死ぬ事は不幸ではない。
死ぬ事は産まれた時から決まっているのだから。
不幸なのは目標達成前に力尽きる事だ。
いつまで経っても幸せになれないのだから。
両親が死んだ。スピード超過による新幹線の脱線事故。父は母を抱き締めたまま即死し、守られた母も1ヶ月の入院生活の末、後を追うように息を引き取った。
残されたのは二人の姉弟。外国で暮らしていた時期に産まれた姉と、それから八年後に日本で産まれた弟。
弟は父が、母が、姉が、優しい家族が大好きだった。いつもニコニコ笑う元気一杯の男の子だった。
しかしそれはもう昔。今の刹那は笑わない。
父の無念を晴らす為、母の悲しみを晴らす為、小学三年生九歳の弟は、世界最強のオナホマイスターになる事を誓ったのだ。
オナホールとはコストパフォーマンスに優れる画期的な精処理器具であり、小名波の先祖、小名波 レイ(おなほみ れい)により造られた物。
だが三世代後、オナホールを使い捨て品とし、もっと利益を上げるべきだと説く女性が現れた。勿論それが受け入れられる筈など無く、社員だった女性は、反乱分子として追放されてしまう。
その女性こそ、オナホールの機密ノウハウを盗み出し、オナホールと世界を二分するテンガの創始者、挿入 天牙・ラングレー(そうにゅう てんが らんぐれー)であった。
オナホールとテンガ……似て非なる玩具。長く激しい戦いが、こうして始まったのである。
蝉が鳴き、暑くて暑くて泣き崩れ、アスファルトさえ喘いで湯気立ち、歪んだ蜃気楼を焚き上げる。
太陽サンサンキュアサンシャイン。気温も今年最高の昇龍拳で、どこもかしこも天然サウナ。そんな、夏の昼間。
ぢゅぷっ、ちゅくちゅく、ぐちゅり……
にちゅにぢゅ、にぢゅぅっ、ヌチュヌチュぬぢゅにぢゅ……
まだ陰毛すら生えない幼い生殖器は、卑猥な肉擦りで弄ばれ続ける。
カーテンを締め切り、クーラーの効いたリビングで、それでも小学生男子児童の弟の頬からは水滴のような汗が流れ、口からは途切れ途切れに、あ、あっ、と声が漏れていた。
姉「もうヤメよう弟ちゃん? これ以上がんばってもチンチン痛くするだけだよ?」
弟「やっ! もっ、ちょっと……んっ、もぅちょっとで、はぁっ、わかっ、るんだっ!!」
リビングの中央には分厚いガラステーブルが存在し、その上には無数のオナホールとローションが置かれ、辺りには使用後の物が散乱している。
一見すれば異様、そこに居る二人は異常、している行為は異端も異端。
弟は裸ん坊でテーブル横の椅子に座り、アイマスクをされ、両手は背もたれの後ろで、両手は椅子の脚と、それぞれにビニールテープで結ばれていた。僅かに身体をゆするしかできない状態。
姉はその前、弟の足の間で四つん這いになり、右手にオナホールを逆手で持って、目の前のペニスをイカせないようにゆっくりと扱く。
これは別にレイプしているわけではない。訓練なのだ。ペニスの感覚だけで素材や質感、イボやヒダの配置、締め付けやバキュームの強さからオナホールを見抜く訓練。
訓練なのだから、快楽よりも苦痛が上回る。一度でもイッてしまえば集中力が切れ、ベストコンディションに復活するまで時間が掛かってしまう。
それでは来週行われるオナホマイスター全日本代表決定戦までに間に合わないと弟は考え、姉に頼んでスン止めを繰り返して貰っていたのだ。
姉「やっぱりダメよ弟ちゃん!! おチンポ壊れちゃうよ? けーれんしてピクピク震えちゃってるんだよ!? だからっ……ねっ? シコシコしてヌいてあげるねっ?」
そして正解数が二桁を迎え、限界をも迎え出す。徐々に正解するまでの時間が増え、イキたいと言う自覚の無い衝動が集中力を削り取る。
お姉さんの名前がきになる
本末転倒になる前に姉は決断し、一定感覚で行っていた手淫を、射精させる動きにシフトさせてゆく。
手首を捻り、時おり回転を加えながら、カリは意識的に締め付けて内ヒダを絡ませ、引き抜けば幼いペニスに皮が被り、押し込めばズルリと剥けてピンク色の粘膜が姿を表す。そんな手淫。
弟「ふぁ、ぁ、ああっ!? まって、イカせないでっ!! わかっ、たんだよぉっ!! これはボクオナxxで、使ってるローションはフルーツ牛乳ローションだ!!!」
ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ、グチュグチュ……
ローションとカウパーでドロドロになったゴムの膣肉で、粘着質な水音は激しい上下ストロークによって家中に響き渡る。
姉「うん、正解よ。だけど今日はもう無理。このままイカせ……ううん。後一つだけ、試してみよっか?」
姉の瞳は潤み。口は微笑む。姉の夢は、これから叶うのだ。
>>10
最初は刹那とマリーダにしてたけど、
弟と姉に変更しまった
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません