村上巴「塞翁が馬」 (111)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

当SSはアイドル名「ことわざ」でタイトルをつけているシリーズです。


以前のお話に戻る場合はSS wikiを通ってください。
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%80%91%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%8F%E3%81%96%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

前回
小松伊吹「麻の中の蓬」
小松伊吹「麻の中の蓬」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1408/14082/1408203867.html)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410313293

本編は今夜からです。

最初に少しアンケートを

Q.どちらがいい?
1.パーソナルカラーがピンクな子
2.パーソナルカラーが青い子

ヒント:どちらも絵に関する話題がある

今回のお話はバージョンを2つ考えたのですが、どちらを出そうか迷ってまして読んでくれる方にどちらが見たいか頼みたいなという次第であります。

では、また。

ここは青い方で
裏話でもう片方ってのはナシなん?

>>5
物語の作り方は大差ないので同じ事を繰り返すのは止めておこうかなぁと思いましてー
前回から期間も空いてしまいましたし、今回はオマケはナシのつもりです

パーソナルカラーは属性とも取れるし、そのキャラクターのイラストでよく使われている色でもあります。

ピンクが五十嵐響子(絵がヘタ?)
青が成宮由愛(趣味が水彩画) でした。

青の方が多そうなのでとある所を由愛ちゃんでやりたいと思います。

 ─ 前回のお話 ─

・伊吹、ヤケクソになる



 ─ メイド喫茶 ─


「美玲ちゃーん!」

「美玲ちゃんこっちお願い!!」

「美玲ちゃぁん!こっち向いてぇっ!」


早坂美玲「う、うがぁっ!!目が回るぅ!!」


モバP(以下P)(今日はなんとCuプロと合同でイベント行う事になったのであった)

P(内容は『メイドアイドル☆ご奉仕Day!』と題してCuプロと○○プロのアイドルがメイド喫茶で働くという握手会などとは遥かにアイドルとファンの距離が近いイベントになっている)

P(最初はCutePの意図が掴めなかったが、特にあちらからのおかしなアクションはない。心配して損になってよかった)

P(加えて涼宮星花の姿はない。正直、こちらも気構えの必要がなくて安心してしまってる)



村上巴「おいっ、犬!はよ運べ!」

美玲「うっさい!今ご主人からご注文聞いてるだろッ!」

安部菜々「こぉらっ!ダメですよー!ご主人様たちの前で喧嘩してはいけません!ご主人様たちが居心地よく・・・」


巴「あぁっ!?この犬は躾が出来てなか、今ここでコテンパンにされたいようじゃのう」

美玲「ガルルルルぅ!!ウチの方が年上だってことを分からせてやるっ!!」


「巴ちゃーん、応援してるでー!!」

「巴ちゃんなんて張り倒せ美玲ちゃん!」


菜々「あ、あれぇ?お、おかしいですね、さ、最近のメイドはこんな好戦的な・・・」


「ナナちゃんも最近のメイドじゃないの?」


菜々「はうっ!?」

遊佐こずえ「・・・ナナー・・・」

菜々「はいっ!なんですかこずえちゃん?」

こずえ「志希の作ったパフェ・・・爆発してるー・・・」

菜々「えぇっ!?」

一ノ瀬志希「にゃっはっはっはっ!!ごめんごめん、菜々ちゃんあとよろぴく~」

菜々「ああっ!ちょっと、こんな時に失踪はご勘弁!ご勘弁だからぁ~!!」


P(あちらからはCuプロの要こと安部菜々と小さな大型新人遊佐こずえ、そして同じく大型新人一ノ瀬志希の3名)

P(新人の場数のために経験豊富(意味深)の安部を連れてきたという感じだろう)

P(が、あちらも大変そうだ)

P(一方こちらは)


美玲「ツーペア」

巴「同じくツーペアじゃ」


「すげぇ!これで5連続のあいこだぜっ!!」

「この2人、やっぱりライバルなんだっ!!」


巴「ぐぬぬ、犬め、粘ってくるのぉ・・・」
美玲「ポーカーなんてあんまりやらないけど、巴には負けたくない」


P(巴と美玲、そして・・・)


榊原里美「萌え萌え~・・・」

「萌え萌え~♪」

里美「・・・・・・なんでしたっけぇ~?」

「あはははっ!この後は『きゅーん♪』だよ」

里美「そうでしたぁ~・・・きゅ~ん」バチン

里美「あぁ~・・・胸のボタンが外れちゃいましたぁ」

「ブハッ」
「大丈夫かっ!?は、鼻血が・・・っ!メディーック!メェディィックゥ!!!」
「谷間ホール・・・現実に見れるなんて・・・故郷のかあさんに伝えてくれ・・・」
「んな恥ずかしい事伝えられるかぁっ!!!」


里美「ほえぇ、タオル必要ですかぁ?」



P(初の実践投入、里美だ)

P(○○プロは新人の投入を常に前日に我が○○プロのホームページに広告している)

P(大和亜季以降久しぶりの新人という事もあって、○○プロ全体のファンからも期待のメールが来ていた)


CuteP(以下CuP)「ドゥドゥ、Pちゃんどうよー?」

P「CuPさん、どうも。見る感じファンの方には喜ばれてますね」

CuP「よろしい、アイドルの方も良い感じになれば完璧だネ」

P「そうですね、私としてはアイドル側で特にCuプロ、○○プロの垣根をなくした一体感を求めたい所ですが」

CuP「だよねー、分かる分かる」


菜々「CuPさぁん・・・志希ちゃんが逃げてしまいましたっ・・・」


CuP「あー、うん、いつも通りで良いとは言ったけどそこまでいつも通りにされると私泣くよ?」

CuP「Pちゃん、ちょっとの間監督任してもいい?」

P「いいですよ、早く回収してきてくださいね」

CuP「お代はセイちゃん(涼宮星花のこと)でいいよねー?」

P「お断りでーす」



こずえ「・・・・・・ほー・・・」

里美「ほえ?」

こずえ「名前・・・」

里美「私ですかぁ?私は里美ですよぉ?」

こずえ「さとみー・・・覚えたー・・・」

里美「アナタの名前は?」

こずえ「こずえって言うのー・・・」

里美「よろしくお願いしますね~」



P(仕事中に自己紹介するのはどうかと思うけど、仲よくできそうでよかった)


