伊介「春紀が武智と仲良くしてるとイライラする」 (54)

伊介様が春紀と付き合って数ヶ月経った話。
乙哉としえなちゃんは付き合ってる設定。
細かい設定は気にしないでくれると助かります。

ゆっくりまったりのびのびと。

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更新は明日から。

おやすみなさい。

乙哉「はっるきさーん♪」

春紀「…お前誰だっけ?」

乙哉「それはさすがに酷くない!?」

伊介「……」

鳰「伊介サンどうしたんスか?」

伊介「…べっつにぃ」

春紀と付き合って数ヵ月。

妙に武智と仲いい。

最近のあいつらを見てるとイライラする。

乙哉「春紀さんって胸ないよね」

春紀「よし。武智。廊下でろ」ボキボキ

乙哉「うそうそ!ごめんってばぁ~」キャハハ

春紀「絶対許さない」

伊介「…(なんでこんなイライラするのかしら)」ハァ

しえな「……」

お昼

伊介 スピー

春紀「伊介様ー?お昼食べ行かないのかー?」

伊介「んぅ……何よぉ……」ムクッ

春紀「もうお昼だよ」

伊介「はぁ…食堂行きましょっか」

ガララ

乙哉「おっいたいた!はっるきさーん」ギュッ

伊介 イラッ

春紀「…またお前か。何だよ?」ハァ

乙哉「しえなちゃんとご飯食べようかと思ってたんだけどー…怒っててさー」テヘペロ★

春紀「…よーし伊介様お昼行こうか」ニコッ

乙哉「何!?シカト!?酷くないっ!?」ガガーンッ

春紀「お前うるせぇよ」

乙哉「えー…?裸で語り合った仲なのにぃ?」キャッ

春紀「お前と裸で語り合った覚えはない」スパッ

乙哉「思い出させてあげようか?」ニヒッ

伊介「……伊介帰る」

春紀「い、伊介様!?」

伊介「…ほっといて」ガララ ピシャン

寮 2号室にて

伊介「なんなのよもう!!」

自分のベッドにバッグを投げつける。

伊介「……もう知らない」

一方その頃。

食堂

春紀 モグモグ

乙哉「……」ジーッ

春紀「(伊介様怒らせちった…どうしよう)」モグモグ

乙哉 ホッペツンツン

春紀 モグモグ

乙哉「(つっついても気づかない)」クククッ

しえな「……」



コンコン

伊介「…はい」ガチャ

春紀「…」

伊介「何よ…勝手に入ればいいじゃない」スタスタ

春紀「ごめん」

伊介「はぁ?」

春紀「…怒ってるんだろ?」

伊介「…別に」

春紀「…何で怒ってるんだよ」

伊介「伊介は怒ってないし、アンタに関係ないでしょ!?」

春紀「それも…そうだな」

伊介「っ!?」ハッ

春紀「…今日は走りの部屋に行くよ」バタン

伊介「……伊介の……バカっっ」ボソ

~~~~~~~~~~~~~~~~~

春紀「…………」ショボーン

しえな「武智、お前迷惑かけてると思わないのか!?」

春紀「(……あれは)」

乙哉「えー?何が?」アハッ

春紀「(…剣持と武智?)」コソッ

しえな「お前のせいで寒河江と犬飼の様子がおかしいんだよ!」

乙哉「アタシにはかんけーないし♪」

しえな「…ボクの気持ちが分からないんだな」ボソッ

乙哉「何か行った?」

しえな「…別に。」スタスタ

乙哉「あぁん♪しえなちゃん待ってよぉー」タタタッ

しえな「…もうボクに話しかけるな」ギロッ

乙哉「ムー……」ムスッ

春紀「……」スタスタ

乙哉「春紀さんっ」

春紀「…どっか行けよ」

乙哉「何でよ~」

ドンッ

春紀「どっか行けっつってんだろ」ギロッ

乙哉「ちぇっ…分かったよ…」

春紀「…(伊介様………)」

今日はここまで。

なぜこうなった!?
うぅっ……

とりあえず…ゆっくりまったり頑張ります。

おやすみなさい。

伊介「…ひっく」

伊介「(…何で素直に言えないのよ……)」ポロポロ

伊介「伊介のバカぁあああ……」ウェーン

7号室

春紀「……」ズーン

鳰「春紀サーン…」

春紀「…んー……」

鳰「(…こりゃダメっスねぇ)」ハァ

