる○ンゴ』を食べて頂きます。」

蒼龍「次こそは負けないわよ!」

浜風「二度と失態は犯しません!」

飛龍「ねぇ、『気になる○ンゴ』って何?」

大淀「青森銘菓ですよ。瑞鳳さん、説明をモノマネしながら読んでください。」

瑞鳳「ええっ!?モノマネですか!?」

大淀「はい。ではどうぞ!」

瑞鳳「コホン… リンゴをシロップに漬け、1個丸ごとパイで包み焼き上げた贅沢なアップルパイです。リンゴの芯をくりぬいた部分には、細かく刻んだシロップ漬けリンゴが入っていて、しっとり。周りの果肉はシャキシャキしていて生のリンゴのような食感。」(浜風の声)

浜風「?」

飛龍「…声帯模写?」

蒼龍「口調もまったく浜風ちゃんと同じなんだけど…」

瑞鳳「勝利に浮かれる程素人ではありません。勝って兜のなんとやら、です。」(浜風声)

浜風「私ってこんな声なんですか…?」

飛龍「凄くそっくり、って言うかそのままって言うか…」

蒼龍「ねぇねぇ、他のモノマネって何か出来る?」

瑞鳳「では… お○ぎです!」

浜風「何故そのチョイス!?」

瑞鳳「他だと… 坂東さんとか黒柳さんとか…」

飛龍「浜風のモノマネが一番ね。」

蒼龍「逆に浜風ちゃんが甲高い声だせば瑞鳳ちゃんの声になりそう。」

浜風「やってみます… コホン…

瑞鳳、推して参ります!」(瑞鳳ボイス)