こずえ「さとみー・・・おっぱいおっきいー・・・」フニッ

里美「ほえ?」

P「!?」

「!?」
「!?」
「!?」

こずえ「じむしょのー・・・あつみがなかよしの証だーって言ってたのー・・・」フニフニ

里美「そんなにおっぱいおおきいですかぁ?」

こずえ「とってもー・・・」


「こずえちゃんっ!もっと、もっと感想を!」

こずえ「ふかふかしてるー・・・」

「ブハッ!」
「どうした、口から血が出てるぞっ!」
「さ、最後にドリームクラブに行きたかった・・・!!」
「このピュアヤロォォォォォォォ!!!」


里美「こずえちゃんもほわほわしてますぅ~」ムギュー

「こずえちゃんが爆乳の中に消えたっ!?」

こずえ「もごー・・・もごー・・・」

里美「仲良くなったらハグするのですぅー」

こずえ「もごー」ムギュー

「おっぱいギロチンだっ!!こずえちゃんがおっぱいギロチンの刑にっ!!」

「裏山死刑だっ!!こずえちゃんは身を張って示してくれたんだ!!」


P「あの2人は問題なさそうだな」

P(里美と相性良い子でよかった。大人しい子だと里美が合わせやすいな)


巴「ぜぇー!ぜぇー!」

美玲「はぁー!はぁー!」

菜々「ふ、2人とも、まだやりますか?」


2人「当然だっ!!」


P(勢いだけなら安部菜々を超えてるあの犬猿の仲の二人、ずっとトランプ勝負をしてる)

P(あっ、ポーカー勝負からスピードに変わってた)

「いけー巴ちゃーん!」
「やったれ美玲ちゃん!」

P(楽しそうではある。だけどこのままじゃ・・・うーん、ファンの人たちが傍観だけで終わっちゃうよね。よし・・・)

P「待って、二人とも」

菜々「執事長!何かありましたか!?」

P(言うのを忘れていたが俺とCuPさんは監督として、そして随時イベントを起こせる支配人としてタキシードとグラサンを着せられてるのであった。役職は執事長らしい)

P「村上、早坂、お前たちは今メイドです。そしてメイドが一番大事な事はなんでしょう?」

巴「むむっ」

美玲「はぐっ」

菜々「メイドにとって一番大事なのはご主人様に満足していただく事です!」

P「安部、ご名答です」


美玲「じゃ、じゃあ何しろってんだ!?まだ巴との決着は・・・」

P「そこで・・・ごほん、ご主人様の中でメイドと一緒にババ抜きしたい人いますかー!?」

「はーぁぁぁぁぁい!!!」
「俺ダー!!俺にやらせろー!!」
「待ってましたぁっ!!さっすがはPさんだ!!」

P(俺だってバレてんのかよ・・・)

P「ご主人様が混じっても、これなら決着つけられるよね?」

巴「はっ、どんな状況でも犬、貴様は叩き潰す」

美玲「望むところだ!・・・えっと・・・チビババァ!!」

菜々(グサッグサッグサッ!!)

巴「これは広島弁じゃ!!」

美玲「なんで菜々が倒れてるんだ?」



P(よし、いい感じになったぞ)


里美「執事ちょーさーん・・・」

P「どうしましたか?」

里美「こずえちゃんおっぱいの中で寝ちゃいましたぁ、どうしましょう~」

こずえ「すぅ・・・すぅ・・・」

P「なんですと・・・!?」


志希「にゃっはっはっは!そこでこのしきにゃん印のアロマを使うといいのだよ!!」

P「あれ、いつの間に・・・」

志希「Cuプロデューサーが屋根飛び越えてきたから急いで戻ってきたんだよ。海の向こうで飛び級してきたアタシだけど、物理的に飛ばれたらムリムリ~♪」

P(飛び越えてきた・・・?)

志希「このアロマを嗅がせるとぉ・・・!」

こずえ「・・・ほぁー・・・」

「こ、こずえちゃんが寝たまま立ってる!」

志希「そしてこのアロマを追いかけるようになるのー♪」

こずえ「・・・ずー・・・すー・・・」


志希「あはははっ!がんばれ♪がんばれ♪こずえちゃんさっすがぁ!」

P「す、すごいな・・・んで、どうするんだ?」

志希「にゃっははははっ!知らん!」

P「って、遊佐さんがあらぬ方向に歩いて・・・」


「こ、こずえちゃんが俺の膝を枕にしたぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!?」

「死ね、氏ねじゃなくて死ね」
「これは事案ものだわ」
「110番の準備はできてる」


こずえ「ぐー・・・」

P「とりあえず、裏の事務室に寝かせよう」

志希「ごめんにゃさい♪」




しばらくして・・・。


P(ハプニングは多々あったけど、このイベントは十分成功まで持ってこれた)

P「お疲れ様でした。皆、よく頑張ったね」

巴「ほっとんどウチとこの犬がど突き合ってただけな気がするが」

美玲「ホント巴はファンの事を考えないアイドルだなぁ!」

巴(イラッ)

P「終わった事を悔やんでもしょうがない。肩の荷を下ろそう」

巴「塞翁が馬じゃ、油断はせん」

P(巴は生真面目だなぁ・・・義理堅いというか)

里美「Pさん・・・って、あ、終わったからおにいちゃんって呼んでもいいですかぁ?」

P「事務所戻るまではダメ、ね?」

里美「はぁい」

P「榊原は初めての活動にしては大きなハプニングもなくよく出来た。次はゆっくりでもいいからボーっとはしないように」

里美「分かりましたぁ」


CuP「そっちの総括は終わった?」

P「え、まぁ大体は」

志希「うぅぅ・・・・・・」

P「なんで泣いてるんですか?」

志希「遊びすぎだってゲンコツ食らった・・・」

CuP「このゲリラ豪雨よりも面倒なバカはゲンコツで十分なのよ」

志希「アタシ天才なんだぞーっ!ギフテッドなんだにゃー!頭は大事にしないといけないんだぞー!」

CuP「知らないわよ。私の前じゃただのヒヨっこよ」

こずえ「しきー・・・ひよっこー・・・」

菜々「さすがにナナも擁護できないかなー・・・」

志希「うわぁぁぁん!!」



P(Cuプロ側も無事反省会が終わったようだ。本来濃いキャラのはずの安部菜々が霞むレベルの新人を2人も連れてくればヘトヘトにはなる)


菜々「こ、こずえちゃーん・・・ちょ、ちょっと腰の辺りを・・・」

こずえ「なな、疲れたー・・・?」

菜々「動くレッスンはしてますが動かないレッスンは皆無ですからねーっ・・・あ゛ー・・・いったぁ・・・」

菜々「トランプの時にずっと背筋伸ばしてたのが失敗でした・・・」


P(安部菜々は本当に17才なのか・・・?)


