モバP「超能力なんかないって」 (26)
書き貯めているので、一気にいきます。
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裕子「超能力は絶対にあります!」
モバP「はいはい。分かったから」
ありす「ほら、裕子さん。モバPさんもこう言っています。超能力なんてほとんどが科学的に再現されるのが証明されているんですよ」
裕子「そんなことありません!サイキックユッコがハンドパワーで証明して上げますよ!」
ありす「そのボールペンをどうするんですか?」
裕子「ハンドパワーで浮かしてみせます。えい!」
シーン
ありす「動きませんね」
裕子「絶対に動きます!瞬き禁止ですよ」
ありす「暇だからつきあってあげます」
裕子「ぬぬぬぬぬぬぬ」
あい「モバPくん、その書類貰っていいだろうか?」
モバP「はいはーい、サイコキネシス」
フワ
ヒュー
ポス
あい「ありがとう」
裕子「プハー、ちょっと、今日は物体浮遊の調子が悪いみたいです」
ありす「言い訳は終わりですか?」
裕子「まだまだです。次はこの何の変哲もない紙を自然発火で燃やしてみせます!」
ありす「また、無理な事を…」
裕子「えい!」
シーン
裕子「まだまだー!」
ありす「こりませんね」
美優「モバPさん」
モバP「どうしました?」
美優「アロマオイルをたこうと思うのですが、蝋燭に火をつけてくれませんか?」
モバP「お安いご用ですよ。リトルボーイ(弱)」
ボッ
美優「ありがとうございます」
モバP「いえいえ、美優さんのアロマオイルのおかげでいつもこうしてリラックスして仕事ができるのでこれぐらいのことでしたら幾らでもしますよ」
裕子「発火しない」ショボーン
ありす「自然発火はその物体に付着していたリンが何らかの衝撃で…」
裕子「科学的な自然発火もありますが、絶対に超能力もあります。プロデューサー、そうですよね!」
モバP「裕子、諦めるって言葉知っているか?」
裕子「そんなことありません!絶対に私は超能力を使えるんです!」
裕子「次は、掌から牛乳を拭いた雑巾の臭いを放ちます。これが出来たら絶対に超能力はあるってありすちゃんも認めますよね?」
ありす「橘です。まあ、確かに牛乳を拭いた雑巾の臭いがすれば認めてあげます」
裕子「では、裕子のサイキックパワーをご覧あれ!」
シーン
裕子「とおおおお!」
モバP「ん?美優さん」
美優「何か用ですか?」
モバP「今日のアロマオイルってレモンですか?」
美優「はい。どうですか?」
モバP「リラックスできます。そういえば、以前ネットで見たのですが、レモンと何かを組み合わせると相乗効果が生まれるって…何の香りか知っていますか?」
美優「ロースマリーですね…すみません、今日はローズマリーは…」
モバP「そうですか。ちょっと待って下さいね。メイデンリストリクション・タイブ・ローズマリー」
フワッ
モバP「あぁ、なかなかいい香りの組み合わせですね」
美優「そうですね」
裕子「美優さんのアロマオイルで分かりにくいですが、牛乳を拭いた雑巾の臭いは絶対にしています」
ありす「何度も裕子さんの掌を嗅ぎましたが、全くしていませんでした」
モバP「裕子、もう少し現実味のあるものにしとけって」
裕子「じゃあ、この一円玉を1g以上の重さにしてみせます」
ありす「…」
モバP「……」
裕子「何か言ってくださいよ」
モバP「だって、無理なの目に見えているし。なあ、ありす」
ありす「橘です。でも、モバPさんの言う通りだと思います」
裕子「今度こそ!」
シーン
裕子「てやああ」
シーン