飛龍「おぉ!割りと似てる!」

蒼龍「声質似てるのね、やっぱり。」

《青森》

大淀「ではこちらが今回の競っていただく『気になる○んご』と『アップ○クーヘン』です。」

飛龍「大きい…!」

蒼龍「しかも二個…!」

浜風「これを先に食べきった方の勝利、です。」

瑞鳳「では二人共、準備は良いですか?」

飛龍「いつでもOKよ!」

蒼龍「いけるわ!」


大淀「では、スタート!」



勝敗判定

飛龍 直下
蒼龍 ↓2

大きい数字の方が勝利

飛龍「口の中から水分が…」

蒼龍「あともう少し…!」

瑞鳳「飛龍さん!負けたらユーコン川で川下りですよ!」

飛龍「そうだった…!負ける訳には…」

蒼龍「残念、ごちそう様でした。」

大淀「勝者、蒼龍さん!」

瑞鳳「そんなぁ…」

浜風「蒼龍さん!」

蒼龍「ふっふっふ… 飛龍、私の全力舐めないでよ。」

飛龍「くっ…!で、でもまだポイント差は大きい!」


しかし…

《秋田》

蒼龍「よしっ!」

飛龍「しまっ…」

大淀「きりたんぽ勝負、蒼龍さんの勝利!」

瑞鳳「ま、まだ北海道分のポイントが残って…」



移動イベント 直下

瑞鳳「ちょっと寄り道して、日本海側をドライブってのも良いよね。」

浜風「日本海って初めて見ます…」

瑞鳳「私は何回か見た時あるけど、北上しながら左側に海があるのは新鮮だね。」

飛龍「私も太平洋側しか行った時無いからなぁ…」

蒼龍「私も私も。」

大淀「あ、見てください。鯨が居ますよ!」

浜風「鯨?」

飛龍「日本海側に…?」

瑞鳳「ミンククジラとかツチクジラとかちゃんと居ますよ?」

蒼龍「詳しいねぇ。」

瑞鳳「お母さん、名前に鯨って入ってるから鯨が大好きで小さい頃から色々教えてもらってるんです。」

大淀「降りて眺めてみましょう。」


蒼龍「1匹だけなのかな?」

浜風「でも、あの鯨少し大きく無いですか?」

飛龍「ホントね。あれなら30mくらいか…」

瑞鳳「待ってください。25m以上の鯨なんて限られてますよ。ナガスクジラ級じゃないと…

それにナガスクジラは日本海は回遊しない筈です。」

蒼龍「じゃあアレは何か迷い込んだヤツかな?」

大淀「あれ、ちょっと待ってください。人影が鯨の上に…」

飛龍「そんな事ある訳…」

瑞鳳「…心当たりが一つ。」

蒼龍「え?」

大淀「見てください!鯨がこちらに…」


「ずいほ~!」


大淀以外全員「やっぱり!?」

大淀「え?」

瑞鳳「お母さん!あれ程日本海でクーちゃんを泳がせちゃ駄目って言ったのに!」

飛龍「鯨に乗って日本海を泳いでる人間が居たら問題に…」

瑞鳳「生態系が崩れるから駄目だっていつも言ってるでしょ!」

蒼龍「あ、そっち!?」

大鯨「だって日本海のプランクトンの方が太平洋のより…」

瑞鳳「シロナガスクジラの大きさだと他の生物の生態系に影響するから駄目!」

大鯨「はぁい… クーちゃん、日本海のお散歩は終わり。そろそろ戻るりましょ。」

クーちゃん<は~い。ずいほーまたねー。

瑞鳳「バイバイ、クーちゃん。」

蒼龍「ねぇ… 瑞鳳ちゃんのお母さんって何者?」

瑞鳳「ただの化け物です。」

大淀「あ、あの容姿でお母さん…」

浜風「あ、驚くのそっちですか。」

《岩手》

大淀「やってまいりました、小○井牧場!」

瑞鳳「ここはどんな勝負形式で?」

大淀「一人牛乳を4本ずつ飲んで貰って、先に飲み干した方が勝ちです。」

飛龍「牛乳… 私お腹弱いのに…」

蒼龍「ならハンデをあげるわ。」

瑞鳳「ハンデ?」

蒼龍「私が牛乳を飲む前に饅頭を2個食べる。これならお腹の弱い飛龍にもハンデでしょ。」

浜風「でも、それでも私達が勝つには変わりありませんが。」

飛龍「舐めた真似して…」

瑞鳳「後で後悔しても知りませんから!」



勝敗判定

飛龍 直下 (補正+30)
蒼龍 ↓2

大きい数字の方が勝利

大淀「おっと飛龍&瑞鳳チーム一歩リード!しかし蒼龍さん、食べ終わり牛乳を飲み干して浜風さんに交代!」

蒼龍「任せたわよ!」

浜風「はい!」

浜風(牛乳の早飲みは得意!私の領域です!)ゴクゴク

飛龍「一本に2秒!?早すぎる…!」

浜風(この勝負もら…)

浜風「ブホォ!?」

蒼龍「は、鼻から牛乳が…」

飛龍「どうやら気管に牛乳が入っちゃったみたいね…」

浜風「」オロロ

瑞鳳「あ、リバースした。」

大淀「リバースした為、瑞鳳&飛龍チームの勝利です。」

浜風「ヒック… ごめん… ゲッホゲッホ… なさい…」

蒼龍「大丈夫、大丈夫だから。やっぱり一気飲みは止めとけば良かったのに…」サスサス

瑞鳳「浜風ちゃん、大丈夫?」

浜風「敵に、情けは無用… うぷ…」

飛龍「敵って… 今はそんな事言ってる場合じゃ無いでしょ。」

瑞鳳「ほら。少し車で横になってて。」

浜風「すみま、せん…」

蒼龍「あの調子じゃ駄目ね…」

飛龍「代役用意しとかないと。」

瑞鳳「ウチの妹なら大丈夫かな…?」


どうする? 直下
1.浜風続投
2.代役を召還する(瑞鳳の妹8人から選択)

浜風「代役、は要りません… 私なら、少し休めば…」

大淀「本人は言ってますけど…」

瑞鳳「しょうがない… でも、本当に駄目ならすぐに言って。」

浜風「わかりました…」

蒼龍「仕方無い… ちょっと休憩しましょ。」

飛龍「そうね。そろそろ胃がキツくなってきたところだし。」

瑞鳳「予定は早いけど宿の方に行きましょうか。」



宿イベント 直下

浜風「うぅ…」

瑞鳳「まだキツイの?」

浜風「だい、じょうぶ、だと…」

飛龍「そんなフラフラで言われても全然説得力無いよ。」

浜風「まだ、いけます…」

蒼龍「本格的にダウンだね。」

瑞鳳「ちょっと風邪っぽいんじゃない?」

浜風「だから、だいじょ…」

蒼龍「はいはい。今、大淀さんに薬買ってきてもらってるところだから。」

飛龍「ゆっくり眠ってて。」

浜風「はい…」


蒼龍「ようやく眠ったね。」

飛龍「責任感強いってのも考え物ね。まだ中学生だって言うのに。」

瑞鳳「そうですね… 全部一人で抱え込んで無理なこともやり通そうするから…」

飛龍「どっかの誰かさんに似て、ね。」

瑞鳳「え?」

蒼龍「でも、浜風ちゃんは強いけど瑞鳳ちゃん程じゃない。解ってるとは思うけど…」

大淀「お薬買って来ました。」

瑞鳳「ありがとうございます、大淀さん。」

大淀「でも、あの調子じゃ今日は難しいですね…」

飛龍「そうですね。また明日から頑張りましょう。」

蒼龍「明日こそ、絶対負けないからね!」

飛龍「望むところよ!」


to be continue...

