女騎士「くっ、殺せ!」オーク「殺していいの?わかった」 (60)

オーク「じゃあ殺すね。鉈で首ちょんぱでいいか~」

女騎士「あっ…イヤ…」

オーク「ん?」

女騎士「…こ、殺せ」

オーク「おっけー」

劉備「斬れっ」

>>2
孔明「有能な者はつとめてこれを生かすこれが真の大将の任でございます」

女騎士「ほっ…」

>>4
孔明「ただしネットの情報を見る限り、女は無能となっております」

女騎士「!?」

女騎士「ちょ、ちょっと待て」

オーク「なに?」

女騎士「ちょ、ちょっとトイレ…」

オーク「死んだら色々出てくるからいいじゃん」

女騎士「くっ…わかった、殺せ!」

オーク「じゃあ…」フッ

女騎士「やっぱり待った!」

オーク「どうしたの?」

女騎士「ガ、ガスの元栓閉め忘れてるかも…」

オーク「えー…」

オーク「俺あとで閉めとくよ、家知ってるから。鍵は?」

女騎士「くっ…鍵は開いてる…こ、殺せ!」

オーク「そう、じゃあ…」フッ

女騎士「あっ!」

オーク「今度は何」

女騎士「あぁあれは違うか…」

オーク「」ヤキモキ

オーク「もういい?まだ何かある?」

女騎士「ええと、ええと」

オーク「いい加減腹括れよもう…」

女騎士「手紙!手紙書いてない!」

オーク「言ってくれたら伝言しといてやるよ」

女騎士「くっ…わかった…これが私の遺言だ!」

オーク「えーとメモどこやったかな…」ガタゴト

女騎士「故郷の母に伝えろ!!」

オーク「えー田舎まで行くのかよ面倒だな」カキカキ

女騎士「季節の変わり目は脚が痛むので養生して下さい。都会の暮らしは楽ではありませんが、娘は元気にしております。任務先で良い温泉が湧く保養地を知りました。落ち着いたら一緒に行きましょう。」

オーク「…親思いのいい娘さんじゃねぇか……」メガシラオサエー

女騎士「くっ……殺せ!」

オーク「分かった。しっかり伝えるけど一緒には温泉行けないぞ」

女騎士「くっ…つい締めの言葉に選んでしまった…!」

オーク「んじゃ、そろそろいくぞー」

女騎士「……!?………くっ…!」

オーク「この鉈は凄く斬れ味がいいんだ。痛みを感じる前に逝けるから安心しな」

女騎士「くっ……くっ……くっ……!」

オーク「田舎のカーチャンにゃ、僻地に飛ばされたって言っておくぜ。じゃあな」ナタカマエ

女騎士「くっ……くっ……くっ……くーっくっくっく!くっくっくっくっく!くーっくっくっく!!!」

オーク「うわぁ必死だよこの人」

オーク「お前本当は死にたくないんじゃねぇ?」

女騎士「侮辱する気か!敵に捕らえられた以上、好き勝手に蹂躙されるくらいなら私は誇り高く死を選ぶ!」

オーク「そうかい」

女騎士「分かったらさっさと殺せ!」

オーク「それじゃあアンタに質問なんだが、何で鼻垂らして泣いてるんだ?怖いんじゃねぇか?」

女騎士「無礼者が!これは鼻水が逆流して目から出ているだけだ!」

オーク「大事じゃねぇか。それにアンタ、かなり震えてるぜ?」

女騎士「馬鹿者が!これは会いたくて震えてるのだ!」

オーク「恋人も浮かばれないねぇ…」

女騎士「い、田舎に残した母に会いたくて…」

オーク「Oh………」

オークまじいい奴

オーク「女騎士から伝言を預かっt」

女騎士母「ッシャオラァ!」エンズイギリ

オーク「ぶべっるぁ」脂肪

あ、ごめん
俺偽物だから
安心してくれ

オーク「そんなにカーチャンの顔が見たいなら、一つ取り引きをしようか」

女騎士「なっ…!」

オーク「なぁに簡単な事だ。アンタの城ーー」

女騎士「破廉恥が!色情魔が!桃豚が!貴様に身体を許すくらいならその鉈で我が乳房を削ぎ落としてやる!早く貸せ!!」

オーク「まだなんも言ってねぇよ。お前の頭の方がよっぽど桃源郷じゃねぇか」

女騎士「あっ!いや!…くっ…ころしてぇぇ……」

オーク「アンタの城にも抜け道ぐらいあるだろ?それを教えちゃくれねぇか?」

女騎士「……。知らんな」

オーク「無駄だ。アンタの胸についてる紋章、それは近衛兵の証だ。そんなアンタが知らない訳がねぇよ」

女騎士「さぁ。私は何も知らん」

オーク「そうか。じゃあ死ー」

女騎士「みみみみ南のお堀が怪しいなあいあああ」

オーク「」ニヤァ

女騎士(ああっ…敵の取り引きに応じてしまった……)