5号室

しえな「……」ペラ

しえな「(武智…部屋に戻ってこない)」ペラ

しえな「(…怒り過ぎたかな)」パタン

しえな「(どうしよう…)」ゴロン

一方。

乙哉「~♪」

乙哉「(しえなちゃんに悪い事したなぁ……)」トコトコ

乙哉「ん~…どうしよ」シャキン

伊春鳰しえ乙「(う~………)」

翌日

伊介 ボーッ

春紀 ズーンッ

乙哉 チラッ

しえな ペラ

鳰「(何でこんなに空気重いんスかね?)」コソッ

晴「(は、晴に聞かれてもっ…)」

春紀「(……伊介様)」ズーンッ

乙哉「(しえなちゃんなんで怒ってんのかな…)」

体育

溝呂木「2人1ペア作れよー!仲良くな!」ニカッ

晴「鳰はこっちにおいで」

兎角「(…私と晴の時間を邪魔するとは……)」ギリッ

鳰「兎角サンが怖すぎてうごけないっス」フルフル

香子「ふぅうう………」ノビー

涼「香子ちゃん頑張るんじゃ!」グググッ

香子「痛い痛い痛い痛い!!!」

柩「千足さん!僕と組んでもらえますか?」

千足「もちろんだ。まず、準備運動をしようか」ニコッ

柩「はいっ!」ニコニコ

真昼「は、英さ……」オロオロ

純恋子「番場さんどうしました?」オジョウサマスマイル

真昼「ぺ、ペアを……///」カァア

純恋子「あら…嬉しいですわ。番場さんからお誘いなんて♪」

真昼「だ、ダメ…ですか?」

純恋子「いえ、喜んでペアにならせてもらいますわ」フフ

真昼「あ、ありがとう…ます!」パァア


春紀「………」チラッ

伊介「………」チラッ

春伊「っ!」

伊介 フイッ

春紀「……はぁ」

乙哉「しえなちゃん」

しえな「…………」

乙哉「…しえなちゃん?」ヒョコッ

しえな パシッ

乙哉「あいたっ」

乙哉「なんで手叩くのさぁー」ムスッ

しえな「…うるさい」スタスタ

乙哉「…つまんないの」

春紀「伊介様…よかったらペア……」

しえな「犬飼、よかったらペアを組まないか?」

伊介「よかったぁ~♪伊介ちょうど相手いなくて困ってたのよぉ~♪♪」

しえな「決まりだな」スタスタ

春紀「っ………」

乙哉「はーっるきさん」ポン

春紀「…」チラッ

乙哉「ペア組も?」

春紀「…あぁ」

放課後

2号室にて

春紀「…ただいま」

春紀「(伊介様…いないのか)」

春紀「…はぁ」ボスッ

ガチャ

伊介「…いたの」

春紀「…うん」

伊介「…出掛けてくる」

春紀「ちょ…まっ」バタン

春紀「……くっそ」

廊下

伊介「…」カツカツ

晴「伊介さーん!」タタタッ

伊介「どうしたの?晴ちゃん♪」

晴「…春紀さんと何かあったんですか?」

伊介「…別に何もないわよ?」

晴「…そうですか。失礼します」タタタッ

伊介「……伊介だって…」

一方。

春紀「…………」ゴロン

春紀「(…どうしたら仲直りできるのかな…)」

春紀「(…いつもと違う怒り方してる。何でだろ)」

春紀「…でもアタシのせいなんだろうな」



伊介「(出掛けると言ったものの…)」カツカツ

伊介「…どこいこうかしら」

真夜「よぉー!犬飼じゃねぇか」

伊介「あら♪どうしたの?」

真夜「ちょーっと散歩にな!あんなとこいたら腐っちまう」

伊介「ふーん…」

真夜「そういうお前は?」

伊介「伊介も散歩ー」

真夜「珍しく寒河江は一緒じゃないんだな」

伊介「まーね」

真夜「おっと…そろそろ純恋子がうるさくなるから帰るわー…気をつけろよ!」タタタッ

伊介「アンタもねー」

伊介「…やっぱ他は仲いいのね」ツカツカ

街中

しえな「(結局本買っておわっちゃったよ……)」ハァ

しえな「(部屋戻りたくないなぁ……)」トコトコ

ドンッ

しえな「す、すみませっ……」チラッ

伊介「…あれ?」

しえな「い、犬飼!?」

カフェ

伊介「なるほどね」

しえな「そっちはどうなんだ?」

伊介「………」

しえな「…そうか」

伊介「気まずいのよ…」ウルッ

しえな「………」