ちょっと予定外ですが…



『質問、答えましょう。』

大鯨「こんにちわぁ、瑞鳳の母、大鯨です。」

初風「次女・初風です。以後よろしく。」

大鯨「これは皆さんの疑問に答えていく、コーナーです。」

初風「本編で疑問に思った事や、バトル関連などについて答えていかせてもらうわ。」

大鯨「尚、これは本編とは全く関係ありませんのでご了承ください。」



質問 直下
1.瑞鳳一族について
2.瑞鳳達の世界について
3.瑞鳳の設定について
4.その他

大鯨「『この世界』について、ね。」

初風「この世界、『KBF世界』と呼びましょうか。この世界は普通の世界とは異なり様々な世界と繋がっているの。」

大鯨「例えば初風ちゃん達が深海棲艦と戦っていた世界ね。」

初風「『KBF世界』は私達の元の世界と繋がっているだけじゃなく、様々な世界と交じり合ってあらゆる可能性が集っているの。」

大鯨「例えば私の旦那様、他の可能性世界だと不治の病で死を迎えていたでしょ?でもこの世界では瑞鳳って娘を持ちながら健康に暮らしてる。」

初風「傭兵だった筈なのにサラリーマンで妻子持ちになった人や先天性強化人間だったのに普通に暮らしていたり、ね。」

大鯨「そして他の世界からも時々様々なものが流れ着く。」

初風「例えば『霧』。霧の元の世界は本来、この世界とは繋がっていない世界だったのだけど総旗艦が強引に開けた次元の扉で往来が可能となった。」

大鯨「今は重力子の暴走によって生じた空間の歪みで閉ざされちゃったけど。それ以外にも流れ着いたものはあるのよ。」

初風「蒼龍を強化人間にした『ナイトロ』とかね。」

大鯨「あれの基幹技術になった『モノ』がこの世界に流れ着いて、流用されたって話だけど。」

初風「何故流れつくのかは不明、ただヒントはある。」

大鯨「瑞鳳が落ちるマンホールの先に平行世界が繋がっていたり、ね。」

初風「ま、本当は至る所に次元の穴が開いてるだけだけど。」

大鯨「まぁ、この次元関係の話は終わりにしましょ、そしてもう一つ特徴的なのは『転生』ね。」

初風「瑞鳳姉さんが『航空母艦・瑞鳳』の転生体、あと明言されていたのが『駆逐艦・浜風』の転生体ね。」

大鯨「疑惑持ちも一人居るけど。この『KBF世界』で過去に沈んだ艦の船霊は『この世界での転生』か『他世界へ転移し、肉体に埋め込まれ艦娘になる』のどちらか。」

初風「瑞鳳姉さんは前者で私は後者。まぁ正直自然か人工的かぐらいしか差は無いわ。前者の方は過去の自分の残骸に近付けば共鳴して記憶を垣間見たりするけど。」

大鯨「そして瑞鳳がそうしたように初風ちゃんの元の世界で作られた『艤装』は適合するモノがあれば前者でも使用できるのよ。詳しい理由はわからないけど。」

初風「世界についての説明はこれくらいかしら。」


質問 直下
1.瑞鳳一族について
2.初風の元の世界について
3.瑞鳳の設定について
4.その他

大鯨「じゃあ『もう一つ』の世界について説明しておきましょうか。」

初風「私の居た世界ね。私の居た世界では深海棲艦って化け物が海洋を分断して、人類を滅ぼそうとしているの。」

大鯨「はい、ここでガリ勉の五女・朝潮ちゃんに登場して説明して貰いましょうか。」

朝潮「朝潮です。では私達の居た世界について説明します。

私達の居た世界では10年程前、太平洋で深海棲艦が発見され人類の船や飛行機を襲い始めました。」

初風「最初期の頃は対話を試みた連中も居たけど、結局は出来ず仕舞いで壊滅したらしいわ。」

朝潮「そして全人類の海洋兵力全てを以って深海棲艦の駆逐を試みましたが数で劣る人類軍は全て壊滅し、全ての海洋兵力を失ってしまいます。」

初風「ここら辺は霧の居た世界と同じね。」

朝潮「そして太平洋にあった諸島群やオセアニア周辺国家は深海棲艦に侵攻され、成す術も無く壊滅しました…」

初風「で、深海棲艦の目的が人類の根絶ってのが判明したの。」

朝潮「深海棲艦の正体は第二次世界大戦やそれ以前の戦争、そして海洋事故など理不尽に亡くなった人々の恨みや憎しみが具象化したものと言うのが学者間で発表されています。」