志希「ねーねーキミキミぃ」

P「・・・」

志希「キミってばー!」

P「ん?俺か?」

志希「そーそー♪キミってばすごく不思議な匂いがするね~」

P「ふ、不思議なにおい・・・?も、もう加齢臭が出てるのかな・・・!?」

志希「にゃは、そういう類の匂いじゃないな~」

P(彼女は自分の頬に人差し指をグリグリしながらこう答えた)

志希「女の子をたくさんキュンキュンさせちゃう・・・そう、オットセイみたいな!」


P「お、オットセイ・・・!?」

P(オットセイってアレだよな、ハーレム作る動物の一種・・・)

志希「いやぁ・・・どちらかとインパラの方かな?疲れを感じさせる匂いもあるし・・・」

P「どちらにせよ女運がなさそうだって?」

志希「う~ん♪あるんじゃないのソレ?」

P「はぁ・・・まぁ、図星だよ。ちょっと女の子とのトラブルはよく引くんだ」

志希「嫌な気分になる?」

P「そういう時もあるし、ない時もある」

志希「ふ~ん・・・♪じゃあさ、好きな人いる?」

P「好きな人・・・か」

志希「どんなに化学反応があっても、好きな人がいるならすっごいバリア張れるよね?」

P(多分彼女的には『言い寄られても好きな人がいれば我慢できるよね?』って事だろう)

P(普通、少女マンガとかだと目を瞑れば好きな人の顔が浮かぶんだろうけど、今の俺の頭の中では・・・モヤがかかったように何も見えない)


志希「いないの~?」

P「はははっ、いないね・・・」

P(思わず、苦笑しか漏れない。モヤの向こうにはプロポーズしてくれた芽衣子や妻を名乗っている音葉がいるのだろう)

P(でも、様々な壁が俺を“正常”で居させてくれる。そもそも正常でいるのが正しいのかは分からん)

志希「む~、あたしはそーゆーの嫌いだなぁ!」

P「嫌いって言われてもなぁ」

志希「コレあげるから女の子ゲッチュしてみてよ!」

P(そう言われて渡されたのは今主流となっているスタミナドリンクとほぼ同じ見た目をしている容器が2つだった)

P「何だいコレ、スタドリそっくりだけど」

志希「これね~、あたしとアキハちゃんで作ったお遊び品」

P(アキハ・・・もう一人の天才、池袋晶葉と共に作った作品か・・・)


志希「これを飲むとねー、体のどこか・・・まぁ大概、末梢神経系に効いて手とか足に来るんだけど、ムズムズするようになります」

志希「そしてムズムズしている所は人肌に触れてると安心するようになります」

P「つまり?」

志希「ムズムズした手とか足にに触れてあげることで好感度が爆上がりするかもしれません」

P「媚薬かよっ!?」

志希「にゃはは♪ご名答」

志希「特にね~、チューで触れてあげると凄く落ち着くみたい」

P「チューって・・・こんなものもらっても」

志希「いいからいいから!彼女もいないキミへの餞別だよっ!」

P「余計なお世話だぁ!」

志希「にゃっはっはっは♪それではサラバ!!」



P(そーいえばなんでチューが効果的だなんてどうやって調べたんだ?自分で飲んだのかな・・・?)




Pipipipi!


P「およ、電話だ。・・・響子から?」

五十嵐響子『もしもし、Pさん!!!!!』

P「うぉう!?大声出してどうしたんだ?」

P(響子は朝はグラビア撮影、その後ラジオ番組の収録のはずだ)

響子『今、ラジオ局に向かっているんですけど、渋滞に引っ掛かっちゃって間に合いそうになくて・・・』

P「今タクシーの中か?」

響子『はい、タクシーでしかも高速道路です』

P「Oh...」

響子『どうしましょう・・・?』

P「今、ラジオ局に近くて手が空いている子というと・・・」

P(俺は手帳を開き、脳内でマッピングしてみる)

P「ここにいる里美、巴、美玲を連れていっても若干遅れてしまう・・・電車で一番近いのは・・・由愛か!」

響子『由愛ちゃんですか?』

P「ああ、由愛に頼んでパーソナリティを繋いでもらおう。あとで由愛に感謝しておくように」

響子『はい!』



P(俺は急ぎ、由愛に電話しラジオ局に向かってもらうよう頼んだ。由愛は二つ返事で受けてくれたので助かった)


P「巴、ちひろさん呼んで車で帰ってくれ。俺は由愛と響子の方に行くよ」

巴「ん、気ぃつけてのぉ」



 ─ 某ラジオ局 ─

P(俺がラジオ局に到着したのはラジオ開始の直前だった。もし巴と美玲を連れて行こうと考えていたなら準備の時間がなくて遅刻してただろう)

「成宮さーん、お願いしまーす!3、2・・・」


成宮由愛「・・・『五十嵐響子の・・・ラジオ・シエスタ』・・・」

由愛「今現在、五十嵐響子さんが渋滞に捕まってしまい、遅れてしまうとの事です。到着するまで私、成宮由愛がラジオのパーソナリティを・・・務めさせていただきます」


由愛「響子さん・・・高速道路にいるらしいです・・・高速道路の渋滞は・・・時間かかってしまいますね」

由愛「早く来て欲しいです・・・ラジオ、初めてなんです、緊張します」


 ~ ネットの反応 ~

・響子ちゃん遅刻かー
・由愛ちゃんの初めてprprpr
・成宮由愛のささやきラジオはじまるよー


由愛「えっと・・・まずは・・・『記憶で勝負!うろおぼえお絵描き』です」

由愛「このラジオの名物・・・なんですね。今までの響子さんのイラスト・・・独特ですね・・・え、画伯って呼ばれてるんですか!?」

由愛「それに・・・これラジオ終了後に公開されるんですね」

由愛「私も・・・頑張ってみますね、今日のお題は『ウツボカズラ』・・・!?・・・です」

由愛「ウツボカズラ・・・えっと、肉食植物ですよね・・・?」

由愛「や、やってみます」


5分後・・・。


由愛「描けました、どうでしょうか?」

ピンポンピンポンピンポーン!!