伊介「好きで好きで…でも冷たくしちゃって…このままじゃ…は…るき…に嫌われ……」ウルウルッ

しえな「(…犬飼もこうやってみれば一人の女の子なんだよなぁ……)」

伊介「うぇぇ……嫌われたくないよぉ……」ポロポロ

しえな「分かった分かった…ちょっと落ち着こう」トントン

???・???『!?』

数分前

春紀『(じっとしてらんなくて出てきたけど……)』トコトコ

乙哉『春紀さん?』

春紀『…武智』

乙哉『…あたししえなちゃん追いかけてきたんだけど……』

春紀『…アタシは伊介様だ』

乙哉『一緒に探さない?もしかしたら二人でいるかもしれないし』

春紀『…そうだな。分かった』

現在

春紀「伊介…様?」

乙哉「しえなちゃん…」

春紀「何で伊介様泣いてんだ……?」

乙哉「………」ジーッ

春紀「…剣持が泣かせたのか…?」

乙哉「…それはないと思うよ。しえなちゃんイジメ嫌いだし」

春紀「……何で泣いてんだよ……」

乙哉「…お店入る?」

春紀「…いい。アタシ帰るわ」スタスタ

乙哉「…分かった」



春紀「(伊介様が泣いてた…普段泣かない伊介様が…)」

春紀「(アタシが…泣かしたのか……?)」

春紀「…もう……わかんねぇよ……」ポロポロ


乙哉「…」トコトコ

乙哉「(しえなちゃん…まだ怒ってるよね)」

乙哉「(…許してもらえないよねぇ………)」

乙哉「…世界は赦しに満ちている…かぁ」

乙哉「…あたしはーーーーー………」


しえな「落ち着いたか?」

伊介「…悪いわね迷惑かけて」

しえな「いや、ボクは平気だよ」

伊介「…泣いたら疲れちゃった……」

しえな「…そろそろ帰ろうか」

伊介「…そうね」

現在の状況


伊介→仲直りがしたい。しかし、春紀との距離が上手くとれず、あまり喋れない。

春紀→自分のせいで伊介が泣いてしまった事に対して深く後悔。自分が伊介を幸せにできるのかと考え中。

乙哉→しえながまだ怒っていると思い、少し距離を置いている。しかし、本人は早く元の関係に戻りたいのだか、なかなかできない様子。

しえな→もうあまり怒っていない。今は乙哉にとって崩れた春紀と伊介の関係を直そうとしている。乙哉の事はさほど気にしていないように見える。

今後のキーマンは黒組の他のCP。
助言によってたくさんの行動が起こるでしょう。

では今日はここまで。

ゆっくりまったり更新していくので応援していただけると嬉しいです。

翌日

柩「うぅっ……」ピョンピョンッ

千足「よいしょっ…はい桐ケ谷」スッ

柩「あ、ありがとうございます!千足さん!!」ニコニコ

伊介 ジーッ

伊介「(あぁやって素直の方が春紀はいいのかしら)」

伊介「(……やっぱ伊介は春紀に相応しくないのかしら……)」

涼「犬飼…ここ最近、元気がないようじゃなの……」

香子「何かあったのかもしれないな」

涼「うむ………」

春紀「(…伊介様)」チラッ

伊介「………」

春紀「…」

晴「春紀さん?」

春紀「あ…うん」

晴「………」


晴「やっぱりおかしいです」

兎角「確かにそうだな…犬飼も最近おとなしい………」

晴「…喧嘩でもしたんですかね」

兎角「さぁな」

数日後

春紀「…伊介様」

伊介「…何」

春紀「…せっかくの休みだし久しぶりにどこか……」

伊介「伊介は寝てるから武智と行ってきたら?」

春紀「…何で武智武智っていうんだよ」

伊介「べっつにぃ」

春紀「伊介様は…何が気にいらないんだよ」

伊介「……」モゾッ

春紀「…もういい」

バタンッ

その日。

春紀は帰ってこなかった。

鳰「(…伊介サン顔色悪くないスか?)」

晴「(…うん)」

鳰「(…春紀さんは学校どころか寮にも帰ってないみたいっス)」

晴「(えぇ!?)」

鳰「(今理事長が全力で探してます)」

晴「(…春紀さん)」

大丈夫かなぁ………

春紀「…………」

春紀「(…腹減ったなぁ………)」

春紀「(……なんかフラフラする)」