大鯨「は~い、質問。でも、朝潮ちゃんが前に言及したけど『第二次世界大戦』は向こうの世界では発生して無いのよね?」

朝潮「はい。でもこの世界では発生しました。先程初風が言及したように死者の魂もあの世界に転移して深海棲艦となったのです。」

初風「第二次世界大戦の死者は6600万人。それに2つの世界の海洋事故の死者を合わせれば桁違いの数になる。

だから物量の差では人類は勝つ事が出来なかった。」

朝潮「その通りです。でも一つだけ対抗する手段がありました。それが私達『艦娘』です。」

初風「飛龍が以前言及した通り、深海棲艦のオセアニア侵攻から1年が経過し人類が疲弊した頃日本が唯一対抗しうる兵器を開発したの。」

朝潮「それが『艤装システム』です。艤装を装着する事によって人間一人に艦艇と同等の能力を付与する、と言う名目で開発されて配備されました。」

大鯨「でもそれには問題があった、のよね?」

朝潮「ええ。適正が無ければ装着できない、と言う点が。それを満たすものは『第二次世界大戦の艦の魂を持つ者』だけです。」

初風「そして『艦娘』適正者が全国から集められて、魂を埋め込まれた。結果私達が誕生したって訳。

しかも艦娘って死んでも魂さえ回収出来れば何回でも生み出す事が出来るから、使い捨て兵器として最適って訳。」

大鯨「残酷な話ね…」

初風「そうしなければ人類は滅ぶ。でも、それも少し滅びを遅らせただけだけど。」

朝潮「曙や清霜が転移した時点でもうまともに指揮できる人間は殆ど残っていない状況、しかも基地近海まで敵が接近している。もう滅びは避けられません…」

初風「ま、こんな胸糞悪い話はこれくらいにしておきましょう。」


質問 直下
1.瑞鳳一族について
2.何故飛龍達は転移したか
3.瑞鳳の設定について
4.その他

初風「じゃあ何故飛龍達は転移したか、ね。」

大鯨「確か戦闘中に転移したのよね?」

初風「ええ。ま、本人呼んで話を聞いた方が良いかしら。と言うことで飛龍と蒼龍を呼んでおいたわ。」

飛龍「私達はMI作戦、ミッドウェーの奪回作戦に動いていた所敵に急襲されて分断された。」

蒼龍「それで私は瀕死の重傷を負って死に掛けた…」

初風「それに関しては私と朝潮は同じ艦隊だったから知っているわ。」

大鯨「でも何で転移したの?」

蒼龍「詳しい事は知らないけど一部の艦娘は、その死の間際に謎の光に飲まれて消失したって話があった。」

飛龍「だから蒼龍が光… 多分『次元の穴』に飲まれて、この世界に転移したんだと思う。」

大鯨「じゃあ飛龍ちゃんが転移した理由は?」

初風「確か飛龍は命に別状は無かったけど…」

飛龍「私は蒼龍の事を探していたら、偶然光に飲まれたの。」

蒼龍「多分私の転移の光が飛龍を飲み込んだんだと思う。」

大鯨「つまり飛龍ちゃんは…」

初風「巻き込まれただけ、よ。」

蒼龍「そして偶然に偶然が重なって私達は敵対し、再び和解出来たって訳。」

大鯨「…なんともコメントし辛い話ね。」

飛龍「面目ないです…」


質問 直下
1.瑞鳳一族について
2.瑞鳳達の設定について
3.霧について
4.その他

初風「次は霧についてね。」

大鯨「あの子達ね。どうしてこの世界に来たのかしら。」

初風「それについても本人呼んだほうが早そうだったから元総旗艦艦隊所属の諜報潜水艦の二人を呼んだわ。」

400「ある日総旗艦は違う世界にアドミラリティ・コードがあると目を付けた。」

402「そしてこの世界に何かがある、と睨んだ総旗艦は一部のアドミラリティ・コードを探す者達も巻き込んで次元空間曲率変位システムを応用した次元転移装置を利用してこの世界を訪れた。」

大鯨「その次元転移装置って言うのは?」

400「文字通り次元の扉を一時的に開いて転移可能とする装置。」

402「大型の物は硫黄島にあったが総旗艦が硫黄島から離れてハシラジマに移動した際ハシラジマに移動となった。」

400「小型のものが私達の船体にも搭載されているけど、転移直後だと次元空間変位システム使用後と同じでパワーダウンしてしまうけど。」

402「そして大型の装置は瑞鳳が総旗艦のユニオンコアを粉砕した際に機能を停止、もう二度と動く事は無い。」

大鯨「残念…」

400「まぁ私達が脱走した際に追撃してきた暴走コンゴウに侵蝕魚雷が直撃、重力子の暴走を招いて次元の扉は開きにくくなっちゃったけど。」

402「コイツらの世界は距離が近いから転移は可能だが元の世界は遠いからもう二度と戻ることは不可能だがな。」

初風「だ、そうよ。何で総旗艦ヤマトがこの世界に目を付けたのかは知らないの?」

400「原因はコレ。」

大鯨「大型結晶体?」

402「それと同じ物質の『アリスタ』だ。瑞鳳から借りてきた。」

400「総旗艦はこれがアドミラリティ・コードに関連すると言っていた。」

初風「まぁ、もう沈んだから真偽の確かめようは無いけど。」


質問(自由安価) 直下

大鯨「次は瑞鳳達の設定についてね。」

初風「と言ってもキャラ追加の際とかこのスレの上>>2以降に乗ってるけどね。」

大鯨「でも一応設定には触れておきましょうか。」


設定

瑞鳳
・小沢大学工学部機械工学科・航空宇宙工学専攻1年
・艦プラ部会計
・所持資格 18歳まで取得可能な乗り物の免許全般等
・趣味:プラモデル全般、バイク、カメラ、その他色々
・特技:武術全般、料理、動物との会話
・備考:成長が14で止まっている

初風「この動物との会話って…」

大鯨「私が教えたのよ。元々素質はあったから。」

初風「で、成長の停止は?」

大鯨「これも私の遺伝ね。瑞鳳のはちょっと特殊みたいだけど。」

初風「遺伝子?」

大鯨「遺伝子って言うか体質ね。多分死ぬまで老化しないんじゃない?」

初風「恐ろしいわ、瑞鳳姉さん…」

大鯨「と言う感じで瑞鳳達の設定はされているわ。」

初風「次で最後の質問にしましょうか」

質問(自由安価) 直下

初風「そう言えばウチの家系って何も知らないんだけど。」

大鯨「そうね。今の内に語っちゃいましょうか。」

初風「まず家族構成ね。」

家族構成
・東方不敗(父・大鯨一族への婿養子)
・大鯨(母・現一族当主)
・瑞鳳(長女・実子・次期後継者)
・初風(次女・養子)
・野分(三女・養子)
・秋月(四女・養子)
・朝潮(五女・養子)
・如月(六女・養子)
・舞風(七女・養子)
・曙(八女・養子)
・清霜(九女・養子)
・クーちゃん(ペット・シロナガスクジラ♀)

初風「最後のはちょっと要らないと思うけど…」

大鯨「まぁ一応、ね。あとは現段階で判明している親戚を上げると…」

親戚
・鳳翔(叔母・大鯨の妹)
・アリー・アル・サーシェス(叔父・鳳翔の夫で婿養子)
・祥鳳(従姉)
・イク(従妹)
・夕雲(遠い親戚)
・巻雲(遠い親戚の従妹)