由愛「音響さん、ありがとうございます・・・うまく描けました・・・」


 ~ (ラジオ終了後、イラスト公開)ネットの反応 ~

・【悲報】響子画伯、由愛ちゃんに大敗を喫す
・由愛ちゃんすげぇ上手い!!
・成宮は水彩画やってるからな
・齢13歳の女の子にこんなものを描かせるスタッフは変態


由愛「えへへ・・・」


 ~ ネットの反応 ~

・「えへへ」とかいう世界破壊兵器
・ワイ将、成宮由愛に切り替えていく


由愛「次の企画は・・・『読もう!海外の言葉』です」

由愛「えっと・・・これは・・・」

【besando】

由愛「べ、べ、べーさんど?えっと、リスナーの方に分かるように言うと・・・B、E、S、A、N、D、O・・・です」

由愛「わ、分からないです・・・びーせんど?」

ピンポンピンポンピンポーン!

由愛「や、やった♪でも意味はなんでしょうか・・・?」

【スペイン語で キスする という意味です】

由愛「き、き、キス・・・!?////」

由愛「えっと・・・キス・・・あぅ・・・////」

由愛「え、あ、うぅぅ・・・恥ずかしいです・・・////」



~ ネットの反応 ~

(いろいろと大惨事なので見せられません)



そんなこんなあって・・・。


響子「おまたせぇ由愛ちゃぁん!!!」

由愛「響子さん、待ってました・・・」



P(響子が到着したのは終了20分前だった。その後、リスナーのお手紙を読んでほんわかのまま終わってしまいました)



P「2人ともお疲れ様。由愛は初めての生放送のラジオだったけど、どうだった?」

由愛「はい・・・とても楽しかったです・・・緊張も・・・凄かったです」

P「それはよかった。由愛はまだ恥ずかしがり屋さんだからな、段々と場数を踏んでいかないと解消はできない」

P「解消しなくてもいいかもしれないけどね・・・」

響子「私はどうですか!?」

P「遅刻は意図してないから何も言わん」

響子「えー、慰めてもいいじゃないですかー」

P「慰めた所でこのラジオのメインパーソナリティは変わらない、次はしっかりとね」

響子「はーい」


「○○プロのみなさーん」

P「あ、ディレクターさん」

「今日のラジオの反響良いですよー、成宮さんの登場がいい塩梅になってますね」

P「ありがとうございます」

由愛「あ、ありがとうございます↓」

「それでですね、ちょっと問題がありまして」

P「問題?」

「ウチの親玉が今日の由愛ちゃんのラジオ聞いてて、明日の名古屋のラジオのゲストに使いたいって言ってるんですよ」

P「名古屋ァ!?」

由愛「名古屋・・・」

「よりにもよって公開録音しかしないんですよ、そこのラジオ」

P「・・・どうする成宮、いい経験は積めそうだけど」

由愛「・・・やります。もっと色んなことやってみたいです」

P「だそうです。その仕事、受けます」

「ホントですか!?いやー、断られると思ってたんで正直驚きです。明日ですよ明日、あちらには伝えておくので、場所の方お教えしますね」



 ─ 事務所 ─


時刻は18時、もう日は暮れていた。


P「うーむ」

巴「どうしたんじゃ、Pよ。シワが増えるけんね」

P「いやぁ、それがなぁ、どう足掻いても由愛の公開録音に余裕ある行動が出来ないんだよ。これを見てくれ」

巴「新幹線を使っても・・・到着は10分前・・・か」

P「巴が塞翁が馬って言ってたけど、ホントその通りだよ。何が起こるか分からないねぇ・・・」

巴「いつ、何が起こるか分からんのんじゃけぇ、油断はしない事じゃ」

P「了解、肝に銘じておくよ」



P(そーいや、あのドリンクどうしよう・・・廃棄処分は確かちひろさんが管理してるはず)

P(でも今日ちひろさん休暇取ってるんだよなぁ・・・)

P(下手に置いておくとマズい、だからと言って作業机の棚に入れて置くと忘れちゃいそうだし・・・)


P(冷蔵庫の奥の方に入れておこう。冷蔵庫はいつも見るんだ、そっくりのスタドリが手前にあるし、早々に忘れる事はないだろう)



・ ・ ・ 。



P「由愛、少し良いか」

由愛「はい・・・どうしましたか?」

P「明日の公開録音だが、時間がどうにも早い。今日は事務所に泊まれないか?」

由愛「事務所に、ですか」

P「ああ、俺も泊まって、明日最速であっちに行く」

由愛「ふぇ?」

P「明日の早朝5時に出て準備をする、そのために早く起きて、ここを出ないといけないんだ」

由愛「今から名古屋に行って泊まる・・・という方法はないんですか?」

P「その手もあるんだけど、誰が連れていくんだ?ホテル1人で取れる?」

由愛「あぅぅ・・・ちょっと心配です」

P「大人しく俺と朝早く起きて行こう、な?」

由愛「はい、わかりました」


由愛(・・・待って、これって・・・Pさんと一緒の部屋に寝る事になるのかな・・・?)

由愛「・・・へ・・・////」

P「なーに、変な顔してるんだ?」

由愛「え・・・あ・・・なんでもない、です」

由愛(どうしよう、美玲ちゃんに嫌な顔されたくないな・・・)

美玲『ぷ、プロデューサーと寝たのか!?こ、こ、この泥棒ネコッ!!!』

由愛(や、やだっ!そ、そんなの・・・でも・・・どうすれば・・・)

由愛(Pさんは残業でずっと起きてそうですし・・・起きてる?)

