強盗「」
店主「今日も寒いですね旦那」
強盗「あはい」
店主「へいおまち!」
強盗「これがSTAP細胞…? 500円…?」
店主「どうしやした?」
強盗「金は出せない」
店主「旦那はんそれはあきまへんで」
強盗「(まさか本当に存在したとはな…)」ゴソゴソ
店主「なにしてはるんですかい?」
強盗「(やはり極東の国は恐ろしい…)」ガサガサ
店主「あっ持ち逃げ! うちはテイクアウトなしですがな!」
2040年……
小●方ショックにより闇に葬られたかに見えたSTAP細胞は
今や極東唯一の独立国を支える中核技術となっていた。
STAP細胞の万能性はあらゆる分野で活用され
食料、エネルギー、その他ほとんどの難問が解決
栄華の粋を極めていたのである
強盗「まったくなんて国だ、ラーメン屋でSTAP細胞を食えるなんて」
女「凄いでしょう? これがSTAP細胞の力なの」
強盗「食い物からなにから全部STAPだって言うのか?」
女「そうね。STAP細胞は別の言い方をすれば神の種子。何にでもなる」
強盗「STAP発電……STAP道路……STAPビル……こりゃあ」
女「この街はSTAPでできている。いえ、もはや国そのものがSTAPね」
強盗「で、そんなものを俺に盗らせてどうしようってんだ?」
女「……」
強盗「貴重なものかと思ったらその辺にたくさんあるじゃねえか」
女「そうよこれは全部私が作ったんだもの。こうなることは分かってた」
強盗「何がしたいんだお前」
女「昔STAP細胞はありまぁす!と言った女の子がひどい仕打ちを受けて」
強盗「何の話だ」
女「研究から追放されて10年後、突然STAPは実在したことが証明された」
強盗「そりゃけっこうなことだ」
女「でもその時には女の子は監禁されて、この国には居なかった」
強盗「それがあんたか」
女「ええ」
強盗「復讐……か?」
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