初風「遠い親戚ってどのくらい?」

大鯨「えっと… 私の叔母の叔母の娘の娘ってくらいかしら?」

初風「それはもう親戚とは言えないと思うけど…」

大鯨「でも親戚会には出てるから一応は親戚って事で。」

初風「あと当主って、事は…」

大鯨「ウチの家系結構有名な家系らしくて、それで私は直系の長女だから当主って事。」

初風「何でそんな人が模型屋なんか営んでるのよ。」

大鯨「趣味。あと道楽ってところかしら? 他にもマンションとか経営してるからお金には困らないし。」

初風「道理で8人も引き取っても生活に余裕を見せてる訳ね。今納得したわ。」

大鯨「あと私の家系はちょっと特殊で殆ど老化しないのよね。」

初風「ヴァンパイアの血でも入ってるの?」

大鯨「ちゃんと人間家系だから。でも特殊な遺伝子を持ってるから老化しないの。」

初風「色々理不尽ね…」

大鯨「じゃあこの位で…」

初風「質問は随時受付しているわ。」

大鯨「次のスレからはこの子達も活躍するからね。」

初風「元主人公の妹として、後下の7人ともども頑張らせて貰うわ。」

大鯨「それではさよなら~。」



『質問、答えましょう。』  終

時間かかりそうなのでどうでしょうは次スレに持ち越しになります…
ちゃんと定期的にどうでしょうします…


『動かしてみよう!』

大和「新しいプラフキー粒子生成方法を確立させたのは良いものの…」

ナチ「問題は以前のものと大差なく動くかどうか、ですね。」

アシガラ「テストしてみるか?」

大和「そうね…」

潮「じゃあ艦プラを…」

大和「待って。ここはテストの為に他のプラモデルを使ってみましょう。」

夕立「他?」

大和「ええ。飛行機とかロボットとか。」

潮「一応何個かはありますけど…」

アタゴ「じゃあやてみるの?」

ハグロ「別に艦プラだけで良いじゃん。」

大和「試しよ。」


使用プラモデル(艦プラは禁止)

大和 直下
潮 ↓2
夕立 ↓3
アシガラ ↓4
アタゴ ↓5
ハグロ ↓6

ナチ『セッティング終了しました。全員、お願いします。』

大和「了解。準備は良い?」

アシガラ「こっちはOK!」

潮「問題ありません!」

夕立「大丈夫っぽい!」

アタゴ「問題ないわ。」

ハグロ「準備完了。」

ナチ『では粒子生成開始、バトルシステム起動。』



Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set your KANPLA

BATTLE START!

大和「Me163Dコメート… ロケット機だからって敬遠してたけど中々良い機体じゃない!」

ハグロ「ところがぎっちょん!」

大和「F-22Aラプター!ハグロね!」

ハグロ「こっちは最新鋭のジェット戦闘機!大戦末期のロケット推進機体なんかに…」

アシガラ「じゃあAC相手ならどうだ?」


ドゴォ


ハグロ「う、嘘!?撃墜!?」

大和「ナインボール・セラフ… アシガラ!」

アシガラ「今回はACE:R版でコジマ兵器も積んでおいた!」

大和「コジマは、まずいわ…」

アシガラ「さぁ、落ちて…」

夕立「ファンネル!」


ビシュゥ!


アシガラ「Hi-νガンダム… 夕立か!」

夕立「ACとガンダム、どっちが上か結着を着けるっぽい!」

アシガラ「望む所だ!」


アタゴ「フン… たかがギャンで大牙頑駄無超将軍に挑むなんてね!」

潮「ギャンでも、負けません!」

アシガラ「どけどけ!」←板野サーカスばりの変態機動中

夕立「邪魔っぽい!」←板野サーカスばりの変態機動中


ドゴォ!

アタゴ「嘘!?通りすがられただけで…」

潮「撃墜された…」

Battle END


夕立「流石アシガラっぽい…」

アシガラ「やっぱり夕立に高機動な機体を与えたら厄介だな…」

大和「大人しくしてたら勝者になってた…」

ナチ「これである程度データはとれました。テストを終了します。」

アタゴ「結局何も出来ず仕舞いだったわね。」

潮「帰りにアイスでも買っていきます?」

ハグロ「あ、じゃあアタシはイチゴ味。」

アタゴ「私はオレンジで。」

アシガラ「あ、ずるいぞお前ら!」

夕立「夕立にも分けるっぽい!」

ナチ「あ、待ってください。」

大和(やはりバトルをすれば皆が笑顔になる… バトルを楽しんでして貰う為に研究した甲斐があったわ。)

潮「大和さんも行きますよ。」

大和「そうね。じゃあ私は…」


『動かしてみよう!』 終

『弟弟子と姉弟子(後継者)』


蒼龍「あぁ、やっと午前の仕事終わった…」

飛龍「ウチのチームは優勝してお店の宣伝になった上に粒子生成可能化によるバトルの再開で人手足りなくて困ってたのよね。」

イセ「正直瑞鳳にも大学休んでこっちやって貰いたいくらいだわ。」

蒼龍「学生だから仕方無い、ってのもあるから…」

イセ「でも瑞鳳目当てで来てる客も多いのよね。製作技術を教えて欲しいとか、プラモを作ってくれとか…」

飛龍「終いには『グナイゼナウを譲ってくれ』とか来るからね… つーか自分で作りなさいよ。」

蒼龍「私達の艦プラをキット化させて欲しいって話もあるみたい。ゼナウと高雄、オイゲンに青葉とか…」

イセ「まぁキット化させたとしてもあの性能はアブゾーブ無しで引き出せるモノじゃないけど。」

蒼龍「でも断ってるみたいだよ?」

飛龍「多分真似て欲しく無いんじゃない?私達が戦った証を。」

イセ「ま、瑞鳳ならそう言うでしょうね。利権も面倒そうだし。はい、雑談は終了して…」

蒼龍「ッ!?何、これ…」

飛龍「蒼龍?」

イセ「蒼龍、貴女確か五感が強化されてまだ…」

蒼龍「ええ。だから何か殺気みたいなのが来てるのを感じる…」

飛龍「あの糞ババアからの刺客か、それともバートン財団とアナハイム関係者からの逆恨み返しか…」

イセ「生体反応1… あと60…」キィン

蒼龍「飛龍、弓の準備を。」

飛龍「え、でも…」

蒼龍「この気配、隙が無い。中々やり手よ。」

飛龍「…わかった。」

イセ「来るわよ!」

蒼龍「対応は任せて。二人は最悪の事態に備えて準備を。」

カランコロン

蒼龍「あ、いらっしゃいませー。」

ドモン「…」

飛龍(蒼龍の言う通り、コイツ全く隙が無い!)

