初心者サンホラー妄想です
考察、矛盾、間違いが多々含まれております
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生(カコ)と死(イマ)を別つ境界の古井戸
これは、同じ緯度(バショ)の今と昔を繋ぐ井戸の話
男と少年の恨みが追いかけた、二人の男の過去と未来
そして、血塗れの人生を辿る、もう一つのMarchen
女は悩んでいた、侯女に託された『冬が訪れた赤ん坊』をどうするか
『ヒカリを知らない息子』をどうするか
気づけば、女は何かに誘われるかのように、廃村の古井戸の前に佇んでいた
イドは囁く
「この村の外れ、小さな石塚の下にある頭蓋骨を、井戸に捧げろ」
と
女は、何故か言われた通りにした
気づいたら、してしまっていた
石塚に彫られた名前は掠れており、辛うじて『イド』とだけ読めた
頭蓋骨を捧げると、イドが笑った
「礼に、貴様の二人の子供を治してやろう」
この不思議な出来事によって、本来の物語歯車が動き始める
だが、この物語は、永久に回り続けるもう一つの話である
二人の男に殺された少年の恨みは、二人の男に殺された男の恨みと絡み合い、終わることのない地獄を作り出したのだ
これから、その二人の男と彼らの妹の話をしよう
小さな教会のある村の、貧しい家庭に生まれた兄妹が居た
兄の名は「ヘンゼル」妹の名は「グレーテル」と言った
村で、貧しい生活をしながら、元気に過ごしていた二人は
友達で、1つ年上の「トーマス」と仲良くなった
そんな矢先、兄妹は母親とピクニックに出かけた
その道中、母親は居なくなり、二人は森へおいてけぼりにされた
お昼のパンの屑を、道標にしながら、兄妹は歩く
いつしか、道標にしたパン屑は、全て鳥に食べられてしまっていたが……
無邪気な兄妹は目の前の白い鳥を追いかけることに夢中だった
小川を渡り お化けもみの木を左へと
其処に、小さな家があった
「見て、【Hansel】お兄ちゃん。ほら、あそこに家があるわ!」
「でも、【Gretel】それは、怖い魔女の家かも知れない……けど」
「けど?」
「腹ぺこで……死ぬよりましさ!」
「死ぬよりましね!」
老婆は悔いていた
子供に腹一杯食べさせてやれなかった事を
子供を捨てたことを
子供を自らの手で殺めた事を
最近、老婆の元へ『旦那の遺産』が舞い込んできた
誰か、腹を減らせた子供のためにこの金を使おう、そして、少しでも贖罪しよう……と
扉を叩く音
扉を開けると
『魔女のような老婆』(痩せた兄妹)
が立っている
あぁ、老婆の親切心は、妹にあらぬ誤解を産んだ
「嗚呼、老婆は魔女で、二人を食べちゃう心算なんだわ!」
まるまると太った兄を尻目に、妹は決心した
魔女を[ピーーー]ことを
「すごいぞグレーテル。これで魔女もおしまいさ」
「隣のトーマスにも、自慢してやらなきゃね」
「ああ、悪い魔女は火あぶりさ。これでお宝は」
「「私(僕)達のもの」」
両手一杯の宝を抱えて、村に戻り、家の扉を開けると、そこには、母だったものが横たわっていた
「カーチャンが、持ってきた宝を全部くれるなら養子にしてやってもいいって」
兄妹は、目出度く「トーマス」の家の養子となtys
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