優「アッキー、逃げちゃ駄目だって、モバPくん、助けてっ」
モバP「はいはい。マグネティックワールド・アッキー」
ガシ
アッキー「クゥーン」
優「ありがとっ」
裕子「ぷはー!まだまだ!今度は雨を雪に変えてみせます」
裕子「うりゃあああ!」
ありす「傍から見れば、オカルトじみた変なダンスにしか見えませんよ」
モバP「なあ、きらり、今日、杏は?」
きらり「杏ちゃんは雨だからお休みだって」
モバP「晴れだったら、良い訳だな。しゃーなしだな。エレガントサイクロン!」
パアァ
モバP「風で雨雲を飛ばした。晴れになったから杏は仕事できるわけだ。きらり、杏を連れてきてくれ」
きらり「にょわああ、杏ちゃん、一緒に仕事をするにぃ」
裕子「ぜーはーぜーはー、今度こそ」
ありす「もうやめませんか?」
裕子「ユッコは全然疲れてませんよ?」
ありす「無駄なことだと思ったので言ったのであって、誰も疲れているとは…」
モバP「…」
裕子「…今度はハンドパワーでありすちゃんの体温を上げてみせます!」
裕子「んしゃおわあああ」
ありす「全然あったかい気がしません」
裕子「でりゃおおおお」ゴシゴシ
ありす「擦ったら、摩擦熱が生じるので暖かいは当然です」
楓「モバPさん」
モバP「どうしました?」
楓「熱燗が…ぬる燗に…」
モバP「オフだから大目に見ますが、まだ昼間ですよ。お酒が好きなのは分かりますが、そんなに飲んでいるとアル中になってしまいます。…楓さんが体調を壊したら悲しいので、ほどほどにしてください。俺、楓さんの事が…」
楓「モバPさん////」
モバP「飲み過ぎないと約束できますか?」
楓「はい」
モバP「それじゃ、アグニッシュワッタス」
ホカホカ
楓「ありがとうございます。…晩御飯、楽しみにしていて下さいね」
モバP「徳利片手にスキップする25歳児マジ女神」
裕子「体温を上げるのは無理でしたから、今度はありすちゃんの体温を下げてみせます」
裕子「ひぃはあああああ」
ありす「掛け声が気持ち悪いです」
飛鳥「ちょっと良いかな?」
モバP「飛鳥か、どうした?」
飛鳥「少しコーヒーが熱すぎたんだけど、冷ましてくれないか?」
モバP「飛鳥は猫舌だからな」
飛鳥「それを言わないのが優しさだとボクは思うよ」
モバP「はいはい。第四波動」
飛鳥「熱エネルギー吸収か。これで冷たくなったね」
モバP「ついでに、アクアコーラル&金剛無情拳」
カチンコチン
飛鳥「氷を欲しいと言った覚えはないけど?」
モバP「濃い目のブラックをいつも残しているから、氷を入れて薄味にしておいたぞ」
飛鳥「キミはお節介を焼くのが好きだね」
モバP「俺がしたいからしているだけだ。お節介を焼くのが好きとかそういうのじゃない」
ありす「もう終わりですか?」
裕子「まだまだ…次は…変身してみせます」
ありす「何に変身するんですか?」
裕子「そうですね。…ちひろさんに変身してみせます」
裕子「ふぬぬぬぬぬぬぬ」
タダイマ
モバP「ヤベ、あの声、相当酔ってる早苗さんだ。…ドッペルゲンガー」ドロドロ
早苗「モバPくん、居る?」
凛?「おかえり、早苗さん。モバPさんならさっき営業に行ったよ」
早苗「残念。聞きたいことついでに、新しい絞め技開発したから実験しようと思っていたのに」
凛?「聞きたいこと?」
早苗「楓ちゃんと二人で飲んだって楓ちゃんから聞いたから事実確認。早苗さんを呼ばなかった理由次第では〆る」
凛?「ふーん、たとえば?」
早苗「私のことを忘れていたとか?」
凛?「じゃあ、デートで飲みに行ったっていうのは問題ないですよね」ドロドロ
早苗「ううん、〆る」