イセ(瑞鳳と同じ、それ以上の相手よ…)

ドモン「この人を知っているか?」ピラッ

蒼龍「…知っている、と言ったら?」

ドモン「教えろ!」バン

蒼龍「無礼な方に個人の事を教える義理はありません。お出口はあちらです。」

ドモン「ならば力ずくで聞かせて貰う!」

蒼龍「イセッ!」

イセ「重力制御開始!」キィン

ドモン「何っ!?」

蒼龍「飛龍!」

飛龍「お出口はこちらです、っと!」カランコロン

イセ「このまま吹き飛ばす!」ブォン

ドモン「くっ…!」

蒼龍「動かないで。動いたら命の保障はしない。」弓構え

飛龍「何者?マーサ・ビスト・カーバインの差し金?」弓構え

ドモン「誰だ、それは?」

イセ「とぼけないで。私達の質問に…」

ドモン「答える義理は無い!」ブォン

イセ「フィールド緊急展開!」ガスッ

ズザザザ…

イセ「フィールド稼働率20パーセント… 抵抗したわね!構築!」キィン

飛龍「あんまり撃ちたくは…」

ドモン「遅い!」ブォン

飛龍「ごふっ…」ドサッ

蒼龍「飛龍!」

ドモン「お前もな!」ブォン

蒼龍「かはッ…」バタン

ドモン「あと一人…!」

イセ「コイツっ… つぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「爆熱!ゴッドフィンガー、石破ッ!天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」


ドモン「何っ!?ぐわぁぁぁぁ!」ドサッ

瑞鳳「はぁはぁ…」

イセ「ず、瑞鳳!?」

瑞鳳「やっぱりこの技負担大きいなぁ… でも、止めるにはこれしか…」

イセ「貴女大学は…?」

瑞鳳「午後の授業全部休講になったので戻ってきたら…」

イセ「この男に見覚えは?」

瑞鳳「ありますよ…」

イセ「えっ…?」

瑞鳳「ドモン・カッシュ。私の弟弟子です。」

イセ「弟弟子…?」

瑞鳳「流派東方不敗、その次期後継者候補だった私の弟弟子です。」

イセ「何かの恨みかしら…」 

瑞鳳「事情は後で聞きます。なので今は二人を部屋に運んでください。」


1時間後…


瑞鳳「私に会いに来た?」

ドモン「そうです!しかし『この人を知らないか』と写真を見せた所教える義理は無いと…」

瑞鳳「そうなんですか?」

イセ「ええ。殺気をそこら変にぶちまけながら言われたわ。」

瑞鳳「はぁ… あのねぇ、人と会話するとき殺気は出すなってお父、師匠に言われてたよね?」

ドモン「申し訳ありません瑞鳳姉さん!しかし…」

瑞鳳「しかし、じゃ無い!貴方の殺気は強すぎるから殺気抑えないと不審者扱いされるってのは理解してるでしょ!