由愛(そうだ・・・ずっと起きてればいいんですね・・・)


P「あ、夜分に失礼します、○○プロのPです。お疲れ様です~・・・」


カランカラン・・・


P(ん?瓶の音?)

P「はい、次回の撮影では是非ウチの新人を・・・はい、はい!ありがとうございますー」

P「それでは、失礼しますー・・・うっし、これで保奈美の撮影が出来るかも・・・」


P「おーい、何やってんだ?」

由愛「あ、Pさん・・・」チューチュー

P「ストローでスタドリ飲んでるのか。いや、瓶が転がる音が聞こえたもんでな」

由愛「それ、私がやっちゃったヤツです・・・」

P「なんでスタドリなんか」

由愛「あんまり・・・寝たくないなー・・・って」

P「まぁ、由愛は朝弱いの知ってるけどさ、由愛の年で寝ないのは体に毒だよ?」

由愛「・・・ごめんなさい」


P「・・・それにスタドリだってすべてが良い効力だなんて・・・ってちょっと待って」

由愛「?」

P「由愛、それもしかして・・・冷蔵庫の奥にあったヤツ・・・?」

由愛「はい。賞味期限が怖いからって、お母さんに置くから取るよう言われてまして・・・」

P「スーパーとかで、だよね・・・?」

由愛「そうです・・・はい。ここも同じだと思ってました」

P(Noooooooooooooooooo!!!!)

P「由愛、い、い、い、今すぐ吐き出しなさい!ペッ!ペッ!」

由愛「?」

P「由愛の体がおかしくなる薬なんだよソレ!!!」

由愛「!!」


由愛「あ、あ、あの、体がおかしくなるって!」

P「体がムズムズとかならないか・・・?」

由愛「え、えっとその、そーいえばさっきから」

P「さっきから?」

由愛「首が痒いような・・・」

P「首!?」

由愛「え・・・あぅ・・・い、意識したらすごく熱くなって・・・!?」

P「由愛触るな!」

由愛「か、痒い痒い・・・」ボリボリ

P「ばかっ!!」

由愛「Pさん、手を離してください!触りたい・・・痒い・・・ムズムズする・・・」

P「ダメだ、くっそ、このままだと一晩中掻き毟りまくって血だらけになるぞ・・・」


志希『特にね~、チューで触れてあげると凄く落ち着くみたい』


P(ええい、なんでこんな時にそんな事を思い出すんだ!・・・由愛に出来るかキスなんか・・・首にキスだぞ!?確か首へのキスは執着を意味するんだぞ!?)

由愛「う゛う゛・・・痒い・・・触りたい・・・」

P(でも、クソッ!由愛の辛そうな顔なんて見てられるか!)

P「由愛、ごめん!」

由愛「う?」

はむっ・・・

由愛「はぅっ!?////」


P(やばい・・・由愛の優しい香りが直に鼻に来る・・・)


由愛「ふぁ・・・やめぇ・・・////」

P(由愛の首筋に唇を当て、やさしく吸い付いた)

由愛「こ、壊れちゃう・・・あぅぅ・・・」

はむっ

由愛「ふあぁぁぁぁぁっ・・・」

P(唇を触れ直すと由愛は体をくねらせ弱弱しく逃げようとする)

P(その小さな行動一つ一つが加虐心を跳ねあがらせる)

P(由愛ってこんなにドSホイホイだったかな・・・?)

由愛「あぅ・・・////もぅ、はぅぅぅ・・・////」

P(手をグーパーグーパーして我慢している、幼い仕草がよりやってる事の恐ろしさを掻き立てた)


P「由愛、気分はどうだ?痒くないか?」

由愛「うぅぇ・・・そのぉ・・・////」

P(ふと、元に戻るように話しかけると由愛は目が泳いでいた)

由愛「あ、あの・・・はい・・・////」

P(何が「はい」なんだろうか、しかし由愛の目はトロンとしてすべてを物語っていた)

「ねーねー聞いて!」

由愛「っ!!!」

P「!?」


藤居朋「それがっさー、あのカメラマンのセクハラ発言にムカーってくるのよ」

響子「分かります、あそこの会社の人って皆そんな気がします」

朋「死んじゃえとは言わないけど、反省してほしいよねー」


P(み、見つからなかったか)

由愛「・・・・・・」ボリボリ

P「・・・・・・(あっ、手離しちゃった)」

由愛「その・・・キスされてる間は・・・平気なんですか・・・?」

P「え・・・?ああ、うん。それ作ったヤツはムズムズする所にキスすると落ち着くって・・・」

由愛「じゃ、じゃあ・・・仮眠室で・・・つ、続きお願いします・・・////」

由愛「皆に血だらけの私なんて・・・見せたくないですから・・・////」

P(傷つくところは見せたくない、そんな言葉は言い訳にしか聞こえなかった)



 ─ 事務所・仮眠室 ─


P(由愛をベットに横にして、俺は上に覆いかぶさるような体勢になっている)

P(端から見たら本番だろう・・・)


由愛「ふぁっ・・・・・・はぅ・・・////」


P(由愛は今、9.5割が薬のせいで快楽に近い嬌声を漏らしている。多分、それくらい)

P(残りの0.5割は由愛に元々あった素質・・・ずっと俺の服にしがみつくように握っているのがその証拠だ)


由愛「あっ、あっ・・・」

P(このエロさは本当にこの子は13歳なんだろうか、そんな不安さえよぎる)

由愛「Pさん・・・Pさんっ・・・」


P(俺は目の前の女の子を助けるという一心のまま、彼女の首に何度もキスをする。たまに吸い付いたり、鼻で触れたりして、ワンパターンにならないように)


由愛「Pさん、ああっ・・・」


P(しかし何故だろうか、首にキス、これだけの事をしているのに性行為のすべてをやっているような感覚に落ちるのは)


由愛「ひぃゃっ・・・あふっ・・・////」


P(ギュッと縮こまる彼女はどこか小動物的であるが、口から漏れる声は間違いなく雄を混乱させる雌だった)