女騎士「おい、豚」

オーク「ぶひー」

女騎士「遊ぶな。さっさと殺せ。もう用済みだろう……」

オーク「え?死にたいの?」

女騎士「最初からそう言っているだろう……早くしろ……」

オーク「今度は捨て鉢か。忙しいねアンタも」

女騎士「………」

オーク「まだアンタには生きててもらわなきゃ困るんだよ。意味、分かるか?」

女騎士(そうか…やはり……)

オーク「おいお前ら、このめんどくさいネーチャンを縄で縛ってあっちの部屋に連れて行け。俺ら流に精一杯オモテナシしてやれよぉ…」

女騎士「………この際だ、言っておこう」

オーク「なんだよまだブツクサ言うのかよ」

女騎士「私はまだ男を知らぬ。無作法があっても文句をいうなよ」

オーク「睨むなよこえぇなぁ…。お前ら聞いたかー!優しくしてやれよー!」ゲラゲラゲラゲラ

O MO TE NA SI
の予感w

女騎士「痛っ!縄がキツい!!」

子分オーク「暴れるなゴルァ!!!……あら?親分はあっち行かないんですかい?」

オーク「さっき聞いた情報を確認しに行く。知恵者1人俺によこせ」

子分オーク「へぇ。あとで親分の部屋に行くように伝えておきますぁ…てオイ、壁に頭ぶつけんな!壁が壊れる!!縄キツくしろぉー!!」バタバタ…

女騎士「くっ!…苦しい!」






オーク「あー、本当だ。この岩動きそう」

知恵オーク「どうしましょうか、親分」

オーク「兵隊連れてきてねぇしな…一旦戻ってからだ。それに子分らが無茶してねぇか気になる」

知恵オーク「あいつら気に入ったら妊娠しても構わず突っ込みますからね…母体が心配になります」

オーク「そういえばお前ん所今月か?」

知恵オーク「は。再来週辺りが予定日です」

オーク「おお、そうか。お前みたいに頭がキレる子だったらいいな」

知恵オーク「いえそんな…私としては親分のように勇猛果敢な子になって欲しいですよ」

オーク「……この岩を動かせば戦が始まる。死ぬなよ」

知恵オーク「………有り難きお言葉、感謝致します。ですが、私は親分の側で最後まで戦い抜く所存であります」

オーク「バカヤロウ……」

オーク「いけぇええーー!!突っ込めや兵隊どもおおお!!!」

兵隊「ヴォォォォォ!!!!!」

オーク「今まで散々やられた借りを返してやれやぁぁぁぁぁあ!!」

兵隊「ッッキャルゥアゴアアアアア!!!」

子分オーク「親分!!前に槍兵がズラリといやすぜ!!」

オーク「半分はここに留まって応戦!!もう半分は兵糧庫目指せや!!」

子分オーク「親分はどうすんですかい!」

オーク「俺は奴に借りを返しにいく!てめぇら死ぬんじゃねぇぞ!!」

子分オーク「親分も死んだら奥さん悲しむからダメですぜ!」

オーク「バカヤロウ!」

知恵オーク「親分!あの建物!あそこです!!」

オーク「おう!ありがとうよ!!」





君主「むむむ…敵の侵入を許すとは……」

軍師「裏から攻めてくるとは予想外でしたね」

君主「あの道を知る者は少ない」

軍師「ええ。あの騎士が裏切ったと考えるのが妥当でしょう…」

君主「…………」

バターーン!!!