修行時代に何回警察呼ばれたと思ってるの!」

ドモン「申し訳ありませんでした!」

瑞鳳「どうせ力尽くで聞きだすとか言って抵抗されたから本気になって二人を気絶させて…」

ドモン「返す言葉もありません…」

瑞鳳「はぁ… 流派東方不敗・正当後継者として警告します。今後、この様な事があった場合破門も検討します。良い?」

ドモン「はい…」

イセ「これにて一件落着、ね… で、どうして瑞鳳に会いに?」

ドモン「師匠から、瑞鳳姉さんが正当後継者になったと言われたのでご挨拶にと…」

瑞鳳「え、それだけ?」

ドモン「はい!」

イセ「何と言うか、馬鹿真面目ね…」

瑞鳳「たったそれだけの事で危うく大惨事になるところだったの…」頭抱え

ドモン「瑞鳳姉さんが継がれる事になるとは弟弟子として鼻が高いです!」

イセ「これでも後継者候補だったのよね…?」

瑞鳳「はい… と言うか、私とドモン君以外に弟子が居ないので…」

ドモン「瑞鳳姉さん!久しぶりにあの挨拶を…」

瑞鳳「仕方無い… じゃあ一旦外に出て…」



瑞鳳「流派東方不敗は!」バッ

ドモン「王者の風よ!」バッ

瑞鳳「全新!」ズバババ

ドモン「系列!」バシバシバシ

瑞鳳・ドモン「天破侠乱!見よ!東方は赤く燃えている!!」バァーン


ドモン「では瑞鳳姉さん、またお会いしましょう!」

イセ「はぁ… 頭痛くなってきた…」

瑞鳳「根は真面目で良い子なんですけど、バカ正直過ぎてバカと言うか…」



『弟弟子と姉弟子(後継者)』 終

『楽しいパーティ!(後に大惨事)』


瑞鳳「それでは私達の艦プラバトル選手権世界大会優勝と、お台場水没阻止を記念して!」

全員「乾杯!」

402「…多少、素直に喜べない部分はあるがな。」

イセ「そうね… 総旗艦達の事もあったし、私達には複雑ね。」

400「そう思って瑞鳳さんもこのパーティを企画したのでしょう。辛い事は忘れるように、と。」

ユキカゼ「今は楽しく、この時間を過ごしましょう。」

翔鶴「私達も参加して良いのかしら…」

瑞鳳「はい。翔鶴さん達は私達の援護をしてくれたお陰であそこまでたどり着いてコピーとも渡り合えましたから。」

大鳳「まぁ、男子禁制と言う事でバナージ君とかは呼んでませんけど。」

瑞鶴「マリーダも私用で出かけてるから来れないらしいけどね。」

RJ「まぁ楽しもうや。こんな機会滅多に無いことやし。つーか、また増えてへんか?」

蒼龍「あ、初めまして。蒼龍です。」

瑞鶴「デカイ…」

RJ「何でこんな巨乳ばっか集まるんや…」

翔鶴「この人何処かで…」

愛宕「この人、メイジンの中の人よ。」

赤城「メイジンって準決勝で敗れた…」

加賀「でも性能の劣る艦でグナイゼナウと互角に渡り合っていましたね。」

飛龍「因みに結晶体破壊作戦の時シャルンを操ってたのも蒼龍よ。」

RJ「どうりで一隻多かった訳か…」

吹雪「でもシャルンを操ったの初めてなのに良くあそこまで動かせましたね。」

蒼龍「アレでもキツかったわよ。ピーキー過ぎてね。でも調整して貰ったから多少は動かせたわ。」

浜風「それでもKPベースにあった戦闘データを使用したコピーを倒せるなんて凄いです。」

蒼龍「RGが無ければやられていたわよ。RGあっての勝利よ、アレは。」



イベント 直下



瑞鶴

あ、何か書いてある瑞鶴は忘れてください


最安価 直下

誰だよ苦定茶(センブリ茶並みかそれ以上に苦い茶)混ぜたの

イク「ジュースお変わり配るのね。」

夕張「あ、私お茶で。」

夕雲「あ、私もです。」

イク「はい、どうぞなの。」

夕張「いただきま~す。」

夕雲「頂きます。」


夕張・夕雲「ゲッホォ!?おぇっ…」


瑞鳳「イク!またアンタ…」

イク「違うの!?イク何もしてないの!」

大鳳「このお茶? どれどれ… ウオェ…」

赤城「どうかしました!?」

大鳳「これセンブリ茶… 違う、苦丁茶よ…」

瑞鳳「何だってそんなモンが… 大丈夫、二人共?」

夕張「口直しを…」

夕雲「な、何か甘いものください…」

飛龍「わ、わかったわ… あった、クッキー!」

瑞鳳「こ、これ食べて!」

夕雲「い、頂きます!」

夕張「あぁ、生き返る…」

402「待て!このパターンは!」

ドサッ!

夕張「」

夕雲「」

イセ「まさか… ヒュウガ!」

ユキカゼ「まずい… 総員、撤収を!」

加賀「一体何が…」

瑞鳳「パーティ中止!私以外全員退避!」

瑞鶴「一体何よ!」

翔鶴「い、いきなり人が倒れて…」

夕雲「うふふ… ふふふふふふふふふふふふ…」

夕張「無性にムラムラ来ちゃいましたぁ…」

瑞鳳「早く!色々と手遅れになる前に!」


全員退避…



夕雲「ふふ… 残るのは瑞鳳さんだけ…」

夕張「さぁ、一緒に…」

瑞鳳「正気なら良いけど、そんな状態でヤられるのは不本意だから却下!」

夕雲「なら力尽くで…」

夕張「ヤるまで…!」


行動選択 直下
1.取りあえず吹っ飛ばす
2.拘束する
3.逃げる
4.その他

瑞鳳「ちょっと長めのバスタオル… あった!」

夕張「さぁ、観念…」

瑞鳳「つぁぁぁぁぁっ!」バッ

グルグルグルグル

夕雲「縛られてる…?」

夕張「食い込んで気持ち良い…」

瑞鳳「ちょっと大人しく…」


拘束解除判定 直下
10以上で解放

夕張「でも、このままじゃヤれない…」

夕雲「こうしちゃいましょうか♪」

ブチィ!

瑞鳳「嘘!?タオルが…」

夕張「さぁ、諦めてください。」

夕雲「私達と一緒にベッドに行きましょう。」

瑞鳳「だから、正気じゃないのにシても面白み無いから却下!」



どうする?(自由安価) 直下

つ シュールストレミング(世界一臭い缶詰め)

瑞鳳(いや、待てよ…? ここで諦めた方が正気に戻し易い?なら…)

瑞鳳「しょうがない… ベッドに行くとしましょうか。」

夕雲「…え?」

夕張「こんなにアッサリ了承した…」

瑞鳳「どうしたの?するの?シないの?」

夕雲「シます。」

夕張「あ、待ってください。」


エロ描写判定 直下
80以上で…

プレイ内容 直下
1.瑞鳳によるアナル調教
2.瑞鳳が薬でイチモツを生やす
3.普通のプレイ
4.その他(内容も)

