国王「えっ」
大臣「えっ」
騎士団長「えっ」
勇者「えっ」
国王「ま、魔王は魔王だろう!?」
勇者「はぁ…これだからdqn国王とか呼ばれてんだよ」ボソ
騎士団長「よもや、ここまでの愚者とは」ボソ
大臣「ちょwおまw魔王の種類知らんとかw馬鹿過ぎワロタw」
国王「え!?ちょっと大臣!?」
勇者「はぁ…めんどくせーけど説明してやんよ」
この世界には大きく分けて4人の魔王がいる
この城を中心として北…悪魔の王
西…夢魔の女王
東…魔法の王
南…魔物の王
勇者「魔法の王は人間だが、うちの国と敵対して魔法特化の国を治めている、実際戦争になったら勝ち目は無い…今のところは」
騎士団長「夢魔の女王は我が国とは敵対こそしていないものの、我々の目を盗んで男衆を摘まみ食いしている様子」
勇者「魔物の王は…知らん!完全に独立国家を決め込んでて一切の情報が解らない」
騎士団長「悪魔の王は戦闘狂らしいという噂程度ですが、彼の配下の悪魔は各国でも高値の懸賞金が掛かるほどに惨い事をしてきています」
大臣「因みに、先代は夢魔の女王と友好条約を結んでいるので、今回の話からは除外ですかな」
勇者「じゃあ、悪魔か魔法か魔物か…どちらにせよ、うちの戦力じゃどこも落とせないな」
国王「」ポツーン
国王「倒せないとか、お前それでも勇者かよ!」
勇者「はぁ?何言ってんの?お前」
大臣「勇者殿を勇者と指名したのは他でもない先代国王様ですぞ。聖十文字教会が天啓を受けて選ばれた勇者様を非国民と罵り国外追放なされたではありませんか」
騎士団長「先代は無宗教者でしたからなぁ…あの命令は当時、誰もが耳を疑いました」
勇者「それを知らなかったのか?現国王様よぉ」
国王「う、ぐ…」
大臣「ふぅ、しかし…真の勇者無き今、ここにいる勇者殿に頑張って貰う他に手は残されてはおりませんし」
騎士団長「夢魔の女王に助力を求める、というのは如何でしょう?」
勇者「夢魔の女王に?」
騎士団長「はい、他の3魔王は男ですので夢魔の能力が友好かと」
大臣「ふむ、一理ありますな。幸い勇者殿は夢魔族が好みそうな端整な顔立ちをしておられますし」
勇者「おいおい…忘れたのかよ?俺ぁ男じゃないんだぜ?」
騎士団長「夢魔族は性別に関わらず美形を好む習性があるようです。我が国にブ男はいませんし…国王を除いて」
大臣「そうですな…魚顔な国王を除いて」
勇者「神話生物にいたよな、魚顔って」
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