オーク「いよぉー!てめぇら!!覚悟しやがれよォ!!」

軍師「だまらっしゃい!!私の術中にはまっているとも知らず!!」

オーク「あぁ?ここまで迫られて術中もクソもあるかボケ」

軍師「出てこい!お前ら!!」

武将「お前を斬る奴はここにいるぞぉッッ!!」

オーク「うぉ!伏兵かよ!!おい!例のもの出せ!!」

知恵オーク「は。お前ら!これを見ろ!!」

君主「女騎士…!?」

女騎士「あ…うぅ……縄がキツい……」

軍師「酷く疲労しているようですが……」

オーク「おら、取り引きだ!今からこの女をそちらに戻す。煮るなり焼くなり好きにしろ。だが、俺らの森からさっさと出て行け!!」

軍師「あなたは馬鹿者ですか。和平交渉なら戦を起こす前にしなさい」

オーク「ここまで来たのはお前に6回負けている借りを返しにきただけだ!」

軍師「その為に仲間の命を犠牲にするのですか…?」

知恵オーク「伊達に貴方と何度も戦っていません。兵隊共は逃げますよ、早めに。そして貴方がたはいつも追撃をしてこない」

君主「……捕らえよ」

武将「うおおお!!」

オーク「くっそがぁ!俺らがなにしたって言うんだよ!!」

知恵オーク「くっ…!」

軍師「流石蛮族。二の矢も準備していないとは…」

オーク「くそったれぇぇ!!女!こっちにこい!」

女騎士(くっ…ここで死ぬのか…!)

ブチッ

女騎士「…縄が!?」

オーク「お前だけでも逃げろやぁ!!このまま帰ったら殺されるぞ!!」

武将「させるか!!」

知恵オーク「させません!」カキィン

オーク「窓の下に兵隊が待ってる!飛び降りて逃げろ!」

女騎士「なっ…………くっ、仕方ないっ!!」バリーン

オーク「……良かったなぁ死にたくなかったようだしな…ぐあっ!!」

知恵オーク「ぐっ…代わりに私たちが捕まってしまいましたな……」

軍師「七度目、ですね」

オーク「……くそったれ。完敗だ」

軍師「武将、逃げた騎士を追いなさい」

武将「はっ!」

君主「止すのだ!」

軍師「……!?」

君主「……あやつは余が>>2で斬っておる……もう死んでいるのだ。好きにさせてやれ」

時間切れ

なんと言う伏線

女騎士「うぅわぁぁぁ~~~高っ!!想像以上に高いぞここわぁ~~~!!」

兵隊ら「おまえらーーネーチャンがくるぞぉーーー」

どすーん

女騎士「」

兵隊ら「失敗だー!!手と足が変な方向に曲がってるぞー!!」

子分オーク「ちっちぇこたぁ気にすんな!指示通り担いでずらかるぞーー!!」



子分オーク(親分……無事でいてくだせぇ…!)