由愛「Pさん・・・Pさぁんっ・・・」

P「由愛・・・」

P(ギュッと頭を抱きしめられた。キスされているのを受け入れる姿そのものだった)

P「由愛・・・お前って、エッチなんだな・・・」

由愛「はぅっ・・・////」ビクビク



次の日・・・夕方。


P「ただいま帰りました」

千川ちひろ「あ、プロデューサーさんおかえりなさい。由愛ちゃんの方はどうでしたか?」

P「まぁまぁです。あのラジオ局のボスとも会えましたし、いい収穫にはなりましたね」

ちひろ「まぁ、それはよかったです。由愛ちゃんもお疲れ様」

由愛「・・・・・・」ボー

ちひろ「由愛ちゃん?」

由愛「は、はいぃ!?////」

P「疲れてるみたいなんです、今日はもう帰らせましょう」

ちひろ「そうですね。ゆっくり休んでね、由愛ちゃん」

由愛「は、はい・・・」




P(あの後、由愛が寝付けるまで愛撫は続いた。特にそれ以上は行ってはいない)

P(だが、13歳という心と体に刻み込むだけの破壊力はあったようだ)


美玲「あっ、由愛!おかえり、お疲れ様のようだなッ!」

由愛「え、あ、うん・・・」

美玲「タートルネックとか珍しいの着てるな!だいぶ涼しくなってきたし、似合ってるぞ由愛!」

由愛「ありがとうね、美玲ちゃん・・・」

美玲「じゃあゆっくり休むんだぞ」



由愛「・・・・・・」チラリ



P(彼女はチラリと俺の顔を見る、あっ、目が合った)

由愛「・・・」

P(そして首回りを触って・・・)


由愛「っっっ////」


ダッタッタッ・・・


P(顔を真っ赤にして走りさってしまった・・・)



P「絶対、もっと良い方法あったよね・・・」

ちひろ「え、何が?」




由愛「わ、私、え、エッチな子に・・・なって、しまいました・・・////」




終わり


以上です。今回はここまでです。
読んでくれた方はありがとうございます。

最初は響子を想定して作っていました。ですが、途中でこれ響子でやる必要が薄くね?と思い、由愛ちゃん版も考えてみました。
せっかくなので、大ざっぱな情報だけで皆に決めてもらいましたが、沙紀ちゃんの名前が出た事にちょっと失敗したかなーと思いました。
沙紀ちゃんもいずれ出したいですね。ボーイッシュなキャラってまだこの作品には出てないような。


「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」とは良い事も悪い事も人生ではいつ起こるか分からない。またどうなるか分からないからこそ、油断するべきではないと言う事です。
由愛ちゃんには恐ろしい事が起こりましたね、ドリンクがきっかけとは言え年不相応の経験をしてしまいました。(美玲はもうしてた気がするけど)


さて、次回は

・喜多見柚「人こそ人の鏡」

になります。

ではまた。

乙です
響子は前にやらかしたし、今回は由愛になって良かったよ♪

次は美波や真奈美が登場しないかな……。

乙です
沙紀も出していただけるんですか!?

>>64
美波は19歳組なんで登場させたいですね マナミン星人はどうかなー・・・
ボイス付きは基本ライバル会社で登場させてるのでCoプロの所かな

>>68
ネタが浮かべば即登場させますわ


響子版、需要があれば書き出します


五十嵐響子「子は鎹」
五十嵐響子「子は鎹」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376272820/)

モバP「寝る子は育つ」

相原雪乃「転ばず先の杖」
相原雪乃「転ばず先の杖」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372071540/)

千川ちひろ「後悔先に立たず」
千川ちひろ「後悔先に立たず」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371571865/)


美波は○○プロが良かったなぁ……真奈美は有りかな?

今夜、響子版あげます。

とりあえずピンク脳全開でやったつもりです、はい

>>45 の続きから


「○○プロのみなさーん」

P「あ、ディレクターさん」

「今日のラジオの反響良いですよー、成宮さんの登場がいい塩梅になってますね」

P「ありがとうございます」

由愛「あ、ありがとうございます↓」

「それでですね、ちょっと問題がありまして」

P「問題?」

「来週にあった公開録音の件覚えてます?」

P「覚えてますよ。名古屋にあるラジオ局をお借りしてガラス張りのある部屋での公開録音でしたね」

由愛「名古屋・・・」

「その公開録音の件なのですが、実は明日にズレそうなんですよ」

P「あ、明日ぁっ!?」

「なんでもオーナーが来週にもスタジオを手放すとの事で空いてる時間が明日しかないんです」

P「ううむ・・・契約も白紙に?」


「そうですね、なんでもオーナーが緊急でお金が必要になったとか」

P「身売りか・・・」

響子「え、えっと・・・他のスタジオに移すなんて事は出来ないんですか・・・?」

P「そうしたい所なんだけど、年末に向けての行動があってな、今月を逃がすとそうそう時間が作れないんだ」

響子「・・・」

「五十嵐さんが大丈夫なら、明日出来るよう、こちらでセッティングしておきます」

P「五十嵐の明日の日程は特にありません。ですが・・・」

響子(Pさんが流し目で私の事を見ている・・・、あれは心配している目だ。よし・・・)

響子「やります!」

「ホントですか!?」

P「五十嵐、本当に大丈夫なのか?」

響子「大丈夫です!これも経験です!」

「よかったー!分かりました、我ら一同、徹夜で頑張ってきマス!では!」


 ─ 事務所 ─


時刻は18時、もう日は暮れていた。


P「うーむ」

櫻井桃華「Pちゃま、考えすぎは体に毒ですわよ?」

P「いやぁ、それがなぁ、どう足掻いても響子の公開録音に余裕ある行動が出来ないんだよ」

桃華「間に合わないんですの?」

P「これを見てくれ。あちらへの到着は7時50分を予定しているんだ」

桃華「まぁ・・・到着が約10分前・・・」

P「だからどうしよーかなーってね」

桃華「わたくしのヘリはいつでも使えますわ、Pちゃまが必要であれば呼びますわよ」

P「巴が塞翁が馬って言ってたんだ。これは俺の責任、桃華の気持ちも嬉しいし、頼りたい所だけど、俺が自分の足で連れていくよ」

桃華「・・・Pちゃま、本当に大変な時は頼ってくださいませ」

P「了解、肝に銘じておくよ」

桃華(最近、Pちゃまと関わりが薄くて寂しいですわ)