モバP「ディーンドライブ・フォックスハウンド」
シュン
早苗「逃げた!モバP君、無駄な抵抗は止めなさい!」
裕子「今日は全体的に調子が悪いみたいです」
ありす「超能力はないのだから、調子が悪いとか無いと思います」
モバP「あぶねー。もう少し半殺しにされるところだった」
ありす「どこに行っていたんですか、プロデューサー?」
モバP「ちょっとお手洗いにな。それで、裕子は何か変身できたのか?」
ありす「無理だったってわかって聞いていますよね?」
モバP「多少はな」
裕子「モバPさんまでそんなこと言う」ショボーン
モバP「悪かったな」
裕子「では、今度こそ成功させて二人をぎゃふんと言わせてやります!」
モバP「まだやるのかよ」
ありす「次は何をするんですか?」
裕子「次は…このスプーンを曲げてみせます!」
裕子「むむむむむむむ」
シーン
凛「モバPさん」
モバP「どうした?…掃除してくれたのか、ありがとう」
凛「良いよ。別に暇だからやっているだけだし。それで、空き缶がたくさん溜まっていて居たんだけど、何とかできない?」
モバP「任せろ…バイオニックコンプレッ…ックション!」
グニャ
裕子「ほら曲がりました!ね?ね?」
ありす「そ…そんな、いいえ、親指に力を入れただけです」
裕子「このスプーン、とても硬いですよ」
ありす「むむむ…」
モバP「すまん、くしゃみで座標がずれた。バイオニックコンプレッサー」
ゴチャ
凛「ありがとう。今度ご飯作ってあげるわね」
モバP「すまん。俺には楓っていう天使が居るから…」
凛「ふーん。お熱いね」スタスタ
モバP「なんで凛はご機嫌斜めなんだ?」
裕子「見てください。モバPさん、スプーン曲がりましたよ。すごいでしょ」
モバP「すげーな」
ありす「絶対になにか裏があるだけで、超能力なんかありえません」
裕子「二回続けて成功すれば、さすがに納得しますよね。じゃあ、今度はこの紙袋の中身を視ずに当ててみせます」
ありす「透視ですね。
裕子「はい。では、いきます。よよよよよよよよ」
シーン
トレ「乃々ちゃん来ていませんか?」
モバP「あれ?レッスンに行っていませんか?」
トレ「それが…」
モバP「仕方ない…クレアボヤンス」
ギン
モバP「社長のデスクの下に隠れていたのか。おい、乃々、レッスンに行ってこい」
乃々「事務所のデスクの下を透視するとか、もりくぼ的に反則かと…」
モバP「話は後で聞くからとりあえず行ってこい」
乃々「あうぅ…レッスンとか…むーりぃー…」
モバP「俺でも出来る内容だから安心しろ。トレーナーさん、延長して良いんで、みっちり鍛えてやってください」
トレーナー「分かりました」
乃々「ドナドナドナド~ナ~ もりくぼ載せて~ ドナドナドナド~ナ~ 台車が揺れる」
裕子「透視ができませんでした~」
ありす「まさか菜々さん宛ての荷物の中に豚足が入っているとは誰も思わないでしょう」
裕子「次は…この豚足を消してみせます。ぐごごごごごご」
ありす「だから、超能力では無理ですよ」
留美「モバPさん、この書類に印鑑を押してほしいのだけど…」
モバP「また、婚姻届ですか?見つけることができたら良いですよ」
留美「本当に?」
モバP「男に二言はありません。ただし…バミューダアスポート」
シュン
モバP「俺のデスクを全部透明にさせてもらいますよ」
留美「また貴方は私の邪魔をするのね」
モバP「俺は天使と結婚するのでね」
留美「無茶苦茶ね」
モバP「どっちが無茶苦茶ですか」
裕子「今度こそ!!」
ありす「もう止めませんか?モバPさんもなんとか言ってください」
モバP「納得いくまでやらせてみるのも良いだろう」