劉備「オークよ、そなたの主張はしかと余が聞いたぞ」

オーク「お、それじゃあ」

孔明「この地は我らの領土となりますが、貴方がたの自治を認めます。平時は今まで通りとなんら変わりありません」

オーク「あ?じゃあ何でワザワザここ制圧したんだよ」

知恵オーク「…大方、北へ乗り出すのでしょう。背後から襲われないように、ここを平定しておく必要があった」

孔明「……」

知恵オーク「同盟では不服か。強欲な文明人共」

孔明「……」

知恵オーク「肥沃なこの大地があれば北伐の兵站に余裕ができる。はっきり言ったらどうだ」

劉備「……」

孔明「……それは1つの目的でしかありません」

ID変わったか
ぼちぼち続けます

孔明「あの女騎士が貴方がたと手を組むと、我々の飛躍を妨害する要素となったのだ」

知恵オーク「…?」

オーク「あのネーチャンが?俺たちと?」

孔明「………この様子であれば杞憂のようですね」

オーク「サッパリわからねぇ」

孔明「その言葉が聞けて安心しましたよ」

知恵オーク「………」

劉備「さあ、彼らの拘束をやめ、丁重に送るのだ」

孔明「今後の事は…彼と同席して頂いて話を進めていきましょう」

知恵オーク「だ、そうですが?」

オーク「俺の頭じゃ解決出来そうにねぇ。お前が俺らの居場所を悪くならないようにしてくれ」

知恵オーク「…全力で当たります!」

劉備「こうまでしておいて言いにくい言葉がであるが…悪いようにはしない。協力をして頂きたい」

オーク「けっ、頭が低い君主ってのも家臣が心配するんじゃねぇのか?」

劉備「性分なものでな」

オーク「んじゃ、帰らせてもらうぜーーーと、あのネーチャンだが、死んだということは遺体は俺らが好きにしていいんだな?」

孔明「………葬儀の場をこちらで準備する。日程は後日の話し合いでまた」

オーク「はいよ」

んにゃ>>4が書いてます
>>1が来たらやめます

子分オーク「…あ、親分!よくぞご無事でぇ!」

オーク「おー、悪い。ネーチャンは?」

子分オーク「へぇ。あっしら手当てとかよくわからねぇもんで…とりあえず縛っておきやした」

知恵オーク「お馬鹿さんがっ…!なんてことを…!!」

オーク「帰って来て早速悪いがネーチャンの手当てしてやってくれ」

知恵オーク「オークの秘薬を使って…いやまず手脚を元の形に……」

オーク「お前らには今後の事を説明するから、皆を広場に集めろ」

子分オーク「へぇ」






女騎士「…うっ…全身が痛い……ハッ、ここはどこだ!?」

知恵オーク「気がついたか」

女騎士「…!!貴様、私の身体に何をした!!」

知恵オーク「少し弄らせてもらったが、傷の…」

女騎士「くっ…!意識のないうちに蹂躙されていたとは……!殺せ!」

知恵オーク「その必要はない。貴様は既に死んでいる」

女騎士「なん…だと…!?」

知恵オーク「来週、お前の葬儀がある。貴様の国が盛大にやるそうだ」

女騎士「私の霊圧が…消えているだと…!?」

知恵オーク「突然すぎて事情は飲み込めないようだな。まあ仕方ない」

女騎士「私は生きているが…そうか…捨てられたのか……」

知恵オーク「……」

女騎士(葬儀ということは死んだものとして扱われるようだが…私はどうしたらいいのか……)

知恵オーク「………おい。ひとつ、質問に答えろ」

女騎士「…何だ」

知恵オーク「あの軍師は、貴様と我らが手を組む事を危惧していた。どういうことだ?」

女騎士「危惧?何のことだ?」

知恵オーク「…今更彼の国に義理立てる必要はあるまい。言え」

女騎士「いや、それが、サッパリ何のことか分からない」

知恵オーク(間者であるとすれば本国に気づかれまいと隠すか…)

女騎士「くっ…!疑われている目だ…!生憎だが、お前を納得させる事が出来る答えは持ち合わせていないぞ」

知恵オーク「そんな筈はない!大人しく知っている事を吐け!さもなくば…」

女騎士「な…!?ベッドの上で身動きする事すら出来ぬ私を無理矢理手篭めにする気かっ!見かけに寄らず獣欲の塊なのだな!」

知恵オーク「黙れぇぇぇ!性欲の塊は貴様だぁぁ!」

女騎士「大体私は劉備様の身辺警護しかしていない。政局には全く加担していない!この胸の証が見えぬか!」

知恵オーク「むむむ…確かに護衛の…」

女騎士「私の豊満な胸に釘付けだと!?」

知恵オーク(ああっ……めんどくさい!!)

知恵オーク(だが、新たな線が見えて来たな)