P(そーいや、あの一ノ瀬さんから渡されたドリンクどうしよう・・・廃棄処分に関してはちひろさんが管理してる)

P(でもそのちひろさんは今日休暇取ってるんだよなぁ・・・)

P(下手にそこら辺に置いておくとマズい、だからと言って作業机の棚に入れて置くと忘れちゃいそうだし・・・)


P(冷蔵庫の奥の方に入れておこう。冷蔵庫はいつも見るんだ、手前にはそっくりのスタドリがあるし、早々に忘れる事はないだろう)


・ ・ ・ 。


P「響子、少し良いかな」

響子「どうしましたか?明日のスケジュールが出来ましたか?」

P「ああ、やや大雑把ではあるが完成した」

P「ただそれを完遂するためにはこっちを出るが時間がどうにも早い。今日は事務所に泊まれないか?」

響子「事務所に、ですか」

P「ああ、響子と俺は事務所に泊まって、明日最速であっちに行く」

響子「ふぇ?」

P「明日の早朝5時に出て準備をする、そのために早く起きて、ここを出ないといけないんだ」

響子「え・・・////えっ・・・////」

P「ん、聞いてなかったか?もう一度言おう」

響子「い、い、い、い、いえ!だいじょーぶです!!////」

P「今から名古屋に向かいたい所だけど、今日終わらせないといけない資料とか契約書とか残ってるんだ」

響子「それを終わらせないといけない、と」

P「ああ、だから今日は泊まる。寝巻きは予備で置いてあるジャージを使ってくれ」

響子「あ、はぃ・・・////」




響子(Pさんと・・・・・・夜な夜な・・・2人っきり・・・♪)ボー





響子「こ、こうなったら寝てられません!意地でも起きてPさんとイチャイチャするんです!」

響子「そ、そして・・・Pさんと・・・・・・」

響子(お、おっと、だらしない顔になってました!いけないいけない)

響子「でも、Pさんともっと親密になるにはどうしたらいいでしょうか・・・?」

響子「そうだ、お仕事を手伝うのがいいかもしれませんね」



P「あー・・・この契約書、虫食い状態じゃないか・・・くっそ、詐欺られる前に電話すっか」

P「もしもし、○○プロのPと申します。先日送られた契約書の中に・・・」


響子(す、すっごい重そうな作業してます・・・!)


響子「どうしよう・・・」

響子「そうだ、終わったタイミングで夜食をプレゼントしよう!」

響子「私らしい良いアイデアだと思います♪」



響子(そして時刻は23時になりました・・・)



響子(シャワーもしっかり浴びて、ジャージ姿!下着はパンツだけ、上はノーブラのセクシーです!)

P「う、んん~っ!つっかれたー。もう流石に残った仕事ないよなぁ?」

響子(よし)

響子「PさんPさん!!」

P「響子・・・まだ寝てなかったのか?明日早いんだぞ?」

響子「Pさんが頑張ってる姿見てたら私もいてもたってもいられなくて」

P「バカ、明日のお前のために明日の分の仕事を終わらせておいたんだよ。響子が万全の状態になれなかったら俺、骨折り損だぞ?」

響子「う゛っ」

P「分かったなら早く寝なさい。子守唄でも歌うか?」

響子「こ、子守唄って・・・わ、私こそ歌いますよ!」

P「どこぞの風俗みたいだから止めてくれ」


響子(うー・・・このままだとPさんに言い負かされてしまいます・・・)

響子(何か・・・何か良い手は・・・)


響子「そうだ!」


P「?」


響子「じゃーん☆元気ドリンクです!」

P「それがどうしたんだ?」

響子「それを・・・ごきゅごきゅ・・・ぷはぁ!」

P「良い飲みっぷりだけど、何が言いたい」

響子「Pさん、私はこれを飲んだ事によって眠くないんですよ」

P「は?」

響子「あ~、眠くないなー!誰かが次の眠気が来るまで相手してくれないかなー?」

P「・・・はぁ、分かった分かった」

響子「やったー♪うふふっ♪」

P「少しの間だけだからな?」

響子「はい♪」


響子「では、夜食作っちゃいましょう。軽めの食事・・・そうですね、甘い物にしよっと♪フルーツサンドがいいかな」

響子「♪~♪♪♪~♪♪~♪♪♪(おねがいシンデレラの鼻歌)」

P(鼻歌まで歌っちゃって・・・そんなに寝たくないのか・・・そりゃそうだよな、告白してるしな・・・)

P(・・・って、やらかしたぁっ!?響子と2人きりじゃないか!?)

P(響子が今、こんなに押しが強いのはそういう事だったかっ!!マズイ、どうする!?)

響子「あっ、Pさん♪お皿取ってくれませんか?」

P「あ、うん」

P(へ、下手に刺激させないようにしないと。ウチの子たちって何かとスイッチ入ると暴走するところあるし)


響子「む?」

P「はい、お皿・・・ん?どうしたんだ?」

響子「いえ、なんだか太ももの周りが痒いような・・・」

P「痒い?蚊にでも食われたか?」

響子「いや、その・・・両方の足に来てるんですよね・・・ムズ痒さが・・・」

P「?」


響子「・・・う・・・ぐ・・・」

P「ど、ど、どうした響子!?」

響子「っっ・・・・・・!!」ガリガリ

P「バカ、引っ掻くな!!血が出るぞ!?」

響子「でも、でもっ!!」

P(響子は太ももの中で何か疼き熱くなっているのを感知したようだ。我慢のために体を強張らせ、下唇を噛んでいる・・・)


P「ど、どうしてこんな事に・・・って、まさか!?」

響子「・・・?」

P「冷蔵庫の奥にあったスタミナドリンクを飲んだのか!?」

響子「は、はい・・・お、奥のモノって賞味期限忘れちゃったりするじゃないですか・・・」

P「ちくしょう俺のバカ!!」



志希『ムズムズしている所は人肌に触れてると安心するようになります』



P(俺の中途半端な感情よりもまずは響子の方が大事だ)