ありす「分かりました。裕子さんが無茶しないかどうか見ています」
モバP「頼んだぞ。ありす」
ありす「橘です。それで、裕子さん、次は何を?」
裕子「次は…この豚足の入っている袋を触れないで袋を破いてみせます」
ありす「爪を立てるのは駄目ですよ」
裕子「分かってますよ、ありすちゃん…むむむむむ」
みく「モバPちゃん、このロールケーキをみくとのあにゃんとあーにゃんで分けれるように切ってほしいにゃ」
モバP「はいよ。カンダタストリング」
スパパパパ
モバP「わりぃ、みくのネコミミも切れてしまった」
みく「なんやて!うわぁ!ホンマ、スッパリ切れてますやん」
モバP「動揺しただけで関西弁になることに失望しました。みくにゃんのプロデューサー辞めます」
みく「えっ…、ひどくない?」
裕子「もう少し薄かったら切れていたんですけどね」
ありす「言い訳が苦しいですよ」
裕子「本当ですから!もう後1ミリ薄くて素材が紙だったら、絶対に成功していたはずです」
ありす「では、このいらない紙でやってみますか?」
裕子「さっきので切る力がなくなったので、また今度です。次は…今度はさっきのスプーンを元に戻してみせます」
ありす「それならまだできるかもしれませんね。さっき一応曲がりましたから」
裕子「行きますよ!…とおおお!!」
未央「モバPさん!」
モバP「どうした?」
未央「ラムネ瓶の中のラムネ取り出して」
モバP「はいはい。未央ちゃんパンチ!」
パリン
未央「おぉ!ありがとう、モバPさん」
モバP「それじゃ、下にひいた新聞紙を丸めて、片付け宜しくな」
未央「了解したであります」
モバP「手を切らないようにしろよ」
未央「分かってるよ」
ありす「また失敗でしたね」
裕子「今度で最後だから!」
ありす「いいですよ。暇ですから…次は何をするんですか?」
モバP「催眠術とかどうだ?」
裕子「いいですね。これなら絶対に…五円玉に紐をつけて…準備完了です。行きますよ!ありすちゃんはダンダン眠くなる」
ありす「眠くなりません」
裕子「あれ?振り方がおかしいのかな?」
かな子「きゃー!モバPさん」
モバP「どうした、かな子?」
かな子「愛海ちゃんが…」
愛海「ふふふふ…かな子さんのフワフワおっぱいを揉ませろ」
モバP「愛海」
愛海「ゲ、プロデューサー」
モバP「そろそろ天罰が必要だと思うんだが、愛海はどう思う?」
愛海「人が怪我したわけじゃないし、まだ大丈夫だと思うよ」
モバP「でも、かな子は泣いているぞ」
愛海「うぅ」
モバP「判決・第六波動」
愛海「もげえええええ」
かな子「愛海ちゃん!モバPさん、愛海ちゃんはどうしたんですか?」
モバP「一時的に天国に行っているようなものだ。現実世界で三分間だが、愛海の精神の体感時間で一週間、愛海は生きているナマコを揉まされるという悪夢を見続ける」
愛海「あうううう」ガクガク
かな子「すこしやり過ぎなような…」
モバP「やりすぎぐらいの方が治療になる」
裕子「催眠術も駄目でした」
モバP「どんまい。もうそろそろ良い時間だ。帰る準備しろ」
裕子・ありす「「はーい」」
モバP「用意できたか?帰るぞ」
裕子「思ったんですけど、モバPさんの力ってもしかして超能r「テレポート」」
シュン
ちひろ「プロデューサーさんのあの能力のおかげでCGプロが動いているのですが、プロデューサーさんが人外過ぎて怖い」ガクブル
愛海「ワタシ、ナマコ、ダイスキ。ワタシ、イッショウ、ナマコ、モミモミスル」
おわり
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