春紀「(…このさいどうでもいいや)」

春紀「…い……すけ」バタン






春紀「………ん」

百合「あら…気がついたのね」

春紀「…アンタ誰」

百合「…百合目一。ミョウジョウ学園理事長。そして黒組主催者です」

春紀「…アンタが」

百合「いきなりいなくられても困るわよ」

春紀「…」

百合「犬飼さんと…喧嘩されてるみたいね」

春紀「…あぁ」

百合「彼女は…愛し方があまり分からない。そういう子なのよ」

春紀「…はぁ?」

百合「…彼女、犬飼さんの両親は亡くなっているの」

春紀「…………え」

百合「でも事故とかではない…ネグレクトにあっていた犬飼さんを隣室の犬飼恵介さんが助けたのよ…両親を殺してね」

春紀「…マジ…かよ」

百合「残念ながら弟さんは既に亡くなっていたらしいわ」

春紀「……」

百合「彼女は犬飼恵介の娘として、育てられ、暗殺の教育をされた」

春紀「…そうだったのか」

百合「さみしがりやなのよ…でもどうすればいいのか彼女には分からない」

百合「…あとはあなた次第よ」

春紀「……………」

春紀「アタシ次第………」

百合「じゃあ失礼するわ」パタン

春紀「……アタシの」

春紀「気持ち次第っ………」




その一方。

伊介「……」

晴「い、伊介さーん…」トントン

兎角「……」

晴「(反応なし……)」ショボン

兎角「…晴、行くぞ」スタスタ

晴「あ、ちょっ…兎角さん!!」タタタッ

2号室

伊介「………」ポスン

プルル

伊介「……誰」ポチ

伊介「……もしもし」

恵介『どうした伊介?元気ないな』ハハッ

伊介「ママっ……」

恵介『何かあったのか?』

伊介「もう…伊介どうしたらいいのか分かんないよぉおお……」ポロポロ

恵介『伊介…まずは落ち着け』

数分後

恵介『なるほど』

伊介「…ママ…伊介帰りたい……」

恵介『ダメだ。そんなんでどうするんだ?仕事も手つかないだろ?』

伊介「…でもっ……!」

恵介『伊介…春紀さんは分からない人じゃないだろ?』

伊介「……うん」コクン

恵介『なら、ちゃんと春紀さんに会って言いたい事伝えないとな』

伊介「……うん」

恵介『ママもパパとそういう事あったよ…だからがんばれ!』

伊介「…ママ」

恵介『ん?』

伊介「ありがとう」

「はぁっ……!はぁっ……!」

数分前

ガララ

看護師『寒河江さん!?あなたどこにっ…』

春紀 タタタッ



春紀「ちっくしょ…はぁっ……」タタタッ

春紀「(伊介っ……!)」



2号室

伊介「…とりあえず…お風呂……」

伊介「(…お風呂入ったら行かなきゃ……)」トテトテ

next→仲直り?それとも…

『もし好きになっちゃいけない相手を好きになったらどうする?』

『好きになる相手は自分で決めるさ。誰の許しもいらない』

春紀「(その通りだなっ)」

春紀「兎角サンよぉっ!」タタタッ




伊介「…」ゴシゴシ

伊介「…どんな顔して会えばいいんだろ」

ドンドンドンドン

伊介 ビクゥッ

『伊介!!』

伊介「…は、るき?」

春紀「はぁっ………はぁっ…………」

伊介「………」

春紀「…ごめん。」

伊介「っ…」フイッ

春紀「…聞いたんだ全部」

伊介「……何を」

春紀「…伊介の家族の話」

伊介「……」

春紀「…アタシはもっと伊介の事を知りたい」

伊介「………」

春紀「伊介の気持ちを分かりたいんだ」

伊介「…」

春紀「…ワガママで」

春紀「性格悪くてさみしがりやで。でも。時にはすごく優しくて」

春紀「…アタシは伊介の事大好きだよ」

伊介「……外出てくる。」トテトテ

春紀 ガシッ ギュウッ

伊介「っ……」

春紀「…アタシといる時は強がるなよ?」

伊介「ふえっ…うわぁああああん……」ギュゥゥ

春紀「…まったく手のかかるお姫様だこと」ナデナデ

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