エロ… の前に次スレ。


ある日少女は大切な人を失ってしまった。


「嘘、ですよね…?お父さんとお母さんが…」


理不尽が襲い掛かる中、少女は抗うべく立ち上がる。


「…継ぎます!このお店を!お父さんとお母さんが残した物を!」


容赦の無い理不尽だろうと、少女は絶対に諦めない。

そして少女は巡り合う。自分の運命を変える少女達と。


「情けないわね… それでもやるって決めたんでしょ?」

「やるならやる、やらないならやらない。さっさと決めなさい。」

「戦うのならば、私が、私達が助力します。」

「貴女が選びなさい。私達は貴女の決定に従います。」


勇気を出して、運命を変える為に…




榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴ」

榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423752212/)

私は夕雲ちゃんと夕張ちゃんを裸にしてベッドに紐で括り付けて薬を飲む。


「瑞鳳さぁん。早くしてください…」

「夕雲、放置プレイなんて趣味はありませんよぉ…」

「ちょっと待ってね… よし、生えた。」


薬を飲んで数秒経つと私の股間には黒々しく、不釣合いな程大きな男性器が生えた。


「やっと… え…?」

「う、嘘… ヤダ…」

「二人共、私のイチモツを見て。コイツをどう思う?」

「す、凄く…」

「大きいです…」


二人はゴクリ、と息を呑み私のモノに魅入っている。


「え、えっと一体それで何を…」

「ナニ、よ。」

「まさか、それを夕雲達に…」

「正解。クッキーの影響で痛みは無いし、丁度良いかなって。」


そう。あのクッキーを食べると痛みが全て快感に変わるのだと吹雪ちゃんは言っていた。そして痛みを全く感じなくなった今、膜を破っておけば後々もこのモツが使える。


「流石に前戯くらいは、ね。ちゃんと濡らしておかないと… えいっ…」

「ひゃあっ!?んっ… そんな…」

「ま、まだ夕雲には早、やぁっ…!」


私は二人の秘部を刺激して、受け入れの準備を整える。


「この位まで濡れれば充分ね。」

「ま、待って… まだ心の準備が…」

「そ、それにそんなに大きいモノ… まだ恥ずかしいです…」

「大丈夫。今は痛みも無いし、すぐ気持ち良くなれるから…」



どっちが先?
1.夕張
2.夕雲

「じゃあまず夕張ちゃんだね。嫌ならこのまま放置だけど。」

「うぅ… 解りました… その、瑞鳳さんのモノ、私の中に挿入れてください…」

「いい子だね… じゃあ、行くよ?」


夕張ちゃんの了承を取り膣口に男性器を押し付けて、ゆっくり突き入れた。


「あっ… かハッ―――ッ!」

「やっぱりキツイな… 大丈夫、夕張ちゃん?」

「こ、これで瑞鳳さんと一つに… ―――嬉しい…」


媚薬の影響でも少し痛い筈なのに夕張ちゃんはそう言った。その言葉に私の理性は完全に吹き飛ぶ。


「動くよ、夕張ちゃん。」

「ちょ、待っ ゃぅっ!」


夕張ちゃんの制止も聞かず私は腰を動かして彼女の膣壁を男性器で擦る。


「ひ、っぁあ、あっ!あぁっ…、はぁっ…!」

「夕張ちゃん…!そ、そろそろ!」

「きょ、今日は大、丈夫…です!な、膣内で!」

「こ、腰が止まら、ないっ… で、出る!」

「だ、ダメっ… もう、い、あッ──、あぁああっっっ!!! 」


そして二人で一緒に果てた。彼女の膣内が私のモノを刺激し、残りの精液を絞りとっている。


「はぁ…はぁ…」

「これ、気持ち良い… あぅっ…」


彼女の膣内からモノを引き抜くと、膣内から精液と血の混じったものがあふれ出す。


「そんな姿見せられたら、夕雲も…」

「夕雲ちゃんも、欲しいの?」

「はい… 私の中に、いっぱいください…」


そして私の射精直後のモノは再びそそり立ち、新たなる秘肉へと向かって行った。

事後…



瑞鳳「二人共、真に申し訳御座いませんでした!」土下座!

夕張「あ、頭上げてください!今日は大丈夫な日、の筈ですから!」

夕雲「元はと言えば襲い掛かった夕雲達が悪いので!」

瑞鳳「ま、万が一出来ちゃったら…」

夕張「だ、大丈夫です!私は結婚できますから!」

夕雲「わ、私の家系もあまり妊娠し難い家系なので大丈夫だと思います!」

瑞鳳「ふ、二人共…」

夕張「そ、そう言えば他の皆は…」

ツーカーメプラーイドー♪

瑞鳳「あ、もしもし…」

402『終わったか?』

瑞鳳「…うん。」

402『どうした?』

瑞鳳「何でも無い… それで、今は…?」

402『硫黄島に向かってる。ヒュウガをとっちめにな。』

瑞鳳「そ、そう…」

402『明日の朝まで全員帰れないからヨロシクやってると良いさ。じゃあ片付いたら連絡する。』ブチッ

夕張「だ、そうですね。」

夕雲「あ、この薬ですね。生やすの。」

瑞鳳「え、ふ、二人共?」

夕張「ヤられたらヤり返させて頂きます。」

夕雲「朝までヨロシクして良いと許可を頂いたので… 夕雲、本気でヤらせて頂きます!」

瑞鳳「え、ちょ…!?」


この後滅茶苦茶に犯された。妊娠は誰もしなかったけど…


『楽しいパーティ!(後に大惨事)』 終

これでこのスレでの更新は終了となります。


どうでしょうは定期的に、次スレ以降でもやらせて頂きます。では次スレで…

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