女騎士「汚らわしい!舐め回すような視線が私を犯しにきた!」

知恵オーク「貴様、腹に子がいるな?」

女騎士「くっ…!私に種付けをするつもりか…!!」

知恵オーク「劉備とやらの子が居るのであろう!それが王位継承権を持っているのだな!!」

女騎士「犯される位なら死を選ぶ!はやく殺せ!」

知恵オーク「ああっ、全く会話にならないっ!!」

オーク「相変わらず死にたいのか死にたくないのかよく分からんネーチャンだな」

知恵オーク「親分!」

オーク「こいつ、おぼこらしいぞ」

知恵オーク「なんと!?」

女騎士「///」

知恵オーク「子分、子分らが血を見たのなら信じましょう!」

オーク「お前のように、追い詰められたネーチャンは会話にならなかったから手を出さなかったんだとよ」

知恵オーク「ここまで色狂いした発言が飛び交うのに、全て妄想の賜物だと…!?」

女騎士「淫獣に色狂い呼ばわりされるとは心外だ!」

知恵オーク「少なくとも私は貴様に勝てる気がしないぞ」

女騎士「おい、オーク」

オーク「んー?死にたいならここに鉈があるが…」

女騎士「死ぬのは手脚が治ってからでも良いか?」

オーク「やっぱり生きるのか」

女騎士「…とりあえず疲れた。しばらく眠りたいのだ」

オーク「好きにしな。身の回りの世話は小間使いを呼ぶから使ってくれ」

女騎士「…感謝する」

オーク「この位素直なら可愛げもあるんだがな」

知恵オーク「まったくです」

女騎士「くっ…!集団で恥辱を与えるつもりか…!!」

月日が流れ……


女騎士「やー、あんなに立派な葬儀を見られるとは」

オーク「国葬だったな」

女騎士「そんな身分でもないのにねー」

オーク「いち護衛としちゃ確かに豪勢なもんだったな」

女騎士「でしょ?笑っちゃうよ」

オーク「いやネーチャン、さっきから言葉遣い変わりすぎじゃねぇか?」

女騎士「あれは、騎士としての喋り方。職業病みたいなものだよ」

オーク「それが本当のあんたか」

女騎士「孔明様から殉職を言い渡されたあの日、騎士としての私は死んだ。これからは1人の女として生きる事に迷いはない」

オーク「ふーん。そんなもんかね。」

女騎士「私、今まで貯蓄した財を持って母の所へ行こうと思うんだ」

オーク「泣きながら震えてたの思い出したわ」

女騎士「いやあれ、本当に怖かったよ。もうお母さんに会えないと思ったら涙が止まらなかった」

オーク「……悪かったな」

女騎士「……もういいよ」

オーク「田舎まで距離が随分あるが、足を貸してやろうか?兵隊達に乗ってるだけですぐだぞ」

女騎士「いやー…彼らには悪いけど、あんまりいい思い出ないから…」

オーク「……悪かったな」

女騎士「あれは許さないよ」

オーク「それじゃ、元気でな」

女騎士「土産が多過ぎる……重いよぉ……」

オーク「わはは。田舎のカーチャンにここの美味いもん知って貰いたいからな!頑張れ!」

女騎士「せめて馬だけでも借りれば良かった……」

オーク「象ならいるよ?」

女騎士「象…ってやだもう、馬鹿!」

オーク「いてぇ!あーもう、ほら、また落とした」

女騎士「くっ…!不覚っ…!」

オーク「騎士語出てるぞ。荷車くらいはやるよ」

女騎士「あーこれめっちゃ助かる。ほんとありがとう!」

オーク「泣き顔もいいが、ネーチャンは笑顔が似合うな!」

女騎士「!?」

オーク「んじゃ、北伐の支援に行かなきゃならないからここらでお別れだ」

女騎士「…あ、ああ……名残惜しいな」

オーク「短い付き合いだったが楽しかったぜ」

女騎士「り、料理が美味しかった!フルーツも見たことないものばかりだった!特に黄色いアレは最高だ!」

オーク「そうかいそうかい。荷物の中に乾燥させた奴があるから、道中食いな」

女騎士「それと子分たち!あいつらと酒盛りするのも楽しかった!毎日毎日飽きないもんだな!」

オーク「畑仕事なけりゃ酒飲んでばっかだしなー。だから嫁の貰い手もないんだ」

女騎士「あ、あと頭の良い彼!彼には本当に世話になった!身体がピンピンしてるのもあの薬のお陰!それと世話係のあの子も助かった!」

オーク「逆にあいつは骨が折れたって苦笑いしてたぜ」

女騎士「それから、それから、それ、そ、それから!それからぁっ!!!」

女騎士「それ、そっ、そ、そっ…ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

オーク「ちょっとちょっと、何で泣き出すんだよ」

女騎士「わっわっ、わ、わがれだぐないぃ~~…いっじょにいだぃ~~!!ゔわぁぁぁあああん!!」

オーク「おいおいしっかりしてくれよ。田舎のカーチャン待ってんだろ?」

女騎士「ひっぐ、えっ、えっ、えぐぅ、ひぐぅ、たぁっ、たっ、たあ、たのっ、しっ、かったぁのぉ!」

オーク「ネーチャン。落ち着けって」

女騎士「た、たぁ、たのしかったからぁっ!ほんっ、とうに、たのし、かった!!」

オーク「うんうん。俺らも楽しかったぜ」

女騎士「ダメ、な、のに、ダメ、だけど、あな、たを、好きに、なっ、ちゃったのぉ…!」

オーク「…………おいおい」

女騎士「ひぐ…グズグズ…」

オーク「あー…なんつーか…俺……」

女騎士「…………知ってる。奥さんいるよね」グズッ

オーク「気持ちはありがたいんだが、応えてやれねぇよ」

女騎士「……フン、所詮はオークね!人とは相容れないものよ!」

オーク「ん?え?」

女騎士「もう二度と会うこともないだろう、野豚め!」

オーク「う、お?豚?」

女騎士「さ、らばだ!」ガラガラガラ



オーク「……なんだったんだ最後の」






女騎士「うわぁぁぁぁぁぁん……うぇえぇええぇん…」

女騎士「えっ、えぐっ、ひぐっ、ころ、さなきゃ、わた、しが、私のき、気持ち、を、こ、殺さなきゃ……うぇえぇええぇん!!」

おわり

女騎士「くっ、ころs・・(グシャ!!

レッドキャップゴブリン「ギャーーハハハハハハハwwwwwwwww」

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