P「響子、ごめん!!」

響子「ふぇ、ふぇっ!?////」ドスーン

P(俺は強引に近くのソファに座らせ、彼女のズボンを脱がした)


P「・・・」ゴクリ

響子「ふぁ、ふぁふぁふぁふぁっ!?!?!?////」

P(パニックになっている響子の奇声の中、自分の生唾が下る音が脳へと響いた)

P(ま、まるで・・・強姦魔になったような気分だ・・・)

響子「え、え、え、えっとぉ!?P、P、Pさんっっ!?////」

P(可愛らしいストライプの下着を隠そうとも・・・いや、パニックで全身が動けないのか・・・)

P「触るからな・・・」

響子「え?えっ?えっ!?えぇぇぇぇぇっ!?!?////」

P(俺は彼女の隣に座り、太ももと太ももの間に差し込むように手を入れた)

響子「っっっっっっ!!!!」


P(響子の顔から把握できるのは想像以上、そんな四文字熟語だった。ただでさえ鍛えるのが難しい内側の太もも、敏感になった今なら破壊力は洒落になっていないだろう)

P「ど、どうだ?」

響子「え、え、え、えぇぇ・・・・・・」

P「声にならないか・・・」

P(目を見開いて、あまりの衝撃に手足を投げ出して・・・)

P「ちょっと動かすからな」

響子「ひぃぃっ!?」

P「もう夜は遅いんだぞ、変な声出すな」

響子「だって、だってぇ・・・」

P(・・・・・・キスでもした方がいいのかな・・・)

P(今の響子の目、今まで見たことがない。完全に蕩けて欲に溺れたい、そんな目・・・)

P(って、バカバカ!俺は響子を落ち着かせるだけだから!性干渉なんてこれっぽっちもする気ないからっ!!)


P(そうして、俺は響子の太ももを撫で続けた)

響子「はぁ・・・はぁ・・・♪」

P(モジモジと彼女の両ももに手が挟まれる時は俺もドキッと来る)

P(それよりも彼女の声が甘ったるくなっているのがヤバイ、耳から脳に衝撃が飛んでくる)

響子「Pさん・・・Pすぁん・・・♪」

P「・・・気持ちいいのか・・・?」

響子「・・・・・・♪」

P(俺の目をじっと見つめてきた。彼女の目の奥にハートが見えた気がした)

響子「はむっ」

P「むごっ・・・」

P(油断している所に口付けが飛んできた)

P(唇で唇を優しく噛む、甘えるような口付け・・・)




志希『チューで触れてあげると凄く落ち着くみたい』



P(太ももにキスすれば・・・響子はちゃんと・・・ちゃんと・・・)

P(しかし、俺の脳内もパンク寸前だった。太ももを触り続けた事によってアイドル五十嵐響子ではなく、ただの盛った雌五十嵐響子になってしまってる・・・)

P(そんな状態で太ももどころか、こっちからどこかをキスするだけでも色んなスイッチが入ってしまうだろう・・・でも)

P「響子・・・」

響子「Pさん・・・」


P(さっきのキスで俺も我慢が出来なくなっていたみたいだ・・・)


P「ちゅっ・・・」

響子「あっ、そ、そんなところぉ!?」

P「なんだ?“太ももの付け根”はアウトか?」

響子「え、あ、う・・・恥ずかしいです・・・////」

P「でも響子はもうちょっと横に行って欲しいんじゃないのか?」

響子「ヴぇぇっ!?・・・・・・」

P「響子が望むなら・・・その先だって」

響子「・・・・・・♪」

P「響子?」

響子「朝まで・・・よろしくお願いします♪」



 ─ 次の日・夕方 ─


ちひろ「おかしいですねぇ・・・」

佐藤心「どうしたのかな☆チッヒー、はぁとに言ってみてくれないかな?」

ちひろ「いやぁ、今日午前中にプロデューサーさんと響子ちゃんが仕事ありましたし、そろそろ帰ってきてもいいんじゃないかな、と」

心「そうだよね☆いやぁ、はぁととしては暇なのに事務所来ちゃったからとっとと帰ってきて欲しいんだけど☆」

ちひろ「あれ、もしかしてシュガーハートもプロデューサーさんの事狙ってるんですか?」

心「ノンノン☆酒飲みたい」

ちひろ「あー・・・」

心「ちょっとぉチッヒー、そんな顔をハートに見せちゃ、めっ☆」


Pipipi...



ちひろ「お電話ありがとうございます。○○プロダクションの・・・あ、響子ちゃんどうしたの?」

ちひろ「え、『疲れたから休みたい』?まぁ、この後、特に仕事もありませんし、ゆっくりお休みしてね?」

心「守宮も一時の憩いを抱かなければ地へと誘われるか・・・(響子ちゃんも疲れてぶっ倒れる時もあるんだね☆)」

ちひろ「え゛、今のなに?」

心「うるせぇ☆聞くなよぉ☆」




Pipipi...



ちひろ「あれ、今度はプロデューサーさん・・・?」

ちひろ「はい、もしもし・・・プロデューサーさん、さっき響子ちゃんから・・・え?」

ちひろ「『やっちゃったから、休みたい』?ちょっとぉ!?仕事で何か失敗したんですか?ちょ、ちょっと!?電話切らないでぇ!?」

ガチャ、ツーツーツー

ちひろ「ちょょょっっっっとぉぉぉっ!!!?」



心「2人とも休み・・・やっちゃった・・・あっ・・・(察し)」





響子END ─ 駿馬痴漢を乗せて走る ─

以上でした。R-15ぐらいには止めときたかったので直接描写は皆さんの頭の中でお願いします。

「駿馬痴漢を乗せて走る(しゅんめちかんをのせてはしる)」とは釣り合ってない恋人や思い通りの結果にならないなどを指す言葉。特に美人がつまらない男性と結ばれた場合に使うんだとか。


予想通りな裏話でちょっとホッコリした
もしもこれ(志希特製媚薬)を他の子が飲んだらシリーズで「普段はPに欲情を抱いていない子が口にして二人きりになったら」
と言うのをですね…(ゲス顔)

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